同じ日でも、
時少しさかのぼり。
神楽町市。都心部。神楽町市小学校付近、カフェ南風。
「おはよう。あれっ、。、ヴィーナスはあ、早朝から仕事かぁ。」南風のマスターのハリネズミのお兄ちゃんグーが
福ちゃん、シュナ坊、グリが南風に入ってくるのを見るとそのメンバーにあたりまえな南風の筆頭太客ヴィーナスがいない。
「マスター、おはようございます。あ。ヴィーナスなら。。倒れてるよ。」福ちゃんがニコニコ「えーた、倒れて」とグーが焦るので。。。シュナ坊が、「二日酔いなんだって。なんかねー、お仕事のお付き合いで隣の人のお酒をオレンジジュースと間違えたみたい。寝てる。」シュナ坊がのんきに言いました、「あ、えーだ、大丈夫か。」マスターが言うのですが、グリも、「うん。もともとヴィーナスは実家は飲み屋の家系で親族みんなお酒強いし。まぁ、ヴィーナスはまだ子どもだからちょっと効いたかなー、ぐらいで。寝てれば治るよ。」「そ、そう。んならいいんだけどさー、あー、俺は酒はダメだからなぁ。料理酒使ったなんとかだけどさ。スイーツもまぁ。。でも、ウイスキーボンボンとかあからさまに、なのは。ダメだなぁあ、カウンター空くよ。待ってて片付けるから。」神楽町市の都心部でビジネス街も近く、カフェ南風は、マスターのグーが名古屋出身で朝からモーニングもやっていて
相変わらず朝からお客さんでいっぱい朝から並ぶ事もある、なんだけど、朝のお客さんたちは、忙しいビジネスマンが多いせいか、今日も少し並びでも、早めに出かけているし、かなり回転率が早いのです。もう朝には南風に来てあたりまえというか、習慣になっているビジネスマンや、朝食を作るのがめんどくさかったり、忙しいので朝ぐらいカフェでのんびりとできないものの、南風の珈琲と美味しい朝ごはんで1日頑張れるって人もいて。
そもそも、ヴィーナスは、神楽町市小学校に初めて来た時に近所のこのカフェ南風の珈琲の香りに惹きつけられて遅刻しそうになったのだ。南風は珈琲のいい香りがしてそれが吸引力となり引き寄せられ惹きつけられるようにお客さんがどんどん入ってきます。就労児童の福ちゃんがいるので特別に小学校で禁止にされている買い食いにはならず子どもだけで飲食店に入るのが許可されています。三人はカウンターに座ると
「あ、三人ともアイスココアとモーニング和食で。」福ちゃんがオーダーします。南風は、朝6時から19時まで営業ですが。珈琲豆や雑貨や買い物ができるスペースは10時からなので閉まっていました。マスターが片付けたカウンター席にちょこんと座る三人にレモン水とオシボリを出しながら「福ちゃん、こないだはありがとう。ハリーも元気になったみたいで。」
マスターのひとまわりぐらい歳の離れた異父弟のハリー君は名古屋に住んでいながらも優秀な成績のため父親の実家の企業の跡取りを期待されて父親の実家から将来のレールを敷かれたのに反抗して相談していたネットの友人が住んでいるプルメリア島に家出してしまったのです。異父兄さんのグーもプルメリア島の近くの神楽町市に住んでいるし。そこで。。。行方不明になっていたマスターのグーのお父さんの俊さんを思わずグーと間違えて
でも、あれ、よくよく見るとちょっと二十代には見えない。でも、グー兄さんそっくりと。。。しかしながら俊さんは昔の記憶を無くしているらしくて。
過去に名古屋でハリー君のお母さんの舞さんと結婚していた事もピースとグーという男の子どもがいた事も覚えておらず、
でも、頭のいいハリー君は直感的にこの人はもしかして。。お母さんの最初の旦那さんでは。あまりにグー兄ちゃんそっくりと気づきますが、母親舞の再婚後の家庭でできたハリー君は家庭を壊したくないというために母親の舞や異父兄達の話しは伏せて探るように俊さんに近づいたのでした。
そう。母親の舞は父親の未森の事はあまり好きではないだろう。それは、子ども心にハリー君は感覚的に感じ取ります。好きではない、というか父親の方が母親にベタ惚れで母親が生活の為に妥協した再婚なんだろうと。
父親未森は母親舞より3歳歳下で家の事業の跡取りでハリー君も裕福な暮らしをしていますが。だけど。。もしも舞が初婚の旦那さんの俊に再会したら。。。
舞は俊さんの方へ行ってしまうのではないか。ハリー君には妹のココアがいますが、
ピースやグーの男ばかりを産み、さらに次は再婚でそう好きでもないだろう未森の子どもはまた男の子のハリー君。
やっと産まれた女の子のココアは母親の舞は甘やかしているし。ハリー君は、未森の実家にとっては大事だけれどその大事というのも未森の実家の事業の跡取りとして大事にされているだけであり。
将来的に
やりたくもない跡取りなんかを強制されても舞はハリー君に関心がないのかハリー君の教育は未森の実家に丸投げだし。そんなこんなで。
あの時の
ハリー君は、追い詰められて無遅刻無欠勤の塾をサボり憧れの料理の仕事をしている異父兄達の近くに逃げ出しだけど。。家出なんかピースやグーに叱られるから神楽町市の異父兄達を訪ねるのを躊躇して
神楽町市の近くの
ネットのサイトのコミニュティ、プルメリア島大好きで仲良くなったネットの友人の住む憧れのプルメリア島の方へ。。。
ハリー君の
ネットのハンドルネーム奈色は、716で、七月16日の誕生日が由来です。
あの時、アザラシの福ちゃんはたくさんのきょうだいの中でも自分を世話してくれた福ちゃんの育児担当の札幌で働いている双子の姉さんのクルミとミルクが昔住んでいた神楽町市や近くのプルメリア島に旅行に来ていたので、姉達の宿泊先の近くのプルメリア島の青の洞窟で待ち合わせをしたところ
ハリー君と一緒にいた俊さんをやはり一瞬南風のマスターのグーと間違えて声をかけてしまいました。
あの時は、福ちゃんが待ち合わせしていた姉たちは、ホストクラブの流星さんという人に営業ナンパされたのか、流星さんという若いクルミやミルクと同世代のビーグルの男の子も一緒で。
話してるうちに
俊さん、ハリー君、流星さん、双子の姉達で青の洞窟のカフェでお茶をして。小学生の男の子同士という事で、福ちゃんは、ハリー君とも仲良くなって今はLINEも時々やりとりしている仲です。
ハリー君は、家出を辞めてレールに敷かれずに自分の本音を尊重して父親の実家と前向きに闘ってみる、と勧めるみんなの説得で家に帰る事にしましたが福ちゃんが手引きして家出したことを叱られても一緒に謝るからとハリー君をマスターのグーの元に連れて行ったのです。
あの時は、俊さんは用事があって急用ができて青の洞窟のカフェでみんなのお会計を支払って帰ってしまいましたが。。。
名古屋の
小学生ハリー君が家出した、パソコンの履歴からプルメリア島大好きなコミニュティによくアクセスしたり、プルメリア島の近くの神楽町市にはハリー君の異父兄達が住んでいる。
警察は、名古屋の家出少年
ハリー君は、誘拐もしくは、家出ならばプルメリア島または神楽町市の異父兄のピースやグーの元に行ったのではないかと推測されて。名古屋県警が緊急事態でプルメリア署に連絡を取り
プルメリア署が内密に
神楽町市やプルメリア島の有識者や、ハリー君がハンドルネーム奈色としてプルメリア島大好きのコミニュティで個人的にネット上でやり取りしていたブルーフィッシュ、ミクロコスモス、マンチカンの三人に手がかりを訪ねる事にしましたが、
ブルーフィッシュは不在。マンチカンは、ホストクラブの流星さんで、尋ねてきた警察に奈色君の写真を見せられたのですが、会った事はないし、ハリネズミの男の子という事はやり取りでわかりましたが、顔は知りませんでした。
どうもやり取りしている奈色君はハンドルネームマンチカンなる自分をハタチぐらいの女の子で自分に憧れのような淡い期待を抱いているようなやり取りニュアンスだったので彼には悪いなと思いながらも、悩んでる彼を励ます為に彼の夢を壊さないようにその話に合わせて彼の憧れの女性像になり切っていろいろやり取りしました。彼は相当将来について悩んでいたので希望を持って欲しいからと。自分はホストですのでなりきる、誰かに夢を見て貰うという事が勉強になり、あっ、勿論悪い意味で奈色君を騙すわけではなく、将来の事で元気を無くしている夢や希望を持って前向きに生き生きして欲しいからです。僕も実は奈色君とは違う形で親には悩まされて東京からプルメリア島に来ました。
かと言ってそういう家出話しは奈色君には一切していませんが。
だから、
僕は年齢こそそれぐらいだけど男だしホストだから絶対会うわけにはいきませんでした。ネットの友人はネットだで会ってはいけないという僕のポリシーがあって。。。
まぁ、この奈色君は真面目で誠実ないい子な感じだし、ネットで知り合った人に軽々しく会えなんて要求しなさそうだし。小学生なんてネットで知り合った人と会うなんて大問題だし、
仮にも奈色君から会いたいって言われたとしても、このマンチカンなる女性は、奈色君に小学生がネット上の友人とは会ってはだめよという性格なのを奈色君はわかっていたと思います。
と正直に答えました。そして、もう1人やり取りしていたハンドルネームミクロコスモスは、ミリオンで。
わたしは奈色君がこちらに来るなんて知らないし、会うとかそういう事は約束してないけど、奈色君はかなり将来的に悩んでるようでパソコンのやり取りで悩みはよく聞きました。私は進学塾講師で彼のように将来を悩む児童や生徒は結構見てきてますし、将来的な悩みの相談もありますから。私としてはその人の人生は一度きりだからやりたい事を自分らしさを生かしてやらないと意味がないと言いたいのだけれど。それがあたりまえである私は贅沢を言えるのであって、環境のしがらみのある生まれでないから言えるかもしれません。私は里親育ちですが。親がやりたい事をやって元気に育ってくれたらいいみたいなスタンスで職場環境で、自分がやりたい事がわからない子や親にレールを敷かれてという子ども達を見てきましたが。。。こちらはあくまでも塾講師でありまして。塾の営業妨害になりますし、よそ様の家庭にクビを突っ込むなどあってはならない事ですので生徒の話しを傾聴するだけで親御さんとよく話し合ってというのみです。ただ、奈色君はプライベートの業務関係無いお付き合いなので嫌な事ははっきり嫌だと親に言うべきだし、誰だって向き不向きあってあたりまえなんです。私だってきょうだいのベルモが僧侶ではありますが私が仮に木蓮寺に引き取られても絶対僧侶なんてならないし。まぁ、ベルモは親にレールを敷かれるの真逆でゴリ押しして親の反対を押しきって僧侶になりましたがお寺を継げと強制する親なら私は気が狂ってたか家出しましたでしょうね。奈色君はそれと同じくやりたくない事を強いられているようでしたから。聞けば妹さんがいるみたいだし、何も今の世の中女の子でもやりたきゃ女の子が家の事業を継げばいいのだし、うちの桑田家なんか、
代々気持ち悪いぐらいの男系で、長男源氏に女の子の瑞稀が産まれてきましたが、
もうそれこその瑞稀が家を継いで女将さんにでもなればそれこそ桑田家なんか万々歳ぐらいですよ。まぁ、大将や源氏兄さんが瑞稀ちゃんに強制する事なんかないんですがね。で、奈色君にはやりたくないしやりたい事があるとはっきり親に言うべきだって励ましていたんですよ。だって、その人にはその人の資質があるんですからね。やりたくない事をやらされて精神病になったりグレたり酷いと大げさじゃなくて自殺する可能性もあるんですよ。誰しも奴隷ではありません。幸せになる為に産まれたんですから。だから今回真面目な奈色君がもしも家出なら将来的に親との方向性の違いで、それが原因でしょう。それに、男の子だからって本人が嫌がってるのに無理矢理家を継がす事は反対です。とミリオンが警察の聴き込みに応えていました。
結局は、ハンドルネーム奈色君ことグーの異父弟のハリー君はプルメリア島にいるネットの友人に会ったのではなく。プルメリア島の青の洞窟で福ちゃんに話しかけられて説得されたと、
プルメリア署に異父兄達が呼ばれて福ちゃんがハリー君を助けた事になった。愛知県警やプルメリア署から福ちゃんへ感謝状が送られるという事になり、
びっくりした
福ちゃんは、とんでもない僕ではない俊さんが助けたんだから俊さんが感謝されるべきだけどとハリー君に言うと、ハリー君は「俊さんには感謝してるんだけど、俊さんは大人の男性だから誘拐や連れ去りに勘違いされたら迷惑かける事になるよ、俊さんの名刺に後から御礼を申し上げますんで俊さんの事は内緒にして。お願い」と頼まれて。「え、そうなの。でも。。話せば警察はわかってくれるさ、そんな感謝状なんて」と遠慮する福ちゃんでしたが、
「記憶を無くしているけど、俊さん、あれは多分、行方不明になっているピース兄さんやグー兄ちゃんのお父さんだとは思うんだ。俊さんの話を出すとグー兄ちゃんにわかってしまうし。。。突然行方不明の俊さんが出てきたら。。心の準備もなくグー兄ちゃんはなんと思うか。それと。。大震撼のパニックになりウチの家庭が壊れてしまうかもしれない。」と、なんとも衝撃的な話をされて。ハリー君は福ちゃんに俊さんの事はきちんと個人的に御礼をするから誰にも内緒にして欲しいと頼まれたのですが。。。
結局は。。。ハリー君が帰った時に俊さんから貰った名刺を落としてしまい。それをグーに見られてしまいます。ハリー君は帰った後でしたが、
福ちゃんは、これは誰とグーに問い詰められますが、
福ちゃんは、知らないしと言ったらグーがハリー君に落とした名刺は誰から貰ったんだと電話で問い詰められるに決まっていますので、
実はハリー君はプルメリア島をさまよっているのをこの俊さんに助けられて
ハリー君は俊さんをマスターのお父さんではないか、お母さんはまだお兄ちゃん達のお父さんを好きなのではないかと
ハリー君がつらい思いをして、俊さんの事を内緒にしてほしいという事だと、
俊さんは昔の記憶をなくしているから。。と。
マスターは、いなくなった父親かもしれない人が見つかるなんて。。。突然の事に気持ちの整理がつかないが、とりあえずハリー君の落とした俊さんの名刺を預かりました。
あれから。。。マスターは福ちゃんにはそれについてなんにも言ってはきません。
奈色君も、福ちゃんは、LINEやパソコンでやり取りする事がありますがマスターのグー兄ちゃんから俊さんの事を聞かれたと言う話しは出てきていません。グーは、ハリー君に俊さんの事を問い詰めたり言ってないのでしょう。
というか。。言えないよなぁ。既に社会に出ながら重要なお仕事を任されたり、兄妹がたくさんに溢れていろいろな人間関係にまみれて揉まれながら暮らす福ちゃんは、この人にはこれは言ってはいけない。言ったら人間関係が壊れるというのがある程度身についています。人間関係、というか、アザラシその他生物なので生物関係ですが。。。
なかなか大変だよなぁ。その立場に置かれないと。マスターのグーは、もう赤ちゃんの頃には父親が行方不明で、母親が再婚して、ピースとグーは、自分と同じく福の神の就労児童となり母親の再婚にはついていかずに二人とも
料理界で仕事しながら学校へ行って。
福ちゃんが
なんて。考えていると、マスターがアイスココアと和食のモーニングをカウンターの三人に運んできて。「おまたせ。それで、あの人の事を考えたんだけどさ。」と、マスターが福ちゃんに不意に言ってきたので、「あの人」
あの人。。。最近別れた彼女だった純ちゃんの事なんだろうか。マスターは、アルバイトに来ていた純ちゃんと別れたらしい。最近では南風で純ちゃんを見ないけど。。気まずいから辞めたのかなぁ。と、福ちゃんがなにげなく思っていると、
「ほら。福ちゃんも会ったんだろ。俺の父親さ。。。」
「え、えっ」
2022年02月02日
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