「ハァ。。。怪談話ですか。。。」電話対応するメトロポリタンチャンネルのパーフェクトサーズディのスタッフは、これは怪談番組じゃないのにな。と思いながらも、もしかしたら怪談話編の番組に話しによっては使えるかもなとも何気なく考えながら
電話してきたプルメリア島の白骨死体のモンタージュの吾朗太氏の異母兄という四朗氏の話しを聞いていました。
剣崎家の呪いと四朗氏は言う。
話しによると、四朗氏の家系の剣崎は代々ヤクザで女性を泣かせたり喰い物にして酷い事を繰り返してきた為に剣崎には女の子が育たないと言う。
さすがに三男の異母兄の三太夫のように本人自体がよその家に未婚のうちに里子に行ってしまえば問題はないものの、四朗氏の様に婿養子でもダメだと言う。
四朗氏は、いわくな迷信みたいでバカバカしいように思われるかもしれないけど、
結婚する気は全くなかったそうだ。高校時代から働いていていてそのまま就職した洋菓子老舗銀座のイシナベーヌで、今は婿養子で若主人に納まっているけれど、イシナベーヌでパティシエ学生のアルバイト時代に、ある日他のアルバイトが来なくなってお店の主人が浮かない顔をしていました。学課の試験が終わり暫くバイトを休んだ休み明けのひさしぶりの出勤なのになんだかお店の様子がおかしくて。。。普段ならお店もひっきりなしにお客様であふれているのに今日は閑古鳥が。。。「なんか。。ありましたか、」と、お店の主人、今の義父に聞くと
「それがね。。。あの。。」と義父が口を開こうとすればイシベーヌに全く似つかわしくない柄の悪いいかにも反社会と言った風体の男達が5、6人ズカズカと入ってきました。。。
あっ。。。しかし、入ってくるなりその集団のボスらしき一人が「わ。。。し、四朗さん、し、四朗さんですか、まさかっ」四朗の顔を見るなり真っ青になって土下座をし始めて、部下にも土下座を強制しはじめます。四朗は、「ひ、檜山。。。」
しまったっあれは剣崎組にいた檜山で、赤ちゃんの頃から知っていて四朗の父親の蓮気が銃撃されたのを守れなかったと指を詰めるのを四朗が「いいから、指を落とせば戻ってこないし、父親が戻ってくるわけでもないし。誰が得するわけでもないし。父親は父親でいつ死んでもおかしくない生き方しかできないし寿命だから。」
あの頃はまだまだ
子どもだったけど、珍しく四朗が可愛がってくれていた檜山と剣崎組の事に口を挟みました。
檜山たちは地上げをしにきたのでしょう。四朗は自分がヤクザの息子だったとか反社会に関連しているとはアルバイト先のイシベーヌには黙っていたので硬直するばかりしかしながら、檜山たちは土下座をし、「申し訳ございません。私どもは恩人の坊ちゃんのお仕事場だとはつゆ知らず大変ご迷惑をお掛けしましたここ1週間ばかりの営業妨害の慰謝料をすぐお支払いいたします。どうぞ示談にしてください。」
四朗は頭が真っ白になりました。もうダメだ職場にバレたお終いだ。。。揉め事の方は付いて暴力団の嫌がらせは終わったものの。。。
イシベーヌの主人には私は昔あった今は無き剣崎組で産まれましたあの檜山は私の実家の剣崎組の元組員です、今回は本当に申し訳ありません、今はもうウチの組はありませんが私も反社会産まれです、お世話になっておきながらとんでもないご迷惑をお掛けしました、今迄お世話になりました
四朗はアルバイトの退職届けを主人に出しましたが、イシベーヌの主人は、剣崎って名字にハリネズミだからまさかと思ってたけど、あの発砲事件で亡くなった剣崎蓮気組長の御子息だなんて地味で大人しい四朗からは想像できずまさかそんな事考えても思ってもいなかった
それでも産まれは仕方ないし、もう剣崎組は解散してるし四朗は全くヤクザをやった事も喧嘩すらしないそれに四朗のおかげで暴力団の営業妨害も治りヤクザの息子と身元を思わずバラした檜山に対して責めるでもなく自分が責任を取ろうとする誠実な態度に店の主人は心を打たれました。
なによりアルバイトでも真面目でお客様からの評判もいいのでと、四朗はそのままイシベーヌでアルバイトを継続して専門学校卒業後そのままイシベーヌでパティシエとして働きます。
「私も昔元旦那と駆け落ちした妻が男の子二人の子持ちだったんで結婚したんですよ。」電話の四朗の言葉に「えっ」番組スタッフは驚きます若い男性のスタッフは独身で結婚するなら
わざわざバツのついた子持ち女性を選んで良かったって言うだろうかそりゃ、大恋愛や相手にベタ惚れに惚れてバツだろうが子どもがいようが全てひっくるめて愛してるから結婚してくださいっていう女性なら嬉しいかもしれないが条件で言えば自分は子なし未婚なのにバツ子持ちだから結婚するって。
まぁ。。。自分が年齢的にオッチャンならそれでいいかもしれないがだって子育てどんだけ金がかかるんだよ自分の子どもならがんばれるかもしれないが。ウチの頭が固い親を説得するのもめんどくさいし。四朗に対応するスタッフがモヤモヤ考えていると、
イシベーヌの石鍋家は、サイアミーズセーブルカラーのネザーランドドワーフのウサギ一家で、夢子という四朗より2歳歳上の一人娘がいました。はじめてあったのは、四朗が16歳高校生でシルベーヌでアルバイトを始めたころ。しかし、この夢子が父親、店の主人のフレディと大喧嘩する
高校三年生の夢子は妊娠して高校を辞めると言うのだまさかまさかの進学校の優等生だった夢子が
一人娘の夢子特に店をついでくれとは言わないし。婿養子を取れとはいわないし。ネザーランドドワーフじゃなくてもウサギと結婚しなくてもいい、とにかく夢子が幸せならばと石鍋夫婦は思っていたのに。
よりによって、夢子の同級生の東京邪神軍という半グレ集団に入っている日本猫の諸星瑛太とは。。。地元銀座では評判の極悪で。
しかし、夢子は勝手に高校を辞めて家出をしてしまいます。しかも、石鍋夫婦が激怒したのは、婿養子ではないものの、恐らく借金か世間から逃れる為か諸星瑛太が勝手に石鍋を名乗り夢子の姓に入籍したのです。
当時高校生だった四朗はあわわやっぱり女って怖いわあれだけ優しそうなお嬢様の夢子さんが。半グレと駆け落ち
四朗はイケメンでもなく気も弱いし、実家はヤクザだったしお菓子のセンスがあるのと手先が器用なだけが取り柄なので男らしくないからもてないし父親が愛人を作ったり兄達が女を泣かせたり母親に虐待されたりで女性に対してトラウマもあったし。
亡くなった父親蓮気には弟二人いたけど次男の叔父のヒロキのように出家して仏門に入ろうかと思いました。蓮気と末っ子の叔父の大輝はヤクザですが、
ヤクザを嫌うヒロキは僧侶です。しかも厳しい戒律の雲水寺で、結婚も肉魚食も酒も厳禁な寺です。勿論、剣崎家の菩提寺のわけがありませんが、叔父のヒロキは、ヤクザの剣崎家と絶縁して仏門に入りました。
そうです、我々剣崎家の呪い、代々ヤクザな実家は実にたくさんの女性に怨まれてきてヒロキは少しでもお弔いと供養。謝罪と償いをと非常に厳しい宗派の仏門に入りました。私は結婚しないのはかまいませんが、仏門に入ればケーキも甘いものも作る事ができません、パテシィエの夢がありましたので叔父の様に仏門に入らずパティシエになりました。
剣崎家の呪いというのは、剣崎家は男系で女性が産まれにくいし産まれても夭折したり水ことして流れてしまいます。剣崎家から婿養子に行っても、女の子が産まれるとハタチ前後で病気や事故や不幸に巻き込まれて亡くなります。
唯一、三太夫の様に本人が婿養子ではなく未婚の時に剣崎家と絶縁してよその家の子どもになれば影響はでません。四朗は、いまさら誰かの里親になる年齢でもないし、それこそそんな事言い出したらやっぱりヤクザの子はヤクザで保険金詐欺かなんかだと思われるでしょうし。
だから私も結婚はするつもりがありませんでした。仕事は楽しかったし。子どもは好きですが、かと言って女性はどうも苦手だし、イシベーヌの一人娘の夢子を見ていて正直あんな清楚な女性でも男性が絡めば良い親をすら捨てて豹変するのかと怖かったんです。それに、一番身近な女。うちの母親の要は最低でしたからね。
まぁ、要も夫に愛人をつくられて殴られたりでそういう理不尽を受け入れて当たり前の環境に置かれて可哀想と言えばそうだけどかと言って、自分より明らかに弱い子どもをはけ口にするのは卑怯ですよね成人を過ぎた頃に、イシベーヌのご主人が私に四朗は
仕事ばっかりで
結婚しないのかと、いい始めて。何度かいつもの様にそうやって口癖みたいに言ったある日、ついご主人が私に
四朗はきっと
真面目でいい父親になれるのにと言われて私はフリーズしたように固まってしまったのです
はっ主人のフレディ氏は、しまったという顔をしましたいつもは適当に結婚はどうかの質問をあしらう私がいい父親になれるのにと言われた瞬間硬直してしまった
私がヤクザの組長の息子だったという事で私自身がヤクザの血統を遺す結婚を遠慮しているのではないかと思ったんでしょうね。
私はもうそんな事は。。。組は解散して父親は死にましたし私自身はヤクザには関係してないし。でも、結婚するのであれば嫁さんはいらないけど子どもは欲しいというタイプだったので、
子どもを作るのは子どもが不幸になるので作らない、かと言って最初から子どもを作らないならばわざわざ女性と結婚したくないという考えだったんです。そりゃあ、私だって初恋や好きな女性がいた事もありましたし。片思いでしたけどね。残念ながら。
だけど、もともとモテないし合コンへ行っても女性と仲良くなってももう成人過ぎてますから、付き合うとなれば結婚込みでしょうなんだか怖くて重くてまぁまぁ親しくなった女性がいても、鈍感だの、友人からあの子が告白してくれないとかイライラしてたよとか言われたり
なんで私が単に女友達に告白しなきゃいけないんだとか思って。簡単に付き合えないし、よく知らない同じ専門学校の女性から付き合ってと言われてよく知らないから友達でと社交辞令でかわしたら、
その女性の女友達たちに、どうして断るんだだの、付き合ってみなきゃわからないでしょうだの散々責められたり攻撃されたり、今は試験だしバイトが忙しいからと適当に逃げましたが。。。女性の気難しさウンザリしてたんですよね女性のああいうの。男性からデートに誘って当たり前だの告白して当たり前だのプロポーズしてくれない、だの告白されたらされたでお断りしたら男性が悪者とかね。。。もう変な奇妙な生き物だと思いましたし。女性なんて。。。職人気質の頑固オヤジより気難しいんじゃないですか頑固オヤジは筋を通しますし
それから暫くは、ご主人も私には結婚しないのかと言わなくなりました。
ところが、イシナベーヌのご主人、フレディ氏には、ある日夕食に呼ばれた時に剣崎家の呪いの話をしてしまったんです。私はご主人夫婦に可愛がられて、一人娘の夢子が駆け落ちして寂しかったんでしょうね、バイトが終わるとよく夕飯に招かれました。図々しいと思われるのもイヤで最初はご遠慮したんですが、
ただ、ウチの親父の蓮気もでしたが、世の中には接待好き面倒見がいいタイプや、世話好きごちそう好きな人や、料理を振る舞うのが好きなタイプの人もいて親父も自分がイヤでもない限りそうやって人をもてなす準備を自分の為に誠意を持ってわざわざ作ってくれる人からの誘いを蹴るのは失礼になる、特に目上や仕事関係からうまく付き合って可愛がられるのは得になると言っていた。それもそうだなぁと思ったんですよ。いまの義母。。。イシナベーヌのご主人の奥様華枝さんは、お料理が好きでしたしね。
で、あの日はご主人がいただき物のワインを飲みすぎて、酔っ払っていたのかまた再び
まるで普通の一般的な親のように結婚しないのか、とかいい人はいないのかと言われてまして。
ああ、誠実な四朗みたいな男性が夢子の旦那だったらみたいにご主人のフレディ氏は大泣きしはじめて。。。
それで。。。私もそのワインを一緒に飲んでて。いつもはまだまだ修行中だし、仕事が楽しくてと主人の結婚は考えてないのかコールをかわしていましたが、久しぶりに飲んだお酒の勢いもあまって、
バカバカしいと笑われるのも覚悟で、イシナベーヌの主人夫婦に剣崎家の呪いの話をしてしまいました。
2021年10月20日
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