「と。。。と、いう事で私はたてこんでるんで。。こ、こ、子どもの話しは。。そんなの。。し、し、知らないわ。。」
アワアワと
明らかに子どもの話をしたら動揺したベルモ。
アヤシイ。おかしい、なんか隠してるだろ
吾朗太さんは、口に出さないものの。。。
もう、わかってんだよ。
はっきりとしないけど俺にガキがいるかもしれないんだろ。だけど、ブーコは俺に生前の嫁さんだった奴が托卵したかもだの。。。そういう事は俺が傷つくとかプライドが高くて怒るに違いないだろうだの。。。言えないんだろう。嘘をつくか。。。坊さんが嘘をついていいのかなんて思うだろうが。
親がどう見ても不細工なガキに誰々ちゃんは可愛いとか、将来すごい美人になるとか、親が好き嫌いが多いガキに魚を食べると賢くなるだの野菜を食べると美人になるだの
医者が末期のどう考えても時間の問題な癌の患者に本人の許可なく心の準備なく単刀直入にアンタはもうダメだとか、そういうふうに言わずに
ただのストレスの胃潰瘍だの
地道に治療すれば回復するだの。
なんかよくわからんが、サンタクロースがいるだのと
人が生きる上で、必要となってくる希望を持たせる為の、良心というか。。。そういう類の嘘みたいな。。。こいつはそういう優しい旨味のあるウソをつく奴だ。ウソというか。。。えーと、
方便、だっけ。コイツは方便をうまく使わなければ人はまっすぐ生きていけないと言う。いい奴だから快適な嘘をつくのだ。
でも。。。そういう嘘はというか、ふわっとした安らぎというものは。。。優しくジンワリ身に染みてあたたかい。気遣いというやつか。。。
勝手にベルモのノートを漁って盗み見ただのそういう事も言えないし。
吾朗太さんの頭の中が混乱してグルグルする。。
どういう事だ、あのオレについての秘密のノート俺にガキがいるのかとか、
俺の生前の嫁さんて奴は托卵馬鹿女なのかとか、
俺が生前の実家の剣崎家ってヤクザの家は呪いがかかっていて女はまともに生きられないとか
どういう事だ、
その神野純ってやつは女なのかとか。。。
ベルモが口にしていない俺についての裏事情を
聞いてみたいけど
あっ
アワアワ焦る
ベルモを前にして。。。吾朗太さんは。。
はっ、と気付いた事がありました。そうです、
不倫する托卵したかもしれない馬鹿女と、ヤクザで女を泣かせまくって違法経営して金儲けして遊び人だったという反社会のオレ。。。
どう考えても、ガキはオレのガキじゃねーだろ。このデブが、わざわざ反社会の横着の人様に迷惑かけてばかりの犯罪者みたいなガキとわざわざ仲がいい友達にはならんだろうし。説教してあんた今からろくでもないと将来的に知らないわよ。みたいなことぐらいは言ってやってだけど自分とは気が合うとは思えないからやばいから浅い知人ぐらいにとどめるだろうし。
ブーコが真っ青になるほど大事な友人という事は、いいやつなんだろう。オレのガキじゃねーな。
神野純という、吾朗太氏の生前の嫁さんの産んだ子ども。。。よほどいいやつのガキなんだろう。そうだ、そうだ。俺は騙されたんだ嫁って奴に托卵されて。世の中にそんな馬鹿女にマンマと騙されて知らん顔されて。。そんな馬鹿な男。。多分たくさんいるんだろう。
多分、その神野純の父親は、お人好しかいいやつだからオレの嫁さんの馬鹿女に結婚してないだのなんだかんだ上手いこと言われてまんまと騙されたんだろう。
でも。。。馬鹿女が俺から逃げたかったのはわからないでもない。オレはきっと嫁さんに愛想を尽かされるほど酷い奴でこんな奴と結婚したのが運の尽きみたいなバカやろーだったんだろうから。ヤクザで暴力も借金も浮気もギャンブルも。。。オレが女でも逃げるわ。
必死で気まずさをとりつくろうベルモがなんだか可哀想になってきた。なので、これ以上追求はやめよ。そんないいガキはオレのガキじゃない。
ヤクザで早死にして女を泣かせまくって。。。
そんなオヤジ。。どうなんだ。
血の気の引いているベルモに話題を変えて、
「なんだ、お前たち。。。札幌がどうって。?」やっと子どもの話題から話しがそれたので、みるみるベルモはもとの血色に戻りました。
わ。。。わかりやっす真っ青から通常のレモンイエローに戻ったベルモに吾朗太さんはなんかのコントか、冗談は顔だけにしやがれ空いた口がふさがりませんでした。かと言って、まぁ。ベルモは吾朗太さんの為にいろいろ動いてくれているし。。。これ以上突き詰めて問い詰めるのはやめにして緩やかな世間話に切り替えました。ベルモは、吾朗太さんがまるでチャンネルをパッと切り替えたように話題を楽しい話題に変えられてさきほどの真っ青な顔から一変して思い出すようににっこりと
「札幌はけっこう何度か連れてって貰ってるの。身内もいるし、木蓮和尚の修行していたお寺もあるし、濃紫婆さんももともと札幌から嫁いできたし。ウチの幼稚園の卒園旅行も札幌だしね。冬は寒いけど、常夏暮らしの私たちに雪国体験は贅沢で珍しいし。私ははじめて行った時にすぐに一目で好きになったし。プルメリア島みたいにあたりまえに大都市に違和感なく自然が溶け込んでて。賑やかなのに街中もスッキリしてるしはじめて行った時はあちらは秋のはじめで無料で外に快適なエアコンがついてるみたいな気持ちいい涼しさだったしね。」「オレが捕まってた刑務所も札幌だったんだろ。。。お前の話しだと」吾朗太さんが言うのでベルモははっとして
「あ、ごめんなさい。嫌なこと思い出させちゃって。。。」「いや、生きていた頃の記憶は全然ねーよ。だけどな、札幌で刑務所にいたと言われてもなぜか、札幌はなんとなくそれでもいいところとしか思えない。。なんでだろ、お前から聞いてオレはハワイやらアメリカやらオーストラリアやバリ島やら、いろいろ海外にオヤジに連れて行かれたそうだが。。。なんでかわからん、そんな海外の話しを聞いてもふーん、としか思えんし。不思議な事に、オヤジに京都へもけっこうつれていかれたらしいがそれを聞いたところで
国内にしてもふーん、としか思えない。ただ、なぜか札幌だけは。。。捕まって拘留されていたと聞いてもなんかいい感じがする。。。」「え。。。特別に寒いのが好きだとか」「んじゃあ、年中夏のここにこねーだろ。まぁ、死んでバケモノのオレは暑さも寒さもねーけどよ。寒いのが好きだって。。そーいう事じゃね〜と思う。」「そうなの。。。まぁ、どの場所も長所もあるけど偏見で人が冷たいやら気取ってるやらと勝手にいろいろ短所なイメージの欠点もあったり人気ある地域もアンチがいたり。長所と短所のバランスが綺麗でその地域の魅力が奥深いものになるけど、札幌は人気あるし、あまり嫌いだと言う人がいないからじゃない。私も本当に大好きだしウチのチワワ達もディズニーランド連れて行くよりよっぽど札幌の方が喜ぶもん。暑いか寒いかは全然真逆として。。。プルメリア島みたいに、大都市に自然がすぐ近くにあって歩いてて色んなお店もにぎやかだけど綺麗で嫌味がない品があるところが良いんじゃないかな。
誰にでもお気に入りの。。なんとなく好きな場所ってあると思うんだけど。。。」「そうかぁ。。。」
確かに派手好きな吾朗太氏ならアメリカやハワイやら。。。なんとなく国内よりも海外に惹かれる様な気がしないでもないし。わざわざ拘留されていた場所がイイなぁとなんとなく感じるのもね。
札幌、確かに海鮮も飛び抜けて美味しいけど吾朗太さんってどうも大食いってタイプに見えないし。魚より肉って感じだし。甘いもの。。。スイーツも美味しいけど
でも、今はもうだいたいの日本国内のお店って割となんでも美味しいと思うし。吾朗太さんが生きてた20年近く前だって吾朗太さんは東京だし。美味しいものはわざわざ北海道に行かなくても食べてこれたはずだし。ヤクザの剣崎家の組長の息子で特に甘やかされてきたなら、いいお店も親に連れて行かれただろうし。。。売れていたホストやったり女に苦労しなければ、いいお店なんか幾らでも行けてただろうし。。。わざわざ食べ物に執着するタイプに全然見えないし。。。
それにしても、それじゃ
なんか、特別に札幌でいい事でもあったのかなぁ。
ベルモがボーっと考えているとスマホのLINE電話が鳴り出しました。
あっ。。。表示はヴィーナス。。。
そう、今日電話で大喧嘩したんだ。。
そ、そういえばチラッと吾朗太さんを見ると。。「あ、あー、あっ、その、きょうだいから電話だから。。。ごめん、ちょっと」ベルモがそういうと、吾朗太さんはフッといなくなり、また境内へ戻って行ったのでしょう。。。
そう。。喧嘩したのよ。夕方。。。ヴィーナスに一方的に怒鳴られてだけどー。。怒鳴られても。。コッチが悪いような事をあえて言っているようなものだから。。。
どうしよう。。。電話に出ようか、とベルモはグズグズ迷ってるうちに着信音が切れてしまいました。
「そ、それカクテルよ。」
青の洞窟で、接待中の福の神笑〜たち。今後のTV番組の企画の事で話していると美術演出家のヴィーナスが、隣の幹部のスクリュードライバーを自分のオレンジジュースと間違えて全部飲んでしまいます。
ヴィーナスは、「エーそ、そうだっけ」と酔っ払ってフワフワしています。4歳で神楽小学校低学年。もちろんお酒は飲めないのですが、実家が飲み屋。祖父母がスナックやクラブ経営なのでお酒に強い家系なのか倒れないものの。。。もともと真っ赤でじっとしていられなく落ち着きがないのですが、それでもやっぱり酔っ払っています。
「あー夕方デブと喧嘩してたっけ、怒って電話切っちゃって。コノヤロウでぶ、デブコノヤロウ。喧嘩の続きを。。。でろ、おデブ、」とスマホを取り出して寄ってベルモに電話をかけています。
おデブと呼び正式に誰かを言わないものの。。。それがベルモの事を言っているのはすぐにわかります。
笑〜と茶目コは顔を見合わせました。
そんなにヴィーナスを怒らせるような事をあのベルモがするわけないし。むしろ。。ヴィーナスの方が短気で喧嘩っ早いのでベルモに八つ当たりをしてベルモが怒って喧嘩にでもなったんじゃなかろうか。
その様子を見ていた隣の席のリリコとオーガストさんも顔を見合わせて、「ねぇ、ヴィーナス先生がおデブって。。。怒ってるって。。。もしかして。。」天才美術家ヴィーナスは木蓮寺の僧侶ベルモと三つ子のきょうだいというのは世間によく知られています。「よっぽど怒ってるけど、違うんじゃないですか。あのベルモさんがあんなに人を怒らすような事信じられない。」オーガストさんが言うとリリコが、
「でも。。。きょうだいならデブだとかおデブだとか喧嘩したらそう言うのもわかるけど、社会的に地位があるヴィーナス先生が。。幾ら幼いとは言え他人をデブなんて言うかなぁ。。。」
コソコソと二人で話し合って。。。
すると、隣の席のヴィーナスが、「もういいおデブなんか知らない。電話にでないし。」「どうしたの。。。そんなにベルちゃんがヴィーナスを怒らせるような事言うように思えないんだけど。。。」笑〜が言うと、ヴィーナスは、
「純ちゃんが。。。純ちゃんの事をあ、あー、もうやっぱり言えない。ゴメン、忘れて、この話しは終わり、終了。。。」
ヴィーナスは酔っ払いながらも肝心な事に口をつぐみました。なにか、人前で発言するとまずい事なのか。。。
「えーなんなの。。。純ちゃんって。。ハリネズミの純ちゃんでしょ。まさか、ベルちゃんが純ちゃんの悪口言ったとかそうじゃないわよね。そんなのあり得ないし。」笑〜が言うと、ヴィーナスは、「そりゃ、悪口なんか言うわけないしそーゆー事じゃないんだってば。。。違う、違う、そーじゃないけどさハリネズミの純ちゃんよ、そう、もう、忘れて、忘れて。さ、お仕事の話しに戻りましょっ」
ヴィーナスが言います
隣で聞いていたリリコは、ハリネズミの純ちゃんって。。あの純。純がなんかあったのかしら。ベルモさんと純は仲良いみたいだし。。。ヴィーナス先生も付き合いあるみたいだし。
どう考えても。。やっぱり。。あの純の事よね。。。いったい。。。なんなの。気になるわ。。。だけどヴィーナスも、もうその話を終わらせたがってる。。。隣の席へ割って入って突っ込むわけにはいかない。。。
「純ちゃん。。って、もしかしてあのリリコさんが見せてくれたお写真の。。同級生の。。」オーガストさんは、木蓮寺でリリコが同窓会の写メを同級生から送られてきて霊感のあるベルモに相談していたのを思い出しました。確か、純ちゃんという子が透けて半透明になっているけど、これはまさかもしかして。。。純ちゃんになにか悪い事でも起きるのではないかと。。。あの子の事。。リリコとオーガストさんは思わず顔を見合わせました。。。
そして、一夜明けて。
翌日になって、またオーガストさんはアマゾネスサンクチュアリの近くでリリコさんをハイヤーでお迎えにきました。アマゾネスサンクチュアリは女性専用区域なので、オーガストさんは直接は入れません。なので近くの指定された位置で待ちます。
今日は、リリコは、あのヴィーナスやベルモの三つ子のもうひとりのきょうだいのミリオンの暮らす海の家クワタや、リゾート旅館の海の灯り、その旅館の料理屋月の灯りに取材があるという事で、昨日の北プルメリア白蝶貝地区とは反対側の南プルメリアの黒蝶貝地区に出向きます。お客様を待たせるわけにはいかないので、約束の時間より少し早く到着したオーガストさんですが。。。
あっ、
オーガストさんは、窓を開けて、
「お久しぶり、お元気そうですね。」と声をかけてみると、
突然声をかけられてギョッとした吾朗太さんが、
「あー、あ、そっか。オッさんは、オレが視えるんだった。。それにしても死んだ奴に。。。元気もなにもねーだろうに。。。」
吾朗太さんはそう口では言いながらも幽霊の自分が視えてそれを気にかけてくれるオーガストさんになんだか少し胸が温かくなりました。
2021年11月18日
2021年11月09日
マリッジcelebration295君のいいところは非常に素直でおおらかなところで。。。
そう、吾朗太は自殺なんかじゃない。
絶対死にたくないのに死んだはずで
事故か誰かに殺害されたと思います。海での事故にしろ、一人で海へ行くタイプじゃないと思います。溺れるなど事故にあったら誰かにあったで見捨て逃げられたとか。私たちは、
子どもの頃にプールに何度か墨が入ってない若い衆に連れられて遊びに行きましたし。吾朗太も泳ぐのは楽しんでたし、
いちおう泳げるとは思いますが。
自殺ではありません。私は中学生の頃に生きている意味がわからなくなり死のうとして吾朗太に一度っきりぶん殴られましたしそれに、いつまでも、吾朗太は幼い頃に私が素早く吾朗太のアレルギー発作を発見して救急車を呼んでくれと若い衆に知らせて一命を取り留めたのを感謝してくれていたのは忘れません。幼い頃に吾朗太がウイスキーボンボンを食べてしまってアレルギーで発作が起きて私がすばやく救急車を若い衆に呼んで貰ったんです。早い対処だった為に吾朗太は助かりました。それをいつまでも感謝してくれていたんです。そんな、生命を大事にしている人が自殺なんかしますか。そりゃあ、小学生や中学生でどうしても人の手を借りないと生きていけない義務教育の学生さんの自殺は悲しいけど
私も中学生の時に自殺をしようと思った事があるからわかります。夢の中の出来事の様に今でもボンヤリとあの時の鴨居にかかったロープをまるで昨日の事のようにイリュージョンの様に思い出す事がある。ぼんやりなのにその苦味は決していろあせない。
「弟さんの死は。。。殺人事件ですか。。。」電話の向こうのパーフェクトサーズディのスタッフが言う。。。
あれから四朗は勤務先老舗洋菓子店の銀座イシナベーヌの一人娘夢子と婿入りで結婚する事になった。
あの時、吾朗太に連絡を取るとどうも夢子の元旦那の諸星瑛太は、吾朗太が後輩にやらせていた闇金に金を借りて夢子を保証人にして他の女と逃げたらしい。吾朗太は闇の情報網に手を回し、瑛太と女を捕まえて瑛太は高額な保険金をかけてマグロ漁船に乗せて、女は風俗に売るから悪いのは金を借りて瑛太だから、保証人の方は、もう元金は支払って貰ったし開放していい。
もともと諸星瑛太も東京邪神軍だし、女はどうせキャバ嬢か風俗嬢だろう。吾朗太が夢子については、旦那を捕まえた方が金になるし、と債務整理を行った。当時の吾朗太は反社会半グレ東京邪神軍の幹部で闇カジノ経営や闇金や風俗経営をしていたらしい。
「まぁ、瑛太はそれなりな事をしたからな、死んでもほっとけよ。女を働かせる俺が言うことじゃないけどな。まぁ、俺は女が自発的に勝手に働くんであって。瑛太みたいに無理矢理働かせてないからな。」
四朗は吾朗太を怖いと思いながらも、反面ヤクザの家で育ったので自分にはできないけどやっぱりヤクザだそんなものかとも思った
夢子には軽蔑されるかもしれないな。夢子を騙した奴とは言え、元旦那を売り飛ばして。
しかしながら、夢子は母子家庭手当を受けながら生活を立て直す事にして四朗に相談したり四朗が夢子にはかなりのお金を貸しました。もちろん、少しづつ返済してくれていたし、
四朗は、実家に戻ったらとアドバイスしたものの散々大反対された相手と子どもまでつくって今更だけどどうやって顔を合わすのか四朗は、謝って誠意を見せるしかないもう旦那とは別れたんだから。縁も切れたし、ご主人夫婦も孫は可愛いはずだよ。子どもは喜びの潤滑油になるし、それに夢子さんは一人娘だし。
なんなら、自分が親子の橋渡しになるからと。
最初は全く、四朗も夢子を恋愛対象だとは思わなかったけれども相談したりお金を貸したり世話するうちに仲良くなって、夢子の子供達二人もなついて情もわいて付き合うようになった。
自然に仲良くなった、というのが良かったかもしれない。自然に仲良くなるという男女、それがご縁で結婚まで至るという夫婦は、世の中に多いかもしれない。それは、相手がヤクザの子どもでも、旦那が借金をして逃げられた子連れの女性でもあまり関係なくなるのだ。むやみに最初から婚活だの条件だの言っていたら、
ヤクザの子どもも特に手に職がない子連れ女性も結婚は難しくなるかもしれない。四朗は休日空哉と海果の夢子の子ども兄弟と一緒に遊園地や水族館に行ったりする事もあったり。
夢子と付き合うようになって、四朗は正直に剣崎家の呪いの話しをした剣崎家には女の子が産まれにくいし産まれても亡くなる不幸になるだから、結婚するつもりも子どもを作るつもりもなかったと。
だけど、夢子と付き合っていくうちに真剣に将来的に家庭を持つ事を考えた。子どもは作らないつもりだけど空哉と海果の父親になりたいと、結婚前提で付き合っていきたい、石鍋のご主人夫婦も説得するからと夢子に話しました。
夢子は結婚にかなりのトラウマを抱えていましたが、四朗と付き合ううちに元気や本人らしさを取り戻しつつありました。バツあり子連れ風俗経験者。もう再婚はしなくてもいいかなと考えてもいたのですが四朗と付き合ううちに、親子心中すら考えていた夢子が本気で人生をやり直したいと思って。息子二人も元気になっていきました。
そしてイシナベーヌの主人
石鍋夫妻は、四朗が土曜日か日曜日に休みを取りたがる事もあり、もしかして四朗は彼女ができたのか可愛い自分の息子のような四朗。結婚しないとか、子どもは作らないとか、いろいろ心配にはなったけど。。。とコソコソ話し合っておめでたい事だから見守ろうとなって。。。
結局は、四朗は意を決してイシナベーヌのご主人夫婦に夢子との子を話して子どもは作らないので結婚させてください、夢子の子どもの苗字が変わるのが可哀想だし、自分もさっさとヤクザの剣崎家を捨てたいので石鍋を名乗らせてください、
それがこのイシナベーヌの資産狙いだと思われるならば、遺言で自分の相続は無し、養子縁組も無しでいいのでと育ててやった癖に娘に手を出してヤクザの息子ふぜいがとぶん殴られる覚悟で赦しを乞いました。もう、辞表すら用意していたのですが、
イシナベーヌのご主人夫婦は、子連れのチンピラに捨てられた馬鹿娘をヤクザの息子とは言え、もう組は解散して父親の剣崎蓮気は亡くなっているし
四朗はなによりも真面目で未婚だしそれに自分の子どもを作らずに、他の男との子どもを二人も。。。
石鍋夫妻は二人とも子どもができなければ店は終わるがそれでもわざわざ養子を貰ってまで育てるなら有能な希望する弟子に継がせたいぐらいに考えていたので、自分の子どもは作らないのに、自分の子どもじゃない子を育てるというしかも妻になる人の前の旦那の子どもをという四朗に驚きましたが
今はもうそういう人もいるだろうし、それにTVで時々報道されているシングルマザーの彼氏が連れごの子どもを殺しただのや虐待したやのニュースに出てくるようなヤバい男性ではない事は信用できるしという四朗の誠意や橋渡しもあって、
石鍋夫妻は一人娘の夢子と和解して四朗と夢子は結婚する事になりました。
結局は、もしも最初から夢子が四朗と結婚していたら、
四朗は子どもを作らないのでイシナベーヌご主人夫婦は孫に恵まれなかったろうし。孫の兄弟、空哉も海果も四朗によくなついていたし。
いろいろあったけど、諸星瑛太とはスッパリ縁も切れてこれでいいと思った。
「なんですか、こんな事を言うのは大変失礼ですが。。弟さんは、じゃああのヤクザ同士の裏社会の揉め事で消されたとかそれとも。。。女性がらみなのか。。。」四朗の電話対応のパーフェクトサーズディの担当スタッフが言いました。
そして。。遥か遠くのプルメリア島、木蓮寺。
見なかった事に。。。すべきか。。。知ったこっちゃねーし、俺は名前を聞いてもアニキがいるとかヤクザのガキだったときいても。。。
だから、なんにも思い出せやしない。思わず吾朗太さんは、吾朗太さん自身についての身の上をメモしたベルモのノートをべつに俺自身の事が書いてあるんだから見たっていいだろと勝手に
開いて。。。生きてればいま42歳。東京出身。剣崎吾朗太から、結婚して神野吾朗太に本
妻神野緋夏は、吾朗太よりひとつ歳上。同種ハリネズミの女性。女性は常に複数有り。
ホスト、反社会勢力東京邪神軍の幹部。ヤミカジノ、闇金、キャバクラ風族の営業に携わる。
それで、その下の方にベルモの感想らしく(女性に強い勝手に女性が寄ってきて世話をする女性が集まるタイプの男性だと思われる。そういう異性に強い勝手に異性がのぼせあがって世話して複数付き合う人がいるけど芸能人じゃなくてもファンクラブができたり
恋愛や結構に対して一般人とは感覚がまた違う。こういう人に産まれたらどんな気分なんだろうでも、そういう人達は、やっぱり外見以上に内面が良くないとガッカリされるかもしれないし、でも容姿がいいのはずば抜けた才能というか天与の大きな長所だしね。羨ましいような大変なような。内外両方とも良くても高嶺の花か妬みのターゲットだし、うんぬん。。。)
みたいに書いてある。クスッと笑えると言うか。。
ハァ。。。この神野緋夏とかいう女が嫁というか籍を入れた女でコイツがオレとあと俊とかいう男とどちらかわからない子どもを身ごもって産んだのか。なんかムカつく
吾朗太は恐らく華やかな女性関係だった自分を棚に上げて嫁だったらしい女が不倫していたのがむかついてしょうがなかった。それに、その時に出来た子ども神野純。
こいつは、いったいオレのガキなんだろうか。
男なのか女なのか。もう知らん。俺はもう死んでるし。そもそもこんな穢らわしい馬鹿女とのガキなんかヤクザかチンピラだろう。。。
はっ
キュンキュンあの例の変な音がするウザい靴を履いた馬鹿チワワ達の足音とベルモの声がする。奴らは住まいにしているこちらの離れに戻って来やがったのだろう。濃紫という婆さんだけカートで渡り廊下から来て。チワワ2人が渡り廊下を歩かずにあのウザいキュンキュンうるさい靴を履くためにわざわざ庭からやってくる
ピヨピヨきゅんきゅん馬鹿なんじゃないかと思う。あれがうるさい迷惑だと苦情を言ったら顔を真っ赤にした親たちに
うちの姫や王子の可愛い靴の音の苦情を
言う方が頭がおかしいあんな可愛いおチビ達の靴がうるさいだと可愛いすこやかな成長の名誉の音じゃねーかと逆ギレされるんだろう。どっちかのチワワが、「ねー、早く、ねーたん。スイーツのお店調べて」というと、もう一人の方が、「お土産の方も」と言いベルモの声で「わかったから、今からお湯を入れるからたまったらお風呂へ入ってからね。それまでお婆ちゃんと待っててちょうだい。」
わ。デブのドスドスとした足音がやってくる風呂にお湯を張る前にいったん部屋に入ってくるようだ。
あ。。。さすがに他人様の私物を勝手に覗いた後ろめたさ吾朗太さんは、サッと吾朗太さんに関するメモを元の位置に戻しました
でも。。。神野純って気になり、で、実家剣崎家の女性が育たない剣崎家の呪いの事も気になり
だけど、そんな呪いのだか迷信を気にしているなんてなんだか馬鹿じゃなかろうかと思われるだし恥くさい。しかも神野純って誰だと聞いたら勝手に私物を漁りやがってとあの温厚なデブでも激怒するに違いない
俺だって、財布や携帯や日記や手帳を勝手に見る奴は死ねと思うぐらい最低な奴らだと思うし。
吾朗太さんが窓の外に避難したタイミングでベルモが入ってきました。窓の外の吾朗太さんに気づいて「アレ、そんなトコにいたの。なんか、吾朗太さん。元気なくないいつもはすぐに悪態つくのに。」ベルモが言う。
「あ、いや。お前さんさ。なんだこの部屋はそりゃきっちりキチンと整理整頓されてるのはいいとして。。。女の子の部屋じゃないだろ。書斎くさいというか。もうちょっといまどきの女の子らしくしたらどうなんだよ。こりゃ、オヤジもおふくろもいらん心配するだろうに。」「いまさらなにを言ってるの。和尚達は諦めてるわよ。私がキャピキャピしていないのも渋好みなのも個性だって。キラキラキャッキャしているばかりが女の子じゃないでしょ。それにセクハラなんだけどー」
吾朗太さんは、セクハラアホか。色気もしゃれけもない癖にどちらかと言えばモラハラだろうに。と思いながら、何気なくふと、
「俺が親なら泣くわ俺も娘がいてこんなしゃれけも色気もない精神論だの説教に熱くなる女なんて無理だ俺も生きてる頃は娘がいたんだろうか。」と口にしてしまうと、
明らかにベルモの顔色が変わりました。日頃、傾聴訓練をし人生の木蓮和尚の修羅場相談にお供して黙って傾聴し動揺しない訓練されているベルモの顔色が。。。
「なんだ、どうした、お前。俺に娘が、ガキがいるって言うのかよ。いろいろ身の上を聞かされてきたけどガキがいる事は聞いてねーけど。。。」話せよ、話してくれよブーコ。神野純ってガキのこと。。。
しかしながら。。。
「さ。。。さぁ。な、なんなの。子どもきいてないけど。。。わ、わたし。。。あ、ミーナとココナに頼まれた札幌のおすすめのスイーツを探さなきゃだし。。。ネット検索しなきゃ。。。お風呂も入れなきゃだし。。。あ、アワワわ。。。」
なんだこいつバカか。吾朗太はボーゼンとする。もうコントかと思うぐらいバカ正直に真っ青になってアワアワ言ってるなんのためにコイツは日頃動じない不動心の修行をしていると言っているのだ
なんか地雷というか。浮気や不倫が配偶者に見つかったような奴らみたいに。。。コイツ。。。
俺が子どもがいるのか、みたいな事を聞いたら真っ青になったという事は。。。やっぱり事情アリで
やっぱり。。。俺に剣崎家の呪いとか、嫁さんだった馬鹿女の托卵問題やら。。。言えないのか。
というより、コイツが真っ青になっているのはその神野純とやらが女なのか
そうなんだろういわくある。。。なんだかどうもブーコのけっこう仲がいい友達のようだし。。。
女だ。
ブーコの友達ってことは。。。
そうだ、俺みたいなヤクザのガキの。。ろくでもない馬鹿女ってわけじゃねーな。
そうだ。。このブーコがわざわざ心配して真っ青になったりけっこう仲がいい友達って事は。。。
そういう事だ。けっこういい奴なんだろう。
幾らブーコがお人好しでもブーコの性格上性悪女とは適度に距離を取りうまくあしらって浅い知人程度にしといて関わらんトコと友達にすらならないはずだし。。。
憎たらしい。羨ましいほど小憎らしいほど素直なところがブーコのいいところなんだけど
いまはそのベルモの顔に出てしまうほどバカ正直なところが憎い
剣崎家の呪いだとかなんとかそれに絡めて
ブーコは、神野緋夏のガキは、神野純というガキは女で。。。もしかして俺の子だと思ってるんかもしれない。
絶対死にたくないのに死んだはずで
事故か誰かに殺害されたと思います。海での事故にしろ、一人で海へ行くタイプじゃないと思います。溺れるなど事故にあったら誰かにあったで見捨て逃げられたとか。私たちは、
子どもの頃にプールに何度か墨が入ってない若い衆に連れられて遊びに行きましたし。吾朗太も泳ぐのは楽しんでたし、
いちおう泳げるとは思いますが。
自殺ではありません。私は中学生の頃に生きている意味がわからなくなり死のうとして吾朗太に一度っきりぶん殴られましたしそれに、いつまでも、吾朗太は幼い頃に私が素早く吾朗太のアレルギー発作を発見して救急車を呼んでくれと若い衆に知らせて一命を取り留めたのを感謝してくれていたのは忘れません。幼い頃に吾朗太がウイスキーボンボンを食べてしまってアレルギーで発作が起きて私がすばやく救急車を若い衆に呼んで貰ったんです。早い対処だった為に吾朗太は助かりました。それをいつまでも感謝してくれていたんです。そんな、生命を大事にしている人が自殺なんかしますか。そりゃあ、小学生や中学生でどうしても人の手を借りないと生きていけない義務教育の学生さんの自殺は悲しいけど
私も中学生の時に自殺をしようと思った事があるからわかります。夢の中の出来事の様に今でもボンヤリとあの時の鴨居にかかったロープをまるで昨日の事のようにイリュージョンの様に思い出す事がある。ぼんやりなのにその苦味は決していろあせない。
「弟さんの死は。。。殺人事件ですか。。。」電話の向こうのパーフェクトサーズディのスタッフが言う。。。
あれから四朗は勤務先老舗洋菓子店の銀座イシナベーヌの一人娘夢子と婿入りで結婚する事になった。
あの時、吾朗太に連絡を取るとどうも夢子の元旦那の諸星瑛太は、吾朗太が後輩にやらせていた闇金に金を借りて夢子を保証人にして他の女と逃げたらしい。吾朗太は闇の情報網に手を回し、瑛太と女を捕まえて瑛太は高額な保険金をかけてマグロ漁船に乗せて、女は風俗に売るから悪いのは金を借りて瑛太だから、保証人の方は、もう元金は支払って貰ったし開放していい。
もともと諸星瑛太も東京邪神軍だし、女はどうせキャバ嬢か風俗嬢だろう。吾朗太が夢子については、旦那を捕まえた方が金になるし、と債務整理を行った。当時の吾朗太は反社会半グレ東京邪神軍の幹部で闇カジノ経営や闇金や風俗経営をしていたらしい。
「まぁ、瑛太はそれなりな事をしたからな、死んでもほっとけよ。女を働かせる俺が言うことじゃないけどな。まぁ、俺は女が自発的に勝手に働くんであって。瑛太みたいに無理矢理働かせてないからな。」
四朗は吾朗太を怖いと思いながらも、反面ヤクザの家で育ったので自分にはできないけどやっぱりヤクザだそんなものかとも思った
夢子には軽蔑されるかもしれないな。夢子を騙した奴とは言え、元旦那を売り飛ばして。
しかしながら、夢子は母子家庭手当を受けながら生活を立て直す事にして四朗に相談したり四朗が夢子にはかなりのお金を貸しました。もちろん、少しづつ返済してくれていたし、
四朗は、実家に戻ったらとアドバイスしたものの散々大反対された相手と子どもまでつくって今更だけどどうやって顔を合わすのか四朗は、謝って誠意を見せるしかないもう旦那とは別れたんだから。縁も切れたし、ご主人夫婦も孫は可愛いはずだよ。子どもは喜びの潤滑油になるし、それに夢子さんは一人娘だし。
なんなら、自分が親子の橋渡しになるからと。
最初は全く、四朗も夢子を恋愛対象だとは思わなかったけれども相談したりお金を貸したり世話するうちに仲良くなって、夢子の子供達二人もなついて情もわいて付き合うようになった。
自然に仲良くなった、というのが良かったかもしれない。自然に仲良くなるという男女、それがご縁で結婚まで至るという夫婦は、世の中に多いかもしれない。それは、相手がヤクザの子どもでも、旦那が借金をして逃げられた子連れの女性でもあまり関係なくなるのだ。むやみに最初から婚活だの条件だの言っていたら、
ヤクザの子どもも特に手に職がない子連れ女性も結婚は難しくなるかもしれない。四朗は休日空哉と海果の夢子の子ども兄弟と一緒に遊園地や水族館に行ったりする事もあったり。
夢子と付き合うようになって、四朗は正直に剣崎家の呪いの話しをした剣崎家には女の子が産まれにくいし産まれても亡くなる不幸になるだから、結婚するつもりも子どもを作るつもりもなかったと。
だけど、夢子と付き合っていくうちに真剣に将来的に家庭を持つ事を考えた。子どもは作らないつもりだけど空哉と海果の父親になりたいと、結婚前提で付き合っていきたい、石鍋のご主人夫婦も説得するからと夢子に話しました。
夢子は結婚にかなりのトラウマを抱えていましたが、四朗と付き合ううちに元気や本人らしさを取り戻しつつありました。バツあり子連れ風俗経験者。もう再婚はしなくてもいいかなと考えてもいたのですが四朗と付き合ううちに、親子心中すら考えていた夢子が本気で人生をやり直したいと思って。息子二人も元気になっていきました。
そしてイシナベーヌの主人
石鍋夫妻は、四朗が土曜日か日曜日に休みを取りたがる事もあり、もしかして四朗は彼女ができたのか可愛い自分の息子のような四朗。結婚しないとか、子どもは作らないとか、いろいろ心配にはなったけど。。。とコソコソ話し合っておめでたい事だから見守ろうとなって。。。
結局は、四朗は意を決してイシナベーヌのご主人夫婦に夢子との子を話して子どもは作らないので結婚させてください、夢子の子どもの苗字が変わるのが可哀想だし、自分もさっさとヤクザの剣崎家を捨てたいので石鍋を名乗らせてください、
それがこのイシナベーヌの資産狙いだと思われるならば、遺言で自分の相続は無し、養子縁組も無しでいいのでと育ててやった癖に娘に手を出してヤクザの息子ふぜいがとぶん殴られる覚悟で赦しを乞いました。もう、辞表すら用意していたのですが、
イシナベーヌのご主人夫婦は、子連れのチンピラに捨てられた馬鹿娘をヤクザの息子とは言え、もう組は解散して父親の剣崎蓮気は亡くなっているし
四朗はなによりも真面目で未婚だしそれに自分の子どもを作らずに、他の男との子どもを二人も。。。
石鍋夫妻は二人とも子どもができなければ店は終わるがそれでもわざわざ養子を貰ってまで育てるなら有能な希望する弟子に継がせたいぐらいに考えていたので、自分の子どもは作らないのに、自分の子どもじゃない子を育てるというしかも妻になる人の前の旦那の子どもをという四朗に驚きましたが
今はもうそういう人もいるだろうし、それにTVで時々報道されているシングルマザーの彼氏が連れごの子どもを殺しただのや虐待したやのニュースに出てくるようなヤバい男性ではない事は信用できるしという四朗の誠意や橋渡しもあって、
石鍋夫妻は一人娘の夢子と和解して四朗と夢子は結婚する事になりました。
結局は、もしも最初から夢子が四朗と結婚していたら、
四朗は子どもを作らないのでイシナベーヌご主人夫婦は孫に恵まれなかったろうし。孫の兄弟、空哉も海果も四朗によくなついていたし。
いろいろあったけど、諸星瑛太とはスッパリ縁も切れてこれでいいと思った。
「なんですか、こんな事を言うのは大変失礼ですが。。弟さんは、じゃああのヤクザ同士の裏社会の揉め事で消されたとかそれとも。。。女性がらみなのか。。。」四朗の電話対応のパーフェクトサーズディの担当スタッフが言いました。
そして。。遥か遠くのプルメリア島、木蓮寺。
見なかった事に。。。すべきか。。。知ったこっちゃねーし、俺は名前を聞いてもアニキがいるとかヤクザのガキだったときいても。。。
だから、なんにも思い出せやしない。思わず吾朗太さんは、吾朗太さん自身についての身の上をメモしたベルモのノートをべつに俺自身の事が書いてあるんだから見たっていいだろと勝手に
開いて。。。生きてればいま42歳。東京出身。剣崎吾朗太から、結婚して神野吾朗太に本
妻神野緋夏は、吾朗太よりひとつ歳上。同種ハリネズミの女性。女性は常に複数有り。
ホスト、反社会勢力東京邪神軍の幹部。ヤミカジノ、闇金、キャバクラ風族の営業に携わる。
それで、その下の方にベルモの感想らしく(女性に強い勝手に女性が寄ってきて世話をする女性が集まるタイプの男性だと思われる。そういう異性に強い勝手に異性がのぼせあがって世話して複数付き合う人がいるけど芸能人じゃなくてもファンクラブができたり
恋愛や結構に対して一般人とは感覚がまた違う。こういう人に産まれたらどんな気分なんだろうでも、そういう人達は、やっぱり外見以上に内面が良くないとガッカリされるかもしれないし、でも容姿がいいのはずば抜けた才能というか天与の大きな長所だしね。羨ましいような大変なような。内外両方とも良くても高嶺の花か妬みのターゲットだし、うんぬん。。。)
みたいに書いてある。クスッと笑えると言うか。。
ハァ。。。この神野緋夏とかいう女が嫁というか籍を入れた女でコイツがオレとあと俊とかいう男とどちらかわからない子どもを身ごもって産んだのか。なんかムカつく
吾朗太は恐らく華やかな女性関係だった自分を棚に上げて嫁だったらしい女が不倫していたのがむかついてしょうがなかった。それに、その時に出来た子ども神野純。
こいつは、いったいオレのガキなんだろうか。
男なのか女なのか。もう知らん。俺はもう死んでるし。そもそもこんな穢らわしい馬鹿女とのガキなんかヤクザかチンピラだろう。。。
はっ
キュンキュンあの例の変な音がするウザい靴を履いた馬鹿チワワ達の足音とベルモの声がする。奴らは住まいにしているこちらの離れに戻って来やがったのだろう。濃紫という婆さんだけカートで渡り廊下から来て。チワワ2人が渡り廊下を歩かずにあのウザいキュンキュンうるさい靴を履くためにわざわざ庭からやってくる
ピヨピヨきゅんきゅん馬鹿なんじゃないかと思う。あれがうるさい迷惑だと苦情を言ったら顔を真っ赤にした親たちに
うちの姫や王子の可愛い靴の音の苦情を
言う方が頭がおかしいあんな可愛いおチビ達の靴がうるさいだと可愛いすこやかな成長の名誉の音じゃねーかと逆ギレされるんだろう。どっちかのチワワが、「ねー、早く、ねーたん。スイーツのお店調べて」というと、もう一人の方が、「お土産の方も」と言いベルモの声で「わかったから、今からお湯を入れるからたまったらお風呂へ入ってからね。それまでお婆ちゃんと待っててちょうだい。」
わ。デブのドスドスとした足音がやってくる風呂にお湯を張る前にいったん部屋に入ってくるようだ。
あ。。。さすがに他人様の私物を勝手に覗いた後ろめたさ吾朗太さんは、サッと吾朗太さんに関するメモを元の位置に戻しました
でも。。。神野純って気になり、で、実家剣崎家の女性が育たない剣崎家の呪いの事も気になり
だけど、そんな呪いのだか迷信を気にしているなんてなんだか馬鹿じゃなかろうかと思われるだし恥くさい。しかも神野純って誰だと聞いたら勝手に私物を漁りやがってとあの温厚なデブでも激怒するに違いない
俺だって、財布や携帯や日記や手帳を勝手に見る奴は死ねと思うぐらい最低な奴らだと思うし。
吾朗太さんが窓の外に避難したタイミングでベルモが入ってきました。窓の外の吾朗太さんに気づいて「アレ、そんなトコにいたの。なんか、吾朗太さん。元気なくないいつもはすぐに悪態つくのに。」ベルモが言う。
「あ、いや。お前さんさ。なんだこの部屋はそりゃきっちりキチンと整理整頓されてるのはいいとして。。。女の子の部屋じゃないだろ。書斎くさいというか。もうちょっといまどきの女の子らしくしたらどうなんだよ。こりゃ、オヤジもおふくろもいらん心配するだろうに。」「いまさらなにを言ってるの。和尚達は諦めてるわよ。私がキャピキャピしていないのも渋好みなのも個性だって。キラキラキャッキャしているばかりが女の子じゃないでしょ。それにセクハラなんだけどー」
吾朗太さんは、セクハラアホか。色気もしゃれけもない癖にどちらかと言えばモラハラだろうに。と思いながら、何気なくふと、
「俺が親なら泣くわ俺も娘がいてこんなしゃれけも色気もない精神論だの説教に熱くなる女なんて無理だ俺も生きてる頃は娘がいたんだろうか。」と口にしてしまうと、
明らかにベルモの顔色が変わりました。日頃、傾聴訓練をし人生の木蓮和尚の修羅場相談にお供して黙って傾聴し動揺しない訓練されているベルモの顔色が。。。
「なんだ、どうした、お前。俺に娘が、ガキがいるって言うのかよ。いろいろ身の上を聞かされてきたけどガキがいる事は聞いてねーけど。。。」話せよ、話してくれよブーコ。神野純ってガキのこと。。。
しかしながら。。。
「さ。。。さぁ。な、なんなの。子どもきいてないけど。。。わ、わたし。。。あ、ミーナとココナに頼まれた札幌のおすすめのスイーツを探さなきゃだし。。。ネット検索しなきゃ。。。お風呂も入れなきゃだし。。。あ、アワワわ。。。」
なんだこいつバカか。吾朗太はボーゼンとする。もうコントかと思うぐらいバカ正直に真っ青になってアワアワ言ってるなんのためにコイツは日頃動じない不動心の修行をしていると言っているのだ
なんか地雷というか。浮気や不倫が配偶者に見つかったような奴らみたいに。。。コイツ。。。
俺が子どもがいるのか、みたいな事を聞いたら真っ青になったという事は。。。やっぱり事情アリで
やっぱり。。。俺に剣崎家の呪いとか、嫁さんだった馬鹿女の托卵問題やら。。。言えないのか。
というより、コイツが真っ青になっているのはその神野純とやらが女なのか
そうなんだろういわくある。。。なんだかどうもブーコのけっこう仲がいい友達のようだし。。。
女だ。
ブーコの友達ってことは。。。
そうだ、俺みたいなヤクザのガキの。。ろくでもない馬鹿女ってわけじゃねーな。
そうだ。。このブーコがわざわざ心配して真っ青になったりけっこう仲がいい友達って事は。。。
そういう事だ。けっこういい奴なんだろう。
幾らブーコがお人好しでもブーコの性格上性悪女とは適度に距離を取りうまくあしらって浅い知人程度にしといて関わらんトコと友達にすらならないはずだし。。。
憎たらしい。羨ましいほど小憎らしいほど素直なところがブーコのいいところなんだけど
いまはそのベルモの顔に出てしまうほどバカ正直なところが憎い
剣崎家の呪いだとかなんとかそれに絡めて
ブーコは、神野緋夏のガキは、神野純というガキは女で。。。もしかして俺の子だと思ってるんかもしれない。
2021年10月28日
マリッジcelebration294過ぎ去りし日々はいつも色鮮やかだったはず。。。。
「はぁ。。。その。。。怪談話なんかですと、代々呪われた一族の男性が早死にするってたまーにありますよね。。。女性が珍しいケースですねぇ。。。」電話対応のスタッフが言う。
四朗は、「はい。うちは代々ヤクザです。業が深い。散々女性を泣かせてきましたね。」
四朗は気が弱かったのでいっそ、剣崎家の女の子に産まれてサッサと死ねば良かったのにと何度も思ったし、母親の要からはお前は女の腐ったような意気地なしだと何度も罵倒されたと言う。たまたま、要が四朗にお前なんか産まなきゃ良かったと言ったのを吾朗太に聞かれて吾朗太は継母の要をボコボコにし四朗は実際手先が器用で家事は好きだし
思えば
父親の蓮気は几帳面でかなり綺麗好きで、若い衆が少しでも汚くしていると怒鳴り散らしていたし、要は若い衆や四朗をこき使うので家事はあまり得意でなかったけど、三太夫や吾朗太の母親の愛人なつめは綺麗好きだったらしく、
綺麗好き男女から産まれた三太夫と吾朗太もかなり綺麗好きだった。
吾朗太は、ヤンチャで暴れ回るわりには、部屋はきっちり片付いていたし、四朗と一緒に片付けはよくしていたし。吾朗太は、とにかく決まった位置に物を置きたがった。幼い頃三輪車ですら決まった位置にピタッと停めて若い衆が若、そんな隅っこに置かなくてもと堂々と真ん中に停めなおすと癇癪を起こして手のつけようがないぐらいに暴れて怒りまくって定位置の角に停め直させる程だったし四朗の自転車も隅に置いたら
指定席でもなんでもないのに
まるで月極駐車場の他人様のスペースに勝手に駐車したかのように
吾朗太に二度とこの場所に止めるなと怒られたし。
引き出しの中身もピシッと定位置に物を収納したがった。四朗も綺麗好きな方だけど、吾朗太はそれ以上にもしかして五郎太はちょっと潔癖症かもと思った事すらあると言う。
子どもの頃、「なぁ、四朗。アレ汚いから捨てようぜ見苦しいわキモいしあの部屋」それは、吾朗太が普段辛気臭いからと近づかない仏間の事で、四朗は小さな頃から仏花やお供えをしたり仏間の掃除をしていたけど
吾朗太は仏間がキミワルイ暗くてやだと近寄らなかったが、珍しく四朗が掃除している仏間にやってきて「あれは大事なものだから。僕たちのご先祖さまらしいし。。。捨てちゃダメなんだよ。」四朗が言うと吾朗太が、「あのちっこい方だよ黒いデカイやつがあるから二つもいらないだろ。なんかキモいし」吾朗太は仏壇の横の小さな仏壇が気味悪くてしょうがないという汚くない、ピンクでむしろ綺麗なんだけど。。。でも、確かに陰翳的な仏間に。。ピンクはかえって違和感しかなく薄気味が悪く吾朗太には不気味な箱に見えるらしい「大事なものらしいよ。誰かわかんないけど」「なんか、怒ってるようでキモいわあれ。捨てようぜマジキモい。」吾朗太が言うには、その小さな仏壇から俺たちを妬んだり羨ましがったりそんな念のようなものがしてきてとにかくあまりいい気持ちがしないと言う。だけど四朗はおそらくピンクの仏壇らしきものを捨てたらバチが当たると思ったしそんなことしたら祟られると必死で吾朗太を説得していたところに父親の蓮気が来てなにをやってるんだと二人に声をかけると、吾朗太が「オヤジこのへんなの捨てようぜ四朗は大事なもんだしバチが当たるからダメだって言うけどキモいもん大きいのがあればもういいだろもうひとつにまとめるかしろよ。」と蓮気に言ったので蓮気は吾朗太をぶん殴りはしなかったものの甘やかしまくっていつもデレデレな末っ子の吾朗太に
「何を言うんだバカやろうあれはお前らの産まれてこれなかった姉さんたちだぞ二度とキモいって言うなわかったか」
それまでは吾朗太に優しかった蓮気がさすがに手は上げなかったもののヤクザの凄みで本気に怒り出したので吾朗太にはショックでヴヴヴごめんなさいと大泣きして。
直接父親に聞くのははばかれたので、昔からの剣崎組にいるらしい幹部の組員に、四朗は吾朗太と一緒に仏壇の事を聞くと
あれは水子と言って、本妻の要が女の子を二度ほど流産したらしい。吾朗太は、「それにしても。姉さんだろうがなんだろうがアイツらは俺ら俺や四朗や三ちゃんを怨んでる気がする」みたいな事を言ったので
「若達は男の子だからいいけど剣崎の家は代々、昔から女の子が育たないって言われてるんです。組長のオヤジさんもかなり気にしてるんで。。。」なんだかいわくありげそうで。その時は怖くて女の子が育たないってなんだそれ、「なかなか女の子は産まれなくて、姐さんみたいに女の子を妊娠しても流れてしまったり、剣崎家に女の子が産まれても小さな頃に事故や病気で死んでしまうんです。あれは、産まれなかったお嬢二人の仏壇です。」みたいな話を聞いてあの時は小さかったけどなんとなく話しのニュアンスはボンヤリとわかりある程度四朗も吾朗太も成長して、剣崎家の呪いの事を知る
代々ヤクザの剣崎家はなぜか女の子が育たない。産まれにくいし流産して水子になるか産まれても小さなうちに死ぬ。婿養子に行っても、娘がハタチぐらいか若いうちに死ぬ剣崎家の男性が女の子の連れ子のある女性と結婚してもその連れ子は必ず不幸になる。
唯一、剣崎家から外れて本人が未婚のうちに里親に出されて未婚で剣崎でなくなれば影響を受けないという事がわかったお寺や神社や霊能者へ依頼して何度もお祓いしても無理だしウチでは扱いきれないほど大変なものなのでと何件もお祓いを断られたり叔父のヒロキが仏門に入って厳しい修行をして弔っても剣崎家は赦しでもらえないらしい。代々、末代まで祟ってやるというのだろう。女性をないがしろにして酷く扱ってきた業らしいのだ。
二十代だった
四朗は、ある日仕事先の高級老舗洋菓子店イシベーヌの主人に結婚は考えていないのかと聞かれてなんとなくはぐらかし続けていたのだけれどその日夕食に招待された時に久しぶりに赤ワインを飲んで酔ってしまい、その勢いもあってつい自分はヤクザの子どもだしそれは置いといてもウチは因果持ちのいわくありげな厄介な血筋だから。
迷信だ、馬鹿だと笑われても、ウチは兄や自分や弟しか育っていないし父親も男3人兄弟で叔父のヒロキが言うには多分水子や小さくて死んだ女の子がいると思う。世の中には、男の子の子がどうしても欲しいだとか跡取りがって家はあるかもしれないけど四朗はそういうのは反対というか、もうそういう時代じゃないと思うしやっぱり女の子ができたら可哀想だし子どもを作らないならそこまで結婚したいとも思わない。僕は、まずこの人との子どもが欲しいという女性としか結婚しないし別に子どもができなくても構わないので
だけどそんな、うまい具合に子どもができない女性を好きになるとは限らないし。順番違いで子どもが欲しいが旦那や嫁はいらないって人の気持ちがわからない。そんないらない様な相手の子どもなら全然欲しくないし。跡取りが欲しい男の子が欲しいってそういう考えは僕にはありません。僕もそうだけど親がヤクザだからヤクザになるなんて冗談じゃないし。まぁ、僕は全く向いてないから親の方から全然期待すらされてなかったんだけどと、イシベーヌのご主人、いまの義父のフレディに言いました。
フレディは、四朗がオカルトめいた怪談話をしても奇妙には思わず、それどころか真面目に話を聞いて、「そうかぁウチは一人娘でウチらの育て方が悪かったのか、反社会のヤバいのと駆け落ちしていまなにやってるやら。私らにも原因があったとは思うけれど。寂しいモンだな。別に跡を継がなくても婿養子を取らなくても、娘一人しか作らなかったのは親が悪いしだけど、せめて誠実な男性と幸せになって欲しかった」フレディご主人も、奥さんの華枝さんも普段から口にしない駆け落ちした一人娘の夢子を思って泣き出しました。それから。。。
とある日、24歳ぐらいになった四朗は相変わらずイシベーヌで働いていたのですが、休日に買い物に出かけた街中で小さな男の子を連れた夢子を見かけます。。。
ショックでした。昔々憧れもあった夢子。初めてあった時は少しぽっちりしていてそれでも清楚で健康そのものだったのに。。。一目見てガリガリで生活苦男の子も。。。2、3歳ぐらいだろうか。猫とウサギのハーフなようですがどうも元気がない。なんだか。。。すさんだ生活をしているというオーラが漂っていて。。。あまりにも見るに耐えず勇気を出して夢子に話しかけてみました。
夢子は突然知り合いの四朗に話しかけられて実家から大口を叩いて駆け落ちした事を知られている手前困惑していましたが、どうもみるからに栄養失調な感じで。。。
「ママ〜お腹すいた」大声で泣き出した「あの、そこのファミレス行かない。ランチがまだなら、僕もまだランチしてないし。」とにかくなんらかな事情があるかもしれないと四朗は夢子をランチに誘ったんだけれど
「そんなお金がないから。。。」恥ずかしそうに夢子がうつむくので四朗はこれはなんかヤバいんじゃないだろうか?元老舗の洋菓子店のお嬢様が
ファミレスに入るお金すらないなんて違和感を持って、「誘ったの自分だから、ご馳走するよ。なんでも食べていいからさ。とにかく、ファミレス入ろう」と夢子をランチに誘いました。
結局は、夢子は旦那の諸星瑛太、勝手に夢子の籍に入り石鍋瑛太になり借金を繰り返してオンナを作られて捨てられたようです。勝手に保証人にされた借金だけが残り息子二人と3人で暮らして、長男は小学校に行っていて、生活保護を受けながらだから本当は良くないけど旦那に売られてスナックや風俗で働いて旦那が残した借金を支払う毎日らしく。瑛太が闇金に手を出してしまったようで。その手前もあり、夢子は両親の石鍋のフレディ華枝夫妻に顔も出せずに。
しかしながら、闇金がゆくゆくは夢子の実家へ行くのも時間の問題であると思った四朗は、あまり良くないとは思いましたが吾朗太に電話しました。
吾朗太は、「珍しいな。四朗じゃん。元気してたか、」というと、実は。。。
四朗は吾朗太に夢子の借金の話を説明しました。吾朗太は東京邪神軍という半グレグループの幹部で
もしかしたら。。。と。吾朗太の仲間で闇金のシノギをやっている奴がいるんじゃないか。そうそう。。。
以前、
四朗がハタチぐらいの時に、二人の柄の悪い猫たちのチーマーに渋谷でカツアゲに合いそうになった時に突然ド派手なキンキラキンのハリネズミのにいちゃんがやってきて。。。
や、ヤバい殴られるかと思った四朗でしたが、
それはなんと。。。吾朗太
ギョッと久しぶりに再開した吾朗太が全身をパッキンキンのキンパに染めてドクロの入れ墨を入れていたのです。吾朗太はゆくゆくは性格上入れ墨も入れるだろうとは思っていたけどマッキンキンのパッキンキンのキンキラキン
「テメェ、俺の兄貴になんか用か」と、チーマーをボコボコにしてどうもそいつら猫たちは吾朗太も知ってる奴らみたいで。吾朗太がチーマー二人を締め上げました。
吾朗太からは、お前なんかあったら俺に言えよと、その時は幾ら見かけがかなりガラッと変わったとは言え、窮地を助けてもらい
久しぶりに御礼がてらに吾朗太と再会して夕方だったのでそのまま二人で居酒屋に入って。
居酒屋のお客はジロジロヒソヒソと、ヤバいキンキラキンと、真面目で地味なハリネズミの二人にギョッとしていましたが
相当
見た目は変わっても吾朗太が自分には優しく元気だった事を嬉しく思い吾朗太に近況をきくと女性が何人かいて転々とその家を日替わりで気まぐれに暮らしたり
なにより今は未成年で、新宿の歌舞伎町のホストとして闇で働いていてそこのオーナーに可愛がられて家にも出入りしているらしい。今日は休みで渋谷にめぼしい金になる男がいるかブラブラしていたらしい。金になる、と言ってもカツアゲじゃなくて、ホストとして働かせる男性に目をつけにきたらしく。
目利きの発掘をするとオーナーから高額の小遣いも貰えるので吾朗太はおもしろいようだ。
「酒、苦手なんじゃないの」四朗は吾朗太が小さな頃ウィスキーボンボンで発作の大騒動を起こして救命救急を呼んだ事を思い出したが、「別に飲まなくてもいいし、飲めるに越したことねーけどな。ま、たまーに甘いカクテル少しぐらいなら。それに未成年を売りにしとけば飲まなくても、俺ヤンチャの俺様で甘えキャラで売ってるし。だから飲めってBBAはこっちが相手しないの。客にそぐわないし。オーナーのマヒルも俺の言う事きくし。」と笑っていた。「オーナーって女の人」と四朗が聞くと「いや、オッさん。チワワのオッさん。俺の尻に敷かれてるって。ヤーさんのツレもいたりヤバい奴だけど。小遣いもくれるし。ま、四朗、今日みたいなことあれば俺にすぐ言えよ。」
あの日は休みだからと少し飲むと言う吾朗太にカクテルをご馳走した。そして、甘いカクテルに酔っ払った吾朗太は、剣崎家の呪いの話になり、酔っ払い本音が出たのか俺は女は腐るほどいるけど、ガキは作らないようにしてる。やっぱり女が産まれたら可哀想だしみたいな事を言い出した。
四朗は
吾朗太が呪いなど迷信やオカルトめいたことを信じているのにもびっくりしなにより子どもがそう嫌いと言う訳ではなく呪いがかかっていたら可哀想だと配慮しているんだと、意外にも子ども好きなのかもしれないとびっくりした。
あの日、俺はこんな見た目だしヤバいのと付き合ってるしゆくゆくヤクザになるかもしれないからお前とは表立って付き合えないがただ困ったら言ってこい。俺がやれる事ならなんでもしてやるからな
お前にはガキの時に命を助けて貰ってる恩人なんだ。と、電話番号を渡された。もしも、番号変わったら知らせるしとも。
そう、それを思い出して吾朗太に電話してみる。吾朗太とは暫く会っていないけど時々他愛ないメールは来ていた。闇金関係者なら。。もしかして、吾朗太の知り合いか
久しぶりに会ってすっかり打ちひしがれた様子の夢子はファミレスで滅多に食べられないであろうハンバーグをはしゃいで食べている小さな息子とは対照的にブルブル震えていました。
エッ。。。真面目で大人しそうだと思っていた四朗がなにか闇金関係者について何処かへ連絡をつけている。。。う、嘘っな、なんなの。。と夢子は真っ青に
そう、家出駆け落ちした夢子は四朗がヤクザの子どもという事は全く知らずこの人はいったい。。。なんなんだ。。。と。
四朗が吾朗太に連絡をつけると、吾朗太から調べて折り返すからと言われていったん電話を切り
夢子から得体の知れないような目で見られても四朗は仕方ないと思いつつ、四朗は実は。。。と、自分の出生を話しました。あの頃は、別に夢子は恋愛対象でもなかったし。四朗はそもそも誰とも結婚をするつもりもなかったし。
ヤクザの血筋という事も、イシベーヌのご主人夫妻は知ってるしだから、隠さずに洗いざらい自分の出生や弟の事を喋った。
ただし、自分は確かに元ヤクザの子どもだけどヤクザではないし
ただ、目の前の恩人のお嬢さんを助けたいとしか思わなかった。男に苦労するって。
そりゃあ変なのに惚れたり引っかかったりボケる女性も悪いけどさそうだ、男に苦労させられる女性って女性も悪いとは思う。女性が理想的な全員誠実で自分を守ってくれる様な男性を好きになるとは限らないし、そういう男性がいても顔がダメとか好きになれないとかあったり
吾朗太みたいに
女性の方から寄ってきて女がいっぱいいてもそういう男性に殴られても貢いでも他に女がいてもそういう男性じゃないとダメな女性もいるわけで。そういう人は、カルト宗教に狂った人みたいにあんな男やめろと周りに言われれば言われるほど意地になるのだ。
人を好きになったり信じる気持ちは自然に湧いてくるものだし。
恋と宗教なんて似たようなものかもしれない。
代々女性を不幸にしてその呪いというか業を背負ってる剣崎家。その剣崎家の一人として
償いというか、純粋に四朗はそれで自分にご縁がある恩人の娘、困っている女性を素直に助けられるなら助けようとそう思って行動しただけで。
まさか、自分が結婚するとか、夢子と結婚してイシナベーヌの若旦那になり婿養子に行くとは全く想像すらしていませんでした。
誠にいいも悪いも
男女というのは計り知れなくそこはかとなく、な奇妙な奇妙なご縁です。。。
四朗は、「はい。うちは代々ヤクザです。業が深い。散々女性を泣かせてきましたね。」
四朗は気が弱かったのでいっそ、剣崎家の女の子に産まれてサッサと死ねば良かったのにと何度も思ったし、母親の要からはお前は女の腐ったような意気地なしだと何度も罵倒されたと言う。たまたま、要が四朗にお前なんか産まなきゃ良かったと言ったのを吾朗太に聞かれて吾朗太は継母の要をボコボコにし四朗は実際手先が器用で家事は好きだし
思えば
父親の蓮気は几帳面でかなり綺麗好きで、若い衆が少しでも汚くしていると怒鳴り散らしていたし、要は若い衆や四朗をこき使うので家事はあまり得意でなかったけど、三太夫や吾朗太の母親の愛人なつめは綺麗好きだったらしく、
綺麗好き男女から産まれた三太夫と吾朗太もかなり綺麗好きだった。
吾朗太は、ヤンチャで暴れ回るわりには、部屋はきっちり片付いていたし、四朗と一緒に片付けはよくしていたし。吾朗太は、とにかく決まった位置に物を置きたがった。幼い頃三輪車ですら決まった位置にピタッと停めて若い衆が若、そんな隅っこに置かなくてもと堂々と真ん中に停めなおすと癇癪を起こして手のつけようがないぐらいに暴れて怒りまくって定位置の角に停め直させる程だったし四朗の自転車も隅に置いたら
指定席でもなんでもないのに
まるで月極駐車場の他人様のスペースに勝手に駐車したかのように
吾朗太に二度とこの場所に止めるなと怒られたし。
引き出しの中身もピシッと定位置に物を収納したがった。四朗も綺麗好きな方だけど、吾朗太はそれ以上にもしかして五郎太はちょっと潔癖症かもと思った事すらあると言う。
子どもの頃、「なぁ、四朗。アレ汚いから捨てようぜ見苦しいわキモいしあの部屋」それは、吾朗太が普段辛気臭いからと近づかない仏間の事で、四朗は小さな頃から仏花やお供えをしたり仏間の掃除をしていたけど
吾朗太は仏間がキミワルイ暗くてやだと近寄らなかったが、珍しく四朗が掃除している仏間にやってきて「あれは大事なものだから。僕たちのご先祖さまらしいし。。。捨てちゃダメなんだよ。」四朗が言うと吾朗太が、「あのちっこい方だよ黒いデカイやつがあるから二つもいらないだろ。なんかキモいし」吾朗太は仏壇の横の小さな仏壇が気味悪くてしょうがないという汚くない、ピンクでむしろ綺麗なんだけど。。。でも、確かに陰翳的な仏間に。。ピンクはかえって違和感しかなく薄気味が悪く吾朗太には不気味な箱に見えるらしい「大事なものらしいよ。誰かわかんないけど」「なんか、怒ってるようでキモいわあれ。捨てようぜマジキモい。」吾朗太が言うには、その小さな仏壇から俺たちを妬んだり羨ましがったりそんな念のようなものがしてきてとにかくあまりいい気持ちがしないと言う。だけど四朗はおそらくピンクの仏壇らしきものを捨てたらバチが当たると思ったしそんなことしたら祟られると必死で吾朗太を説得していたところに父親の蓮気が来てなにをやってるんだと二人に声をかけると、吾朗太が「オヤジこのへんなの捨てようぜ四朗は大事なもんだしバチが当たるからダメだって言うけどキモいもん大きいのがあればもういいだろもうひとつにまとめるかしろよ。」と蓮気に言ったので蓮気は吾朗太をぶん殴りはしなかったものの甘やかしまくっていつもデレデレな末っ子の吾朗太に
「何を言うんだバカやろうあれはお前らの産まれてこれなかった姉さんたちだぞ二度とキモいって言うなわかったか」
それまでは吾朗太に優しかった蓮気がさすがに手は上げなかったもののヤクザの凄みで本気に怒り出したので吾朗太にはショックでヴヴヴごめんなさいと大泣きして。
直接父親に聞くのははばかれたので、昔からの剣崎組にいるらしい幹部の組員に、四朗は吾朗太と一緒に仏壇の事を聞くと
あれは水子と言って、本妻の要が女の子を二度ほど流産したらしい。吾朗太は、「それにしても。姉さんだろうがなんだろうがアイツらは俺ら俺や四朗や三ちゃんを怨んでる気がする」みたいな事を言ったので
「若達は男の子だからいいけど剣崎の家は代々、昔から女の子が育たないって言われてるんです。組長のオヤジさんもかなり気にしてるんで。。。」なんだかいわくありげそうで。その時は怖くて女の子が育たないってなんだそれ、「なかなか女の子は産まれなくて、姐さんみたいに女の子を妊娠しても流れてしまったり、剣崎家に女の子が産まれても小さな頃に事故や病気で死んでしまうんです。あれは、産まれなかったお嬢二人の仏壇です。」みたいな話を聞いてあの時は小さかったけどなんとなく話しのニュアンスはボンヤリとわかりある程度四朗も吾朗太も成長して、剣崎家の呪いの事を知る
代々ヤクザの剣崎家はなぜか女の子が育たない。産まれにくいし流産して水子になるか産まれても小さなうちに死ぬ。婿養子に行っても、娘がハタチぐらいか若いうちに死ぬ剣崎家の男性が女の子の連れ子のある女性と結婚してもその連れ子は必ず不幸になる。
唯一、剣崎家から外れて本人が未婚のうちに里親に出されて未婚で剣崎でなくなれば影響を受けないという事がわかったお寺や神社や霊能者へ依頼して何度もお祓いしても無理だしウチでは扱いきれないほど大変なものなのでと何件もお祓いを断られたり叔父のヒロキが仏門に入って厳しい修行をして弔っても剣崎家は赦しでもらえないらしい。代々、末代まで祟ってやるというのだろう。女性をないがしろにして酷く扱ってきた業らしいのだ。
二十代だった
四朗は、ある日仕事先の高級老舗洋菓子店イシベーヌの主人に結婚は考えていないのかと聞かれてなんとなくはぐらかし続けていたのだけれどその日夕食に招待された時に久しぶりに赤ワインを飲んで酔ってしまい、その勢いもあってつい自分はヤクザの子どもだしそれは置いといてもウチは因果持ちのいわくありげな厄介な血筋だから。
迷信だ、馬鹿だと笑われても、ウチは兄や自分や弟しか育っていないし父親も男3人兄弟で叔父のヒロキが言うには多分水子や小さくて死んだ女の子がいると思う。世の中には、男の子の子がどうしても欲しいだとか跡取りがって家はあるかもしれないけど四朗はそういうのは反対というか、もうそういう時代じゃないと思うしやっぱり女の子ができたら可哀想だし子どもを作らないならそこまで結婚したいとも思わない。僕は、まずこの人との子どもが欲しいという女性としか結婚しないし別に子どもができなくても構わないので
だけどそんな、うまい具合に子どもができない女性を好きになるとは限らないし。順番違いで子どもが欲しいが旦那や嫁はいらないって人の気持ちがわからない。そんないらない様な相手の子どもなら全然欲しくないし。跡取りが欲しい男の子が欲しいってそういう考えは僕にはありません。僕もそうだけど親がヤクザだからヤクザになるなんて冗談じゃないし。まぁ、僕は全く向いてないから親の方から全然期待すらされてなかったんだけどと、イシベーヌのご主人、いまの義父のフレディに言いました。
フレディは、四朗がオカルトめいた怪談話をしても奇妙には思わず、それどころか真面目に話を聞いて、「そうかぁウチは一人娘でウチらの育て方が悪かったのか、反社会のヤバいのと駆け落ちしていまなにやってるやら。私らにも原因があったとは思うけれど。寂しいモンだな。別に跡を継がなくても婿養子を取らなくても、娘一人しか作らなかったのは親が悪いしだけど、せめて誠実な男性と幸せになって欲しかった」フレディご主人も、奥さんの華枝さんも普段から口にしない駆け落ちした一人娘の夢子を思って泣き出しました。それから。。。
とある日、24歳ぐらいになった四朗は相変わらずイシベーヌで働いていたのですが、休日に買い物に出かけた街中で小さな男の子を連れた夢子を見かけます。。。
ショックでした。昔々憧れもあった夢子。初めてあった時は少しぽっちりしていてそれでも清楚で健康そのものだったのに。。。一目見てガリガリで生活苦男の子も。。。2、3歳ぐらいだろうか。猫とウサギのハーフなようですがどうも元気がない。なんだか。。。すさんだ生活をしているというオーラが漂っていて。。。あまりにも見るに耐えず勇気を出して夢子に話しかけてみました。
夢子は突然知り合いの四朗に話しかけられて実家から大口を叩いて駆け落ちした事を知られている手前困惑していましたが、どうもみるからに栄養失調な感じで。。。
「ママ〜お腹すいた」大声で泣き出した「あの、そこのファミレス行かない。ランチがまだなら、僕もまだランチしてないし。」とにかくなんらかな事情があるかもしれないと四朗は夢子をランチに誘ったんだけれど
「そんなお金がないから。。。」恥ずかしそうに夢子がうつむくので四朗はこれはなんかヤバいんじゃないだろうか?元老舗の洋菓子店のお嬢様が
ファミレスに入るお金すらないなんて違和感を持って、「誘ったの自分だから、ご馳走するよ。なんでも食べていいからさ。とにかく、ファミレス入ろう」と夢子をランチに誘いました。
結局は、夢子は旦那の諸星瑛太、勝手に夢子の籍に入り石鍋瑛太になり借金を繰り返してオンナを作られて捨てられたようです。勝手に保証人にされた借金だけが残り息子二人と3人で暮らして、長男は小学校に行っていて、生活保護を受けながらだから本当は良くないけど旦那に売られてスナックや風俗で働いて旦那が残した借金を支払う毎日らしく。瑛太が闇金に手を出してしまったようで。その手前もあり、夢子は両親の石鍋のフレディ華枝夫妻に顔も出せずに。
しかしながら、闇金がゆくゆくは夢子の実家へ行くのも時間の問題であると思った四朗は、あまり良くないとは思いましたが吾朗太に電話しました。
吾朗太は、「珍しいな。四朗じゃん。元気してたか、」というと、実は。。。
四朗は吾朗太に夢子の借金の話を説明しました。吾朗太は東京邪神軍という半グレグループの幹部で
もしかしたら。。。と。吾朗太の仲間で闇金のシノギをやっている奴がいるんじゃないか。そうそう。。。
以前、
四朗がハタチぐらいの時に、二人の柄の悪い猫たちのチーマーに渋谷でカツアゲに合いそうになった時に突然ド派手なキンキラキンのハリネズミのにいちゃんがやってきて。。。
や、ヤバい殴られるかと思った四朗でしたが、
それはなんと。。。吾朗太
ギョッと久しぶりに再開した吾朗太が全身をパッキンキンのキンパに染めてドクロの入れ墨を入れていたのです。吾朗太はゆくゆくは性格上入れ墨も入れるだろうとは思っていたけどマッキンキンのパッキンキンのキンキラキン
「テメェ、俺の兄貴になんか用か」と、チーマーをボコボコにしてどうもそいつら猫たちは吾朗太も知ってる奴らみたいで。吾朗太がチーマー二人を締め上げました。
吾朗太からは、お前なんかあったら俺に言えよと、その時は幾ら見かけがかなりガラッと変わったとは言え、窮地を助けてもらい
久しぶりに御礼がてらに吾朗太と再会して夕方だったのでそのまま二人で居酒屋に入って。
居酒屋のお客はジロジロヒソヒソと、ヤバいキンキラキンと、真面目で地味なハリネズミの二人にギョッとしていましたが
相当
見た目は変わっても吾朗太が自分には優しく元気だった事を嬉しく思い吾朗太に近況をきくと女性が何人かいて転々とその家を日替わりで気まぐれに暮らしたり
なにより今は未成年で、新宿の歌舞伎町のホストとして闇で働いていてそこのオーナーに可愛がられて家にも出入りしているらしい。今日は休みで渋谷にめぼしい金になる男がいるかブラブラしていたらしい。金になる、と言ってもカツアゲじゃなくて、ホストとして働かせる男性に目をつけにきたらしく。
目利きの発掘をするとオーナーから高額の小遣いも貰えるので吾朗太はおもしろいようだ。
「酒、苦手なんじゃないの」四朗は吾朗太が小さな頃ウィスキーボンボンで発作の大騒動を起こして救命救急を呼んだ事を思い出したが、「別に飲まなくてもいいし、飲めるに越したことねーけどな。ま、たまーに甘いカクテル少しぐらいなら。それに未成年を売りにしとけば飲まなくても、俺ヤンチャの俺様で甘えキャラで売ってるし。だから飲めってBBAはこっちが相手しないの。客にそぐわないし。オーナーのマヒルも俺の言う事きくし。」と笑っていた。「オーナーって女の人」と四朗が聞くと「いや、オッさん。チワワのオッさん。俺の尻に敷かれてるって。ヤーさんのツレもいたりヤバい奴だけど。小遣いもくれるし。ま、四朗、今日みたいなことあれば俺にすぐ言えよ。」
あの日は休みだからと少し飲むと言う吾朗太にカクテルをご馳走した。そして、甘いカクテルに酔っ払った吾朗太は、剣崎家の呪いの話になり、酔っ払い本音が出たのか俺は女は腐るほどいるけど、ガキは作らないようにしてる。やっぱり女が産まれたら可哀想だしみたいな事を言い出した。
四朗は
吾朗太が呪いなど迷信やオカルトめいたことを信じているのにもびっくりしなにより子どもがそう嫌いと言う訳ではなく呪いがかかっていたら可哀想だと配慮しているんだと、意外にも子ども好きなのかもしれないとびっくりした。
あの日、俺はこんな見た目だしヤバいのと付き合ってるしゆくゆくヤクザになるかもしれないからお前とは表立って付き合えないがただ困ったら言ってこい。俺がやれる事ならなんでもしてやるからな
お前にはガキの時に命を助けて貰ってる恩人なんだ。と、電話番号を渡された。もしも、番号変わったら知らせるしとも。
そう、それを思い出して吾朗太に電話してみる。吾朗太とは暫く会っていないけど時々他愛ないメールは来ていた。闇金関係者なら。。もしかして、吾朗太の知り合いか
久しぶりに会ってすっかり打ちひしがれた様子の夢子はファミレスで滅多に食べられないであろうハンバーグをはしゃいで食べている小さな息子とは対照的にブルブル震えていました。
エッ。。。真面目で大人しそうだと思っていた四朗がなにか闇金関係者について何処かへ連絡をつけている。。。う、嘘っな、なんなの。。と夢子は真っ青に
そう、家出駆け落ちした夢子は四朗がヤクザの子どもという事は全く知らずこの人はいったい。。。なんなんだ。。。と。
四朗が吾朗太に連絡をつけると、吾朗太から調べて折り返すからと言われていったん電話を切り
夢子から得体の知れないような目で見られても四朗は仕方ないと思いつつ、四朗は実は。。。と、自分の出生を話しました。あの頃は、別に夢子は恋愛対象でもなかったし。四朗はそもそも誰とも結婚をするつもりもなかったし。
ヤクザの血筋という事も、イシベーヌのご主人夫妻は知ってるしだから、隠さずに洗いざらい自分の出生や弟の事を喋った。
ただし、自分は確かに元ヤクザの子どもだけどヤクザではないし
ただ、目の前の恩人のお嬢さんを助けたいとしか思わなかった。男に苦労するって。
そりゃあ変なのに惚れたり引っかかったりボケる女性も悪いけどさそうだ、男に苦労させられる女性って女性も悪いとは思う。女性が理想的な全員誠実で自分を守ってくれる様な男性を好きになるとは限らないし、そういう男性がいても顔がダメとか好きになれないとかあったり
吾朗太みたいに
女性の方から寄ってきて女がいっぱいいてもそういう男性に殴られても貢いでも他に女がいてもそういう男性じゃないとダメな女性もいるわけで。そういう人は、カルト宗教に狂った人みたいにあんな男やめろと周りに言われれば言われるほど意地になるのだ。
人を好きになったり信じる気持ちは自然に湧いてくるものだし。
恋と宗教なんて似たようなものかもしれない。
代々女性を不幸にしてその呪いというか業を背負ってる剣崎家。その剣崎家の一人として
償いというか、純粋に四朗はそれで自分にご縁がある恩人の娘、困っている女性を素直に助けられるなら助けようとそう思って行動しただけで。
まさか、自分が結婚するとか、夢子と結婚してイシナベーヌの若旦那になり婿養子に行くとは全く想像すらしていませんでした。
誠にいいも悪いも
男女というのは計り知れなくそこはかとなく、な奇妙な奇妙なご縁です。。。
2021年10月20日
マリッジcelebration293何か夢を見ている様な感じで。。。
「ハァ。。。怪談話ですか。。。」電話対応するメトロポリタンチャンネルのパーフェクトサーズディのスタッフは、これは怪談番組じゃないのにな。と思いながらも、もしかしたら怪談話編の番組に話しによっては使えるかもなとも何気なく考えながら
電話してきたプルメリア島の白骨死体のモンタージュの吾朗太氏の異母兄という四朗氏の話しを聞いていました。
剣崎家の呪いと四朗氏は言う。
話しによると、四朗氏の家系の剣崎は代々ヤクザで女性を泣かせたり喰い物にして酷い事を繰り返してきた為に剣崎には女の子が育たないと言う。
さすがに三男の異母兄の三太夫のように本人自体がよその家に未婚のうちに里子に行ってしまえば問題はないものの、四朗氏の様に婿養子でもダメだと言う。
四朗氏は、いわくな迷信みたいでバカバカしいように思われるかもしれないけど、
結婚する気は全くなかったそうだ。高校時代から働いていていてそのまま就職した洋菓子老舗銀座のイシナベーヌで、今は婿養子で若主人に納まっているけれど、イシナベーヌでパティシエ学生のアルバイト時代に、ある日他のアルバイトが来なくなってお店の主人が浮かない顔をしていました。学課の試験が終わり暫くバイトを休んだ休み明けのひさしぶりの出勤なのになんだかお店の様子がおかしくて。。。普段ならお店もひっきりなしにお客様であふれているのに今日は閑古鳥が。。。「なんか。。ありましたか、」と、お店の主人、今の義父に聞くと
「それがね。。。あの。。」と義父が口を開こうとすればイシベーヌに全く似つかわしくない柄の悪いいかにも反社会と言った風体の男達が5、6人ズカズカと入ってきました。。。
あっ。。。しかし、入ってくるなりその集団のボスらしき一人が「わ。。。し、四朗さん、し、四朗さんですか、まさかっ」四朗の顔を見るなり真っ青になって土下座をし始めて、部下にも土下座を強制しはじめます。四朗は、「ひ、檜山。。。」
しまったっあれは剣崎組にいた檜山で、赤ちゃんの頃から知っていて四朗の父親の蓮気が銃撃されたのを守れなかったと指を詰めるのを四朗が「いいから、指を落とせば戻ってこないし、父親が戻ってくるわけでもないし。誰が得するわけでもないし。父親は父親でいつ死んでもおかしくない生き方しかできないし寿命だから。」
あの頃はまだまだ
子どもだったけど、珍しく四朗が可愛がってくれていた檜山と剣崎組の事に口を挟みました。
檜山たちは地上げをしにきたのでしょう。四朗は自分がヤクザの息子だったとか反社会に関連しているとはアルバイト先のイシベーヌには黙っていたので硬直するばかりしかしながら、檜山たちは土下座をし、「申し訳ございません。私どもは恩人の坊ちゃんのお仕事場だとはつゆ知らず大変ご迷惑をお掛けしましたここ1週間ばかりの営業妨害の慰謝料をすぐお支払いいたします。どうぞ示談にしてください。」
四朗は頭が真っ白になりました。もうダメだ職場にバレたお終いだ。。。揉め事の方は付いて暴力団の嫌がらせは終わったものの。。。
イシベーヌの主人には私は昔あった今は無き剣崎組で産まれましたあの檜山は私の実家の剣崎組の元組員です、今回は本当に申し訳ありません、今はもうウチの組はありませんが私も反社会産まれです、お世話になっておきながらとんでもないご迷惑をお掛けしました、今迄お世話になりました
四朗はアルバイトの退職届けを主人に出しましたが、イシベーヌの主人は、剣崎って名字にハリネズミだからまさかと思ってたけど、あの発砲事件で亡くなった剣崎蓮気組長の御子息だなんて地味で大人しい四朗からは想像できずまさかそんな事考えても思ってもいなかった
それでも産まれは仕方ないし、もう剣崎組は解散してるし四朗は全くヤクザをやった事も喧嘩すらしないそれに四朗のおかげで暴力団の営業妨害も治りヤクザの息子と身元を思わずバラした檜山に対して責めるでもなく自分が責任を取ろうとする誠実な態度に店の主人は心を打たれました。
なによりアルバイトでも真面目でお客様からの評判もいいのでと、四朗はそのままイシベーヌでアルバイトを継続して専門学校卒業後そのままイシベーヌでパティシエとして働きます。
「私も昔元旦那と駆け落ちした妻が男の子二人の子持ちだったんで結婚したんですよ。」電話の四朗の言葉に「えっ」番組スタッフは驚きます若い男性のスタッフは独身で結婚するなら
わざわざバツのついた子持ち女性を選んで良かったって言うだろうかそりゃ、大恋愛や相手にベタ惚れに惚れてバツだろうが子どもがいようが全てひっくるめて愛してるから結婚してくださいっていう女性なら嬉しいかもしれないが条件で言えば自分は子なし未婚なのにバツ子持ちだから結婚するって。
まぁ。。。自分が年齢的にオッチャンならそれでいいかもしれないがだって子育てどんだけ金がかかるんだよ自分の子どもならがんばれるかもしれないが。ウチの頭が固い親を説得するのもめんどくさいし。四朗に対応するスタッフがモヤモヤ考えていると、
イシベーヌの石鍋家は、サイアミーズセーブルカラーのネザーランドドワーフのウサギ一家で、夢子という四朗より2歳歳上の一人娘がいました。はじめてあったのは、四朗が16歳高校生でシルベーヌでアルバイトを始めたころ。しかし、この夢子が父親、店の主人のフレディと大喧嘩する
高校三年生の夢子は妊娠して高校を辞めると言うのだまさかまさかの進学校の優等生だった夢子が
一人娘の夢子特に店をついでくれとは言わないし。婿養子を取れとはいわないし。ネザーランドドワーフじゃなくてもウサギと結婚しなくてもいい、とにかく夢子が幸せならばと石鍋夫婦は思っていたのに。
よりによって、夢子の同級生の東京邪神軍という半グレ集団に入っている日本猫の諸星瑛太とは。。。地元銀座では評判の極悪で。
しかし、夢子は勝手に高校を辞めて家出をしてしまいます。しかも、石鍋夫婦が激怒したのは、婿養子ではないものの、恐らく借金か世間から逃れる為か諸星瑛太が勝手に石鍋を名乗り夢子の姓に入籍したのです。
当時高校生だった四朗はあわわやっぱり女って怖いわあれだけ優しそうなお嬢様の夢子さんが。半グレと駆け落ち
四朗はイケメンでもなく気も弱いし、実家はヤクザだったしお菓子のセンスがあるのと手先が器用なだけが取り柄なので男らしくないからもてないし父親が愛人を作ったり兄達が女を泣かせたり母親に虐待されたりで女性に対してトラウマもあったし。
亡くなった父親蓮気には弟二人いたけど次男の叔父のヒロキのように出家して仏門に入ろうかと思いました。蓮気と末っ子の叔父の大輝はヤクザですが、
ヤクザを嫌うヒロキは僧侶です。しかも厳しい戒律の雲水寺で、結婚も肉魚食も酒も厳禁な寺です。勿論、剣崎家の菩提寺のわけがありませんが、叔父のヒロキは、ヤクザの剣崎家と絶縁して仏門に入りました。
そうです、我々剣崎家の呪い、代々ヤクザな実家は実にたくさんの女性に怨まれてきてヒロキは少しでもお弔いと供養。謝罪と償いをと非常に厳しい宗派の仏門に入りました。私は結婚しないのはかまいませんが、仏門に入ればケーキも甘いものも作る事ができません、パテシィエの夢がありましたので叔父の様に仏門に入らずパティシエになりました。
剣崎家の呪いというのは、剣崎家は男系で女性が産まれにくいし産まれても夭折したり水ことして流れてしまいます。剣崎家から婿養子に行っても、女の子が産まれるとハタチ前後で病気や事故や不幸に巻き込まれて亡くなります。
唯一、三太夫の様に本人が婿養子ではなく未婚の時に剣崎家と絶縁してよその家の子どもになれば影響はでません。四朗は、いまさら誰かの里親になる年齢でもないし、それこそそんな事言い出したらやっぱりヤクザの子はヤクザで保険金詐欺かなんかだと思われるでしょうし。
だから私も結婚はするつもりがありませんでした。仕事は楽しかったし。子どもは好きですが、かと言って女性はどうも苦手だし、イシベーヌの一人娘の夢子を見ていて正直あんな清楚な女性でも男性が絡めば良い親をすら捨てて豹変するのかと怖かったんです。それに、一番身近な女。うちの母親の要は最低でしたからね。
まぁ、要も夫に愛人をつくられて殴られたりでそういう理不尽を受け入れて当たり前の環境に置かれて可哀想と言えばそうだけどかと言って、自分より明らかに弱い子どもをはけ口にするのは卑怯ですよね成人を過ぎた頃に、イシベーヌのご主人が私に四朗は
仕事ばっかりで
結婚しないのかと、いい始めて。何度かいつもの様にそうやって口癖みたいに言ったある日、ついご主人が私に
四朗はきっと
真面目でいい父親になれるのにと言われて私はフリーズしたように固まってしまったのです
はっ主人のフレディ氏は、しまったという顔をしましたいつもは適当に結婚はどうかの質問をあしらう私がいい父親になれるのにと言われた瞬間硬直してしまった
私がヤクザの組長の息子だったという事で私自身がヤクザの血統を遺す結婚を遠慮しているのではないかと思ったんでしょうね。
私はもうそんな事は。。。組は解散して父親は死にましたし私自身はヤクザには関係してないし。でも、結婚するのであれば嫁さんはいらないけど子どもは欲しいというタイプだったので、
子どもを作るのは子どもが不幸になるので作らない、かと言って最初から子どもを作らないならばわざわざ女性と結婚したくないという考えだったんです。そりゃあ、私だって初恋や好きな女性がいた事もありましたし。片思いでしたけどね。残念ながら。
だけど、もともとモテないし合コンへ行っても女性と仲良くなってももう成人過ぎてますから、付き合うとなれば結婚込みでしょうなんだか怖くて重くてまぁまぁ親しくなった女性がいても、鈍感だの、友人からあの子が告白してくれないとかイライラしてたよとか言われたり
なんで私が単に女友達に告白しなきゃいけないんだとか思って。簡単に付き合えないし、よく知らない同じ専門学校の女性から付き合ってと言われてよく知らないから友達でと社交辞令でかわしたら、
その女性の女友達たちに、どうして断るんだだの、付き合ってみなきゃわからないでしょうだの散々責められたり攻撃されたり、今は試験だしバイトが忙しいからと適当に逃げましたが。。。女性の気難しさウンザリしてたんですよね女性のああいうの。男性からデートに誘って当たり前だの告白して当たり前だのプロポーズしてくれない、だの告白されたらされたでお断りしたら男性が悪者とかね。。。もう変な奇妙な生き物だと思いましたし。女性なんて。。。職人気質の頑固オヤジより気難しいんじゃないですか頑固オヤジは筋を通しますし
それから暫くは、ご主人も私には結婚しないのかと言わなくなりました。
ところが、イシナベーヌのご主人、フレディ氏には、ある日夕食に呼ばれた時に剣崎家の呪いの話をしてしまったんです。私はご主人夫婦に可愛がられて、一人娘の夢子が駆け落ちして寂しかったんでしょうね、バイトが終わるとよく夕飯に招かれました。図々しいと思われるのもイヤで最初はご遠慮したんですが、
ただ、ウチの親父の蓮気もでしたが、世の中には接待好き面倒見がいいタイプや、世話好きごちそう好きな人や、料理を振る舞うのが好きなタイプの人もいて親父も自分がイヤでもない限りそうやって人をもてなす準備を自分の為に誠意を持ってわざわざ作ってくれる人からの誘いを蹴るのは失礼になる、特に目上や仕事関係からうまく付き合って可愛がられるのは得になると言っていた。それもそうだなぁと思ったんですよ。いまの義母。。。イシナベーヌのご主人の奥様華枝さんは、お料理が好きでしたしね。
で、あの日はご主人がいただき物のワインを飲みすぎて、酔っ払っていたのかまた再び
まるで普通の一般的な親のように結婚しないのか、とかいい人はいないのかと言われてまして。
ああ、誠実な四朗みたいな男性が夢子の旦那だったらみたいにご主人のフレディ氏は大泣きしはじめて。。。
それで。。。私もそのワインを一緒に飲んでて。いつもはまだまだ修行中だし、仕事が楽しくてと主人の結婚は考えてないのかコールをかわしていましたが、久しぶりに飲んだお酒の勢いもあまって、
バカバカしいと笑われるのも覚悟で、イシナベーヌの主人夫婦に剣崎家の呪いの話をしてしまいました。
電話してきたプルメリア島の白骨死体のモンタージュの吾朗太氏の異母兄という四朗氏の話しを聞いていました。
剣崎家の呪いと四朗氏は言う。
話しによると、四朗氏の家系の剣崎は代々ヤクザで女性を泣かせたり喰い物にして酷い事を繰り返してきた為に剣崎には女の子が育たないと言う。
さすがに三男の異母兄の三太夫のように本人自体がよその家に未婚のうちに里子に行ってしまえば問題はないものの、四朗氏の様に婿養子でもダメだと言う。
四朗氏は、いわくな迷信みたいでバカバカしいように思われるかもしれないけど、
結婚する気は全くなかったそうだ。高校時代から働いていていてそのまま就職した洋菓子老舗銀座のイシナベーヌで、今は婿養子で若主人に納まっているけれど、イシナベーヌでパティシエ学生のアルバイト時代に、ある日他のアルバイトが来なくなってお店の主人が浮かない顔をしていました。学課の試験が終わり暫くバイトを休んだ休み明けのひさしぶりの出勤なのになんだかお店の様子がおかしくて。。。普段ならお店もひっきりなしにお客様であふれているのに今日は閑古鳥が。。。「なんか。。ありましたか、」と、お店の主人、今の義父に聞くと
「それがね。。。あの。。」と義父が口を開こうとすればイシベーヌに全く似つかわしくない柄の悪いいかにも反社会と言った風体の男達が5、6人ズカズカと入ってきました。。。
あっ。。。しかし、入ってくるなりその集団のボスらしき一人が「わ。。。し、四朗さん、し、四朗さんですか、まさかっ」四朗の顔を見るなり真っ青になって土下座をし始めて、部下にも土下座を強制しはじめます。四朗は、「ひ、檜山。。。」
しまったっあれは剣崎組にいた檜山で、赤ちゃんの頃から知っていて四朗の父親の蓮気が銃撃されたのを守れなかったと指を詰めるのを四朗が「いいから、指を落とせば戻ってこないし、父親が戻ってくるわけでもないし。誰が得するわけでもないし。父親は父親でいつ死んでもおかしくない生き方しかできないし寿命だから。」
あの頃はまだまだ
子どもだったけど、珍しく四朗が可愛がってくれていた檜山と剣崎組の事に口を挟みました。
檜山たちは地上げをしにきたのでしょう。四朗は自分がヤクザの息子だったとか反社会に関連しているとはアルバイト先のイシベーヌには黙っていたので硬直するばかりしかしながら、檜山たちは土下座をし、「申し訳ございません。私どもは恩人の坊ちゃんのお仕事場だとはつゆ知らず大変ご迷惑をお掛けしましたここ1週間ばかりの営業妨害の慰謝料をすぐお支払いいたします。どうぞ示談にしてください。」
四朗は頭が真っ白になりました。もうダメだ職場にバレたお終いだ。。。揉め事の方は付いて暴力団の嫌がらせは終わったものの。。。
イシベーヌの主人には私は昔あった今は無き剣崎組で産まれましたあの檜山は私の実家の剣崎組の元組員です、今回は本当に申し訳ありません、今はもうウチの組はありませんが私も反社会産まれです、お世話になっておきながらとんでもないご迷惑をお掛けしました、今迄お世話になりました
四朗はアルバイトの退職届けを主人に出しましたが、イシベーヌの主人は、剣崎って名字にハリネズミだからまさかと思ってたけど、あの発砲事件で亡くなった剣崎蓮気組長の御子息だなんて地味で大人しい四朗からは想像できずまさかそんな事考えても思ってもいなかった
それでも産まれは仕方ないし、もう剣崎組は解散してるし四朗は全くヤクザをやった事も喧嘩すらしないそれに四朗のおかげで暴力団の営業妨害も治りヤクザの息子と身元を思わずバラした檜山に対して責めるでもなく自分が責任を取ろうとする誠実な態度に店の主人は心を打たれました。
なによりアルバイトでも真面目でお客様からの評判もいいのでと、四朗はそのままイシベーヌでアルバイトを継続して専門学校卒業後そのままイシベーヌでパティシエとして働きます。
「私も昔元旦那と駆け落ちした妻が男の子二人の子持ちだったんで結婚したんですよ。」電話の四朗の言葉に「えっ」番組スタッフは驚きます若い男性のスタッフは独身で結婚するなら
わざわざバツのついた子持ち女性を選んで良かったって言うだろうかそりゃ、大恋愛や相手にベタ惚れに惚れてバツだろうが子どもがいようが全てひっくるめて愛してるから結婚してくださいっていう女性なら嬉しいかもしれないが条件で言えば自分は子なし未婚なのにバツ子持ちだから結婚するって。
まぁ。。。自分が年齢的にオッチャンならそれでいいかもしれないがだって子育てどんだけ金がかかるんだよ自分の子どもならがんばれるかもしれないが。ウチの頭が固い親を説得するのもめんどくさいし。四朗に対応するスタッフがモヤモヤ考えていると、
イシベーヌの石鍋家は、サイアミーズセーブルカラーのネザーランドドワーフのウサギ一家で、夢子という四朗より2歳歳上の一人娘がいました。はじめてあったのは、四朗が16歳高校生でシルベーヌでアルバイトを始めたころ。しかし、この夢子が父親、店の主人のフレディと大喧嘩する
高校三年生の夢子は妊娠して高校を辞めると言うのだまさかまさかの進学校の優等生だった夢子が
一人娘の夢子特に店をついでくれとは言わないし。婿養子を取れとはいわないし。ネザーランドドワーフじゃなくてもウサギと結婚しなくてもいい、とにかく夢子が幸せならばと石鍋夫婦は思っていたのに。
よりによって、夢子の同級生の東京邪神軍という半グレ集団に入っている日本猫の諸星瑛太とは。。。地元銀座では評判の極悪で。
しかし、夢子は勝手に高校を辞めて家出をしてしまいます。しかも、石鍋夫婦が激怒したのは、婿養子ではないものの、恐らく借金か世間から逃れる為か諸星瑛太が勝手に石鍋を名乗り夢子の姓に入籍したのです。
当時高校生だった四朗はあわわやっぱり女って怖いわあれだけ優しそうなお嬢様の夢子さんが。半グレと駆け落ち
四朗はイケメンでもなく気も弱いし、実家はヤクザだったしお菓子のセンスがあるのと手先が器用なだけが取り柄なので男らしくないからもてないし父親が愛人を作ったり兄達が女を泣かせたり母親に虐待されたりで女性に対してトラウマもあったし。
亡くなった父親蓮気には弟二人いたけど次男の叔父のヒロキのように出家して仏門に入ろうかと思いました。蓮気と末っ子の叔父の大輝はヤクザですが、
ヤクザを嫌うヒロキは僧侶です。しかも厳しい戒律の雲水寺で、結婚も肉魚食も酒も厳禁な寺です。勿論、剣崎家の菩提寺のわけがありませんが、叔父のヒロキは、ヤクザの剣崎家と絶縁して仏門に入りました。
そうです、我々剣崎家の呪い、代々ヤクザな実家は実にたくさんの女性に怨まれてきてヒロキは少しでもお弔いと供養。謝罪と償いをと非常に厳しい宗派の仏門に入りました。私は結婚しないのはかまいませんが、仏門に入ればケーキも甘いものも作る事ができません、パテシィエの夢がありましたので叔父の様に仏門に入らずパティシエになりました。
剣崎家の呪いというのは、剣崎家は男系で女性が産まれにくいし産まれても夭折したり水ことして流れてしまいます。剣崎家から婿養子に行っても、女の子が産まれるとハタチ前後で病気や事故や不幸に巻き込まれて亡くなります。
唯一、三太夫の様に本人が婿養子ではなく未婚の時に剣崎家と絶縁してよその家の子どもになれば影響はでません。四朗は、いまさら誰かの里親になる年齢でもないし、それこそそんな事言い出したらやっぱりヤクザの子はヤクザで保険金詐欺かなんかだと思われるでしょうし。
だから私も結婚はするつもりがありませんでした。仕事は楽しかったし。子どもは好きですが、かと言って女性はどうも苦手だし、イシベーヌの一人娘の夢子を見ていて正直あんな清楚な女性でも男性が絡めば良い親をすら捨てて豹変するのかと怖かったんです。それに、一番身近な女。うちの母親の要は最低でしたからね。
まぁ、要も夫に愛人をつくられて殴られたりでそういう理不尽を受け入れて当たり前の環境に置かれて可哀想と言えばそうだけどかと言って、自分より明らかに弱い子どもをはけ口にするのは卑怯ですよね成人を過ぎた頃に、イシベーヌのご主人が私に四朗は
仕事ばっかりで
結婚しないのかと、いい始めて。何度かいつもの様にそうやって口癖みたいに言ったある日、ついご主人が私に
四朗はきっと
真面目でいい父親になれるのにと言われて私はフリーズしたように固まってしまったのです
はっ主人のフレディ氏は、しまったという顔をしましたいつもは適当に結婚はどうかの質問をあしらう私がいい父親になれるのにと言われた瞬間硬直してしまった
私がヤクザの組長の息子だったという事で私自身がヤクザの血統を遺す結婚を遠慮しているのではないかと思ったんでしょうね。
私はもうそんな事は。。。組は解散して父親は死にましたし私自身はヤクザには関係してないし。でも、結婚するのであれば嫁さんはいらないけど子どもは欲しいというタイプだったので、
子どもを作るのは子どもが不幸になるので作らない、かと言って最初から子どもを作らないならばわざわざ女性と結婚したくないという考えだったんです。そりゃあ、私だって初恋や好きな女性がいた事もありましたし。片思いでしたけどね。残念ながら。
だけど、もともとモテないし合コンへ行っても女性と仲良くなってももう成人過ぎてますから、付き合うとなれば結婚込みでしょうなんだか怖くて重くてまぁまぁ親しくなった女性がいても、鈍感だの、友人からあの子が告白してくれないとかイライラしてたよとか言われたり
なんで私が単に女友達に告白しなきゃいけないんだとか思って。簡単に付き合えないし、よく知らない同じ専門学校の女性から付き合ってと言われてよく知らないから友達でと社交辞令でかわしたら、
その女性の女友達たちに、どうして断るんだだの、付き合ってみなきゃわからないでしょうだの散々責められたり攻撃されたり、今は試験だしバイトが忙しいからと適当に逃げましたが。。。女性の気難しさウンザリしてたんですよね女性のああいうの。男性からデートに誘って当たり前だの告白して当たり前だのプロポーズしてくれない、だの告白されたらされたでお断りしたら男性が悪者とかね。。。もう変な奇妙な生き物だと思いましたし。女性なんて。。。職人気質の頑固オヤジより気難しいんじゃないですか頑固オヤジは筋を通しますし
それから暫くは、ご主人も私には結婚しないのかと言わなくなりました。
ところが、イシナベーヌのご主人、フレディ氏には、ある日夕食に呼ばれた時に剣崎家の呪いの話をしてしまったんです。私はご主人夫婦に可愛がられて、一人娘の夢子が駆け落ちして寂しかったんでしょうね、バイトが終わるとよく夕飯に招かれました。図々しいと思われるのもイヤで最初はご遠慮したんですが、
ただ、ウチの親父の蓮気もでしたが、世の中には接待好き面倒見がいいタイプや、世話好きごちそう好きな人や、料理を振る舞うのが好きなタイプの人もいて親父も自分がイヤでもない限りそうやって人をもてなす準備を自分の為に誠意を持ってわざわざ作ってくれる人からの誘いを蹴るのは失礼になる、特に目上や仕事関係からうまく付き合って可愛がられるのは得になると言っていた。それもそうだなぁと思ったんですよ。いまの義母。。。イシナベーヌのご主人の奥様華枝さんは、お料理が好きでしたしね。
で、あの日はご主人がいただき物のワインを飲みすぎて、酔っ払っていたのかまた再び
まるで普通の一般的な親のように結婚しないのか、とかいい人はいないのかと言われてまして。
ああ、誠実な四朗みたいな男性が夢子の旦那だったらみたいにご主人のフレディ氏は大泣きしはじめて。。。
それで。。。私もそのワインを一緒に飲んでて。いつもはまだまだ修行中だし、仕事が楽しくてと主人の結婚は考えてないのかコールをかわしていましたが、久しぶりに飲んだお酒の勢いもあまって、
バカバカしいと笑われるのも覚悟で、イシナベーヌの主人夫婦に剣崎家の呪いの話をしてしまいました。
2021年10月13日
マリッジcelebration292静かに点在する優しい気持ち。
プルメリア島の観光名所の一つ青の洞窟の、超高級フレンチ青の洞窟のほとりでは、
美と魅力の福の神笑〜が、持ち物のひとつであるマスコミ芸能関係の接待中で。仕事関係者幹部やら、人気女優の同級生茶目コと、飛ぶ鳥を落とす勢いの人気美術家のヴィーナスとあーでもないコーデもないと話に花を咲かせていましたが、話題はもっぱらのメガロポリタンTVチャンネルの看板番組パーフェクトサーズディで、プルメリア島の美しい海で生放送中に発見されたハリネズミ男性の白骨死体の霊視番組の回で、謎の霊能者、エミコデラックス大反響で、視聴率の良かったヴィーナスが生放送中に白骨死体を発見したプルメリア島を巡るの回の視聴率を上回りました。目立ちたがりのヴィーナスはそれを悔しがりましたが。。。謎の霊能者エミコデラックスの霊視で、特徴的な白骨死体生前モンタージュ、パッキンキンのキンパの前身キンキラキンの金髪に、ドクロの派手な入れ墨。。。
その放送を観て、その白骨死体の生き別れになった兄伊集院三太夫という人がプルメリア警察署を訪ねてきました。そして、メガロポリタンチャンネルにさらに情報が寄せられて白骨死体、剣崎吾朗太、結婚後神野吾朗太は、東京新宿歌舞伎町のホストクラブ極楽鳥夜、ストレチヤのオーナーのお気に入りだった未成年ホスト氷室終夜だった事がわかりました。そして、さらには。。。
笑〜のもとに、白骨死体の身元の剣崎吾朗太(神野吾朗太)の異母兄だという石鍋四朗という男性からメガロポリタンチャンネル社に情報が入ったと連絡がありました。笑〜のスマホに石鍋四朗氏と電話対応したスタッフとの録音や、箇条書きしたPDFが送られてきました。
被害者
吾朗太氏は、今はなき暴力団剣崎組の組長の子息だという事で、男ばかり5人兄弟で、三男三太夫氏と五男太氏は妾腹の子どもで。残りは本妻の息子。
札幌刑務所に服役していた時の担当刑務官からも連絡が入りあれはジンゴロではないかと。
吾朗太氏は結婚して目くらましかなんかかわざわざ女性の籍に入り神野吾朗太となり、
同じく妾腹の息子で実兄の三太夫氏は中学校に上がる時に父親が反社会と縁切りをさせたくてわざわざカタギの富裕層に里親に出す。
そして、メガロポリタンTVに電話してきた石鍋四朗氏は、本妻の息子で四男だが、異母兄の三太夫氏から吾朗太氏についてプルメリア警察署へ出向いた事を電話で告げられました。
幼い頃から
神童でヤクザにも全く向かない性質の三太夫氏は、父親の剣崎組の組長剣崎蓮気に里親に出されてお前の為だから、反社会のウチとは一切関わるなとキツく命じられたものの、影から弟の吾朗太を見守り父親組長蓮気が射殺されて剣崎組も解散になったので
仲の良かった本妻の息子異母弟の四朗とは結局は幼い頃から一緒に育った絆連絡を取りあっていました。
それで四朗氏も自分もなんの役にも立たないかもしれませんが一応関係者でございますからと情報を求めるTV番組に電話しました。
三太夫は四朗の5歳上、吾朗太は四朗の3歳年下です。同じく本妻の息子の長男次男の太朗や次水は歳も離れていたし、実兄達は気性が荒くいかにもヤクザという感じで気の弱い四朗は恐ろしく、ほとんど口もきかない仲でしたし、母親の本妻の要は息子の気が弱いグズな四朗を疎んじてバカにしたり愛人の子達と一緒に冷遇していました。
異母兄の三太夫が情報を提供したので、私もと四朗は促される様にメガロポリタンTVに電話してきます。「先日、伊集院三太夫という者がそちらに情報を提供された様ですが私は三太夫の異母弟でございまして、亡くなった吾朗太の異母兄になります。石鍋四朗と申します。われわれ兄弟は、剣崎家の息子でしたが、三太夫は中学校から里親に出されて、吾朗太はどうも私と一緒で結婚して名字が変わっていたようですね。先日プルメリア警察署へ出向いた三太夫から聞きました。」
石鍋四朗は、剣崎組組長の四男だが全くヤクザとは無縁の生活を送ってきたようだ。びっくりするぐらいめちゃくちゃに礼儀正しくかしこまっている「あの、あなたは失礼ですが、その、吾朗太さんの異母兄さんというと。。。」ヤクザじゃなかろうかと恐る恐るスタッフが対応すると、
「私はヤクザが嫌でヤクザとは全く無縁でございます。今は妻の実家の老舗の銀座の洋菓子屋に婿に入りました。妻は再婚で男の子二人連れ子がおりまして彼らが小さいうちに初婚で結婚しました。子どもの名字を変えたくないのと妻は一人娘なのと私は剣崎を捨てたいので婿入りしました。」石鍋四朗氏の話しによると、
吾朗太は、剣崎家の末っ子で若い衆や周りから若、と呼ばれて可愛がられていたらしい。若、と呼ばれるのはゆくゆく剣崎組を父親の蓮気が末っ子の吾朗太に継がせる暗黙の了解だった。
四朗はヤクザなんてとんでもない怖いとヤクザになるのを小さな頃から拒否していたので父親の蓮気も四朗は諦めていた四朗は二人の実兄たちの様なヤクザ気質でもなく
異母兄弟の三太夫や吾朗太の様に可愛くて美少年で優秀な三太夫や、ヤクザ気質の活発な美少年の吾朗太のようでもなく自分が常に産まれてきた意味が分からず家族でどうでもいい存在ではないかと悩んできた。優しい気の弱い性格でも、家がヤクザなので子どもの頃はいじめられないもののそれが原因で怖がられて全然友達はできないし。運動オンチで勉強ができるわけではないし。なんの取り柄もない父親も横着い長男次男は殴る蹴る鉄拳制裁を加えたが、
優秀な三太夫は叱られない、ヤンチャな吾朗太は甘やかされ殴られない四朗も大人しいのでヤクザの父親蓮気に殴られる事をしなかったけどどうも自分だけは父親からも全く期待されていないから叱られないし殴られもしないと思った。母親の要はのんびりとして愛人の子達兄弟と仲良くする四朗につらくあたり散らして
アンタなんか産むんじゃなかったと罵声を浴びせましたが。。。
「グズなわたし、あれは、小学校にあがったばかりのヤンチャな吾朗太が、私の母親の要に顔面にグーパンかキックかアンタなんか産むんじゃなかったと私に罵倒した瞬間思いっきり殴る蹴るの暴行を働いたのです。それまで吾朗太は、口の悪い要を叩いたり蹴ったりぐらいはありましたけど。
情けなく私は泣いてブルブル震えるばかりで周りの若い衆が暴れる吾朗太をなんとか止めましたがもう要は鼻血出してまして。。、、父親の蓮気の耳に入りましたけど蓮気は何にも言わなかったですね。蓮気は女性を殴るなんてあたりまえの事だし、あっ、私は全然女性に手をあげませんよ、勿論です小学生の吾朗太に要があの女の血だからみたいに吾朗太に毒づいた時も吾朗太は要の髪を引っ張ってぶん殴ったり。吾朗太を産んで母親のなつめさんは亡くなり吾朗太は母親の顔は知りませんが吾朗太は、尊敬する父親をみて女に暴力を振るうのは悪い事じゃないみたいに刷り込んだのかただね、要をぶん殴るのも私へのあまりにもな暴言や自分の母親への侮辱で殴ったり吾朗太なりの筋を通すというか吾朗太は私の母親要とは犬猿の仲でしたけどだからといって家庭内暴力で弱い親に一方的に攻撃する様な無闇に暴力を振るう人みたいなそういうわけじゃなかったですね、悪いヤカラ同士の喧嘩はよくしてましたが。」
吾朗太が小学生に上がる前ぐらいに三太夫は剣崎家から外されてカタギの富裕層に里親に出されて吾朗太は、
乱暴でヤンチャで先生の手に負えないので幼稚園をクビになり追放されて小学生になっても少年院に入ったりと吾朗太は暴れまわったものの、3歳歳上の異母兄の四朗を四朗と呼び捨てにしたものの、
全然正反対の性格なのに歳が近いせいか仲は良かったし、電話の向こうの四朗氏は涙声になって
「私は。。。吾朗太に助けられてきたんです。吾朗太は命の恩人です。」なんでも四朗は生きている意味がわからずヤクザの家も嫌になり、中学生になった頃自殺をしようとしたのを吾朗太に偶然発見されて
首を吊ろうという四朗は吾朗太に思いっきりぶん殴られ後にも先にも、四朗が吾朗太に殴られたのはこの一度っきりだけど。「テメェは何をやってるんだあのクソBBAの言う事を鵜呑みにする気か情けねーぞ」クソBBAというのは要の事で、先日アンタなんか産むんじゃなかったと四朗に面と向かって罵倒したところを吾朗太がぶん殴ってボコボコにしたのだが
我にかえって
四朗は泣くばかりで「僕には将来なんてないヤクザなんかになれないし三ちゃんみたいに賢くないし。ヤクザの家なんかヤダ」みたいな事をわめいていたと思う。三ちゃんというのは三太夫の事で三太夫は優秀なので父親がわざわざ配慮してヤクザのうちから縁を切らせた。「お前は気が弱いし全くヤクザには向かないよ。だからといって、生きていけないわけないだろうに。お前は確かに賢くはないかもしれないが、手先が器用だろうお前の作る菓子も美味いしそっちに進め、うちには菓子屋があるし、職人でもなんでも、手に職をつけろ。四朗にしかできない事があるだろ」
わずか
小学生の吾朗太の言葉にはっと我にかえって。四朗は料理番の若い衆の料理を手伝うのが好きで下戸でお酒が飲めない父親蓮気が甘いものが好きであの頃は蓮気の趣味でケーキ屋や和菓子屋もうちの組は持っていたし、組員の中には職人もいたし
私は子どもの頃から料理というか、自分も甘いものが好きだし要に命令されて若い衆と一緒に役に立たないならそれぐらいおやりと台所仕事をさせられましたので蓮気には、自ら私が好きで台所仕事をやっているんだと要は嘘をつきました。
要は
愛人の子ども達は基本無視していましたし、蓮気が可愛がっている
三太夫や吾朗太をこき使うのがばれると蓮気に殴られるし、そもそも吾朗太が素直に
要の言う事なんかきくわけがない。
とは言っても四朗は台所仕事は私は全く苦にならなくて。甘党の父親蓮気の為にデザートを作る事がありまして、唯一、そのデザートだけは蓮気に褒められたので。三太夫さんも吾朗太も褒めてくれましたね。うちはお恥ずかしいですが、下戸の家系か、お酒は全く飲めないか弱いんです。私もあまり飲めません。料理としてのアルコールぐらいしか興味はないし、付き合いで飲んでも全く美味しいとは思えませんが幸いアレルギーほどではないので洋菓子の勉強もできました。
吾朗太が小さい時にウイスキーボンボンか、なんかをただのチョコレートと間違えて食べて発作を起こして救命救急に運ばれた事がありました。私と若い衆がすぐに気づいたので
回復はしたのですが、小さい頃に吾朗太は若い衆のカクテルをジュースと間違えて飲んだ時は少量でもまるで睡眠薬を飲んだみたいに眠ってなかなか起きませんでした。その時は命に別状はないんですが、
成長してから吾朗太はかろうじてアルコールはカクテルは飲めると言ってましたね。凄くアルコールに弱いのと中にはアレルギーがあるアルコールがあるんでしょう。今思えば、あのアルコール事件も憎しみを込めて小さな吾朗太を殺害しようと要がやったのかもしれませんね。手に届くところにチョコレートが置いてあったら目がない吾朗太は勝手に食べるに決まってますし。三太夫と吾朗太の母親のなつめさんは、アルコールアレルギーで、熱で飛ばせば大丈夫ですが。注射の消毒ですら腫れたり、口にするなんてもってのほかだったと父親の蓮気が言ってましたから。多分要は吾朗太もアルコールには害があるか弱いかもと踏んだんでしょう。父親の蓮気も酒はダメで、母親のなつめさんはアルコールアレルギーでしたから。あの頃吾朗太は、まだまだ
小さい子どもだったし。命を狙ったんじゃないでしょうか。
旦那の蓮気が愛人を作り愛人にくびったけになり、三太夫を産み三太夫が小さな頃から可愛くて神童でそれがゆえに対抗するように、本妻要は長男次男と歳が離れた四朗を産んだものの
平凡で気の弱い四朗。さらにはまた愛人なつめが吾朗太を産む。
吾朗太は吾朗太でヤンチャで可愛くて父親蓮気が寵愛する。賢くも可愛くもない平凡な四朗に母親の要はますますイライラする
ヤクザの本妻として、旦那が何人愛人を作ろうと逆らえないし殴られたら殴り返せない。若い衆に当たり散らすわけにはいかず、愛人の子達に当たり散らすわけにもいかず。。このストレスは、サンドバッグが必要となり。ターゲットにされた気の弱い四朗は母親の要に邪険に扱われそれでも、三太夫や吾朗太とは仲が良かったし若い衆ともうまく付き合っていたという。
父親が暴力団抗争で射殺されて、剣崎組は代替わりしたけれど結局は最終的に解散してしまった。吾朗太は小学生のうちから歳上女性に可愛がられて家出を繰り返して。父親の遺産があったので四朗は高校に進学してその後パテシィエの専門学校へ行こうと決めた。父親の葬儀に出るなという遺言を守った三太夫は、父親蓮気の遺産を放棄して。
本妻の要は蓮気の遺産が入るとタガが外れた様に遊び歩く様になり、長男の太朗や次水は、蓮気の遺言状で自分に何かあったら吾朗太が幼い場合は摂政として誰だれに組長を、と組の他の幹部を指名されてしまい長男次男は
幹部と揉めて組を追放処分になり今はもう行方不明である。
死んでいるかもしれないが死んでもしょうがない人達だとしか思えないし、自分の兄達をそんなふうに思える自分も情け無い。ただ、吾朗太が亡くなっていたと三太夫さんから聞いて薄々はそうかもしれないと思ったが、実際に訃報を受けると物凄く不憫で四朗は言う。。。
「お釈迦さまの、ほら、蜘蛛の糸ってあるでしょう、学校でだいたい習うやつ。道徳か国語か英語か忘れましたが時々思うんですよ。吾朗太はいろいろ悪さしたと思いますしろくでもない奴だと思います、でもね、時として、ふっと蜘蛛を助けようみたいな気まぐれかもしれないけど。。そんな暖かいところがありましたよ。女性に対しても、確かに女性を騙したりホストをやったり。。。女性を喰い物にしまくってましたね。吾朗太からすれば、あちらが惚れてくるんだからビジネスだという事で。わたしには理解できない価値観でしたが、
成人した吾朗太とたまたま街で偶然会った時に酒に弱い吾朗太が一杯だけとカクテルを飲んだら酔っ払ってつい私に本音が出たんでしょうね。ガキができないようにしてるから心配するな、と、で、私はまさかそんな若さでパイプカットをしたのかと聞くと、吾朗太は馬鹿か、俺は女ぐらいガキの頃から扱い慣れて避妊なんか失敗した事ねーよと言われて。可哀想だろ、ガキができたら。罪はねえんだぞ。女のガキだったらどうするんだよ、と酔っ払った吾朗太の言葉にはっ、としました。そうです。。。普段はガキなんか嫌いだと言っていた吾朗太。。。実は。。。そうでもなかったんじゃないかと思いました。。。」
吾朗太もなんだかんだ言っても。。。
ウチの家系に女の子が産まれたら
可哀想だって。。。思ってるんだ
誠に
バカバカしい、怪談話か頭がおかしいと思われるかもしれませんが。
四朗は、実家の剣崎家にまつわる呪いの話しをし始めていました。
美と魅力の福の神笑〜が、持ち物のひとつであるマスコミ芸能関係の接待中で。仕事関係者幹部やら、人気女優の同級生茶目コと、飛ぶ鳥を落とす勢いの人気美術家のヴィーナスとあーでもないコーデもないと話に花を咲かせていましたが、話題はもっぱらのメガロポリタンTVチャンネルの看板番組パーフェクトサーズディで、プルメリア島の美しい海で生放送中に発見されたハリネズミ男性の白骨死体の霊視番組の回で、謎の霊能者、エミコデラックス大反響で、視聴率の良かったヴィーナスが生放送中に白骨死体を発見したプルメリア島を巡るの回の視聴率を上回りました。目立ちたがりのヴィーナスはそれを悔しがりましたが。。。謎の霊能者エミコデラックスの霊視で、特徴的な白骨死体生前モンタージュ、パッキンキンのキンパの前身キンキラキンの金髪に、ドクロの派手な入れ墨。。。
その放送を観て、その白骨死体の生き別れになった兄伊集院三太夫という人がプルメリア警察署を訪ねてきました。そして、メガロポリタンチャンネルにさらに情報が寄せられて白骨死体、剣崎吾朗太、結婚後神野吾朗太は、東京新宿歌舞伎町のホストクラブ極楽鳥夜、ストレチヤのオーナーのお気に入りだった未成年ホスト氷室終夜だった事がわかりました。そして、さらには。。。
笑〜のもとに、白骨死体の身元の剣崎吾朗太(神野吾朗太)の異母兄だという石鍋四朗という男性からメガロポリタンチャンネル社に情報が入ったと連絡がありました。笑〜のスマホに石鍋四朗氏と電話対応したスタッフとの録音や、箇条書きしたPDFが送られてきました。
被害者
吾朗太氏は、今はなき暴力団剣崎組の組長の子息だという事で、男ばかり5人兄弟で、三男三太夫氏と五男太氏は妾腹の子どもで。残りは本妻の息子。
札幌刑務所に服役していた時の担当刑務官からも連絡が入りあれはジンゴロではないかと。
吾朗太氏は結婚して目くらましかなんかかわざわざ女性の籍に入り神野吾朗太となり、
同じく妾腹の息子で実兄の三太夫氏は中学校に上がる時に父親が反社会と縁切りをさせたくてわざわざカタギの富裕層に里親に出す。
そして、メガロポリタンTVに電話してきた石鍋四朗氏は、本妻の息子で四男だが、異母兄の三太夫氏から吾朗太氏についてプルメリア警察署へ出向いた事を電話で告げられました。
幼い頃から
神童でヤクザにも全く向かない性質の三太夫氏は、父親の剣崎組の組長剣崎蓮気に里親に出されてお前の為だから、反社会のウチとは一切関わるなとキツく命じられたものの、影から弟の吾朗太を見守り父親組長蓮気が射殺されて剣崎組も解散になったので
仲の良かった本妻の息子異母弟の四朗とは結局は幼い頃から一緒に育った絆連絡を取りあっていました。
それで四朗氏も自分もなんの役にも立たないかもしれませんが一応関係者でございますからと情報を求めるTV番組に電話しました。
三太夫は四朗の5歳上、吾朗太は四朗の3歳年下です。同じく本妻の息子の長男次男の太朗や次水は歳も離れていたし、実兄達は気性が荒くいかにもヤクザという感じで気の弱い四朗は恐ろしく、ほとんど口もきかない仲でしたし、母親の本妻の要は息子の気が弱いグズな四朗を疎んじてバカにしたり愛人の子達と一緒に冷遇していました。
異母兄の三太夫が情報を提供したので、私もと四朗は促される様にメガロポリタンTVに電話してきます。「先日、伊集院三太夫という者がそちらに情報を提供された様ですが私は三太夫の異母弟でございまして、亡くなった吾朗太の異母兄になります。石鍋四朗と申します。われわれ兄弟は、剣崎家の息子でしたが、三太夫は中学校から里親に出されて、吾朗太はどうも私と一緒で結婚して名字が変わっていたようですね。先日プルメリア警察署へ出向いた三太夫から聞きました。」
石鍋四朗は、剣崎組組長の四男だが全くヤクザとは無縁の生活を送ってきたようだ。びっくりするぐらいめちゃくちゃに礼儀正しくかしこまっている「あの、あなたは失礼ですが、その、吾朗太さんの異母兄さんというと。。。」ヤクザじゃなかろうかと恐る恐るスタッフが対応すると、
「私はヤクザが嫌でヤクザとは全く無縁でございます。今は妻の実家の老舗の銀座の洋菓子屋に婿に入りました。妻は再婚で男の子二人連れ子がおりまして彼らが小さいうちに初婚で結婚しました。子どもの名字を変えたくないのと妻は一人娘なのと私は剣崎を捨てたいので婿入りしました。」石鍋四朗氏の話しによると、
吾朗太は、剣崎家の末っ子で若い衆や周りから若、と呼ばれて可愛がられていたらしい。若、と呼ばれるのはゆくゆく剣崎組を父親の蓮気が末っ子の吾朗太に継がせる暗黙の了解だった。
四朗はヤクザなんてとんでもない怖いとヤクザになるのを小さな頃から拒否していたので父親の蓮気も四朗は諦めていた四朗は二人の実兄たちの様なヤクザ気質でもなく
異母兄弟の三太夫や吾朗太の様に可愛くて美少年で優秀な三太夫や、ヤクザ気質の活発な美少年の吾朗太のようでもなく自分が常に産まれてきた意味が分からず家族でどうでもいい存在ではないかと悩んできた。優しい気の弱い性格でも、家がヤクザなので子どもの頃はいじめられないもののそれが原因で怖がられて全然友達はできないし。運動オンチで勉強ができるわけではないし。なんの取り柄もない父親も横着い長男次男は殴る蹴る鉄拳制裁を加えたが、
優秀な三太夫は叱られない、ヤンチャな吾朗太は甘やかされ殴られない四朗も大人しいのでヤクザの父親蓮気に殴られる事をしなかったけどどうも自分だけは父親からも全く期待されていないから叱られないし殴られもしないと思った。母親の要はのんびりとして愛人の子達兄弟と仲良くする四朗につらくあたり散らして
アンタなんか産むんじゃなかったと罵声を浴びせましたが。。。
「グズなわたし、あれは、小学校にあがったばかりのヤンチャな吾朗太が、私の母親の要に顔面にグーパンかキックかアンタなんか産むんじゃなかったと私に罵倒した瞬間思いっきり殴る蹴るの暴行を働いたのです。それまで吾朗太は、口の悪い要を叩いたり蹴ったりぐらいはありましたけど。
情けなく私は泣いてブルブル震えるばかりで周りの若い衆が暴れる吾朗太をなんとか止めましたがもう要は鼻血出してまして。。、、父親の蓮気の耳に入りましたけど蓮気は何にも言わなかったですね。蓮気は女性を殴るなんてあたりまえの事だし、あっ、私は全然女性に手をあげませんよ、勿論です小学生の吾朗太に要があの女の血だからみたいに吾朗太に毒づいた時も吾朗太は要の髪を引っ張ってぶん殴ったり。吾朗太を産んで母親のなつめさんは亡くなり吾朗太は母親の顔は知りませんが吾朗太は、尊敬する父親をみて女に暴力を振るうのは悪い事じゃないみたいに刷り込んだのかただね、要をぶん殴るのも私へのあまりにもな暴言や自分の母親への侮辱で殴ったり吾朗太なりの筋を通すというか吾朗太は私の母親要とは犬猿の仲でしたけどだからといって家庭内暴力で弱い親に一方的に攻撃する様な無闇に暴力を振るう人みたいなそういうわけじゃなかったですね、悪いヤカラ同士の喧嘩はよくしてましたが。」
吾朗太が小学生に上がる前ぐらいに三太夫は剣崎家から外されてカタギの富裕層に里親に出されて吾朗太は、
乱暴でヤンチャで先生の手に負えないので幼稚園をクビになり追放されて小学生になっても少年院に入ったりと吾朗太は暴れまわったものの、3歳歳上の異母兄の四朗を四朗と呼び捨てにしたものの、
全然正反対の性格なのに歳が近いせいか仲は良かったし、電話の向こうの四朗氏は涙声になって
「私は。。。吾朗太に助けられてきたんです。吾朗太は命の恩人です。」なんでも四朗は生きている意味がわからずヤクザの家も嫌になり、中学生になった頃自殺をしようとしたのを吾朗太に偶然発見されて
首を吊ろうという四朗は吾朗太に思いっきりぶん殴られ後にも先にも、四朗が吾朗太に殴られたのはこの一度っきりだけど。「テメェは何をやってるんだあのクソBBAの言う事を鵜呑みにする気か情けねーぞ」クソBBAというのは要の事で、先日アンタなんか産むんじゃなかったと四朗に面と向かって罵倒したところを吾朗太がぶん殴ってボコボコにしたのだが
我にかえって
四朗は泣くばかりで「僕には将来なんてないヤクザなんかになれないし三ちゃんみたいに賢くないし。ヤクザの家なんかヤダ」みたいな事をわめいていたと思う。三ちゃんというのは三太夫の事で三太夫は優秀なので父親がわざわざ配慮してヤクザのうちから縁を切らせた。「お前は気が弱いし全くヤクザには向かないよ。だからといって、生きていけないわけないだろうに。お前は確かに賢くはないかもしれないが、手先が器用だろうお前の作る菓子も美味いしそっちに進め、うちには菓子屋があるし、職人でもなんでも、手に職をつけろ。四朗にしかできない事があるだろ」
わずか
小学生の吾朗太の言葉にはっと我にかえって。四朗は料理番の若い衆の料理を手伝うのが好きで下戸でお酒が飲めない父親蓮気が甘いものが好きであの頃は蓮気の趣味でケーキ屋や和菓子屋もうちの組は持っていたし、組員の中には職人もいたし
私は子どもの頃から料理というか、自分も甘いものが好きだし要に命令されて若い衆と一緒に役に立たないならそれぐらいおやりと台所仕事をさせられましたので蓮気には、自ら私が好きで台所仕事をやっているんだと要は嘘をつきました。
要は
愛人の子ども達は基本無視していましたし、蓮気が可愛がっている
三太夫や吾朗太をこき使うのがばれると蓮気に殴られるし、そもそも吾朗太が素直に
要の言う事なんかきくわけがない。
とは言っても四朗は台所仕事は私は全く苦にならなくて。甘党の父親蓮気の為にデザートを作る事がありまして、唯一、そのデザートだけは蓮気に褒められたので。三太夫さんも吾朗太も褒めてくれましたね。うちはお恥ずかしいですが、下戸の家系か、お酒は全く飲めないか弱いんです。私もあまり飲めません。料理としてのアルコールぐらいしか興味はないし、付き合いで飲んでも全く美味しいとは思えませんが幸いアレルギーほどではないので洋菓子の勉強もできました。
吾朗太が小さい時にウイスキーボンボンか、なんかをただのチョコレートと間違えて食べて発作を起こして救命救急に運ばれた事がありました。私と若い衆がすぐに気づいたので
回復はしたのですが、小さい頃に吾朗太は若い衆のカクテルをジュースと間違えて飲んだ時は少量でもまるで睡眠薬を飲んだみたいに眠ってなかなか起きませんでした。その時は命に別状はないんですが、
成長してから吾朗太はかろうじてアルコールはカクテルは飲めると言ってましたね。凄くアルコールに弱いのと中にはアレルギーがあるアルコールがあるんでしょう。今思えば、あのアルコール事件も憎しみを込めて小さな吾朗太を殺害しようと要がやったのかもしれませんね。手に届くところにチョコレートが置いてあったら目がない吾朗太は勝手に食べるに決まってますし。三太夫と吾朗太の母親のなつめさんは、アルコールアレルギーで、熱で飛ばせば大丈夫ですが。注射の消毒ですら腫れたり、口にするなんてもってのほかだったと父親の蓮気が言ってましたから。多分要は吾朗太もアルコールには害があるか弱いかもと踏んだんでしょう。父親の蓮気も酒はダメで、母親のなつめさんはアルコールアレルギーでしたから。あの頃吾朗太は、まだまだ
小さい子どもだったし。命を狙ったんじゃないでしょうか。
旦那の蓮気が愛人を作り愛人にくびったけになり、三太夫を産み三太夫が小さな頃から可愛くて神童でそれがゆえに対抗するように、本妻要は長男次男と歳が離れた四朗を産んだものの
平凡で気の弱い四朗。さらにはまた愛人なつめが吾朗太を産む。
吾朗太は吾朗太でヤンチャで可愛くて父親蓮気が寵愛する。賢くも可愛くもない平凡な四朗に母親の要はますますイライラする
ヤクザの本妻として、旦那が何人愛人を作ろうと逆らえないし殴られたら殴り返せない。若い衆に当たり散らすわけにはいかず、愛人の子達に当たり散らすわけにもいかず。。このストレスは、サンドバッグが必要となり。ターゲットにされた気の弱い四朗は母親の要に邪険に扱われそれでも、三太夫や吾朗太とは仲が良かったし若い衆ともうまく付き合っていたという。
父親が暴力団抗争で射殺されて、剣崎組は代替わりしたけれど結局は最終的に解散してしまった。吾朗太は小学生のうちから歳上女性に可愛がられて家出を繰り返して。父親の遺産があったので四朗は高校に進学してその後パテシィエの専門学校へ行こうと決めた。父親の葬儀に出るなという遺言を守った三太夫は、父親蓮気の遺産を放棄して。
本妻の要は蓮気の遺産が入るとタガが外れた様に遊び歩く様になり、長男の太朗や次水は、蓮気の遺言状で自分に何かあったら吾朗太が幼い場合は摂政として誰だれに組長を、と組の他の幹部を指名されてしまい長男次男は
幹部と揉めて組を追放処分になり今はもう行方不明である。
死んでいるかもしれないが死んでもしょうがない人達だとしか思えないし、自分の兄達をそんなふうに思える自分も情け無い。ただ、吾朗太が亡くなっていたと三太夫さんから聞いて薄々はそうかもしれないと思ったが、実際に訃報を受けると物凄く不憫で四朗は言う。。。
「お釈迦さまの、ほら、蜘蛛の糸ってあるでしょう、学校でだいたい習うやつ。道徳か国語か英語か忘れましたが時々思うんですよ。吾朗太はいろいろ悪さしたと思いますしろくでもない奴だと思います、でもね、時として、ふっと蜘蛛を助けようみたいな気まぐれかもしれないけど。。そんな暖かいところがありましたよ。女性に対しても、確かに女性を騙したりホストをやったり。。。女性を喰い物にしまくってましたね。吾朗太からすれば、あちらが惚れてくるんだからビジネスだという事で。わたしには理解できない価値観でしたが、
成人した吾朗太とたまたま街で偶然会った時に酒に弱い吾朗太が一杯だけとカクテルを飲んだら酔っ払ってつい私に本音が出たんでしょうね。ガキができないようにしてるから心配するな、と、で、私はまさかそんな若さでパイプカットをしたのかと聞くと、吾朗太は馬鹿か、俺は女ぐらいガキの頃から扱い慣れて避妊なんか失敗した事ねーよと言われて。可哀想だろ、ガキができたら。罪はねえんだぞ。女のガキだったらどうするんだよ、と酔っ払った吾朗太の言葉にはっ、としました。そうです。。。普段はガキなんか嫌いだと言っていた吾朗太。。。実は。。。そうでもなかったんじゃないかと思いました。。。」
吾朗太もなんだかんだ言っても。。。
ウチの家系に女の子が産まれたら
可哀想だって。。。思ってるんだ
誠に
バカバカしい、怪談話か頭がおかしいと思われるかもしれませんが。
四朗は、実家の剣崎家にまつわる呪いの話しをし始めていました。
2021年10月04日
マリッジcelebration291親ごころ、子の気持ちただ切なくて。。。
「えっ」
純が。。。純が隣のおばさん環さんの娘でない事にミーシャは驚いたのだけれど。
純ちゃんが言うには、
「私は。。。反社会のヤクザみたいな乱暴な父親の血が流れてるかもしれない。」純ちゃんは泣き始めました。
緋夏さん、家出ばかりして行方不明になっていた緋夏さんは3歳の男の子を轢き逃げで亡くして。その犯人らしき鷹さんという老女と勘違いをして鷹さんの一卵性双生児でそっくりな妹の峰さん
親の離婚で生き別れになった
環さんの実のお母さんを刺そうと襲い、それを一緒に旅行していた環さんがかばい、環さんは異母妹の緋夏さんに刺されたのだけど
それを目撃した純ちゃんが刺し違えて環さんを刺して驚く緋夏さんから刃物を取り上げて緋夏さんに本気に怒り環さんが殺されたかもしれないとパニックになり緋夏さんに殺してやるとわめいて襲いかかり、近くにいた福の神のラブと笑〜が必死で純ちゃんを取り押さえて刃物も取り上げられて事なきを得たのだけれど。私は人殺しをしたかもしれなかった恐ろしい。。。殺人未遂だ福の神姉妹が動いて揉み消したけどと、純ちゃんの告白を聞きました。
ミーシャは、「それは。。私でも人殺しになるかもしれない。当たり前だわ。目の前で大切な人が襲われて命を奪われたなら。。。普段暴力とは無縁な人でも反射的に相手を殴ったり蹴ったり。。。めちゃくちゃやるわよ。許せないし、環おばさんは刺されても無事で純も何事もなかったんでしょう、その緋夏さんていう。。。純の実のお母さん。。。息子さんを轢き逃げされて可哀想だけど、。。」純ちゃんは人殺しをしそうになったそんな自分が自分で怖いと言ってるけど誰だっていざそんな状況になれば。。。。
結局は、その轢き逃げ犯の鷹さんという老女は罪の意識か既に自殺していたという。犯人と勘違いされて刺されそうな峯さんを環おばさんがかばって刺されてしまった。
当たり前かもしれないが、それが許せなかった純ちゃんは、自分を捨てた産みの母親緋夏より愛情をかけて育ててくれた育ての母親環さんを取ったのだ。
殺人未遂事件はプルメリア島の篤志家葉月の聖域のアマゾネスサンクチュアリィという特殊な場で起きたのも含めて
異母妹の緋夏さんという事で、被害者の刺された環さんの方から事件にしないで欲しいという事と、刺されそうになった環さんの母親峰さんも、生き別れになった一卵性双生児の姉の鷹さんが緋夏さんの息子さんを轢き逃げしたという事を知り
どうか緋夏さんを不問にして欲しいと。
なんとも悲しい事件というか。。。「私は。。。もしかして、暴力を振るったりお金を取り上げたりと酷い男の子どもかもしれないという事で、緋夏さんという人は異母姉のお母さんに私を押し付けて逃げたのよ。新しい男と一緒にね。新しい生活に私は邪魔だったかもしれないし、私は新しい男の子どもかもしれないけど、暴力男の子どもかもしれないし。。。」
そして。。純ちゃんは初めてできた彼氏というのが、実は緋夏さんの新しい男の息子であり。。。彼氏とはなにもなくて良かったんだけど、もしかしたら異母兄妹の可能性があるからとそれでそれをきっかけに、彼氏ができるのはおめでたいけど血の繋がりのある男性はダメよと、それがきっかけで
母親の環さんに衝撃の事実、実は純ちゃんは特別養子縁組で環さんの娘では無い事を打ち明けられたと。
純ちゃんは、刑務所で服役した事があるチンピラ反社会氏か、元彼氏のお父さんか
どちらの娘かはわからないという彼氏。。。カフェ南風のオーナーのグーとは既に終わったけど父親が一緒の異母兄かもしれないという可能性。。。それが故に
恋は終わり、そしてもう一人父親の可能性がある緋夏さんの元夫の吾朗太という反社会。
どちらにせよ、緋夏さんは純ちゃんを捨ててどちらが父親にせよ、不幸でしかない。純ちゃんをさらなる不幸のどん底に陥れた。木蓮寺のベルモからは、どんな親でも産んでくれた事は事実なのでそれには本当に感謝すべきだし、だからといって親が害がある毒親だと自分が思えたら距離を取ったり捨ててもいい。親の言うことなんて聞けることだけきいて、聞けないことはくだらないしょうもない事を言う親が悪いし。
世代や価値観が全然違うし、おおかた子どもの方が今の時代にどう生きるか早く順応しやすい。
純ちゃんは、緋夏さんに手放されたからこそ、環さんという素晴らしいお母さんに恵まれたのだし。ベルモは、母親葉月の出産を手伝った悪い女性に騙されて三つ子のうち2人死産としてミリオンと一緒に海に流されたけど瀕死の赤ちゃんを母親から死産だと騙して捨てた犯人の恐ろしい悪い女性を悪いどころか彼女に感謝してるし。本当に死にかけていたし一度は死んだ様なものの私が起死回生して木蓮寺に引き取られて。
そうじゃなければ今の幸せは無いし不幸や試練だと思われる中にもキラリと輝く幸せがあり、不幸を鍛錬研磨で幸せにしていくのはもはや自分でしかない。ダイヤモンドはそのままであれば単に石ころかもしれないが、丹精込めて磨きあげ切磋琢磨と研鑽を積み重ねると優雅にキラキラ輝くのだ人も単に淡々と無駄に歳をとるために生きるのではない、心身成長し、自分らしく輝き自他、社会幸せになる為に生きるのだ
不幸も着眼点を変えて幸福へと繋げる
不幸や失敗の経験に基づいて視野を広げて物事を俯瞰して
ひとかわもふたかわも剥け
人も成長や行動無くして輝きはない、
「産んだ人が育て無い方が幸せな子どもはいるのよ。」ベルモは言う。ベルモも
産みの
母親の葉月は好きだけどそれよりももっと育ての親の木蓮和尚夫妻が好きだ
もしも健全に産まれてヴィーナスと一緒に金星で暮らしていたら今のこのこれ以上ないほどの申し分ない環境はないし。ベルモは、産まれてまもなくのうちにみつごのミリオンとともにミリオンの里親の桑田家が経営するに宿泊している常連の釣り人に海で拾われて、ミリオンは生きていたが、ベルモは死んでると思われたので、常連の釣り人は海外出張が多くてこの子達を引き取れないからと、宿泊先の主人の桑田千範氏に2匹を渡して
主人の桑田千範氏が、菩提寺の木蓮寺に死んでると思われたベルモが可哀想だからお弔いをと葬式をあげる様に木蓮寺に依頼した事でベルモは木蓮寺にやってきた。結局は、死体だと思われた瀕死のベルモが息を吹き返したので木蓮和尚は、葬儀代はいらないのでこの宇宙人らしき赤ちゃんをぜひうちにください、なんならきちんとお金払いますから、この子はきっとウチのこに違いありませんと桑田さんに頼み、桑田さんも宇宙人の赤ちゃんのミリオンを育てる事にしたけど、宇宙人を育てるのに未経験だし、急に2匹いっぺんにはどうしたらいいかわからないので、そんなお金はいらないし、お互いに木蓮和尚と相談しながらそれぞれ育てていこうという話になりました。
木蓮寺の和尚夫婦は金星の40代後半の実の祖父母よりまるでその親ぐらいの遥かに歳上の70代前半だけど。ベルモは幼稚園の先生をしつつ時々いまどきの若いママにキラキラキャピキャピし過ぎてついていけない事もあるし。若いママが自慢という人がいるが、そうだろうかベルモは、産みの親より完全に育ての親ガチャに大当たりしたといつも思っている。おそらくは、純ちゃんも産みの親ガチャは失礼ながら大はずれしてしまったが育ての親に大当たりしたのではなかろうか。
とベルモは思う。ベルモは一生結婚しないので、木蓮和尚夫妻に追い出されない限りはずっと里親の木蓮夫妻と暮らすらしいが、
純ちゃんも、兄や弟がいるけれど結婚したとしてもできれば親の環さん夫妻と住んでくれる男性を探そうと思っている、
ベルモも純ちゃんも決して親の資産目当てという意味はなく。それだけお互いに育ての親が自慢で大好きなのだ
純ちゃんも、私を捨てた緋夏さんは。。。
ベルモの優しい説得に
産んでくれて捨ててくれてありがとうとだんだんと思える様になってきた。ただ、大事な育てのお母さん環さんを刺した時はワザとではないにしろもしも環のお母さんが死んでいたら本気で緋夏さんを殺そうと思えて自分のなかに恐ろしい人殺しをしてしまいそうな自分がいる。。。私は。。
もしもあの時福の神姉妹が自分を取り押さえてくれなければ。。。やっぱり、そんな恐ろしい私は反社会の娘、暴力極道の馬鹿娘なんじゃなかろうか。
「あまり気にしない方がいいよ。誰だってそんな状況なら私でも反射的に相手を攻撃すると思うわ大事な人を目の前で刺されたら冷静になれなくて当たり前じゃない。」ミーシャがなぐさめる様に言う。
親友のミーシャは軽蔑どころか純ちゃんに同情しました。確かに、ベルモに相談した時も
ベルモも
私だって。。。そんな状況なら殺人犯になる可能性じゅうぶんあるわよ。日頃真面目な人だって、穏やかな人だって目の前で大事な人の命を奪われてごらんなさい。
ベルモ自身には、環さんが実の親でなかった事や環さんが死んだら刺した緋夏さんを本気で殺そうと思ってしまった事やら、純ちゃんは切実に親身に相談に乗って貰っていました。
ベルモ自身も、木蓮和尚には、時々、誰だって、日頃善人だとて人殺しになる可能性はあるわ。罪を犯すはずがないと自分は大丈夫だと思っても。暴力や犯罪は絶対いけない、ましてや殺人などとんでもない絶対してはならないけれどとは言ってもいます。
だけど、ある日森沢家の家族でTVを見ていて
車が悪いんだーワシは高齢者だー、車が悪いんだぞ、高齢者に向けて親切な車を作らなかった企業が悪いんだからな免許は年齢制限などない、年齢制限ないなら幾つになっても車に乗ろうが関係ない、
という轢き逃げをした90歳近くの高齢者が後日逮捕された事件があり、森沢家は人間離れした犯人のモンスターぶりに絶句したものの、
ベルモが、「こういう人は、被害者から仮に報復で恨み刺されても全然可哀想だとも思わないむしろ、私の親がこんな人であればさっさと免許を取り上げなかった監督不行き届きの愚かな子の自分にも責任あるし、こんな反省の色も全く持てない親なら平均寿命で死ねばいい人で終わって被害者も命を奪われる事もなくみんな幸せだったのにとすら思うし、わざとではないにせよ、他人様の大事な生命や幸せを奪いながらも、自分は全く悪くないだの車が悪いだの免許が年齢制限がないだの、人のせいにしたり車のせいにして言い訳ばかりする
こんな全然反省無いとんでもない人ならいくら産んで育ててくれた恩がある自分の親ですら私が刺して自分も死ぬかもしれない」と泣きながら怒りだした
まぁ、木蓮和尚は何かあった場合自分が悪いのに人のせいや車のせいにする愚かな人では無いけれど。。。
緋夏さんに刺された純ちゃんの育ての母親の
環さんが助かったのもだけど、その場に福の神姉妹がいて純ちゃんが取り押さえられて大事に至らなかったのも、事件が起きた場所が聖域のアマゾネスサンクチュアリィだったのも、全て日頃の純ちゃんの行いが良くて運の運びというか。
ご神仏は常に見てくれているし、そんな愛すべき人を守護して神風や追い風を吹かせる事があるのよ。。。ご神仏は素直さや明るさや得分が大好物で、わざとらしくなく知らず知らずのうちに楽しげで人に親切にしたりや徳を積むような生き方をしている人を愛して時にそういう人に対して人智計り知れない奇跡を起こしたり神風を吹かせるそうだ。神に命を救われるその反面、
ベルモはそういう話しをしつつも、木蓮寺のホームページには、幼いや若いうちに命を失ったり理不尽な事件や事故により命を奪われた人に対しては、神の様に高貴な素晴らしい魂を持って産まれてきて、人類や社会の為に自分が犠牲になりますというシナリオを書いて産まれてきて、自分の生命を奪われた事により問題を社会に提示して社会をよりよく改善成長させて、まさに命懸けで人類を救う様な素晴らしい人々なのだ、ご神仏は、そのご本人が決めた生き方を尊重して見守るのだと載せた事で
轢き逃げで3歳の息子を亡くして、どうこの事実に向き合って行くのかと子どもの幼い生命を亡くした親についての生き方をネット検索して
木蓮寺のホームページのベルモの言葉にたどりついた
緋夏さんの逆鱗に触れて。死ぬのが尊いだと何を作ったようなインチキ話しをしやがって木蓮寺の僧侶大福本人は、イキイキ生きてピンピンしてるじゃないの4歳で多分、好きな僧侶になり、瀕死かなにか知らないが一度は死んだ身みたいに
木蓮寺の
森沢ベルモ、僧籍大福についてプロフが載っていたが、じゃあお前も死ねばよかっただろうにと緋夏さんは悔しくて仕方ありませんでした
ベルモは自暴自棄な緋夏さんに刺し殺されそうでもあったものの。。。
木蓮寺は観光寺でもあり、ベルモは集団生活でだいたい昼夜通して常に周りに人がいる生活が当たり前で結局は、緋夏さんはベルモを殺害するチャンスは得られなかったのだ。
「それで。。。純は、どちらの父親が。。。自分の本当の父親か考えた事があるの知りたいって。。。思ったりは」
ミーシャはさりげなく聞いてみた。
夕食は、お隣のミーシャの家の家政婦も兼ねた純ちゃんの祖母の喜美さんがつくりミーシャも純ちゃんの家で一緒にディナーを済ませて
喜美さんが夕食時は
あまり飲み過ぎないでねと、ワインも出してくれたのだけど
夕食後、さらに飲もうと冷蔵庫のビールとチーズやサラミを持ちだして純ちゃんは、ミーシャに大事な話があるからと部屋に招き入れて自分の出生について打ち明けました。
順調な幸せ素晴らしきお隣の家庭そうだと思っていた純が。。。
ミーシャはお酒の力もあって。。。
純ちゃんに、どっちが自分の父親だと思うなんて。。。つい、聞いてはいけないかもしれないけど、ついつい聞いてしまい、ヤバまずかったかしらと、はっとしましたが
ところが、純ちゃんは、それには静かに「わたしは。。。」
2021年09月28日
マリッジcelebration290きっと。。。微笑み合う事もできない。。。
「ベルモ、ベルモ」
はっ「なんじゃ。。さっきから。。。考え事でもあるんかいのう。」木蓮和尚や、小坊主さん達、それから妹分のチワワのミーナとココナがお手伝いした手打ち蕎麦を食べながらベルモは物思いにふける様な感じで心はうわの空で。。。「えっ」
「ほら、だって。。。ベルモ、あなたもう海老天無くなるわよ。まぁ、海老天は一人2匹ずつってうちの暗黙のルールだから残ってるけど。。」紫子夫人が言う。ざる蕎麦のお供に大皿には天ぷらが山盛りにあって、キノコやシシトウやかき揚げやイカやらカボチャやら。。森沢家のルールは、海老天だけは一人2匹ずつでだけど、ベルモの妹分のチワワ達が偏って勝手に好きなものばかりを食べない様に海老天だけ一人2匹ずつの暗黙のルールがあるのだ。先に万が一を考えてチワワに狙われやすい海老天を確保するクセのあるベルモが今日はなにやらうわのそらで。。。
それでとっさに、「あ、あー、ちょっとだけヴィーナスとさっき電話で喧嘩になって悪い事しちゃったかなぁって。」「そうかいの。。まぁ、ベルモはうちにもきょうだいが多いし、また外に金星人にもきょうだいがいるし。なかなか大変じゃのう。ワシは女の姉妹しかいないからのう。喧嘩するにものう。。」木蓮和尚は、上に四人の姉下に一人妹がいる女性だらけの唯一の森沢家の長男で。。。
ベルモは、森沢家に養女というか特別養子縁組で森沢家の次女になったけど森沢家には長男、次男、長女四十代男性と三十代女性は全て既婚で子どももいて独立してるし。。。あとは、ベルモの下に2人特別養子縁組の妹のチワワのミーナとココナがいて。同居して木蓮寺僧侶なので
森沢家の筆頭総領娘みたいに間違われる事もあるけど、ちゃんと森沢家には外に出ている総領長男氏の琥珀さんがいるのだ。次男の紺さんは、ニューヨークでビジネスマンでお寺とは関係ないけれど。。。
「言い過ぎだかなぁあまりヴィーナスと喧嘩した事なかったから。。。新鮮って言うか変ななんとも言えない様な複雑な不思議な感覚で。あのこ、短気で怒りやすいけど。。。今まで言い合いはなかったし。。。」平生を装いいつものように海老天を2匹サッと確保して
ベルモはそう言うものの、本当は、ヴィーナスとの喧嘩についてではなくて純ちゃんの生命の事で思い悩んでいて。純ちゃん。。。純ちゃんとは大事な友人だし、運命をねじ曲げても元気でこの先長生きしてほしい。「まぁ、よくわからんが、ヴィーナスちゃんとも話し合って仲直りできたらいいのう。。」濃紫婆さんも言う。。。
「ところで、来月ぐらいに卒園旅行の下見と琥珀の顔でも見に3泊4日で札幌と小樽でも家族でどうかのう。風蓮寺にも顔を出したいし。札幌だけじゃなくて小樽で寿司でも。。。」晩酌をしてすっかりご機嫌さんの木蓮和尚がニッコリする。
札幌にある風蓮寺は、代々木蓮寺の息子たちが一時的に修行に出ています。
木蓮和尚も若い頃風蓮寺で修行をしていました。
実は木蓮寺の長男の琥珀さんが若い頃に修行に出たまま木蓮寺に戻らずにいま副住職的な立場になっています。
木蓮和尚は料理大好きで小さな頃からシェフになりたかったのを泣く泣く諦めて実家の木蓮寺を継いだので息子達には好きな道を歩む様に子どもの頃から言いました。長男の琥珀さんは、僧侶になったもののいまだに木蓮寺に帰ってきていませんが、木蓮和尚はその事に関して口出しは一切しませんでした。「あら、小樽イイわね。私はプルメリア島産まれ育ちでお嫁に来たのも島の中だから。。。近所だしね。札幌出身のお義母さんが羨ましいわ。」紫子夫人が濃紫婆さんに言います。「まさかまさかの。。。雪国から常夏の島に嫁に来るなんて、恋の力というのは恐ろしいもんじゃわー。」と、100歳過ぎた濃紫婆さんが恋だのうんぬん言うので、晩酌していた木蓮和尚は、思わず飲んでいた冷酒を吹き出しそうになりました。「うわー、恋って。。かあさん。。」「笑い事じゃないぞよ。ワシが爺様と出会わなきゃおまえもいないし、札幌の風蓮寺に修行に来ていた死んだ爺様とたまたま手伝いに来ていた近所の小娘のわし。ハタチと16歳。ウチの菩提寺の木蓮寺はご縁良縁大賛成の宗派だし、いい人を見つけたらエイヤッと行動せねばと。濃紫婆さんの実家が木蓮寺の檀家で、遥か遠方だから近所の木蓮寺の姉妹寺の風蓮寺がうちの実家のいろいろ法事や代行してたからのう。」濃紫婆さんは夢見る乙女の様に遥か遠く青春時代を思い出しているようだ。
濃紫婆さんには、姉が1人と兄が5人もいて親が歳をとって突然出来た、あと1人ぐらい女の子が欲しいと考えていた両親の末っ子の次女の女の子なので家族からも相当大事にされたし、元々親の目の届く比較的に近いところで良い男性を探してゆくゆくお見合いでもと両親は考えていたのだけれど。。。まさかまさかの。。。風蓮寺に修行に来ていた菩提寺の総領息子と大恋愛するなんて。青天の霹靂だったものの、可愛い末っ子娘。手放したくない嫁にやりたくないと複雑に親の気持ちごねようと。。。相反していずれ嫁に出す娘は若いうちにできるだけいいところへ嫁がせたい。。。確かに遠距離はかなり気になるけど、
それにしても、
木蓮寺の総領息子の翡翠仁氏は、家柄もしっかりしているし、眉目秀麗で誠実で濃紫婆さんより4歳年上で年齢差も程よくそんなにないし一般人のいち檀家の濃紫婆さんが遥かに極上の尊敬する菩提寺の家柄、お寺に嫁に出す事に濃紫婆さんの両親は遠慮や躊躇があったものの、それでも
娘を持つ親ならお寺のお嫁さんの覚悟が有れば心配以上に何より信頼できるしかなり美味しい旨味たっぷりな申し分のない優良物件で。。。
まぁ、木蓮寺サイドは、家柄や身分は平等だが仮に高い身分にせよ、下品にそれに胡座をかいたり物を言わせず、人間性や品格が大事でありますというスタンスなので、代々の木蓮寺の奥様は昔には珍しく割と恋愛で嫁に来て結婚しているし
檀家の娘の濃紫婆さんはそんなこんなで早々と札幌から遥か遠くプルメリア島に嫁いでいきました。
「まぁ、あっちではレンタカー借りてじゃのー、」と木蓮和尚が言うので、ベルモがキッと和尚を睨み「飲むんでしょう札幌や小樽なら、なんとか車いらないし究極タクシーでいいでしょうに。お金はそういうプロ任せの安全に惜しみなく使わないと」「いや、飲むって夜だしさ、別にそのまま旅館かホテルで寝るし旅先の運転はまた妙に楽しいし。。。」運転が好きな木蓮和尚がゴニョゴニョ言うと「そろそろ木蓮和尚の免許を取上げたいんだけど
同居している娘の私にも年寄りの運転免許返納問題には責任があります」ベルモが言うと、紫子夫人も、「そうねー、うちは小坊主さんも何人か運転できるし、日常生活は交通の便がいいでしょ。だから早めに私も和尚の免許は返納した方がいいと思うのよね。運転が好きな自信がある人ほどなかなか返納しないし。」さらなる追い撃ちをかけました。
木蓮和尚は、奥様の紫子夫人に、
「いやさ、紫子は運転免許ないからわからないかもしれんけどな運転も一つの大事な趣味なんだし、まだ70歳ちょっと過ぎたから免許返納は、いくらなんでも早いんじゃないか、早すぎる母さんだって90歳に強引に説得して免許返納させたんだし」「万の言うことはわからんでもないがのう。ワシも、、車の運転は一つの趣味じゃったからのう。」濃紫婆さんが言いますが「ともかく、車必須の長距離な北海道の大自然散策じゃなくて、札幌や小樽の街中でしょう。私もお金出すからタクシーかハイヤーか、自動操縦のレンタルUFOにしましょ。和尚ならUFOレンタルの審査も通るでしょう。」ベルモが注意を促すと「ちょっとワシはまだまだ七十三歳じゃぞ80歳ぐらいになったら免許返納を視野に入れてもおかしくないけど。七十代チョイでちょっとそれはないわ」木蓮和尚はベルモに高齢者みたいな扱いや言い方をされてクサクサしています。「木蓮寺の和尚というそれなりの社会的地位があるんですからね。そりゃ、和尚には長生きして欲しいけどさ、交通事故は最低限自分だけがケガや最悪死ねばって単純な問題じゃないのよ。他人様の大事な生命や幸せを奪う可能性だってじゅうぶんあるのよ。周りの言う事をきかない傲慢な生い先短い自己中な爺婆の自惚れの為に、罪のない先の長い人々の人生を全部奪う事だってあるのよ。さらに遺族を苦しめるのよ。万が一の時に、私が和尚の首根っこを捕まえておおやけに引きずり出してこのうちの馬鹿が代わりに死ねば良かったんですって遺族や世間様に土下座して謝罪をしたって金銭的に償って済む話しじゃないでしょう」高齢者の運転事故のニュースのたびにベルモは和尚にこうなったらどうするのか、と口を酸っぱくしてヒヤヒヤする幾つに免許を返納するんだと問い詰める。だけど、運転が好きな和尚は和尚で免許を返納するには、自分はまだまだ七十代前半のハナタレ小僧だしとのらりくらりとかわして。。。
そして。。。こちらは東京。。。
隣家の大親友で幼なじみの
純ちゃんの家で夕食を一緒に食べた後、純ちゃんは話があるから、と部屋にミーシャを再び招き入れました。
「う。。。嘘だ」ミーシャはびっくりしました。
「そうよ。まずは、親友のミーシャにはこの事を言っておかなくてはと思って、東京に帰ってきたんだもん。」純ちゃんは言います。
「えっ。。。叔母さん。。って見たことないけど。。。喜美お婆ちゃんの娘さん、、、」「うん。緋夏って言うんだけど。。家出してほとんど家に寄り付かないのよ。。私には優しかったんだけど、志乃の大お婆ちゃんがいたでしょう。」「うん。。。私ら家族にも優しかったけど。。。」
今はもう亡くなりましたが、
志乃は、純ちゃんの曽祖母、祖父のジローの母親で同居していました。
「志乃の大お婆ちゃんがその緋夏さんをいじめていたみたいでどうも。。。爺ちゃんの前のお嫁さんの子どもは、うちのお母さんの環と、離婚して名古屋に連れ帰ったのが妹の舞さんで、女の子ばかりでしょう。それでまた、外で子どもが出来てた喜美お婆ちゃんがやっぱり。。。また緋夏さんは女の子で。。志乃の大お婆ちゃんが私は男の子の跡取りを産んだのにって」「えーだ、だって。跡取りってそんな確かに純の家は代々の資産があるけど、それでも男の子を産むのどうのって。。どっちかというと男、言っちゃなんだけども、ジローお爺ちゃんが原因でしょ。」「昔の人は、そういう様な知識ない人多いって言うか、どうしても嫁が悪いって風潮に流される人多いからともかく、環のお母さんはお爺ちゃんに似てるし、私が言うのもなんだけど勉強できるし活発だったから、志乃の大お婆ちゃんは、女だけどお母さんはお気に入りで。ウチのお父さんも婿養子になったし。。。男の子、お兄ちゃんや弟も産まれたし。」
「それで。。。その、緋夏さんって喜美お婆ちゃんの娘さんが純の本当のお母さんなの。、。」
ミーシャは驚くだって、純の兄や弟より、環のおばさんや邦彦のおじさんは確実に娘の純を可愛がっているし。別に純の兄の渡海や弟のケイトに冷たいわけじゃなくごく普通なんだけど
それよりも隣のおじさんおばさん夫婦は、娘さんの純をもっと大事にしてるし。環さんが純の叔母さんであって、母親じゃないなんて。亡くなった志乃の大お婆ちゃんだって、渡海さんやケイト君より純を可愛がっていたじゃない。
でも、確かに純は環さんとは全然違うタイプだとは思う。純は進学したとは言えめちゃくちゃ頭が良いわけじゃないし性格はおっとりしてる。環さんは凛とした海外を飛び回るバリバリのキャリアウーマンだし確かに2人とも品格あって優しいし思いやり深いけど全然違うタイプよね。。。
そう、どっちかというとジローお爺ちゃんの後妻の喜美お婆ちゃんに似てるわ、ミーシャの頭の中がグルグルしてきた。
ウチのお父さんの兄弟。。。生き別れた実のお父さんが見つかるかもって情報が来て人生いろいろあるんだなと驚いていたら、今度は隣の幼なじみ、親友の純が。。
隣のおばさんおじさんの実の娘ではないって
いい悪いじゃなくてドラマみたいな出来事にあったり、。、
ジェットコースターみたいな人生を歩む人もいるんだ
ミーシャは飲食大手ブルーモーメントグループ会長青山奏の娘で小さい頃から両親揃っているし、渋谷の松濤の一頭地で裕福に暮らし
なんの苦労もないと言うか。順境ばかりに身を置くままに生きてきててっきり隣家の純ちゃんも当然なんの大きな悩みもないだろうと考えてた。。。
だけど。。。いろいろあるのね。ウチのお父さん自体親に捨てられて貧乏な家で育ち、中卒で成功して波瀾万丈みたいなんだけど
「ミーシャ。。。私は。。。反社会の犯罪者の娘かもしれないわ。」純ちゃんがポツリと言いました
「えー」
「実は。。。緋夏さんというその私の実の母親であろう人が起こした事件があって。。。福の神の笑〜ちゃん達が尽力してくれて環のウチのお母さんが勘違いで刺されたんだけど。その裁判で。。。私は緋夏さんて人の顔を見たくないから欠席したんだけど。。。」
「えっ」さらなる親友の告白に、ただミーシャは驚くばかり。。。
「笑〜ちゃんから裁判の様子の動画を私は関係者としてスマホに送られてきたんだけど。。。
わたしは。。。私の父親は、もしかして。。。いろいろ素行が悪くて逮捕されていた刑務所に入ったヤクザかなんかの娘かもしれないの。。。」
はっ「なんじゃ。。さっきから。。。考え事でもあるんかいのう。」木蓮和尚や、小坊主さん達、それから妹分のチワワのミーナとココナがお手伝いした手打ち蕎麦を食べながらベルモは物思いにふける様な感じで心はうわの空で。。。「えっ」
「ほら、だって。。。ベルモ、あなたもう海老天無くなるわよ。まぁ、海老天は一人2匹ずつってうちの暗黙のルールだから残ってるけど。。」紫子夫人が言う。ざる蕎麦のお供に大皿には天ぷらが山盛りにあって、キノコやシシトウやかき揚げやイカやらカボチャやら。。森沢家のルールは、海老天だけは一人2匹ずつでだけど、ベルモの妹分のチワワ達が偏って勝手に好きなものばかりを食べない様に海老天だけ一人2匹ずつの暗黙のルールがあるのだ。先に万が一を考えてチワワに狙われやすい海老天を確保するクセのあるベルモが今日はなにやらうわのそらで。。。
それでとっさに、「あ、あー、ちょっとだけヴィーナスとさっき電話で喧嘩になって悪い事しちゃったかなぁって。」「そうかいの。。まぁ、ベルモはうちにもきょうだいが多いし、また外に金星人にもきょうだいがいるし。なかなか大変じゃのう。ワシは女の姉妹しかいないからのう。喧嘩するにものう。。」木蓮和尚は、上に四人の姉下に一人妹がいる女性だらけの唯一の森沢家の長男で。。。
ベルモは、森沢家に養女というか特別養子縁組で森沢家の次女になったけど森沢家には長男、次男、長女四十代男性と三十代女性は全て既婚で子どももいて独立してるし。。。あとは、ベルモの下に2人特別養子縁組の妹のチワワのミーナとココナがいて。同居して木蓮寺僧侶なので
森沢家の筆頭総領娘みたいに間違われる事もあるけど、ちゃんと森沢家には外に出ている総領長男氏の琥珀さんがいるのだ。次男の紺さんは、ニューヨークでビジネスマンでお寺とは関係ないけれど。。。
「言い過ぎだかなぁあまりヴィーナスと喧嘩した事なかったから。。。新鮮って言うか変ななんとも言えない様な複雑な不思議な感覚で。あのこ、短気で怒りやすいけど。。。今まで言い合いはなかったし。。。」平生を装いいつものように海老天を2匹サッと確保して
ベルモはそう言うものの、本当は、ヴィーナスとの喧嘩についてではなくて純ちゃんの生命の事で思い悩んでいて。純ちゃん。。。純ちゃんとは大事な友人だし、運命をねじ曲げても元気でこの先長生きしてほしい。「まぁ、よくわからんが、ヴィーナスちゃんとも話し合って仲直りできたらいいのう。。」濃紫婆さんも言う。。。
「ところで、来月ぐらいに卒園旅行の下見と琥珀の顔でも見に3泊4日で札幌と小樽でも家族でどうかのう。風蓮寺にも顔を出したいし。札幌だけじゃなくて小樽で寿司でも。。。」晩酌をしてすっかりご機嫌さんの木蓮和尚がニッコリする。
札幌にある風蓮寺は、代々木蓮寺の息子たちが一時的に修行に出ています。
木蓮和尚も若い頃風蓮寺で修行をしていました。
実は木蓮寺の長男の琥珀さんが若い頃に修行に出たまま木蓮寺に戻らずにいま副住職的な立場になっています。
木蓮和尚は料理大好きで小さな頃からシェフになりたかったのを泣く泣く諦めて実家の木蓮寺を継いだので息子達には好きな道を歩む様に子どもの頃から言いました。長男の琥珀さんは、僧侶になったもののいまだに木蓮寺に帰ってきていませんが、木蓮和尚はその事に関して口出しは一切しませんでした。「あら、小樽イイわね。私はプルメリア島産まれ育ちでお嫁に来たのも島の中だから。。。近所だしね。札幌出身のお義母さんが羨ましいわ。」紫子夫人が濃紫婆さんに言います。「まさかまさかの。。。雪国から常夏の島に嫁に来るなんて、恋の力というのは恐ろしいもんじゃわー。」と、100歳過ぎた濃紫婆さんが恋だのうんぬん言うので、晩酌していた木蓮和尚は、思わず飲んでいた冷酒を吹き出しそうになりました。「うわー、恋って。。かあさん。。」「笑い事じゃないぞよ。ワシが爺様と出会わなきゃおまえもいないし、札幌の風蓮寺に修行に来ていた死んだ爺様とたまたま手伝いに来ていた近所の小娘のわし。ハタチと16歳。ウチの菩提寺の木蓮寺はご縁良縁大賛成の宗派だし、いい人を見つけたらエイヤッと行動せねばと。濃紫婆さんの実家が木蓮寺の檀家で、遥か遠方だから近所の木蓮寺の姉妹寺の風蓮寺がうちの実家のいろいろ法事や代行してたからのう。」濃紫婆さんは夢見る乙女の様に遥か遠く青春時代を思い出しているようだ。
濃紫婆さんには、姉が1人と兄が5人もいて親が歳をとって突然出来た、あと1人ぐらい女の子が欲しいと考えていた両親の末っ子の次女の女の子なので家族からも相当大事にされたし、元々親の目の届く比較的に近いところで良い男性を探してゆくゆくお見合いでもと両親は考えていたのだけれど。。。まさかまさかの。。。風蓮寺に修行に来ていた菩提寺の総領息子と大恋愛するなんて。青天の霹靂だったものの、可愛い末っ子娘。手放したくない嫁にやりたくないと複雑に親の気持ちごねようと。。。相反していずれ嫁に出す娘は若いうちにできるだけいいところへ嫁がせたい。。。確かに遠距離はかなり気になるけど、
それにしても、
木蓮寺の総領息子の翡翠仁氏は、家柄もしっかりしているし、眉目秀麗で誠実で濃紫婆さんより4歳年上で年齢差も程よくそんなにないし一般人のいち檀家の濃紫婆さんが遥かに極上の尊敬する菩提寺の家柄、お寺に嫁に出す事に濃紫婆さんの両親は遠慮や躊躇があったものの、それでも
娘を持つ親ならお寺のお嫁さんの覚悟が有れば心配以上に何より信頼できるしかなり美味しい旨味たっぷりな申し分のない優良物件で。。。
まぁ、木蓮寺サイドは、家柄や身分は平等だが仮に高い身分にせよ、下品にそれに胡座をかいたり物を言わせず、人間性や品格が大事でありますというスタンスなので、代々の木蓮寺の奥様は昔には珍しく割と恋愛で嫁に来て結婚しているし
檀家の娘の濃紫婆さんはそんなこんなで早々と札幌から遥か遠くプルメリア島に嫁いでいきました。
「まぁ、あっちではレンタカー借りてじゃのー、」と木蓮和尚が言うので、ベルモがキッと和尚を睨み「飲むんでしょう札幌や小樽なら、なんとか車いらないし究極タクシーでいいでしょうに。お金はそういうプロ任せの安全に惜しみなく使わないと」「いや、飲むって夜だしさ、別にそのまま旅館かホテルで寝るし旅先の運転はまた妙に楽しいし。。。」運転が好きな木蓮和尚がゴニョゴニョ言うと「そろそろ木蓮和尚の免許を取上げたいんだけど
同居している娘の私にも年寄りの運転免許返納問題には責任があります」ベルモが言うと、紫子夫人も、「そうねー、うちは小坊主さんも何人か運転できるし、日常生活は交通の便がいいでしょ。だから早めに私も和尚の免許は返納した方がいいと思うのよね。運転が好きな自信がある人ほどなかなか返納しないし。」さらなる追い撃ちをかけました。
木蓮和尚は、奥様の紫子夫人に、
「いやさ、紫子は運転免許ないからわからないかもしれんけどな運転も一つの大事な趣味なんだし、まだ70歳ちょっと過ぎたから免許返納は、いくらなんでも早いんじゃないか、早すぎる母さんだって90歳に強引に説得して免許返納させたんだし」「万の言うことはわからんでもないがのう。ワシも、、車の運転は一つの趣味じゃったからのう。」濃紫婆さんが言いますが「ともかく、車必須の長距離な北海道の大自然散策じゃなくて、札幌や小樽の街中でしょう。私もお金出すからタクシーかハイヤーか、自動操縦のレンタルUFOにしましょ。和尚ならUFOレンタルの審査も通るでしょう。」ベルモが注意を促すと「ちょっとワシはまだまだ七十三歳じゃぞ80歳ぐらいになったら免許返納を視野に入れてもおかしくないけど。七十代チョイでちょっとそれはないわ」木蓮和尚はベルモに高齢者みたいな扱いや言い方をされてクサクサしています。「木蓮寺の和尚というそれなりの社会的地位があるんですからね。そりゃ、和尚には長生きして欲しいけどさ、交通事故は最低限自分だけがケガや最悪死ねばって単純な問題じゃないのよ。他人様の大事な生命や幸せを奪う可能性だってじゅうぶんあるのよ。周りの言う事をきかない傲慢な生い先短い自己中な爺婆の自惚れの為に、罪のない先の長い人々の人生を全部奪う事だってあるのよ。さらに遺族を苦しめるのよ。万が一の時に、私が和尚の首根っこを捕まえておおやけに引きずり出してこのうちの馬鹿が代わりに死ねば良かったんですって遺族や世間様に土下座して謝罪をしたって金銭的に償って済む話しじゃないでしょう」高齢者の運転事故のニュースのたびにベルモは和尚にこうなったらどうするのか、と口を酸っぱくしてヒヤヒヤする幾つに免許を返納するんだと問い詰める。だけど、運転が好きな和尚は和尚で免許を返納するには、自分はまだまだ七十代前半のハナタレ小僧だしとのらりくらりとかわして。。。
そして。。。こちらは東京。。。
隣家の大親友で幼なじみの
純ちゃんの家で夕食を一緒に食べた後、純ちゃんは話があるから、と部屋にミーシャを再び招き入れました。
「う。。。嘘だ」ミーシャはびっくりしました。
「そうよ。まずは、親友のミーシャにはこの事を言っておかなくてはと思って、東京に帰ってきたんだもん。」純ちゃんは言います。
「えっ。。。叔母さん。。って見たことないけど。。。喜美お婆ちゃんの娘さん、、、」「うん。緋夏って言うんだけど。。家出してほとんど家に寄り付かないのよ。。私には優しかったんだけど、志乃の大お婆ちゃんがいたでしょう。」「うん。。。私ら家族にも優しかったけど。。。」
今はもう亡くなりましたが、
志乃は、純ちゃんの曽祖母、祖父のジローの母親で同居していました。
「志乃の大お婆ちゃんがその緋夏さんをいじめていたみたいでどうも。。。爺ちゃんの前のお嫁さんの子どもは、うちのお母さんの環と、離婚して名古屋に連れ帰ったのが妹の舞さんで、女の子ばかりでしょう。それでまた、外で子どもが出来てた喜美お婆ちゃんがやっぱり。。。また緋夏さんは女の子で。。志乃の大お婆ちゃんが私は男の子の跡取りを産んだのにって」「えーだ、だって。跡取りってそんな確かに純の家は代々の資産があるけど、それでも男の子を産むのどうのって。。どっちかというと男、言っちゃなんだけども、ジローお爺ちゃんが原因でしょ。」「昔の人は、そういう様な知識ない人多いって言うか、どうしても嫁が悪いって風潮に流される人多いからともかく、環のお母さんはお爺ちゃんに似てるし、私が言うのもなんだけど勉強できるし活発だったから、志乃の大お婆ちゃんは、女だけどお母さんはお気に入りで。ウチのお父さんも婿養子になったし。。。男の子、お兄ちゃんや弟も産まれたし。」
「それで。。。その、緋夏さんって喜美お婆ちゃんの娘さんが純の本当のお母さんなの。、。」
ミーシャは驚くだって、純の兄や弟より、環のおばさんや邦彦のおじさんは確実に娘の純を可愛がっているし。別に純の兄の渡海や弟のケイトに冷たいわけじゃなくごく普通なんだけど
それよりも隣のおじさんおばさん夫婦は、娘さんの純をもっと大事にしてるし。環さんが純の叔母さんであって、母親じゃないなんて。亡くなった志乃の大お婆ちゃんだって、渡海さんやケイト君より純を可愛がっていたじゃない。
でも、確かに純は環さんとは全然違うタイプだとは思う。純は進学したとは言えめちゃくちゃ頭が良いわけじゃないし性格はおっとりしてる。環さんは凛とした海外を飛び回るバリバリのキャリアウーマンだし確かに2人とも品格あって優しいし思いやり深いけど全然違うタイプよね。。。
そう、どっちかというとジローお爺ちゃんの後妻の喜美お婆ちゃんに似てるわ、ミーシャの頭の中がグルグルしてきた。
ウチのお父さんの兄弟。。。生き別れた実のお父さんが見つかるかもって情報が来て人生いろいろあるんだなと驚いていたら、今度は隣の幼なじみ、親友の純が。。
隣のおばさんおじさんの実の娘ではないって
いい悪いじゃなくてドラマみたいな出来事にあったり、。、
ジェットコースターみたいな人生を歩む人もいるんだ
ミーシャは飲食大手ブルーモーメントグループ会長青山奏の娘で小さい頃から両親揃っているし、渋谷の松濤の一頭地で裕福に暮らし
なんの苦労もないと言うか。順境ばかりに身を置くままに生きてきててっきり隣家の純ちゃんも当然なんの大きな悩みもないだろうと考えてた。。。
だけど。。。いろいろあるのね。ウチのお父さん自体親に捨てられて貧乏な家で育ち、中卒で成功して波瀾万丈みたいなんだけど
「ミーシャ。。。私は。。。反社会の犯罪者の娘かもしれないわ。」純ちゃんがポツリと言いました
「えー」
「実は。。。緋夏さんというその私の実の母親であろう人が起こした事件があって。。。福の神の笑〜ちゃん達が尽力してくれて環のウチのお母さんが勘違いで刺されたんだけど。その裁判で。。。私は緋夏さんて人の顔を見たくないから欠席したんだけど。。。」
「えっ」さらなる親友の告白に、ただミーシャは驚くばかり。。。
「笑〜ちゃんから裁判の様子の動画を私は関係者としてスマホに送られてきたんだけど。。。
わたしは。。。私の父親は、もしかして。。。いろいろ素行が悪くて逮捕されていた刑務所に入ったヤクザかなんかの娘かもしれないの。。。」
2021年09月19日
マリッジcelebration289とびきりの不機嫌なミッション。
なんだこれ。。?
ベルモが森沢家の本宅に夕飯で呼び出されて、森沢家の離れには誰もいなくなった。普段は、渡り廊下続きの離れに濃紫婆さんやチワワのミーナやココナが住んでいるのだが、今日はずっと森沢家本宅にいるのだろう。
仕事柄仕方ないかもしれないけど、離れのベルモの部屋の本棚には幼児教育や仏教の本や資料がぎっしり並ぶ。
女性にしては事務的すぎで書斎風でもっとなんとかしろと、心配になる、キチンと片付いていても。。。これじゃ親は心配して当たり前な可愛げも女子力もないただ、机の横のキャビネットスペースに副担任をしている木蓮寺ヒヨコ組の生徒からの贈り物らしき手作りオブジェが並ぶのがカラフルで。。。ここだけはあどけなく子どもらしい。
変な恐らく生徒の手作り花瓶に生徒が摘んできたであろう四葉のクローバーが生けてある。
うわ紙粘土のピンクのウンチオブジェは全体的にラインストーンかキラキラなラメデコがしてあったが、裏にはマジックで下手くそな字でぴいなと書いてあったまったくいらん世話だけどベルモの為に良かれとヒヨコ組の総大将の馬鹿ピーが作ったものだろう。
粘土を渡せばウンチを作る馬鹿なガキはどこにでもいそうだがオレもそういうタイプだったかもしれないが、まぁ、しゃらくさい気取ったものを作るそれこそクッソ生意気なガキよりは、ウンチを作るガキはいい奴だとは思う。。。
この不思議な空間のベルモの部屋でさっきまで幽霊の吾朗太さんは話していたものの。。。
確か三つ子のきょうだいという奴らとの写真が飾られていたけど。。。小さくて細い、確か美術家という有名人の赤いのとメガネをかけた青いのと並んでるベルモは公開処刑みたいなものだブーコ。。。哀れ。。。
まぁ。。。ベルモはデブでも。。。ブスじゃないし地味でもないし、愛嬌あって人はいいし。。。あんまりアイツの事を悪う言うのは可哀想だけど。。。
公開処刑のきょうだい写真に並んで森沢家の
家族写真も飾られていたのだが、プルメリア島ではなくて、冬服を着て雪国かどこかの写真だ。
シンプルなベルモのデスクの上にパソコンと、メモが残されている。メモが、というかノートの様で開きっぱなしだが、
吾朗太さん、と書かれていてだいたいベルモが吾朗太さんにあなたは生前こういう名前でとか、東京出身だの実家は反社会だの、聞いた話しが簡単に書いてあり。。
それにしても。。。ギョッとあり得なく息を呑むほどに。。。
流麗な文字
すこぶるよどみなく美しい、まったく。。。あの顔でなんてヤロウだその割に確かコイツは、赤の天才美術家のヴィーナスのきょうだいかと言うぐらいに絵が下手だ
もうひとりのみつごの
青のきょうだいがめっちゃ頭がキレる割に超どオンチらしいから、
どこか出来損ないのところと抜きん出て天才的なところを長所も短所もバカデカく清濁伏せ飲んで、神のイタズラみたいにみつごは産まれてきたんだろう。
変なところに感心していると、ベルモには悪いけど、どうも俺のことに関して調べがついたメモノートらしいし。。。とまぁ、、、オレは死んだ身だし、自分の事を書かれているわけだし、プライバシーに触れて少し罪悪感を持ちつつも。。
覗いてしまえ。オレについてのメモだろ。
吾朗太さんは、そのベルモの吾朗太ノートを調べてみる
はぁ。。。いろいろ生前については聞かされてもそうですかって感じで残念ながら記憶はよみがえってこない。マヒルって名前に記憶があったけどただそれだけ。。今のところそれ以上は結局は思い出せなかった。
ノートには。。。コレがメモ書きかというほど美しい文字で。。。
三太夫、兄。8歳年上。吾朗太さんと母親が一緒。母親なつめさん、
本家、剣崎家の養子になり三太夫さん三男吾朗太さん五男。本妻要さんの元で暮らすが、
反社会から縁を絶つ為に父親の蓮気さんの計らいにより中学校に上がる頃伊集院家に養子に行く、現在外務省外交官。。。
「うわー三太夫。。。こいつか、兄貴。。わざわざこっちまで東京から身元確認しにわざわざ来たって。。。」
吾朗太さんは、あの夢の中に出てきた、自分がもしも今も生きていたら。。。いかにもできるビジネスマンになっていたのか、と思って目が覚めたら、アレは実際にはもしも生きていたらの自分じゃなくて兄だった、と。兄がいるなんて言われても思い出せない。。
だけど。。。バカだなコイツ三太夫。。。エリート官僚だろうに俺みたいなチンピラと関わってるのが漏れたらやべえんじゃねーのかしかも、もうコイツは実家から離れて養子に行ったんなら。。。ほっときゃいいだろ、
オヤジというやつが、
養子に行って実家と絶縁させた話しだ。もう関わる事ないだろうに。どう見ても、反社会なオレ。。パッキンキンにドクロの入れ墨。。外に漏れて関係者なんて言ったら、コイツ仕事に差し支えないのかアニキって奴は、ガキも嫁さんもいるって話しだが、バカか
そう。。もう死んだオレなんかに関わるな。。。あっ。。。
オレなんかに関わるなこの、感覚。。。
オレにはもったいないぐらいのよくできたにいちゃん。。。オレには関わるなって
この感覚。。どこかで。。。なんとなく。。。オレには関わるなって。、。。。この感覚はどこかで経験した
そうなのか、生きてる時もオレはそうやってアニキを避けたのか
反社会の実家と絶縁させられて
新しい生活を手に入れて、家族も持って仕事もできて。。それでもわざわざオレについて尋ねてプルメリア島までやって来たバカ。オレはこんな感覚。。どうも経験した事があるかも知れない。
その感覚に妙に。。。
ビビビっとくる。。
いつかどこかで。。。という
なんとも奇妙な得難い変な気持ち。。
残念ながら、プルメリア島に三太夫さんが来た時は吾朗太さんはすれ違った。
本人に会えば。。と、言っても三太夫さんは幽霊の吾朗太さんは恐らくみえないだろうけど。
それでもさ。。オレがあっちに会えばなんか、思い出すかもしれん。。。アニキという奴を実際に見てみたい気もするし。。。
でも、得体の知れない怖さが。。。思い出したら。。オレが自分の生前やどうやって死んだかを思い出したら、あのコウって天使とかいうボウズが
オレを天国に連れて行くという。ずっとあてどなくこの世をさまようだけのオレを。。。ブー子。。おっと、ベルモが言うには。。。
天国へ行くと魂が次の後世の自分に生まれ変わるらしい。まぁ、あのブー子のいう前世が後世が宗旨宗派が魂がみたいな話しは。。。誠に胡散臭いが。。。奴も別に金儲けの為にそういう話をしているわけじゃなく、あくまでアイツは人の幸せの為にそういう話をしている。。アホらしい反面。。。
ちょっとだけ信じたくもなる話しだし。。例えばオレが批判したサンタクロースのように。。。神や仏や。。。
現実に
あってもなくても居てもいなくても、あると信じる人の中にはそれはもう既にいる、みたいな。あるとか居るとか思える奴の方が人生の深みが違うんだろうな。
誰だって天使や悪魔や神や仏や、そういうものが自分の中にいて。。。生きてるうちは付き合わざるを得ない気がする。。。
さらに吾朗太
ノートをめくっていくと。。。。
自分が聞いた話しがだいたい書いてあった。
東京生まれ。東京育ち。母親は父親の愛人なつめで三太夫と吾朗太はなつめの息子。
だが、なつめは吾朗太を産み逝去。剣崎家の三男と五男になる。
真ん中の四男の四朗は、本妻要の子どもだが、上2人長男次男より、三太夫と吾朗太と仲が良い。父親剣崎蓮気、吾朗太が小学生の頃に襲撃され逝去。剣崎組解散。。。
吾朗太、小学生から少年院の常連になる。
あっそう。。。そうかよ。。んな事聞いても思い出せないし、全くショックは無いね俺なんてチンピラみたいなもんだろうさ。
あっ。。。
ベルモ、森沢家の家族写真の隅には札幌にて、と書いてある。。。札幌。。。えーと、そか、そうだ俺は、死ぬ前に札幌の刑務所にいたんだっけか、そういう話しを聞いているけど。。
どうりでなんか、あっ、多分もしかして行った事あるかもなんて少し。。。少し。。だ、ほんの少し。
オレは記憶を少しづつ取り戻しているのか、まさか。。
ノートには、アニキの三太夫から聞いたという話しで。。子どもの頃に家族でハワイや香港やバリには海外旅行に行ったらしい。そんな事言われても覚えてねーし。
ただ、札幌はムショで拘禁されてた割には。。。全く嫌な感じがしねーんだよなぁ。893の慰安旅行とか。。。ガキの頃に連れて行かれたんだろうか。
そうそう。。そう言えば、あのポメラニアンの妖怪みたいな婆さんは札幌女だとか、和尚が札幌で修行してたから何度か札幌へ行ってるし木蓮幼稚園の卒園旅行も札幌だと言ってたっけ。。。木蓮寺の奴らは札幌に縁が深いのか。
しかしまぁ。。。それにしても、なんでハワイだの香港だの言われようがなんとも思わないのに。。身柄を拘束されて嫌な思いのはずの札幌が嫌な感じどころか、いい感じがするのか。。。。
よほどいい思いをしたか、それとも刑務所にいたほうが人生ラクだと思ってたか、イヤイヤ、オレは拘束や束縛は大嫌いなはずだそれはいまも変わらないだろう。ましてやチンピラだし。。。
モヤモヤして、何気なく盗みみたノートを閉じようかと思ったが、もうコレぐらいかな。。
いや。。。
まだある。。。
えっ。。。
神野純。母親神野緋夏。
純ちゃん、今19歳の大学生。吾朗太さんの子どもか、俊さんの子どもか不明。。。
神野緋夏は、確か嫁さんだった奴って聞いた。女もたくさんいたって話しだけど、オレは。。。。。
ハァどっちの子どもかわからんだとチキショウ托卵ってことかよっこ、こええ。。。怖っ。。
知るかこんな馬鹿女オレのガキじゃねーよ
自分は散々女関係が小さな頃から派手なくせに、吾朗太さんは生前お嫁さんだった緋夏さんに激怒しました
もっとマシな女と結婚してればオレも今ごろやり直して真っ当に生きていたのかなぁ。。。
それは無いか。。托卵する様な女。。バチだ。。散々女を食いもんにしてきたバチ。。か。。。
ベルモは、奥さんがいたことまでは吾朗太さんに喋ってはいるものの。。でも。。。子どもがいるかもしれないのと、托卵疑惑はさすがに気を遣って黙っていたのだろう。何をどう言われようと生前思い出せないし、だけど。。。。
うひゃーヤバ女の。。。ガキもロクデモネーのかなぁ
ふと、また、ノートに目をやると今度は奇妙な事が書いてある。。。剣崎家の呪い。。。だと
バカか。オレの実家の剣崎家。ヤクザの家がどーしたって。。呪いもなにも、もー剣崎組は解散したんだろ。オヤジは死んでオレも死んだし。
アニキはよその家に。。。
剣崎家の呪いの
なにげなく、続きを読んでみると剣崎家には女の子がマトモに育たないらしい。本妻の要は女の子を流産し、代々女の子が産まれても剣崎家の女の子は幼い頃に夭折する、しかも
剣崎家の男性が剣崎から外れて婿養子に行ってもその先で出来た女の子は、ハタチぐらいには亡くなっているらしい。。。
それは、剣崎家が男尊女卑で代々ヤクザで女性を騙したり食いものにしてきてその祟りだと。。。
ハァ
剣崎家の男児が婿養子でなく本人が里親の元に養子に行った場合は難を逃れる。完全に剣崎家の男児ではなくなるからである。。
か。アイツ。。。アニキは。。。
アニキは確か中学生でよその家に養子に行ってるし。ま、三太夫のアニキは関係ないんだろう。
吾朗太さんはホッとしました。
こんなのアホらしいしどうせ迷信だろうによ。オカルトかキモ
だいたい吾朗太氏は、呪いだ陰謀論だの深読みだの馬鹿みたいアホらしいと全く相手にしないタチであり
しかしながら、オレにいろいろ黙ってたのかあのクッソでぶ。でも、ブーコなりの気遣いか。。
ま、托卵疑惑のガキなんか知ったこっちゃねーし。呪いだなんだ笑わせるわ
神野純ってガキなんか、どうせろくでもないボウズでオレみたいに少年院だの刑務所だの出たり入ったりと馬鹿みたいに洒落込んでるんじゃねーか。
神野純。。。
純。。。
純ってさ。。?純ちゃんって。。ちゃん
こ、こいつ。。。書いては無いが。。。ボウズじゃなくて。。。ちゃん、って事は。。。君じゃねー、ちゃん、って。。。
ま、まさか、まさか女
2021年09月08日
マリッジcelebration284心地よさだったり。。センチメンタルだったり。。。
「娘俺に。。。生きてる時に娘がいたのかよ。」
今度は木蓮寺に住み着く幽霊の
吾朗太さんがギロッとベルモを睨みつけました。
「あ。。。その、だから、そうじゃなくていた、としたらって話よ。だ、だって。。だって女の人たくさんいそうじゃない。吾朗太さんって。だから、子どもがいたらどうかなぁって。。いまのところそういう話は聞いてはないけど、だから、もしもの話よ。」「オマエ、さっきからもしも、もしもって。。。ナニがもしものだよ。そんなもん、なってから事実があってから考えろ。馬鹿か。何もないうちから、そんな時どうするとか、もしもで有ればどうするなんて考えるほど暇人かよ。なるようになるし。なんとかなるだろうが。」
そうだよね。。。とてもじゃないけど吾朗太さんはもしもそういうアクシデントやハプニングが起きたらどうしよう、どうしようと起きる前からあれこれ考える方ではない。
起きてないからいいじゃんだの、そんなもの起きてから考えろ。なんにも起きてないうちからアレコレとくよくよするのは時間の無駄だ
そうやって考えるのは
やっぱり、この人は生前闇社会の家庭環境とは言えお金や愛情には恵まれて育ってきたんだその感覚がじゅうぶん身についている。。。
吾朗太さんが生前散々
女性を食いものにしてきたのは、生来女性の方から寄ってきて女性が勝手に世話をやく相当モテるからかかもしれないけど、吾朗太さんが産まれると父親の蓮気さんの愛人の母親のなつめさんが亡くなり、本妻の要さんが吾朗太さんや兄の三太夫さんには冷たかったから女好きだけど奔流には女性に対する計り知れなくて根深い恨みや怒りが怒涛に流れているのかもしれない。
お寺の娘のベルモとは真逆のヤクザの組長の息子の吾朗太さん。だけど。。ベルモも吾朗太さんも裕福な家庭で愛情もたくさんたくさん注がれてきた。
ベルモは今の世の中でお金がなくても幸せなんて全く思ってない。8割ぐらいはお金で解決できたり、お金があればどうにかなるという事を
イヤというほど、木蓮寺の人生相談でお金に困った人々を目の当たりにしてきているからだ。だいたいの人の悩みなんて病気を除けばお金か人間関係だし。
だからさっさとベルモも自分の適性を見据えて親に猛反対されようとも、正当に闘ってしっかり将来的に考えて僧侶になったし。
女の子として育てられても
玉の輿に乗って条件のいい金持ちのダンナを捕まえるなんて甘ったるい考えはベルモは嫌いだし相当な金持ちのダンナは勿論全員が全員ではないけど、お金を持っていない旦那さんより愛人の心配もしなきゃならないし旦那がそこまで経済力あって嫁さんに経済力なければ今時ウザい亭主関白モラハラ男かもしれないし。
男性が悪質に詐欺や犯罪ではなく、きちんと
お金を稼ぐ能力が高いのは大きな長所の一つに間違いないんだけど。
ご縁結び婚活寺でもある木蓮寺は、結婚したい人々の相談や時々あるお寺主催の婚活イベントなどあるけれど。。。
そういうのに来る相手でラクをしようとする考えの人々を見ているとますます結婚なんぞしたくなくなる
もしも、ワタシみたいなチンクシャが結婚願望が強かったり男好きに産まれて、相手に対する理想が高くて面食いで相手の男性に依存する生活を望むタイプで親に甘やかされていたかと思うとマンマとイケメン結婚詐欺師の美味しいカモになり騙されて木蓮寺の資産を食い潰していたかもしれない。とベルモは思う
先立つ条件ありきの金持ち旦那を捕まえようって言っても
いつまでお金持ちでいられるかどうかわからないし嫁がお金を自由に使えるかどうかわからないし。
昔ながらの
木蓮夫妻は木蓮寺の娘としてベルモは将来的に良いところにお嫁に行って欲しいという考えだったんだろうけどさ。甘いわそんなの
まだまだ、女性が仕事で社会的に成功するよりいい結婚をする方が女性としての幸せだと思っている人はいるけれど。
そもそもベルモは誰がなんと言おうとも独身主義だし。
時々お寺の傾聴修行の人生相談では目の当たりにする
お金持ちの家の遺産相続争いも凄まじいけれど。。。 それはそれで
それでもだいたい裕福な人はどっか余裕があるからお金から好かれるんだと思う。
吾朗太さんは悪いヤツかもしれないけどこの人はあまりお金や人間関係に苦労してきてないわね。。。そんなところはにじみ出る。。。
吾朗太さん。。。
もしかしたら。あなたに娘さんがいるかもしれない。。かもしれないが。。。
はっきりとしない。。。
吾朗太さんは記憶喪失だし、万が一、記憶喪失じゃないにしろ生前は懲役中に妊娠している奥さんの緋夏さんが緋夏さんの次の旦那さんの俊さんとプルメリア島に逃げて出所後間もなくして吾朗太さんは亡くなって。。。
で、緋夏さんが妊娠していた事も吾朗太さんか俊さんかどちらの子かわからない娘さん。。純ちゃんがいる事もわからなかった。。
純ちゃんの事を相談したらどうなんだろうか。
しかしながら、ベルモは直感的に吾朗太さんに純ちゃんの事を相談したとて。。。
あのなぁ。どっちのガキだかわからないみたいな托卵女の子どもなんか俺はしらんからな。とか、そんなもん俺のガキじゃねーよ。ガキは嫌いだと、そうやって返されるのが想像できました。それか、俺は死んだから子どもがいようが、もう俺には一切関係ないだろうとか。
だけど。。。吾朗太さんにも純ちゃんの父親の可能性がある限りは
やっぱり話したほうがいいんだろうかと思ったのですが、ベルモのスマホに木蓮和尚からの着信がありどうも夕食ができたようで。。。
食事は
全員がいる時は皆んな揃って食べるのが森沢家の家訓なので。。母屋に行かないと。。
「ごめんなさい、今からご飯みたい。。。」ベルモが吾朗太さんに断ると吾朗太さんは
「夜だぞ、食い過ぎるなよ」なんだか吾朗太さんは心なしか思案にくれているような。。。もしかして、、、
ベルモがあまりにも遠回しにいつも言わない様なもしもだの娘がいたらだのと言うので
薄々と吾朗太さんは生前に子どもがいたかもしれない事をなぜだかベルモが隠しているという事を察したんだろうか。。。勘繰り過ぎかな。。。
そして。。。同じ頃に東京では、飲食店グループブルーモーメントの会長の青山奏。。。奏は横浜の建築家の3歳歳上の兄、青山禅に電話して、次女の娘のミーシャの近所の同級生がプルメリア島でもしかしたら父親かも知れない男性を発見したと父親らしき男性はどうもプレゼンスタクシーで働いているらしい。
近所のミーシャの幼なじみの
都王新聞の令嬢のリリコちゃんがいまプルメリア島に取材に行って、そのタクシーを貸し切って様子を見ている。。。。と告げてから
「兄さん。。。親父の件だがどう思う。俺は成功しつつある時に自叙伝なんか書いて一方的に親父が俺たちを捨てたみたいに書いてしまって。。。」
中卒でろくに学歴もなく幼い頃両親に兄弟捨てられて母方の祖父母の楠家で育てられ。。有名になってつい、事実確認ないままに両親への恨みつらみを。。。電話の向こうの兄禅は、
「俺もさ。薄々変だなと思った事があったし、俺はオヤジと別れた頃は3つか四つぐらいだっけ、で、やっぱりどうにもオフクロが言ってた様なヤバい借金や女作って逃げる様な男にどうにも思えなくて。そりゃ記憶はおぼろげで、オヤジがほとんど出張だかわからないが、それか家庭がべつにあったかわからないが、ほんのたまにしか見なかったけど。。。若いお兄さんで他に家庭がある人にも見えなかったし、素行が悪いタイプにも全然見えなかったぜ。離婚していつのまにか居なくなったけど。。。でもさ、爺さん婆さん、オヤジの悪口言ったこと聞いた事すらないし。」「娘の結婚相手が普通酷い奴なら。。。多かれ少なかれ。。。爺さん婆さんも愚痴愚痴言うよな。。。厄払いにサッサと名字も母親の旧姓に戻すだろうし。。。俺、マスコミにもうオヤジは死んだものだと思ってるとか、よくよく調べてもない癖に成功しつつあって思いあがって言い過ぎたかもしれない。瞳の。。。瞳のBBAの一方的な嘘に振り回されてたんじゃないかって。。」「まぁ。。。確かにオフクロは酷かったな。。お前が成功したとなると。。。金の無心を繰り返して。。俺や大阪の異父弟が止めても。。。お前にばっかり悪いなと思う。あの女の言う事は信用できないし、何より異父弟から俺に瞳のBBAの遺品の暴露の日記帳が送られてきたし。。」
大阪の異父弟の祐人は、青山禅と奏が幼い頃に、瞳が再婚するので未婚で初婚で歳下なのであんた達はいらないからと母親の瞳に捨てられて
その再婚後に産まれたひとり息子。。。
瞳が酔っ払ってよく禅と奏の異父弟の佑人に、前の旦那を騙した事などをベラベラ喋っていたらしい。瞳の晩年、近所の佑人の家庭に来ては昼間から酒を飲んで過去に青山家の家庭や楠の両親に
自分がやってきた仕打ちをペラペラ喋るので一部録音したらしい。佑人の奥さんは、キャリアウーマンで外を飛び回りあまり家に居ないので子どもも部活や友人と出かけるし佑人の休日にやってきては飲んでくだを巻く。
あまりに酷い悪態なので佑人は、異父兄達が気の毒になり。。。それに実業家である次兄の青山奏の大ファンなので
なんとなく、母親瞳の酔っ払った暴露話をICレコーダーに録音しました。
聞いていて、一方的に悪者にされた前の旦那さんが可哀想になり。。。捨てられた禅と奏も可哀想になり
だけどー。。遠く離れて尊敬できる異父兄奏の自叙伝には
異父兄達の父親のどうやら瞳が言う前夫のオーガストさんという男性は。。。
禅が三、四歳ぐらいで奏が赤子の時に借金をつくり逃げたみたいに青山奏の自叙伝には書かれている。。。だが、実際にはそれは嘘だと瞳は言ったのだ
海外赴任のフランスに行きたくないのと新しい彼氏ができたのと。。。オーガストさんがほとんど出張で国内外を飛び回るのでまだまだ若いのでオーガストさんが出張の時は家事や育児は両親に押し付けてキャバクラで稼いでいたというのだしかも、離婚してから養育費の振り込みがあったのに全部瞳が使い込んで子ども達には、養育費すら払わないロクデナシだったと吹聴して。。。
わざわざ、仕事ができる同い年の優秀な旦那が婿養子でもないのに瞳の親と同居してくれて大黒柱として働いているのだ瞳の両親は、この家庭環境を壊したくない為に瞳の浮気のアリバイや偽装工作に手を貸して。。。
そりゃあ。。。娘婿は可愛いけど娘はもっと可愛いし娘は幸せでいて欲しい。。。と。
それに、このままいけば自分達もやっと安泰な生活ができるとの下心もあって必死で瞳の不倫を隠蔽しました。
それに足元を見て瞳は楠の両親に浮気の片棒をかつがせて。。。
禅と奏の大阪の異父弟の佑人は、長男の横浜の禅に瞳の日記帳と録音を送って
「あの。。。あまりに居たたまれないので。。。」
異父弟は、母親の瞳が生前ちょこちょこお金の無心を成功した青山奏社長にしていて、長兄の禅が瞳に怒って注意の電話をするようになり、たまたま異父弟の佑人の家で禅からの奏への無心を電話の注意を受けている時に、酔っ払った瞳は異父弟の佑人に奏に金の無心をしている事が見つかりバレて、
「どういう事ですか」と寝耳に水の佑人に電話を代わり、長兄の禅と異父弟の佑人はそれをきっかけに連絡を取るようになりました。
佑人は、「気づきませんでした」と顔面蒼白で謝り、同居してないが母親は自分が見張ります、瞳はどうも異父兄さん達に迷惑かけて再婚したんだと思います、と平謝りでしたが。。。。。
それでもわざわざ、生前の瞳は、金を振り込めと奏にしつこく電話してもきかないので、東京のブルーモーメントグループの店に大阪からわざわざ現れて「会長の奏を出せ、母親の瞳が来たと言ってちょうだい」と従業員に掴み掛かったり。。。
不審者でボケた女性なのかと思われたものの。。。会長の奏に連絡すると、会長の奏は社会的地位もあるので出来るだけ揉め事を起こさないように確認を取ると本物の母親の瞳で話し合い何度かこれきりと手切金を渡したり。。。
瞳が生きている頃は散々、禅や佑人が止めたり怒っても瞳は特に成功した奏を狙って迷惑をかけてきて。。。兄の禅ともども、奏は、最終的には瞳と絶縁した。
子どもの頃からだけど
本当に父親は悪い人だったんだろうかと瞳の態度から奏は疑問をチラチラ感じつつも、多忙すぎる毎日に明け暮れて。。。いつのまにか父親の事を考えることもほとんど無くなった頃に。。。
母親の瞳が亡くなって瞳の日記や生前の録音した証言が出てきて。。。
さて。。。再び、プルメリア島。青の洞窟、青の洞窟のほとりで。。。
リリコは、隣のテーブルの福の神笑〜達が話し合いに夢中になっているのを見計らうと、オーガストさんに、
「オーガストさん。。。このまま。。。世間では、青山のおじさん。。青山奏社長は誤解したままで。。。お父さんは世間では悪い人のままだわ。。私が他人様のご家庭に口を挟む筋合いはないかもしれないけど。。。だけど。。。そのままでいいの」
リリコは、昼間木蓮寺でオーガストさんが告白した瞳さんとの離婚や過去の出来事や経緯をこっそりと録音していました。
ミーシャに。。。録音を聴かせたい。。
オーガストさんは。。。「今さらもう。。。私が子ども達を置いて海外赴任したのは事実です。捨てたようなものでしょう」
今度は木蓮寺に住み着く幽霊の
吾朗太さんがギロッとベルモを睨みつけました。
「あ。。。その、だから、そうじゃなくていた、としたらって話よ。だ、だって。。だって女の人たくさんいそうじゃない。吾朗太さんって。だから、子どもがいたらどうかなぁって。。いまのところそういう話は聞いてはないけど、だから、もしもの話よ。」「オマエ、さっきからもしも、もしもって。。。ナニがもしものだよ。そんなもん、なってから事実があってから考えろ。馬鹿か。何もないうちから、そんな時どうするとか、もしもで有ればどうするなんて考えるほど暇人かよ。なるようになるし。なんとかなるだろうが。」
そうだよね。。。とてもじゃないけど吾朗太さんはもしもそういうアクシデントやハプニングが起きたらどうしよう、どうしようと起きる前からあれこれ考える方ではない。
起きてないからいいじゃんだの、そんなもの起きてから考えろ。なんにも起きてないうちからアレコレとくよくよするのは時間の無駄だ
そうやって考えるのは
やっぱり、この人は生前闇社会の家庭環境とは言えお金や愛情には恵まれて育ってきたんだその感覚がじゅうぶん身についている。。。
吾朗太さんが生前散々
女性を食いものにしてきたのは、生来女性の方から寄ってきて女性が勝手に世話をやく相当モテるからかかもしれないけど、吾朗太さんが産まれると父親の蓮気さんの愛人の母親のなつめさんが亡くなり、本妻の要さんが吾朗太さんや兄の三太夫さんには冷たかったから女好きだけど奔流には女性に対する計り知れなくて根深い恨みや怒りが怒涛に流れているのかもしれない。
お寺の娘のベルモとは真逆のヤクザの組長の息子の吾朗太さん。だけど。。ベルモも吾朗太さんも裕福な家庭で愛情もたくさんたくさん注がれてきた。
ベルモは今の世の中でお金がなくても幸せなんて全く思ってない。8割ぐらいはお金で解決できたり、お金があればどうにかなるという事を
イヤというほど、木蓮寺の人生相談でお金に困った人々を目の当たりにしてきているからだ。だいたいの人の悩みなんて病気を除けばお金か人間関係だし。
だからさっさとベルモも自分の適性を見据えて親に猛反対されようとも、正当に闘ってしっかり将来的に考えて僧侶になったし。
女の子として育てられても
玉の輿に乗って条件のいい金持ちのダンナを捕まえるなんて甘ったるい考えはベルモは嫌いだし相当な金持ちのダンナは勿論全員が全員ではないけど、お金を持っていない旦那さんより愛人の心配もしなきゃならないし旦那がそこまで経済力あって嫁さんに経済力なければ今時ウザい亭主関白モラハラ男かもしれないし。
男性が悪質に詐欺や犯罪ではなく、きちんと
お金を稼ぐ能力が高いのは大きな長所の一つに間違いないんだけど。
ご縁結び婚活寺でもある木蓮寺は、結婚したい人々の相談や時々あるお寺主催の婚活イベントなどあるけれど。。。
そういうのに来る相手でラクをしようとする考えの人々を見ているとますます結婚なんぞしたくなくなる
もしも、ワタシみたいなチンクシャが結婚願望が強かったり男好きに産まれて、相手に対する理想が高くて面食いで相手の男性に依存する生活を望むタイプで親に甘やかされていたかと思うとマンマとイケメン結婚詐欺師の美味しいカモになり騙されて木蓮寺の資産を食い潰していたかもしれない。とベルモは思う
先立つ条件ありきの金持ち旦那を捕まえようって言っても
いつまでお金持ちでいられるかどうかわからないし嫁がお金を自由に使えるかどうかわからないし。
昔ながらの
木蓮夫妻は木蓮寺の娘としてベルモは将来的に良いところにお嫁に行って欲しいという考えだったんだろうけどさ。甘いわそんなの
まだまだ、女性が仕事で社会的に成功するよりいい結婚をする方が女性としての幸せだと思っている人はいるけれど。
そもそもベルモは誰がなんと言おうとも独身主義だし。
時々お寺の傾聴修行の人生相談では目の当たりにする
お金持ちの家の遺産相続争いも凄まじいけれど。。。 それはそれで
それでもだいたい裕福な人はどっか余裕があるからお金から好かれるんだと思う。
吾朗太さんは悪いヤツかもしれないけどこの人はあまりお金や人間関係に苦労してきてないわね。。。そんなところはにじみ出る。。。
吾朗太さん。。。
もしかしたら。あなたに娘さんがいるかもしれない。。かもしれないが。。。
はっきりとしない。。。
吾朗太さんは記憶喪失だし、万が一、記憶喪失じゃないにしろ生前は懲役中に妊娠している奥さんの緋夏さんが緋夏さんの次の旦那さんの俊さんとプルメリア島に逃げて出所後間もなくして吾朗太さんは亡くなって。。。
で、緋夏さんが妊娠していた事も吾朗太さんか俊さんかどちらの子かわからない娘さん。。純ちゃんがいる事もわからなかった。。
純ちゃんの事を相談したらどうなんだろうか。
しかしながら、ベルモは直感的に吾朗太さんに純ちゃんの事を相談したとて。。。
あのなぁ。どっちのガキだかわからないみたいな托卵女の子どもなんか俺はしらんからな。とか、そんなもん俺のガキじゃねーよ。ガキは嫌いだと、そうやって返されるのが想像できました。それか、俺は死んだから子どもがいようが、もう俺には一切関係ないだろうとか。
だけど。。。吾朗太さんにも純ちゃんの父親の可能性がある限りは
やっぱり話したほうがいいんだろうかと思ったのですが、ベルモのスマホに木蓮和尚からの着信がありどうも夕食ができたようで。。。
食事は
全員がいる時は皆んな揃って食べるのが森沢家の家訓なので。。母屋に行かないと。。
「ごめんなさい、今からご飯みたい。。。」ベルモが吾朗太さんに断ると吾朗太さんは
「夜だぞ、食い過ぎるなよ」なんだか吾朗太さんは心なしか思案にくれているような。。。もしかして、、、
ベルモがあまりにも遠回しにいつも言わない様なもしもだの娘がいたらだのと言うので
薄々と吾朗太さんは生前に子どもがいたかもしれない事をなぜだかベルモが隠しているという事を察したんだろうか。。。勘繰り過ぎかな。。。
そして。。。同じ頃に東京では、飲食店グループブルーモーメントの会長の青山奏。。。奏は横浜の建築家の3歳歳上の兄、青山禅に電話して、次女の娘のミーシャの近所の同級生がプルメリア島でもしかしたら父親かも知れない男性を発見したと父親らしき男性はどうもプレゼンスタクシーで働いているらしい。
近所のミーシャの幼なじみの
都王新聞の令嬢のリリコちゃんがいまプルメリア島に取材に行って、そのタクシーを貸し切って様子を見ている。。。。と告げてから
「兄さん。。。親父の件だがどう思う。俺は成功しつつある時に自叙伝なんか書いて一方的に親父が俺たちを捨てたみたいに書いてしまって。。。」
中卒でろくに学歴もなく幼い頃両親に兄弟捨てられて母方の祖父母の楠家で育てられ。。有名になってつい、事実確認ないままに両親への恨みつらみを。。。電話の向こうの兄禅は、
「俺もさ。薄々変だなと思った事があったし、俺はオヤジと別れた頃は3つか四つぐらいだっけ、で、やっぱりどうにもオフクロが言ってた様なヤバい借金や女作って逃げる様な男にどうにも思えなくて。そりゃ記憶はおぼろげで、オヤジがほとんど出張だかわからないが、それか家庭がべつにあったかわからないが、ほんのたまにしか見なかったけど。。。若いお兄さんで他に家庭がある人にも見えなかったし、素行が悪いタイプにも全然見えなかったぜ。離婚していつのまにか居なくなったけど。。。でもさ、爺さん婆さん、オヤジの悪口言ったこと聞いた事すらないし。」「娘の結婚相手が普通酷い奴なら。。。多かれ少なかれ。。。爺さん婆さんも愚痴愚痴言うよな。。。厄払いにサッサと名字も母親の旧姓に戻すだろうし。。。俺、マスコミにもうオヤジは死んだものだと思ってるとか、よくよく調べてもない癖に成功しつつあって思いあがって言い過ぎたかもしれない。瞳の。。。瞳のBBAの一方的な嘘に振り回されてたんじゃないかって。。」「まぁ。。。確かにオフクロは酷かったな。。お前が成功したとなると。。。金の無心を繰り返して。。俺や大阪の異父弟が止めても。。。お前にばっかり悪いなと思う。あの女の言う事は信用できないし、何より異父弟から俺に瞳のBBAの遺品の暴露の日記帳が送られてきたし。。」
大阪の異父弟の祐人は、青山禅と奏が幼い頃に、瞳が再婚するので未婚で初婚で歳下なのであんた達はいらないからと母親の瞳に捨てられて
その再婚後に産まれたひとり息子。。。
瞳が酔っ払ってよく禅と奏の異父弟の佑人に、前の旦那を騙した事などをベラベラ喋っていたらしい。瞳の晩年、近所の佑人の家庭に来ては昼間から酒を飲んで過去に青山家の家庭や楠の両親に
自分がやってきた仕打ちをペラペラ喋るので一部録音したらしい。佑人の奥さんは、キャリアウーマンで外を飛び回りあまり家に居ないので子どもも部活や友人と出かけるし佑人の休日にやってきては飲んでくだを巻く。
あまりに酷い悪態なので佑人は、異父兄達が気の毒になり。。。それに実業家である次兄の青山奏の大ファンなので
なんとなく、母親瞳の酔っ払った暴露話をICレコーダーに録音しました。
聞いていて、一方的に悪者にされた前の旦那さんが可哀想になり。。。捨てられた禅と奏も可哀想になり
だけどー。。遠く離れて尊敬できる異父兄奏の自叙伝には
異父兄達の父親のどうやら瞳が言う前夫のオーガストさんという男性は。。。
禅が三、四歳ぐらいで奏が赤子の時に借金をつくり逃げたみたいに青山奏の自叙伝には書かれている。。。だが、実際にはそれは嘘だと瞳は言ったのだ
海外赴任のフランスに行きたくないのと新しい彼氏ができたのと。。。オーガストさんがほとんど出張で国内外を飛び回るのでまだまだ若いのでオーガストさんが出張の時は家事や育児は両親に押し付けてキャバクラで稼いでいたというのだしかも、離婚してから養育費の振り込みがあったのに全部瞳が使い込んで子ども達には、養育費すら払わないロクデナシだったと吹聴して。。。
わざわざ、仕事ができる同い年の優秀な旦那が婿養子でもないのに瞳の親と同居してくれて大黒柱として働いているのだ瞳の両親は、この家庭環境を壊したくない為に瞳の浮気のアリバイや偽装工作に手を貸して。。。
そりゃあ。。。娘婿は可愛いけど娘はもっと可愛いし娘は幸せでいて欲しい。。。と。
それに、このままいけば自分達もやっと安泰な生活ができるとの下心もあって必死で瞳の不倫を隠蔽しました。
それに足元を見て瞳は楠の両親に浮気の片棒をかつがせて。。。
禅と奏の大阪の異父弟の佑人は、長男の横浜の禅に瞳の日記帳と録音を送って
「あの。。。あまりに居たたまれないので。。。」
異父弟は、母親の瞳が生前ちょこちょこお金の無心を成功した青山奏社長にしていて、長兄の禅が瞳に怒って注意の電話をするようになり、たまたま異父弟の佑人の家で禅からの奏への無心を電話の注意を受けている時に、酔っ払った瞳は異父弟の佑人に奏に金の無心をしている事が見つかりバレて、
「どういう事ですか」と寝耳に水の佑人に電話を代わり、長兄の禅と異父弟の佑人はそれをきっかけに連絡を取るようになりました。
佑人は、「気づきませんでした」と顔面蒼白で謝り、同居してないが母親は自分が見張ります、瞳はどうも異父兄さん達に迷惑かけて再婚したんだと思います、と平謝りでしたが。。。。。
それでもわざわざ、生前の瞳は、金を振り込めと奏にしつこく電話してもきかないので、東京のブルーモーメントグループの店に大阪からわざわざ現れて「会長の奏を出せ、母親の瞳が来たと言ってちょうだい」と従業員に掴み掛かったり。。。
不審者でボケた女性なのかと思われたものの。。。会長の奏に連絡すると、会長の奏は社会的地位もあるので出来るだけ揉め事を起こさないように確認を取ると本物の母親の瞳で話し合い何度かこれきりと手切金を渡したり。。。
瞳が生きている頃は散々、禅や佑人が止めたり怒っても瞳は特に成功した奏を狙って迷惑をかけてきて。。。兄の禅ともども、奏は、最終的には瞳と絶縁した。
子どもの頃からだけど
本当に父親は悪い人だったんだろうかと瞳の態度から奏は疑問をチラチラ感じつつも、多忙すぎる毎日に明け暮れて。。。いつのまにか父親の事を考えることもほとんど無くなった頃に。。。
母親の瞳が亡くなって瞳の日記や生前の録音した証言が出てきて。。。
さて。。。再び、プルメリア島。青の洞窟、青の洞窟のほとりで。。。
リリコは、隣のテーブルの福の神笑〜達が話し合いに夢中になっているのを見計らうと、オーガストさんに、
「オーガストさん。。。このまま。。。世間では、青山のおじさん。。青山奏社長は誤解したままで。。。お父さんは世間では悪い人のままだわ。。私が他人様のご家庭に口を挟む筋合いはないかもしれないけど。。。だけど。。。そのままでいいの」
リリコは、昼間木蓮寺でオーガストさんが告白した瞳さんとの離婚や過去の出来事や経緯をこっそりと録音していました。
ミーシャに。。。録音を聴かせたい。。
オーガストさんは。。。「今さらもう。。。私が子ども達を置いて海外赴任したのは事実です。捨てたようなものでしょう」
2021年08月24日
マリッジcelebration283ジャッジメント。。どっちにするの。。。。??!
「覚えてねーよ。。。」
ベルモがスマホでホストクラブ熱帯夜の流星や、マヒル社長を知っているというさらには吾朗太さんの生前を知っているという此花咲夜社長と会話しても。。。残念ながら吾朗太はマヒル社長というのは、未成年の吾朗太が生前氷室終夜として働いていたホストクラブ極楽鳥夜のオーナーだった事を全く覚えていない
ただ、スマホの向こう側からは、金目当てで金になるからだろうが氷室のお陰でマヒル社長に拾って貰ってホストになったのでマヒル社長と氷室には感謝していると此花咲夜という熱帯夜のオーナーが言うのには心に沁みた。恐らくは、その頃の吾朗太さんは金欲しさにバイト感覚でマヒル社長にコレはという人材を発掘しては知らせたんだろう。天性に備わる金脈探知機というか、目利きの遣り手ジジイみたいな事をお金欲しさにやっただけ、
ただそれだけ。氷室終夜としても働いてる店が儲かれば客が客を呼んでくるし。それには金になりそうないい男が必要なのは言うまでもなく。朔夜社長も自分からホストになろうだなんてこれっぽっちもなく。たまたまマヒル社長に助けられた事があって。。。
こう見えても性格上
借りを返さずそのままというのもで恩義で少し働いたら悪くなかった。むしろあの時シブシブ義理を果たして足を踏み入れて正解だったと。
電話の向こうの朔夜社長は、天国にマヒル社長と一緒に氷室がいるなら本当に感謝したいとなんだか。。。泣くのを堪えていそうな感じで。。
吾朗太は聞いていたけど。バカやろー天国でも地獄でもない、俺は今、さまよってると言ってるだろう。それにしても。。。飲み屋のニイチャンか。。まぁ、昼間このピーナッツかピスタチオか。。。じゃないや、とにかくビーグルとキツネのニイチャンを見かけて親近感が湧いていい気分になってついていったけど、やっぱり。。。
俺も飲み屋のにいちゃんだったか。まぁ、想定内。。言わずもがな。。
ベルモは、朔夜社長や駿栄さんにお礼を言ってお仕事中に失礼しましたと電話を切りました。
「マヒル社長、覚えてないの朔夜社長の話しだと、フォーンのロングコートチワワで。。。
ほら、ウチのクラスの武蔵君いるでしょう、あとウチの小坊主さんにもいるし、子鹿色のロングコートチワワの。。。あんな感じだって。。」とベルモが言うと吾朗太さんは
「うわーあのアホぴいなの尻に敷かれた金魚のフンのぴいなの子分の毛玉ヤローかよ。アレのチワワジジイかよ。確かに相当にオンナウケ良さそうだけどよう」
アホのぴいなだの毛玉だのと可愛い可愛いベルモの副担任クラスのヒヨコ組の生徒の悪口を言われてベルモはムッとしました。ヒヨコ組のボスの
マルチーズとブルドックミックスの
星月ぴいなは霊感があるらしくパッキンキンの幽霊の吾朗太さんを見つけると怖がるどころか嬉しそうにキンキンと呼んで寄っていきます。
ベルモは吾朗太さんを睨みつけると
「アンタらさん。。。営利になる。。。あ、誤解しないでね。なんて言うのか、女の人から寄ってくるタイプのいい意味で異性に強い魅力がお金にもなる男性に産まれついたのは親さんに感謝すべきだわよ。私には無い、そういう人達って人生どうなんだろうって思う事あるもん。」ベルモは別に美男美女が羨ましいとは思わないしそれに、イケメン男性にもはっきり言って興味はない。あー、カッコいい人だなぁぐらいに感心するけどでも、
お金持ちのイケメンがなんでも言う事を聞いてあげると言っても。。そんな事あるわけないけどそれでも男と付き合ったり結婚するのは絶対お断りだけど
ただ、やっぱりただの自称イケメン美男美女のそんな安っぽいガッカリさんではなく人から求められる様な人が勝手に寄ってきたりもてはやす様な美男美女産まれの人々って人生どんなもんだろうなぁ容姿が魅力的なのはすべてではないにしろ、確実に大きな長所の一部だしねとはちょっとだけ思うけど。まぁ、そういうのは皆んなちょっとは思ってたり考えたりするんだろうか。
蒸し立ての肉まんみたいなベルモには違う次元の人々だし。
それでも
吾朗太さんも子どもの頃から父親に寵愛され兄のうち二人から可愛がられ若い衆にチヤホヤされて、やのつくヤバい人の家系で甘やかされてきたらしい的に凄いわがままとは言え。。。じゅうぶんに愛情を注がれてきた
裕福なボンボンの坊ちゃんだし。愛情にもお金にも波波注がれてきてきっちり恵まれてきて
どっか気まぐれだけど人に対して余裕があるって言うか
例えば了見の狭い自分が一番でないと気が済まない頭打ちするタイプなら、自分よりイケメンだの優秀だの優れた男性に嫉妬したりやっかんで積極的に採用する様に社長に推さないだろう。
自分が一番でないと気が済まず優秀な男性に嫉妬したりやっかんだりでイイ男を揃える手伝いをせず自分がお山の大将でいる、というそんなタイプではない。
自分にもマヒル社長から入ってくる謝礼の
金目当て、金儲けの為かもしれないにせよ、優れた男性をどんどん雇う様に先見の明を持ってマヒル社長にかなりの青田買いを強力に勧めたのだ。マヒル社長の寵愛が他に行くかもしれないのに。。。
あの電話の朔夜社長も、吾朗太さんにはかなり感謝しているらしい。実際吾朗太が勧めた男性は売れたし今も成功している男性も何人かいるらしい。
へぇ。。。いいところあるじゃん。まぁ、お金儲けのやり手ジジイなゲセンな目的だったかもしれないけどそれでも結果的に何人もの人の人生変えてるし、夜の仕事で花ひらくってどうなのとは言っても。。。朔夜社長もそのままホストにならなければ、ヤクザか反社か今頃死んでたかもしれんし、あそこで吾朗太さんに強力にプッシュされたマヒル社長がしつこくなければホストなんかやってなかったし想像もしてなかった様だし。
ベルモは僧侶でも別にホストだから夜の仕事だから、それは全然悪いとは思ってはいない。夜の世界でしか働けない性質の人はいると思うし、仕事として違法でなくこういう仕事だからと成り立っているし。
男性がヒモだなんだで最低だと言われてもアレは個人的な男女二人の問題だし、女性が貢いでも好きな男性に付き合って貰うのは女性が好きでやってる事であってお金が無くなってお終いならば男性だって付き合っているうちに好きになれば話しは別にしろ冷たいけど
わざわざ好きでもない女性に時間や労力を割く事なんてできないと思うからだ。誰しも一方的にあちらが自分を好きなだけでこちらは好きになれない人に対してつい下に見てしまうのは本能的に仕方ないとは思う。
そういう悲しい女性の性質をうまく生かした商売にしたことをぎゃあぎゃあ言う人がいるけれどそれはそれであらかじめにそういう類の仕事です、って言ってるんだから自分は興味も全く無いし利用しないけどアリかなと思う。
好きでも無い人。。。
ベルモはお付き合いしないし丁重にお断りするけどなかには相手の片思いを利用して。。。利用というか、お金やコネの利害メリットの為にそう好きでもない相手に自分の時間や労力を与える人だっているし。お試し含めて妥協して付き合う人もいるだろう。
ともあれ。。。
男女なんてつくづく五分五分だと、木蓮寺に人生相談で駆け込んでくる人々を見てそう思う。ベルモは修行僧でMCではないから人生相談も和尚の後ろで修行として鎮座して相談者の話しを傾聴するだけなんだけど。MCがごとく打てば響く様な軽妙な切り返しを挟みたいところや疑問に思う事を聞いてみたいがそれはご法度で口にチャックをし。。。ただひたすら相談者の話しを傾聴するのみ。
当たり前だけど、相談者それぞれ自分には主張があって。
また相談者以外の関係者の話しを聞けば視野も違ってくるだろうし。嫌な人も悪い事も、傷つくのが嫌ならスッパリやめればいいのにやめない依存者も悪いのだ。ヤバい人へのやめられない依存は泥棒に追い銭で状況はますます火に油を注いでいるのが自分自身だというのにやめないのだ。
言えないけれども
どれだけアンタもたいがいだわ。。。と言いたいか。。。
偏見を持たれて褒められた商売じゃないかもしれないけど、大人の社交場で
吾朗太さんや、朔夜社長は最初っから俺らホストですよと公言してるし。
まぁ。。。かと言って私はわざわざ飲みに行ける年齢になったとてわざわざホストへ飲みには行かないけどね。イケメンにも興味はないし。面白い人も、別にわざわざホストにいかなくても日々いろんな人と話せるし。どんな人にもドラマがあり、話せばそれなりに面白い。
それよりもその日の気分で食べたいものを選べる居酒屋で合コンじゃなくって、美味しいものみんなで食べて飲んでなお喋り目当てでガヤガヤやってた方が楽しいだろうとは思うしさ。色気より食い気。。。大人になってもそうなんだろうな。ベルもがぼんやりそんな事を考えていた。
「マヒルって。。。マヒル。。名前だけは確かに聞いた事がある。。。だけど。。そのマヒルってジジイも死んだのか。」寂しそうに吾朗太さんが呟きました。
「残念ながら、病気でお亡くなりになったみたい。。。吾朗太さんはマヒルさんに寵愛されていたみたいよ。吾朗太さんは、お父さんに一番可愛がられて愛人さんの息子さんながらも貴方を跡取りにしようと考えてたみたいだし。三太夫さんの話しだとお兄さん達の中でも三太夫さんと本妻の息子さんだけどカタギの四朗さんには相当可愛がられてきたみたいね。。。決して悲しい人生を送ってきたわけじゃない。
電話の朔夜社長も随分とあなたのおかげで人生が変わったって感謝してなんだか泣いてたし。。。」
ベルもが何気なく褒めると。。。吾朗太さんは「ああ。。。俺。。。もしも生きてる時の記憶を思い出したら。。。違う世界へ、。。行くのか。。」
「天使のコウちゃんが。。。天国へ連れて行ってくれるわ。。。きっとまた、貴方が吾朗太さんの魂を持った別の人生に生まれ変わって産まれてくるように。。。」
あっ。。。
ちょっと待った。。。あー
もしもよ、吾朗太さんが純ちゃんの父親だったとする。で、
吾朗太さんが生前の自分をはっきりと思い出したとしたら。。。あさってのタイムリミットあさっての正午までで
東京にいる純ちゃんに、俊さんか吾朗太さんかのどちらかの本当の父親が嫌がらせをすれば純ちゃんの生命は助かるのだけれど。。。
それまでに吾朗太さんが生前の自分の事を思い出してしまったら。。。この世から成仏して天国行きになって。。。
純ちゃんは救われないじゃない
いまのところ。。。吾朗太さんは、薄っすらマヒルって名前だけはなんとなく引っかかっている程度だけど。。。ただそれだけで。。
でも、もしもリミットまでに吾朗太さんの記憶が戻ってしまったら。。。
もしも吾朗太さんが純ちゃんの父親であるならば。。。吾朗太さんの記憶が戻った瞬間から。。
吾朗太さんは、もうこの世には居なくなる。。。
俊さんと吾朗太さん。。。まだはっきりどっちが本当の父親なのかは。。。
「生まれ変わりかよ。。。アホらしい。。が、俺も自分が今、幽霊になってるからな。。だからそういうバカバカしい事があるんかもしれないな。。。」吾朗太さんがいう。
「あのさ。。吾朗太さん、もしもよ、もしもね、私が吾朗太さんにある女の子に嫌がらせをしてって頼んだらどうする。。。」突然善人サイドだと完全に思っていたベルもがそんな事を言い出すので吾朗太さんは、
「は」素っ頓狂な声をあげる
「だから、もしもの話で。。。」「お。。。オマエ。。女に意地悪って
まさか、
細くて美人の綺麗なねえちゃんがムカつくからいじめてこいとかそういう奴だったのかよ。。。。オマエ。。デブだけどいい奴だと思ってたのに。。。デブだけどまぁまあ可愛いし。。。だけどそういうイヤガラセをする奴だったのか。。。」
「違う違う全然そうじゃなくてそういう意味じゃなくて、ある宗教儀式みたいなもの。。。というかもしもの話しだって言ってるでしょう」
「お、おいおいオイオイ。。。宗教儀式っていじめて幸せになりますって殴ったり叩いたりしてありがとうございますみたいに。。。オマエんちってやっぱりおかしな宗教なのかよ。幼稚園なんて言ってガキの親から金を巻き上げときながらわざわざ金貰って洗脳したお客のガキどもに掃除させるとかめちゃくちゃムシがいいこの寺ヤバいと思ってたけどよう。。。」
「あ。。。あのねぇ。それは保護者さん達が子どもを来た時より綺麗にして帰るって言ううちの教育方針で掃除や綺麗好きの躾を身につける事に全員賛同して誰一人としてクレームが無いのよ例え自分で清掃しなくていい業者さんを雇える裕福な富裕層の保護者さんですら小さい頃から自分の子どもを掃除好きの綺麗好きにするのに大賛成してるのよ。私達は身につける習慣を教育と躾をしてるのよやって綺麗にして当たり前に心身潜在意識に叩き込んでいるのよ。来た時より綺麗にして当たり前。。。吾朗太さん、あなただってはっきり言って綺麗好きの方でしょうに。」ベルモがわたくしども木蓮寺の信仰方針は。。。と。
長々と宗教の流儀を真剣に説法しそうになり。。。
コレはウザいめんどくせーベルモが火がついたら止まらなくなる説教や宗教の話しをダラダラされると、思って
「あのなぁ。オマエな、俺は生きてる時は飲み屋のにいちゃんをやって女騙して儲けてたかもしれないけどなそれは生きていた頃の話だろうに。バカバカしい。。それに宗教儀式って。。俺はヤダねイヤガラセとかアホか俺は生きてた頃に散々女を食いもんにしようがもうそんなん誰がやるかなにが宗教儀式だイヤガラセするって。。。そんな宗教儀式あるわけねーだろあったらヤバいカルトだろ」
人にイヤガラセをしろと言われて命令されるのも行為そのものも断って当たり前だし、それがマトモな人なんだけど
吾朗太さんには貴方の娘さんが助かるにはそうするしかないなんて言えないそれに。。。純ちゃんは、もうひとつの確率で
俊さんの子どもかもしれない
だけどもう時間はない
明後日の正午まで。。。
俊さんか吾朗太さん、確率二分の一。。。
本当の父親が
純ちゃんに嫌がらせをすれば純ちゃんは助かるのに。。。
もしも
吾朗太さんが父親なら、天使のコウちゃんに事情を話して東京へ行けばなにか思い出すからとけしかければ幽霊だからコウちゃんと東京にワープすれば良いし、
俊さんなら私から事情を話してスプラッシュシールドのUFOで瞬間移動して東京へ行けば良いのだけど。。。
スプラッシュシールドは、事情を話してアマゾネスサンクチュアリの葉月さんから借りるか
それとも。。。いま、福ちゃんとヴィーナスの浜辺の白い家にヴィーナスの幼なじみのグリちゃんが金星から来てるからグリちゃんから借りるか。
まぁ。。。そういう事情を話せばグリちゃんなら
貸してくれるだろう。そう、グリちゃんの親友のこうるさいヴィーナスに知れても、ヴィーナスは純ちゃんの父親が俊さんだろうと頑なに信じてるし。。。
「ねぇ、吾朗太さん。。。吾朗太さんにもしも娘さんがいたらどうする」
思わずベルモは言ってしまいました。
ベルモがスマホでホストクラブ熱帯夜の流星や、マヒル社長を知っているというさらには吾朗太さんの生前を知っているという此花咲夜社長と会話しても。。。残念ながら吾朗太はマヒル社長というのは、未成年の吾朗太が生前氷室終夜として働いていたホストクラブ極楽鳥夜のオーナーだった事を全く覚えていない
ただ、スマホの向こう側からは、金目当てで金になるからだろうが氷室のお陰でマヒル社長に拾って貰ってホストになったのでマヒル社長と氷室には感謝していると此花咲夜という熱帯夜のオーナーが言うのには心に沁みた。恐らくは、その頃の吾朗太さんは金欲しさにバイト感覚でマヒル社長にコレはという人材を発掘しては知らせたんだろう。天性に備わる金脈探知機というか、目利きの遣り手ジジイみたいな事をお金欲しさにやっただけ、
ただそれだけ。氷室終夜としても働いてる店が儲かれば客が客を呼んでくるし。それには金になりそうないい男が必要なのは言うまでもなく。朔夜社長も自分からホストになろうだなんてこれっぽっちもなく。たまたまマヒル社長に助けられた事があって。。。
こう見えても性格上
借りを返さずそのままというのもで恩義で少し働いたら悪くなかった。むしろあの時シブシブ義理を果たして足を踏み入れて正解だったと。
電話の向こうの朔夜社長は、天国にマヒル社長と一緒に氷室がいるなら本当に感謝したいとなんだか。。。泣くのを堪えていそうな感じで。。
吾朗太は聞いていたけど。バカやろー天国でも地獄でもない、俺は今、さまよってると言ってるだろう。それにしても。。。飲み屋のニイチャンか。。まぁ、昼間このピーナッツかピスタチオか。。。じゃないや、とにかくビーグルとキツネのニイチャンを見かけて親近感が湧いていい気分になってついていったけど、やっぱり。。。
俺も飲み屋のにいちゃんだったか。まぁ、想定内。。言わずもがな。。
ベルモは、朔夜社長や駿栄さんにお礼を言ってお仕事中に失礼しましたと電話を切りました。
「マヒル社長、覚えてないの朔夜社長の話しだと、フォーンのロングコートチワワで。。。
ほら、ウチのクラスの武蔵君いるでしょう、あとウチの小坊主さんにもいるし、子鹿色のロングコートチワワの。。。あんな感じだって。。」とベルモが言うと吾朗太さんは
「うわーあのアホぴいなの尻に敷かれた金魚のフンのぴいなの子分の毛玉ヤローかよ。アレのチワワジジイかよ。確かに相当にオンナウケ良さそうだけどよう」
アホのぴいなだの毛玉だのと可愛い可愛いベルモの副担任クラスのヒヨコ組の生徒の悪口を言われてベルモはムッとしました。ヒヨコ組のボスの
マルチーズとブルドックミックスの
星月ぴいなは霊感があるらしくパッキンキンの幽霊の吾朗太さんを見つけると怖がるどころか嬉しそうにキンキンと呼んで寄っていきます。
ベルモは吾朗太さんを睨みつけると
「アンタらさん。。。営利になる。。。あ、誤解しないでね。なんて言うのか、女の人から寄ってくるタイプのいい意味で異性に強い魅力がお金にもなる男性に産まれついたのは親さんに感謝すべきだわよ。私には無い、そういう人達って人生どうなんだろうって思う事あるもん。」ベルモは別に美男美女が羨ましいとは思わないしそれに、イケメン男性にもはっきり言って興味はない。あー、カッコいい人だなぁぐらいに感心するけどでも、
お金持ちのイケメンがなんでも言う事を聞いてあげると言っても。。そんな事あるわけないけどそれでも男と付き合ったり結婚するのは絶対お断りだけど
ただ、やっぱりただの自称イケメン美男美女のそんな安っぽいガッカリさんではなく人から求められる様な人が勝手に寄ってきたりもてはやす様な美男美女産まれの人々って人生どんなもんだろうなぁ容姿が魅力的なのはすべてではないにしろ、確実に大きな長所の一部だしねとはちょっとだけ思うけど。まぁ、そういうのは皆んなちょっとは思ってたり考えたりするんだろうか。
蒸し立ての肉まんみたいなベルモには違う次元の人々だし。
それでも
吾朗太さんも子どもの頃から父親に寵愛され兄のうち二人から可愛がられ若い衆にチヤホヤされて、やのつくヤバい人の家系で甘やかされてきたらしい的に凄いわがままとは言え。。。じゅうぶんに愛情を注がれてきた
裕福なボンボンの坊ちゃんだし。愛情にもお金にも波波注がれてきてきっちり恵まれてきて
どっか気まぐれだけど人に対して余裕があるって言うか
例えば了見の狭い自分が一番でないと気が済まない頭打ちするタイプなら、自分よりイケメンだの優秀だの優れた男性に嫉妬したりやっかんで積極的に採用する様に社長に推さないだろう。
自分が一番でないと気が済まず優秀な男性に嫉妬したりやっかんだりでイイ男を揃える手伝いをせず自分がお山の大将でいる、というそんなタイプではない。
自分にもマヒル社長から入ってくる謝礼の
金目当て、金儲けの為かもしれないにせよ、優れた男性をどんどん雇う様に先見の明を持ってマヒル社長にかなりの青田買いを強力に勧めたのだ。マヒル社長の寵愛が他に行くかもしれないのに。。。
あの電話の朔夜社長も、吾朗太さんにはかなり感謝しているらしい。実際吾朗太が勧めた男性は売れたし今も成功している男性も何人かいるらしい。
へぇ。。。いいところあるじゃん。まぁ、お金儲けのやり手ジジイなゲセンな目的だったかもしれないけどそれでも結果的に何人もの人の人生変えてるし、夜の仕事で花ひらくってどうなのとは言っても。。。朔夜社長もそのままホストにならなければ、ヤクザか反社か今頃死んでたかもしれんし、あそこで吾朗太さんに強力にプッシュされたマヒル社長がしつこくなければホストなんかやってなかったし想像もしてなかった様だし。
ベルモは僧侶でも別にホストだから夜の仕事だから、それは全然悪いとは思ってはいない。夜の世界でしか働けない性質の人はいると思うし、仕事として違法でなくこういう仕事だからと成り立っているし。
男性がヒモだなんだで最低だと言われてもアレは個人的な男女二人の問題だし、女性が貢いでも好きな男性に付き合って貰うのは女性が好きでやってる事であってお金が無くなってお終いならば男性だって付き合っているうちに好きになれば話しは別にしろ冷たいけど
わざわざ好きでもない女性に時間や労力を割く事なんてできないと思うからだ。誰しも一方的にあちらが自分を好きなだけでこちらは好きになれない人に対してつい下に見てしまうのは本能的に仕方ないとは思う。
そういう悲しい女性の性質をうまく生かした商売にしたことをぎゃあぎゃあ言う人がいるけれどそれはそれであらかじめにそういう類の仕事です、って言ってるんだから自分は興味も全く無いし利用しないけどアリかなと思う。
好きでも無い人。。。
ベルモはお付き合いしないし丁重にお断りするけどなかには相手の片思いを利用して。。。利用というか、お金やコネの利害メリットの為にそう好きでもない相手に自分の時間や労力を与える人だっているし。お試し含めて妥協して付き合う人もいるだろう。
ともあれ。。。
男女なんてつくづく五分五分だと、木蓮寺に人生相談で駆け込んでくる人々を見てそう思う。ベルモは修行僧でMCではないから人生相談も和尚の後ろで修行として鎮座して相談者の話しを傾聴するだけなんだけど。MCがごとく打てば響く様な軽妙な切り返しを挟みたいところや疑問に思う事を聞いてみたいがそれはご法度で口にチャックをし。。。ただひたすら相談者の話しを傾聴するのみ。
当たり前だけど、相談者それぞれ自分には主張があって。
また相談者以外の関係者の話しを聞けば視野も違ってくるだろうし。嫌な人も悪い事も、傷つくのが嫌ならスッパリやめればいいのにやめない依存者も悪いのだ。ヤバい人へのやめられない依存は泥棒に追い銭で状況はますます火に油を注いでいるのが自分自身だというのにやめないのだ。
言えないけれども
どれだけアンタもたいがいだわ。。。と言いたいか。。。
偏見を持たれて褒められた商売じゃないかもしれないけど、大人の社交場で
吾朗太さんや、朔夜社長は最初っから俺らホストですよと公言してるし。
まぁ。。。かと言って私はわざわざ飲みに行ける年齢になったとてわざわざホストへ飲みには行かないけどね。イケメンにも興味はないし。面白い人も、別にわざわざホストにいかなくても日々いろんな人と話せるし。どんな人にもドラマがあり、話せばそれなりに面白い。
それよりもその日の気分で食べたいものを選べる居酒屋で合コンじゃなくって、美味しいものみんなで食べて飲んでなお喋り目当てでガヤガヤやってた方が楽しいだろうとは思うしさ。色気より食い気。。。大人になってもそうなんだろうな。ベルもがぼんやりそんな事を考えていた。
「マヒルって。。。マヒル。。名前だけは確かに聞いた事がある。。。だけど。。そのマヒルってジジイも死んだのか。」寂しそうに吾朗太さんが呟きました。
「残念ながら、病気でお亡くなりになったみたい。。。吾朗太さんはマヒルさんに寵愛されていたみたいよ。吾朗太さんは、お父さんに一番可愛がられて愛人さんの息子さんながらも貴方を跡取りにしようと考えてたみたいだし。三太夫さんの話しだとお兄さん達の中でも三太夫さんと本妻の息子さんだけどカタギの四朗さんには相当可愛がられてきたみたいね。。。決して悲しい人生を送ってきたわけじゃない。
電話の朔夜社長も随分とあなたのおかげで人生が変わったって感謝してなんだか泣いてたし。。。」
ベルもが何気なく褒めると。。。吾朗太さんは「ああ。。。俺。。。もしも生きてる時の記憶を思い出したら。。。違う世界へ、。。行くのか。。」
「天使のコウちゃんが。。。天国へ連れて行ってくれるわ。。。きっとまた、貴方が吾朗太さんの魂を持った別の人生に生まれ変わって産まれてくるように。。。」
あっ。。。
ちょっと待った。。。あー
もしもよ、吾朗太さんが純ちゃんの父親だったとする。で、
吾朗太さんが生前の自分をはっきりと思い出したとしたら。。。あさってのタイムリミットあさっての正午までで
東京にいる純ちゃんに、俊さんか吾朗太さんかのどちらかの本当の父親が嫌がらせをすれば純ちゃんの生命は助かるのだけれど。。。
それまでに吾朗太さんが生前の自分の事を思い出してしまったら。。。この世から成仏して天国行きになって。。。
純ちゃんは救われないじゃない
いまのところ。。。吾朗太さんは、薄っすらマヒルって名前だけはなんとなく引っかかっている程度だけど。。。ただそれだけで。。
でも、もしもリミットまでに吾朗太さんの記憶が戻ってしまったら。。。
もしも吾朗太さんが純ちゃんの父親であるならば。。。吾朗太さんの記憶が戻った瞬間から。。
吾朗太さんは、もうこの世には居なくなる。。。
俊さんと吾朗太さん。。。まだはっきりどっちが本当の父親なのかは。。。
「生まれ変わりかよ。。。アホらしい。。が、俺も自分が今、幽霊になってるからな。。だからそういうバカバカしい事があるんかもしれないな。。。」吾朗太さんがいう。
「あのさ。。吾朗太さん、もしもよ、もしもね、私が吾朗太さんにある女の子に嫌がらせをしてって頼んだらどうする。。。」突然善人サイドだと完全に思っていたベルもがそんな事を言い出すので吾朗太さんは、
「は」素っ頓狂な声をあげる
「だから、もしもの話で。。。」「お。。。オマエ。。女に意地悪って
まさか、
細くて美人の綺麗なねえちゃんがムカつくからいじめてこいとかそういう奴だったのかよ。。。。オマエ。。デブだけどいい奴だと思ってたのに。。。デブだけどまぁまあ可愛いし。。。だけどそういうイヤガラセをする奴だったのか。。。」
「違う違う全然そうじゃなくてそういう意味じゃなくて、ある宗教儀式みたいなもの。。。というかもしもの話しだって言ってるでしょう」
「お、おいおいオイオイ。。。宗教儀式っていじめて幸せになりますって殴ったり叩いたりしてありがとうございますみたいに。。。オマエんちってやっぱりおかしな宗教なのかよ。幼稚園なんて言ってガキの親から金を巻き上げときながらわざわざ金貰って洗脳したお客のガキどもに掃除させるとかめちゃくちゃムシがいいこの寺ヤバいと思ってたけどよう。。。」
「あ。。。あのねぇ。それは保護者さん達が子どもを来た時より綺麗にして帰るって言ううちの教育方針で掃除や綺麗好きの躾を身につける事に全員賛同して誰一人としてクレームが無いのよ例え自分で清掃しなくていい業者さんを雇える裕福な富裕層の保護者さんですら小さい頃から自分の子どもを掃除好きの綺麗好きにするのに大賛成してるのよ。私達は身につける習慣を教育と躾をしてるのよやって綺麗にして当たり前に心身潜在意識に叩き込んでいるのよ。来た時より綺麗にして当たり前。。。吾朗太さん、あなただってはっきり言って綺麗好きの方でしょうに。」ベルモがわたくしども木蓮寺の信仰方針は。。。と。
長々と宗教の流儀を真剣に説法しそうになり。。。
コレはウザいめんどくせーベルモが火がついたら止まらなくなる説教や宗教の話しをダラダラされると、思って
「あのなぁ。オマエな、俺は生きてる時は飲み屋のにいちゃんをやって女騙して儲けてたかもしれないけどなそれは生きていた頃の話だろうに。バカバカしい。。それに宗教儀式って。。俺はヤダねイヤガラセとかアホか俺は生きてた頃に散々女を食いもんにしようがもうそんなん誰がやるかなにが宗教儀式だイヤガラセするって。。。そんな宗教儀式あるわけねーだろあったらヤバいカルトだろ」
人にイヤガラセをしろと言われて命令されるのも行為そのものも断って当たり前だし、それがマトモな人なんだけど
吾朗太さんには貴方の娘さんが助かるにはそうするしかないなんて言えないそれに。。。純ちゃんは、もうひとつの確率で
俊さんの子どもかもしれない
だけどもう時間はない
明後日の正午まで。。。
俊さんか吾朗太さん、確率二分の一。。。
本当の父親が
純ちゃんに嫌がらせをすれば純ちゃんは助かるのに。。。
もしも
吾朗太さんが父親なら、天使のコウちゃんに事情を話して東京へ行けばなにか思い出すからとけしかければ幽霊だからコウちゃんと東京にワープすれば良いし、
俊さんなら私から事情を話してスプラッシュシールドのUFOで瞬間移動して東京へ行けば良いのだけど。。。
スプラッシュシールドは、事情を話してアマゾネスサンクチュアリの葉月さんから借りるか
それとも。。。いま、福ちゃんとヴィーナスの浜辺の白い家にヴィーナスの幼なじみのグリちゃんが金星から来てるからグリちゃんから借りるか。
まぁ。。。そういう事情を話せばグリちゃんなら
貸してくれるだろう。そう、グリちゃんの親友のこうるさいヴィーナスに知れても、ヴィーナスは純ちゃんの父親が俊さんだろうと頑なに信じてるし。。。
「ねぇ、吾朗太さん。。。吾朗太さんにもしも娘さんがいたらどうする」
思わずベルモは言ってしまいました。