2021年09月19日
マリッジcelebration289とびきりの不機嫌なミッション。
なんだこれ。。?
ベルモが森沢家の本宅に夕飯で呼び出されて、森沢家の離れには誰もいなくなった。普段は、渡り廊下続きの離れに濃紫婆さんやチワワのミーナやココナが住んでいるのだが、今日はずっと森沢家本宅にいるのだろう。
仕事柄仕方ないかもしれないけど、離れのベルモの部屋の本棚には幼児教育や仏教の本や資料がぎっしり並ぶ。
女性にしては事務的すぎで書斎風でもっとなんとかしろと、心配になる、キチンと片付いていても。。。これじゃ親は心配して当たり前な可愛げも女子力もないただ、机の横のキャビネットスペースに副担任をしている木蓮寺ヒヨコ組の生徒からの贈り物らしき手作りオブジェが並ぶのがカラフルで。。。ここだけはあどけなく子どもらしい。
変な恐らく生徒の手作り花瓶に生徒が摘んできたであろう四葉のクローバーが生けてある。
うわ紙粘土のピンクのウンチオブジェは全体的にラインストーンかキラキラなラメデコがしてあったが、裏にはマジックで下手くそな字でぴいなと書いてあったまったくいらん世話だけどベルモの為に良かれとヒヨコ組の総大将の馬鹿ピーが作ったものだろう。
粘土を渡せばウンチを作る馬鹿なガキはどこにでもいそうだがオレもそういうタイプだったかもしれないが、まぁ、しゃらくさい気取ったものを作るそれこそクッソ生意気なガキよりは、ウンチを作るガキはいい奴だとは思う。。。
この不思議な空間のベルモの部屋でさっきまで幽霊の吾朗太さんは話していたものの。。。
確か三つ子のきょうだいという奴らとの写真が飾られていたけど。。。小さくて細い、確か美術家という有名人の赤いのとメガネをかけた青いのと並んでるベルモは公開処刑みたいなものだブーコ。。。哀れ。。。
まぁ。。。ベルモはデブでも。。。ブスじゃないし地味でもないし、愛嬌あって人はいいし。。。あんまりアイツの事を悪う言うのは可哀想だけど。。。
公開処刑のきょうだい写真に並んで森沢家の
家族写真も飾られていたのだが、プルメリア島ではなくて、冬服を着て雪国かどこかの写真だ。
シンプルなベルモのデスクの上にパソコンと、メモが残されている。メモが、というかノートの様で開きっぱなしだが、
吾朗太さん、と書かれていてだいたいベルモが吾朗太さんにあなたは生前こういう名前でとか、東京出身だの実家は反社会だの、聞いた話しが簡単に書いてあり。。
それにしても。。。ギョッとあり得なく息を呑むほどに。。。
流麗な文字
すこぶるよどみなく美しい、まったく。。。あの顔でなんてヤロウだその割に確かコイツは、赤の天才美術家のヴィーナスのきょうだいかと言うぐらいに絵が下手だ
もうひとりのみつごの
青のきょうだいがめっちゃ頭がキレる割に超どオンチらしいから、
どこか出来損ないのところと抜きん出て天才的なところを長所も短所もバカデカく清濁伏せ飲んで、神のイタズラみたいにみつごは産まれてきたんだろう。
変なところに感心していると、ベルモには悪いけど、どうも俺のことに関して調べがついたメモノートらしいし。。。とまぁ、、、オレは死んだ身だし、自分の事を書かれているわけだし、プライバシーに触れて少し罪悪感を持ちつつも。。
覗いてしまえ。オレについてのメモだろ。
吾朗太さんは、そのベルモの吾朗太ノートを調べてみる
はぁ。。。いろいろ生前については聞かされてもそうですかって感じで残念ながら記憶はよみがえってこない。マヒルって名前に記憶があったけどただそれだけ。。今のところそれ以上は結局は思い出せなかった。
ノートには。。。コレがメモ書きかというほど美しい文字で。。。
三太夫、兄。8歳年上。吾朗太さんと母親が一緒。母親なつめさん、
本家、剣崎家の養子になり三太夫さん三男吾朗太さん五男。本妻要さんの元で暮らすが、
反社会から縁を絶つ為に父親の蓮気さんの計らいにより中学校に上がる頃伊集院家に養子に行く、現在外務省外交官。。。
「うわー三太夫。。。こいつか、兄貴。。わざわざこっちまで東京から身元確認しにわざわざ来たって。。。」
吾朗太さんは、あの夢の中に出てきた、自分がもしも今も生きていたら。。。いかにもできるビジネスマンになっていたのか、と思って目が覚めたら、アレは実際にはもしも生きていたらの自分じゃなくて兄だった、と。兄がいるなんて言われても思い出せない。。
だけど。。。バカだなコイツ三太夫。。。エリート官僚だろうに俺みたいなチンピラと関わってるのが漏れたらやべえんじゃねーのかしかも、もうコイツは実家から離れて養子に行ったんなら。。。ほっときゃいいだろ、
オヤジというやつが、
養子に行って実家と絶縁させた話しだ。もう関わる事ないだろうに。どう見ても、反社会なオレ。。パッキンキンにドクロの入れ墨。。外に漏れて関係者なんて言ったら、コイツ仕事に差し支えないのかアニキって奴は、ガキも嫁さんもいるって話しだが、バカか
そう。。もう死んだオレなんかに関わるな。。。あっ。。。
オレなんかに関わるなこの、感覚。。。
オレにはもったいないぐらいのよくできたにいちゃん。。。オレには関わるなって
この感覚。。どこかで。。。なんとなく。。。オレには関わるなって。、。。。この感覚はどこかで経験した
そうなのか、生きてる時もオレはそうやってアニキを避けたのか
反社会の実家と絶縁させられて
新しい生活を手に入れて、家族も持って仕事もできて。。それでもわざわざオレについて尋ねてプルメリア島までやって来たバカ。オレはこんな感覚。。どうも経験した事があるかも知れない。
その感覚に妙に。。。
ビビビっとくる。。
いつかどこかで。。。という
なんとも奇妙な得難い変な気持ち。。
残念ながら、プルメリア島に三太夫さんが来た時は吾朗太さんはすれ違った。
本人に会えば。。と、言っても三太夫さんは幽霊の吾朗太さんは恐らくみえないだろうけど。
それでもさ。。オレがあっちに会えばなんか、思い出すかもしれん。。。アニキという奴を実際に見てみたい気もするし。。。
でも、得体の知れない怖さが。。。思い出したら。。オレが自分の生前やどうやって死んだかを思い出したら、あのコウって天使とかいうボウズが
オレを天国に連れて行くという。ずっとあてどなくこの世をさまようだけのオレを。。。ブー子。。おっと、ベルモが言うには。。。
天国へ行くと魂が次の後世の自分に生まれ変わるらしい。まぁ、あのブー子のいう前世が後世が宗旨宗派が魂がみたいな話しは。。。誠に胡散臭いが。。。奴も別に金儲けの為にそういう話をしているわけじゃなく、あくまでアイツは人の幸せの為にそういう話をしている。。アホらしい反面。。。
ちょっとだけ信じたくもなる話しだし。。例えばオレが批判したサンタクロースのように。。。神や仏や。。。
現実に
あってもなくても居てもいなくても、あると信じる人の中にはそれはもう既にいる、みたいな。あるとか居るとか思える奴の方が人生の深みが違うんだろうな。
誰だって天使や悪魔や神や仏や、そういうものが自分の中にいて。。。生きてるうちは付き合わざるを得ない気がする。。。
さらに吾朗太
ノートをめくっていくと。。。。
自分が聞いた話しがだいたい書いてあった。
東京生まれ。東京育ち。母親は父親の愛人なつめで三太夫と吾朗太はなつめの息子。
だが、なつめは吾朗太を産み逝去。剣崎家の三男と五男になる。
真ん中の四男の四朗は、本妻要の子どもだが、上2人長男次男より、三太夫と吾朗太と仲が良い。父親剣崎蓮気、吾朗太が小学生の頃に襲撃され逝去。剣崎組解散。。。
吾朗太、小学生から少年院の常連になる。
あっそう。。。そうかよ。。んな事聞いても思い出せないし、全くショックは無いね俺なんてチンピラみたいなもんだろうさ。
あっ。。。
ベルモ、森沢家の家族写真の隅には札幌にて、と書いてある。。。札幌。。。えーと、そか、そうだ俺は、死ぬ前に札幌の刑務所にいたんだっけか、そういう話しを聞いているけど。。
どうりでなんか、あっ、多分もしかして行った事あるかもなんて少し。。。少し。。だ、ほんの少し。
オレは記憶を少しづつ取り戻しているのか、まさか。。
ノートには、アニキの三太夫から聞いたという話しで。。子どもの頃に家族でハワイや香港やバリには海外旅行に行ったらしい。そんな事言われても覚えてねーし。
ただ、札幌はムショで拘禁されてた割には。。。全く嫌な感じがしねーんだよなぁ。893の慰安旅行とか。。。ガキの頃に連れて行かれたんだろうか。
そうそう。。そう言えば、あのポメラニアンの妖怪みたいな婆さんは札幌女だとか、和尚が札幌で修行してたから何度か札幌へ行ってるし木蓮幼稚園の卒園旅行も札幌だと言ってたっけ。。。木蓮寺の奴らは札幌に縁が深いのか。
しかしまぁ。。。それにしても、なんでハワイだの香港だの言われようがなんとも思わないのに。。身柄を拘束されて嫌な思いのはずの札幌が嫌な感じどころか、いい感じがするのか。。。。
よほどいい思いをしたか、それとも刑務所にいたほうが人生ラクだと思ってたか、イヤイヤ、オレは拘束や束縛は大嫌いなはずだそれはいまも変わらないだろう。ましてやチンピラだし。。。
モヤモヤして、何気なく盗みみたノートを閉じようかと思ったが、もうコレぐらいかな。。
いや。。。
まだある。。。
えっ。。。
神野純。母親神野緋夏。
純ちゃん、今19歳の大学生。吾朗太さんの子どもか、俊さんの子どもか不明。。。
神野緋夏は、確か嫁さんだった奴って聞いた。女もたくさんいたって話しだけど、オレは。。。。。
ハァどっちの子どもかわからんだとチキショウ托卵ってことかよっこ、こええ。。。怖っ。。
知るかこんな馬鹿女オレのガキじゃねーよ
自分は散々女関係が小さな頃から派手なくせに、吾朗太さんは生前お嫁さんだった緋夏さんに激怒しました
もっとマシな女と結婚してればオレも今ごろやり直して真っ当に生きていたのかなぁ。。。
それは無いか。。托卵する様な女。。バチだ。。散々女を食いもんにしてきたバチ。。か。。。
ベルモは、奥さんがいたことまでは吾朗太さんに喋ってはいるものの。。でも。。。子どもがいるかもしれないのと、托卵疑惑はさすがに気を遣って黙っていたのだろう。何をどう言われようと生前思い出せないし、だけど。。。。
うひゃーヤバ女の。。。ガキもロクデモネーのかなぁ
ふと、また、ノートに目をやると今度は奇妙な事が書いてある。。。剣崎家の呪い。。。だと
バカか。オレの実家の剣崎家。ヤクザの家がどーしたって。。呪いもなにも、もー剣崎組は解散したんだろ。オヤジは死んでオレも死んだし。
アニキはよその家に。。。
剣崎家の呪いの
なにげなく、続きを読んでみると剣崎家には女の子がマトモに育たないらしい。本妻の要は女の子を流産し、代々女の子が産まれても剣崎家の女の子は幼い頃に夭折する、しかも
剣崎家の男性が剣崎から外れて婿養子に行ってもその先で出来た女の子は、ハタチぐらいには亡くなっているらしい。。。
それは、剣崎家が男尊女卑で代々ヤクザで女性を騙したり食いものにしてきてその祟りだと。。。
ハァ
剣崎家の男児が婿養子でなく本人が里親の元に養子に行った場合は難を逃れる。完全に剣崎家の男児ではなくなるからである。。
か。アイツ。。。アニキは。。。
アニキは確か中学生でよその家に養子に行ってるし。ま、三太夫のアニキは関係ないんだろう。
吾朗太さんはホッとしました。
こんなのアホらしいしどうせ迷信だろうによ。オカルトかキモ
だいたい吾朗太氏は、呪いだ陰謀論だの深読みだの馬鹿みたいアホらしいと全く相手にしないタチであり
しかしながら、オレにいろいろ黙ってたのかあのクッソでぶ。でも、ブーコなりの気遣いか。。
ま、托卵疑惑のガキなんか知ったこっちゃねーし。呪いだなんだ笑わせるわ
神野純ってガキなんか、どうせろくでもないボウズでオレみたいに少年院だの刑務所だの出たり入ったりと馬鹿みたいに洒落込んでるんじゃねーか。
神野純。。。
純。。。
純ってさ。。?純ちゃんって。。ちゃん
こ、こいつ。。。書いては無いが。。。ボウズじゃなくて。。。ちゃん、って事は。。。君じゃねー、ちゃん、って。。。
ま、まさか、まさか女
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