2020年01月16日
【農家】もはやここだけで食物連鎖完成!農家のリサイクル精神は素晴らしい。
みなさんこんにちは、ニールです。僕は現在、ノードライン=ヴェストファーレン州の村でウーファーとして暮らしています。
ウーファーって何ぞやというご紹介
田舎の農家で見たもの
今日はこれまでのウーファーとしての活動の一部と、今日の活動の様子をご紹介します。
BIOごみは家畜へ
ドイツでは残飯や食材の切れ端と言った、日本でいうところの生ごみを、Biomüll(ビオミュール)と言います 。
Bioということは以前このブログで紹介したオーガニックのBio関係があるのかと思われる方も多いと思います。
どちらのBioも語源は同じで「生命にかかわる」ことを意味しています。つまりBioごみは生きていたもののごみということです。
そしてそのBioごみのほぼすべてが食材かその周辺の物になりますから、人間は食べずに捨ててしまうけど食べることは出来ますよね。
では誰が食べるのか、僕のホストファミリーでは家畜などがそれをエサとして食べます。剥いた食材の皮や切れ端を与えることが多いです。
(画像はイメージです。ホストファミリーは豚は飼っていません)
もちろん食材はすべてオーガニックのほうのBioですから、BioごみもオーガニックのほうのBio。
家畜もオーガニックのほうのBioということになります。
もちろん普通のエサ(オーガニック)も食べますが、こうして1度もごみとして回収されることなく自然のサイクルに還っていきます。
家畜のためのじゅうたんは肥料へ
家畜のじゅうたんと言うと、それは藁に当たります。
その藁じゅうたんは家畜が食べてしまうこともあるし、夜はそこで家畜が生活するのでちょっと汚いイメージになってしまいますが、糞などもそこでされるわけです。
そして藁を逐一足すなり排除するなりしているうちに、腐植した藁たちが肥料として畑で活用できるようになるのです。
今日は、その肥料を次のシーズンに向けて撒いたところでした。
確かに肥料になった藁は見た目も汚そうで触るのは避けたいところですが、この肥料には畑にとってそれ以上の効果があるから、撒かれているのです。
例えば、古くなった土壌では腐植した藁の肥料をまくことで、適度な水持ちの良さとその腐植した藁自体にカルシウムやカリウムと言った栄養分が含まれているので、とても重要な役割を果たしています。
また病的な外注を防ぐこともできるるので、とても価値があるものなんです。
特に今のホストファミリーはDemeter(デメター)というBioの中でももっと自然体を目指した農業のやり方なので、自然由来の肥料と言うのも非常に大切になってくるんですね。
この家庭だけで食物連鎖がほぼ完成する
上記のように、
食料で人間が食べれない部分は家畜へ
↓
家畜のじゅうたんは肥料として植物へ
↓
採った植物は野菜や果物として人間へ
↓
くりかえし
となるので、このホストファミリーは家庭内で食物連鎖の大方が完成している
のです。
もちろん、自前で生産できない食材や種子などは別のところから持ってくる必要がありますが、ここまで自然に溶け込んだ生活が農家の家庭では行われているというのには、分かっていたけどやはり驚きました。
本当に食べ物に関しては人間がミスしなければ、全くロスが無いです。
ウーファーをやっていたおかげですごいことに気づくことができました。
いかがでしょうか。
日本では昨今、食品ロスが非常に多いと騒がれながらも、抜本的な改善策が見いだせずにいる状態が長く続いていますね。
僕自身イベントのアルバイトをしていた時、大量に余った寿司を当たり前のように捨てているスタッフを目の当たりにして、何のために採ってきて料理してるんだと思いました。
このホストファミリーでの生活を見ていると、本当に日本人にはもったいない精神があるのかと疑いたくなるほどです。
ちなみにドイツでは、パーティーなどでも残飯と言うのは基本的に少なく抑えられ、場所によっては持ち帰ったりすることもできます。
またフランスでは、食品のロスを発生させると罰せられるようにもなっているようです。
この記事を見てくださった皆さん、多くの方が家畜や畑なんて持っていないと思います。ここのようにほぼ完全に捨てないのは厳しいと思います。
ただ捨てる食品についてもう少し考えて、ロスの少ないある意味合理的な食料の使い方を考えてみてはいかがでしょうか。
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