マジックと金属（ベンディングとか）: アート・オブ・マジック

2015年03月25日

マジックと金属（ベンディングとか）

マジックによく使われる素材として、金属が結構上位に来るのではないでしょうか？

（磁石と言ったあなた...夜道に気をつけて下さい...）

スプーン、フォーク、鍵、釘、ドライバーは全て曲げるという演技に使います。
コインなんかも金属ですし、指輪などの装飾品などもありますね。

これらは全て金属の性質を利用していると言えます。

金属の性質。

硬い、壊れにくい、特有の音が鳴る、と言うイメージがあると思いますが、まさにその先入観とも言えるイメージを逆手に取ったものが多いと思います。

メタルベンディングと呼ばれる、金属を曲げるマジックもそうではないでしょうか？
硬い物が、ほとんど力を加えずに曲がるから凄いのです。もし、これがデポジットのプラ製フォークなどでやってもそこまで不思議では無いと思います。

プラ製だろうが手を触れずに曲げたら、それはそれで凄いのですが...
やはり金属製の物を曲げたほうがインパクトが有ります。

中学校の技術家庭科の授業で習ったと思いますが、メタルベンディングは金属の性質を利用しています。

金属は、範囲を限定した瞬間的な力に弱いのです。

逆に継続的な力にはめっぽう強く、ある程度の弾力性があるため、曲がりにくいとも言えますが、一旦曲がるとその形で固定されるというのも特性の一つです。

特に、スプーンの柄を持って、指一本で曲げるやり方は、まんま金属の特性を利用したものですね。
思い切り良く、勢いを付けてやれば、テコの原理も加わり案外簡単に曲がります。

メタルベンディング全体に言えますが、原理としては（タネ明かしになるのかな？）、瞬間的な力で曲げた金属を、ジェスチャーやパントマイムでゆっくり曲げたように見せる技術です。

他にも力を入れてる筋肉を観客に見せないように、テコの原理で比較的力を入れずに曲げるという方法もありますが、最近流行っている手を触れない系のベンディングは大体、ジェスチャーorパントマイムです。

金属の特性を理解してから練習をするとコツが掴みやすいと思います。

鍵を曲げるのも出来ますが、あまりオススメしません...
過去に鍵曲げをやったら、鍵が部分的に裂けました＼(^o^)／ｵﾜﾀ
（一応その後も使えていますが、耐久性に不安が残りますｗ）

あ、それと１円玉とかの薄い硬貨も曲げれるようになるそうですが、日本の通貨は意図して破損した場合、罪に問われるのでやらないで下さい。

コインベンディングをやる時は、外国の硬貨を使いましょう...
（私は予め曲げた奴とスイッチする方法でやりますがね！ぉぃ）

(追記：動画を載せました)

なんちゃってメタルベンディングです(^ρ^)

今回の写真は一昨年に撮った、円山公園の桜です。（シダレ桜かな？）
今年の京都の満開予想日は4月4日だそうです。

割りと有名なフォーク曲げのレクチャー。