2020年10月06日
大腸CTアカデミア 大腸カプセル内視鏡検査における腸管洗浄度は、76%が観察可能で、22%では不良
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2021年度 第60回本消化器がん検診学会総会
会長:小川 眞広 先生(日本大学病院消化器肝臓内科)
会期:2021年6月4日(金)〜6日(日)(6日は研修会のみ)
会場:ステーションコンファレンス東京
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PubMedから、今日のつぶやき − 821 −
Deding U, Herp J, Havshoei AL, et al. Colon capsule endoscopy versus CT colonography after incomplete colonoscopy. Application of artificial intelligence algorithms to identify complete colonic investigations. United European Gastroenterol J. 2020;8(7):782-789.
それでは
論文「内視鏡挿入不能症例に対する大腸カプセル内視鏡検査 vs. 大腸CT検査:人工知能アルゴリズムによる全大腸検索」
のご紹介です。
【結果】
内視鏡挿入不能症例として大腸CT検査が適応となったのは237名の患者のうち、105名が本研究に組み込まれた。
8名が同意を取り下げ、97名が大腸カプセル内視鏡検査と大腸CT検査の両方を受けた。
大腸カプセル内視鏡検査は66名の患者で完遂し、大腸CT検査は93名が完遂した。
検査結果を受けて、32名は2回目の大腸内視鏡検査に紹介された。
28名で大腸内視鏡検査が実施され、全大腸が観察され、このうち3名は初回内視鏡が挿入できなかったのは狭窄が原因であった。
再度の内視鏡検査を受けなかった4名のうち3名は患者が拒否し、1名は外科医のリスク判断によるものであった。
初回大腸内視鏡検査の適応は、症状の有無にかかわらずその大部分が便潜血検査(FIT)で陽性であった。
初回内視鏡が完遂できなかった理由の多くは、痛みまたはスコープが進まなかったことであった。
53%の症例では、スコープはS状結腸を超えていなかった(Table 2)。
大腸カプセル内視鏡検査における腸管洗浄度は、76%が観察可能・良好あるいは完全な洗浄度であり、22%では腸管洗浄が不良または観察不可能とされた。
【感想】
初回内視鏡の質が必ずしも高くないようです。
それでは
原文
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32731841/
ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。
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読者の皆さまの大腸検査に対する知識のお役に立ちましたら幸いです。
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