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2018年08月29日

大腸CTアカデミア まれな内視鏡像:重度の潰瘍を有した巨大S状結腸憩室

★★━━━━☆☆おすすめの備え☆☆━━━━★★
災害時の備えをご紹介しています!!
飲料水」編です。
食料」編です。
モバイルバッテリー」編です。

東日本大震災から7年になりました。
大阪の地震や西日本の大水害もありましたので
災害対策の見直しもおすすめです。
★★━━━━☆☆━━━━━━━☆☆━━━━★★






PubMedから、今日のつぶやき − 310 −

Ivanina E, et al. A rare endoscopic finding: severely ulcerated giant sigmoid diverticulum. Gastrointest Endosc 2018; 87: 1159-1160.




前回まで、憩室の疫学報告をご紹介してきました。
今回のご紹介は、憩室のケースレポートです。

「まれな内視鏡像:重度の潰瘍を有した巨大S状結腸憩室」

一流紙、GI Endoscopyに掲載された
ニューヨークからの報告です。

48歳男性、鉄欠乏製貧血を認めた。

大腸内視鏡検査を実施したところ2つの巨大な
びまん性に広がる潰瘍を伴った
巨大なS状結腸憩室を認めた。
Fig A
(ラインコミュニティ限定でアップしました)

憩室が巨大すぎて全体がなかなか見渡せませんね。


腹部単純写真で左下腹部にガス像を認めた。
Fig B 矢印
(ラインコミュニティ限定でアップしました)

腹腔鏡下S状結腸切除術が施行された。
8 × 7 × 6 cm と 7 × 7 × 5 cm のサイズの憩室であった。
Fig C
(ラインコミュニティ限定でアップしました)

病理では急性憩室炎と表面の壊死像を認めた。
Fig D
(ラインコミュニティ限定でアップしました)

(感想)
巨大大腸憩室の定義は一般的に5センチ以上とされることが
多いように思いますが、この論文に対するコメントでは4センチ以上
となっていますね。

巨大憩室は内視鏡では全体像が掴みにくいので
CTが有用です。
ただ、大腸CT検査にるケースレポートが
まだないので、そうした症例を経験したらねらい目ですね。

コミュニティのどなたかご経験はありませんか?



それでは、また。


原文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29102732


ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。



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大腸の専門家 ナガイチ
大腸を専門に外科、内視鏡、画像診断のキャリアがあります。               経歴のご紹介:               1996年 国立医学部医学科卒業。       1996〜2007年 消化器外科、内視鏡医として従事。                    2007〜2011年 ハーバード大学 医学部 放射線科、マサチューセッツ総合病院に留学。 2009年〜国内のナショナルセンターに外来研究員として併任。               2011年 帰国し内視鏡医として従事。     2015年〜国内のナショナルセンターに常勤勤務。 2019年〜某国公立大学医学部医学科の特任教授として働いています。                  資格: 外科認定医・認定登録医、消化器内視鏡認定医・専門医・指導医、消化器病専門医、H. pylori(ピロリ菌)感染症認定医、消化器がん検診認定医、胃腸科専門医・指導医、アメリカ消化器内視鏡学会(American Society for Gastrointestinal Endoscopy) 国際会員、アメリカ消化器病学会(American College of Gastroenterology) 国際会員                    どうぞよろしくお願いいたします。              ご注意)個人的な病状に関するご相談、診療に準じるご相談にはお答えできませんので、何卒、ご容赦ください。
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