そう、吾朗太は自殺なんかじゃない。
絶対死にたくないのに死んだはずで
事故か誰かに殺害されたと思います。海での事故にしろ、一人で海へ行くタイプじゃないと思います。溺れるなど事故にあったら誰かにあったで見捨て逃げられたとか。私たちは、
子どもの頃にプールに何度か墨が入ってない若い衆に連れられて遊びに行きましたし。吾朗太も泳ぐのは楽しんでたし、
いちおう泳げるとは思いますが。
自殺ではありません。私は中学生の頃に生きている意味がわからなくなり死のうとして吾朗太に一度っきりぶん殴られましたしそれに、いつまでも、吾朗太は幼い頃に私が素早く吾朗太のアレルギー発作を発見して救急車を呼んでくれと若い衆に知らせて一命を取り留めたのを感謝してくれていたのは忘れません。幼い頃に吾朗太がウイスキーボンボンを食べてしまってアレルギーで発作が起きて私がすばやく救急車を若い衆に呼んで貰ったんです。早い対処だった為に吾朗太は助かりました。それをいつまでも感謝してくれていたんです。そんな、生命を大事にしている人が自殺なんかしますか。そりゃあ、小学生や中学生でどうしても人の手を借りないと生きていけない義務教育の学生さんの自殺は悲しいけど
私も中学生の時に自殺をしようと思った事があるからわかります。夢の中の出来事の様に今でもボンヤリとあの時の鴨居にかかったロープをまるで昨日の事のようにイリュージョンの様に思い出す事がある。ぼんやりなのにその苦味は決していろあせない。
「弟さんの死は。。。殺人事件ですか。。。」電話の向こうのパーフェクトサーズディのスタッフが言う。。。
あれから四朗は勤務先老舗洋菓子店の銀座イシナベーヌの一人娘夢子と婿入りで結婚する事になった。
あの時、吾朗太に連絡を取るとどうも夢子の元旦那の諸星瑛太は、吾朗太が後輩にやらせていた闇金に金を借りて夢子を保証人にして他の女と逃げたらしい。吾朗太は闇の情報網に手を回し、瑛太と女を捕まえて瑛太は高額な保険金をかけてマグロ漁船に乗せて、女は風俗に売るから悪いのは金を借りて瑛太だから、保証人の方は、もう元金は支払って貰ったし開放していい。
もともと諸星瑛太も東京邪神軍だし、女はどうせキャバ嬢か風俗嬢だろう。吾朗太が夢子については、旦那を捕まえた方が金になるし、と債務整理を行った。当時の吾朗太は反社会半グレ東京邪神軍の幹部で闇カジノ経営や闇金や風俗経営をしていたらしい。
「まぁ、瑛太はそれなりな事をしたからな、死んでもほっとけよ。女を働かせる俺が言うことじゃないけどな。まぁ、俺は女が自発的に勝手に働くんであって。瑛太みたいに無理矢理働かせてないからな。」
四朗は吾朗太を怖いと思いながらも、反面ヤクザの家で育ったので自分にはできないけどやっぱりヤクザだそんなものかとも思った
夢子には軽蔑されるかもしれないな。夢子を騙した奴とは言え、元旦那を売り飛ばして。
しかしながら、夢子は母子家庭手当を受けながら生活を立て直す事にして四朗に相談したり四朗が夢子にはかなりのお金を貸しました。もちろん、少しづつ返済してくれていたし、
四朗は、実家に戻ったらとアドバイスしたものの散々大反対された相手と子どもまでつくって今更だけどどうやって顔を合わすのか四朗は、謝って誠意を見せるしかないもう旦那とは別れたんだから。縁も切れたし、ご主人夫婦も孫は可愛いはずだよ。子どもは喜びの潤滑油になるし、それに夢子さんは一人娘だし。
なんなら、自分が親子の橋渡しになるからと。
最初は全く、四朗も夢子を恋愛対象だとは思わなかったけれども相談したりお金を貸したり世話するうちに仲良くなって、夢子の子供達二人もなついて情もわいて付き合うようになった。
自然に仲良くなった、というのが良かったかもしれない。自然に仲良くなるという男女、それがご縁で結婚まで至るという夫婦は、世の中に多いかもしれない。それは、相手がヤクザの子どもでも、旦那が借金をして逃げられた子連れの女性でもあまり関係なくなるのだ。むやみに最初から婚活だの条件だの言っていたら、
ヤクザの子どもも特に手に職がない子連れ女性も結婚は難しくなるかもしれない。四朗は休日空哉と海果の夢子の子ども兄弟と一緒に遊園地や水族館に行ったりする事もあったり。
夢子と付き合うようになって、四朗は正直に剣崎家の呪いの話しをした剣崎家には女の子が産まれにくいし産まれても亡くなる不幸になるだから、結婚するつもりも子どもを作るつもりもなかったと。
だけど、夢子と付き合っていくうちに真剣に将来的に家庭を持つ事を考えた。子どもは作らないつもりだけど空哉と海果の父親になりたいと、結婚前提で付き合っていきたい、石鍋のご主人夫婦も説得するからと夢子に話しました。
夢子は結婚にかなりのトラウマを抱えていましたが、四朗と付き合ううちに元気や本人らしさを取り戻しつつありました。バツあり子連れ風俗経験者。もう再婚はしなくてもいいかなと考えてもいたのですが四朗と付き合ううちに、親子心中すら考えていた夢子が本気で人生をやり直したいと思って。息子二人も元気になっていきました。
そしてイシナベーヌの主人
石鍋夫妻は、四朗が土曜日か日曜日に休みを取りたがる事もあり、もしかして四朗は彼女ができたのか可愛い自分の息子のような四朗。結婚しないとか、子どもは作らないとか、いろいろ心配にはなったけど。。。とコソコソ話し合っておめでたい事だから見守ろうとなって。。。
結局は、四朗は意を決してイシナベーヌのご主人夫婦に夢子との子を話して子どもは作らないので結婚させてください、夢子の子どもの苗字が変わるのが可哀想だし、自分もさっさとヤクザの剣崎家を捨てたいので石鍋を名乗らせてください、
それがこのイシナベーヌの資産狙いだと思われるならば、遺言で自分の相続は無し、養子縁組も無しでいいのでと育ててやった癖に娘に手を出してヤクザの息子ふぜいがとぶん殴られる覚悟で赦しを乞いました。もう、辞表すら用意していたのですが、
イシナベーヌのご主人夫婦は、子連れのチンピラに捨てられた馬鹿娘をヤクザの息子とは言え、もう組は解散して父親の剣崎蓮気は亡くなっているし
四朗はなによりも真面目で未婚だしそれに自分の子どもを作らずに、他の男との子どもを二人も。。。
石鍋夫妻は二人とも子どもができなければ店は終わるがそれでもわざわざ養子を貰ってまで育てるなら有能な希望する弟子に継がせたいぐらいに考えていたので、自分の子どもは作らないのに、自分の子どもじゃない子を育てるというしかも妻になる人の前の旦那の子どもをという四朗に驚きましたが
今はもうそういう人もいるだろうし、それにTVで時々報道されているシングルマザーの彼氏が連れごの子どもを殺しただのや虐待したやのニュースに出てくるようなヤバい男性ではない事は信用できるしという四朗の誠意や橋渡しもあって、
石鍋夫妻は一人娘の夢子と和解して四朗と夢子は結婚する事になりました。
結局は、もしも最初から夢子が四朗と結婚していたら、
四朗は子どもを作らないのでイシナベーヌご主人夫婦は孫に恵まれなかったろうし。孫の兄弟、空哉も海果も四朗によくなついていたし。
いろいろあったけど、諸星瑛太とはスッパリ縁も切れてこれでいいと思った。
「なんですか、こんな事を言うのは大変失礼ですが。。弟さんは、じゃああのヤクザ同士の裏社会の揉め事で消されたとかそれとも。。。女性がらみなのか。。。」四朗の電話対応のパーフェクトサーズディの担当スタッフが言いました。
そして。。遥か遠くのプルメリア島、木蓮寺。
見なかった事に。。。すべきか。。。知ったこっちゃねーし、俺は名前を聞いてもアニキがいるとかヤクザのガキだったときいても。。。
だから、なんにも思い出せやしない。思わず吾朗太さんは、吾朗太さん自身についての身の上をメモしたベルモのノートをべつに俺自身の事が書いてあるんだから見たっていいだろと勝手に
開いて。。。生きてればいま42歳。東京出身。剣崎吾朗太から、結婚して神野吾朗太に本
妻神野緋夏は、吾朗太よりひとつ歳上。同種ハリネズミの女性。女性は常に複数有り。
ホスト、反社会勢力東京邪神軍の幹部。ヤミカジノ、闇金、キャバクラ風族の営業に携わる。
それで、その下の方にベルモの感想らしく(女性に強い勝手に女性が寄ってきて世話をする女性が集まるタイプの男性だと思われる。そういう異性に強い勝手に異性がのぼせあがって世話して複数付き合う人がいるけど芸能人じゃなくてもファンクラブができたり
恋愛や結構に対して一般人とは感覚がまた違う。こういう人に産まれたらどんな気分なんだろうでも、そういう人達は、やっぱり外見以上に内面が良くないとガッカリされるかもしれないし、でも容姿がいいのはずば抜けた才能というか天与の大きな長所だしね。羨ましいような大変なような。内外両方とも良くても高嶺の花か妬みのターゲットだし、うんぬん。。。)
みたいに書いてある。クスッと笑えると言うか。。
ハァ。。。この神野緋夏とかいう女が嫁というか籍を入れた女でコイツがオレとあと俊とかいう男とどちらかわからない子どもを身ごもって産んだのか。なんかムカつく
吾朗太は恐らく華やかな女性関係だった自分を棚に上げて嫁だったらしい女が不倫していたのがむかついてしょうがなかった。それに、その時に出来た子ども神野純。
こいつは、いったいオレのガキなんだろうか。
男なのか女なのか。もう知らん。俺はもう死んでるし。そもそもこんな穢らわしい馬鹿女とのガキなんかヤクザかチンピラだろう。。。
はっ
キュンキュンあの例の変な音がするウザい靴を履いた馬鹿チワワ達の足音とベルモの声がする。奴らは住まいにしているこちらの離れに戻って来やがったのだろう。濃紫という婆さんだけカートで渡り廊下から来て。チワワ2人が渡り廊下を歩かずにあのウザいキュンキュンうるさい靴を履くためにわざわざ庭からやってくる
ピヨピヨきゅんきゅん馬鹿なんじゃないかと思う。あれがうるさい迷惑だと苦情を言ったら顔を真っ赤にした親たちに
うちの姫や王子の可愛い靴の音の苦情を
言う方が頭がおかしいあんな可愛いおチビ達の靴がうるさいだと可愛いすこやかな成長の名誉の音じゃねーかと逆ギレされるんだろう。どっちかのチワワが、「ねー、早く、ねーたん。スイーツのお店調べて」というと、もう一人の方が、「お土産の方も」と言いベルモの声で「わかったから、今からお湯を入れるからたまったらお風呂へ入ってからね。それまでお婆ちゃんと待っててちょうだい。」
わ。デブのドスドスとした足音がやってくる風呂にお湯を張る前にいったん部屋に入ってくるようだ。
あ。。。さすがに他人様の私物を勝手に覗いた後ろめたさ吾朗太さんは、サッと吾朗太さんに関するメモを元の位置に戻しました
でも。。。神野純って気になり、で、実家剣崎家の女性が育たない剣崎家の呪いの事も気になり
だけど、そんな呪いのだか迷信を気にしているなんてなんだか馬鹿じゃなかろうかと思われるだし恥くさい。しかも神野純って誰だと聞いたら勝手に私物を漁りやがってとあの温厚なデブでも激怒するに違いない
俺だって、財布や携帯や日記や手帳を勝手に見る奴は死ねと思うぐらい最低な奴らだと思うし。
吾朗太さんが窓の外に避難したタイミングでベルモが入ってきました。窓の外の吾朗太さんに気づいて「アレ、そんなトコにいたの。なんか、吾朗太さん。元気なくないいつもはすぐに悪態つくのに。」ベルモが言う。
「あ、いや。お前さんさ。なんだこの部屋はそりゃきっちりキチンと整理整頓されてるのはいいとして。。。女の子の部屋じゃないだろ。書斎くさいというか。もうちょっといまどきの女の子らしくしたらどうなんだよ。こりゃ、オヤジもおふくろもいらん心配するだろうに。」「いまさらなにを言ってるの。和尚達は諦めてるわよ。私がキャピキャピしていないのも渋好みなのも個性だって。キラキラキャッキャしているばかりが女の子じゃないでしょ。それにセクハラなんだけどー」
吾朗太さんは、セクハラアホか。色気もしゃれけもない癖にどちらかと言えばモラハラだろうに。と思いながら、何気なくふと、
「俺が親なら泣くわ俺も娘がいてこんなしゃれけも色気もない精神論だの説教に熱くなる女なんて無理だ俺も生きてる頃は娘がいたんだろうか。」と口にしてしまうと、
明らかにベルモの顔色が変わりました。日頃、傾聴訓練をし人生の木蓮和尚の修羅場相談にお供して黙って傾聴し動揺しない訓練されているベルモの顔色が。。。
「なんだ、どうした、お前。俺に娘が、ガキがいるって言うのかよ。いろいろ身の上を聞かされてきたけどガキがいる事は聞いてねーけど。。。」話せよ、話してくれよブーコ。神野純ってガキのこと。。。
しかしながら。。。
「さ。。。さぁ。な、なんなの。子どもきいてないけど。。。わ、わたし。。。あ、ミーナとココナに頼まれた札幌のおすすめのスイーツを探さなきゃだし。。。ネット検索しなきゃ。。。お風呂も入れなきゃだし。。。あ、アワワわ。。。」
なんだこいつバカか。吾朗太はボーゼンとする。もうコントかと思うぐらいバカ正直に真っ青になってアワアワ言ってるなんのためにコイツは日頃動じない不動心の修行をしていると言っているのだ
なんか地雷というか。浮気や不倫が配偶者に見つかったような奴らみたいに。。。コイツ。。。
俺が子どもがいるのか、みたいな事を聞いたら真っ青になったという事は。。。やっぱり事情アリで
やっぱり。。。俺に剣崎家の呪いとか、嫁さんだった馬鹿女の托卵問題やら。。。言えないのか。
というより、コイツが真っ青になっているのはその神野純とやらが女なのか
そうなんだろういわくある。。。なんだかどうもブーコのけっこう仲がいい友達のようだし。。。
女だ。
ブーコの友達ってことは。。。
そうだ、俺みたいなヤクザのガキの。。ろくでもない馬鹿女ってわけじゃねーな。
そうだ。。このブーコがわざわざ心配して真っ青になったりけっこう仲がいい友達って事は。。。
そういう事だ。けっこういい奴なんだろう。
幾らブーコがお人好しでもブーコの性格上性悪女とは適度に距離を取りうまくあしらって浅い知人程度にしといて関わらんトコと友達にすらならないはずだし。。。
憎たらしい。羨ましいほど小憎らしいほど素直なところがブーコのいいところなんだけど
いまはそのベルモの顔に出てしまうほどバカ正直なところが憎い
剣崎家の呪いだとかなんとかそれに絡めて
ブーコは、神野緋夏のガキは、神野純というガキは女で。。。もしかして俺の子だと思ってるんかもしれない。
2021年11月09日
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