2015年03月26日
そもそも、メンタルマジックとはなんぞよ?
前々回は催眠、前回はその導入部にも使われているメタルベンディングを紹介しました。
今回はメンタルマジックについてです
以前の投稿にも書きましたが、Mr.マリックの「超魔術」やDaiGo氏の「メンタリズム」もメンタルマジックの範疇に入ると言えます。
(そもそもDaiGo氏はリーディング以外のメンタルマジックのパフォーマンスも結構多い)
そもそも、メンタルマジックとは何なのかという話ですが、簡単に言うと「超能力風」のマジックのことです。
超能力風で、強烈に不思議な印象のあるマジックであると言えます。
ーーーー最下部に追記ありーーーー
マジックには大きく分けて2つの種類に分けることが出来ます。
1つは視覚的なマジック、もう1つは知覚的なマジックです。
視覚的なものは、移動したり、曲がったり、消えたり、出現したりです。
カードマジックで言うと、トライアンフや、アンビシャスカード、その他マニピュレーション系がこれに入ります。
知覚的なマジックは、読心術や予言、透視などで、観客が覚えたモノ、観客が心に思い浮かべたものを当てるスタイルが多いです。
これもカードマジックで言うと、カード当てや、セルフワーキング全般がこれに入ります。(フォース系の技術は特にメンタルに使いやすいですね...)
メンタルマジックは、主に後者の知覚的な現象がメインとなります。
ただし、手を触れずに物を動かす視覚的なものも一部含みます。手を触れないフォーク曲げはどちらかと言うとメンタルマジックの導入に使いやすいです。
メンタルマジックをする上で重要なのは、キャラクターと話術だと私は思っています。
実はメンタルマジックのタネは案外簡単なことが多く、キャラクター付けがしっかりしていて、話術がある程度うまくないと、強烈な不思議さが生まれないことがあります。
メンタルマジックは観客にある程度の負荷がかかるので(カード等を記憶してもらうことが多いので)、事前に何故それが不思議なのかを会話の中で暗に示す必要があります。
説明しすぎても間延びして、クライマックスの時に不思議さが出ないことがありますし、直接的な表現を使うのも避けたほうがいいです。
理想としては観客に「こうなったら不思議だな...」と思ってくれること、そして、さらにその予想を超えた現象が起きるのがベストです。
キャラクター付けとして、まず不思議なことをするという印象が必要になります。そこで最近良く使われているのは、フォーク曲げなどのメタルベンディングです。(コインベンディングも使われます)
フォーク曲げを等を見せると、観客のリアクションがある程度分かれるのですが...
1.驚く、ただ驚くor 悲鳴を上げる
2.驚くけど、タネを考えてしまう
3.驚かず、タネを考える
4.不機嫌になる
その後、協力してもらう観客は出来るだけ「1」のリアクションをした人を選びましょう(笑)
このリアクションをした方は、演者が不思議な力で現象を起こすことが出来ると、心から信じています。
もっと言うと暗示が入りやすい人なので、その後のフォースを使った読心術などをする上でも非常にやりやすい観客と言えます。(催眠術に繋げる場合にもやりやすい)
またリアクションが良い観客を選ぶと、周りの人も釣られて、非常に良いリアクションを得ることが出来ます。いわゆるサクラを使ったのと同じ状況になります。
普通のマジックをする場合は、オーソドックスにカードマジックから入ってもいいのですが、メンタルマジックをする場合、カードマジックから入るとテクニックで何かしてると思われることが多いので、なるべく最初から超能力風の演出が出来るマジックから始めるべきです。
ちなみに、私の場合、外国で言葉の通じない相手にやっていた期間があったので、ジェスチャーを重視しています。基本的に無言でやっていたのが、功を奏したのか、やはり不思議な人間だという印象があるそうです(笑)
まぁ、メンタルマジックよりは普通のカードが多いんですけどね...
占い師などの服装やアイテムが凄く「らしい」のは、不思議さを演出するためだと言うことが、ここまで読んだ方には分かると思います。
一度不思議な事が出来ると認識されると、その次からは多少クオリティが落ちても大丈夫ですし、クオリティを上げると更に強い不思議さが上書きされます。
当たると噂の占い師にリピーターが多い理由でもあります。
イギリスのメンタリスト、デレン・ブラウン氏(もしくはダレン・ブラウン)はショーの前に、前口上で、これから起こすことは心理学とトリックを応用したもので、オカルト的な力は使わないという感じの事を言いますが、これは逆に、心理学やトリックで不思議な事が起こせると最初に宣言していますね(笑)
非常に上手いやり方だと思います。
ちなみに、多少コストは掛かりますが、電子デバイスをタネに使ったメンタルマジックは、演者の負担が極限まで減るので、演出にリソースを割きやすいです。
私はあまり電子デバイスは好きではないのですが、本格的にメンタルマジックを導入しようと思っている方は、試してみても良いかと思います。(DaiGo氏も結構電子デバイスを使ってる)
まぁ、何だかんだ言って私も普通に鏡とか使っているので、タダの食わず嫌いですね(笑)
今日はここまで。
今回の写真は...
清水寺まで散歩に行ってたら、修学旅行生の集合写真に写り込んでしまった直後の写真です。
追記(2015年8月11日)
このブログ内にある、メンタルマジック系の投稿リンクを張っておきます。
ブログのカテゴリがメンタルマジックでは無い奴もあるので...orz
マジックと催眠/暗示
マジックと記憶術について
マインドミステリーズ第1巻を見て
マインドミステリーズを見て(その2)
ヒプノティズム・ベンドzEROを見た影響か...
ネイルライターってあんまり見かけないような?
PFについて(サイコロジカルフォース、あるいはプロバビリティフォース)
Haunted Dollのレビュー
メンタルマジックについてもう少し...
追記の追記(2016年11月18日)
メンタリズムとメンタルマジック
マジックからメンタリズム
メンタリズムの定義
ウェブページが新しくなりました。
www.trickormind.com
新ブログはこちらから
blog.trickormind.com
明るいポップなメンタルマジック。
新品価格 |
初心者は無理。まさにタダの事典。
新品価格 |
入門向け。
中古価格 |
ゾッとする系のメンタルマジック。
新品価格 |
タグ:メンタルマジック
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/3466509
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。
この記事へのトラックバック