「あ、あのあのあのあの。。」
アザラシの福ちゃんと、同居人のシュナ坊とグリが
神楽町市小学校登校前に立ち寄った小学校ほど近いカフェ南風で。。。
一瞬福ちゃんは自分の地雷を踏まれたかと。
イヤイヤいやいや。。福ちゃんには特に地雷という地雷はないかも。人は誰しも踏み込まれたく無い聖域を持ってしてあたりまえで。
南風のマスターのグーさんは、行方不明になった父親の俊さんの事が地雷だと思って。そこは気になりましたが気をつけて踏まないように。
だよねー。。福ちゃんからマスターに行方不明の父の俊さんの話しはご法度だと思って。マスターの顔を見ても絶対しなかったんだけど。
福ちゃんの家というと確かにうちもマスターのお母さんが十代で結婚したようにウチの両親も10代同士の結婚。そんなもんなんだろうけどさ。でも、それこそ兄妹がわんさかいて。
だけど。
福ちゃんは下から数えた方が早いし。
下から6番目だから、両親はじいさん婆さんだし。
今の時代はもう離婚する夫婦なんて全然珍しくないものの。。。福ちゃんちの兄や姉で離婚再婚している人は
いるものの。。。でも、
おとんのリムジン、(理武仁)とおかんアヤコの子だくさんてんこ盛り盛り馬鹿ップルは未だに別れてはいないし。
離婚理由は大人の事情でいろいろあるけれど。。なんでも、兄や姉の噂によれば。。。リムジンアヤコ達は、まずは問答無用で托卵やら外に子どもを作ったら有責側が多額な慰謝料を支払い離婚という取り決めらしいが。
。。
バレてないだけかもしれないけどさとりあえずは
いまのところそれはないし。なんでも福ちゃんの兄や姉というのは上の方だとマスターの四十代前半のお母さんの舞さんと同じぐらいより少し上で。確か四十半ばだと思う。確か、オカンのアヤコが17歳か18歳ぐらいで一番上の長子の桃子姉さんを産んでいるはず。多分桃子姉さんは今46歳前後で若い頃に小樽の白水家に嫁に行って、
で、桃子姉さんが弟妹育てを担当したたくさんの兄妹の中の双子の姉妹キャンベルや愛は、その影響なのか姉キャンベルは札幌でデザイナー、妹愛は石狩市でヨーキーの農家の嫁。福ちゃんの家の妹弟子育て担当というのは、両親だけでは育児の手が回らないのでそれと、リムジンもアヤコもお互いに大家族の末っ子同士なので弟や妹の面倒は兄や姉がみるのが当たり前ぐらいに思ってるかもしれない、
だいたい10歳前後歳が離れた兄や姉がそれぞれに弟、妹、赤ちゃんの世話担当をする。もちろん、中には就労児童で仕事が忙しくて弟や妹の育児担当をしない兄や姉や、優秀で勉強に専念する兄や姉や、福ちゃんみたいに特に担当を持たずに弟や妹の世話を満遍なくするタイプの人もいました。
その他は、
掃除や調理や家事の総合の現場監督役で育児担当をしない姉や兄がいたりして。
福ちゃんは、ちょうど10歳歳上の双子の姉妹のクルミとミルクが可愛がって育成を担当しました。兄妹がたくさんいる家というのは弟や妹ができると意地でも自分が面倒みなくてはという責任感が出てくるし、それに担当する赤ちゃんができると、自分は他の妹や弟、担当外の赤ちゃんよりいい子に育てようというプライドや競争意識が強くなります。それは、賢い姉や兄だけではなくあまり頭が良くない兄や姉だって。。。イヤイヤ頭があまり良くないからこそ、世話した弟や妹を立派にしようと士気が高まるぐらいで、
両親をラクさせたいとか、弟や妹を幸せにしたいという気持ちは自分が犠牲にならない程度ならだいたいの人には多少なりともあるだろう。毒親でもない限りは。大家族ならなおさら。
3年ぐらい前に
福ちゃんの両親リムジンとアヤコは故郷である南極に弟や妹を連れて帰ってしまいました。と、いうのもリムジンの両親が90歳を過ぎて二人暮らしなので若い頃結婚を大反対されて日本に駆け落ちしてきたリムジンとアヤコは。。。
リムジンが東京で仕事を見つけたものの。先代の生命の福の神が、貴方達夫婦は、社会に貢献度が高いいい子をたくさん産むのでこちらで仕事をしてこちらに住むように。と、リムジンは、福の神の街の神楽町市の支店に配属されました。生命の福の神は、今はもう心ですが、その前任者の福の神は男性でした。
18歳と16歳だったリムジンとアヤコは南極の近所の幼なじみですが、リムジンは、
3つ子の姉、四つごの兄、姉、末っ子の双子の兄のセダン(瀬旦)とリムジンの10人姉弟で、アヤコは、
双子の姉兄、兄、姉、3つ子の兄と姉二人。
双子の姉兄、姉、双子の兄で最後は末っ子のアヤコの十三人兄妹です。
両方ともそんな丈夫で多産な家系ですが、リムジンもアヤコも若すぎるしそれに、二人とも甘やかされてきたわがまま放題の末っ子です。若いうちに一緒になっても我慢する事を覚えてないしどっちもどっち譲らない性格だし。子どもが子どもを育てるようなものだし。お互いに子どもができやすい家系なので、それこそ子どもが増えて収入が追いつかなくなり特にリムジンの家系は一粒種の方が珍しいぐらいの双子以上が普通の家系です。
TVで時々あるニュースみたいに貧困や育児ノイローゼになって一家心中にでもなったら。自分達は死にきれませんなんて、
リムジンもアヤコも末っ子で自分に甘い性格なので
自分達は死に切れずに
子どもだけ手にかけるような事件になったら。それに、リムジンもアヤコも上の方の姉や兄とは歳が離れ、両家それぞれの姉や兄がリムジンやアヤコには、大学まで行かせたいからと
若い結婚を大反対しましたが
思い通りに振る舞って当たり前な
リムジンもアヤコも親の言う事なんか聞くような性格ではなくむしろ聞けない言うことを言う方がおかしいんじゃなかろうか、だって物を盗むとか人を傷つけたなら叱られたりして当たり前だけど
好き合う同士が結婚するのは素晴らしい事だ、若いうちに結婚出産するのは望ましいのだ、こんな筋が遠った事を反対する方がおかしいぐらいにしか思っていなくて
さっさと高校を辞めて南極から日本へ駆け落ちしてきたのです。
今ではもうリムジンは65歳。アヤコは63歳で。アヤコの両親は亡くなっていますがリムジンの両親は、三つ子や四つご、双子などなどまとめて子どもを産んだせいか、まだ九十代で。リムジンが、アヤコに頭を下げて
「若い頃、好き勝手した罪滅ぼしに南極でうちの両親と同居してほしい」と頼み込んだのでした。あまりにも突然な予想外の青天の霹靂な旦那の発想に
妻のアヤコは当然ながら最初はカンカンに怒り
「私たちは末っ子でしょう。末っ子というのは親兄妹に無条件に可愛がられる為に産まれてきたんだから。それに、ウチの両親はもういないのよ。ウチの両親は、子どもに迷惑かける事なく亡くなってるのに、どうして私が旦那の両親と同居しなきゃいけないのよ。私たち、結婚を大反対されたでしょうに。うちの子達にも、今の時代自分でなんとかせずに、子どもをあてにしてくる義実家には気をつけて。もちろん子どもから同居がしたいなら話しは別だけど。だけど嫌がってるのに子どもをアテにするゴリ押し同居を強制する親はおかしいわよ。」「別にさぁ。ウチの両親は同居してくれとか、同居を強制しているわけじゃないんだよ。俺が同居してやりたいんだよ。だって、俺の兄さん達はお金の援助したりいろいろ親にやってくれてるだろ。ウチは日本で遠く離れてなんにもしていないじゃないか。」リムジンも必死になって弁明します。「だけど、お兄さん達がすすんでお金や労力を出してるわけでしょ。ウチの兄達も亡くなった両親にはいろいろ手助け援助してたみたいだけど、嫁に行ってるし女の子や下の方の弟には援助しろなんて一切言ってなかったわよ。兄達のプライドよ。それが兄貴達ってもんでそれに、うちは子どもがいてそれでいっぱいいっぱいなんだからね。」
妻のアヤコはブスッとむくれ。
あれは、今から四年ぐらい前に福ちゃんの家庭では、そんな両親の突然な修羅場があり。ちょうど福ちゃんは、就労児童として仕事も決まっていたし。両親が南極に帰るにしろ、親と離れる場合は住まいや寮などなど企業がきっちり用意してくれるので勿論日本に残り新しい自分らしく成長する自分の人生を。と。
だけどまぁ。両親の痴話喧嘩も聞いててどっちもどっちだというか。
急に故郷に帰り親と同居したいだの、そんなもんは配偶者は、怒って当たり前だし。冷静に離婚案件だろ。
かと言ってさ。
うちの
両親、自分達は子どもに世話になりっぱなしのくせに。あっ、もちろんリムジンもアヤコも夫婦とも働けだの金よこせだの、社会人の姉や兄達に同居しろだのは一切言わないんだけどね。
かと言ってさ、稼ぎが良い優秀な姉や兄もうちにはいるわけだしね。馬鹿で横着な姉や兄も、稼ぎ良い場合そういう人に限って負けず嫌いだし家族思いでせっせと仕送りしたり。賢い兄妹にライバル心を持って家族の役に立とうとするし。
兄妹たくさんの大家族育ちだから、自分も協力しないといけないというか、協力するのが当たり前みたいになるんだろう。親の方から決して助けてと言わなくとも、
子どもは家族を助けて当たり前みたいな空気が出来上がっているんだよね。小さな歳の離れた子ども達も、稼ぎがいい姉や兄や優秀な姉や兄を見ているから親に車を買ってあげて維持費を持ってあげたり。両親を会社の役員としてお小遣いを渡してる兄もいます。それを見て育った弟や妹は、自分の両親から産まれた兄や姉がここまでできるんだなら、自分も。とキラキラ励みや刺激にします。いろいろしてくれた兄や姉には、親もわざわざ、「あー、いつも悪いね、お前は本当にいい子だね。」とわざわざ小さい子達の前で電話で御礼を言ってべた褒めするのです。里帰りした兄や姉で成功した人達は両親や弟や妹を連れていいお店を予約してサッとカッコよくお金を払ったりたくさんお土産を持ってきたりする事があって。弟や妹はそれを見て自分もああやってカッコよく颯爽と振る舞いたい。成長意識や成功意識に火がつきます。
子どもには見せたくない、見せてはいけない物がある真逆に、小さいうちから姉や兄の輝かしい成長は目に焼き付けておかなければ。。トラウマの反対で、小さなうちから子どもには、いいものをどんどん見せびらかしていい体験というか感動体験を
福ちゃんの
両親は、稼ぎのいい姉や兄には、金をよこせだのおごれだのとは全く言わないものの、
ただ、弟や妹の為になるから出来るだけお前の持ってる車の中でいい車で来いとは言う。と、いうのもヤンチャな性格の弟や妹達が、フラフラと遊び人や悪さをしたりヤクザや反社会にならないように。そして、
就労児童になって、早く車に乗りたいという刺激になるからです。福の神の就労児童制度は、10歳から車の免許が取れて。特に横着い子どもは奴ら頭の中は免許や車が早く欲しくて欲しくてたまらないし。
車を触りたくて車については勉強したくてたまらないのです。
就労児童制度は、子ども本人が働きたいから子どものうちから働き子どもの意思がまず大切で。親が子どもに稼がせてラクしたいから子どもが働きたくないのに無理矢理働かせる事はできません。福ちゃんは、横着い方ではないしどちらかと言うと優等生ですが、早く車の免許が欲しい目的はありました。それに、よっぽど成績が良ければ兄や姉は学費を払ってくれますがごく普通だと自分で働いていけとか、早く働いた方がいいと促されます。福の神就労児童だと、親の負担なしにいい学校に行きやすくなるので抜きん出た優秀ではなくても大学へ行きやすくなります。
福ちゃんの兄や姉も何人か、家系を助けたり自分の将来の為に福の神就労児童制度で学校へ行きながら働いてきました。横着なにいちゃん達も、早く車が欲しいが為に就労児童が何人かいました。リムジンもアヤコも、ヤンチャなタイプの子どもには、
横着いのは性格だから仕方ないけどヤクザになったり警察の世話になったりはやめてちょうだい。自分自身はのたれ死のうがそれでよしでも、警察官になりたいという妹や弟が出てきたら夢を潰す事になるのよ。アンタの指を一本や2本落として落とし前をつけられても済む話しじゃないですからね。それに、あまりサボるとにいちゃんや姉ちゃんに学校へ行かせて貰えなくなるし。と口を酸っぱくして叱ります。いい事で新聞に載るのは乗り放題で幾らでも構わないけど、悪い事をして新聞に載るのは一度たりとも許される事じゃないから、と。
ヤンチャな性格の子ども達も、なんだかんだで
自分が損するのが嫌だし早く免許も車もお金も欲しいあまり賢くなくても大学いけるかも。と、何人か就労児童になりました。
兄妹の中でも優秀だと兄や姉から学費を援助されますがごく平凡だと就労児童になるか高校を出てすぐ働くしかないのです。兄妹たくさんなのに、遊びで腰掛けの為に大学へは行かせないですし。それはそれで、賢い優秀者はその特典でだから大学へ行かせて貰えて当然だという感じで
特に不平等だ贔屓だと揉める事はありませんでした。
福ちゃんの育児担当してくれた双子の姉達は、二人とも高校を出て働きたかったので就労児童ではありませんでした。
あの頃。。母親のアヤコは長男は海へ出た鮭が産まれた川へ戻る帰巣本能がある可能性が高いのだが、末っ子なんか海へ出たら出たでそこが居心地いいならそこを故郷にしてあたりまえじゃない私たちの故郷は日本でしかないのよ。南極は卒業したのよ。我々の城は日本に築かれたのよ。みたいな事を言ってギャーギャー怒っていて。それから嫁に義実家の介護の責任はないとかなんとか。だから介護じゃないって同居だってと畳み掛けるリムジン。
そうそう。。。以前の家のリビングの隣の大広間で。。父親のリムジンと母親のアヤコが大喧嘩をはじめました。
喧嘩。。とは言え。。リムジンが頼み込んでクドクド弁解して妻を丸め込もうと必死になって。妻のアヤコがキャンキャンブチ切れまくって。
リムジンもアヤコも
リビングには何人か子ども達がいるというのにもかかわらず。。おかまいなしに言いたい放題です。
離婚。。。まさか。。ね。まさか。。。
しかしながら。。父ちゃんもこんな重要度の重すぎる問題を突然出してくるとは。。さすがの馬鹿ップルの片割れ。。
こんな問題出したら離婚案件だろうにそれもわかってないのかもしれない。
定年退職した爺さんが都会の人間の癖に田舎に住みたいみたいな厨二病患者みたいな事をいきなり言い出して熟年離婚になり家族に捨てられた生活できないなじまない。という問題は聞く事あるけど。
まぁ、リムジン、おとんの場合オカンもだけど南極出身だから帰郷であって、都会人が郊外へのそれとは違うかもしれん。でも、オトンもオカンも日本の神楽町市の大都会に長年住んで、はっきり言ってわがままな性格でもう都会でしか住めない性格してるくせに。。。
離婚になったら。。。やっぱり僕以下チビはオカンかなぁ。それとも。。男は父親女は母親か。。
いずれにしろも片親が全員引き取るのはムリだし。痛み分け折半だろうか。。。
2022年02月08日
2022年02月02日
マリッジcelebration305言わずもがなそれはさておきにして。。。
同じ日でも、
時少しさかのぼり。
神楽町市。都心部。神楽町市小学校付近、カフェ南風。
「おはよう。あれっ、。、ヴィーナスはあ、早朝から仕事かぁ。」南風のマスターのハリネズミのお兄ちゃんグーが
福ちゃん、シュナ坊、グリが南風に入ってくるのを見るとそのメンバーにあたりまえな南風の筆頭太客ヴィーナスがいない。
「マスター、おはようございます。あ。ヴィーナスなら。。倒れてるよ。」福ちゃんがニコニコ「えーた、倒れて」とグーが焦るので。。。シュナ坊が、「二日酔いなんだって。なんかねー、お仕事のお付き合いで隣の人のお酒をオレンジジュースと間違えたみたい。寝てる。」シュナ坊がのんきに言いました、「あ、えーだ、大丈夫か。」マスターが言うのですが、グリも、「うん。もともとヴィーナスは実家は飲み屋の家系で親族みんなお酒強いし。まぁ、ヴィーナスはまだ子どもだからちょっと効いたかなー、ぐらいで。寝てれば治るよ。」「そ、そう。んならいいんだけどさー、あー、俺は酒はダメだからなぁ。料理酒使ったなんとかだけどさ。スイーツもまぁ。。でも、ウイスキーボンボンとかあからさまに、なのは。ダメだなぁあ、カウンター空くよ。待ってて片付けるから。」神楽町市の都心部でビジネス街も近く、カフェ南風は、マスターのグーが名古屋出身で朝からモーニングもやっていて
相変わらず朝からお客さんでいっぱい朝から並ぶ事もある、なんだけど、朝のお客さんたちは、忙しいビジネスマンが多いせいか、今日も少し並びでも、早めに出かけているし、かなり回転率が早いのです。もう朝には南風に来てあたりまえというか、習慣になっているビジネスマンや、朝食を作るのがめんどくさかったり、忙しいので朝ぐらいカフェでのんびりとできないものの、南風の珈琲と美味しい朝ごはんで1日頑張れるって人もいて。
そもそも、ヴィーナスは、神楽町市小学校に初めて来た時に近所のこのカフェ南風の珈琲の香りに惹きつけられて遅刻しそうになったのだ。南風は珈琲のいい香りがしてそれが吸引力となり引き寄せられ惹きつけられるようにお客さんがどんどん入ってきます。就労児童の福ちゃんがいるので特別に小学校で禁止にされている買い食いにはならず子どもだけで飲食店に入るのが許可されています。三人はカウンターに座ると
「あ、三人ともアイスココアとモーニング和食で。」福ちゃんがオーダーします。南風は、朝6時から19時まで営業ですが。珈琲豆や雑貨や買い物ができるスペースは10時からなので閉まっていました。マスターが片付けたカウンター席にちょこんと座る三人にレモン水とオシボリを出しながら「福ちゃん、こないだはありがとう。ハリーも元気になったみたいで。」
マスターのひとまわりぐらい歳の離れた異父弟のハリー君は名古屋に住んでいながらも優秀な成績のため父親の実家の企業の跡取りを期待されて父親の実家から将来のレールを敷かれたのに反抗して相談していたネットの友人が住んでいるプルメリア島に家出してしまったのです。異父兄さんのグーもプルメリア島の近くの神楽町市に住んでいるし。そこで。。。行方不明になっていたマスターのグーのお父さんの俊さんを思わずグーと間違えて
でも、あれ、よくよく見るとちょっと二十代には見えない。でも、グー兄さんそっくりと。。。しかしながら俊さんは昔の記憶を無くしているらしくて。
過去に名古屋でハリー君のお母さんの舞さんと結婚していた事もピースとグーという男の子どもがいた事も覚えておらず、
でも、頭のいいハリー君は直感的にこの人はもしかして。。お母さんの最初の旦那さんでは。あまりにグー兄ちゃんそっくりと気づきますが、母親舞の再婚後の家庭でできたハリー君は家庭を壊したくないというために母親の舞や異父兄達の話しは伏せて探るように俊さんに近づいたのでした。
そう。母親の舞は父親の未森の事はあまり好きではないだろう。それは、子ども心にハリー君は感覚的に感じ取ります。好きではない、というか父親の方が母親にベタ惚れで母親が生活の為に妥協した再婚なんだろうと。
父親未森は母親舞より3歳歳下で家の事業の跡取りでハリー君も裕福な暮らしをしていますが。だけど。。もしも舞が初婚の旦那さんの俊に再会したら。。。
舞は俊さんの方へ行ってしまうのではないか。ハリー君には妹のココアがいますが、
ピースやグーの男ばかりを産み、さらに次は再婚でそう好きでもないだろう未森の子どもはまた男の子のハリー君。
やっと産まれた女の子のココアは母親の舞は甘やかしているし。ハリー君は、未森の実家にとっては大事だけれどその大事というのも未森の実家の事業の跡取りとして大事にされているだけであり。
将来的に
やりたくもない跡取りなんかを強制されても舞はハリー君に関心がないのかハリー君の教育は未森の実家に丸投げだし。そんなこんなで。
あの時の
ハリー君は、追い詰められて無遅刻無欠勤の塾をサボり憧れの料理の仕事をしている異父兄達の近くに逃げ出しだけど。。家出なんかピースやグーに叱られるから神楽町市の異父兄達を訪ねるのを躊躇して
神楽町市の近くの
ネットのサイトのコミニュティ、プルメリア島大好きで仲良くなったネットの友人の住む憧れのプルメリア島の方へ。。。
ハリー君の
ネットのハンドルネーム奈色は、716で、七月16日の誕生日が由来です。
あの時、アザラシの福ちゃんはたくさんのきょうだいの中でも自分を世話してくれた福ちゃんの育児担当の札幌で働いている双子の姉さんのクルミとミルクが昔住んでいた神楽町市や近くのプルメリア島に旅行に来ていたので、姉達の宿泊先の近くのプルメリア島の青の洞窟で待ち合わせをしたところ
ハリー君と一緒にいた俊さんをやはり一瞬南風のマスターのグーと間違えて声をかけてしまいました。
あの時は、福ちゃんが待ち合わせしていた姉たちは、ホストクラブの流星さんという人に営業ナンパされたのか、流星さんという若いクルミやミルクと同世代のビーグルの男の子も一緒で。
話してるうちに
俊さん、ハリー君、流星さん、双子の姉達で青の洞窟のカフェでお茶をして。小学生の男の子同士という事で、福ちゃんは、ハリー君とも仲良くなって今はLINEも時々やりとりしている仲です。
ハリー君は、家出を辞めてレールに敷かれずに自分の本音を尊重して父親の実家と前向きに闘ってみる、と勧めるみんなの説得で家に帰る事にしましたが福ちゃんが手引きして家出したことを叱られても一緒に謝るからとハリー君をマスターのグーの元に連れて行ったのです。
あの時は、俊さんは用事があって急用ができて青の洞窟のカフェでみんなのお会計を支払って帰ってしまいましたが。。。
名古屋の
小学生ハリー君が家出した、パソコンの履歴からプルメリア島大好きなコミニュティによくアクセスしたり、プルメリア島の近くの神楽町市にはハリー君の異父兄達が住んでいる。
警察は、名古屋の家出少年
ハリー君は、誘拐もしくは、家出ならばプルメリア島または神楽町市の異父兄のピースやグーの元に行ったのではないかと推測されて。名古屋県警が緊急事態でプルメリア署に連絡を取り
プルメリア署が内密に
神楽町市やプルメリア島の有識者や、ハリー君がハンドルネーム奈色としてプルメリア島大好きのコミニュティで個人的にネット上でやり取りしていたブルーフィッシュ、ミクロコスモス、マンチカンの三人に手がかりを訪ねる事にしましたが、
ブルーフィッシュは不在。マンチカンは、ホストクラブの流星さんで、尋ねてきた警察に奈色君の写真を見せられたのですが、会った事はないし、ハリネズミの男の子という事はやり取りでわかりましたが、顔は知りませんでした。
どうもやり取りしている奈色君はハンドルネームマンチカンなる自分をハタチぐらいの女の子で自分に憧れのような淡い期待を抱いているようなやり取りニュアンスだったので彼には悪いなと思いながらも、悩んでる彼を励ます為に彼の夢を壊さないようにその話に合わせて彼の憧れの女性像になり切っていろいろやり取りしました。彼は相当将来について悩んでいたので希望を持って欲しいからと。自分はホストですのでなりきる、誰かに夢を見て貰うという事が勉強になり、あっ、勿論悪い意味で奈色君を騙すわけではなく、将来の事で元気を無くしている夢や希望を持って前向きに生き生きして欲しいからです。僕も実は奈色君とは違う形で親には悩まされて東京からプルメリア島に来ました。
かと言ってそういう家出話しは奈色君には一切していませんが。
だから、
僕は年齢こそそれぐらいだけど男だしホストだから絶対会うわけにはいきませんでした。ネットの友人はネットだで会ってはいけないという僕のポリシーがあって。。。
まぁ、この奈色君は真面目で誠実ないい子な感じだし、ネットで知り合った人に軽々しく会えなんて要求しなさそうだし。小学生なんてネットで知り合った人と会うなんて大問題だし、
仮にも奈色君から会いたいって言われたとしても、このマンチカンなる女性は、奈色君に小学生がネット上の友人とは会ってはだめよという性格なのを奈色君はわかっていたと思います。
と正直に答えました。そして、もう1人やり取りしていたハンドルネームミクロコスモスは、ミリオンで。
わたしは奈色君がこちらに来るなんて知らないし、会うとかそういう事は約束してないけど、奈色君はかなり将来的に悩んでるようでパソコンのやり取りで悩みはよく聞きました。私は進学塾講師で彼のように将来を悩む児童や生徒は結構見てきてますし、将来的な悩みの相談もありますから。私としてはその人の人生は一度きりだからやりたい事を自分らしさを生かしてやらないと意味がないと言いたいのだけれど。それがあたりまえである私は贅沢を言えるのであって、環境のしがらみのある生まれでないから言えるかもしれません。私は里親育ちですが。親がやりたい事をやって元気に育ってくれたらいいみたいなスタンスで職場環境で、自分がやりたい事がわからない子や親にレールを敷かれてという子ども達を見てきましたが。。。こちらはあくまでも塾講師でありまして。塾の営業妨害になりますし、よそ様の家庭にクビを突っ込むなどあってはならない事ですので生徒の話しを傾聴するだけで親御さんとよく話し合ってというのみです。ただ、奈色君はプライベートの業務関係無いお付き合いなので嫌な事ははっきり嫌だと親に言うべきだし、誰だって向き不向きあってあたりまえなんです。私だってきょうだいのベルモが僧侶ではありますが私が仮に木蓮寺に引き取られても絶対僧侶なんてならないし。まぁ、ベルモは親にレールを敷かれるの真逆でゴリ押しして親の反対を押しきって僧侶になりましたがお寺を継げと強制する親なら私は気が狂ってたか家出しましたでしょうね。奈色君はそれと同じくやりたくない事を強いられているようでしたから。聞けば妹さんがいるみたいだし、何も今の世の中女の子でもやりたきゃ女の子が家の事業を継げばいいのだし、うちの桑田家なんか、
代々気持ち悪いぐらいの男系で、長男源氏に女の子の瑞稀が産まれてきましたが、
もうそれこその瑞稀が家を継いで女将さんにでもなればそれこそ桑田家なんか万々歳ぐらいですよ。まぁ、大将や源氏兄さんが瑞稀ちゃんに強制する事なんかないんですがね。で、奈色君にはやりたくないしやりたい事があるとはっきり親に言うべきだって励ましていたんですよ。だって、その人にはその人の資質があるんですからね。やりたくない事をやらされて精神病になったりグレたり酷いと大げさじゃなくて自殺する可能性もあるんですよ。誰しも奴隷ではありません。幸せになる為に産まれたんですから。だから今回真面目な奈色君がもしも家出なら将来的に親との方向性の違いで、それが原因でしょう。それに、男の子だからって本人が嫌がってるのに無理矢理家を継がす事は反対です。とミリオンが警察の聴き込みに応えていました。
結局は、ハンドルネーム奈色君ことグーの異父弟のハリー君はプルメリア島にいるネットの友人に会ったのではなく。プルメリア島の青の洞窟で福ちゃんに話しかけられて説得されたと、
プルメリア署に異父兄達が呼ばれて福ちゃんがハリー君を助けた事になった。愛知県警やプルメリア署から福ちゃんへ感謝状が送られるという事になり、
びっくりした
福ちゃんは、とんでもない僕ではない俊さんが助けたんだから俊さんが感謝されるべきだけどとハリー君に言うと、ハリー君は「俊さんには感謝してるんだけど、俊さんは大人の男性だから誘拐や連れ去りに勘違いされたら迷惑かける事になるよ、俊さんの名刺に後から御礼を申し上げますんで俊さんの事は内緒にして。お願い」と頼まれて。「え、そうなの。でも。。話せば警察はわかってくれるさ、そんな感謝状なんて」と遠慮する福ちゃんでしたが、
「記憶を無くしているけど、俊さん、あれは多分、行方不明になっているピース兄さんやグー兄ちゃんのお父さんだとは思うんだ。俊さんの話を出すとグー兄ちゃんにわかってしまうし。。。突然行方不明の俊さんが出てきたら。。心の準備もなくグー兄ちゃんはなんと思うか。それと。。大震撼のパニックになりウチの家庭が壊れてしまうかもしれない。」と、なんとも衝撃的な話をされて。ハリー君は福ちゃんに俊さんの事はきちんと個人的に御礼をするから誰にも内緒にして欲しいと頼まれたのですが。。。
結局は。。。ハリー君が帰った時に俊さんから貰った名刺を落としてしまい。それをグーに見られてしまいます。ハリー君は帰った後でしたが、
福ちゃんは、これは誰とグーに問い詰められますが、
福ちゃんは、知らないしと言ったらグーがハリー君に落とした名刺は誰から貰ったんだと電話で問い詰められるに決まっていますので、
実はハリー君はプルメリア島をさまよっているのをこの俊さんに助けられて
ハリー君は俊さんをマスターのお父さんではないか、お母さんはまだお兄ちゃん達のお父さんを好きなのではないかと
ハリー君がつらい思いをして、俊さんの事を内緒にしてほしいという事だと、
俊さんは昔の記憶をなくしているから。。と。
マスターは、いなくなった父親かもしれない人が見つかるなんて。。。突然の事に気持ちの整理がつかないが、とりあえずハリー君の落とした俊さんの名刺を預かりました。
あれから。。。マスターは福ちゃんにはそれについてなんにも言ってはきません。
奈色君も、福ちゃんは、LINEやパソコンでやり取りする事がありますがマスターのグー兄ちゃんから俊さんの事を聞かれたと言う話しは出てきていません。グーは、ハリー君に俊さんの事を問い詰めたり言ってないのでしょう。
というか。。言えないよなぁ。既に社会に出ながら重要なお仕事を任されたり、兄妹がたくさんに溢れていろいろな人間関係にまみれて揉まれながら暮らす福ちゃんは、この人にはこれは言ってはいけない。言ったら人間関係が壊れるというのがある程度身についています。人間関係、というか、アザラシその他生物なので生物関係ですが。。。
なかなか大変だよなぁ。その立場に置かれないと。マスターのグーは、もう赤ちゃんの頃には父親が行方不明で、母親が再婚して、ピースとグーは、自分と同じく福の神の就労児童となり母親の再婚にはついていかずに二人とも
料理界で仕事しながら学校へ行って。
福ちゃんが
なんて。考えていると、マスターがアイスココアと和食のモーニングをカウンターの三人に運んできて。「おまたせ。それで、あの人の事を考えたんだけどさ。」と、マスターが福ちゃんに不意に言ってきたので、「あの人」
あの人。。。最近別れた彼女だった純ちゃんの事なんだろうか。マスターは、アルバイトに来ていた純ちゃんと別れたらしい。最近では南風で純ちゃんを見ないけど。。気まずいから辞めたのかなぁ。と、福ちゃんがなにげなく思っていると、
「ほら。福ちゃんも会ったんだろ。俺の父親さ。。。」
「え、えっ」
時少しさかのぼり。
神楽町市。都心部。神楽町市小学校付近、カフェ南風。
「おはよう。あれっ、。、ヴィーナスはあ、早朝から仕事かぁ。」南風のマスターのハリネズミのお兄ちゃんグーが
福ちゃん、シュナ坊、グリが南風に入ってくるのを見るとそのメンバーにあたりまえな南風の筆頭太客ヴィーナスがいない。
「マスター、おはようございます。あ。ヴィーナスなら。。倒れてるよ。」福ちゃんがニコニコ「えーた、倒れて」とグーが焦るので。。。シュナ坊が、「二日酔いなんだって。なんかねー、お仕事のお付き合いで隣の人のお酒をオレンジジュースと間違えたみたい。寝てる。」シュナ坊がのんきに言いました、「あ、えーだ、大丈夫か。」マスターが言うのですが、グリも、「うん。もともとヴィーナスは実家は飲み屋の家系で親族みんなお酒強いし。まぁ、ヴィーナスはまだ子どもだからちょっと効いたかなー、ぐらいで。寝てれば治るよ。」「そ、そう。んならいいんだけどさー、あー、俺は酒はダメだからなぁ。料理酒使ったなんとかだけどさ。スイーツもまぁ。。でも、ウイスキーボンボンとかあからさまに、なのは。ダメだなぁあ、カウンター空くよ。待ってて片付けるから。」神楽町市の都心部でビジネス街も近く、カフェ南風は、マスターのグーが名古屋出身で朝からモーニングもやっていて
相変わらず朝からお客さんでいっぱい朝から並ぶ事もある、なんだけど、朝のお客さんたちは、忙しいビジネスマンが多いせいか、今日も少し並びでも、早めに出かけているし、かなり回転率が早いのです。もう朝には南風に来てあたりまえというか、習慣になっているビジネスマンや、朝食を作るのがめんどくさかったり、忙しいので朝ぐらいカフェでのんびりとできないものの、南風の珈琲と美味しい朝ごはんで1日頑張れるって人もいて。
そもそも、ヴィーナスは、神楽町市小学校に初めて来た時に近所のこのカフェ南風の珈琲の香りに惹きつけられて遅刻しそうになったのだ。南風は珈琲のいい香りがしてそれが吸引力となり引き寄せられ惹きつけられるようにお客さんがどんどん入ってきます。就労児童の福ちゃんがいるので特別に小学校で禁止にされている買い食いにはならず子どもだけで飲食店に入るのが許可されています。三人はカウンターに座ると
「あ、三人ともアイスココアとモーニング和食で。」福ちゃんがオーダーします。南風は、朝6時から19時まで営業ですが。珈琲豆や雑貨や買い物ができるスペースは10時からなので閉まっていました。マスターが片付けたカウンター席にちょこんと座る三人にレモン水とオシボリを出しながら「福ちゃん、こないだはありがとう。ハリーも元気になったみたいで。」
マスターのひとまわりぐらい歳の離れた異父弟のハリー君は名古屋に住んでいながらも優秀な成績のため父親の実家の企業の跡取りを期待されて父親の実家から将来のレールを敷かれたのに反抗して相談していたネットの友人が住んでいるプルメリア島に家出してしまったのです。異父兄さんのグーもプルメリア島の近くの神楽町市に住んでいるし。そこで。。。行方不明になっていたマスターのグーのお父さんの俊さんを思わずグーと間違えて
でも、あれ、よくよく見るとちょっと二十代には見えない。でも、グー兄さんそっくりと。。。しかしながら俊さんは昔の記憶を無くしているらしくて。
過去に名古屋でハリー君のお母さんの舞さんと結婚していた事もピースとグーという男の子どもがいた事も覚えておらず、
でも、頭のいいハリー君は直感的にこの人はもしかして。。お母さんの最初の旦那さんでは。あまりにグー兄ちゃんそっくりと気づきますが、母親舞の再婚後の家庭でできたハリー君は家庭を壊したくないというために母親の舞や異父兄達の話しは伏せて探るように俊さんに近づいたのでした。
そう。母親の舞は父親の未森の事はあまり好きではないだろう。それは、子ども心にハリー君は感覚的に感じ取ります。好きではない、というか父親の方が母親にベタ惚れで母親が生活の為に妥協した再婚なんだろうと。
父親未森は母親舞より3歳歳下で家の事業の跡取りでハリー君も裕福な暮らしをしていますが。だけど。。もしも舞が初婚の旦那さんの俊に再会したら。。。
舞は俊さんの方へ行ってしまうのではないか。ハリー君には妹のココアがいますが、
ピースやグーの男ばかりを産み、さらに次は再婚でそう好きでもないだろう未森の子どもはまた男の子のハリー君。
やっと産まれた女の子のココアは母親の舞は甘やかしているし。ハリー君は、未森の実家にとっては大事だけれどその大事というのも未森の実家の事業の跡取りとして大事にされているだけであり。
将来的に
やりたくもない跡取りなんかを強制されても舞はハリー君に関心がないのかハリー君の教育は未森の実家に丸投げだし。そんなこんなで。
あの時の
ハリー君は、追い詰められて無遅刻無欠勤の塾をサボり憧れの料理の仕事をしている異父兄達の近くに逃げ出しだけど。。家出なんかピースやグーに叱られるから神楽町市の異父兄達を訪ねるのを躊躇して
神楽町市の近くの
ネットのサイトのコミニュティ、プルメリア島大好きで仲良くなったネットの友人の住む憧れのプルメリア島の方へ。。。
ハリー君の
ネットのハンドルネーム奈色は、716で、七月16日の誕生日が由来です。
あの時、アザラシの福ちゃんはたくさんのきょうだいの中でも自分を世話してくれた福ちゃんの育児担当の札幌で働いている双子の姉さんのクルミとミルクが昔住んでいた神楽町市や近くのプルメリア島に旅行に来ていたので、姉達の宿泊先の近くのプルメリア島の青の洞窟で待ち合わせをしたところ
ハリー君と一緒にいた俊さんをやはり一瞬南風のマスターのグーと間違えて声をかけてしまいました。
あの時は、福ちゃんが待ち合わせしていた姉たちは、ホストクラブの流星さんという人に営業ナンパされたのか、流星さんという若いクルミやミルクと同世代のビーグルの男の子も一緒で。
話してるうちに
俊さん、ハリー君、流星さん、双子の姉達で青の洞窟のカフェでお茶をして。小学生の男の子同士という事で、福ちゃんは、ハリー君とも仲良くなって今はLINEも時々やりとりしている仲です。
ハリー君は、家出を辞めてレールに敷かれずに自分の本音を尊重して父親の実家と前向きに闘ってみる、と勧めるみんなの説得で家に帰る事にしましたが福ちゃんが手引きして家出したことを叱られても一緒に謝るからとハリー君をマスターのグーの元に連れて行ったのです。
あの時は、俊さんは用事があって急用ができて青の洞窟のカフェでみんなのお会計を支払って帰ってしまいましたが。。。
名古屋の
小学生ハリー君が家出した、パソコンの履歴からプルメリア島大好きなコミニュティによくアクセスしたり、プルメリア島の近くの神楽町市にはハリー君の異父兄達が住んでいる。
警察は、名古屋の家出少年
ハリー君は、誘拐もしくは、家出ならばプルメリア島または神楽町市の異父兄のピースやグーの元に行ったのではないかと推測されて。名古屋県警が緊急事態でプルメリア署に連絡を取り
プルメリア署が内密に
神楽町市やプルメリア島の有識者や、ハリー君がハンドルネーム奈色としてプルメリア島大好きのコミニュティで個人的にネット上でやり取りしていたブルーフィッシュ、ミクロコスモス、マンチカンの三人に手がかりを訪ねる事にしましたが、
ブルーフィッシュは不在。マンチカンは、ホストクラブの流星さんで、尋ねてきた警察に奈色君の写真を見せられたのですが、会った事はないし、ハリネズミの男の子という事はやり取りでわかりましたが、顔は知りませんでした。
どうもやり取りしている奈色君はハンドルネームマンチカンなる自分をハタチぐらいの女の子で自分に憧れのような淡い期待を抱いているようなやり取りニュアンスだったので彼には悪いなと思いながらも、悩んでる彼を励ます為に彼の夢を壊さないようにその話に合わせて彼の憧れの女性像になり切っていろいろやり取りしました。彼は相当将来について悩んでいたので希望を持って欲しいからと。自分はホストですのでなりきる、誰かに夢を見て貰うという事が勉強になり、あっ、勿論悪い意味で奈色君を騙すわけではなく、将来の事で元気を無くしている夢や希望を持って前向きに生き生きして欲しいからです。僕も実は奈色君とは違う形で親には悩まされて東京からプルメリア島に来ました。
かと言ってそういう家出話しは奈色君には一切していませんが。
だから、
僕は年齢こそそれぐらいだけど男だしホストだから絶対会うわけにはいきませんでした。ネットの友人はネットだで会ってはいけないという僕のポリシーがあって。。。
まぁ、この奈色君は真面目で誠実ないい子な感じだし、ネットで知り合った人に軽々しく会えなんて要求しなさそうだし。小学生なんてネットで知り合った人と会うなんて大問題だし、
仮にも奈色君から会いたいって言われたとしても、このマンチカンなる女性は、奈色君に小学生がネット上の友人とは会ってはだめよという性格なのを奈色君はわかっていたと思います。
と正直に答えました。そして、もう1人やり取りしていたハンドルネームミクロコスモスは、ミリオンで。
わたしは奈色君がこちらに来るなんて知らないし、会うとかそういう事は約束してないけど、奈色君はかなり将来的に悩んでるようでパソコンのやり取りで悩みはよく聞きました。私は進学塾講師で彼のように将来を悩む児童や生徒は結構見てきてますし、将来的な悩みの相談もありますから。私としてはその人の人生は一度きりだからやりたい事を自分らしさを生かしてやらないと意味がないと言いたいのだけれど。それがあたりまえである私は贅沢を言えるのであって、環境のしがらみのある生まれでないから言えるかもしれません。私は里親育ちですが。親がやりたい事をやって元気に育ってくれたらいいみたいなスタンスで職場環境で、自分がやりたい事がわからない子や親にレールを敷かれてという子ども達を見てきましたが。。。こちらはあくまでも塾講師でありまして。塾の営業妨害になりますし、よそ様の家庭にクビを突っ込むなどあってはならない事ですので生徒の話しを傾聴するだけで親御さんとよく話し合ってというのみです。ただ、奈色君はプライベートの業務関係無いお付き合いなので嫌な事ははっきり嫌だと親に言うべきだし、誰だって向き不向きあってあたりまえなんです。私だってきょうだいのベルモが僧侶ではありますが私が仮に木蓮寺に引き取られても絶対僧侶なんてならないし。まぁ、ベルモは親にレールを敷かれるの真逆でゴリ押しして親の反対を押しきって僧侶になりましたがお寺を継げと強制する親なら私は気が狂ってたか家出しましたでしょうね。奈色君はそれと同じくやりたくない事を強いられているようでしたから。聞けば妹さんがいるみたいだし、何も今の世の中女の子でもやりたきゃ女の子が家の事業を継げばいいのだし、うちの桑田家なんか、
代々気持ち悪いぐらいの男系で、長男源氏に女の子の瑞稀が産まれてきましたが、
もうそれこその瑞稀が家を継いで女将さんにでもなればそれこそ桑田家なんか万々歳ぐらいですよ。まぁ、大将や源氏兄さんが瑞稀ちゃんに強制する事なんかないんですがね。で、奈色君にはやりたくないしやりたい事があるとはっきり親に言うべきだって励ましていたんですよ。だって、その人にはその人の資質があるんですからね。やりたくない事をやらされて精神病になったりグレたり酷いと大げさじゃなくて自殺する可能性もあるんですよ。誰しも奴隷ではありません。幸せになる為に産まれたんですから。だから今回真面目な奈色君がもしも家出なら将来的に親との方向性の違いで、それが原因でしょう。それに、男の子だからって本人が嫌がってるのに無理矢理家を継がす事は反対です。とミリオンが警察の聴き込みに応えていました。
結局は、ハンドルネーム奈色君ことグーの異父弟のハリー君はプルメリア島にいるネットの友人に会ったのではなく。プルメリア島の青の洞窟で福ちゃんに話しかけられて説得されたと、
プルメリア署に異父兄達が呼ばれて福ちゃんがハリー君を助けた事になった。愛知県警やプルメリア署から福ちゃんへ感謝状が送られるという事になり、
びっくりした
福ちゃんは、とんでもない僕ではない俊さんが助けたんだから俊さんが感謝されるべきだけどとハリー君に言うと、ハリー君は「俊さんには感謝してるんだけど、俊さんは大人の男性だから誘拐や連れ去りに勘違いされたら迷惑かける事になるよ、俊さんの名刺に後から御礼を申し上げますんで俊さんの事は内緒にして。お願い」と頼まれて。「え、そうなの。でも。。話せば警察はわかってくれるさ、そんな感謝状なんて」と遠慮する福ちゃんでしたが、
「記憶を無くしているけど、俊さん、あれは多分、行方不明になっているピース兄さんやグー兄ちゃんのお父さんだとは思うんだ。俊さんの話を出すとグー兄ちゃんにわかってしまうし。。。突然行方不明の俊さんが出てきたら。。心の準備もなくグー兄ちゃんはなんと思うか。それと。。大震撼のパニックになりウチの家庭が壊れてしまうかもしれない。」と、なんとも衝撃的な話をされて。ハリー君は福ちゃんに俊さんの事はきちんと個人的に御礼をするから誰にも内緒にして欲しいと頼まれたのですが。。。
結局は。。。ハリー君が帰った時に俊さんから貰った名刺を落としてしまい。それをグーに見られてしまいます。ハリー君は帰った後でしたが、
福ちゃんは、これは誰とグーに問い詰められますが、
福ちゃんは、知らないしと言ったらグーがハリー君に落とした名刺は誰から貰ったんだと電話で問い詰められるに決まっていますので、
実はハリー君はプルメリア島をさまよっているのをこの俊さんに助けられて
ハリー君は俊さんをマスターのお父さんではないか、お母さんはまだお兄ちゃん達のお父さんを好きなのではないかと
ハリー君がつらい思いをして、俊さんの事を内緒にしてほしいという事だと、
俊さんは昔の記憶をなくしているから。。と。
マスターは、いなくなった父親かもしれない人が見つかるなんて。。。突然の事に気持ちの整理がつかないが、とりあえずハリー君の落とした俊さんの名刺を預かりました。
あれから。。。マスターは福ちゃんにはそれについてなんにも言ってはきません。
奈色君も、福ちゃんは、LINEやパソコンでやり取りする事がありますがマスターのグー兄ちゃんから俊さんの事を聞かれたと言う話しは出てきていません。グーは、ハリー君に俊さんの事を問い詰めたり言ってないのでしょう。
というか。。言えないよなぁ。既に社会に出ながら重要なお仕事を任されたり、兄妹がたくさんに溢れていろいろな人間関係にまみれて揉まれながら暮らす福ちゃんは、この人にはこれは言ってはいけない。言ったら人間関係が壊れるというのがある程度身についています。人間関係、というか、アザラシその他生物なので生物関係ですが。。。
なかなか大変だよなぁ。その立場に置かれないと。マスターのグーは、もう赤ちゃんの頃には父親が行方不明で、母親が再婚して、ピースとグーは、自分と同じく福の神の就労児童となり母親の再婚にはついていかずに二人とも
料理界で仕事しながら学校へ行って。
福ちゃんが
なんて。考えていると、マスターがアイスココアと和食のモーニングをカウンターの三人に運んできて。「おまたせ。それで、あの人の事を考えたんだけどさ。」と、マスターが福ちゃんに不意に言ってきたので、「あの人」
あの人。。。最近別れた彼女だった純ちゃんの事なんだろうか。マスターは、アルバイトに来ていた純ちゃんと別れたらしい。最近では南風で純ちゃんを見ないけど。。気まずいから辞めたのかなぁ。と、福ちゃんがなにげなく思っていると、
「ほら。福ちゃんも会ったんだろ。俺の父親さ。。。」
「え、えっ」
2022年01月24日
マリッジcelebration304そしていつもの微笑みの中で。。。
あ。。。
リリコは意外だわ。これは。。。多分、ミリオンさんはあの若いカワウソの女の子吹雪さんを意識しているんだろう。わかりやすすぎ。目の前のミリオンがやけにウキウキそわそわしはじめてる。
あの木蓮寺のベルモがアセックスというか、親が嘆くほどに恋愛や結婚拒否を赤ちゃんの頃からしているという話しなんだけど。このミリオンはそうじゃない。
どちらかと言えばクールで恋愛なんか興味ないみたいなミリオンが。。。
木蓮寺の徹底したような
ベルモのアロマティック、アセックスぶりには驚いたけど。
ベルモは結婚はしたくないのではなくてしないと断定していた。アセックスの人は、他人に対して恋愛感情や性的な感情が湧かないと言うけれど。ベルモは彼氏がどうのこーのや、将来的にはわからない将来的には恋愛や結婚にも興味がわくかもという話しですら怒りだすらしい。穏やかでおっとりしたベルモだけど。どうしてもそれが踏んではならない地雷なんだろう。アセックスの人で、自分はおかしいのではないかとか、他人に恋愛や性的な感情も湧かないのに世間的に結婚しなければならないからとか、好きな人を作らなければならないとか
無理矢理そうやって婚活や恋活をする人はたくさんいるとは思うけれど、ベルモは、全くそうではなくむしろない袖は振らないのは当たり前結婚も恋愛もする必要がない。だって私がしたくないんだから。自分の資質に逆らって外側の世間体に合わす方が馬鹿だとしか思ってないようで。友達を作ったりいろいろな人と付き合ったり触れ合うのは楽しくて勉強になるが、
これから好きになるかもといういい予感がする相手は別として。
自分に恋愛感情や下心を持ってくるなんとも思わない人は、付き合わないあまり関わらない方がいいという。自分に一方的に特別な感情を持ってくる異性はほんのちょっとの事でなんでもかんでも針小棒大に都合の良い解釈しかできないし。目があっただけで自分を好きだとか、人として他の人にも同じような親切をしただけで自分を好きだから自分は特別だのおかしな事を言いだすし。私は異性にもましてや同性にも恋愛感情はこれからも持てないと自分でも思うけれど、もしも誰かを好きになったとしたら、。。。と考えると、寸分隙間を一ミクロンすら見逃さないゴキブリのように、少しの事でも大きくねじ曲げて自分の都合よく歪んであの人と両思いだの運命だのヤバい事を考えるだろうと自分でも思うし。誰だって、多分恋をすれば頭の中にピンクの御花畑が広がるでしょうし、そういうとこあるでしょうよ。と言う
でも、あたしはそういうのは羨ましいとは思わない。めんどくさいとしか思えないと言う
ベルモは、ああ見えてなかなかモテそうなのだ。ああ見えてというとかなり失礼なんだけど若いとか、木蓮寺ご令嬢うんぬんというあからさまな抜きん出た旨味メリットは抜きとして。自分の事はぽっちゃりと小細工せず、おデブな人ありがちなワタシはぽっちゃりとそうやって自惚れて持ち上げずデブはデブ。自分は素直にすがすがしくはっきりデブだと言うし。ベルモはおデブさんだけどブスではないし。愛嬌があって一緒にいて楽しいタイプだ。リリコ自身もまぁ、フランクでフレンドリーでどちらかというと一緒にいて楽しいタイプだとは言われるけれど、そういうタイプはそれこそみんなに優しい気さくなだけなのに、ツンケンしていないのか、いい友達が出来やすい反目
勝手になんとも思っていない異性や絶対無理な異性から自分に気があるんじゃないかとか、
同性でも
めんどくさい斜め上の発想のヤバい人から大親友だみたいに勝手に仲のいい人認定されたり。なんて。リリコがなんとなく脱線したヨシナシゴトを考えつつもだけどまぁ、ミリオンにしろベルモにしろ赤ちゃんの頃からいろいろな人と交流して当たり前な環境で育っているせいか、全然違う性格に見えつつも人当たりがよくてとても社交的だ。同じ三つ子のヴィーナスにしろそうなんだろうが、やはりこの子達は金星人なのだ、そして、一見して三つ子の中でも一番そんな話は出ないだろうとすら思えてくるこの
ミリオンになんとなく好きな子というか、気になる子というかそういう恋バナがありそうなのが微笑ましいなんて思ったので、リリコは思わずミリオンに、「可愛い子ですね。吹雪さんって言うの、高校生ぐらいかしら。」するとミリオンは、ほんのり赤くなってウキウキしながら
「中学生ですよ。福の神の就労児童制度で、小学校からこの海の家クワタで働いてるの。あの八王子会長の外孫さんなんだけど、女の子だから漁師になるわけにはいかないし。八王子の親族でお金に苦労は無いけど、昔っからサーバーのお仕事に興味があったみたいで、福の神の就労児童制度で小学校の頃から働きながら学校行ってるみたい。ご近所だからウチに来たみたい。」「うちの看板娘でねー。ミリなんて、吹雪ちゃんがいるから自分で男の性を選択したようなもんだしね。」桑田さんが、リリコのコップにビールを注ぎながら言う。からかわれたミリオンは、桑田さんのビールにビールを注ぎながら、「あたしはそんなさ、どうも女って感じじゃないし。男の子の方が生きやすいと自分で思ったから男の子として生きてるのっ。頭は完全に理系だし。」
赤ちゃんの頃に性別不明な宇宙人のミリオンは、とりあえず自ら男の子の性を選びました。
桑田さんは、
「ウチはさー、もろ男系だからね。アッシの二人の息子、長男坊のとこにやっと孫娘の瑞稀が産まれて桑田家奇跡の大フィーバーだったからねーアッシも三人兄弟の次男だしね。で、息子が二人で。まぁ、ウチはさ。旅館だから跡取りもいた方がいいかもしれないけどさ。昔っから気持ち悪いぐらいほとんど男ばっかり産まれてくるんだ。だから、嫁さんのユッコとは出来ちゃった結婚だったんだけど。この辺の近所でもさ、昔っから桑田家の嫁になると男の子しか産まれないからって言われてるし。ユッコの実家は複雑だろうね。ユッコは姉さんや兄さんや弟いて。。。親としては男女両方とも孫が欲しいじゃない。欲を言えば。ユッコんちは男女両方とも子どもがいて当たり前みたいに親族の男女のバランスがいいからね。まぁ、ユッコ自身も女の子は欲しかったとは思うし、だからミリオンに、木蓮寺のベルちゃんは女の子にしたそうだけど、ミリオンはどうするって聞いたんさ。そしたらさ、ちょうどこの店で吹雪ちゃんのシフトが入ってたのさ。で、ミリオンが吹雪ちゃんにみとれて。。。ウシシシシシ。」
「ちょっとっ。ソーじゃなくてさ。違う違う違うあたしは単に男の子でいたいだけよ。理系の頭だし。機械いじりやパソコンも好きだし。ヴィーナスも男の子だけどさ。まぁ、いいじゃない。桑田家の三男桑田ミリオンで。」
「まぁねー、コイツ、ミリが女の子ってイマイチだしねー。しっくりこないねー実際女の子ってどう育てていーかわからんしな。ホントはアッシも女の子の親になってみたい反面。。。ベルちゃんみたいに娘から一生結婚しませんって言われりゃショックだしかと言って嫁にやるのもやだしで。ちょっとまぁ、悪い虫がつかないかどうかとか、女の子だと気苦労も絶えないんだろうとは思うんさ。年頃になって娘にオヤジ汚いだの言われたらやだし。アッシもまぁ、同級生のユッコがハタチで妊娠して。。。全くアッシは自分でも悪い虫だけどさ。次男なのに跡取りで桑田家なんかほとんど男しか産まれない可能性が高いしウチはいちおう老舗旅館で資産はまぁ、あるは有るにしろ。。離れの別居とは言え敷地内同居でジジババ付きだし。まだまだ遊びたい盛りで選び放題の若い娘が。。ユッコの親はちょっとどうなんだろ。。。嫌だったと思うよ。若い頃ユッコは可愛かったしね。」と桑田さんはため息をつくと、「あらまぁ可愛いかった。。って女将さんはいまもじゅうぶん可愛いじゃない。おばあちゃんになっても可愛い人は可愛いのよ。かった、って。。今はもうそうじゃないみたいじゃん。まぁ、男たるもの可愛い女性や綺麗な女性にはツイツイ優しいのよね。って事でリリコさん、常連さんも飲めや食えやの大歓迎よ。飲んでってね。」とミリオンが言う。可愛い子には優しいとか、なんか、けっこうお上手というか。世間ではのミリオンのクールなイメージとのギャップにリリコは改めて感心してしまいました。「あっ、ありがとうございます。こちらが押しかけてるのにいろいろしていただいて、あの、そんな、お代はきちんと支払いますから。。」
リリコは言う。マスコミなどは、飲食店に取材を頼んだ癖に宣伝になるからと無料で飲み食いするのもいるのだ、かなりのいい宣伝にはなるにしろ、こちらから頼んで取材をして話題を提供していただき貴重なお時間をいただいているのだから、きちんとお支払いはする様にとリリコの父親の都王新聞の社長は躾けて言うものの、たいていは超大手新聞ブランド。天下の都王新聞からの取材なので、取材されたお店は喜んで接待してたくさんお土産まで持たせてくれる。大変恐縮ですが、都王新聞に載るのは店側が社会的な信頼を得たようなもので店側は、またとないチャンスだし、大変名誉な事なのだ。「いやいや、マジでそれはいいってば、ごちそう好きの常連さんばっかりだし。リリコさんが店の風景や常連さんの様子も写真に撮ってくれただろ。新聞に載ればいい宣伝になるし。常連さんも嬉しいのよ。金と暇がある爺さんが多いんだからさ。アッシも毎日常連さんに飲まされてるし。」桑田さんがにこやかに言います。「お強いんですねー、毎日飲んでいらっしゃるんですか。私は飲めない事はないぐらいで、仕事も仕事だし。なくてもいいからほとんど飲まないんですが。」リリコのアシスタントをしているオーガストさんが言います。
桑田さんは笑って「ああ、もう2、3歳かそれぐらいには、昔いたアッシのオジイに飲まされたり日本酒ね。アッシも旅館の息子で、この海の家クワタの海辺のセコい飲み屋は引退したうちの代々の爺さん達が老後道楽で大将をやってたんだけど、アッシもチビの時からミリオンみたいにここでチョロチョロして常連さんやうちのオジイに飲まされてきて今思えば、ウチの事業をアッシに継がす洗脳だった気がする。アッシのアニキは銀行員で昔っからカタブツだし。どうしても将来的にはホワイトカラー目指したっての、ガキの頃からサービス業なんかやるもんかってタイプだしねぇ。悪い奴じゃないんだけどさ。客商売じゃないしねぇ。死んだジイも、ウチのオヤジも、アニキは絶対旅館なんか向いてるわけないから長男だろうがさ、全く期待してなかったしね。ガキの頃もウチの店も長男でもほとんど手伝ってないね。
弟は弟で。。。IT関係っての。の窓か、ノマドワークか、パソコンさえありゃどこでもって仕事自分でやってるんだけどさ。末っ子なのか調子良くって奴は相当な個人主義だからねぇ。気が向いたら昔っから小遣いが欲しい時だけとかウチの店も手伝ってたりするけど本人の気分任せ風まかせって言うか。旅館の大将なんか到底できっこない性分だし。人当たりはいいけどさ。親なんてずるいもんで子どもの性格把握して上手いように使うだろ。先見の明じゃないけどさ、アニキや弟じゃなくってアッシばっかりガキの頃からこの飲み屋にオジイは連れてこられたしね。多分、アッシを小さな頃から現場になじませて、将来的に旅館やらこの店の跡取りにしたかったんじゃないかなぁ。まぁ、なんだかんだで楽しかったしね。」
「ほぉ。大将さんの家は、跡取りは、子どもが嫌なら跡を取らなくてもいいという家訓でも3人男の子がいたら、大将さんがなんとなく跡を取るだろうなと知らずして桑田家の帝王学を教えられていたんですね。」オーガストさんが感心すると、桑田さんは、「親なんてそんなもんじゃないですかね。嫁さんのユッコは近所でウチの親もアッチの親も仲よかって、アシラは中学校から両家公認みたいなもんでユッコと付き合ってたんです。で、ユッコはおっとりしてまぁ、自慢になっちゃうけどさ。気立てもいいしよく働くしで。ウチの親は嫁さんにもってこいだと、旅館の女将にいいって前のめりだったしね。アッシのアニキなんかね、プルメリア島から出て大学から東京で。そのまま帰郷せずに東京の銀行員で関係ないけどさ。まぁ、アニキは付き合いが希薄な都心が楽なんだとよ。
アニキはどう考えても、気立てのいい客商売向きの女性なんか嫁さんに絶対選んでこねーだろうしそしたらやっぱ案の定。アニキの嫁さん銀行員同僚のけっこうキツそうな人でさ。どうもヒスらしいし。言っちゃ悪いがちょっと可愛げないし。。綺麗というと綺麗かもしれないけど、剣がある。あれはね、客商売に向かない。よくあんなんと結婚するわ。おっとっと。。とで、弟の樹、イツキは3回ぐらい結婚してるしね。奴の今の嫁さん結構若いんじゃないかなぁ、ま、旅館の女将さんの器な嫁さんみたいな女性をイツキも連れてくるわけないって、ウチの親はね、それもちゃんと見抜いてたねぇ。だからかウチの両親も小さい頃からよく知ったユッコによくしてたねぇ。ま、ハタチでユッコが妊娠した時は。。。アチラのオトンにぶん殴られるかと覚悟したけどさ。けどまぁ。中学校の頃からアシラは親公認だし。義父さんの影響でアッシも野球少年だったし、よく釣りなんか誘われたりでユッコの兄さんや弟よりアッシの方が可愛がられてるかも。アッシらは、同級生の幼なじみで。
ゆくゆく将来結婚するだろうな空気だったし。アチラからしたらアッシはどこの馬の骨ってわけじゃないよく知った男だしね。ウチの両親も小さな頃から近所のユッコを可愛がってたから。。忙しい時は結婚前から、もう中学生ぐらいでよくうちの旅館でアルバイトしてくれてたしね。うちの親もユッコは娘みたいなもんで。嫁いびりもないだろうし。
まぁ、しゃあないなぁちょっと時期が早まったかという雰囲気だったねぇ。ウチの親はもう、子どもできたらもうこっちのもんでさ。ユッコはいい嫁さんや女将さんになりそうだって。万々歳だったなぁ。男ばっかりだとさ。ウチみたいな商売だと、息子が継ぐなら嫁さんにかかってくるじゃない。その点自慢になっちゃうけどさ、ユッコは働き者で愛想もいいし、おっとりしてるけどなかなか社交的だしね。ウチの両親はアッシがユッコと付き合ってる事を知るとそれはそれは昔っからユッコによくしてて。。。今もうちの両親とは仲良いしね。
ま、アッシはガキの頃から死んだジイや親に目をつけられてはめられたかもしんないねぇ。」
とは言え、桑田さんはまんざらでもないようだ。
そうだそうだ。親なんて。。ズルイと言えばズルイもんかもしれない。親は平等であるなんて全くの嘘に決まってる。
そう思う。
リリコも、都王新聞の令嬢で学生ながらも昔から実家の企業でアルバイトをしていたんだけど。姉や兄達は既に社会人として都王新聞で働いているのですが
それよりも、もともと小さい頃から新聞記者になりたいと公言して小さい頃から学校の作文や感想文でも様々受賞してきたリリコを両親は、姉や兄達より可愛がっている自覚はあるのだ。長子の姉や跡取りになりそうな兄達や理系の高校生の末っ子の弟ではなくて。。。長子だから男だからではなくて、
多分、跡取りが程遠い立ち位置のリリコが、親からしたら一番実家の企業に適したリリコが可愛いのだろう。「まぁっ。それをいうならアタシも大将には兄さん達より悪いけど贔屓されてるかしら。長男の源氏さんが海の灯りを継いでいるとは言え。。」ミリオンが言う。「ミリはうちになくてはならないからね。でも、ミリは大学教授か科学者になりたいんだろう。将来うちの旅館の手伝いじゃ、ミリはもったいないだろ。自慢になっちゃうけどさ。」桑田さんはミリオンの成長が楽しくて仕方がないようです。
「まぁ、将来的には科学者と大学教授を兼ねたいけど、だけどね、アタシが爺さんになったら海の家クワタを源氏さんの息子さんの聖夜君がやるかやらないかわからないけど、聖夜君に雇われてこの店で働きたいと思うわ。だって、毎日お酒飲んでおしゃべりしてでしょう。」ミリオンが笑う。
「お酒飲むんですか。」オーガストさんが驚きますが
ミリオンは笑って
「飲めるわよ?常連さんにたまに飲まされるもん。アタシはけっこう強いのよ。未成年だからあんまり飲まない事にしてるんだけどね。ヴィーナスがスクリュードライバーかファジーネーブルかでオレンジジュースと間違って飲んだらヘロヘロって。。案外弱いのね。アタシは赤ちゃんの頃からここで働いてれから、大将より早くお酒になじんだわね。こう見えて、昔っから色んな人がくる環境育ちだから、アタシなんか、多分世間では、将来的には
近所の子どもに
ウチの柿を取るなとか怒鳴る頑固な雷ジジイになると思われるかもしれないけどそんなんじゃなくてガヤガヤ幼なじみや近所の人に囲まれて老後も過ごしたいわね。まだまだ将来的にわからないけど、源氏さんの長男の聖夜君に勉強を教える事があるけど、源氏さんはどうも息子さんの聖夜君に旅館の仕事より、理系に進ませたいらしくて。で、源氏さんに相談されて勉強みたりするんだけどね。聖夜君が海の灯りを継がなかったら、まぁ、娘さんの瑞稀ちゃんが女将さんとして継ぐ可能性があるけど、瑞稀ちゃんも継がなかったら、アタシが海の灯りを継ごうかしら。」
ミリオンが笑うと、酔っ払っている桑田さんが、「姉さん女房の吹雪ちゃんと夫婦で海の灯りか。」ボソッとつぶやくので。。。
ミリオンが
「ちょっとちょっと、大将酔っ払い過ぎよう。どっかのやっバイ相撲部屋みたいにビール瓶で頭叩いて可愛がりましょうか。」もちろん冗談なのだけどねー。。。
リリコは意外だわ。これは。。。多分、ミリオンさんはあの若いカワウソの女の子吹雪さんを意識しているんだろう。わかりやすすぎ。目の前のミリオンがやけにウキウキそわそわしはじめてる。
あの木蓮寺のベルモがアセックスというか、親が嘆くほどに恋愛や結婚拒否を赤ちゃんの頃からしているという話しなんだけど。このミリオンはそうじゃない。
どちらかと言えばクールで恋愛なんか興味ないみたいなミリオンが。。。
木蓮寺の徹底したような
ベルモのアロマティック、アセックスぶりには驚いたけど。
ベルモは結婚はしたくないのではなくてしないと断定していた。アセックスの人は、他人に対して恋愛感情や性的な感情が湧かないと言うけれど。ベルモは彼氏がどうのこーのや、将来的にはわからない将来的には恋愛や結婚にも興味がわくかもという話しですら怒りだすらしい。穏やかでおっとりしたベルモだけど。どうしてもそれが踏んではならない地雷なんだろう。アセックスの人で、自分はおかしいのではないかとか、他人に恋愛や性的な感情も湧かないのに世間的に結婚しなければならないからとか、好きな人を作らなければならないとか
無理矢理そうやって婚活や恋活をする人はたくさんいるとは思うけれど、ベルモは、全くそうではなくむしろない袖は振らないのは当たり前結婚も恋愛もする必要がない。だって私がしたくないんだから。自分の資質に逆らって外側の世間体に合わす方が馬鹿だとしか思ってないようで。友達を作ったりいろいろな人と付き合ったり触れ合うのは楽しくて勉強になるが、
これから好きになるかもといういい予感がする相手は別として。
自分に恋愛感情や下心を持ってくるなんとも思わない人は、付き合わないあまり関わらない方がいいという。自分に一方的に特別な感情を持ってくる異性はほんのちょっとの事でなんでもかんでも針小棒大に都合の良い解釈しかできないし。目があっただけで自分を好きだとか、人として他の人にも同じような親切をしただけで自分を好きだから自分は特別だのおかしな事を言いだすし。私は異性にもましてや同性にも恋愛感情はこれからも持てないと自分でも思うけれど、もしも誰かを好きになったとしたら、。。。と考えると、寸分隙間を一ミクロンすら見逃さないゴキブリのように、少しの事でも大きくねじ曲げて自分の都合よく歪んであの人と両思いだの運命だのヤバい事を考えるだろうと自分でも思うし。誰だって、多分恋をすれば頭の中にピンクの御花畑が広がるでしょうし、そういうとこあるでしょうよ。と言う
でも、あたしはそういうのは羨ましいとは思わない。めんどくさいとしか思えないと言う
ベルモは、ああ見えてなかなかモテそうなのだ。ああ見えてというとかなり失礼なんだけど若いとか、木蓮寺ご令嬢うんぬんというあからさまな抜きん出た旨味メリットは抜きとして。自分の事はぽっちゃりと小細工せず、おデブな人ありがちなワタシはぽっちゃりとそうやって自惚れて持ち上げずデブはデブ。自分は素直にすがすがしくはっきりデブだと言うし。ベルモはおデブさんだけどブスではないし。愛嬌があって一緒にいて楽しいタイプだ。リリコ自身もまぁ、フランクでフレンドリーでどちらかというと一緒にいて楽しいタイプだとは言われるけれど、そういうタイプはそれこそみんなに優しい気さくなだけなのに、ツンケンしていないのか、いい友達が出来やすい反目
勝手になんとも思っていない異性や絶対無理な異性から自分に気があるんじゃないかとか、
同性でも
めんどくさい斜め上の発想のヤバい人から大親友だみたいに勝手に仲のいい人認定されたり。なんて。リリコがなんとなく脱線したヨシナシゴトを考えつつもだけどまぁ、ミリオンにしろベルモにしろ赤ちゃんの頃からいろいろな人と交流して当たり前な環境で育っているせいか、全然違う性格に見えつつも人当たりがよくてとても社交的だ。同じ三つ子のヴィーナスにしろそうなんだろうが、やはりこの子達は金星人なのだ、そして、一見して三つ子の中でも一番そんな話は出ないだろうとすら思えてくるこの
ミリオンになんとなく好きな子というか、気になる子というかそういう恋バナがありそうなのが微笑ましいなんて思ったので、リリコは思わずミリオンに、「可愛い子ですね。吹雪さんって言うの、高校生ぐらいかしら。」するとミリオンは、ほんのり赤くなってウキウキしながら
「中学生ですよ。福の神の就労児童制度で、小学校からこの海の家クワタで働いてるの。あの八王子会長の外孫さんなんだけど、女の子だから漁師になるわけにはいかないし。八王子の親族でお金に苦労は無いけど、昔っからサーバーのお仕事に興味があったみたいで、福の神の就労児童制度で小学校の頃から働きながら学校行ってるみたい。ご近所だからウチに来たみたい。」「うちの看板娘でねー。ミリなんて、吹雪ちゃんがいるから自分で男の性を選択したようなもんだしね。」桑田さんが、リリコのコップにビールを注ぎながら言う。からかわれたミリオンは、桑田さんのビールにビールを注ぎながら、「あたしはそんなさ、どうも女って感じじゃないし。男の子の方が生きやすいと自分で思ったから男の子として生きてるのっ。頭は完全に理系だし。」
赤ちゃんの頃に性別不明な宇宙人のミリオンは、とりあえず自ら男の子の性を選びました。
桑田さんは、
「ウチはさー、もろ男系だからね。アッシの二人の息子、長男坊のとこにやっと孫娘の瑞稀が産まれて桑田家奇跡の大フィーバーだったからねーアッシも三人兄弟の次男だしね。で、息子が二人で。まぁ、ウチはさ。旅館だから跡取りもいた方がいいかもしれないけどさ。昔っから気持ち悪いぐらいほとんど男ばっかり産まれてくるんだ。だから、嫁さんのユッコとは出来ちゃった結婚だったんだけど。この辺の近所でもさ、昔っから桑田家の嫁になると男の子しか産まれないからって言われてるし。ユッコの実家は複雑だろうね。ユッコは姉さんや兄さんや弟いて。。。親としては男女両方とも孫が欲しいじゃない。欲を言えば。ユッコんちは男女両方とも子どもがいて当たり前みたいに親族の男女のバランスがいいからね。まぁ、ユッコ自身も女の子は欲しかったとは思うし、だからミリオンに、木蓮寺のベルちゃんは女の子にしたそうだけど、ミリオンはどうするって聞いたんさ。そしたらさ、ちょうどこの店で吹雪ちゃんのシフトが入ってたのさ。で、ミリオンが吹雪ちゃんにみとれて。。。ウシシシシシ。」
「ちょっとっ。ソーじゃなくてさ。違う違う違うあたしは単に男の子でいたいだけよ。理系の頭だし。機械いじりやパソコンも好きだし。ヴィーナスも男の子だけどさ。まぁ、いいじゃない。桑田家の三男桑田ミリオンで。」
「まぁねー、コイツ、ミリが女の子ってイマイチだしねー。しっくりこないねー実際女の子ってどう育てていーかわからんしな。ホントはアッシも女の子の親になってみたい反面。。。ベルちゃんみたいに娘から一生結婚しませんって言われりゃショックだしかと言って嫁にやるのもやだしで。ちょっとまぁ、悪い虫がつかないかどうかとか、女の子だと気苦労も絶えないんだろうとは思うんさ。年頃になって娘にオヤジ汚いだの言われたらやだし。アッシもまぁ、同級生のユッコがハタチで妊娠して。。。全くアッシは自分でも悪い虫だけどさ。次男なのに跡取りで桑田家なんかほとんど男しか産まれない可能性が高いしウチはいちおう老舗旅館で資産はまぁ、あるは有るにしろ。。離れの別居とは言え敷地内同居でジジババ付きだし。まだまだ遊びたい盛りで選び放題の若い娘が。。ユッコの親はちょっとどうなんだろ。。。嫌だったと思うよ。若い頃ユッコは可愛かったしね。」と桑田さんはため息をつくと、「あらまぁ可愛いかった。。って女将さんはいまもじゅうぶん可愛いじゃない。おばあちゃんになっても可愛い人は可愛いのよ。かった、って。。今はもうそうじゃないみたいじゃん。まぁ、男たるもの可愛い女性や綺麗な女性にはツイツイ優しいのよね。って事でリリコさん、常連さんも飲めや食えやの大歓迎よ。飲んでってね。」とミリオンが言う。可愛い子には優しいとか、なんか、けっこうお上手というか。世間ではのミリオンのクールなイメージとのギャップにリリコは改めて感心してしまいました。「あっ、ありがとうございます。こちらが押しかけてるのにいろいろしていただいて、あの、そんな、お代はきちんと支払いますから。。」
リリコは言う。マスコミなどは、飲食店に取材を頼んだ癖に宣伝になるからと無料で飲み食いするのもいるのだ、かなりのいい宣伝にはなるにしろ、こちらから頼んで取材をして話題を提供していただき貴重なお時間をいただいているのだから、きちんとお支払いはする様にとリリコの父親の都王新聞の社長は躾けて言うものの、たいていは超大手新聞ブランド。天下の都王新聞からの取材なので、取材されたお店は喜んで接待してたくさんお土産まで持たせてくれる。大変恐縮ですが、都王新聞に載るのは店側が社会的な信頼を得たようなもので店側は、またとないチャンスだし、大変名誉な事なのだ。「いやいや、マジでそれはいいってば、ごちそう好きの常連さんばっかりだし。リリコさんが店の風景や常連さんの様子も写真に撮ってくれただろ。新聞に載ればいい宣伝になるし。常連さんも嬉しいのよ。金と暇がある爺さんが多いんだからさ。アッシも毎日常連さんに飲まされてるし。」桑田さんがにこやかに言います。「お強いんですねー、毎日飲んでいらっしゃるんですか。私は飲めない事はないぐらいで、仕事も仕事だし。なくてもいいからほとんど飲まないんですが。」リリコのアシスタントをしているオーガストさんが言います。
桑田さんは笑って「ああ、もう2、3歳かそれぐらいには、昔いたアッシのオジイに飲まされたり日本酒ね。アッシも旅館の息子で、この海の家クワタの海辺のセコい飲み屋は引退したうちの代々の爺さん達が老後道楽で大将をやってたんだけど、アッシもチビの時からミリオンみたいにここでチョロチョロして常連さんやうちのオジイに飲まされてきて今思えば、ウチの事業をアッシに継がす洗脳だった気がする。アッシのアニキは銀行員で昔っからカタブツだし。どうしても将来的にはホワイトカラー目指したっての、ガキの頃からサービス業なんかやるもんかってタイプだしねぇ。悪い奴じゃないんだけどさ。客商売じゃないしねぇ。死んだジイも、ウチのオヤジも、アニキは絶対旅館なんか向いてるわけないから長男だろうがさ、全く期待してなかったしね。ガキの頃もウチの店も長男でもほとんど手伝ってないね。
弟は弟で。。。IT関係っての。の窓か、ノマドワークか、パソコンさえありゃどこでもって仕事自分でやってるんだけどさ。末っ子なのか調子良くって奴は相当な個人主義だからねぇ。気が向いたら昔っから小遣いが欲しい時だけとかウチの店も手伝ってたりするけど本人の気分任せ風まかせって言うか。旅館の大将なんか到底できっこない性分だし。人当たりはいいけどさ。親なんてずるいもんで子どもの性格把握して上手いように使うだろ。先見の明じゃないけどさ、アニキや弟じゃなくってアッシばっかりガキの頃からこの飲み屋にオジイは連れてこられたしね。多分、アッシを小さな頃から現場になじませて、将来的に旅館やらこの店の跡取りにしたかったんじゃないかなぁ。まぁ、なんだかんだで楽しかったしね。」
「ほぉ。大将さんの家は、跡取りは、子どもが嫌なら跡を取らなくてもいいという家訓でも3人男の子がいたら、大将さんがなんとなく跡を取るだろうなと知らずして桑田家の帝王学を教えられていたんですね。」オーガストさんが感心すると、桑田さんは、「親なんてそんなもんじゃないですかね。嫁さんのユッコは近所でウチの親もアッチの親も仲よかって、アシラは中学校から両家公認みたいなもんでユッコと付き合ってたんです。で、ユッコはおっとりしてまぁ、自慢になっちゃうけどさ。気立てもいいしよく働くしで。ウチの親は嫁さんにもってこいだと、旅館の女将にいいって前のめりだったしね。アッシのアニキなんかね、プルメリア島から出て大学から東京で。そのまま帰郷せずに東京の銀行員で関係ないけどさ。まぁ、アニキは付き合いが希薄な都心が楽なんだとよ。
アニキはどう考えても、気立てのいい客商売向きの女性なんか嫁さんに絶対選んでこねーだろうしそしたらやっぱ案の定。アニキの嫁さん銀行員同僚のけっこうキツそうな人でさ。どうもヒスらしいし。言っちゃ悪いがちょっと可愛げないし。。綺麗というと綺麗かもしれないけど、剣がある。あれはね、客商売に向かない。よくあんなんと結婚するわ。おっとっと。。とで、弟の樹、イツキは3回ぐらい結婚してるしね。奴の今の嫁さん結構若いんじゃないかなぁ、ま、旅館の女将さんの器な嫁さんみたいな女性をイツキも連れてくるわけないって、ウチの親はね、それもちゃんと見抜いてたねぇ。だからかウチの両親も小さい頃からよく知ったユッコによくしてたねぇ。ま、ハタチでユッコが妊娠した時は。。。アチラのオトンにぶん殴られるかと覚悟したけどさ。けどまぁ。中学校の頃からアシラは親公認だし。義父さんの影響でアッシも野球少年だったし、よく釣りなんか誘われたりでユッコの兄さんや弟よりアッシの方が可愛がられてるかも。アッシらは、同級生の幼なじみで。
ゆくゆく将来結婚するだろうな空気だったし。アチラからしたらアッシはどこの馬の骨ってわけじゃないよく知った男だしね。ウチの両親も小さな頃から近所のユッコを可愛がってたから。。忙しい時は結婚前から、もう中学生ぐらいでよくうちの旅館でアルバイトしてくれてたしね。うちの親もユッコは娘みたいなもんで。嫁いびりもないだろうし。
まぁ、しゃあないなぁちょっと時期が早まったかという雰囲気だったねぇ。ウチの親はもう、子どもできたらもうこっちのもんでさ。ユッコはいい嫁さんや女将さんになりそうだって。万々歳だったなぁ。男ばっかりだとさ。ウチみたいな商売だと、息子が継ぐなら嫁さんにかかってくるじゃない。その点自慢になっちゃうけどさ、ユッコは働き者で愛想もいいし、おっとりしてるけどなかなか社交的だしね。ウチの両親はアッシがユッコと付き合ってる事を知るとそれはそれは昔っからユッコによくしてて。。。今もうちの両親とは仲良いしね。
ま、アッシはガキの頃から死んだジイや親に目をつけられてはめられたかもしんないねぇ。」
とは言え、桑田さんはまんざらでもないようだ。
そうだそうだ。親なんて。。ズルイと言えばズルイもんかもしれない。親は平等であるなんて全くの嘘に決まってる。
そう思う。
リリコも、都王新聞の令嬢で学生ながらも昔から実家の企業でアルバイトをしていたんだけど。姉や兄達は既に社会人として都王新聞で働いているのですが
それよりも、もともと小さい頃から新聞記者になりたいと公言して小さい頃から学校の作文や感想文でも様々受賞してきたリリコを両親は、姉や兄達より可愛がっている自覚はあるのだ。長子の姉や跡取りになりそうな兄達や理系の高校生の末っ子の弟ではなくて。。。長子だから男だからではなくて、
多分、跡取りが程遠い立ち位置のリリコが、親からしたら一番実家の企業に適したリリコが可愛いのだろう。「まぁっ。それをいうならアタシも大将には兄さん達より悪いけど贔屓されてるかしら。長男の源氏さんが海の灯りを継いでいるとは言え。。」ミリオンが言う。「ミリはうちになくてはならないからね。でも、ミリは大学教授か科学者になりたいんだろう。将来うちの旅館の手伝いじゃ、ミリはもったいないだろ。自慢になっちゃうけどさ。」桑田さんはミリオンの成長が楽しくて仕方がないようです。
「まぁ、将来的には科学者と大学教授を兼ねたいけど、だけどね、アタシが爺さんになったら海の家クワタを源氏さんの息子さんの聖夜君がやるかやらないかわからないけど、聖夜君に雇われてこの店で働きたいと思うわ。だって、毎日お酒飲んでおしゃべりしてでしょう。」ミリオンが笑う。
「お酒飲むんですか。」オーガストさんが驚きますが
ミリオンは笑って
「飲めるわよ?常連さんにたまに飲まされるもん。アタシはけっこう強いのよ。未成年だからあんまり飲まない事にしてるんだけどね。ヴィーナスがスクリュードライバーかファジーネーブルかでオレンジジュースと間違って飲んだらヘロヘロって。。案外弱いのね。アタシは赤ちゃんの頃からここで働いてれから、大将より早くお酒になじんだわね。こう見えて、昔っから色んな人がくる環境育ちだから、アタシなんか、多分世間では、将来的には
近所の子どもに
ウチの柿を取るなとか怒鳴る頑固な雷ジジイになると思われるかもしれないけどそんなんじゃなくてガヤガヤ幼なじみや近所の人に囲まれて老後も過ごしたいわね。まだまだ将来的にわからないけど、源氏さんの長男の聖夜君に勉強を教える事があるけど、源氏さんはどうも息子さんの聖夜君に旅館の仕事より、理系に進ませたいらしくて。で、源氏さんに相談されて勉強みたりするんだけどね。聖夜君が海の灯りを継がなかったら、まぁ、娘さんの瑞稀ちゃんが女将さんとして継ぐ可能性があるけど、瑞稀ちゃんも継がなかったら、アタシが海の灯りを継ごうかしら。」
ミリオンが笑うと、酔っ払っている桑田さんが、「姉さん女房の吹雪ちゃんと夫婦で海の灯りか。」ボソッとつぶやくので。。。
ミリオンが
「ちょっとちょっと、大将酔っ払い過ぎよう。どっかのやっバイ相撲部屋みたいにビール瓶で頭叩いて可愛がりましょうか。」もちろん冗談なのだけどねー。。。
2022年01月16日
マリッジcelebration303今日も変わらない穏やかな海辺で。。。。
ミリオンは、僧侶のベルモに死人党葬儀大臣とからかったり
赤ちゃんの頃に、プルメリア島の海で桑田さんの旅館の常連客の朝釣りで拾われたミリオンとベルモ。仮死状態で亡くなっていると勘違いされたベルモは可哀想なのでお葬式を出すと桑田さんが菩提寺の木蓮寺に連れていったところベルモは生きていました。木蓮寺の木蓮和尚がどうしてもベルモを引き取りたいという話になり、桑田さんも宇宙人の子どもを飼育した事がなかったのでいきなり2人も引き取るのは不安だからとお互い相談し合って育てようとベルモは木蓮寺へミリオンは桑田さんの家に引き取られていきました。
「あの時、アタシはお寺に引き取られなくてよかったわー、こっちでラッキーだったお寺に引き取られてたら多分気が狂って発狂してだだろうなー」とミリオンが言うので、木蓮寺の檀家の桑田の大将は、慌てて再びコラッとミリオンを叱りながらもこっちでラッキーだったという言葉にはまんざらでもないようです。「宇宙人の赤ちゃんを育ててみるという事で、お互いに木蓮和尚と育児報告し合っていたんです。アッシが定期的にミリオンを木蓮寺に連れていきましたがね。ミリオンは、お寺が奇妙な場所だと思えたようで。。。確かに壮麗でかと言ってラグジュアリーホテルや商業施設とはまた違って、歴史も止まっている様ななんとも言えない感じがしたそうです。廃墟じゃないのに歴史が止まっているというか。。。木蓮寺をかなり変わったところだなぁと不思議に思ってたみたいですね。」リリコは、「木蓮寺は国宝級のお寺ですもんね。圧倒されました。」と感激すると。「アタシは時々連れて行かれる木蓮寺に住んでる黄色いベルモと顔を合わせるようになったんだけど。なんか、赤ちゃんの頃から気持ち悪い変な事ばっかり言ってるのよ。感謝がどうのこーのとか、魂がどうのこうのとか、どうも、木蓮和尚のご説法をきいてアタシにいい話しだから聴かせたいみたいな感じで。頭がおかしいんじゃないかと思ったわ。しかも、最初の頃はベルモは、私同様に小さかったのにどんどん会うたびぷくぷく丸くデカイのよ。いつか破裂するかと思うぐらい。木蓮和尚はかなりの料理好きみたいなんだけど、いろいろ甘やかされて食べさせてるのか食い尽くし系のモンスターかと思ったわ。まさか。。。アタシとみつごのきょうだいだったとはねぇ。」ミリオンが呆れて言いました。桑田さんは大笑いして「アッシがねー、あれはお寺という場所だよ、うちの菩提寺と言って先祖代々あのお寺にお世話になってるんだよと小さな頃にミリオンに教えて、ミリオンが海の家クワタの店に出て店のお客さんと仲良く遊んだり喋ったりしているうちに、お客さんがミリオンにお墓の話や法事の話しやいろいろお寺について教えていたんだけどねー、それ聞いてミリオンがお寺に激怒しはじめてね」するとミリオンが「だってそうでしょ。亡くなった人の為に、家によっては五十回忌だの33回忌だの法事をする家もあるって真面目な先祖ならそこまで子孫に対して時間やお金や大切な物を費やせ何年も何年も自分の為に法事をしろ、金と時間をかけろって要求するかしらご先祖様に手を合わせて真心込めて感謝する、自分は今を幸せに生きるでいいんじゃないの現代人なんてほとんどがせわしくて自分の事、日々のタスクでいっぱいいっぱいじゃない。
それに、今はもうあまりないだろうけどお墓を守る為に結婚に障害ができたり、女性が墓の為に婿養子を無理矢理取らされるとか、墓じまいをすると非難する人がいるとか、どうして子孫に迷惑をかけるのよ。墓どころか馬鹿よ。負の遺産じゃない。子どもの幸せより家の跡取りやお墓の存続の為に子どもを産むわけ今どきもうそんなにいないかもしれないけど、子どもが産まれなきゃ非難されるとか女の子しか産まれなきゃ非難されるとか。。
家の跡を継がされる為に子どもを産まされるとか。世の中にそういう家の為墓のために子どもや嫁さんを犠牲にする考えの人がいるのよ。
誰がそんなアホなところに大事な娘を嫁に出すのよ。女の子の親の方が怒るでしょ、メリットに金や旨みがある家ならまだしも金もないなにもない、ただクレクレしようとする家すらそんな人がいるなんて。
お寺もお寺で。。亡くなった人を何年も何年も引っ張り続けてお金を稼ぐって人が死ねば死ぬほど儲かるって。それに、戒名とかもお金を積めば名前が変わってくるって。。。なんのヤクザなオプションよ。騙されてるわ、ヤバいわお寺って関わらない方がいい。大将や女将さんに目を覚ますように言ったのよ。」なんて、赤ちゃんの頃はお寺やお墓についていろいろ聞かされて知ったミリオンがゾッとしてやばいヤバいヤバイとわめいていました。
桑田さんが、「だからねー、別にうちは息子2人がいるけどさ。嫌ならうちの家も商売も墓も一切継がなくていいから、もうそういう時代じゃないし、法事もやらなくていいし、って言ってあるし。まぁ、息子長男が自分からやりたくて海の灯りの旅館は継いだけどね。それに菩提寺の木蓮寺は、あちらから寄付せよだとか言わないし、法事やらなにやら檀家さんの任意だし、宗旨宗派を問わないお寺で安全だから。ってミリオンに説明したんだよね。」「だけどー。宗旨宗派を問わないみたいな事言うとなんかいい加減だしねー。逆にそれが客集めのツボだわね。お経だって、カンニングみたいに本見ながら詠んでるし?口パクじゃないかしら。」ミリオンが言うと「これっミリっあのね、世の中現実社会だけでは割り切れない事もあるんだよ?木蓮寺は嫌がる人にも無理矢理宗教を信仰しろとそういう勧誘をしているわけじゃないし。亡くなった人に対して感謝を形で表すのは悪い事じゃないし、お寺に強要されたんじゃないし、うちがやりたいからやってるんだろ。桑田家は先祖代々続いてるけど、別に先祖代々
ウチに伝わる家訓で
嫌ならここで桑田の家や旅館は終わりでいいらって話しだし。アッシだって次男だけどウチを継ぎたくって継いだんだよ。。アニキや弟や嫁のユッコも納得してくれてたし。」桑田さんが叱りました。「宗教なんだかんだって、宗教で戦争が起きるのもおかしいし、お祭りは上手い現実逃避で非日常をわざわざ作ってたまにはパーっと、感覚を麻痺させてお金も使うけど、宗教屋ってお祭り屋みたいなもんじゃない。
ベルモの魂がとか生まれ変わりがって話はアヤシイわよ。あんた死んだ事もない癖にって。確かにヤツは拾われた時は瀕死の状況だったらしいけど。なんでも上手いこと言っときゃよしじゃない。そんなの幾らでもお寺有利につくり話を適当に作ったり信者から金を巻き上げる事だってできるでしょう。」ミリオンはプイッとむくれます。「ミリ、だけどね。ミリみたいに生まれながらにして全然勉強もしないのに普通に生活してて賢い子ばっかりじゃないし。そりゃ、ミリは産みの母親と離れ離れでそれはイヤかもしれないし、傷ついてるかもしれないけど、
ウチに来てくれてウチの店に出てくれて明るい友達もすぐにできて。常連さんに可愛がられて。。。決してミリオンがラクして幸せってそういう意味じゃないんだけどさ。
アッシが言うのも変だけどミリオンをアシラ夫婦で可愛がって大事に育ててきたとは思うんだ。だけどね、世の中には親にぶん殴られたりひどい事を言われたりウチはめちゃくちゃ金持ちって事はないけどさ金に困って勝手に親に無理心中させられるミリオンと同じぐらいの子どももいるんだし。勿論全部が全部ってわけじゃないけど、そうならない様に宗教とか目に見えないなんとかとか、そういうモンに命の瀬戸際を救われた人や反省して自分のあやまちを戒めた人だっているんだし。 自分でどうしょうもないコントロールできない出来事が生きているとこれからミリオンにもでてくるかもしれない。
心の支えがないと生きていけない人や、心の支えがあったからこそ今生きていける人もいるんだし。必ずしも困った人の足元を見て甘い言葉をささやいて飴と鞭の蟻地獄に陥れて甘い汁を吸うだけの悪い宗教ばっかりじゃないんだよ。宗教なんてなくて困るもんじゃないかもしれないけど。あって幸せな人もいるのは事実なんだから。」
まぁ。。。たしかに、ミリオンが数学講師として勤務するプルメリアジーニアス義塾ですが生徒はほとんどがエリート一流の親を持った子ども達ばかりで自ら塾に来る子も来て当たり前みたいに来るのが呼吸をする事みたいに思ってる子や、無理矢理親に塾に来させられる子様々いて。。。
幼い頃から勉強して当たり前で友達どころか周りは敵だらけの蹴落とし合いの受験戦争の受験戦士みたいで。ミリオンは講師なのであくまでも生徒のプライバシーまでには立ち入らないようにはしているけど
何やってるんだこの子達は、生きていて楽しみがあるんだろうか。楽しみなんてなくても、優秀なエリートとして日本を背負っていく目標やライバルに勝つという明確な目標や目的があるので生きていけるんだろうか。そういう人生もあるのか。
ミリオン自身は、特になんも勉強せず好きな塾の仕事と、海の家クワタの仕事をして。近所の幼なじみやお客さんとゲラゲラバカ笑いして。。。お年寄りの常連客さんや近所の子どもにたまにパソコン教室を開いたりあまり賢いとは言えない近所の子どもに勉強を教えたり家電の修理やらパソコンの修理やらもミリオンはメカが好きなのでチョチョイのチョイで引き受けたり。
株式投資でお金儲けをしたり勉強を
教えるのは大好きな趣味だし自分のやりたい事をやって、それが当たり前の日常で毎日けっこう幸せに暮らしてる。確かに産まれたばかりで悪い人に騙されて海にベルモと流されて産みの親と離れ離れになったのは、世間では悲しい事かもしれないけど、地球の日本のプルメリア島で、里親の桑田さん夫婦の息子になり。はっきり言ってさ。金星人の実の親元で暮らしていたらこんな楽しみがあっただろうかとも思います。
今のそれなりに自分らしい楽しい毎日。どうも
それが当たり前だと思ってしまう。。。
そんなミリオンは勤務先のプルメリアジーニアス義塾の生徒に時々この子達子どものうちからそこまで勉強する事もないのに時間がもったいないわ。なんでわざわざ学校へ行ってるのにお金を払ってまでも塾にまで来るのかしら。この子達って普通の子より頭がいいんだから
学校で勉強なんか済ませとけばそれで十分でしょ。塾に通わせる親や生徒のこの子達のおかげ様々で私も塾の講師のお仕事にあやかれるんだけど。もうじゅうぶん賢い子達もさらにその上を見上げてはあそこまでできないと嘆いたりキリがないでしょうに。わざわざ悩みを自分から作る方がおかしい。悲しい事に勉強のしすぎで発狂して精神病院に入院したり成績に伸び悩み自ら命を絶った子もいた。
勉強がイヤになってグレて塾に来なくなった子もいたり。総体的には賢いけれど塾の中では下の方の成績でなかなか塾について行くのにやっとの子達もいて。ミリオンはそういう子の相談に乗ったりわからない問題の説明を丁寧にしたり。グレた子達の中には、親に逆らって塾をやめて、他にやりたい事を見つけて羽ばたいて行った子もいて。そんな塾をやめて自分を見つめ直して無理強いをする親と戦って勝ち幸せになった子の何人かは、時々海の家クワタに友達と一緒にミリオンの顔を見に来てくれる元生徒さん達はキラキラ輝いている。
といろいろ思うところはたくさんあるのですが。
「私も実家も特にこれと言う宗教に入ってません、親も家も仏壇やお墓があるごく一般的なとりあえずお寺に携わっておけ、の日本家庭によくある認識です。平和なんですね。
ミリオンさんは悩みはないんですか。リリコが言う。
そうねー、悩みねー悩み。。「悩みってなんだろうってぐらい悩んでないかな。。塾の生徒の悩み相談はたまにされたりするんだけど。だけど、悩んだからと言っても、最終的に自分の事を決めるのって自分でしかないじゃない。悩みを相談したり、話しを聞いてもらう事はできるんだけど。。。」お悩み。。そんなの考えた事って。。ミリオンは思いながらも。。。
ハッ。。。
「キタキタ吹雪〜ランチの準備か。」あのカワウソの八王子グループの会長らしき声がする。「会長。。。また朝からグデングデンじゃない、」
若いカワウソの女の子がやってきました、どうも海の家クワタのスタッフの一人らしいです。
ミリオンがクルッと振り向くと、「お、おはよう吹雪ちゃん。。」
あれ。。。リリコは、ハッとします。
心なしか、ブルーのミリオンのほおがポッと赤くなったように見えたのだ。。。
赤ちゃんの頃に、プルメリア島の海で桑田さんの旅館の常連客の朝釣りで拾われたミリオンとベルモ。仮死状態で亡くなっていると勘違いされたベルモは可哀想なのでお葬式を出すと桑田さんが菩提寺の木蓮寺に連れていったところベルモは生きていました。木蓮寺の木蓮和尚がどうしてもベルモを引き取りたいという話になり、桑田さんも宇宙人の子どもを飼育した事がなかったのでいきなり2人も引き取るのは不安だからとお互い相談し合って育てようとベルモは木蓮寺へミリオンは桑田さんの家に引き取られていきました。
「あの時、アタシはお寺に引き取られなくてよかったわー、こっちでラッキーだったお寺に引き取られてたら多分気が狂って発狂してだだろうなー」とミリオンが言うので、木蓮寺の檀家の桑田の大将は、慌てて再びコラッとミリオンを叱りながらもこっちでラッキーだったという言葉にはまんざらでもないようです。「宇宙人の赤ちゃんを育ててみるという事で、お互いに木蓮和尚と育児報告し合っていたんです。アッシが定期的にミリオンを木蓮寺に連れていきましたがね。ミリオンは、お寺が奇妙な場所だと思えたようで。。。確かに壮麗でかと言ってラグジュアリーホテルや商業施設とはまた違って、歴史も止まっている様ななんとも言えない感じがしたそうです。廃墟じゃないのに歴史が止まっているというか。。。木蓮寺をかなり変わったところだなぁと不思議に思ってたみたいですね。」リリコは、「木蓮寺は国宝級のお寺ですもんね。圧倒されました。」と感激すると。「アタシは時々連れて行かれる木蓮寺に住んでる黄色いベルモと顔を合わせるようになったんだけど。なんか、赤ちゃんの頃から気持ち悪い変な事ばっかり言ってるのよ。感謝がどうのこーのとか、魂がどうのこうのとか、どうも、木蓮和尚のご説法をきいてアタシにいい話しだから聴かせたいみたいな感じで。頭がおかしいんじゃないかと思ったわ。しかも、最初の頃はベルモは、私同様に小さかったのにどんどん会うたびぷくぷく丸くデカイのよ。いつか破裂するかと思うぐらい。木蓮和尚はかなりの料理好きみたいなんだけど、いろいろ甘やかされて食べさせてるのか食い尽くし系のモンスターかと思ったわ。まさか。。。アタシとみつごのきょうだいだったとはねぇ。」ミリオンが呆れて言いました。桑田さんは大笑いして「アッシがねー、あれはお寺という場所だよ、うちの菩提寺と言って先祖代々あのお寺にお世話になってるんだよと小さな頃にミリオンに教えて、ミリオンが海の家クワタの店に出て店のお客さんと仲良く遊んだり喋ったりしているうちに、お客さんがミリオンにお墓の話や法事の話しやいろいろお寺について教えていたんだけどねー、それ聞いてミリオンがお寺に激怒しはじめてね」するとミリオンが「だってそうでしょ。亡くなった人の為に、家によっては五十回忌だの33回忌だの法事をする家もあるって真面目な先祖ならそこまで子孫に対して時間やお金や大切な物を費やせ何年も何年も自分の為に法事をしろ、金と時間をかけろって要求するかしらご先祖様に手を合わせて真心込めて感謝する、自分は今を幸せに生きるでいいんじゃないの現代人なんてほとんどがせわしくて自分の事、日々のタスクでいっぱいいっぱいじゃない。
それに、今はもうあまりないだろうけどお墓を守る為に結婚に障害ができたり、女性が墓の為に婿養子を無理矢理取らされるとか、墓じまいをすると非難する人がいるとか、どうして子孫に迷惑をかけるのよ。墓どころか馬鹿よ。負の遺産じゃない。子どもの幸せより家の跡取りやお墓の存続の為に子どもを産むわけ今どきもうそんなにいないかもしれないけど、子どもが産まれなきゃ非難されるとか女の子しか産まれなきゃ非難されるとか。。
家の跡を継がされる為に子どもを産まされるとか。世の中にそういう家の為墓のために子どもや嫁さんを犠牲にする考えの人がいるのよ。
誰がそんなアホなところに大事な娘を嫁に出すのよ。女の子の親の方が怒るでしょ、メリットに金や旨みがある家ならまだしも金もないなにもない、ただクレクレしようとする家すらそんな人がいるなんて。
お寺もお寺で。。亡くなった人を何年も何年も引っ張り続けてお金を稼ぐって人が死ねば死ぬほど儲かるって。それに、戒名とかもお金を積めば名前が変わってくるって。。。なんのヤクザなオプションよ。騙されてるわ、ヤバいわお寺って関わらない方がいい。大将や女将さんに目を覚ますように言ったのよ。」なんて、赤ちゃんの頃はお寺やお墓についていろいろ聞かされて知ったミリオンがゾッとしてやばいヤバいヤバイとわめいていました。
桑田さんが、「だからねー、別にうちは息子2人がいるけどさ。嫌ならうちの家も商売も墓も一切継がなくていいから、もうそういう時代じゃないし、法事もやらなくていいし、って言ってあるし。まぁ、息子長男が自分からやりたくて海の灯りの旅館は継いだけどね。それに菩提寺の木蓮寺は、あちらから寄付せよだとか言わないし、法事やらなにやら檀家さんの任意だし、宗旨宗派を問わないお寺で安全だから。ってミリオンに説明したんだよね。」「だけどー。宗旨宗派を問わないみたいな事言うとなんかいい加減だしねー。逆にそれが客集めのツボだわね。お経だって、カンニングみたいに本見ながら詠んでるし?口パクじゃないかしら。」ミリオンが言うと「これっミリっあのね、世の中現実社会だけでは割り切れない事もあるんだよ?木蓮寺は嫌がる人にも無理矢理宗教を信仰しろとそういう勧誘をしているわけじゃないし。亡くなった人に対して感謝を形で表すのは悪い事じゃないし、お寺に強要されたんじゃないし、うちがやりたいからやってるんだろ。桑田家は先祖代々続いてるけど、別に先祖代々
ウチに伝わる家訓で
嫌ならここで桑田の家や旅館は終わりでいいらって話しだし。アッシだって次男だけどウチを継ぎたくって継いだんだよ。。アニキや弟や嫁のユッコも納得してくれてたし。」桑田さんが叱りました。「宗教なんだかんだって、宗教で戦争が起きるのもおかしいし、お祭りは上手い現実逃避で非日常をわざわざ作ってたまにはパーっと、感覚を麻痺させてお金も使うけど、宗教屋ってお祭り屋みたいなもんじゃない。
ベルモの魂がとか生まれ変わりがって話はアヤシイわよ。あんた死んだ事もない癖にって。確かにヤツは拾われた時は瀕死の状況だったらしいけど。なんでも上手いこと言っときゃよしじゃない。そんなの幾らでもお寺有利につくり話を適当に作ったり信者から金を巻き上げる事だってできるでしょう。」ミリオンはプイッとむくれます。「ミリ、だけどね。ミリみたいに生まれながらにして全然勉強もしないのに普通に生活してて賢い子ばっかりじゃないし。そりゃ、ミリは産みの母親と離れ離れでそれはイヤかもしれないし、傷ついてるかもしれないけど、
ウチに来てくれてウチの店に出てくれて明るい友達もすぐにできて。常連さんに可愛がられて。。。決してミリオンがラクして幸せってそういう意味じゃないんだけどさ。
アッシが言うのも変だけどミリオンをアシラ夫婦で可愛がって大事に育ててきたとは思うんだ。だけどね、世の中には親にぶん殴られたりひどい事を言われたりウチはめちゃくちゃ金持ちって事はないけどさ金に困って勝手に親に無理心中させられるミリオンと同じぐらいの子どももいるんだし。勿論全部が全部ってわけじゃないけど、そうならない様に宗教とか目に見えないなんとかとか、そういうモンに命の瀬戸際を救われた人や反省して自分のあやまちを戒めた人だっているんだし。 自分でどうしょうもないコントロールできない出来事が生きているとこれからミリオンにもでてくるかもしれない。
心の支えがないと生きていけない人や、心の支えがあったからこそ今生きていける人もいるんだし。必ずしも困った人の足元を見て甘い言葉をささやいて飴と鞭の蟻地獄に陥れて甘い汁を吸うだけの悪い宗教ばっかりじゃないんだよ。宗教なんてなくて困るもんじゃないかもしれないけど。あって幸せな人もいるのは事実なんだから。」
まぁ。。。たしかに、ミリオンが数学講師として勤務するプルメリアジーニアス義塾ですが生徒はほとんどがエリート一流の親を持った子ども達ばかりで自ら塾に来る子も来て当たり前みたいに来るのが呼吸をする事みたいに思ってる子や、無理矢理親に塾に来させられる子様々いて。。。
幼い頃から勉強して当たり前で友達どころか周りは敵だらけの蹴落とし合いの受験戦争の受験戦士みたいで。ミリオンは講師なのであくまでも生徒のプライバシーまでには立ち入らないようにはしているけど
何やってるんだこの子達は、生きていて楽しみがあるんだろうか。楽しみなんてなくても、優秀なエリートとして日本を背負っていく目標やライバルに勝つという明確な目標や目的があるので生きていけるんだろうか。そういう人生もあるのか。
ミリオン自身は、特になんも勉強せず好きな塾の仕事と、海の家クワタの仕事をして。近所の幼なじみやお客さんとゲラゲラバカ笑いして。。。お年寄りの常連客さんや近所の子どもにたまにパソコン教室を開いたりあまり賢いとは言えない近所の子どもに勉強を教えたり家電の修理やらパソコンの修理やらもミリオンはメカが好きなのでチョチョイのチョイで引き受けたり。
株式投資でお金儲けをしたり勉強を
教えるのは大好きな趣味だし自分のやりたい事をやって、それが当たり前の日常で毎日けっこう幸せに暮らしてる。確かに産まれたばかりで悪い人に騙されて海にベルモと流されて産みの親と離れ離れになったのは、世間では悲しい事かもしれないけど、地球の日本のプルメリア島で、里親の桑田さん夫婦の息子になり。はっきり言ってさ。金星人の実の親元で暮らしていたらこんな楽しみがあっただろうかとも思います。
今のそれなりに自分らしい楽しい毎日。どうも
それが当たり前だと思ってしまう。。。
そんなミリオンは勤務先のプルメリアジーニアス義塾の生徒に時々この子達子どものうちからそこまで勉強する事もないのに時間がもったいないわ。なんでわざわざ学校へ行ってるのにお金を払ってまでも塾にまで来るのかしら。この子達って普通の子より頭がいいんだから
学校で勉強なんか済ませとけばそれで十分でしょ。塾に通わせる親や生徒のこの子達のおかげ様々で私も塾の講師のお仕事にあやかれるんだけど。もうじゅうぶん賢い子達もさらにその上を見上げてはあそこまでできないと嘆いたりキリがないでしょうに。わざわざ悩みを自分から作る方がおかしい。悲しい事に勉強のしすぎで発狂して精神病院に入院したり成績に伸び悩み自ら命を絶った子もいた。
勉強がイヤになってグレて塾に来なくなった子もいたり。総体的には賢いけれど塾の中では下の方の成績でなかなか塾について行くのにやっとの子達もいて。ミリオンはそういう子の相談に乗ったりわからない問題の説明を丁寧にしたり。グレた子達の中には、親に逆らって塾をやめて、他にやりたい事を見つけて羽ばたいて行った子もいて。そんな塾をやめて自分を見つめ直して無理強いをする親と戦って勝ち幸せになった子の何人かは、時々海の家クワタに友達と一緒にミリオンの顔を見に来てくれる元生徒さん達はキラキラ輝いている。
といろいろ思うところはたくさんあるのですが。
「私も実家も特にこれと言う宗教に入ってません、親も家も仏壇やお墓があるごく一般的なとりあえずお寺に携わっておけ、の日本家庭によくある認識です。平和なんですね。
ミリオンさんは悩みはないんですか。リリコが言う。
そうねー、悩みねー悩み。。「悩みってなんだろうってぐらい悩んでないかな。。塾の生徒の悩み相談はたまにされたりするんだけど。だけど、悩んだからと言っても、最終的に自分の事を決めるのって自分でしかないじゃない。悩みを相談したり、話しを聞いてもらう事はできるんだけど。。。」お悩み。。そんなの考えた事って。。ミリオンは思いながらも。。。
ハッ。。。
「キタキタ吹雪〜ランチの準備か。」あのカワウソの八王子グループの会長らしき声がする。「会長。。。また朝からグデングデンじゃない、」
若いカワウソの女の子がやってきました、どうも海の家クワタのスタッフの一人らしいです。
ミリオンがクルッと振り向くと、「お、おはよう吹雪ちゃん。。」
あれ。。。リリコは、ハッとします。
心なしか、ブルーのミリオンのほおがポッと赤くなったように見えたのだ。。。
2022年01月08日
マリッジcelebration302ミリオンズマイルール。
「なんか、ベルモの様子が昨日からおかしくないかのう。心ここにあらず、って言うか。」お茶を飲みながらに木蓮和尚が奥さんの紫子さんに言います。「えーそうかしらねー」「だってさ、昨日小樽や札幌でも行こうかって、札幌行くみたいに言うといつももっと喜んでた気がするんじゃがのう。小樽で寿司でもって言っても。。いつもみたいにそこまで喜んでなかったような。。」
「あらまぁ?言われてみれば。。。そうかしらねー、でも何度か行ってるから飽きたってわけじゃないけど札幌方面にも行くのがあたりまえみたいに慣れてきたんじゃないですか。プルメリア島が常夏とは言え、屋内エアコン効いて当たり前の涼しい生活だし。。。」「そうかのう。。なんだかそういう問題じゃないと思う。」木蓮和尚が言いますが、紫子夫人は、「いえ、お寿司を食べますって確かにベルモはお寿司も大好きだけど。。。あの子は、和尚のお料理が一番好きみたいですし。。」と言うと木蓮和尚はニヤリとし「そうかのう。。。でも、そういう理由があるわけじゃない気がするんじゃ。」料理を褒められた木蓮和尚は満更でもないようす。紫子夫人は内心まただわと呆れ返るも木蓮和尚の無類の
料理好きのおかげで。結構な美味しい思いしてきたからね。だいたい木蓮和尚は、暇さえ有ればしょっちゅう料理をするし。忙しいなかでも下ごしらえだけするとか。自分の作った料理を美味しく食べる女性が好きでそもそも見合いの話も紫子夫人の姉さんの浅葱さんが木蓮和尚と同級生で木蓮寺の檀家の娘さんだし縁談どうだろうという話が持ち上がり。
浅葱さん紫子夫人の姉妹は木蓮寺のお嫁さんの濃紫婆さんが名付けて小さい頃からお茶やお花を習っていて近所だし割と昔から知った仲だけど。。。姉さんの浅葱さんは少食なので木蓮和尚がどうしても嫌だとなって、妹の紫子さんの方にお見合い話がきたらしい。木蓮和尚は姉さんの浅葱さんとは何度か同じクラスになった事もあるし。浅葱さんと言えば好き嫌いも多いし給食が食べられなくて何時間も残されてる子だったし、とんでもない
冗談じゃない木蓮和尚は、幾ら綺麗な女性でも少食な人は好きじゃないのだ、体質だからそれは仕方ないにしろ。ましてや少食でもないのに周りにカッコをつけるために食べたい癖にわざわざ少食ぶるあざとい女なんか最低だと思うし。どういう見栄っ張りなんだろう、とど級のドブスにしか見えない
人は誰でも異性に対する好みのツボや生理的良し悪しはあって当たり前なのだましてや恋人どころか一生を共にする配偶者なのだ。
木蓮和尚は、別に料理上手な女性がいいわけではないし。女性が料理なんかできなくてもいいのだ。時間があれば自分が料理ぐらいするし、なければ家政婦さんを雇うし
もともと母親の濃紫婆さんもお寺の裏方の仕事やお茶やお花を教えてそれほど料理をする方じゃなかったし、家政婦さんや子ども時代の木蓮和尚が料理をしていたぐらいだし。むしろ、自分より料理上手な女性ではドヤ顔をされるとなんだかしゃくにさわるし。紫子夫人は料理をしなくもないけど、木蓮和尚がいれば横からサッサと料理の主導権を握ってしまうし。紫子夫人は運転免許がないし運転はしないけど運転にしろ、木蓮和尚はできる限りは自分が運転しないと気が済まないのだ。だから紫子夫人にも一切車の免許を取りなさいとも言った事すらないし。酔っても寺には酒を飲めない運転が好きな僧侶が何人かいるし。タクシーだってあるし。
そんな木蓮和尚の料理心をうまくくすぐると木蓮和尚は、「それはそうとも。。なんだかなぁ。気のせいなのか。」「まあっ。。。まさか、あの子ったら、恋わずらいかしら。」ブフッ
木蓮和尚は紫子夫人のトンチンカンな的はずれもいいところの返答に「あ、あのなー、お前さんはまたすべった転んだだのやれ惚れた腫れただのそーゆーワイドショーかドラマか週刊誌の見過ぎでは。もう、状態はいい加減にしてくれ、」
なんかあると、ミーハードラマや週刊誌が好きな頭の中にピンクの花でも咲いたかの様に紫子夫人はすぐに恋愛じゃないかに結びつける。全く恋愛にも結婚にも一切興味がないベルモに娘として少しでも恋愛や結婚に幸せを見出して欲しいのだ。「だって、ほら、私は見えないけど、あのTVの。。あったじゃないですか、パーフェクトサーズディのモンタージュの。。。あの人がベルモには視えていろいろ話してるんでしょ。モンタージュ。幽霊でウチによく来てるみたいだけど、お祭り派手すぎるけどなかなかのイケメンだし。」その言葉に木蓮和尚はまたまたお茶をブフッ
としそうになる。。。「あ、あのなぁ。。ベルモはまだまだ4歳だし。それに。。あのキンキラキンのハリネズミのオニイチャンは、ちょっとワルというかアチラの筋モンじゃろう?893とは言わないまでも。。ま、お亡くなりになって幽霊じゃとしてもイケメンでも。。。」木蓮和尚がひっくり返りそうになりながら言うと「幽霊で生きていないからお付き合いや結婚できなくて安心だし。反社会のヤンチャなお兄ちゃんでもこれがきっかけでベルモが異性に憧れたり好きになるという女性的な感覚を持ってくれたら万々歳じゃない。幼児でも今時はカッコいいお兄さんや初恋なんか幼児でも済ます子はいっくらでもいるでしょうに。。。」「ナイナイないないナイあるわけないあのモンタージュの幽霊ハリネズミのにいちゃんは二十代半ばかハタチは過ぎてる感じじゃぞいっくらなんでも。。若いお父さんの年齢差じゃし。」木蓮和尚は首を振りました
絶対
将来は結婚しませんからねと既に赤ちゃんの頃からずーっと宣言しているベルモを結婚も出産も当たり前世代の木蓮和尚夫妻は心配になり嘆き悲しんで精神病院に強制的に入院させようとすら考えた時もあったけど。。。
まだまだこの先成長しなきゃわからないものの、
アロマティック、アセックス。。。そういう他人に関して恋愛感情や性的な感情を持てない人もいる事を、今時理解しなければいけない、おそらくベルモはそういうタイプなんだろう。まぁ、でもこれから成長すれば考えも変わり異性に興味を持つとか、幸せな結婚をして欲しいとか。。。
なんて親としてはちょっとは期待する。可愛い娘なんだし。でも、
まさか、幾らなんでもベルモの様子がおかしいのは恋わずらいなんて話しが飛び過ぎて馬鹿げてる。。。何を言うかあのキンキラキンにいちゃん
派手祭りどころか幽霊で反社会で若干の親子年齢差だろうに。
反社会、キンキラキン、身体に絵が書いてある
年齢差があるなんて。どう考えても娘を持つ父親が大反対して怒る相手だと言うのに。「あら。。いろいろ気のせいかしらね。ベルモも少しはお洒落に目覚めるとか、カッコいい男の子に憧れたり好きになるとかそうやって女の子に目覚めたらいいと思ったんだけど。このままじゃ、ミーナやココナまで仏門に入るとベルモのマネをして。。女の子を里親に迎えた楽しみが無くなるかもしれないわ紅子が嫁に行ってからまた女の子を育てる楽しみが出来たと思ったのに。」少女趣味の紫子さんが嘆きます。女性的な少女趣味の嫌いな興味なしのベルモ。その下の妹分のチワワのミーナやココナまでそのうちベルモのマネをしだすのではないかと紫子さんはヒヤヒヤしています。
そりゃあ
子どものその子らしい個性を尊重せずに
子どもを所有物のように自分の趣味を押し付けるのは毒親なので絶対ダメとは分かってはいるけれど男の子2人、そして念願の女の子がやっと産まれたけどその娘も近所に嫁に行って木蓮幼稚園を手伝ってくれてるけど。。。やっとまた娘が3人できたのに。。。ベルモは男っぽいわけじゃないけどあまり女の子らしいセンスが好きじゃないから張り合いがない。「まぁ、ベルモはベルモらしいのが一番じゃ。これから成長すればまた変わってくるかもしれないしのう。結婚を毛嫌いするとか。。。どちらかと言えば桑田さんちのミリちゃんの方が結婚なんかしたくないとか興味なしみたいに言いそうじゃがのう。」木蓮和尚が言うと、紫子さんは、「そうねぇ。でも、ミリちゃんは桑田さんちで男の子として育てられてるんだし。賢いしお金稼ぐしモテそうだから、みつごの中でも案外一番早く結婚するんじゃない。桑田さん夫婦も気さくでおおらかだしお嫁さん来やすいわよ。」
あっ、クシュん
「まあっ、誰かがアタシの噂でもしてんのかしらねー」海の家クワタではミリオンがクシャミをしつつ言いました。「可愛らしいクシャミですねーみつごでも、ちょっとベルモさんとは違うような。」オーガストさんが言います「あー、ベルちゃんは、あれだろ、ブヒッだろーかわいそうだがあれは豚かと思ったよ。笑いをこらえるけど。」桑田の大将が言います。
厨房から奥さんの有希子さんの声がしたとミリオンはまたシュルッと腕を2本伸ばしました。
ミリオンは、たちまちお造りをシュルッと運びます。
「えっ、こんなざわめきで。。厨房のら奥様の声が聞こえたの」ガヤガヤしたざわめきで、とリリコはびっくり
ところが、ミリオンは相変わらず涼しい顔をして「アタシは超地獄耳ですからね」「ミリオンさんは調理はするんですか」と、リリコが言うと桑田の大将が、
「ミリオンは、レシピを見れば分量とかすぐに覚えるんだけどなぁ」するとミリオンが、「ええ。猫の手も借りたいほどに忙しい時はやるんだけどね、アタシはきっちり、調味料や火加減や時間とか決まりを守らないと気が済まないせいか、出来たお料理が自分で言うのも結構美味しいとは思うけど、なんだか機械やロボットが作ったみたいでなんか物足りないのよ。薄味傾向だし。こういうお店って、お客さんはそういうものを求むってわけじゃないでしょう。ほら、おふくろの味というか、お母さんの味というかね。美味しいけど、洗練された上品な味じゃなくて。下町の温かみとか、ホッとする味が欲しいわけでしょ。私がやると店のテーマやカラーから脱線するし。上品で好きだなって褒めてくれる人はいるけど。私は大将や女将さんのお料理の方が好きだし
あくまでもホールスタッフだから。
だから、あまり調理はしない様にしてるのよね。私も調理をするってより作業って感じになるのはわかってるからね。別に料理は趣味にするほど好きじゃないし。」
「まぁ、でもミリオンはさ、目分量できっちり調味料を何グラムとか火加減やどれくらいとかわざわざ測りや時計を見なくてもきっちり感覚でわかるしお客さんの顔は一度見れば覚えてるし、お客さんのアレルギーや好みもすぐ覚えるし。なかなか頼もしいんですよ。だいたい何センチって言うと正確に感覚で食材を切れるし。魚もさばけるしね。細かいし正確だし器用なんです。」桑田の大将がウチの子自慢の様に言います。「お客さんの好みは覚えていて、今日は何何がありますよ、とは言うけどもちろん強制はしないわよ。食べものなんて今何が食べたいとか気分ってその時によりけりに決まってるしね。例えば、いつも同じものをオーダーするお客さんが違うものをオーダーしたとして店の店員がげっ、とした顔したり今日はいつものじゃないんですかとわざわざチャチャ入れたら来てくださるお客さんに、お客さんの自由なのに嫌な気分がするでしょう。飲んだり食べたりなんて楽しくないとと思うしね。」とミリオンが言う。
もちろん、いつものやつとかこないだのやつと言われればそれをサッと出すんだけど。
なかなか謙虚でいい子なんだなぁ。勉強になるわ。世間ではの、冷たいんじゃないかってイメージと大違いリリコはミリオンを見直しました。
「まぁね、自慢かもしれませんが、うちにミリオンが来てくれて本当に感謝してるんですよ。ウチの長男が継いだ海の灯りの旅館のお客さんで釣りが好きな人が早朝海でミリオンとベルちゃんを発見したんですが、どうも宇宙人の赤ちゃんみたいだけど。って、ここに連れてきたんです。その人は海外出張ばかりでやっと日本に戻ってきて、宿の常連さんで日本に戻ってくるともう何年も結構うちに来てくれるんだけど、本人はまた海外へ行かなきゃいけないし面倒みれないって言うんで、アッシが育てる事にしたんすよ。もう息子たちは2人とも独立して家庭があるし。ベルちゃんの方は死んでいると思って可哀想だからお弔いをと菩提寺の木蓮寺に持っていきましたら、仮死状態でね。で、木蓮和尚が育てる事になったんすよ。もちろん宇宙人の子どもなんて育てた事ないから、木蓮寺とお互いに相談しあって育てようってね。」桑田さんが言いますと、ミリオンが、
「あーお寺に引き取られなくて良かったわー」と言うので桑田さんは慌てて「コレっミリっ」とたしなめるものの。。。ペロッと舌を出すミリオンに続けて桑田さんは、
「ハァ。ミリオンは、それはもう最初の頃はね木蓮寺というか、お寺の檀家大反対で大変でしたよー騙されてるんじゃないかとか、何年も何年も亡くなった人を引っ張って何回忌だの商売をしてるだの戒名が金を積めば変わってくるなんてやばいぼろ儲け商法だのぼったくりオプションだの、ヤクザはヤクザだから悪いって裏も表もヤクザで悪いけど寺は表は聖職者裏はヤクザみたいなもんでヤクザよりやばいんじゃないかって大騒ぎして。」
「あらまぁ?言われてみれば。。。そうかしらねー、でも何度か行ってるから飽きたってわけじゃないけど札幌方面にも行くのがあたりまえみたいに慣れてきたんじゃないですか。プルメリア島が常夏とは言え、屋内エアコン効いて当たり前の涼しい生活だし。。。」「そうかのう。。なんだかそういう問題じゃないと思う。」木蓮和尚が言いますが、紫子夫人は、「いえ、お寿司を食べますって確かにベルモはお寿司も大好きだけど。。。あの子は、和尚のお料理が一番好きみたいですし。。」と言うと木蓮和尚はニヤリとし「そうかのう。。。でも、そういう理由があるわけじゃない気がするんじゃ。」料理を褒められた木蓮和尚は満更でもないようす。紫子夫人は内心まただわと呆れ返るも木蓮和尚の無類の
料理好きのおかげで。結構な美味しい思いしてきたからね。だいたい木蓮和尚は、暇さえ有ればしょっちゅう料理をするし。忙しいなかでも下ごしらえだけするとか。自分の作った料理を美味しく食べる女性が好きでそもそも見合いの話も紫子夫人の姉さんの浅葱さんが木蓮和尚と同級生で木蓮寺の檀家の娘さんだし縁談どうだろうという話が持ち上がり。
浅葱さん紫子夫人の姉妹は木蓮寺のお嫁さんの濃紫婆さんが名付けて小さい頃からお茶やお花を習っていて近所だし割と昔から知った仲だけど。。。姉さんの浅葱さんは少食なので木蓮和尚がどうしても嫌だとなって、妹の紫子さんの方にお見合い話がきたらしい。木蓮和尚は姉さんの浅葱さんとは何度か同じクラスになった事もあるし。浅葱さんと言えば好き嫌いも多いし給食が食べられなくて何時間も残されてる子だったし、とんでもない
冗談じゃない木蓮和尚は、幾ら綺麗な女性でも少食な人は好きじゃないのだ、体質だからそれは仕方ないにしろ。ましてや少食でもないのに周りにカッコをつけるために食べたい癖にわざわざ少食ぶるあざとい女なんか最低だと思うし。どういう見栄っ張りなんだろう、とど級のドブスにしか見えない
人は誰でも異性に対する好みのツボや生理的良し悪しはあって当たり前なのだましてや恋人どころか一生を共にする配偶者なのだ。
木蓮和尚は、別に料理上手な女性がいいわけではないし。女性が料理なんかできなくてもいいのだ。時間があれば自分が料理ぐらいするし、なければ家政婦さんを雇うし
もともと母親の濃紫婆さんもお寺の裏方の仕事やお茶やお花を教えてそれほど料理をする方じゃなかったし、家政婦さんや子ども時代の木蓮和尚が料理をしていたぐらいだし。むしろ、自分より料理上手な女性ではドヤ顔をされるとなんだかしゃくにさわるし。紫子夫人は料理をしなくもないけど、木蓮和尚がいれば横からサッサと料理の主導権を握ってしまうし。紫子夫人は運転免許がないし運転はしないけど運転にしろ、木蓮和尚はできる限りは自分が運転しないと気が済まないのだ。だから紫子夫人にも一切車の免許を取りなさいとも言った事すらないし。酔っても寺には酒を飲めない運転が好きな僧侶が何人かいるし。タクシーだってあるし。
そんな木蓮和尚の料理心をうまくくすぐると木蓮和尚は、「それはそうとも。。なんだかなぁ。気のせいなのか。」「まあっ。。。まさか、あの子ったら、恋わずらいかしら。」ブフッ
木蓮和尚は紫子夫人のトンチンカンな的はずれもいいところの返答に「あ、あのなー、お前さんはまたすべった転んだだのやれ惚れた腫れただのそーゆーワイドショーかドラマか週刊誌の見過ぎでは。もう、状態はいい加減にしてくれ、」
なんかあると、ミーハードラマや週刊誌が好きな頭の中にピンクの花でも咲いたかの様に紫子夫人はすぐに恋愛じゃないかに結びつける。全く恋愛にも結婚にも一切興味がないベルモに娘として少しでも恋愛や結婚に幸せを見出して欲しいのだ。「だって、ほら、私は見えないけど、あのTVの。。あったじゃないですか、パーフェクトサーズディのモンタージュの。。。あの人がベルモには視えていろいろ話してるんでしょ。モンタージュ。幽霊でウチによく来てるみたいだけど、お祭り派手すぎるけどなかなかのイケメンだし。」その言葉に木蓮和尚はまたまたお茶をブフッ
としそうになる。。。「あ、あのなぁ。。ベルモはまだまだ4歳だし。それに。。あのキンキラキンのハリネズミのオニイチャンは、ちょっとワルというかアチラの筋モンじゃろう?893とは言わないまでも。。ま、お亡くなりになって幽霊じゃとしてもイケメンでも。。。」木蓮和尚がひっくり返りそうになりながら言うと「幽霊で生きていないからお付き合いや結婚できなくて安心だし。反社会のヤンチャなお兄ちゃんでもこれがきっかけでベルモが異性に憧れたり好きになるという女性的な感覚を持ってくれたら万々歳じゃない。幼児でも今時はカッコいいお兄さんや初恋なんか幼児でも済ます子はいっくらでもいるでしょうに。。。」「ナイナイないないナイあるわけないあのモンタージュの幽霊ハリネズミのにいちゃんは二十代半ばかハタチは過ぎてる感じじゃぞいっくらなんでも。。若いお父さんの年齢差じゃし。」木蓮和尚は首を振りました
絶対
将来は結婚しませんからねと既に赤ちゃんの頃からずーっと宣言しているベルモを結婚も出産も当たり前世代の木蓮和尚夫妻は心配になり嘆き悲しんで精神病院に強制的に入院させようとすら考えた時もあったけど。。。
まだまだこの先成長しなきゃわからないものの、
アロマティック、アセックス。。。そういう他人に関して恋愛感情や性的な感情を持てない人もいる事を、今時理解しなければいけない、おそらくベルモはそういうタイプなんだろう。まぁ、でもこれから成長すれば考えも変わり異性に興味を持つとか、幸せな結婚をして欲しいとか。。。
なんて親としてはちょっとは期待する。可愛い娘なんだし。でも、
まさか、幾らなんでもベルモの様子がおかしいのは恋わずらいなんて話しが飛び過ぎて馬鹿げてる。。。何を言うかあのキンキラキンにいちゃん
派手祭りどころか幽霊で反社会で若干の親子年齢差だろうに。
反社会、キンキラキン、身体に絵が書いてある
年齢差があるなんて。どう考えても娘を持つ父親が大反対して怒る相手だと言うのに。「あら。。いろいろ気のせいかしらね。ベルモも少しはお洒落に目覚めるとか、カッコいい男の子に憧れたり好きになるとかそうやって女の子に目覚めたらいいと思ったんだけど。このままじゃ、ミーナやココナまで仏門に入るとベルモのマネをして。。女の子を里親に迎えた楽しみが無くなるかもしれないわ紅子が嫁に行ってからまた女の子を育てる楽しみが出来たと思ったのに。」少女趣味の紫子さんが嘆きます。女性的な少女趣味の嫌いな興味なしのベルモ。その下の妹分のチワワのミーナやココナまでそのうちベルモのマネをしだすのではないかと紫子さんはヒヤヒヤしています。
そりゃあ
子どものその子らしい個性を尊重せずに
子どもを所有物のように自分の趣味を押し付けるのは毒親なので絶対ダメとは分かってはいるけれど男の子2人、そして念願の女の子がやっと産まれたけどその娘も近所に嫁に行って木蓮幼稚園を手伝ってくれてるけど。。。やっとまた娘が3人できたのに。。。ベルモは男っぽいわけじゃないけどあまり女の子らしいセンスが好きじゃないから張り合いがない。「まぁ、ベルモはベルモらしいのが一番じゃ。これから成長すればまた変わってくるかもしれないしのう。結婚を毛嫌いするとか。。。どちらかと言えば桑田さんちのミリちゃんの方が結婚なんかしたくないとか興味なしみたいに言いそうじゃがのう。」木蓮和尚が言うと、紫子さんは、「そうねぇ。でも、ミリちゃんは桑田さんちで男の子として育てられてるんだし。賢いしお金稼ぐしモテそうだから、みつごの中でも案外一番早く結婚するんじゃない。桑田さん夫婦も気さくでおおらかだしお嫁さん来やすいわよ。」
あっ、クシュん
「まあっ、誰かがアタシの噂でもしてんのかしらねー」海の家クワタではミリオンがクシャミをしつつ言いました。「可愛らしいクシャミですねーみつごでも、ちょっとベルモさんとは違うような。」オーガストさんが言います「あー、ベルちゃんは、あれだろ、ブヒッだろーかわいそうだがあれは豚かと思ったよ。笑いをこらえるけど。」桑田の大将が言います。
厨房から奥さんの有希子さんの声がしたとミリオンはまたシュルッと腕を2本伸ばしました。
ミリオンは、たちまちお造りをシュルッと運びます。
「えっ、こんなざわめきで。。厨房のら奥様の声が聞こえたの」ガヤガヤしたざわめきで、とリリコはびっくり
ところが、ミリオンは相変わらず涼しい顔をして「アタシは超地獄耳ですからね」「ミリオンさんは調理はするんですか」と、リリコが言うと桑田の大将が、
「ミリオンは、レシピを見れば分量とかすぐに覚えるんだけどなぁ」するとミリオンが、「ええ。猫の手も借りたいほどに忙しい時はやるんだけどね、アタシはきっちり、調味料や火加減や時間とか決まりを守らないと気が済まないせいか、出来たお料理が自分で言うのも結構美味しいとは思うけど、なんだか機械やロボットが作ったみたいでなんか物足りないのよ。薄味傾向だし。こういうお店って、お客さんはそういうものを求むってわけじゃないでしょう。ほら、おふくろの味というか、お母さんの味というかね。美味しいけど、洗練された上品な味じゃなくて。下町の温かみとか、ホッとする味が欲しいわけでしょ。私がやると店のテーマやカラーから脱線するし。上品で好きだなって褒めてくれる人はいるけど。私は大将や女将さんのお料理の方が好きだし
あくまでもホールスタッフだから。
だから、あまり調理はしない様にしてるのよね。私も調理をするってより作業って感じになるのはわかってるからね。別に料理は趣味にするほど好きじゃないし。」
「まぁ、でもミリオンはさ、目分量できっちり調味料を何グラムとか火加減やどれくらいとかわざわざ測りや時計を見なくてもきっちり感覚でわかるしお客さんの顔は一度見れば覚えてるし、お客さんのアレルギーや好みもすぐ覚えるし。なかなか頼もしいんですよ。だいたい何センチって言うと正確に感覚で食材を切れるし。魚もさばけるしね。細かいし正確だし器用なんです。」桑田の大将がウチの子自慢の様に言います。「お客さんの好みは覚えていて、今日は何何がありますよ、とは言うけどもちろん強制はしないわよ。食べものなんて今何が食べたいとか気分ってその時によりけりに決まってるしね。例えば、いつも同じものをオーダーするお客さんが違うものをオーダーしたとして店の店員がげっ、とした顔したり今日はいつものじゃないんですかとわざわざチャチャ入れたら来てくださるお客さんに、お客さんの自由なのに嫌な気分がするでしょう。飲んだり食べたりなんて楽しくないとと思うしね。」とミリオンが言う。
もちろん、いつものやつとかこないだのやつと言われればそれをサッと出すんだけど。
なかなか謙虚でいい子なんだなぁ。勉強になるわ。世間ではの、冷たいんじゃないかってイメージと大違いリリコはミリオンを見直しました。
「まぁね、自慢かもしれませんが、うちにミリオンが来てくれて本当に感謝してるんですよ。ウチの長男が継いだ海の灯りの旅館のお客さんで釣りが好きな人が早朝海でミリオンとベルちゃんを発見したんですが、どうも宇宙人の赤ちゃんみたいだけど。って、ここに連れてきたんです。その人は海外出張ばかりでやっと日本に戻ってきて、宿の常連さんで日本に戻ってくるともう何年も結構うちに来てくれるんだけど、本人はまた海外へ行かなきゃいけないし面倒みれないって言うんで、アッシが育てる事にしたんすよ。もう息子たちは2人とも独立して家庭があるし。ベルちゃんの方は死んでいると思って可哀想だからお弔いをと菩提寺の木蓮寺に持っていきましたら、仮死状態でね。で、木蓮和尚が育てる事になったんすよ。もちろん宇宙人の子どもなんて育てた事ないから、木蓮寺とお互いに相談しあって育てようってね。」桑田さんが言いますと、ミリオンが、
「あーお寺に引き取られなくて良かったわー」と言うので桑田さんは慌てて「コレっミリっ」とたしなめるものの。。。ペロッと舌を出すミリオンに続けて桑田さんは、
「ハァ。ミリオンは、それはもう最初の頃はね木蓮寺というか、お寺の檀家大反対で大変でしたよー騙されてるんじゃないかとか、何年も何年も亡くなった人を引っ張って何回忌だの商売をしてるだの戒名が金を積めば変わってくるなんてやばいぼろ儲け商法だのぼったくりオプションだの、ヤクザはヤクザだから悪いって裏も表もヤクザで悪いけど寺は表は聖職者裏はヤクザみたいなもんでヤクザよりやばいんじゃないかって大騒ぎして。」
2021年12月31日
マリッジcelebration301心地よいざわめきの中でかゆいところに手が届き。。。
「いらっしゃい。」
還暦に行くかいかないかの
人の良さそうないかにも大衆居酒屋の親父さん風の男性がニコニコとリリコを迎えました。
そんな下町の気さくな
オヤジさんに似つかわしくないようななんとなく可愛らしい店構えそしてさらに似つかわしくないような酔っ払いの漁師さんらしきオッちゃん達がまだ午前中だというのに、リリコに、よぉ、べっぴんさん可愛い一杯飲みなと。ガヤガヤと常連のお客さんが既に何人かいるようで。「はじめまして。アッシは桑田千範囲、チハルと言います。海の家クワタにようこそ。」というと、ヴィーナスに似たメガネをかけた青い小さな宇宙人がフワッと飛びながらビールを持ってきて。「これは、アチラのオッちゃん達からのお差し入れよ。オーガストさんは、ウーロン茶ね。アタシはミリオンです。はじめまして。」
どうやらオーガストさんとはさすがに顔見知りのようで。
お客の朝っぱらから呑んだくれている
地元の常連さん達は、知らない人が海の家クワタに来ると喜んで飲めやーと歓迎のウェルカムドリンクを一杯奢るのが好きらしい。特に若い女の子は大歓迎で。「こんにちは、はじめまして。都王新聞の叶リリコと申します。朝からずいぶんとにぎやかなんですね。。」港町らしき活気に包まれていました。
「まぁねどこにでも朝から病気でもないのに病院へ行って喋りまくる年寄りも世の中いるんだろうけどさ。近所の年寄りは病院じゃなくてここに来るし。
ここは、朝から喫茶店というか、定食やってるし。もうリーマン達がサッサと朝定食を食べて仕事に行ったよ。漁師連中も早朝の仕事が終わるともう午前中から飲みに来るし。」「そうだよー。もう喫茶店でモーニングするとか、習慣で当たり前になってる人いるだろ。それがなきゃ1日が始まらないとか落ち着かないってヤツさ。カンパイ」カワウソの漁師らしき集団のオッちゃんが言う
海の家らしく大きな鉄板や網焼きがあり。。
ガヤガヤしたざわめきに。。。
ミリちゃんおしぼりだの、熱燗追加だの、取り皿ちょうだいだのと四方八方からお客の声が聞こえてくるとミリオンは、8本ある手か足かを同時に何本かシュルッと伸ばしてミネラルウォーターを汲んだりおしぼりを渡したりオーダーの伝票を書いたり空いたお皿を下げたり新しい取り皿を渡したり。。。ジョッキのビールすら上手くそそいでオーダー主のテーブルに置いたようです。
四方八方からオーダーや用事を言いつけられたかと思った瞬間ミリオンはサッと同時に用事を済ませてしまいました。
「えー、ええっち、ちょっと何人かのお客さんの言うことを同時にって。。。」あまりのミリオンの手際良さにリリコがびっくりすると「まぁ、ワタシ手がこの通りに8本だから。同時に済ませる用時は限られたもんだけど、それでも聖徳太子以上には何人かの言う事を同時に聞き分ける事ができるのよ。20人ぐらいなら多分大丈夫」ミリオンがさも当たり前のようにして笑う
「ミリはね、レジがなくても来たお客さんのお勘定も全部寸分狂いなくピシッと頭に入ってるからね。まいったねー、もうさ。」桑田の大将も笑いました。
という事で、海辺の見えるオープンテラスにリリコは、アシスタントのオーガストさんだと言って桑田の大将とミリオンと向かい合わせに座りました。
「どうぞ、常連さん達からですから。今日は取材で東京からお客様がいらしたって言うと常連さんがご馳走してくれるって張り切ってますからね。飲み物無くなったら言ってくださいね。お料理、食べれないものや好きじゃないものやアレルギーありますか私は桑田の大将の妻の有希子です。」小柄な五十代ぐらいのおっとりした感じの女性が枝豆と長芋ステーキと生シラスやらじゃこの卵焼きを持ってきました。
「ねーちゃん達、それ食べてよ取れたてなんだからさ。」すっかりできあがっている年配のカワウソが手を挙げて言う。
「あ、ジャコ漁ね。けっこうこの近くたくさんジャコが獲れるらしいのよ。」ミリオンが言う。リリコは、「えっ、でもコチラが取材を頼んどいてお仕掛けていろいろご馳走になっては申し訳ないし。。。アレルギーや好き嫌いはないんですが。。」しかしながら、桑田の大将が、「ああ、それなら気にしなくても。ココいらの常連さんは、遊んでて金が入ってくる人達ばかりだし。あの八王子の御隠居ももう息子さんに譲ってブラブラしてるからね。都王新聞さんだろ、取材記事はいい広告になるしありがたいよ。」「あ、あのありがとうございます、皆さま本当にごちそう様です。八王子って、網元八王子グループですか。」リリコは、立ち上がって
カワウソのお爺さん達はじめ常連さん達に向かってペコリと頭を下げました。プルメリア島の八王子というカワウソの漁師網元があるとは聞いたことがある。いいってことよ~たんと
飲めよー食えよー常連さん達がガヤガヤ騒ぎはじめました。
「そうよ。あのカワウソの爺さんが、会長さんよ。なんだかんだでウチにお金持ちの友達連れてくるんだって。」ミリオンが言うと、大将が、「こらっ、ミリ」ミリオンは、「まぁっ、いいじゃない。あっ、オープナー忘れちゃった」と言うとその場に座ったままでシュルッと手を一本伸ばして厨房のオープナーを持ってきました、かと思えば、後ろを向いたままで他の一本の手をシュルッと伸ばして、酔っ払ってお手洗いから戻ってきてコケそうになったお客さんの身体をとっさに支えます。「えーう、う、後ろを向いて。。というか後ろに目がついてるみたい。。」リリコが驚愕すると涼しげな顔でミリオンはさも当たり前のごとく「ああ、誰かがつまずきそうな感じなのはこうやって後ろを向いててもだいたいどの場所でこの音人がつまずきそうって。。タイミングもそんなの簡単にわかるわよ。アタシは聖徳太子以上に地獄耳だしね。」そういうとオープナーでビール瓶の栓抜きをし。リリコと大将のコップにビールを注ぎながら「ごめんなさいね、あの常連さん達。。爺さんだからさ、ごちそうに瓶ビールをお勧めしてくるのよね。若い人だし、暑いところだから、ジョッキが良かったかしら。。。」「あ、いえ、全然っ。。私ビールは選べるなら瓶ビールの方がいいぐらいだし。。。そ、それにしても。。凄い。。素敵な。能力ですよね。。。」同時にいくつもの事をこなすミリオンの手際良さにはさきほどからずっとリリコがあっけに取られました。「そうかしら。。。」「ミリオンさんは。。プルメリアジーニアス義塾の先生でしょう。。」オーガストさんが言います。
ミリオンはプルメリアジーニアス義塾というスーパーエリート進学塾の数学の先生もしています。「ええ。今日は夜に3時間。」「ミリオンはあっしに全然似ないで数字にめっぽう強いから。このへんの商店街の会計帳簿も税理士代わりにアルバイトで引き受けたりするし。」桑田の大将がカンパイとカンパイの音頭を取りながら言いました。「す、すごい。。。アタシは理数系全然ダメだから尊敬します。」リリコが恐れ多いと言った感じでビールをグッと飲むとミリオンは、すぐに「いい飲みっぷり」とリリコの飲み干したグラスにすぐにビールをそそいで言いました。「そんな。。働いて。。。お仕事好きなんですか。。。あの、飲食店と塾講師では全然違ってる職種ですが。。」
リリコは不思議そうにミリオンを見つめるプルメリアジーニアス義塾。。。有名大学進学率の高いスーパーエリート進学塾で。。。「まぁ。。なんていうか、私は数式を見るとパッと頭に電卓を押したみたいに答えが出てきてあたりまえというか。。。それが普通だし。。。なんて事ないんだもん。ここに来たお客さんのオーダーメニューも品名も品数も覚えてるし品名だけで数字に変換してお会計はすぐ出るし飲食した品名だけ読み上げてくれたらお勘定すぐ出せるし。だから、赤ちゃんの頃からこの店のお手伝いよ。」ミリオンが笑う。「えー、赤ちゃんの頃から。。」「そうなんすよねー。最初はミリオンを子守のつもりで店に連れてきて。子守とお披露目ね。お客さん達子ども好きだし。赤ちゃんだから面倒見なきゃってアッシも妻のユッコもだいたい店にいるし。そしたらアンタ、アッシらが忙しいのがわかって、シュルッと四方八方に手を伸ばして掃除したりおしぼりを用意したり、すぐに働きはじめて。。。もう、アッシらもお客さんらも呆然唖然ポカーンとするばかりで。」桑田の大将がビールを飲み干すとミリオンがさっさとそそぐ。「働き過ぎじゃないんですか。」オーガストさんがいうけれどミリオンはまたまた涼しい顔で「あの、これがこの店と塾が仕事って言うなら人生最高の遊びは仕事でしょ?ヴィーナスやベルモにも聞いてごらんなさいよ。あの人達も口を揃えて人生最高の遊びは仕事って言うでしょうね。遊んでてお金が入ってくるのよ?美味しいわよ。」「えー」リリコもオーガストさんも驚きしかしながら、桑田の大将が、「まぁ、ミリは赤ちゃんの頃からウチの長男の孫の世話してたからね。このすぐ近くの旅館の海の灯りを長男に譲ってるんだけど。同居じゃないけどウチのすぐ近くに長男夫婦と小学生の孫が二人いるんだけど。上の男の子や下の女の子、自分よりも歳上だっていうのにミリオンが躾たり、世話したり。。びっくりしたね。」
ミリオンが、あぜんとしているリリコやオーガストさんに「あっ、そうそう。ヴィーナスやベルモがワタシの悪口でも言ってなかった私は血が緑か青の冷血動物だとか、ロボットみたいで機械的だとか」ニヤッと笑います
そうそう、ミリオンは、天才美術家ヴィーナスのみつごのきょうだいという事がわかりベルモともどもマスコミである程度は名が知られてはいるものの。。超進学塾のプルメリアジーニアス義塾の数学講師という事も、科学的な性格で冷静だともイメージが持たれていて。。。ついでに、同じきょうだいのベルモが僧侶というのをあまりよく思ってはいない宗教は大嫌いと言われていて。。。
ちょっと冷たいタイプなのかなぁと正直思っていましたが、聡明でかなり要領はいいけど実際にはよく喋るし礼儀正しくよく働くしかなり協調性もあるんだなぁと。。それにしてもそうは言っても。。タイプ的に下町の酒場で働くようなタイプに全然見えないんだけど。。。
リリコもオーガストさんもミリオンになんと言っていいのか戸惑っていると、
「いいのよ。それぐらいわかってるわ。世間ではアタシもあまり可愛げがない理屈っぽい冷酷なイメージ持たれてるんだから。」と言いながらミリオンはそれがなかなかおもしろいらしい。リリコは、恐る恐るも、「あの。。。。えっと、昨日青の洞窟のほとりでヴィーナスさん、飲み物を間違えて酔っ払ってたからだけど。。。明日はミリオンさんのご実家で取材をしますからってご挨拶したら。。。その、ミリオンさんは、美術家だの僧侶だののヴィーナスさんやベルモさんをヤクザだと思ってるんじゃないか、ってあの酔っ払ってたからで。。。」
モゴモゴなんとなく言いにくそうにリリコが言うとプププっアハハハハハハミリオンが椅子から転げ落ちてお腹を抱えて大笑いしました。「ミリ、もう。ミリすけ。」大将がミリオンを起こして椅子に座らせましたがミリオンが、「アハハそうね、まぁ、アタシはあんまりあってないようなものとか、十人十色人それぞれだから正解はないみたいなもんうまいこと言うけどあんまり信用してないって言うかなぁ。だから、数学とかビシッと答えはこれだからってはっきりと証明できるものが好きでね。なんだか、美術とかよくわかんないし。まぁ、綺麗なものは好きなんだけどさー。でもさ、宗教とか死んでもないくせに前世がとかヤッバイし。アホかと思うしね。なんとでも言えるでしょ、そんな事さ。」ミリオンが言うと「これっミリっ」大将が怒るミリオンはペロッと舌を出して「まぁでも、この頃はそういうグレーって言うとよくないけどそういう仕事も世の中には必要って事がだんだんとわかってきたんだけどね。数字が好きだからアタシも株式投資とか、塾講師で全然やってけるけど、このお店で仕事してるのにはわけがあるのよね。」「投資もやってるんですか。。。」リリコが言うと、「ええ。お金には働いてもらわないと。元々私の実の父親の家系が投資家の家系みたいだし。母親の葉月も結構投資で稼いでるでしょ。私は拾われた子で親を知らなかったけど血筋というのかしらね。だけど、トレーダーとしては数字が相手だったり、それからね、ジーニアス義塾なんだけどさ。エリートの家系の勉強ばっかりして当たり前の子ども達ばっかりなのよね。それが悪いとは言わないけれどさ。それはそれでこの社会にはエリートがいなきゃいけないけど、子どもだてらに受験戦争の戦う戦士みたいな数字やらできて当たり前みたいな人ばっかり毎日毎日相手にしている人間関係ならなんか感覚がズレたり狂ってくるのよね、多分。私は美術家の金星人ヴィーナスが地球にきてマスコミに出るようになって、そっくりだからもしかして。。。ミリオンやベルモもおんなじ金星人なんじゃないかって事で、自分がヴィーナスやベルモとみつごで金星人って言うのがわかったんだけど、それまではなんだか宇宙人らしい、ってよくわからないどっかの星の得体の知れない謎の宇宙人として拾われて桑田家で育ったんだけど。。。」
ミリオンが言うには、やはり金星人らしく性質で遊びや楽しい事に目がないし。人付き合いや人慣れして人なつこい性質なので、酔っ払いのオッちゃんや観光客相手のこの海の家の仕事もなかなか気がまぎれるようで。ミリオンの近所の親友や幼なじみもハナタレ小僧連中で勉強嫌い。
ミリオンは優秀だけど、そもそもガリ勉で努力して優秀なのではなく勉強しなくてももともとできるタイプだし、仕事で勉強を教えるけど教えるのは好きだけどわざわざやらなくてもできるので勉強はしないし。
ミリオンの近所の幼なじみの友達は
とてもじゃないけど、ミリオンが勤務しているプルメリアジーニアス義塾に入塾するような子ども達ではないのだ。ガリ勉でもなく遊ぶのが好きだからミリオンと仲がいい。
それに、もともと自分は割り切り冷たいところがあると自覚しているからこそ、初心忘れるべからずで、できる人勉強一筋の子ども達ばかりを相手にするではなく酔っ払ったり下町の気さくな人達ともお付き合いすると。これもご縁だしちょうど偶然にも日本にやってきて、多分私ら金星人は、協調性が高いしg/a2.png">綺麗なものが好きでサービス精神旺盛でおもてなしや世話好きなので、日本に住むにはぴったりなんじゃないかな。と笑っている。
ミリオンの実に
かゆいところに手が届くような的確な働きと気遣い突き抜けるように快活な聡明さ。
それに。。世間ではの、美術家ヴィーナスのみつごのきょうだいとしてのクールでちょっと冷血というイメージが。。今日ここでミリオンに会って全然違うなぁ。たしかにきっちりしてるけど、お喋りでよく笑うし明るいし社交的だし。。と、リリコは感激しました。
実家の
新聞記者のアルバイトでいろいろな有名人に会う事はあったんだけど、これほどイメージと本人のギャップが凄い人もおもしろい。
ミリオンは、「あっ、そろそろ牡蠣が焼け上がる時間だわ。」というと、またシュルッと長々と2本手を伸ばして
「さ、どうぞ。熱いうちにね。」と、サッと牡蠣を運びました。
還暦に行くかいかないかの
人の良さそうないかにも大衆居酒屋の親父さん風の男性がニコニコとリリコを迎えました。
そんな下町の気さくな
オヤジさんに似つかわしくないようななんとなく可愛らしい店構えそしてさらに似つかわしくないような酔っ払いの漁師さんらしきオッちゃん達がまだ午前中だというのに、リリコに、よぉ、べっぴんさん可愛い一杯飲みなと。ガヤガヤと常連のお客さんが既に何人かいるようで。「はじめまして。アッシは桑田千範囲、チハルと言います。海の家クワタにようこそ。」というと、ヴィーナスに似たメガネをかけた青い小さな宇宙人がフワッと飛びながらビールを持ってきて。「これは、アチラのオッちゃん達からのお差し入れよ。オーガストさんは、ウーロン茶ね。アタシはミリオンです。はじめまして。」
どうやらオーガストさんとはさすがに顔見知りのようで。
お客の朝っぱらから呑んだくれている
地元の常連さん達は、知らない人が海の家クワタに来ると喜んで飲めやーと歓迎のウェルカムドリンクを一杯奢るのが好きらしい。特に若い女の子は大歓迎で。「こんにちは、はじめまして。都王新聞の叶リリコと申します。朝からずいぶんとにぎやかなんですね。。」港町らしき活気に包まれていました。
「まぁねどこにでも朝から病気でもないのに病院へ行って喋りまくる年寄りも世の中いるんだろうけどさ。近所の年寄りは病院じゃなくてここに来るし。
ここは、朝から喫茶店というか、定食やってるし。もうリーマン達がサッサと朝定食を食べて仕事に行ったよ。漁師連中も早朝の仕事が終わるともう午前中から飲みに来るし。」「そうだよー。もう喫茶店でモーニングするとか、習慣で当たり前になってる人いるだろ。それがなきゃ1日が始まらないとか落ち着かないってヤツさ。カンパイ」カワウソの漁師らしき集団のオッちゃんが言う
海の家らしく大きな鉄板や網焼きがあり。。
ガヤガヤしたざわめきに。。。
ミリちゃんおしぼりだの、熱燗追加だの、取り皿ちょうだいだのと四方八方からお客の声が聞こえてくるとミリオンは、8本ある手か足かを同時に何本かシュルッと伸ばしてミネラルウォーターを汲んだりおしぼりを渡したりオーダーの伝票を書いたり空いたお皿を下げたり新しい取り皿を渡したり。。。ジョッキのビールすら上手くそそいでオーダー主のテーブルに置いたようです。
四方八方からオーダーや用事を言いつけられたかと思った瞬間ミリオンはサッと同時に用事を済ませてしまいました。
「えー、ええっち、ちょっと何人かのお客さんの言うことを同時にって。。。」あまりのミリオンの手際良さにリリコがびっくりすると「まぁ、ワタシ手がこの通りに8本だから。同時に済ませる用時は限られたもんだけど、それでも聖徳太子以上には何人かの言う事を同時に聞き分ける事ができるのよ。20人ぐらいなら多分大丈夫」ミリオンがさも当たり前のようにして笑う
「ミリはね、レジがなくても来たお客さんのお勘定も全部寸分狂いなくピシッと頭に入ってるからね。まいったねー、もうさ。」桑田の大将も笑いました。
という事で、海辺の見えるオープンテラスにリリコは、アシスタントのオーガストさんだと言って桑田の大将とミリオンと向かい合わせに座りました。
「どうぞ、常連さん達からですから。今日は取材で東京からお客様がいらしたって言うと常連さんがご馳走してくれるって張り切ってますからね。飲み物無くなったら言ってくださいね。お料理、食べれないものや好きじゃないものやアレルギーありますか私は桑田の大将の妻の有希子です。」小柄な五十代ぐらいのおっとりした感じの女性が枝豆と長芋ステーキと生シラスやらじゃこの卵焼きを持ってきました。
「ねーちゃん達、それ食べてよ取れたてなんだからさ。」すっかりできあがっている年配のカワウソが手を挙げて言う。
「あ、ジャコ漁ね。けっこうこの近くたくさんジャコが獲れるらしいのよ。」ミリオンが言う。リリコは、「えっ、でもコチラが取材を頼んどいてお仕掛けていろいろご馳走になっては申し訳ないし。。。アレルギーや好き嫌いはないんですが。。」しかしながら、桑田の大将が、「ああ、それなら気にしなくても。ココいらの常連さんは、遊んでて金が入ってくる人達ばかりだし。あの八王子の御隠居ももう息子さんに譲ってブラブラしてるからね。都王新聞さんだろ、取材記事はいい広告になるしありがたいよ。」「あ、あのありがとうございます、皆さま本当にごちそう様です。八王子って、網元八王子グループですか。」リリコは、立ち上がって
カワウソのお爺さん達はじめ常連さん達に向かってペコリと頭を下げました。プルメリア島の八王子というカワウソの漁師網元があるとは聞いたことがある。いいってことよ~たんと
飲めよー食えよー常連さん達がガヤガヤ騒ぎはじめました。
「そうよ。あのカワウソの爺さんが、会長さんよ。なんだかんだでウチにお金持ちの友達連れてくるんだって。」ミリオンが言うと、大将が、「こらっ、ミリ」ミリオンは、「まぁっ、いいじゃない。あっ、オープナー忘れちゃった」と言うとその場に座ったままでシュルッと手を一本伸ばして厨房のオープナーを持ってきました、かと思えば、後ろを向いたままで他の一本の手をシュルッと伸ばして、酔っ払ってお手洗いから戻ってきてコケそうになったお客さんの身体をとっさに支えます。「えーう、う、後ろを向いて。。というか後ろに目がついてるみたい。。」リリコが驚愕すると涼しげな顔でミリオンはさも当たり前のごとく「ああ、誰かがつまずきそうな感じなのはこうやって後ろを向いててもだいたいどの場所でこの音人がつまずきそうって。。タイミングもそんなの簡単にわかるわよ。アタシは聖徳太子以上に地獄耳だしね。」そういうとオープナーでビール瓶の栓抜きをし。リリコと大将のコップにビールを注ぎながら「ごめんなさいね、あの常連さん達。。爺さんだからさ、ごちそうに瓶ビールをお勧めしてくるのよね。若い人だし、暑いところだから、ジョッキが良かったかしら。。。」「あ、いえ、全然っ。。私ビールは選べるなら瓶ビールの方がいいぐらいだし。。。そ、それにしても。。凄い。。素敵な。能力ですよね。。。」同時にいくつもの事をこなすミリオンの手際良さにはさきほどからずっとリリコがあっけに取られました。「そうかしら。。。」「ミリオンさんは。。プルメリアジーニアス義塾の先生でしょう。。」オーガストさんが言います。
ミリオンはプルメリアジーニアス義塾というスーパーエリート進学塾の数学の先生もしています。「ええ。今日は夜に3時間。」「ミリオンはあっしに全然似ないで数字にめっぽう強いから。このへんの商店街の会計帳簿も税理士代わりにアルバイトで引き受けたりするし。」桑田の大将がカンパイとカンパイの音頭を取りながら言いました。「す、すごい。。。アタシは理数系全然ダメだから尊敬します。」リリコが恐れ多いと言った感じでビールをグッと飲むとミリオンは、すぐに「いい飲みっぷり」とリリコの飲み干したグラスにすぐにビールをそそいで言いました。「そんな。。働いて。。。お仕事好きなんですか。。。あの、飲食店と塾講師では全然違ってる職種ですが。。」
リリコは不思議そうにミリオンを見つめるプルメリアジーニアス義塾。。。有名大学進学率の高いスーパーエリート進学塾で。。。「まぁ。。なんていうか、私は数式を見るとパッと頭に電卓を押したみたいに答えが出てきてあたりまえというか。。。それが普通だし。。。なんて事ないんだもん。ここに来たお客さんのオーダーメニューも品名も品数も覚えてるし品名だけで数字に変換してお会計はすぐ出るし飲食した品名だけ読み上げてくれたらお勘定すぐ出せるし。だから、赤ちゃんの頃からこの店のお手伝いよ。」ミリオンが笑う。「えー、赤ちゃんの頃から。。」「そうなんすよねー。最初はミリオンを子守のつもりで店に連れてきて。子守とお披露目ね。お客さん達子ども好きだし。赤ちゃんだから面倒見なきゃってアッシも妻のユッコもだいたい店にいるし。そしたらアンタ、アッシらが忙しいのがわかって、シュルッと四方八方に手を伸ばして掃除したりおしぼりを用意したり、すぐに働きはじめて。。。もう、アッシらもお客さんらも呆然唖然ポカーンとするばかりで。」桑田の大将がビールを飲み干すとミリオンがさっさとそそぐ。「働き過ぎじゃないんですか。」オーガストさんがいうけれどミリオンはまたまた涼しい顔で「あの、これがこの店と塾が仕事って言うなら人生最高の遊びは仕事でしょ?ヴィーナスやベルモにも聞いてごらんなさいよ。あの人達も口を揃えて人生最高の遊びは仕事って言うでしょうね。遊んでてお金が入ってくるのよ?美味しいわよ。」「えー」リリコもオーガストさんも驚きしかしながら、桑田の大将が、「まぁ、ミリは赤ちゃんの頃からウチの長男の孫の世話してたからね。このすぐ近くの旅館の海の灯りを長男に譲ってるんだけど。同居じゃないけどウチのすぐ近くに長男夫婦と小学生の孫が二人いるんだけど。上の男の子や下の女の子、自分よりも歳上だっていうのにミリオンが躾たり、世話したり。。びっくりしたね。」
ミリオンが、あぜんとしているリリコやオーガストさんに「あっ、そうそう。ヴィーナスやベルモがワタシの悪口でも言ってなかった私は血が緑か青の冷血動物だとか、ロボットみたいで機械的だとか」ニヤッと笑います
そうそう、ミリオンは、天才美術家ヴィーナスのみつごのきょうだいという事がわかりベルモともどもマスコミである程度は名が知られてはいるものの。。超進学塾のプルメリアジーニアス義塾の数学講師という事も、科学的な性格で冷静だともイメージが持たれていて。。。ついでに、同じきょうだいのベルモが僧侶というのをあまりよく思ってはいない宗教は大嫌いと言われていて。。。
ちょっと冷たいタイプなのかなぁと正直思っていましたが、聡明でかなり要領はいいけど実際にはよく喋るし礼儀正しくよく働くしかなり協調性もあるんだなぁと。。それにしてもそうは言っても。。タイプ的に下町の酒場で働くようなタイプに全然見えないんだけど。。。
リリコもオーガストさんもミリオンになんと言っていいのか戸惑っていると、
「いいのよ。それぐらいわかってるわ。世間ではアタシもあまり可愛げがない理屈っぽい冷酷なイメージ持たれてるんだから。」と言いながらミリオンはそれがなかなかおもしろいらしい。リリコは、恐る恐るも、「あの。。。。えっと、昨日青の洞窟のほとりでヴィーナスさん、飲み物を間違えて酔っ払ってたからだけど。。。明日はミリオンさんのご実家で取材をしますからってご挨拶したら。。。その、ミリオンさんは、美術家だの僧侶だののヴィーナスさんやベルモさんをヤクザだと思ってるんじゃないか、ってあの酔っ払ってたからで。。。」
モゴモゴなんとなく言いにくそうにリリコが言うとプププっアハハハハハハミリオンが椅子から転げ落ちてお腹を抱えて大笑いしました。「ミリ、もう。ミリすけ。」大将がミリオンを起こして椅子に座らせましたがミリオンが、「アハハそうね、まぁ、アタシはあんまりあってないようなものとか、十人十色人それぞれだから正解はないみたいなもんうまいこと言うけどあんまり信用してないって言うかなぁ。だから、数学とかビシッと答えはこれだからってはっきりと証明できるものが好きでね。なんだか、美術とかよくわかんないし。まぁ、綺麗なものは好きなんだけどさー。でもさ、宗教とか死んでもないくせに前世がとかヤッバイし。アホかと思うしね。なんとでも言えるでしょ、そんな事さ。」ミリオンが言うと「これっミリっ」大将が怒るミリオンはペロッと舌を出して「まぁでも、この頃はそういうグレーって言うとよくないけどそういう仕事も世の中には必要って事がだんだんとわかってきたんだけどね。数字が好きだからアタシも株式投資とか、塾講師で全然やってけるけど、このお店で仕事してるのにはわけがあるのよね。」「投資もやってるんですか。。。」リリコが言うと、「ええ。お金には働いてもらわないと。元々私の実の父親の家系が投資家の家系みたいだし。母親の葉月も結構投資で稼いでるでしょ。私は拾われた子で親を知らなかったけど血筋というのかしらね。だけど、トレーダーとしては数字が相手だったり、それからね、ジーニアス義塾なんだけどさ。エリートの家系の勉強ばっかりして当たり前の子ども達ばっかりなのよね。それが悪いとは言わないけれどさ。それはそれでこの社会にはエリートがいなきゃいけないけど、子どもだてらに受験戦争の戦う戦士みたいな数字やらできて当たり前みたいな人ばっかり毎日毎日相手にしている人間関係ならなんか感覚がズレたり狂ってくるのよね、多分。私は美術家の金星人ヴィーナスが地球にきてマスコミに出るようになって、そっくりだからもしかして。。。ミリオンやベルモもおんなじ金星人なんじゃないかって事で、自分がヴィーナスやベルモとみつごで金星人って言うのがわかったんだけど、それまではなんだか宇宙人らしい、ってよくわからないどっかの星の得体の知れない謎の宇宙人として拾われて桑田家で育ったんだけど。。。」
ミリオンが言うには、やはり金星人らしく性質で遊びや楽しい事に目がないし。人付き合いや人慣れして人なつこい性質なので、酔っ払いのオッちゃんや観光客相手のこの海の家の仕事もなかなか気がまぎれるようで。ミリオンの近所の親友や幼なじみもハナタレ小僧連中で勉強嫌い。
ミリオンは優秀だけど、そもそもガリ勉で努力して優秀なのではなく勉強しなくてももともとできるタイプだし、仕事で勉強を教えるけど教えるのは好きだけどわざわざやらなくてもできるので勉強はしないし。
ミリオンの近所の幼なじみの友達は
とてもじゃないけど、ミリオンが勤務しているプルメリアジーニアス義塾に入塾するような子ども達ではないのだ。ガリ勉でもなく遊ぶのが好きだからミリオンと仲がいい。
それに、もともと自分は割り切り冷たいところがあると自覚しているからこそ、初心忘れるべからずで、できる人勉強一筋の子ども達ばかりを相手にするではなく酔っ払ったり下町の気さくな人達ともお付き合いすると。これもご縁だしちょうど偶然にも日本にやってきて、多分私ら金星人は、協調性が高いしg/a2.png">綺麗なものが好きでサービス精神旺盛でおもてなしや世話好きなので、日本に住むにはぴったりなんじゃないかな。と笑っている。
ミリオンの実に
かゆいところに手が届くような的確な働きと気遣い突き抜けるように快活な聡明さ。
それに。。世間ではの、美術家ヴィーナスのみつごのきょうだいとしてのクールでちょっと冷血というイメージが。。今日ここでミリオンに会って全然違うなぁ。たしかにきっちりしてるけど、お喋りでよく笑うし明るいし社交的だし。。と、リリコは感激しました。
実家の
新聞記者のアルバイトでいろいろな有名人に会う事はあったんだけど、これほどイメージと本人のギャップが凄い人もおもしろい。
ミリオンは、「あっ、そろそろ牡蠣が焼け上がる時間だわ。」というと、またシュルッと長々と2本手を伸ばして
「さ、どうぞ。熱いうちにね。」と、サッと牡蠣を運びました。
2021年12月25日
マリッジcelebration300福の女神達は楽園に微笑みながら。。。
「南側って。。?なんか、プルメリア島の北側と雰囲気違うよね。。えーと。こっちがブルーオーシャン海岸だっけ。で、反対側の北側がアクアマリンビーチ。。。」
リリコが眺める
ハイヤーの窓の外。
プルメリア島の南側ブルーオーシャンの海岸線はキラキラ輝いてる吸い込まれそうな
透明なブルーが果てしない。
「南側は観光地、開放的なリゾート地ですね。都心の中心街は中心部のプルメリアリゾートですが。。。木蓮寺がある北側が首都圏というか。。。南側と西側のプルメリア港が庶民派で
リリコさんお泊まりのアマゾネスサンクチュアリィの東側や北側が高級住宅街や富裕層ですね。それぞれ、どこにでも庶民派とかセレブ街とか地域の持つ空気はありますもんね。」
プルメリア島は、ざっくりと真ん中と東西南北に地域性が分かれていて木蓮寺のある北側が白蝶貝町で反対側の南側、今からリリコが向かう海の家クワタや旅館の海の灯りが黒蝶貝町になります。
海の家クワタは、ヴィーナスやベルモの三つ子のきょうだいのミリオンがいてご主人の桑田千範氏は、長男夫婦に海の灯りの旅館経営を譲りました。桑田氏もプルメリア島の生まれ育ちのプルメリアンです。昨日、リリコはオーガストさんに御礼で食事した青の洞窟のほとりで、オーガストさんの知り合いだと話しかけてきた隣の席の
ヴィーナスに、明日はごきょうだいのミリオンさんのおうちの取材がありましてと挨拶しました。
ヴィーナスの席には、さすがにそうそうたる人々。福の神笑〜や、人気女優の茶目コがいて。仕事柄超有名人にも慣れているリリコもちょっとびっくりしていましたがオーガストさんは、福の神笑〜の兄の大蔵の会社のプレゼンスタクシーの従業員でよく
信頼されて仕事を頼まれているのか、茶目コや笑〜にも慣れているようでした。ヴィーナスは、どうもオレンジジュースを大人の同席していた幹部の柑橘系カクテルと間違えて酔っ払っているようです。
とりあえず、明日はごきょうだいのミリオンさんのおうちにいきます。今日は木蓮寺さんやベルモさんにお世話になりまして。。。と挨拶をしますと、ヴィーナスは、酔っ払っているのか。。
「えーベルモやミリオンに取材アタシにはないのー」「ちょっと、ヴィーナス。。」笑〜がヴィーナスをたしなめましたがリリコは、「あっ、ごめんなさい、実は今回わたしはプルメリア島の取材で。。。旅のエッセイでプルメリア島の担当になりまして。。」
とリリコが慌てて釈明すると。
「そうなのー、あー、今日はベルモ、運命がどうとか、感謝の気持ちがどうやらとか、変な説教話しや宗教勧誘されなかったかしら。」そういうとアハハハハハとヴィーナスはお酒が回ってきましたのか、大笑いしはじめます。
笑〜や茶目コが慌てて、「ちょっと、ヴィーナス、ベルちゃんはそんな変な宗教じゃないでしょ。木蓮寺は超まともなお寺だし。」「アハハハハハ、わかってるわよー、ベルモがそんな事するわけないじゃない。ちょっとミリオンのベルモイジリのモノ真似をしただけよ。ギャハハハハハハハハハハハハミリオンはさ、美術家のアタシや坊さんのベルモをあってないような曖昧なものを扱う仕事してるからね、どうせヤクザだと思ってるんだろうけどさ。」
笑〜が、「ちょっとヴィーナス、酔っ払いすぎでしょもー、でもアタシも美容業界や芸能界の仕事だから。女医の母親からしたらアタシもヤクザかなんかだと思われてるだろうからね。」笑〜はため息をつく。笑〜は本人含めて家族が全員現役の福の神トップで。本人は、美と魅力の福の女神として生まれて。
双子の弟の富〜はお金と豊かさの福の神で。
それはご本人の意に反して産まれながらにして持ってきた資質にふさわしく前任の福の神が産まれてきた福の神の赤ちゃんを自分の後任に指名します。笑〜は、母方の曽祖母前任の美と魅力の女神のペルシャのようやくの指名で現役の美と魅力の福の神トップになりました。
なかなか、美と魅力の福の女神。それにふさわしい福の神の赤ちゃんが産まれてこなくて。
笑〜が産まれた日産まれた瞬間に神楽町市には、芍薬の花がたくさん降ってきました。
うわぁ。これは次の福の女神様が産まれたんだ。と。後任の現役福の女神が産まれると産まれた瞬間に神楽町市には女神の御印の花が降ります。
笑〜は芍薬の花が大量に降りいまでもお印の芍薬を大事にして会社や家にたくさん植えたり生花を贈り物にしています。
笑〜の母親の心。。。ココは、生命の福の女神で。産まれた時にはたくさんのカトレアや蘭の花が降ってきました。笑〜には、姉が二人いて嫁に出た長子長女の菜々乃は、宇宙の女神で。産まれた時にはたくさんのカサブランカや百合の花が降ってきました。
そして、次女のラブは恋愛と結婚の女神で生まれた瞬間薔薇の花がたくさん降ってきたのです。
なんとまぁ。ゴージャスな祝福。
ところが。。。女神というのはプライドも高く嫉妬も深いもので。女性に生まれたからには、美と魅力の女神がはっきり言って羨ましいもの。
生命の女神の心は、医療のトップ女医としても女は賢いより美しい方がなにかともてはやされているし。例えば、隣のお姉さんは賢いというより隣のお姉さんは綺麗な方が価値がある。
心も才色兼備であるものの。。他の福の女神達同様にどうにも自分が美と魅力の福の女神でない事が悔しくてたまりません。なんか、娘の笑〜には負けた気がするわ。
笑〜の前任の美と魅力の福の神のペルシャおばあちゃんがなかなか自身の後任の女神を指名しないので。女神の福の神達はヤキモキします。とは言え。。。福の女神達は、もう既に成長していますから。残念ながら、自分が美と魅力の女神ではないことがわかっていて。それならば自分の娘にと、思っているのですが。
生命の福の女神の心も。自分はどうして生命の福の神なんだろうか。女として産まれたんだから、本当は美と魅力の女神として産まれたかったと。正直言って悔しい思いをしていました。生命の福の神の心は、旦那さんは自然の福の神の楽、ガクで。
楽とのあいだに、7人の子ども、長女、あとよつごの男3人女一人、末っ子は双子の姉弟と
連続して全ての子ども全員現役の福の神達を産みます。長女菜々乃の宇宙の福の女神だけ嫁に行き
あとは、よつごの長男楠食の福の神。次男柊学問の福の神、三男大蔵交通の福の神。次女ラブ結婚と恋愛の福の女神。
その下に、末っ子双子で三女笑〜美と魅力の福の女神。四男富〜豊かさとお金の福の神。という子ども達を産んだ
心は、優秀なサラブレッド一家ですが。
6番目、三女の笑〜は、美と魅力の福の神でした。
えー
心は複雑な気持ちです。自分だって。。。女神、女としては、美と魅力の福の女神として産まれたかった。だけど、美と魅力の福の女神を娘として産んだのは自慢すべき誇らしい。
笑〜は赤ちゃんの頃から美と魅力の福の女神として神楽町市の心の病院で産まれた同い年の茶目コを可愛いきっと、この子は芸能界で売れるに違いないわとスカウトします。笑〜は赤ちゃんの頃から芸能界のドンとして。個性や才能あふれる人材をスカウトします。
前任の美と魅力の福の神のペルシャは笑〜が私こそが美と魅力の福の女神にというそこいらの福の女神とは違って、美しいもの綺麗なものを愛してさらに美しく磨きをかけて、誰が一番かとか自分が一番美しいというのではなく、その人その人の美しさを磨いて花を咲かせ世の中を照らすどんどん綺麗や魅力を引き出して作っていく性質が美と魅力の福の女神にふさわしい、自分が一番綺麗だとか、私こそが美と魅力の福の女神にふさわしいと自分で言う女は美しくないし、アタシはそんな奴には絶対美と福の女神を指名しない
と他の福の女神達に言いました。
笑〜の母親の心は。。。
ああ。。。。でも、悔しい旦那の自然の福の神楽は、笑〜を一番可愛がっているし笑〜贔屓だし。
そもそも、美しいは笑顔から笑う門には福来るで、楽は笑〜と名づけるし。デレデレの可愛いて可愛いてショウガナイって感じ。美と魅力の福の女神を娘に持って父親としては笑〜が一番の自慢の娘なんでしょう。
それに、心は自分の御印のカトレアや蘭も好きなのだけど。なんだか、笑〜のお印の芍薬の方が柔らかくて綺麗な気がするし。
心からしてみれば羨ましいものを持って産まれた笑〜が小憎らしい。
笑〜は産まれながらにして美と魅力の福の神に任命されて本人の意思ではなくもうそれが当たり前なんだろうけど。
しかも、笑〜は。。。双子の弟の富〜がお金や豊かさの福の神なので、
「えーアタシも双子の姉じゃなくてもしも富〜の双子の妹で産まれてきたら、あたしもお金や豊かさの福の神だったかもしれないのに。羨ましいわ。富〜が。お金や豊かさなんてみんな好きに決まってるじゃない。」と、平気で言って、心にキツめにど叱られました。
なんで怒られるんだろう。私たち神様、福の神は人や生物からお金やお酒を捧げられるけどお金やお酒は神様が大好きだから、いいものだから捧げられるんだし。
私は子どもだからお酒は飲めないし
もともとお酒は飲めない神様もいるけどさ。だけど、お金は神様も人間も生物もみんな大好きじゃん。
お金は
いいものだから私たちに捧げられるのよ。お金や豊かさの福の神の方がいいって言ってどこが悪いのよ。笑〜はムスッとしましたが
「笑〜、福の女神達は、みんな女神や女性に産まれてきて美と魅力の福の女神に憧れるのよ。そんな事を言うんじゃありませんからね」母親はキツく叱ります。
生命の福の女神の心は、女医として世界中の病院を駆け回り日頃は神楽町市の福の神の家にいないし、旦那の自然の福の神の楽も世界中で仕事で駆け回り子ども達の元の神楽町市にはいませんが。生命の福の女神の心は、女医としてプライドも高いし母親としてなかなか娘に厳しいようで。。。
福の神は、一夫多妻も一妻多夫も夫婦で話し合って合意すればオッケーなのですが
楽と心は一夫一妻の夫婦で。
娘の
恋愛と結婚の福の女神のラブが、未婚ではあるものの。。。二股三股、複数恋人やボーイフレンドと付き合う事にもガミガミ口を出して反対するのでした。
心の娘のラブや笑〜は、日頃は海外に口うるさい母親がいて離れて暮らしているので鬼の居ぬ間に洗濯です。福の神達は、既に乗り物の免許を全部持って産まれてきた交通の福の神の大蔵に特別に申請して
実施と筆記と試験と許可を得て、子どもでも合格すれば
いろいろ免許を取れるのですが。
ただいま8歳神楽町市小学校中学年クラスの
笑〜が車や飛行機の免許が欲しいからと言ったら、
母親の心が、「ダメよ。せめて、就労児童と一緒に10歳になるまで我慢しなさい。あなた、あまりに特別扱いすると周りから妬まれるし福の神は幾ら神様でも、
多少は
他の人に寄り添わないと。」となんとなくわかるようなわからないような事を言うのでした。
「当然の権利なのにね。そこまで口出しするかしらね。」ラブはウンザリして言います。「ハイハイ、って聞いときゃいいのよ、日頃海外だしさ。人間の母娘でも、なかなか口うるさい母親はいるでしょうよ。喫煙とかもね、成人しても女はタバコは吸うなって母親いそうじゃない。アタシは別にタバコなんか大人になっても吸いたいって思わないけど。菜々乃姉さんは成人してもタバコ吸わないからあれだけど、もし吸ってたらウチのオカンならタバコ吸うなとか言いそう。」笑〜も言うと、ラブがさらに。「ま。アタシはオカンに逆らって。。というか、内緒で適当にうまくやってるわよ。だいたいね、結婚する前に婚約もしていないなら色んな人と。。いろいろないい男と付き合っといた方がいいのよ。男も女も嫉妬深い生き物だけど。なんだかんだで、異性が寄ってくるようなモテる異性が好きなのよ。」
ラブはちょっとぐらい結婚に向かない性格の人の方が結婚しやすいと言う。とにかく行動する、異性に積極的だからだ。結婚と恋愛は別だしあまり経験なく恋愛と結婚は一緒だと思い込むからうまくいかないのよ。結婚は愛情もだけど、お互いに信頼と尊敬できる事が大事。異性としても人間としても
信頼できるって家族になる覚悟なんだからさ。とラブは言う。笑〜はまだまだ小学生だし。
気になる男の子はいるものの。。ラブの二股三股は当たり前にはついていけないなとは思いました。「まぁ、アタシもオカンが家にいないからさ、忙しいからなかなかないけど大蔵に内緒で車や飛行機の操縦を習ってるわ。ラブちゃんはもう免許取れるからさっさと免許取ればいいのに。」と笑〜がラブに運転免許を勧めても、ラブは、運転は怖いからとラブは免許は持っていません。
そんなこんなな福の神達でした。福の神が作った
神楽町市。その南側の島のプルメリア島は神々の遊び場。史上の楽園であり。美しい天国に近い島として、福の神が別荘地として、周りは四季があるのにプルメリア島だけは常夏の島として作りました。
「わ。あれは。。。例の。。」
ハイヤーで通り過ぎる
リリコが白い砂浜を見つめると、点々とちょこまかちょこまかカラフルな点が動いていきます。コンペイトウやマーブルチョコレートが散らばったり集まったりの様で。。。
プルメリア南側のブルーオーシャンビーチのカラフルな色々なカラーのヤドカリ達です。原色やパステルカラーや、蛍光色や中には水玉やグラデーションなどなど。まるで極楽鳥のようなヤドカリなので極楽鳥ヤドカリと呼ばれています。
オーガストさんの説明では、南側のブルーオーシャンのカラフルな極楽鳥ヤドカリは、活発で人懐っこいのですが、反対側の北側のアクアマリンビーチの白いヤドカリは、大人しくシャイなようです。
縄張りがきちんとしていて極楽鳥ヤドカリはブルーオーシャンビーチに、白い殻一色のホワイトヤドカリは、アクアマリンビーチにしか住まないようです。
海岸線を走ると、
「あれが、海の家クワタですよ。」オーガストさんが言いました。
前方の海辺には
開放的な
可愛らしい感じの海の家が見えてきました。
リリコが眺める
ハイヤーの窓の外。
プルメリア島の南側ブルーオーシャンの海岸線はキラキラ輝いてる吸い込まれそうな
透明なブルーが果てしない。
「南側は観光地、開放的なリゾート地ですね。都心の中心街は中心部のプルメリアリゾートですが。。。木蓮寺がある北側が首都圏というか。。。南側と西側のプルメリア港が庶民派で
リリコさんお泊まりのアマゾネスサンクチュアリィの東側や北側が高級住宅街や富裕層ですね。それぞれ、どこにでも庶民派とかセレブ街とか地域の持つ空気はありますもんね。」
プルメリア島は、ざっくりと真ん中と東西南北に地域性が分かれていて木蓮寺のある北側が白蝶貝町で反対側の南側、今からリリコが向かう海の家クワタや旅館の海の灯りが黒蝶貝町になります。
海の家クワタは、ヴィーナスやベルモの三つ子のきょうだいのミリオンがいてご主人の桑田千範氏は、長男夫婦に海の灯りの旅館経営を譲りました。桑田氏もプルメリア島の生まれ育ちのプルメリアンです。昨日、リリコはオーガストさんに御礼で食事した青の洞窟のほとりで、オーガストさんの知り合いだと話しかけてきた隣の席の
ヴィーナスに、明日はごきょうだいのミリオンさんのおうちの取材がありましてと挨拶しました。
ヴィーナスの席には、さすがにそうそうたる人々。福の神笑〜や、人気女優の茶目コがいて。仕事柄超有名人にも慣れているリリコもちょっとびっくりしていましたがオーガストさんは、福の神笑〜の兄の大蔵の会社のプレゼンスタクシーの従業員でよく
信頼されて仕事を頼まれているのか、茶目コや笑〜にも慣れているようでした。ヴィーナスは、どうもオレンジジュースを大人の同席していた幹部の柑橘系カクテルと間違えて酔っ払っているようです。
とりあえず、明日はごきょうだいのミリオンさんのおうちにいきます。今日は木蓮寺さんやベルモさんにお世話になりまして。。。と挨拶をしますと、ヴィーナスは、酔っ払っているのか。。
「えーベルモやミリオンに取材アタシにはないのー」「ちょっと、ヴィーナス。。」笑〜がヴィーナスをたしなめましたがリリコは、「あっ、ごめんなさい、実は今回わたしはプルメリア島の取材で。。。旅のエッセイでプルメリア島の担当になりまして。。」
とリリコが慌てて釈明すると。
「そうなのー、あー、今日はベルモ、運命がどうとか、感謝の気持ちがどうやらとか、変な説教話しや宗教勧誘されなかったかしら。」そういうとアハハハハハとヴィーナスはお酒が回ってきましたのか、大笑いしはじめます。
笑〜や茶目コが慌てて、「ちょっと、ヴィーナス、ベルちゃんはそんな変な宗教じゃないでしょ。木蓮寺は超まともなお寺だし。」「アハハハハハ、わかってるわよー、ベルモがそんな事するわけないじゃない。ちょっとミリオンのベルモイジリのモノ真似をしただけよ。ギャハハハハハハハハハハハハミリオンはさ、美術家のアタシや坊さんのベルモをあってないような曖昧なものを扱う仕事してるからね、どうせヤクザだと思ってるんだろうけどさ。」
笑〜が、「ちょっとヴィーナス、酔っ払いすぎでしょもー、でもアタシも美容業界や芸能界の仕事だから。女医の母親からしたらアタシもヤクザかなんかだと思われてるだろうからね。」笑〜はため息をつく。笑〜は本人含めて家族が全員現役の福の神トップで。本人は、美と魅力の福の女神として生まれて。
双子の弟の富〜はお金と豊かさの福の神で。
それはご本人の意に反して産まれながらにして持ってきた資質にふさわしく前任の福の神が産まれてきた福の神の赤ちゃんを自分の後任に指名します。笑〜は、母方の曽祖母前任の美と魅力の女神のペルシャのようやくの指名で現役の美と魅力の福の神トップになりました。
なかなか、美と魅力の福の女神。それにふさわしい福の神の赤ちゃんが産まれてこなくて。
笑〜が産まれた日産まれた瞬間に神楽町市には、芍薬の花がたくさん降ってきました。
うわぁ。これは次の福の女神様が産まれたんだ。と。後任の現役福の女神が産まれると産まれた瞬間に神楽町市には女神の御印の花が降ります。
笑〜は芍薬の花が大量に降りいまでもお印の芍薬を大事にして会社や家にたくさん植えたり生花を贈り物にしています。
笑〜の母親の心。。。ココは、生命の福の女神で。産まれた時にはたくさんのカトレアや蘭の花が降ってきました。笑〜には、姉が二人いて嫁に出た長子長女の菜々乃は、宇宙の女神で。産まれた時にはたくさんのカサブランカや百合の花が降ってきました。
そして、次女のラブは恋愛と結婚の女神で生まれた瞬間薔薇の花がたくさん降ってきたのです。
なんとまぁ。ゴージャスな祝福。
ところが。。。女神というのはプライドも高く嫉妬も深いもので。女性に生まれたからには、美と魅力の女神がはっきり言って羨ましいもの。
生命の女神の心は、医療のトップ女医としても女は賢いより美しい方がなにかともてはやされているし。例えば、隣のお姉さんは賢いというより隣のお姉さんは綺麗な方が価値がある。
心も才色兼備であるものの。。他の福の女神達同様にどうにも自分が美と魅力の福の女神でない事が悔しくてたまりません。なんか、娘の笑〜には負けた気がするわ。
笑〜の前任の美と魅力の福の神のペルシャおばあちゃんがなかなか自身の後任の女神を指名しないので。女神の福の神達はヤキモキします。とは言え。。。福の女神達は、もう既に成長していますから。残念ながら、自分が美と魅力の女神ではないことがわかっていて。それならば自分の娘にと、思っているのですが。
生命の福の女神の心も。自分はどうして生命の福の神なんだろうか。女として産まれたんだから、本当は美と魅力の女神として産まれたかったと。正直言って悔しい思いをしていました。生命の福の神の心は、旦那さんは自然の福の神の楽、ガクで。
楽とのあいだに、7人の子ども、長女、あとよつごの男3人女一人、末っ子は双子の姉弟と
連続して全ての子ども全員現役の福の神達を産みます。長女菜々乃の宇宙の福の女神だけ嫁に行き
あとは、よつごの長男楠食の福の神。次男柊学問の福の神、三男大蔵交通の福の神。次女ラブ結婚と恋愛の福の女神。
その下に、末っ子双子で三女笑〜美と魅力の福の女神。四男富〜豊かさとお金の福の神。という子ども達を産んだ
心は、優秀なサラブレッド一家ですが。
6番目、三女の笑〜は、美と魅力の福の神でした。
えー
心は複雑な気持ちです。自分だって。。。女神、女としては、美と魅力の福の女神として産まれたかった。だけど、美と魅力の福の女神を娘として産んだのは自慢すべき誇らしい。
笑〜は赤ちゃんの頃から美と魅力の福の女神として神楽町市の心の病院で産まれた同い年の茶目コを可愛いきっと、この子は芸能界で売れるに違いないわとスカウトします。笑〜は赤ちゃんの頃から芸能界のドンとして。個性や才能あふれる人材をスカウトします。
前任の美と魅力の福の神のペルシャは笑〜が私こそが美と魅力の福の女神にというそこいらの福の女神とは違って、美しいもの綺麗なものを愛してさらに美しく磨きをかけて、誰が一番かとか自分が一番美しいというのではなく、その人その人の美しさを磨いて花を咲かせ世の中を照らすどんどん綺麗や魅力を引き出して作っていく性質が美と魅力の福の女神にふさわしい、自分が一番綺麗だとか、私こそが美と魅力の福の女神にふさわしいと自分で言う女は美しくないし、アタシはそんな奴には絶対美と福の女神を指名しない
と他の福の女神達に言いました。
笑〜の母親の心は。。。
ああ。。。。でも、悔しい旦那の自然の福の神楽は、笑〜を一番可愛がっているし笑〜贔屓だし。
そもそも、美しいは笑顔から笑う門には福来るで、楽は笑〜と名づけるし。デレデレの可愛いて可愛いてショウガナイって感じ。美と魅力の福の女神を娘に持って父親としては笑〜が一番の自慢の娘なんでしょう。
それに、心は自分の御印のカトレアや蘭も好きなのだけど。なんだか、笑〜のお印の芍薬の方が柔らかくて綺麗な気がするし。
心からしてみれば羨ましいものを持って産まれた笑〜が小憎らしい。
笑〜は産まれながらにして美と魅力の福の神に任命されて本人の意思ではなくもうそれが当たり前なんだろうけど。
しかも、笑〜は。。。双子の弟の富〜がお金や豊かさの福の神なので、
「えーアタシも双子の姉じゃなくてもしも富〜の双子の妹で産まれてきたら、あたしもお金や豊かさの福の神だったかもしれないのに。羨ましいわ。富〜が。お金や豊かさなんてみんな好きに決まってるじゃない。」と、平気で言って、心にキツめにど叱られました。
なんで怒られるんだろう。私たち神様、福の神は人や生物からお金やお酒を捧げられるけどお金やお酒は神様が大好きだから、いいものだから捧げられるんだし。
私は子どもだからお酒は飲めないし
もともとお酒は飲めない神様もいるけどさ。だけど、お金は神様も人間も生物もみんな大好きじゃん。
お金は
いいものだから私たちに捧げられるのよ。お金や豊かさの福の神の方がいいって言ってどこが悪いのよ。笑〜はムスッとしましたが
「笑〜、福の女神達は、みんな女神や女性に産まれてきて美と魅力の福の女神に憧れるのよ。そんな事を言うんじゃありませんからね」母親はキツく叱ります。
生命の福の女神の心は、女医として世界中の病院を駆け回り日頃は神楽町市の福の神の家にいないし、旦那の自然の福の神の楽も世界中で仕事で駆け回り子ども達の元の神楽町市にはいませんが。生命の福の女神の心は、女医としてプライドも高いし母親としてなかなか娘に厳しいようで。。。
福の神は、一夫多妻も一妻多夫も夫婦で話し合って合意すればオッケーなのですが
楽と心は一夫一妻の夫婦で。
娘の
恋愛と結婚の福の女神のラブが、未婚ではあるものの。。。二股三股、複数恋人やボーイフレンドと付き合う事にもガミガミ口を出して反対するのでした。
心の娘のラブや笑〜は、日頃は海外に口うるさい母親がいて離れて暮らしているので鬼の居ぬ間に洗濯です。福の神達は、既に乗り物の免許を全部持って産まれてきた交通の福の神の大蔵に特別に申請して
実施と筆記と試験と許可を得て、子どもでも合格すれば
いろいろ免許を取れるのですが。
ただいま8歳神楽町市小学校中学年クラスの
笑〜が車や飛行機の免許が欲しいからと言ったら、
母親の心が、「ダメよ。せめて、就労児童と一緒に10歳になるまで我慢しなさい。あなた、あまりに特別扱いすると周りから妬まれるし福の神は幾ら神様でも、
多少は
他の人に寄り添わないと。」となんとなくわかるようなわからないような事を言うのでした。
「当然の権利なのにね。そこまで口出しするかしらね。」ラブはウンザリして言います。「ハイハイ、って聞いときゃいいのよ、日頃海外だしさ。人間の母娘でも、なかなか口うるさい母親はいるでしょうよ。喫煙とかもね、成人しても女はタバコは吸うなって母親いそうじゃない。アタシは別にタバコなんか大人になっても吸いたいって思わないけど。菜々乃姉さんは成人してもタバコ吸わないからあれだけど、もし吸ってたらウチのオカンならタバコ吸うなとか言いそう。」笑〜も言うと、ラブがさらに。「ま。アタシはオカンに逆らって。。というか、内緒で適当にうまくやってるわよ。だいたいね、結婚する前に婚約もしていないなら色んな人と。。いろいろないい男と付き合っといた方がいいのよ。男も女も嫉妬深い生き物だけど。なんだかんだで、異性が寄ってくるようなモテる異性が好きなのよ。」
ラブはちょっとぐらい結婚に向かない性格の人の方が結婚しやすいと言う。とにかく行動する、異性に積極的だからだ。結婚と恋愛は別だしあまり経験なく恋愛と結婚は一緒だと思い込むからうまくいかないのよ。結婚は愛情もだけど、お互いに信頼と尊敬できる事が大事。異性としても人間としても
信頼できるって家族になる覚悟なんだからさ。とラブは言う。笑〜はまだまだ小学生だし。
気になる男の子はいるものの。。ラブの二股三股は当たり前にはついていけないなとは思いました。「まぁ、アタシもオカンが家にいないからさ、忙しいからなかなかないけど大蔵に内緒で車や飛行機の操縦を習ってるわ。ラブちゃんはもう免許取れるからさっさと免許取ればいいのに。」と笑〜がラブに運転免許を勧めても、ラブは、運転は怖いからとラブは免許は持っていません。
そんなこんなな福の神達でした。福の神が作った
神楽町市。その南側の島のプルメリア島は神々の遊び場。史上の楽園であり。美しい天国に近い島として、福の神が別荘地として、周りは四季があるのにプルメリア島だけは常夏の島として作りました。
「わ。あれは。。。例の。。」
ハイヤーで通り過ぎる
リリコが白い砂浜を見つめると、点々とちょこまかちょこまかカラフルな点が動いていきます。コンペイトウやマーブルチョコレートが散らばったり集まったりの様で。。。
プルメリア南側のブルーオーシャンビーチのカラフルな色々なカラーのヤドカリ達です。原色やパステルカラーや、蛍光色や中には水玉やグラデーションなどなど。まるで極楽鳥のようなヤドカリなので極楽鳥ヤドカリと呼ばれています。
オーガストさんの説明では、南側のブルーオーシャンのカラフルな極楽鳥ヤドカリは、活発で人懐っこいのですが、反対側の北側のアクアマリンビーチの白いヤドカリは、大人しくシャイなようです。
縄張りがきちんとしていて極楽鳥ヤドカリはブルーオーシャンビーチに、白い殻一色のホワイトヤドカリは、アクアマリンビーチにしか住まないようです。
海岸線を走ると、
「あれが、海の家クワタですよ。」オーガストさんが言いました。
前方の海辺には
開放的な
可愛らしい感じの海の家が見えてきました。
2021年12月16日
マリッジcelebration 299われわれクリエイティブジェネレーションは。。。
「あの。。。なんか。。純さんという女性が。。?」幽霊の吾朗太さんが視えるハイヤーの運転手の
オーガストさんは
吾朗太さんは
なぜ、そんな事を聞くのだろうか吾朗太さん本人も男の子か女の子かすらよくわかってないみたいな感じで。。。
と思いましたが、
「あ、それは。。。」吾朗太さんはなんと答えたらいいのやらと戸惑ってしまいましたが、
そのとき。。。あっ
アマゾネスサンクチュアリィの方向からリリコが歩いてきました。
「ごめんなさい、吾朗太さん、お客様がいらしたので。。。昼間はだいたいは仕事で夜勤もあったりで家にいるかどうかわかりませんが、もしもなんかありましたら、ウチがわかるみたいだし。ウチに来てください。」オーガストさんは本当に申し訳なさそうに言いました。
なんか。。。いい人だよなぁ。。吾朗太さんは。。切ない痛みが込み上げてきました。
あっ。。。ジワっと。。なんだか昔懐かしいような。。記憶はないにしろ。。。いつかどこかで。。。
よくは思い出せないけどさりげない思いやりや配慮というか。。。
ジワっとあたたかな感覚。。。木蓮寺が特に綺麗だから昼間はフラフラどこかへ出掛けて夜はいつも寝床の定宿に勝手にしてるけど。。。このオッさんの家や庭でも綺麗だからイイよなぁ。。。
チラリと吾朗太さんはそう考えました。
さて。。同時刻。同じ朝。。
プルメリア島の北。。。
神楽町市、南新町の海辺の白い家のヴィーナス以外の住人、福ちゃんとシュナ坊とグリは、体調不良のヴィーナスだけを置いてグリのUFOで先に神楽町小学校へ。。。
というか、朝ごはんを作るのがめんどくさいので小学校の近所のカフェ南風でモーニングしてから学校へ行く事にしました。福ちゃんが社会で働く就労児童なので子ども達だけでも喫茶店へ入るのが許されています。就労児童は、家庭の事情や自らの希望で早く自分の適した資質で社会に貢献したいという子ども達です。
本当は、珈琲大好き南風のマスターの珈琲の大ファンのヴィーナスが率先して南風のモーニングに行くところ
いかんせんな、今朝は二日酔いでフラフラトホホ。。。
今は水を飲むのがやっとこ。大好きな珈琲も、大好きな桃も今口にしたら吐きそうです。
ヴィーナスは、しぶしぶミンナを見送るとガラス張りのリビングの水素水のウォーターサーバーで水を飲もうとすると門の向こうの遠目に、隣の居酒屋くじらのオヤジさんを見つけました。昨日お客に散々飲まされて酔っ払っているのかフラフラしてどうもウチにやって来そうです。なんなのよ。。。あの人、駐車場代なら口座引き落としじゃない。なんかのクレームかまたきし蔵と揉めたのかしら。。。それとも、福ちゃん達が昨日きし蔵に行ったのがバレて酔っ払って苦情を言いにきたのかしら。。。朝っぱらからメンドクサイ。。
うわぁ。多分。。。あのオッさんまた酔っ払ってる。。アタシもクラクラ二日酔いで人のこと言えないけどさ。
海辺の白い家を挟んできしめん屋のきし蔵と居酒屋くじらできし蔵とくじらのご主人は神楽町市小学校からの同級生です。祖父が名古屋出身で神楽町市できしめん屋をはじめて3代目のきし蔵のご主人と自分で居酒屋くじらをはじめたくじらのご主人。子どもの頃からの幼なじみで仲はいいし。白い家の裏のヴィーナスの麗しが浜パーキングの月極め駐車場もお互いお客さんの駐車場でスペースを何台か借りていますが、くじらのお客が勝手にきし蔵の駐車場に車を停めてきし蔵のお客が車を停めれなかったり夕方からオープンのくじらの駐車場にきし蔵のお客が勝手に車を停めたりで店のご主人同士で大揉めに大喧嘩になったりしました。
駐車場の大家で喧嘩や揉め事の見学や口出し大好きなヴィーナスは、二人のご主人に「ね、ご主人とオカシラは、共生共存で持ちつ持たれつなんだし。きし蔵のご主人は、居酒屋のオカシラの店で飲んだお客さん達がシメにきしめんや鍋焼きうどんを食べに来る」「ちょっとちょっとモモキーだけトクしてないアイツさ、わざわざ儲ける為に営業時間延ばしたんだぜ。ウチの酒飲んだ後のお客がよくきし蔵で〆のきしめん食べに行くし。ウチが奉仕するばっかりじゃん。」モモキーというのはきし蔵のご主人の名前が百樹なので小さな頃から同級生からは、モモキーと呼ばれていました。くじらのご主人は、苗字が大黒なので幼なじみからはクロやらクロっちと呼ばれていました。物腰柔らかい紳士的な品のいいきし蔵さんと元ヤンチャしてた雰囲気がある下町のオッさん風のくじらは正反対ですが近所の幼なじみで昔から仲良く料理人と言っても職人気質ではなく二人とも気さくで明るいタイプでした。
たまに酔っ払って気の短いクジラがきし蔵に喧嘩を売ります。ヴィーナスは、「あのねぇ。きし蔵のご主人が営業時間を延ばしてからカシラの店もますます流行る様になったでしょ。カシラんとこは、〆にご飯系か麺類はラーメンかうどんでそれもいいけどさ。お客さんの中では、くじらで一杯やって〆はきし蔵って発想のシステムが自然に組み込まれている人もたくさんいるし、きし蔵さんさお客さんにあそこはいいよ、ってけっこうくじらの宣伝してるんだからね。それに、真逆にきし蔵が閉店してからきし蔵の駐車場に車を停めるカシラの店のお客だっているんだからお互い様でしょ。カシラがそんなにイヤと言うならさ
駐車場の事は、お客さんにマナーがあるからネットや張り紙しとけばいいでしょ。アタシもなんなら自分のホームページにその件でマナーを守りましょうって大家の責任もあるし、書いとくから。」
と、仲裁にはいります。なんて、そんな事もあったけど。。
この
海辺の白い家はリビングが綺麗なガラス張りです。
案の定、
インターフォンが鳴ると
くじらのカシラのダミ声で。。。
「大家さん、ちょっと大家さんいるんだろう。さっき、福ちゃん達が外に出てて大家さんがいないんだけど大家さんって朝っぱらから仕事みたいに聞いたら、間違えて昨日酒飲んで大変って聞いたじゃないのさ。」
アイツらアタシが家にいる事を、二日酔いを。、。くじらのオッさんに喋ったなしぶしぶヴィーナスがインターフォンで、
「おはようございます。。。あのカシラ、なんかありましたか。」駐車場の大家として顧客を無視する訳にはいかないと無理をして対応しました。
「でさ、二日酔いの大家さんがあまりに可哀想だからよ、大家さんウチで売ってるウンコのパワーを持ってきたんだよ。エナジードリンクみたいなやつ。」「はウンコのパワーって下剤持ってきてくれてどうするのよ。。。心配してくれるのはありがたいけどアタシは快便自慢だから。飲んだらピーピーよ。。。」「あー、アハハハハハ。間違えた、違う違う、ウコンのパワーだってー。うちにあるの。。。すまん。ウチの常連のお客がウコンのパワーをウンコくれウンコくれって言う奴がいてさ。食べもの屋でそういう言い方するなって毎回ど叱るんだけどー。二日酔いに効くのやつね、ウコンのパワー。」
「それ、二日酔い防止で、未然に防ぐ予防系でアフターフォローってわけじゃないんじゃない。。。ウンコのパワーって。。。ウチのクラスの蜜蜂ハニーかよ。。。」
神楽町市小学校低学年の
ヴィーナスのクラスは、担任の先生が、5教科ではなくクリエイティブ編の宿題を出す事や授業をする事がよくあり。
例えば、誰もが知ってるような、シンデレラや桃太郎などなど。。有名な物語の続きのストーリーを考えようとか、その有名な物語は何が言いたいのか物語の目的を考えようという考察課題を出すのが好きで。
それは、子どもの想像力をふくらませたり、人の話や考えは宝の山でそういう見方もあったのかと刺激や勉強になっておもしろいし。
多種多様千差万別な十人十色の考えや物の見方があって無から有を生み出し柔軟に考える訓練や感性を豊かに高める訓練でもあり児童の中には将来は、考えて表現する作家や絵本作家、シナリオライターやお笑い芸人になりたい子も何人かいるので。ティーチャーズという種族の天使とアヒルのハーフの担任のセブン先生は、パンチパーマの若いにいちゃんですが、明るくて優しくおもしろいヴィーナスも大好きな先生です。
みんなの夢を応援する為にも子どものうちから感性を豊かにするクリエイティブな授業と課題を心がけています。
たとえ、文筆業や文章を書く仕事に興味がない子達でもコミニュケーション能力、ワクワクする気持ちやコメント力を高めるクリエイティブの授業はいつも人気がありました。
笑いはこの世を変えるパワーがある、社会が不安になっていくこそ世の中には笑いが必要で笑う門には福来たるで、成長には豊かな感覚と笑いが必要という事で、豊かな感性を育てるという課題のひとつで
「言い間違いや思い込みの勘違いをしていた事がありますか。例えば、先生は、両親が薬剤師ですが、小学生の頃学校の帰りに新しく友達になった子にその事を言ったら急に友達が真っ青になって大泣きして突然逃げて帰ってしまわれて。なんかやったっけ。。。全然友達を泣かせる意味がないので、、。意味もわからなく親にも友達を泣かせたなんて叱られるから言えないし
モヤモヤしていたら次の日学校へ行ったらその友達に謝られました。どうもその友達は、先生の親の 薬剤師ヤクザ医師だと勘違いして
ヤクザ専門の闇医者で拳銃で撃たれたなど人に言えない喧嘩のケガの処置やドラマで腎臓や肝臓を売れみたいな臓器売買の手術をする悪い医者だと勘違いされて家に大泣きで飛んで帰った友達は、怖い人の子どもと友達になったどうしようと親に泣きついたのですが、親がびっくりしてよくよく聞いてみたら息子はどうも薬剤師をヤクザみたいな悪い事をする医者だと思っている事がわかり友達は親に大笑いされて、きちんと薬剤師は、薬の専門家の事で病院やドラッグストアで薬を出したり起きに相談されたりしている人の事だと説明されて次の日セブン先生に謝りに来たのでした。」
まぁ、低学年クラスの児童達からも出るわ出るわで盛り上がって西京焼きを最強焼きでこれが最高に美味しい魚の焼き方だと思ったり。ベルモみたいにビーグルをベーグルと言っていたり。。。 よくある汚職事件をお食事券だと勘違いした子や、野球のアベレージを阿部れいじという選手だと思ってた子や肩甲骨を骨で一番頑丈な
健康骨だと思っていたり、異邦人を悪い事ばかりして暮らす違法人だと思ってたり。。
お兄さんが、
新撰組を新鮮組だと思ってテストに書いていたという子もいました。
よくある
月極め駐車場を、げっきょく駐車場という大手のフランチャイズの駐車場の会社の名前だと思っていた子もいました。
ヴィーナスは、それこそ居酒屋くじらで壁のメニュー表に酒盗と書いてあって、誰かが酔っ払って酒を飲み逃げでもして壁に書いて万引きするなみたいなニュアンスで酒泥棒と注意してるのかとくじらのオカシラに言って大笑いされたと発表しました。
そんな時、クラスメイトのミツバチのハニーが
「お父さんがドラッグストアでウコンのパワーを買ってきてと言われてよく知らなかったので前々から知っていた
下剤のウンコのパワーを買ってきたら家族から怒られるより大笑いされてずっといまだに家族から笑いのネタにされてイヤんなっちゃう」と言われて笑われていました。
ヴィーナスは、いつもの
そんな自分の低学年クラスを思い出して
ああ。。早く。。学校へ行きたい。。。
おいてけぼりをくらうなんて。。。
オーガストさんは
吾朗太さんは
なぜ、そんな事を聞くのだろうか吾朗太さん本人も男の子か女の子かすらよくわかってないみたいな感じで。。。
と思いましたが、
「あ、それは。。。」吾朗太さんはなんと答えたらいいのやらと戸惑ってしまいましたが、
そのとき。。。あっ
アマゾネスサンクチュアリィの方向からリリコが歩いてきました。
「ごめんなさい、吾朗太さん、お客様がいらしたので。。。昼間はだいたいは仕事で夜勤もあったりで家にいるかどうかわかりませんが、もしもなんかありましたら、ウチがわかるみたいだし。ウチに来てください。」オーガストさんは本当に申し訳なさそうに言いました。
なんか。。。いい人だよなぁ。。吾朗太さんは。。切ない痛みが込み上げてきました。
あっ。。。ジワっと。。なんだか昔懐かしいような。。記憶はないにしろ。。。いつかどこかで。。。
よくは思い出せないけどさりげない思いやりや配慮というか。。。
ジワっとあたたかな感覚。。。木蓮寺が特に綺麗だから昼間はフラフラどこかへ出掛けて夜はいつも寝床の定宿に勝手にしてるけど。。。このオッさんの家や庭でも綺麗だからイイよなぁ。。。
チラリと吾朗太さんはそう考えました。
さて。。同時刻。同じ朝。。
プルメリア島の北。。。
神楽町市、南新町の海辺の白い家のヴィーナス以外の住人、福ちゃんとシュナ坊とグリは、体調不良のヴィーナスだけを置いてグリのUFOで先に神楽町小学校へ。。。
というか、朝ごはんを作るのがめんどくさいので小学校の近所のカフェ南風でモーニングしてから学校へ行く事にしました。福ちゃんが社会で働く就労児童なので子ども達だけでも喫茶店へ入るのが許されています。就労児童は、家庭の事情や自らの希望で早く自分の適した資質で社会に貢献したいという子ども達です。
本当は、珈琲大好き南風のマスターの珈琲の大ファンのヴィーナスが率先して南風のモーニングに行くところ
いかんせんな、今朝は二日酔いでフラフラトホホ。。。
今は水を飲むのがやっとこ。大好きな珈琲も、大好きな桃も今口にしたら吐きそうです。
ヴィーナスは、しぶしぶミンナを見送るとガラス張りのリビングの水素水のウォーターサーバーで水を飲もうとすると門の向こうの遠目に、隣の居酒屋くじらのオヤジさんを見つけました。昨日お客に散々飲まされて酔っ払っているのかフラフラしてどうもウチにやって来そうです。なんなのよ。。。あの人、駐車場代なら口座引き落としじゃない。なんかのクレームかまたきし蔵と揉めたのかしら。。。それとも、福ちゃん達が昨日きし蔵に行ったのがバレて酔っ払って苦情を言いにきたのかしら。。。朝っぱらからメンドクサイ。。
うわぁ。多分。。。あのオッさんまた酔っ払ってる。。アタシもクラクラ二日酔いで人のこと言えないけどさ。
海辺の白い家を挟んできしめん屋のきし蔵と居酒屋くじらできし蔵とくじらのご主人は神楽町市小学校からの同級生です。祖父が名古屋出身で神楽町市できしめん屋をはじめて3代目のきし蔵のご主人と自分で居酒屋くじらをはじめたくじらのご主人。子どもの頃からの幼なじみで仲はいいし。白い家の裏のヴィーナスの麗しが浜パーキングの月極め駐車場もお互いお客さんの駐車場でスペースを何台か借りていますが、くじらのお客が勝手にきし蔵の駐車場に車を停めてきし蔵のお客が車を停めれなかったり夕方からオープンのくじらの駐車場にきし蔵のお客が勝手に車を停めたりで店のご主人同士で大揉めに大喧嘩になったりしました。
駐車場の大家で喧嘩や揉め事の見学や口出し大好きなヴィーナスは、二人のご主人に「ね、ご主人とオカシラは、共生共存で持ちつ持たれつなんだし。きし蔵のご主人は、居酒屋のオカシラの店で飲んだお客さん達がシメにきしめんや鍋焼きうどんを食べに来る」「ちょっとちょっとモモキーだけトクしてないアイツさ、わざわざ儲ける為に営業時間延ばしたんだぜ。ウチの酒飲んだ後のお客がよくきし蔵で〆のきしめん食べに行くし。ウチが奉仕するばっかりじゃん。」モモキーというのはきし蔵のご主人の名前が百樹なので小さな頃から同級生からは、モモキーと呼ばれていました。くじらのご主人は、苗字が大黒なので幼なじみからはクロやらクロっちと呼ばれていました。物腰柔らかい紳士的な品のいいきし蔵さんと元ヤンチャしてた雰囲気がある下町のオッさん風のくじらは正反対ですが近所の幼なじみで昔から仲良く料理人と言っても職人気質ではなく二人とも気さくで明るいタイプでした。
たまに酔っ払って気の短いクジラがきし蔵に喧嘩を売ります。ヴィーナスは、「あのねぇ。きし蔵のご主人が営業時間を延ばしてからカシラの店もますます流行る様になったでしょ。カシラんとこは、〆にご飯系か麺類はラーメンかうどんでそれもいいけどさ。お客さんの中では、くじらで一杯やって〆はきし蔵って発想のシステムが自然に組み込まれている人もたくさんいるし、きし蔵さんさお客さんにあそこはいいよ、ってけっこうくじらの宣伝してるんだからね。それに、真逆にきし蔵が閉店してからきし蔵の駐車場に車を停めるカシラの店のお客だっているんだからお互い様でしょ。カシラがそんなにイヤと言うならさ
駐車場の事は、お客さんにマナーがあるからネットや張り紙しとけばいいでしょ。アタシもなんなら自分のホームページにその件でマナーを守りましょうって大家の責任もあるし、書いとくから。」
と、仲裁にはいります。なんて、そんな事もあったけど。。
この
海辺の白い家はリビングが綺麗なガラス張りです。
案の定、
インターフォンが鳴ると
くじらのカシラのダミ声で。。。
「大家さん、ちょっと大家さんいるんだろう。さっき、福ちゃん達が外に出てて大家さんがいないんだけど大家さんって朝っぱらから仕事みたいに聞いたら、間違えて昨日酒飲んで大変って聞いたじゃないのさ。」
アイツらアタシが家にいる事を、二日酔いを。、。くじらのオッさんに喋ったなしぶしぶヴィーナスがインターフォンで、
「おはようございます。。。あのカシラ、なんかありましたか。」駐車場の大家として顧客を無視する訳にはいかないと無理をして対応しました。
「でさ、二日酔いの大家さんがあまりに可哀想だからよ、大家さんウチで売ってるウンコのパワーを持ってきたんだよ。エナジードリンクみたいなやつ。」「はウンコのパワーって下剤持ってきてくれてどうするのよ。。。心配してくれるのはありがたいけどアタシは快便自慢だから。飲んだらピーピーよ。。。」「あー、アハハハハハ。間違えた、違う違う、ウコンのパワーだってー。うちにあるの。。。すまん。ウチの常連のお客がウコンのパワーをウンコくれウンコくれって言う奴がいてさ。食べもの屋でそういう言い方するなって毎回ど叱るんだけどー。二日酔いに効くのやつね、ウコンのパワー。」
「それ、二日酔い防止で、未然に防ぐ予防系でアフターフォローってわけじゃないんじゃない。。。ウンコのパワーって。。。ウチのクラスの蜜蜂ハニーかよ。。。」
神楽町市小学校低学年の
ヴィーナスのクラスは、担任の先生が、5教科ではなくクリエイティブ編の宿題を出す事や授業をする事がよくあり。
例えば、誰もが知ってるような、シンデレラや桃太郎などなど。。有名な物語の続きのストーリーを考えようとか、その有名な物語は何が言いたいのか物語の目的を考えようという考察課題を出すのが好きで。
それは、子どもの想像力をふくらませたり、人の話や考えは宝の山でそういう見方もあったのかと刺激や勉強になっておもしろいし。
多種多様千差万別な十人十色の考えや物の見方があって無から有を生み出し柔軟に考える訓練や感性を豊かに高める訓練でもあり児童の中には将来は、考えて表現する作家や絵本作家、シナリオライターやお笑い芸人になりたい子も何人かいるので。ティーチャーズという種族の天使とアヒルのハーフの担任のセブン先生は、パンチパーマの若いにいちゃんですが、明るくて優しくおもしろいヴィーナスも大好きな先生です。
みんなの夢を応援する為にも子どものうちから感性を豊かにするクリエイティブな授業と課題を心がけています。
たとえ、文筆業や文章を書く仕事に興味がない子達でもコミニュケーション能力、ワクワクする気持ちやコメント力を高めるクリエイティブの授業はいつも人気がありました。
笑いはこの世を変えるパワーがある、社会が不安になっていくこそ世の中には笑いが必要で笑う門には福来たるで、成長には豊かな感覚と笑いが必要という事で、豊かな感性を育てるという課題のひとつで
「言い間違いや思い込みの勘違いをしていた事がありますか。例えば、先生は、両親が薬剤師ですが、小学生の頃学校の帰りに新しく友達になった子にその事を言ったら急に友達が真っ青になって大泣きして突然逃げて帰ってしまわれて。なんかやったっけ。。。全然友達を泣かせる意味がないので、、。意味もわからなく親にも友達を泣かせたなんて叱られるから言えないし
モヤモヤしていたら次の日学校へ行ったらその友達に謝られました。どうもその友達は、先生の親の 薬剤師ヤクザ医師だと勘違いして
ヤクザ専門の闇医者で拳銃で撃たれたなど人に言えない喧嘩のケガの処置やドラマで腎臓や肝臓を売れみたいな臓器売買の手術をする悪い医者だと勘違いされて家に大泣きで飛んで帰った友達は、怖い人の子どもと友達になったどうしようと親に泣きついたのですが、親がびっくりしてよくよく聞いてみたら息子はどうも薬剤師をヤクザみたいな悪い事をする医者だと思っている事がわかり友達は親に大笑いされて、きちんと薬剤師は、薬の専門家の事で病院やドラッグストアで薬を出したり起きに相談されたりしている人の事だと説明されて次の日セブン先生に謝りに来たのでした。」
まぁ、低学年クラスの児童達からも出るわ出るわで盛り上がって西京焼きを最強焼きでこれが最高に美味しい魚の焼き方だと思ったり。ベルモみたいにビーグルをベーグルと言っていたり。。。 よくある汚職事件をお食事券だと勘違いした子や、野球のアベレージを阿部れいじという選手だと思ってた子や肩甲骨を骨で一番頑丈な
健康骨だと思っていたり、異邦人を悪い事ばかりして暮らす違法人だと思ってたり。。
お兄さんが、
新撰組を新鮮組だと思ってテストに書いていたという子もいました。
よくある
月極め駐車場を、げっきょく駐車場という大手のフランチャイズの駐車場の会社の名前だと思っていた子もいました。
ヴィーナスは、それこそ居酒屋くじらで壁のメニュー表に酒盗と書いてあって、誰かが酔っ払って酒を飲み逃げでもして壁に書いて万引きするなみたいなニュアンスで酒泥棒と注意してるのかとくじらのオカシラに言って大笑いされたと発表しました。
そんな時、クラスメイトのミツバチのハニーが
「お父さんがドラッグストアでウコンのパワーを買ってきてと言われてよく知らなかったので前々から知っていた
下剤のウンコのパワーを買ってきたら家族から怒られるより大笑いされてずっといまだに家族から笑いのネタにされてイヤんなっちゃう」と言われて笑われていました。
ヴィーナスは、いつもの
そんな自分の低学年クラスを思い出して
ああ。。早く。。学校へ行きたい。。。
おいてけぼりをくらうなんて。。。
2021年12月09日
マリッジcelebration。298あの祈りが届くとき。。。
「オッさん、仕事かよ。。。まぁ、そのかっこでこの車そうだよなぁ。あれ、こないだ青じゃなかったっけ。車。。。」
吾朗太さんが声を掛けてきたオーガストさんに言いました。
「こないだのアクアブルーは、ウチのプレゼンスタクシーのカラーだけど、今日はハイヤーなんで。こないだはちょっと人手が足りなくて一般車を手伝っていたんです。」見るからに黒い高級車のタクシーでオーガストさんは言いました。
「ほー。んじゃ、けっこうな金もってるお客かよ。まぁ、オッさんそういう上客相手に向きそうだなぁ。」「昨日からのお客様です。そうそう昨日はお客様と木蓮寺へ行きましたよ。吾朗太さん、夜は木蓮寺にいらっしゃるんですね。どっかお出かけですか。」「まぁな。俺あんまりジッとしてるって嫌なんだよな。へー、木蓮寺の参拝にでも付き合ったのか。」「いえ、東京から来た新聞社のお嬢さんで木蓮寺の取材でしたね。私も同席してましたよ。木蓮寺さんとは顔見知りですし。よく参拝のお客様や個人的なご用事のお客様を上座へ乗せていきますからね。あっ、上座というのは木蓮寺の住所みたいなもんですね。」「あ、そういやブーコが。。。あの、ベルモが新聞社の取材があるからみたいな話をしてたっけ。へー東京。俺も東京出身らしいんだけどさ。言われても全然覚えてねーんだぜ。ハァ。」「東京。。。そうですよね、そうそう、あの日、初めて吾朗太さんを見かけた日私は吾朗太さんのお兄さんという方をプルメリア警察署からプルメリア港に乗せましたよ。すれ違いで残念でしたが。。。吾朗太さんそっくりですね。」
「ああ。。。ブーコから聞いたよ。そっくりって。。。アニキって奴はオレと違って優秀なんだろう。別人種だろ。チンピラやヤクザみたいなろくでなしでもないんだろ。。。」
「お優しそうな雰囲気が良く似てますね。」オーガストさんがにっこりしました。
「は。。。ハァ優しい。。。ネェ。。、ま、まぁ、オレはコワモテじゃねー、どっちかってと甘い顔だからなぁ。でも。。。優しいかねぇ。しかし、馬鹿だねーアニキって三太夫とかいう奴もさ。わざわざ金や時間使って東京から来たんだろ。ブーコが言うには。。反社会の実家と一切縁切ってカタギの。。外務省かなんかの官僚だろ。俺みたいな弟がいるのバレたら。。。もう死んでるし。頭のいい奴はなに考えてるかわからん。死んだヤクザもんなんかほっときゃいいのに。」「そんな事言わないでくださいよ。縁なんて切っても切れないでしょう。って。。。言いたいけど。。私は学生の頃に博多から東京に出て。。東京で仕事して海外へ行ったりで。すっかり実家とも疎遠です。あなたが羨ましいですよ。お兄さん。。。海で貴方を弔って泣きながらプルメリアの花束を海に捧げてましたね。私もプルメリア港に近いので、ご一緒に。。ストレリチアの花を。。。」
「あっ」あの時。。。寝ていたら、いきなりプルメリアとオレンジの花が降ってきて。。。なんだと思ったんだけど。。。
もしかして。。。「オレンジの鳥の頭みたいなストレッチって、それだろ。ブーコに教えてもらったんだけど。。。」吾朗太さんはなぜか泣きそうになるのをこらえて。。。
「よくご存知ですね、ストレッチじゃなくてストレリチア、ストレチアとも言うんですが極楽鳥花です。私が買った古民家に群れがあって。前の人が残していったんですが。私は好きな花なので、そのまま刈り取らずにお世話してます。」
あの日。。。どこからともなく降ってきたプルメリアとストレリチアは。。。オッさんとアニキという奴が俺に捧げた花だったかもしれん。それに。。。
「プルメリア港の近くの。。あの花の群れって、あ、あの家か。昔ばなしみたいに古い家だけどこじんまりして綺麗だし。で、日本風な家だけどあの花があってもおかしくない不思議な感じの。。。」
「そうそう、多分私の家ですね。プルメリア港の近くのストレリチアの古民家」
オーガストさんは、ストレリチアはお祝いの花だけど吾朗太さんが天国で幸せになれるようにと三太夫さんに言って一緒に吾朗太さんが眠っていた海へ花を捧げました。
ああ。。。そうだ、俺がホストクラブで働いていたらしいがそのマヒルというチワワのオッさんがあの花が好きで極楽鳥夜。。。ストレチヤという店名にしたとかブーコに言われたなぁ。マヒルって名前はボーっとなんとなく覚えていたんだけどな。
ただそれだけであり。ホストクラブで働いていた事すら覚えてはいない。残念ながらだけど。
「そうか。俺が。。。飲み屋のにいちゃんだった頃に、ストレチヤとかいう店で働いてて、そこのオーナーがあの花が好きだったらしい。って聞いたけどな。でも。。なんも思い出せん。」「飲み屋ああ、そう言えば、ホストクラブのお兄さん達にあの花をあげましたよ。ああいうお店って女性がお客様だから生花も喜ばれるでしょう。ビーグルとフェネックのハタチぐらいのお兄さんで。。。二人とも私の名刺を見て、私はオーガストで会社の番号が24だから、名刺にオーガスト24となってまして。俺たちの誕生日じゃないかってびっくりしてて。私も8月24日産まれなんで。それで話が盛り上がって。で、今日のお客様もビーグルさんの東京の幼なじみでご紹介いただきました。」
オーガストさんは、吾朗太さんにアクアブルーの名刺を見せて言いました。オーガストという名前で、会社の番号の24番が空いていたので8月24日産まれだったので。
名刺には家紋かどうかはわかりませんが
なぜか、青い山のような形のスタンプも押してありました。
「あっ。。犬、耳のたれた犬と目が大きいキツネのにいちゃんだろ。アイツらなら見た事あるぜ。プルメリア港の近くに住んでる奴らじゃね?」
自分は死んでいるが、なぜかああいう奴らは羨ましい反面で微笑ましい。ビーグルとフェネックのホストのにいちゃん達。
奴ら二人は霊感が無さそうで、自分が視えないだろうと暇を持て余した吾朗太さんは彼らの家にこっそりついていった事があったが。。。
思ったとおりに二人とも部屋をかなり綺麗にしていたし。俺は汚いのは嫌いだ多分、生前も相当潔癖症というか綺麗好きというかそんなところだろうな。
だから、寝るときは一段と綺麗な木蓮寺で寝るデブ子が幼稚園の先生とか言って。
昼間はピーギャーガキがうるさいからだいたいは寺にいないけどよ。ウッざい奴で俺が視えるガキがいて、あんなウンコな話でギャーギャーうるさいし。
みたいなことを吾朗太さんはオーガストさんに言います。
あっ。。。
そうだ、ブーコの友人らしき神野純。
ブーコのノートには、仲良い友達的なメモで書いてあった。って事は。。。東京じゃなくてどうもこっちに住んでるのでは。ネットの友人なら、そうやって書くか、あそこまで真っ青になったって事は。。。東京ってより、こっちに住んでる可能性が高いな
まぁ。。。このオーガストのオッさんは、時々木蓮寺に仕事で行く程度でブーコの人間関係まではわざわざ把握してないだろう。昨日は特別に仕事以上で木蓮寺へ行ったみたいだが。。。
まさかまさか。。だけど。。
でも。。オーガストのオッさんもこのプルメリア島に何年か住んでるらしいし。。。
もしかして、ブーコの友人らしき神野純って奴も。。。知っているかも。。。ブーコもだけどオーガストのオッさんも職業柄色んな人と付き合って人間関係は広いし。ちょっとした知り合いや少し知ってるとかあるかもしれない。男か女だけでも。。。
確かに、嫁だった緋夏って女の托卵。緋夏って奴は托卵するぐらいだからあまりいい奴でもないだろう。俺も人のことは言えない。吾朗太さんはそう思う。俺もろくでないし。
神野純って奴は、ブーコが真っ青になるほどなんかを心配していたわけで
ブーコもろくでもない奴なら友達にはならないし自業自得だぐらいにしか思わないだろうが
神野純がいい奴なんだと思う。だから緋夏って馬鹿嫁に結婚してない独身だと嘘をついてお人好しの男がひっかけられて
多分そいつが純の父親だとは思うが。。
でも。。気にはなる。。
そこで吾朗太さんはオーガストさんに、「オッさんあの、この辺で、神野純って奴知らないかな。。ブーコの友達だと思うんだけど。」
さりげなく吾朗太さんがオーガストさんに聞いてみました。
「神野あ。。。神野。。純さん」
オーガストさんはなにか思い出したようで。。。
「なんだ。。。知ってるのか。。。」
「あ、確か、今からのお客様のリリコさんのお友達で。。東京から神楽町市に進学されてるらしいです。。。あのイーストサイエンス大学にね。。。ベルもさんも仲良いみたいですよ、そうそう、その純さんというお嬢さんのことで。。」
そうすると。。なぜかオーガストさんの顔が曇ります。
「なんだ。。。ヤバい奴なのか。でもブーコがわざわざロクデモネー奴と仲良くしないとは思うんだけど。。。」
「いや、そうじゃなくてね。純さんが東京に帰省してて。。。逆にこっちに仕事で東京から来ているリリコさんが東京の同窓会に出られないというので、同級生が同窓会の写メを送ってきたんですが。。。」
「神野純って、女か」「はい。。お嬢さんです。ハリネズミの。可愛らしい感じの。。。でも。。」
さらに。。オーガストさんは顔を曇らして言葉を濁らせてしまいます。
「やっぱり女かなんかあった。。。のか」
吾朗太さんが尋ねますと、オーガストさんは、ようやく重い口を開き
「あのね。。まぁ、私はちょっとだけ霊感がありますので貴方も視えてるんですが。。。実はその。。リリコさんのお友達の純さん。。リリコさんのスマホに送られてきた写メが。。。身体が透けていたんですよ。」
「なんだそれ。。。」
「私は若い頃そんなような写真を見たことがありまして。そういう半透明に写真に写っている人って言うのですか。。でもね。。。私が見た限りのはなし、そういう半透明に身体が透けて写真に写っている人は暫くしてお亡くなりになっているんです。ひとりの例外もなく」
「えっ。。。」
吾朗太さんが声を掛けてきたオーガストさんに言いました。
「こないだのアクアブルーは、ウチのプレゼンスタクシーのカラーだけど、今日はハイヤーなんで。こないだはちょっと人手が足りなくて一般車を手伝っていたんです。」見るからに黒い高級車のタクシーでオーガストさんは言いました。
「ほー。んじゃ、けっこうな金もってるお客かよ。まぁ、オッさんそういう上客相手に向きそうだなぁ。」「昨日からのお客様です。そうそう昨日はお客様と木蓮寺へ行きましたよ。吾朗太さん、夜は木蓮寺にいらっしゃるんですね。どっかお出かけですか。」「まぁな。俺あんまりジッとしてるって嫌なんだよな。へー、木蓮寺の参拝にでも付き合ったのか。」「いえ、東京から来た新聞社のお嬢さんで木蓮寺の取材でしたね。私も同席してましたよ。木蓮寺さんとは顔見知りですし。よく参拝のお客様や個人的なご用事のお客様を上座へ乗せていきますからね。あっ、上座というのは木蓮寺の住所みたいなもんですね。」「あ、そういやブーコが。。。あの、ベルモが新聞社の取材があるからみたいな話をしてたっけ。へー東京。俺も東京出身らしいんだけどさ。言われても全然覚えてねーんだぜ。ハァ。」「東京。。。そうですよね、そうそう、あの日、初めて吾朗太さんを見かけた日私は吾朗太さんのお兄さんという方をプルメリア警察署からプルメリア港に乗せましたよ。すれ違いで残念でしたが。。。吾朗太さんそっくりですね。」
「ああ。。。ブーコから聞いたよ。そっくりって。。。アニキって奴はオレと違って優秀なんだろう。別人種だろ。チンピラやヤクザみたいなろくでなしでもないんだろ。。。」
「お優しそうな雰囲気が良く似てますね。」オーガストさんがにっこりしました。
「は。。。ハァ優しい。。。ネェ。。、ま、まぁ、オレはコワモテじゃねー、どっちかってと甘い顔だからなぁ。でも。。。優しいかねぇ。しかし、馬鹿だねーアニキって三太夫とかいう奴もさ。わざわざ金や時間使って東京から来たんだろ。ブーコが言うには。。反社会の実家と一切縁切ってカタギの。。外務省かなんかの官僚だろ。俺みたいな弟がいるのバレたら。。。もう死んでるし。頭のいい奴はなに考えてるかわからん。死んだヤクザもんなんかほっときゃいいのに。」「そんな事言わないでくださいよ。縁なんて切っても切れないでしょう。って。。。言いたいけど。。私は学生の頃に博多から東京に出て。。東京で仕事して海外へ行ったりで。すっかり実家とも疎遠です。あなたが羨ましいですよ。お兄さん。。。海で貴方を弔って泣きながらプルメリアの花束を海に捧げてましたね。私もプルメリア港に近いので、ご一緒に。。ストレリチアの花を。。。」
「あっ」あの時。。。寝ていたら、いきなりプルメリアとオレンジの花が降ってきて。。。なんだと思ったんだけど。。。
もしかして。。。「オレンジの鳥の頭みたいなストレッチって、それだろ。ブーコに教えてもらったんだけど。。。」吾朗太さんはなぜか泣きそうになるのをこらえて。。。
「よくご存知ですね、ストレッチじゃなくてストレリチア、ストレチアとも言うんですが極楽鳥花です。私が買った古民家に群れがあって。前の人が残していったんですが。私は好きな花なので、そのまま刈り取らずにお世話してます。」
あの日。。。どこからともなく降ってきたプルメリアとストレリチアは。。。オッさんとアニキという奴が俺に捧げた花だったかもしれん。それに。。。
「プルメリア港の近くの。。あの花の群れって、あ、あの家か。昔ばなしみたいに古い家だけどこじんまりして綺麗だし。で、日本風な家だけどあの花があってもおかしくない不思議な感じの。。。」
「そうそう、多分私の家ですね。プルメリア港の近くのストレリチアの古民家」
オーガストさんは、ストレリチアはお祝いの花だけど吾朗太さんが天国で幸せになれるようにと三太夫さんに言って一緒に吾朗太さんが眠っていた海へ花を捧げました。
ああ。。。そうだ、俺がホストクラブで働いていたらしいがそのマヒルというチワワのオッさんがあの花が好きで極楽鳥夜。。。ストレチヤという店名にしたとかブーコに言われたなぁ。マヒルって名前はボーっとなんとなく覚えていたんだけどな。
ただそれだけであり。ホストクラブで働いていた事すら覚えてはいない。残念ながらだけど。
「そうか。俺が。。。飲み屋のにいちゃんだった頃に、ストレチヤとかいう店で働いてて、そこのオーナーがあの花が好きだったらしい。って聞いたけどな。でも。。なんも思い出せん。」「飲み屋ああ、そう言えば、ホストクラブのお兄さん達にあの花をあげましたよ。ああいうお店って女性がお客様だから生花も喜ばれるでしょう。ビーグルとフェネックのハタチぐらいのお兄さんで。。。二人とも私の名刺を見て、私はオーガストで会社の番号が24だから、名刺にオーガスト24となってまして。俺たちの誕生日じゃないかってびっくりしてて。私も8月24日産まれなんで。それで話が盛り上がって。で、今日のお客様もビーグルさんの東京の幼なじみでご紹介いただきました。」
オーガストさんは、吾朗太さんにアクアブルーの名刺を見せて言いました。オーガストという名前で、会社の番号の24番が空いていたので8月24日産まれだったので。
名刺には家紋かどうかはわかりませんが
なぜか、青い山のような形のスタンプも押してありました。
「あっ。。犬、耳のたれた犬と目が大きいキツネのにいちゃんだろ。アイツらなら見た事あるぜ。プルメリア港の近くに住んでる奴らじゃね?」
自分は死んでいるが、なぜかああいう奴らは羨ましい反面で微笑ましい。ビーグルとフェネックのホストのにいちゃん達。
奴ら二人は霊感が無さそうで、自分が視えないだろうと暇を持て余した吾朗太さんは彼らの家にこっそりついていった事があったが。。。
思ったとおりに二人とも部屋をかなり綺麗にしていたし。俺は汚いのは嫌いだ多分、生前も相当潔癖症というか綺麗好きというかそんなところだろうな。
だから、寝るときは一段と綺麗な木蓮寺で寝るデブ子が幼稚園の先生とか言って。
昼間はピーギャーガキがうるさいからだいたいは寺にいないけどよ。ウッざい奴で俺が視えるガキがいて、あんなウンコな話でギャーギャーうるさいし。
みたいなことを吾朗太さんはオーガストさんに言います。
あっ。。。
そうだ、ブーコの友人らしき神野純。
ブーコのノートには、仲良い友達的なメモで書いてあった。って事は。。。東京じゃなくてどうもこっちに住んでるのでは。ネットの友人なら、そうやって書くか、あそこまで真っ青になったって事は。。。東京ってより、こっちに住んでる可能性が高いな
まぁ。。。このオーガストのオッさんは、時々木蓮寺に仕事で行く程度でブーコの人間関係まではわざわざ把握してないだろう。昨日は特別に仕事以上で木蓮寺へ行ったみたいだが。。。
まさかまさか。。だけど。。
でも。。オーガストのオッさんもこのプルメリア島に何年か住んでるらしいし。。。
もしかして、ブーコの友人らしき神野純って奴も。。。知っているかも。。。ブーコもだけどオーガストのオッさんも職業柄色んな人と付き合って人間関係は広いし。ちょっとした知り合いや少し知ってるとかあるかもしれない。男か女だけでも。。。
確かに、嫁だった緋夏って女の托卵。緋夏って奴は托卵するぐらいだからあまりいい奴でもないだろう。俺も人のことは言えない。吾朗太さんはそう思う。俺もろくでないし。
神野純って奴は、ブーコが真っ青になるほどなんかを心配していたわけで
ブーコもろくでもない奴なら友達にはならないし自業自得だぐらいにしか思わないだろうが
神野純がいい奴なんだと思う。だから緋夏って馬鹿嫁に結婚してない独身だと嘘をついてお人好しの男がひっかけられて
多分そいつが純の父親だとは思うが。。
でも。。気にはなる。。
そこで吾朗太さんはオーガストさんに、「オッさんあの、この辺で、神野純って奴知らないかな。。ブーコの友達だと思うんだけど。」
さりげなく吾朗太さんがオーガストさんに聞いてみました。
「神野あ。。。神野。。純さん」
オーガストさんはなにか思い出したようで。。。
「なんだ。。。知ってるのか。。。」
「あ、確か、今からのお客様のリリコさんのお友達で。。東京から神楽町市に進学されてるらしいです。。。あのイーストサイエンス大学にね。。。ベルもさんも仲良いみたいですよ、そうそう、その純さんというお嬢さんのことで。。」
そうすると。。なぜかオーガストさんの顔が曇ります。
「なんだ。。。ヤバい奴なのか。でもブーコがわざわざロクデモネー奴と仲良くしないとは思うんだけど。。。」
「いや、そうじゃなくてね。純さんが東京に帰省してて。。。逆にこっちに仕事で東京から来ているリリコさんが東京の同窓会に出られないというので、同級生が同窓会の写メを送ってきたんですが。。。」
「神野純って、女か」「はい。。お嬢さんです。ハリネズミの。可愛らしい感じの。。。でも。。」
さらに。。オーガストさんは顔を曇らして言葉を濁らせてしまいます。
「やっぱり女かなんかあった。。。のか」
吾朗太さんが尋ねますと、オーガストさんは、ようやく重い口を開き
「あのね。。まぁ、私はちょっとだけ霊感がありますので貴方も視えてるんですが。。。実はその。。リリコさんのお友達の純さん。。リリコさんのスマホに送られてきた写メが。。。身体が透けていたんですよ。」
「なんだそれ。。。」
「私は若い頃そんなような写真を見たことがありまして。そういう半透明に写真に写っている人って言うのですか。。でもね。。。私が見た限りのはなし、そういう半透明に身体が透けて写真に写っている人は暫くしてお亡くなりになっているんです。ひとりの例外もなく」
「えっ。。。」
2021年11月27日
マリッジcelebration297 どんな日もかけがえのない一日。。
「わ。。。二日酔いって。。。」
海辺の白い家で。
アザラシの福ちゃんとミニチュアシュナウザーのシュナ坊と金星人のグリが呆れたように口をそろえます。
昨夜プルメリア島の高級フレンチ
青の洞窟のほとりで接待を受けたヴィーナスは、翌日頭がズキンズキンするから今日は悪いけど先にグリのUFOで学校行ってて。。。と、シーツにくるまりながら海辺の白い家の同居人達に言いました。
神楽町市の南側の麗しが浜の海辺の白い家で、ヴィーナスは、アザラシの福ちゃんと同居しています。今はもう、同じクラスのミニチュアシュナウザーのシュナ坊ももともとは神楽町市の都心部の福の神楽園、通称福楽園の福の神の家に住んでいましたが同じクラスのヴィーナスに連れまわされるうちに勝手に海辺の白い家で暮らす様になりました。
そして、ヴィーナスの故郷の金星からやってきた実家の隣家の幼なじみのグリも、ここ暫くは海辺の白い家に滞在して神楽町小学校に一緒に通っています。グリは金星人の親が地球旅行好きの大の親日家なのでグリの行先は、地球の日本で幼なじみのヴィーナスの元なので、安心してるしグリはグリエンタティーメントサプライズという社名の祝福パーティーサプライズ雑貨も販売して収入があるので親も大好きな日本の小学校でグリが学べるし、教育されるので
家から出ても自立できて
無収入で厚かましくよその家に居候する事もないと地球暮らしを温かく見守っていました。
もともと、この海辺の白い家は、福の神神楽町市の就労児童で真珠業マーメードティアーズの雇われ社長になった福ちゃんに会長の福の神笑〜が福ちゃんの家族が南極に帰ってしまうのでお祝いに神楽町市の海辺に白い家をプレゼントしました。福ちゃんは、親と一緒に南極には帰らずに大好きな神楽町市に残り福の神の就労児童の試験を受けます。
福ちゃんは兄さん姉さん妹、弟とにかくきょうだいがたくさんいすぎるぐらいいすぎるので進学もしたいし運転免許も車も早くほしいし家に仕送りしたいのでなによりも日本が好きだし神楽町市が大好きなので神楽町市で就労児童になる事に決めました。就労児童の仕事は、児童本人が決められず
福の神が本人の資質を判断してこれがあなたのお仕事だと天職に振り分けられるのですがやりたくない興味がない職種の場合
本人が辞退や拒否する場合もあります。
でも、福の神が本人の適職天職を知っていて振り分けるのでもともと本人の資質や特技にかなった職種であり今のところ就労児童試験に合格して働く児童から福の神就労児童制度を辞退した子どもは誰もいません。その人にとっても、自分の適性
アザラシの福ちゃんも本当は車関係の仕事につきたいと思っていたしそれなのに宝石やらの真珠関係と言われて、自分も予想していなかった業種にはかなりびっくりしましたが
笑〜から、貴重品を扱うのは信用信頼誠実な性格でなければいけないしそれに、お客様は女性が多いので綺麗な女の子より綺麗な男の子の方がウケが良いからと言われて悪くはないと海辺の白い家にすみ小学校へ通いながらも仕事をしています。
福の神からあなたの適正や天職はこうですよと言われるのは、試験を受ける子ども達にとって楽しみでもドキドキ不安ではないなんとも言えない緊張感もまたもやの楽しみの一つです。一人寂しい慣れない一人暮らしでしたが
ある日突然金星からヴィーナスが降ってきて福ちゃんと一緒に暮らすことになり
またそのヴィーナスが仲良しのクラスメイトのシュナ坊や金星の幼なじみのグリを呼んでも
もともと大家族育ちの福ちゃんは、気心知れた楽しい友達と住めて怒るどころか大賛成です。
そんな福ちゃんは今朝体調不調なヴィーナスに「大丈夫なの。。。今日は学校休んだら」と声をかけるとヴィーナスは、「大丈夫、先生には午前中仕事だから。。。給食ぐらいには顔を出せるってLINE入れたから。。二日酔いなんて言えるわけないでしょ。」「そんなん、たまには休んだら。別に体調悪いならズル休みじゃないし。」とグリが言うとヴィーナスが怒って「ヤダー孤独死しちゃう」「ハァ。。。」
ヴィーナスは小学校が大好きで、小学校をまるで行かないと損をする無料の遊園地かなんかだと思っているフシがあります。学校には友達がいっぱいいるし給食が美味しいし無料で日々新たな事を日進月歩学ぶおもしろい勉強ができるし人がたくさんいて
世話好きで場を仕切りたがるので人がいない生活には耐えられないし。宇宙人でスポンジが水を吸い込む様に飲み込みが早いので遊び感覚で学校に通っています。世話焼きジジイ体質のなんでもやりたがりなので児童会の初期や低学年クラスの学級委員もしています。神楽町小学校の顔役なので自分が休むわけにいかないと思い込んでいます。
「絶対に二日酔いって先生に言わないでちょうだいよ。それから、頭痛が痛いとか、病気らしいことは言わないでよ?風邪かもしれないから学校休めって言われたらやだし。これというのもあのおデブさんが悪いのよ。」ヴィーナスがシーツの中でクラクラと頭を抱えながらいうと。
「頭痛が痛いって頭が痛いから頭痛でしょ。おデブさんって。。。昨日からヴィーナスはベルちゃんに怒ってるけどさ。いったいどうしたんだよ。」シュナ坊が言います。「今は頭が痛いからアヤツの話はしないでちょうだい」ヴィーナスはさらに亀が甲羅に縮こまるみたいにギュッとシーツにくるまります。
「昨日、ウチの真珠を扱ったお守りの話で木蓮寺に行ってベルちゃんにも会ったけどあのベルちゃんがそんな酷いことを言ったりやりそうに思わないけど。なんか、誤解なんじゃないの。。。」福ちゃんも不思議そうに言います。「間違ってカクテル飲むなんて。。。一人だけ高い接待受けるからよ。。。昨日は私達お隣のきし蔵のきしめんだったのにね。」グリが笑って言います。海辺の白い家の隣は隣がきしめん屋のきし蔵で反対の隣が居酒屋くじらです。「なにを言ってるの一緒に誘ったからどうって言ったのに、かしこまったテーブルマナーは嫌だってアンタらが逃げたんじゃないの。」「そんなん、昨日はヴィーナスの仕事の接待の場でしょ。仲良しこよしな宴会やパリピの飲み会じゃないんだからさ。社外秘や企業秘密もあるだろうし。ゾロゾロ僕らは着いて行ったらダメでしょうに。」小学生社会人の福ちゃんが言います。「まぁ。。。そうなんだけどさーあんまりきしぞうへばっかり行くとくじらのオヤジに見つかると妬くわよ。」ヴィーナスが言うと「ウチんらくじらさんにもちゃんと行ってるでしょ。くじらはあんまり夜遅いと居酒屋でお客にウザい酔っ払いがでてくるからやなのよ。相手するのめんどくさいし。坊ちゃん爺さんみたいな顔して可愛いとか悪口かセクハラみたいな事言われるしさ。」ミニチュアシュナウザーのシュナ坊が言います。「それ、全然悪口でもない事実だし。あんた可愛い爺さんみたいじゃない。でも、悪口だと思うんならモラハラっていうんじゃないの。まぁ、アタシが変わったチワワがいるみたいに言われるよりよっぽど爺さんの方がマシじゃないの。」ヴィーナスはあいかわらずシーツにくるまったまま口だけは達者です。
神楽町市の南部
海辺の白い家がある南新町麗しが浜では、港町か商店街があったりこ綺麗ではあるものの港町区で下町の雰囲気です。福ちゃんの海辺の白い家を挟んで西側がきしめん屋きし蔵東側が居酒屋くじらでヴィーナスが買った白い家の裏の広い敷地を月極駐車場にしてご近所の商店街に良心的な値段で貸しています。本業の美術家演出家だけでも相当な収入で福の神神楽町市の一定収入以上で税金を支払っていますがクラスメイトからは、いったいどれだけ稼ぐのよ。。。もうお金なんて本業だけでも使いきれないほど有り余っているでしょうに。と、今度マンション経営もしようかな管理会社に任せれば良いし。みたいな事をチラッと言ったら呆れ果てられました。
ところがヴィーナスは「なにを言ってるの。アタシが稼げばそのぶんドンドン市にも税金が入るしあんた達ももっともっともっといい思いできるじゃないの。」福の神が治める神楽町市は一定の高額納税者のみ税金を納め、一般市民は無税なので、
お金を稼ぐのは人の為にも社会の為にもなることだ
税金を支払う事はいいことだ、自分も税金をたくさん支払えるようになりたいと
一般的な税金は支払いたくないという感覚とは全く真逆の住民感覚でした。
「わかった。。お大事に。。。僕らご飯食べたら先に学校へ行くよ。早くベルちゃんと仲直りするといいね。」シュナ坊が言うと「だからアヤツの話しを今はしないでちょうだいってムカついてるんだからさ。」かたくなにヴィーナスが言うので
「もう耳掃除させて貰えなくなるね。VIPのお客さんって言ってたのに。残念だね。」グリが言うと。。。シーツにくるまったヴィーナスは。。。「ウッ。。。」
そうです。ヴィーナスは、人の耳掃除が中毒の様に大好きで抜群に上手なので小学校で先生に隠れて内緒で友達の耳掃除をしていますが、みつごのきょうだいのベルもがデブなのに綺麗にしても耳穴の新陳代謝が激しいのか耳垢ゴッソリなので超VIP客だとヴィーナスは目をつけてわざわざ半月に一回ぐらい遊びがてらに馬鹿馬鹿しくもベルモやチワワの耳掃除に木蓮寺にやってきます。超VIP客と言ってもベルモ達から別にお金を取るわけでもなし。
昔は
ベルモの妹分のチワワのミーナもココナも以前は耳掃除が大嫌いで泣いて逃げまわっていたもののヴィーナスが耳掃除をするようになってからチワワ達もあまりにも気持ち良いので途中でウトウトスヤスヤ眠りに落ちるぐらいです。ヴィーナスはヴィーナスで、他人様の耳掃除をしてスッキリするのが究極の至福の贅沢時間です。「自分で勝手に取らないでちょうだい。ちゃんと私が耳掃除してあげるから」耳掃除のしがいがあるベルモに上から目線で釘を刺すのでした。ベルモもベルモでヴィーナスの耳掃除は怖しいほどきもちいいのでその言いつけは守っています。
さて。。。そのベルモですが。
ベルモは笑〜からスマホにパーフェクトサーズディの関係者として白骨死体のモンタージュの吾朗太さんの三太夫さんではないもう一人の兄。。。異母兄になりますが四朗さんという人からTV局に電話が入ったのでその録音を送られました。四朗さんという異母兄の他にも吾朗太さんにはあと二人異母兄はいたのですが四朗さんの話しだと二人は行方不明だし歳の離れたヤクザなのであまり吾朗太には関係ないだろうという話しでした。この四朗さんという人と、あとは、ホストクラブ極楽鳥夜。。。で、吾朗太さんはストレチヤで氷室終夜として働いていたと麗夜という新宿のホストクラブのオーナーが電話してきたという録音も聞きました。
「あれっ。。。なんか、男にはお優しいこと。。。女には金を巻き上げて食い物にして。三太夫さんは実兄だからかばうとしても。。。愛人の子どもでわがままなのに。この四朗さんて人も麗夜さんて人も、なんか。。かなり吾朗太さんを褒めてる気がするけど。。」
ストレチヤ。。。と言えば、そうそう。プルメリア島の駿栄さんが流星という名前で働いてるホストクラブの熱帯夜のオーナーの朔夜社長も電話で褒めてたっけ。
あたしにはデブだのブーコだの。。散々憎まれ口叩くくせに。。。
まぁ、それもそうか。。。吾朗太さんというのは父親のヤクザの組長剣崎蓮気氏に寵愛されてさらにはマヒル社長にも可愛がられて小さい頃から若い衆にも若、だの歳上男性からかなりチヤホヤされてきた事もあり。
そのせいか、男性に対して余裕があるって言うか甘いというかあまり敵愾心もなく自分が一番というより、積極的に素質があるイケメンをホストクラブにスカウトしたり。
そりゃあ、スカウトも自分の金になるという話しだけれど。。。自分もホストのキャストだからいいホストが入ってきたら、自分の地位も危うくなる可能性があるかもしれないというのに。。。むしろイケメンや優秀な男性には好意的で共感していたようね。
女にモテる男性の中には、男性からは嫌われるタイプの人もいるだろうけど。
吾朗太氏は、割と男性から可愛がられたり好かれていたようだ。。。吾朗太さん、今は生前の記憶は無くしてる。だけど、生前の記憶を取り戻して自覚して自分がどういう原因で亡くなったのかを取り戻せば、吾朗太氏は天使のコウちゃんの特別な取り計らいで天国に行けるのだ。そして。。。天国へ行ったあとは、何年後かはわからないけど吾朗太氏の魂は生まれ変わる。。。
だから、吾朗太さんには記憶を取り戻してほしい。だけど。。。その前に、吾朗太さんには記憶を取り戻してしまう前に頼みがあるのよね。
吾朗太さんに頼んだら。。いいのかわからない。でも。。。吾朗太さんが記憶を取り戻して天国へ行ってしまったら。。もう。。。
吾朗太さんには頼めないし。。それに。。
意外にも、吾朗太さんは魂は生まれ変わるという事を信じて早く生まれ変わりたいようで。
そんなのアホだ迷信だとてっきりあの桑田ミリオンみたいに生まれ変わりなど魂は転生する、だの言うと宗教キチだのインチキ坊主だの馬鹿にされると思ったんだけどー。
吾朗太さんは、木蓮幼稚園がはじまり園児が集まりがやがやとする前にどこかへフラッと行ってしまう。
早く。。。吾朗太さんに頼み込むべきか。それとも。。。
時間が無いわ
海辺の白い家で。
アザラシの福ちゃんとミニチュアシュナウザーのシュナ坊と金星人のグリが呆れたように口をそろえます。
昨夜プルメリア島の高級フレンチ
青の洞窟のほとりで接待を受けたヴィーナスは、翌日頭がズキンズキンするから今日は悪いけど先にグリのUFOで学校行ってて。。。と、シーツにくるまりながら海辺の白い家の同居人達に言いました。
神楽町市の南側の麗しが浜の海辺の白い家で、ヴィーナスは、アザラシの福ちゃんと同居しています。今はもう、同じクラスのミニチュアシュナウザーのシュナ坊ももともとは神楽町市の都心部の福の神楽園、通称福楽園の福の神の家に住んでいましたが同じクラスのヴィーナスに連れまわされるうちに勝手に海辺の白い家で暮らす様になりました。
そして、ヴィーナスの故郷の金星からやってきた実家の隣家の幼なじみのグリも、ここ暫くは海辺の白い家に滞在して神楽町小学校に一緒に通っています。グリは金星人の親が地球旅行好きの大の親日家なのでグリの行先は、地球の日本で幼なじみのヴィーナスの元なので、安心してるしグリはグリエンタティーメントサプライズという社名の祝福パーティーサプライズ雑貨も販売して収入があるので親も大好きな日本の小学校でグリが学べるし、教育されるので
家から出ても自立できて
無収入で厚かましくよその家に居候する事もないと地球暮らしを温かく見守っていました。
もともと、この海辺の白い家は、福の神神楽町市の就労児童で真珠業マーメードティアーズの雇われ社長になった福ちゃんに会長の福の神笑〜が福ちゃんの家族が南極に帰ってしまうのでお祝いに神楽町市の海辺に白い家をプレゼントしました。福ちゃんは、親と一緒に南極には帰らずに大好きな神楽町市に残り福の神の就労児童の試験を受けます。
福ちゃんは兄さん姉さん妹、弟とにかくきょうだいがたくさんいすぎるぐらいいすぎるので進学もしたいし運転免許も車も早くほしいし家に仕送りしたいのでなによりも日本が好きだし神楽町市が大好きなので神楽町市で就労児童になる事に決めました。就労児童の仕事は、児童本人が決められず
福の神が本人の資質を判断してこれがあなたのお仕事だと天職に振り分けられるのですがやりたくない興味がない職種の場合
本人が辞退や拒否する場合もあります。
でも、福の神が本人の適職天職を知っていて振り分けるのでもともと本人の資質や特技にかなった職種であり今のところ就労児童試験に合格して働く児童から福の神就労児童制度を辞退した子どもは誰もいません。その人にとっても、自分の適性
アザラシの福ちゃんも本当は車関係の仕事につきたいと思っていたしそれなのに宝石やらの真珠関係と言われて、自分も予想していなかった業種にはかなりびっくりしましたが
笑〜から、貴重品を扱うのは信用信頼誠実な性格でなければいけないしそれに、お客様は女性が多いので綺麗な女の子より綺麗な男の子の方がウケが良いからと言われて悪くはないと海辺の白い家にすみ小学校へ通いながらも仕事をしています。
福の神からあなたの適正や天職はこうですよと言われるのは、試験を受ける子ども達にとって楽しみでもドキドキ不安ではないなんとも言えない緊張感もまたもやの楽しみの一つです。一人寂しい慣れない一人暮らしでしたが
ある日突然金星からヴィーナスが降ってきて福ちゃんと一緒に暮らすことになり
またそのヴィーナスが仲良しのクラスメイトのシュナ坊や金星の幼なじみのグリを呼んでも
もともと大家族育ちの福ちゃんは、気心知れた楽しい友達と住めて怒るどころか大賛成です。
そんな福ちゃんは今朝体調不調なヴィーナスに「大丈夫なの。。。今日は学校休んだら」と声をかけるとヴィーナスは、「大丈夫、先生には午前中仕事だから。。。給食ぐらいには顔を出せるってLINE入れたから。。二日酔いなんて言えるわけないでしょ。」「そんなん、たまには休んだら。別に体調悪いならズル休みじゃないし。」とグリが言うとヴィーナスが怒って「ヤダー孤独死しちゃう」「ハァ。。。」
ヴィーナスは小学校が大好きで、小学校をまるで行かないと損をする無料の遊園地かなんかだと思っているフシがあります。学校には友達がいっぱいいるし給食が美味しいし無料で日々新たな事を日進月歩学ぶおもしろい勉強ができるし人がたくさんいて
世話好きで場を仕切りたがるので人がいない生活には耐えられないし。宇宙人でスポンジが水を吸い込む様に飲み込みが早いので遊び感覚で学校に通っています。世話焼きジジイ体質のなんでもやりたがりなので児童会の初期や低学年クラスの学級委員もしています。神楽町小学校の顔役なので自分が休むわけにいかないと思い込んでいます。
「絶対に二日酔いって先生に言わないでちょうだいよ。それから、頭痛が痛いとか、病気らしいことは言わないでよ?風邪かもしれないから学校休めって言われたらやだし。これというのもあのおデブさんが悪いのよ。」ヴィーナスがシーツの中でクラクラと頭を抱えながらいうと。
「頭痛が痛いって頭が痛いから頭痛でしょ。おデブさんって。。。昨日からヴィーナスはベルちゃんに怒ってるけどさ。いったいどうしたんだよ。」シュナ坊が言います。「今は頭が痛いからアヤツの話はしないでちょうだい」ヴィーナスはさらに亀が甲羅に縮こまるみたいにギュッとシーツにくるまります。
「昨日、ウチの真珠を扱ったお守りの話で木蓮寺に行ってベルちゃんにも会ったけどあのベルちゃんがそんな酷いことを言ったりやりそうに思わないけど。なんか、誤解なんじゃないの。。。」福ちゃんも不思議そうに言います。「間違ってカクテル飲むなんて。。。一人だけ高い接待受けるからよ。。。昨日は私達お隣のきし蔵のきしめんだったのにね。」グリが笑って言います。海辺の白い家の隣は隣がきしめん屋のきし蔵で反対の隣が居酒屋くじらです。「なにを言ってるの一緒に誘ったからどうって言ったのに、かしこまったテーブルマナーは嫌だってアンタらが逃げたんじゃないの。」「そんなん、昨日はヴィーナスの仕事の接待の場でしょ。仲良しこよしな宴会やパリピの飲み会じゃないんだからさ。社外秘や企業秘密もあるだろうし。ゾロゾロ僕らは着いて行ったらダメでしょうに。」小学生社会人の福ちゃんが言います。「まぁ。。。そうなんだけどさーあんまりきしぞうへばっかり行くとくじらのオヤジに見つかると妬くわよ。」ヴィーナスが言うと「ウチんらくじらさんにもちゃんと行ってるでしょ。くじらはあんまり夜遅いと居酒屋でお客にウザい酔っ払いがでてくるからやなのよ。相手するのめんどくさいし。坊ちゃん爺さんみたいな顔して可愛いとか悪口かセクハラみたいな事言われるしさ。」ミニチュアシュナウザーのシュナ坊が言います。「それ、全然悪口でもない事実だし。あんた可愛い爺さんみたいじゃない。でも、悪口だと思うんならモラハラっていうんじゃないの。まぁ、アタシが変わったチワワがいるみたいに言われるよりよっぽど爺さんの方がマシじゃないの。」ヴィーナスはあいかわらずシーツにくるまったまま口だけは達者です。
神楽町市の南部
海辺の白い家がある南新町麗しが浜では、港町か商店街があったりこ綺麗ではあるものの港町区で下町の雰囲気です。福ちゃんの海辺の白い家を挟んで西側がきしめん屋きし蔵東側が居酒屋くじらでヴィーナスが買った白い家の裏の広い敷地を月極駐車場にしてご近所の商店街に良心的な値段で貸しています。本業の美術家演出家だけでも相当な収入で福の神神楽町市の一定収入以上で税金を支払っていますがクラスメイトからは、いったいどれだけ稼ぐのよ。。。もうお金なんて本業だけでも使いきれないほど有り余っているでしょうに。と、今度マンション経営もしようかな管理会社に任せれば良いし。みたいな事をチラッと言ったら呆れ果てられました。
ところがヴィーナスは「なにを言ってるの。アタシが稼げばそのぶんドンドン市にも税金が入るしあんた達ももっともっともっといい思いできるじゃないの。」福の神が治める神楽町市は一定の高額納税者のみ税金を納め、一般市民は無税なので、
お金を稼ぐのは人の為にも社会の為にもなることだ
税金を支払う事はいいことだ、自分も税金をたくさん支払えるようになりたいと
一般的な税金は支払いたくないという感覚とは全く真逆の住民感覚でした。
「わかった。。お大事に。。。僕らご飯食べたら先に学校へ行くよ。早くベルちゃんと仲直りするといいね。」シュナ坊が言うと「だからアヤツの話しを今はしないでちょうだいってムカついてるんだからさ。」かたくなにヴィーナスが言うので
「もう耳掃除させて貰えなくなるね。VIPのお客さんって言ってたのに。残念だね。」グリが言うと。。。シーツにくるまったヴィーナスは。。。「ウッ。。。」
そうです。ヴィーナスは、人の耳掃除が中毒の様に大好きで抜群に上手なので小学校で先生に隠れて内緒で友達の耳掃除をしていますが、みつごのきょうだいのベルもがデブなのに綺麗にしても耳穴の新陳代謝が激しいのか耳垢ゴッソリなので超VIP客だとヴィーナスは目をつけてわざわざ半月に一回ぐらい遊びがてらに馬鹿馬鹿しくもベルモやチワワの耳掃除に木蓮寺にやってきます。超VIP客と言ってもベルモ達から別にお金を取るわけでもなし。
昔は
ベルモの妹分のチワワのミーナもココナも以前は耳掃除が大嫌いで泣いて逃げまわっていたもののヴィーナスが耳掃除をするようになってからチワワ達もあまりにも気持ち良いので途中でウトウトスヤスヤ眠りに落ちるぐらいです。ヴィーナスはヴィーナスで、他人様の耳掃除をしてスッキリするのが究極の至福の贅沢時間です。「自分で勝手に取らないでちょうだい。ちゃんと私が耳掃除してあげるから」耳掃除のしがいがあるベルモに上から目線で釘を刺すのでした。ベルモもベルモでヴィーナスの耳掃除は怖しいほどきもちいいのでその言いつけは守っています。
さて。。。そのベルモですが。
ベルモは笑〜からスマホにパーフェクトサーズディの関係者として白骨死体のモンタージュの吾朗太さんの三太夫さんではないもう一人の兄。。。異母兄になりますが四朗さんという人からTV局に電話が入ったのでその録音を送られました。四朗さんという異母兄の他にも吾朗太さんにはあと二人異母兄はいたのですが四朗さんの話しだと二人は行方不明だし歳の離れたヤクザなのであまり吾朗太には関係ないだろうという話しでした。この四朗さんという人と、あとは、ホストクラブ極楽鳥夜。。。で、吾朗太さんはストレチヤで氷室終夜として働いていたと麗夜という新宿のホストクラブのオーナーが電話してきたという録音も聞きました。
「あれっ。。。なんか、男にはお優しいこと。。。女には金を巻き上げて食い物にして。三太夫さんは実兄だからかばうとしても。。。愛人の子どもでわがままなのに。この四朗さんて人も麗夜さんて人も、なんか。。かなり吾朗太さんを褒めてる気がするけど。。」
ストレチヤ。。。と言えば、そうそう。プルメリア島の駿栄さんが流星という名前で働いてるホストクラブの熱帯夜のオーナーの朔夜社長も電話で褒めてたっけ。
あたしにはデブだのブーコだの。。散々憎まれ口叩くくせに。。。
まぁ、それもそうか。。。吾朗太さんというのは父親のヤクザの組長剣崎蓮気氏に寵愛されてさらにはマヒル社長にも可愛がられて小さい頃から若い衆にも若、だの歳上男性からかなりチヤホヤされてきた事もあり。
そのせいか、男性に対して余裕があるって言うか甘いというかあまり敵愾心もなく自分が一番というより、積極的に素質があるイケメンをホストクラブにスカウトしたり。
そりゃあ、スカウトも自分の金になるという話しだけれど。。。自分もホストのキャストだからいいホストが入ってきたら、自分の地位も危うくなる可能性があるかもしれないというのに。。。むしろイケメンや優秀な男性には好意的で共感していたようね。
女にモテる男性の中には、男性からは嫌われるタイプの人もいるだろうけど。
吾朗太氏は、割と男性から可愛がられたり好かれていたようだ。。。吾朗太さん、今は生前の記憶は無くしてる。だけど、生前の記憶を取り戻して自覚して自分がどういう原因で亡くなったのかを取り戻せば、吾朗太氏は天使のコウちゃんの特別な取り計らいで天国に行けるのだ。そして。。。天国へ行ったあとは、何年後かはわからないけど吾朗太氏の魂は生まれ変わる。。。
だから、吾朗太さんには記憶を取り戻してほしい。だけど。。。その前に、吾朗太さんには記憶を取り戻してしまう前に頼みがあるのよね。
吾朗太さんに頼んだら。。いいのかわからない。でも。。。吾朗太さんが記憶を取り戻して天国へ行ってしまったら。。もう。。。
吾朗太さんには頼めないし。。それに。。
意外にも、吾朗太さんは魂は生まれ変わるという事を信じて早く生まれ変わりたいようで。
そんなのアホだ迷信だとてっきりあの桑田ミリオンみたいに生まれ変わりなど魂は転生する、だの言うと宗教キチだのインチキ坊主だの馬鹿にされると思ったんだけどー。
吾朗太さんは、木蓮幼稚園がはじまり園児が集まりがやがやとする前にどこかへフラッと行ってしまう。
早く。。。吾朗太さんに頼み込むべきか。それとも。。。
時間が無いわ