2018年08月10日
大腸CTアカデミア 大腸CT検査で評価した大腸憩室の分布と傾向 イタリアからの報告
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PubMedから、今日のつぶやき − 297 −
De Cecco CN, et al. Prevalence and distribution of colonic diverticula assessed with CT colonography (CTC). Eur Radiol 2016; 26: 639-45.
本日から新しい論文をご紹介します。
大腸憩室を取り上げます。
日々遭遇する当たり前の疾患ですね。
ただ、その疫学調査は必ずしも十分ではなさそうです。
高齢化に伴い憩室も増えていますので取り上げてみました。
ちなみに、消化管先進画像診断研究会(GAIA)では
共同研究としてGAIA-05
本邦における大腸CTを使用した大腸憩室の分布と頻度に関する研究
を立ち上げて調査が進んでいますよ。
今回の論文はローマからの報告でタイトルは、
「大腸CT検査で評価した大腸憩室の分布と傾向」
になります。
【アブストラクト】
目的:
本研究の目的は、大腸憩室の傾向について、
年齢、性別、大腸区分における分布
憩室の範囲や程度について
大腸CT検査を用いて調査することである。
方法:
対象者は大腸CT検査を受診した連続する1091名である。
憩室を有する患者を、年齢、性別、臨床症状、
分布する大腸区分について層別化した。
憩室の程度については、3段階で定量評価した。
得られたデータを多変量回帰分析にて
各変数との関連を解析した。
結果:
大腸憩室は561名の患者にみられた。
内訳は男性240名、平均年齢は68+-12歳。
程度の軽い症状のある憩室疾患
Symptomatic uncomplicated diverticular disease (SUDD)
は憩室保有者のうち266名(47.4%)であった。
憩室保有者の25.6%は40歳以下であった。
分布について、60歳以上で右側結腸憩室を認めたのは
盲腸で14.2%、上行結腸で18.5%であった。
有症状者と無症状者で憩室の分布や程度に差を認めなかった。
憩室の程度と症状の有無は関係が見られなかった。
結論
大腸憩室の保有率は従来考えられていた頻度より
高い結果であった。
右側結腸憩室の頻度は決して稀ではなかった。
右側結腸憩室の頻度は年齢とともに増加した。
SUDDは憩室の分布や程度と関連がなかった。
当たり前の疾患である憩室について見直してみると面白いですね。
6月24日の日曜日に
「第18回日本実地医家消化器内視鏡研究会」が
東京 JA共催ビルカンファレンスホールで
開催されました。
13時からのワークショップIIで
「やっかいものの大腸憩室疾患」
でお話をさせていただきました。
機会をいただきまして、ありがとうございます!
それでは、また。
原文
https://link.springer.com/article/10.1007%2Fs00330-015-3866-1
ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。
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メリット
・画像が共有できる!
・最新の情報を入手できる。
・仲間と意見を交換できる。
・待ち時間に気軽にみられる。
・配信されたことがすぐに分かる。
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【91名の仲間がいるよ!】
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自身の業務が膨大になってきたこともあり、
残念ながら永続的に続けることは困難となりました。
2017年の春から予告しておりましたように、
ボランティアによる読影トレーニングの実施は
2017年末で終了いたしました。
何卒、ご理解のほどよろしくお願い致します。
●お願いとお断り●
本ブログの無断転用および複製を禁止いたします。
著者に無断で各種メディアに貼り付ける
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