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2019年11月22日

大腸CTアカデミア 内視鏡挿入不能例における同日大腸CT検査の撮影タイミング

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
JDDW 2019が神戸で開催中です。

第57回日本消化器がん検診学会大会の会長は
松島病院大腸肛門病センター 松島クリニックの
鈴木康元先生です。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆





PubMedから、今日のつぶやき − 611 −

Saluja S, et al. Optimal timing for faecal tagging in same day CT colonography for patients with failed colonoscopy. Radiography (Lond). 2017;23(2):e47-e49.





それでは、論文
「内視鏡挿入不能例における同日大腸CT検査において良好なタギングを行うための検査タイミング」のご紹介です。


【方法】
Trust病院で過去5年間に内視鏡検査ができず大腸CT検査が行われた110例が抽出された。

内視鏡ができなかった理由は以下の通り。

全大腸内視鏡の実施不能(盲腸まで未到達):67例(60.1%)

内視鏡の実施が不適当(禁忌):20例(18.2%)

内視鏡観察が不良:10例(9.1%)

内視鏡検査を拒否:9例(8.2%)

原因不明:4例(3.6%)

タギングが行われなった2013年以前の症例は除外した。

評価対象は残りの60例である。

造影剤の服用から検査までの時間は下記のように測定した。

大腸CT検査のオーダーが出され放射線科で承諾した時刻をガストログラフインの服用開始時間とした。

放射線科から検査の許可が出るまでガストログラフインは処方できないからである。

検査開始時間は、最初の画像が撮影された時刻とした。


(感想)
大腸CT検査の大規模精度検証JANCTではPEC-C法による前処置で検査を行いました。

PEG-C法では最初の1600mLにガストログラフインは含まれていません。

後半の400mLに20mLのガストログラフインが含まれていたため、その撮影タイミングが話題になりました。

その時のデータを掘り起こせば、内容は異なりますが、撮影タイミングのためのデータになるかもしれませんね。


それでは、また。

原文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28390559


ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。






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大腸の専門家 ナガイチ
大腸を専門に外科、内視鏡、画像診断のキャリアがあります。               経歴のご紹介:               1996年 国立医学部医学科卒業。       1996〜2007年 消化器外科、内視鏡医として従事。                    2007〜2011年 ハーバード大学 医学部 放射線科、マサチューセッツ総合病院に留学。 2009年〜国内のナショナルセンターに外来研究員として併任。               2011年 帰国し内視鏡医として従事。     2015年〜国内のナショナルセンターに常勤勤務。 2019年〜某国公立大学医学部医学科の特任教授として働いています。                  資格: 外科認定医・認定登録医、消化器内視鏡認定医・専門医・指導医、消化器病専門医、H. pylori(ピロリ菌)感染症認定医、消化器がん検診認定医、胃腸科専門医・指導医、アメリカ消化器内視鏡学会(American Society for Gastrointestinal Endoscopy) 国際会員、アメリカ消化器病学会(American College of Gastroenterology) 国際会員                    どうぞよろしくお願いいたします。              ご注意)個人的な病状に関するご相談、診療に準じるご相談にはお答えできませんので、何卒、ご容赦ください。
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