PFについて（サイコロジカルフォース、あるいはプロバビリティフォース）: アート・オブ・マジック

2015年05月30日

PFについて（サイコロジカルフォース、あるいはプロバビリティフォース）

PFという用語を見たり聞いたりしたことがありますか？

時々ネットで使われる略語ですが、主にサイコロジカルフォースの事を指して言われています。

松田道弘氏はメンタル・マジック事典の中で、サイコロジカルフォースという名前は相応しくなく、プロバビリティフォースと言った方が正しいのでは？と問題提起していました。

どちらも、英語の略語はPFなので、あまり困りませんがね...（笑）

メンタル・フォースとも呼ばれることもありますが、サイコロジカルフォースの一種ですね。

もっと言ってしまうと、クラシック・フォースもサイコロジカルフォースの一種だと私は思っています。

名前の通り、心理的なフォースです。
観客の心理状態によっては必ずしも成功するとは限らないので、プロバビリティフォースとも言われています。

マジシャンズ・チョイスや、ドリブルフォース、リフルフォースは普通のフォースに分類されます。

サイコロジカルフォースの成功率を上げる方法が色々ありますが、結局のところ場数が物を言います（ぉぃ）

JOSEPH BALLY氏のレクチャーでも成功率を上げる方法が色々と言われていますが、やはりケース・バイ・ケースで、それぞれに対応するには経験が必要だというのが私の見解です。

ベンジャミン・アール氏のパスとミッドナイト第3巻でも色々とPFについて紹介されていますが、オフビートを利用したものは成功した試しがありません／(^o^)＼
（時々上手くやってる人を見かけるのですが、ハマった時の効果はマジで凄いです）

カードマジックフォース事典にもパスとミッドナイトに出ている技法が紹介されていますね。

厳密にはフォースですら無いのもありますが....＼(^o^)／

PFについてはこの辺で終わりにしようかと思いましたが、クラシックフォース限定でコツみたいなものを少しだけ書いてみましょう。

クラシックフォースのコツ。

１．経験がモノを言う
コツでも何でも無いですね...とりあえず成功するしないに関わらずカードマジックを始めるときは毎回フォースをするようにすれば練習になると思います。
クラシックフォースは失敗しても他のマジックを用意しておけばアウトが容易なので、練習しやすいと思います。

それと、初回にフォースを使ったマジックはしない方が無難です。
最初はアンビシャスカードなどを始めて、客のカードを選ぶタイミングや癖を観察してからやったほうが安全です。

２．正しいやり方で
私のやり方は実は正しくないのですが...
（私は指一本で指してもらうのでは無く、直接カードを抜いてもらっています）

解説されている正しいやり方（指一本を指す方法）でやれば、アウトが出来ます。

他にも、スプレッドを送るときの速さと広さを調整して、取られる直前は３枚程度のカードが触れるくらいまでスプレッドするカードを減らすと確率が1/3になります。
（速度を上手く調整すれば、1/2まで確率を上げることが出来ます）

このへんもフォースが解説されている本であれば書いてあったと思います。

３．声を掛けるタイミング
これは私のやり方ですが、スプレッドを始めるタイミングで「１枚好きなカードを引いてください」と言って、フォースカードが近付いたら（４枚位前かな？）「どうぞ引いてください」とサラッと言うようにしています。

「どうぞ引いてください」と言いながら、カードを客の軽く近づけます。

これだけで、確率がかなり上がります。

とりあえず、この３つがコツみたいなものですかね...？
まぁコツというより、ただのやり方なような気もしますが。

他には、マークを気にしないのであれば、4枚同じ数字のカードを並べておけばほぼ成功しますね。

以上、クラシックフォースの成功率が9割ある私が気をつけていることでした（笑）

スプレッドフォースやトスフォースも度々やりますが、声の掛け方とジェスチャーが出来てれば大体成功します。

今回の写真は鴨川です。四条大橋から北向けに撮っています。
鴨川沿いに等間隔で並んでいるカップルを「鴨ップル」と言うそうですが、どれだけ浸透されているのでしょうか...（笑）

世にあるカードマジックに使われるフォースがほとんど紹介されているのでは...