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posted by fanblog

2020年12月14日

大腸CTアカデミア 大腸精検法の選択理由は!?

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
大腸CT検査技師認定制度がはじまりました!!

類似の認定制度が発足したそうです。
混合しないようご留意ください。

日本消化器がん検診学会の大腸CT検査技師認定制度は
・60年以上の歴史がある学会で実施しており継続性が高いです。
・5年以上かけて十分に議論・審議されてきた制度です。
・施設認定制度があります。
・制度を運営している大腸CT検査技師認定委員会は診療放射線技師と医師の双方が参加してます。

日本消化器がん検診学会の認定をご検討ください。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆





PubMedから、今日のつぶやき − 868 −


Kato T, et al. Preference and Experience of Colonic Examination for Participants Presenting to Hospitals with a Positive Fecal Immunochemical Test Result. Patient Prefer Adherence. 2020;14:2017-2025
https://doi.org/10.2147/PPA.S267354




それでは、論文
「便潜血陽性者が希望する大腸精検法」
のご紹介です。

【アブストラクト】
結果:
検査前に回答した846名と検査後に回答した834名について解析を行った。

内視鏡検査を選択した受診者は72%、大腸CT検査を選択した受診者は28%であった。

内視鏡を選択した理由の第1は、病変を認めた場合には生検ができること、内視鏡治療ができることを挙げていた。

大腸CT検査を選択した理由の第1は、苦痛が少ないことを挙げていたが、検査後の感想では腸管前処置に負担を感じた人が内視鏡検査を選択した人よりも多かった。

検査全般に関する負担は両検査間で差がなかった。

(感想)
大腸内視鏡検査を選択した人が圧倒的に多い結果でした。

ここで注意したいのは、大腸がん検診で精検受診率が低いという状況があることです。つまり、便潜血検査陽性者が実際に精密検査を受ける率は60%程度に過ぎません。

何が言いたいかというと、今回の対象者は、便潜血陽性となり、自らの意思で病院を受診した患者さんだということです。

ヘルシーリテラシーが高い患者さんだと言えますし、精密検査を受けるつもりで来た患者さんだとも言えます。

問題は病院に来ようとしない患者さんをどう引き込むかですね。

この視点での解析は、本研究ではできておりません。


それでは、また。


原文
https://www.dovepress.com/preference-and-experience-of-colonic-examination-for-participants-pres-peer-reviewed-article-PPA


ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。
















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読者の皆さまの大腸検査に対する知識のお役に立ちましたら幸いです。





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大腸の専門家 ナガイチ
大腸を専門に外科、内視鏡、画像診断のキャリアがあります。               経歴のご紹介:               1996年 国立医学部医学科卒業。       1996〜2007年 消化器外科、内視鏡医として従事。                    2007〜2011年 ハーバード大学 医学部 放射線科、マサチューセッツ総合病院に留学。 2009年〜国内のナショナルセンターに外来研究員として併任。               2011年 帰国し内視鏡医として従事。     2015年〜国内のナショナルセンターに常勤勤務。 2019年〜某国公立大学医学部医学科の特任教授として働いています。                  資格: 外科認定医・認定登録医、消化器内視鏡認定医・専門医・指導医、消化器病専門医、H. pylori(ピロリ菌)感染症認定医、消化器がん検診認定医、胃腸科専門医・指導医、アメリカ消化器内視鏡学会(American Society for Gastrointestinal Endoscopy) 国際会員、アメリカ消化器病学会(American College of Gastroenterology) 国際会員                    どうぞよろしくお願いいたします。              ご注意)個人的な病状に関するご相談、診療に準じるご相談にはお答えできませんので、何卒、ご容赦ください。
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