「南側って。。?なんか、プルメリア島の北側と雰囲気違うよね。。えーと。こっちがブルーオーシャン海岸だっけ。で、反対側の北側がアクアマリンビーチ。。。」
リリコが眺める
ハイヤーの窓の外。
プルメリア島の南側ブルーオーシャンの海岸線はキラキラ輝いてる吸い込まれそうな
透明なブルーが果てしない。
「南側は観光地、開放的なリゾート地ですね。都心の中心街は中心部のプルメリアリゾートですが。。。木蓮寺がある北側が首都圏というか。。。南側と西側のプルメリア港が庶民派で
リリコさんお泊まりのアマゾネスサンクチュアリィの東側や北側が高級住宅街や富裕層ですね。それぞれ、どこにでも庶民派とかセレブ街とか地域の持つ空気はありますもんね。」
プルメリア島は、ざっくりと真ん中と東西南北に地域性が分かれていて木蓮寺のある北側が白蝶貝町で反対側の南側、今からリリコが向かう海の家クワタや旅館の海の灯りが黒蝶貝町になります。
海の家クワタは、ヴィーナスやベルモの三つ子のきょうだいのミリオンがいてご主人の桑田千範氏は、長男夫婦に海の灯りの旅館経営を譲りました。桑田氏もプルメリア島の生まれ育ちのプルメリアンです。昨日、リリコはオーガストさんに御礼で食事した青の洞窟のほとりで、オーガストさんの知り合いだと話しかけてきた隣の席の
ヴィーナスに、明日はごきょうだいのミリオンさんのおうちの取材がありましてと挨拶しました。
ヴィーナスの席には、さすがにそうそうたる人々。福の神笑〜や、人気女優の茶目コがいて。仕事柄超有名人にも慣れているリリコもちょっとびっくりしていましたがオーガストさんは、福の神笑〜の兄の大蔵の会社のプレゼンスタクシーの従業員でよく
信頼されて仕事を頼まれているのか、茶目コや笑〜にも慣れているようでした。ヴィーナスは、どうもオレンジジュースを大人の同席していた幹部の柑橘系カクテルと間違えて酔っ払っているようです。
とりあえず、明日はごきょうだいのミリオンさんのおうちにいきます。今日は木蓮寺さんやベルモさんにお世話になりまして。。。と挨拶をしますと、ヴィーナスは、酔っ払っているのか。。
「えーベルモやミリオンに取材アタシにはないのー」「ちょっと、ヴィーナス。。」笑〜がヴィーナスをたしなめましたがリリコは、「あっ、ごめんなさい、実は今回わたしはプルメリア島の取材で。。。旅のエッセイでプルメリア島の担当になりまして。。」
とリリコが慌てて釈明すると。
「そうなのー、あー、今日はベルモ、運命がどうとか、感謝の気持ちがどうやらとか、変な説教話しや宗教勧誘されなかったかしら。」そういうとアハハハハハとヴィーナスはお酒が回ってきましたのか、大笑いしはじめます。
笑〜や茶目コが慌てて、「ちょっと、ヴィーナス、ベルちゃんはそんな変な宗教じゃないでしょ。木蓮寺は超まともなお寺だし。」「アハハハハハ、わかってるわよー、ベルモがそんな事するわけないじゃない。ちょっとミリオンのベルモイジリのモノ真似をしただけよ。ギャハハハハハハハハハハハハミリオンはさ、美術家のアタシや坊さんのベルモをあってないような曖昧なものを扱う仕事してるからね、どうせヤクザだと思ってるんだろうけどさ。」
笑〜が、「ちょっとヴィーナス、酔っ払いすぎでしょもー、でもアタシも美容業界や芸能界の仕事だから。女医の母親からしたらアタシもヤクザかなんかだと思われてるだろうからね。」笑〜はため息をつく。笑〜は本人含めて家族が全員現役の福の神トップで。本人は、美と魅力の福の女神として生まれて。
双子の弟の富〜はお金と豊かさの福の神で。
それはご本人の意に反して産まれながらにして持ってきた資質にふさわしく前任の福の神が産まれてきた福の神の赤ちゃんを自分の後任に指名します。笑〜は、母方の曽祖母前任の美と魅力の女神のペルシャのようやくの指名で現役の美と魅力の福の神トップになりました。
なかなか、美と魅力の福の女神。それにふさわしい福の神の赤ちゃんが産まれてこなくて。
笑〜が産まれた日産まれた瞬間に神楽町市には、芍薬の花がたくさん降ってきました。
うわぁ。これは次の福の女神様が産まれたんだ。と。後任の現役福の女神が産まれると産まれた瞬間に神楽町市には女神の御印の花が降ります。
笑〜は芍薬の花が大量に降りいまでもお印の芍薬を大事にして会社や家にたくさん植えたり生花を贈り物にしています。
笑〜の母親の心。。。ココは、生命の福の女神で。産まれた時にはたくさんのカトレアや蘭の花が降ってきました。笑〜には、姉が二人いて嫁に出た長子長女の菜々乃は、宇宙の女神で。産まれた時にはたくさんのカサブランカや百合の花が降ってきました。
そして、次女のラブは恋愛と結婚の女神で生まれた瞬間薔薇の花がたくさん降ってきたのです。
なんとまぁ。ゴージャスな祝福。
ところが。。。女神というのはプライドも高く嫉妬も深いもので。女性に生まれたからには、美と魅力の女神がはっきり言って羨ましいもの。
生命の女神の心は、医療のトップ女医としても女は賢いより美しい方がなにかともてはやされているし。例えば、隣のお姉さんは賢いというより隣のお姉さんは綺麗な方が価値がある。
心も才色兼備であるものの。。他の福の女神達同様にどうにも自分が美と魅力の福の女神でない事が悔しくてたまりません。なんか、娘の笑〜には負けた気がするわ。
笑〜の前任の美と魅力の福の神のペルシャおばあちゃんがなかなか自身の後任の女神を指名しないので。女神の福の神達はヤキモキします。とは言え。。。福の女神達は、もう既に成長していますから。残念ながら、自分が美と魅力の女神ではないことがわかっていて。それならば自分の娘にと、思っているのですが。
生命の福の女神の心も。自分はどうして生命の福の神なんだろうか。女として産まれたんだから、本当は美と魅力の女神として産まれたかったと。正直言って悔しい思いをしていました。生命の福の神の心は、旦那さんは自然の福の神の楽、ガクで。
楽とのあいだに、7人の子ども、長女、あとよつごの男3人女一人、末っ子は双子の姉弟と
連続して全ての子ども全員現役の福の神達を産みます。長女菜々乃の宇宙の福の女神だけ嫁に行き
あとは、よつごの長男楠食の福の神。次男柊学問の福の神、三男大蔵交通の福の神。次女ラブ結婚と恋愛の福の女神。
その下に、末っ子双子で三女笑〜美と魅力の福の女神。四男富〜豊かさとお金の福の神。という子ども達を産んだ
心は、優秀なサラブレッド一家ですが。
6番目、三女の笑〜は、美と魅力の福の神でした。
えー
心は複雑な気持ちです。自分だって。。。女神、女としては、美と魅力の福の女神として産まれたかった。だけど、美と魅力の福の女神を娘として産んだのは自慢すべき誇らしい。
笑〜は赤ちゃんの頃から美と魅力の福の女神として神楽町市の心の病院で産まれた同い年の茶目コを可愛いきっと、この子は芸能界で売れるに違いないわとスカウトします。笑〜は赤ちゃんの頃から芸能界のドンとして。個性や才能あふれる人材をスカウトします。
前任の美と魅力の福の神のペルシャは笑〜が私こそが美と魅力の福の女神にというそこいらの福の女神とは違って、美しいもの綺麗なものを愛してさらに美しく磨きをかけて、誰が一番かとか自分が一番美しいというのではなく、その人その人の美しさを磨いて花を咲かせ世の中を照らすどんどん綺麗や魅力を引き出して作っていく性質が美と魅力の福の女神にふさわしい、自分が一番綺麗だとか、私こそが美と魅力の福の女神にふさわしいと自分で言う女は美しくないし、アタシはそんな奴には絶対美と福の女神を指名しない
と他の福の女神達に言いました。
笑〜の母親の心は。。。
ああ。。。。でも、悔しい旦那の自然の福の神楽は、笑〜を一番可愛がっているし笑〜贔屓だし。
そもそも、美しいは笑顔から笑う門には福来るで、楽は笑〜と名づけるし。デレデレの可愛いて可愛いてショウガナイって感じ。美と魅力の福の女神を娘に持って父親としては笑〜が一番の自慢の娘なんでしょう。
それに、心は自分の御印のカトレアや蘭も好きなのだけど。なんだか、笑〜のお印の芍薬の方が柔らかくて綺麗な気がするし。
心からしてみれば羨ましいものを持って産まれた笑〜が小憎らしい。
笑〜は産まれながらにして美と魅力の福の神に任命されて本人の意思ではなくもうそれが当たり前なんだろうけど。
しかも、笑〜は。。。双子の弟の富〜がお金や豊かさの福の神なので、
「えーアタシも双子の姉じゃなくてもしも富〜の双子の妹で産まれてきたら、あたしもお金や豊かさの福の神だったかもしれないのに。羨ましいわ。富〜が。お金や豊かさなんてみんな好きに決まってるじゃない。」と、平気で言って、心にキツめにど叱られました。
なんで怒られるんだろう。私たち神様、福の神は人や生物からお金やお酒を捧げられるけどお金やお酒は神様が大好きだから、いいものだから捧げられるんだし。
私は子どもだからお酒は飲めないし
もともとお酒は飲めない神様もいるけどさ。だけど、お金は神様も人間も生物もみんな大好きじゃん。
お金は
いいものだから私たちに捧げられるのよ。お金や豊かさの福の神の方がいいって言ってどこが悪いのよ。笑〜はムスッとしましたが
「笑〜、福の女神達は、みんな女神や女性に産まれてきて美と魅力の福の女神に憧れるのよ。そんな事を言うんじゃありませんからね」母親はキツく叱ります。
生命の福の女神の心は、女医として世界中の病院を駆け回り日頃は神楽町市の福の神の家にいないし、旦那の自然の福の神の楽も世界中で仕事で駆け回り子ども達の元の神楽町市にはいませんが。生命の福の女神の心は、女医としてプライドも高いし母親としてなかなか娘に厳しいようで。。。
福の神は、一夫多妻も一妻多夫も夫婦で話し合って合意すればオッケーなのですが
楽と心は一夫一妻の夫婦で。
娘の
恋愛と結婚の福の女神のラブが、未婚ではあるものの。。。二股三股、複数恋人やボーイフレンドと付き合う事にもガミガミ口を出して反対するのでした。
心の娘のラブや笑〜は、日頃は海外に口うるさい母親がいて離れて暮らしているので鬼の居ぬ間に洗濯です。福の神達は、既に乗り物の免許を全部持って産まれてきた交通の福の神の大蔵に特別に申請して
実施と筆記と試験と許可を得て、子どもでも合格すれば
いろいろ免許を取れるのですが。
ただいま8歳神楽町市小学校中学年クラスの
笑〜が車や飛行機の免許が欲しいからと言ったら、
母親の心が、「ダメよ。せめて、就労児童と一緒に10歳になるまで我慢しなさい。あなた、あまりに特別扱いすると周りから妬まれるし福の神は幾ら神様でも、
多少は
他の人に寄り添わないと。」となんとなくわかるようなわからないような事を言うのでした。
「当然の権利なのにね。そこまで口出しするかしらね。」ラブはウンザリして言います。「ハイハイ、って聞いときゃいいのよ、日頃海外だしさ。人間の母娘でも、なかなか口うるさい母親はいるでしょうよ。喫煙とかもね、成人しても女はタバコは吸うなって母親いそうじゃない。アタシは別にタバコなんか大人になっても吸いたいって思わないけど。菜々乃姉さんは成人してもタバコ吸わないからあれだけど、もし吸ってたらウチのオカンならタバコ吸うなとか言いそう。」笑〜も言うと、ラブがさらに。「ま。アタシはオカンに逆らって。。というか、内緒で適当にうまくやってるわよ。だいたいね、結婚する前に婚約もしていないなら色んな人と。。いろいろないい男と付き合っといた方がいいのよ。男も女も嫉妬深い生き物だけど。なんだかんだで、異性が寄ってくるようなモテる異性が好きなのよ。」
ラブはちょっとぐらい結婚に向かない性格の人の方が結婚しやすいと言う。とにかく行動する、異性に積極的だからだ。結婚と恋愛は別だしあまり経験なく恋愛と結婚は一緒だと思い込むからうまくいかないのよ。結婚は愛情もだけど、お互いに信頼と尊敬できる事が大事。異性としても人間としても
信頼できるって家族になる覚悟なんだからさ。とラブは言う。笑〜はまだまだ小学生だし。
気になる男の子はいるものの。。ラブの二股三股は当たり前にはついていけないなとは思いました。「まぁ、アタシもオカンが家にいないからさ、忙しいからなかなかないけど大蔵に内緒で車や飛行機の操縦を習ってるわ。ラブちゃんはもう免許取れるからさっさと免許取ればいいのに。」と笑〜がラブに運転免許を勧めても、ラブは、運転は怖いからとラブは免許は持っていません。
そんなこんなな福の神達でした。福の神が作った
神楽町市。その南側の島のプルメリア島は神々の遊び場。史上の楽園であり。美しい天国に近い島として、福の神が別荘地として、周りは四季があるのにプルメリア島だけは常夏の島として作りました。
「わ。あれは。。。例の。。」
ハイヤーで通り過ぎる
リリコが白い砂浜を見つめると、点々とちょこまかちょこまかカラフルな点が動いていきます。コンペイトウやマーブルチョコレートが散らばったり集まったりの様で。。。
プルメリア南側のブルーオーシャンビーチのカラフルな色々なカラーのヤドカリ達です。原色やパステルカラーや、蛍光色や中には水玉やグラデーションなどなど。まるで極楽鳥のようなヤドカリなので極楽鳥ヤドカリと呼ばれています。
オーガストさんの説明では、南側のブルーオーシャンのカラフルな極楽鳥ヤドカリは、活発で人懐っこいのですが、反対側の北側のアクアマリンビーチの白いヤドカリは、大人しくシャイなようです。
縄張りがきちんとしていて極楽鳥ヤドカリはブルーオーシャンビーチに、白い殻一色のホワイトヤドカリは、アクアマリンビーチにしか住まないようです。
海岸線を走ると、
「あれが、海の家クワタですよ。」オーガストさんが言いました。
前方の海辺には
開放的な
可愛らしい感じの海の家が見えてきました。
2021年12月25日
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