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posted by fanblog

2018年08月21日

大腸CTアカデミア 大腸憩室は年齢とともに確実に憩室は増えるけれど、憩室の数と分布は症状と関係ない!?

★★第13回GAIA予定!!━━━━━━━━━━━━━━━
第13回GAIAを2018年9月9日(日)に大阪で開催します。
大腸CT検査の実践的な講義に加え、
大腸CT検査の標準化に必要な知識を是非持ち帰ってください!

さらに、「画像診断におけるAI(人工知能)の現在と未来」
のテーマでオピニオンリーダーの先生方の講演もありますよ!!

皆様のご参加をお待ちしております。
最新情報をアップしました!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★★





PubMedから、今日のつぶやき − 304 −

De Cecco CN, et al. Prevalence and distribution of colonic diverticula assessed with CT colonography (CTC). Eur Radiol 2016; 26: 639-45.



それでは論文
「大腸CT検査で評価した大腸憩室の分布と傾向」
の続きです。

【結果】

憩室症と症状

憩室症の人の中で、
Symptomatic uncomplicated diverticular disease (SUDD)
程度の軽い症状のある憩室疾患の人は47.4%。

憩室の分布と数は症状の有無と関係を認めなかった。

SUDDの頻度が高かったのは、
60代と70代の左側結腸である。
S状結腸:60代の41.2%、70代の39.9%
下行結腸:60代の33.9%、70代の30.0%

同世代の右側結腸では
上行結腸:60代の15.7%、70代の17.3%
盲腸:60代の13.3%、70代の10.4%

無症状者において
グレード3(重度、21個以上)を
多く認めたのは60代と70代の左側結腸で
S状結腸:60代の17.5%、70代の20.8%
下行結腸:60代の15.7%、70代の16.2%
横行結腸:60代の9.7%、70代の8.7%
上行結腸:60代の6.7%、70代の9.8%
盲腸:60代の6.7%、70代の7.5%

(感想)
年齢とともに確実に憩室は増えますね。
ただ、面白いことに
憩室の数や分布と症状には関係ありません。
確かに、腸管径の太い上行結腸では
憩室が多くとも症状は出にくいでしょう。
便も右側では軟らかいですしね。

今日はこのあたりにします。
それでは、また。


原文
https://link.springer.com/article/10.1007%2Fs00330-015-3866-1


ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。




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大腸の専門家 ナガイチ
大腸を専門に外科、内視鏡、画像診断のキャリアがあります。               経歴のご紹介:               1996年 国立医学部医学科卒業。       1996〜2007年 消化器外科、内視鏡医として従事。                    2007〜2011年 ハーバード大学 医学部 放射線科、マサチューセッツ総合病院に留学。 2009年〜国内のナショナルセンターに外来研究員として併任。               2011年 帰国し内視鏡医として従事。     2015年〜国内のナショナルセンターに常勤勤務。 2019年〜某国公立大学医学部医学科の特任教授として働いています。                  資格: 外科認定医・認定登録医、消化器内視鏡認定医・専門医・指導医、消化器病専門医、H. pylori(ピロリ菌)感染症認定医、消化器がん検診認定医、胃腸科専門医・指導医、アメリカ消化器内視鏡学会(American Society for Gastrointestinal Endoscopy) 国際会員、アメリカ消化器病学会(American College of Gastroenterology) 国際会員                    どうぞよろしくお願いいたします。              ご注意)個人的な病状に関するご相談、診療に準じるご相談にはお答えできませんので、何卒、ご容赦ください。
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