2020年10月29日
大腸CTアカデミア パンデミック時は大腸CT検査によるトリアージが有用
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2021年度 第60回本消化器がん検診学会総会
会長:小川 眞広 先生(日本大学病院消化器肝臓内科)
会期:2021年6月4日(金)〜6日(日)(6日は研修会のみ)
会場:ステーションコンファレンス東京
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PubMedから、今日のつぶやき − 838 −
Moreno CC, et al. CT colonography's role in the COVID-19 pandemic: a safe(r), socially distanced total colon examination [published online ahead of print, 2020 Aug 3]. Abdom Radiol (NY). 2020;1-5. doi:10.1007/s00261-020-02674-5
それでは、論文
「COVID-19の世界的大流行下における大腸CT検査の役割:
安全にそしてソーシャルディスタンスの機能を持つ全大腸検査」
のご紹介です。
【COVID-19の世界的大流行下における大腸CT検査の実施法】
便を検体とする便DNAテストなどは、患者が医療施設に行く必要がない利点があるものの、前癌病変(アデノーマなど)の検出能は大腸内視鏡検査や大腸CT検査よりも低い。
大腸内視鏡検査を受けた9989人の患者を対象とした研究では、便DNA検査は92.3%の大腸癌を検出したものの、進行性前癌病変(1センチ以上のアドバンスアデノーマや鋸歯状病変)では42.4%、非進行腺腫では17.2%に過ぎなかった。
さらに、大腸CT検査は、検出病変のサイズや形状などに応じて、内視鏡治療にまわすか経過観察とするかなど、便による検査に比較して、患者のトリアージがより詳細に行うことが可能である。
パンデミックにおいては、大腸CT検査で検出されたポリープのサイズが小さければ、症状や併存疾患を加味して2−3年後に大腸内視鏡検査を行うという選択肢もあり得る。
一方で、便検査が陽性となった患者は、大腸内視鏡検査を行う必要があり、トリアージは不可能である。
ちなみに便DNA検査の偽陽性率は10.2-13.4である。
(感想)
便DNA検査はコストの問題もありますね。
対策型検診で免疫学的便潜血検査(FIT)を行っている日本では、事情が異なります。
ただ、パンデミック時ではダイレクトに内視鏡検査にまわすよりは、大腸CT検査でトリアージしたほうが良い可能性は十分にありますね。
それでは、また。
原文
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32748251/
ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。
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ご質問もお待ちしています。
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・仲間と意見を交換できる。
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(恐れ入りますが、ラインコミュニティは医療関係者の方に限定させていただいております)
●お願いとお断り●
本ブログの無断転用および複製を禁止いたします。
著者に無断で各種メディアに貼り付ける
などの行為は著作権違反となります。
読者の皆さまの大腸検査に対する知識のお役に立ちましたら幸いです。
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ちなみに便DNA検査の偽陽性率は10.2-13.4である。
(感想)
便DNA検査はコストの問題もありますね。
対策型検診で免疫学的便潜血検査(FIT)を行っている日本では、事情が異なります。
ただ、パンデミック時ではダイレクトに内視鏡検査にまわすよりは、大腸CT検査でトリアージしたほうが良い可能性は十分にありますね。
それでは、また。
原文
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32748251/
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