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2021年02月05日

大腸CTアカデミア PPIは臨床的に適応がある場合にのみ低用量で使用されるべき!!

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PubMedから、今日のつぶやき − 901 −



Almario CV, et al. Increased Risk of COVID-19 Among Users of Proton Pump Inhibitors. Am J Gastroenterol 2020;115(10):1707-1715.




それでは、論文
「プロトンポンプ阻害薬服用者はCOVID-19感染のリスクが高い」
のご紹介です。


【考察】
メタアナリシスから、逆流性食道炎に対して1日2回のPPI服用が1日1回の服用よりも臨床的に意味のある利益をもたらされないことが明らかになっており、PPI服用の多くの患者が服用する明確な適応持たないことから、PPIは臨床的に適応がある場合にのみ低用量で使用されるべきである。

データから、1日に複数回のPPIを服用している患者の80%は、逆流性食道炎を再発することなくPPIの単会投与にきることも示されている。

さらに、逆流性食道炎の症状がPPIでコントロールされている患者を対象にしたところ、34%の患者がH2ブロッカーに切り替えることができ、15%は1年後も無症状であった。

(感想)
PPIが漫然と使われることへのアラートですね。

害がなければという長期投与も可能という考えは危険だということでしょう。

患者さんや家族で問題のある服用がないか見直しす良い機会かもしれません。

それでは、また。

原文
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32852340/


ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。








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大腸の専門家 ナガイチ
大腸を専門に外科、内視鏡、画像診断のキャリアがあります。               経歴のご紹介:               1996年 国立医学部医学科卒業。       1996〜2007年 消化器外科、内視鏡医として従事。                    2007〜2011年 ハーバード大学 医学部 放射線科、マサチューセッツ総合病院に留学。 2009年〜国内のナショナルセンターに外来研究員として併任。               2011年 帰国し内視鏡医として従事。     2015年〜国内のナショナルセンターに常勤勤務。 2019年〜某国公立大学医学部医学科の特任教授として働いています。                  資格: 外科認定医・認定登録医、消化器内視鏡認定医・専門医・指導医、消化器病専門医、H. pylori(ピロリ菌)感染症認定医、消化器がん検診認定医、胃腸科専門医・指導医、アメリカ消化器内視鏡学会(American Society for Gastrointestinal Endoscopy) 国際会員、アメリカ消化器病学会(American College of Gastroenterology) 国際会員                    どうぞよろしくお願いいたします。              ご注意)個人的な病状に関するご相談、診療に準じるご相談にはお答えできませんので、何卒、ご容赦ください。
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