2020年01月26日
ウーファーのホストファミリーの多くは裕福ではないけどなぜか魅力的
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画像はイメージです。
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みなさんこんにちは、ニールです。僕は現在、ノードライン=ヴェストファーレン州の村でウーファーとして暮らしています。
ウーファーって何ぞやというご紹介
田舎の農家で見たもの
今回はウーファーとして暮らしてきて、気づいたことについて書こうと思います。
お金は関係ない
ウーファーのホストファミリーは裕福かと言われたら、必ずしも「はい」と言えないのは事実としてあります。
過去にはお金がないと嘆いてばかりいたり、したホストファミリーもありました。
またウーファー視点でいうとお金という概念そのものが無いので、僕のような立場の人との関係もGive and Takeで成立しています。
そして、必要なところにはしっかりとお金をかけるホストファミリーが多く、ホストファミリーが日本食を食べてみたいと言ったときは、「こんなに買って良いの?」と言うくらい材料やら道具やらを買ってくれたことが1度では無く、2度3度とありました。
ウーフのホストファミリーは農家が多いので、収入はそれらを売ったりすることで得られます。
日本人の感覚で見ると自立した生活ができるほど稼げているかと言う点には疑問符がつきます。
もちろん、自立した生活ができて、ウーファーも住まわせるくらいの余裕があるわけですし、農家なのである程度は食料などの自給自足もできます。
とはいえ、ドイツで安定した収入がない僕としては「あの仕事量でこのレベル生活ができるのか」と思うことは多々あります。
ではなぜこれができるのか考察してみました。
必要最低限
都市部に住んでいると、やたらと買いすぎてしまうのが欲の深い人間という生物ののサガと言えるかもしれません。
一方でドイツの田舎になると、その様子は大きく分かれ、びっくりするくらいたくさん買い込んでおくタイプ(田舎の倉庫は大きい)と必要になった時に買うタイプがあります。
個人的な見解としては必要になった時に買うタイプの方が様々な面でうまく行っているように見えます。
これってお金持ちになれる人がやっていることでもあるというのをどこかのニュース記事で見たことがあります。
それは普通の生活だけでなく農業の面でも同じで、使えるものは古くても使っていたり、先日も紹介したようにできる限りその環境の中で完結するようなサイクルを作っています。
そのためにわざわざ動物を飼い、自分たちのために育てているところさえありました。
他にも良いものであれば中古品でも買ってきて壊れかけでも修理して使いますし、その為の道具も揃っています。
ちなみにドイツの一般家庭では都市田舎問わず、かなりの確率でそれなりに工具が充実しています。
要は必要以上にお金を使わないことが、農家での生活を支えていると言えるのではないかと考えています。
今いる環境に満足している
突然ですが、今自分の置かれている環境は充実したものですか?
第三者的にはとても充実した生活を送っているように見えるのに、その当人は置かれている状態を悲観的に見る人は意外と少なくないのではないかと思います。
それはウーファーのホストファミリーでもいなくはありませんでした。
もちろん悲観的になっても置かれている環境を打破するために向上心が増せば良いですが、さらに悲観的になって仕舞えば、今いる環境に満足するのは到底不可能ですよね。
農家の人は職業上自然や命を相手にしますから、天候に苦しまされていたり植物が病気になったり十分に育たなかったり、体が疲弊したりしていることが見受けられます。
また農業というのは国に必要な産業であるのに、農家には年金などの保証が十分に得られないと言った弊害も存在しているようです。
そこで、ヨーロッパではたまに農家がトラクターに乗って道を占拠してしまうようなデモをしたりと言った実力行使に出る場面もあります。
しかし、ではその環境を農家の人が悲観的に見るかと言うと、そうでないことが多いです。(デモはちょっと違うかな…)
つまり、様々な問題を抱えつつも、充実感を得ながらながら仕事をしているということでしょう。
僕自身ウーファーとしてホストファミリーとその仲間たちと一緒に農業に参加してきましたが、本当に楽しそうに仕事をしていますし、その様子に僕も自然と笑顔があふれるようになっていました。
もちろんその多くが自分の意思でやっていることですから、そうなるのはある意味当たり前かもしれませんが、上手く行っていない時でも悲観的にならないのは、ホームステイをしていてもそういった不便に巻き込まれて困るということもないですし、また単純に「すごい精神力」だと思います。
これがウーファーのホストファミリーの多くが持つ魅力だと個人的には考えています。
いかがでしょうか。
お金を持っていても幸せでない人と、お金がなくても幸せな人、よく聞く文章の内容が目に見えるのはとてもとても面白いです。
その環境にいられる自分にもとても嬉しく思いますし、ホストファミリーとの距離感が近いのでその感覚も伝染していると感じています。
僕自身もここ最近VISAや今後の進路関連で問題を抱えていましたが、ホストファミリーと過ごしていてそれをストレスと感じることがありませんでした。
特に今のホストファミリーには1週間しか滞在しない予定が、2ヶ月以上も滞在しているのは、僕に対して何かをしてくれるからと言うことではなく、この家族が魅力的に見えることが理由だと思っています。
最後に記事の中でホストファミリーたちに対して失礼に当たるような表現があったと認識していますが、これはそれぞれのホストファミリー自身も分かっていることなので、オブラートに包んだりせずにより現実に近い表現で書かせていただきました。
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