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2018年12月10日

大腸CTアカデミア 右側臥位は腸管拡張がいい!!








PubMedから、今日のつぶやき − 382 −


Takahashi N, et al. Colonic distention and patient acceptance of CT colonography: supine/prone vs left/right lateral scanning. Br J Radiol. 2018 Sep 21:20180538. doi: 10.1259/bjr.20180538. [Epub ahead of print]



今日も仕事が山積みです。
気分が落ちないよう、
片っ端からコツコツ片づけていこうと思います。
やれば必ずおわりますので。

それでは、論文
「大腸CT検査における腸管拡張と患者の受容性評価:
 背臥位・腹臥位 vs. 左右側臥位」のご紹介です。

【結果】
腸管拡張:
大腸全体の拡張の平均は、
(4点満点で4が良好、1点が不良)
背臥位で3.16
腹臥位で3.22
左側臥位で3.22
右側臥位で3.42であった。

Fig. 1
(ラインコミュニティ限定で配信しました)

右側臥位(右下)が他の体位に比べて
拡張が有意に良好であった。

各体位における腸管区分別の拡張程度を
Fig 2に示す。
(ラインコミュニティ限定で配信しました)

右側臥位のみが全大腸区分で臨床的に適切な
3点以上の腸管拡張が得られた。

盲腸、上行結腸、および直腸においては
何れの体位でも3点以上であった。

一方で、S状結腸では
背臥位で平均2.66点
腹臥位で平均2.96点
左側外で平均2.92点
と3点以下であった。
なお、右側臥位では平均3.30点であった。

(感想)
4体位別の拡張を前向きに比較した
世界で初めての報告になります。

感覚的に右側臥位で拡張がいいなと感じていたことが
実証できたわけですね。

ピッカード先生と同じ意見になります。

それでは、また。

原文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/30209958



ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。








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大腸の専門家 ナガイチ
大腸を専門に外科、内視鏡、画像診断のキャリアがあります。               経歴のご紹介:               1996年 国立医学部医学科卒業。       1996〜2007年 消化器外科、内視鏡医として従事。                    2007〜2011年 ハーバード大学 医学部 放射線科、マサチューセッツ総合病院に留学。 2009年〜国内のナショナルセンターに外来研究員として併任。               2011年 帰国し内視鏡医として従事。     2015年〜国内のナショナルセンターに常勤勤務。 2019年〜某国公立大学医学部医学科の特任教授として働いています。                  資格: 外科認定医・認定登録医、消化器内視鏡認定医・専門医・指導医、消化器病専門医、H. pylori(ピロリ菌)感染症認定医、消化器がん検診認定医、胃腸科専門医・指導医、アメリカ消化器内視鏡学会(American Society for Gastrointestinal Endoscopy) 国際会員、アメリカ消化器病学会(American College of Gastroenterology) 国際会員                    どうぞよろしくお願いいたします。              ご注意)個人的な病状に関するご相談、診療に準じるご相談にはお答えできませんので、何卒、ご容赦ください。
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