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2020年04月08日
私には夢がある!無料で読んでね!蒼乃シュウの電子書籍
kindleインディーズですので、無料です!
kindleをお持ちでない方も、無料アプリをダウンロードしていただければ
スマホでもPCでも読めますよ!
お店も休業が多い、この時期…。
こんな時はおうちで漫画でも読んで、楽しんでください!
2019年はkindleインディーズで
電子書籍を自力でたくさん作ることができました。
デジタルの練習も兼ねて…だったので
この「人魚姫」を仕上げることで
デジタルのことはだいたい、わかった!
その後は、仕事の原稿もデジタルで入稿できています!
良かった!
練習を兼ねて…だったのですが、
今やってる仕事が終わったら、
またインディーズで発表する作品に
取り掛かりたい!
昔は仕事がもらえるまで
待っていたのですが…
今はもう、待つ必要はない!
自分で描きたい作品を勝手にどんどん描いて
電子書籍にしちゃえばいいのだ!
(*‘∀‘)
まあ、ヒットしなければ、
収入は無いのですが…
でも、それは仕事のときといっしょ。
仕事の時は原稿料はいただけても
ヒットしなければすぐに切られるんで…
しかも、自由には描かせてくれず制約が多い!
絶対におもしろいものを
描くぞ!!!
予定としては、今の仕事が一段落する
6月から、「Black Lily 黒百合短編集」の
続編。
1話「瞳」2話「秘密」の
登場人物のその後を
1話16ページで描くつもり!
ドロドロのエロスな百合にするぞ!
その後は、文フリのためのピノコプレスを作って…
10月からは「pink and blueberry」の第二部を描く!
これはもうネームはできている。
その後、2021年になるけど、
「人魚姫」の続編。
これも、ネームはもうできている。
あと、もう一つ描きたいテーマがあったんだけど
それはまだまだ先…になりそうです。
自分の描きたいもので充分収入が見込めるようになったら…
夢があります!
I have a ドリーム!
電子書籍で発行する雑誌を作りたい!
私が「おもしろい」と思う
百合漫画、ミステリー、恋愛、エロなど
女の子のための漫画!
絶対におもしろい雑誌を!
絶対につくりたい!
2020年04月06日
すべて無料だよ!大人から子どもまで無料でおうちで楽しめるからよかったらどうぞ!
漫画を描いてみよう!
こんなときだからこそ!
日頃できなかったことをやってみよう!
このブログの「漫画の描き方」カテゴリーから
無料公開しています!
「山田宝子のストーリー漫画入門」は
私が20年ほどまえに、漫画の通信講座のために
書き下ろしたテキストです。
漫画で授業が受けられますよ!
無料漫画もあるよ!
kindleインディーズで公開している蒼乃シュウの漫画、
すべて無料です!
百合マンガ「pink and blueberry」第一部 全5話
kindleインディーズで無料で読めます!
これがはじめてkindleインディーズに投稿して作った電子書籍。
はじめて1巻を作ったときは感動しました〜!
「kindleは難しそう」と思っていたのですが、
最初の手続きが英語だからちょっと戸惑っただけで
私でもできました!
今から登録される方は、個人番号カードをご用意ください!
ここに登録さえできれば、インディーズじゃなくても
kindleで電子書籍を出版することができますよ!
そして次に作ったのは「Black Lily 黒百合短編集」です。
本格的な電子書籍にしたいと思い、目次とかあとがきを入れたりして
がんばりました!
同時に作ったのが「セーラー服に、棘」。
漫画を描いてkindleインディーズで公開してみよう!
簡単に電子書籍ができちゃいますよ!
2020年04月03日
父の寿命
4月1日で80歳の誕生日を迎えた私の父。
そして、この日に、病院で昨日受けた検査の結果が。
癌でした。
あと長くて2〜3年ということです。
父が死ぬ。
癌ではなかったとしても、確実に、親は必ず、絶対に、死ぬ。(そして私自身も)
今すぐに、急に、というわけではないので、
悲しみとか喪失とか、そういうセンチメンタルなものは置いといて…、
今、この瞬間に私が感じていることを書きます。
父の死までに、あと2〜3年で、何ができるか、と私は考えた。
そう思うと悔しさがこみあげてきた。
私は…
なんでこんなにいつまでも「無名の」「売れない」漫画家なのか、と。
漫画家にはなれた。
そして毎日仕事はしている。毎日、漫画を描いている。
漫画だけの収入で、一人生きてはいけている。
それでも、心の奥は、いつも、モヤモヤとしている。
すごく、悔しいと感じている。
売れている漫画家や作家の人に対しての嫉妬?も、あるのかもしれない、
けど、単純に「嫉妬」という言葉ではしっくりこない。
本が何万冊も売れて、ドラマ化もされて話題になって…という
作家さんのことを知るたびに
「羨ましい」とはなんか違う、別の感情が渦巻く。
「どうして私は売れないの」
とはいつも思う。
特別絵がうまいというわけではないけれど、
私くらいのレベルなら、もうちょっと売れてもいいはずだ、
なんておこがましくも感じてしまう。
実際、いつもいつも編集者は
「おもってたよりも売れないですねー」と言う。
漫画家として生きているだけ。ただ、それだけ。
それが悔しい。
「好きなことが仕事になってスゴいですねー」と
言われるたびに胸がぎゅうーっと、つらくなる。
「仕事があるのはいいことですよ」と言われるのも
つらい。違う、といいたいけど、何が違うのか
わからない。
お正月に実家に帰った時、
(親が創価学会なので)新年勤行会に母と行って、
昔お世話になった人に久々に会って、
「まだ漫画描いてるのー」と言われ、
「お母さん、娘さんが漫画家になって、良かったねー」と母に言ってた。
ものすごい違和感をかんじだ。
漫画家になっただけではダメなんだ。
その人は私の漫画を読んだこともないくせに「スゴイねー」と言う。
どこでも「仕事は何ですか?」と聞かれ
「漫画家です」というと「スゴいねー」と言われる。
スゴいねー、なんて言われたくない。
私の漫画を読んで、感動してほしい。
それが私の願い。
だけど、知り合った人は私の名前を検索して
適当に読み放題で出てきた漫画を見て
「見ましたよ」とせせら笑うだけ。
感想はない。
おもしろかったか、とか、感動したか、とか
どう感じたか、とか
それを私が求めるのは間違ってる。
感想が何もない、ということは
「別に」ということなのだ。
それがショックだ。
私は、私の漫画で「おもしろい」とか
感動を与えられなかった。
それが、本当につらい。
いい漫画を描かなければいけない。
人が感動するような。
人の心に残るような。
人の人生を変えるような。
そんな漫画を描かなければ意味がない。
漫画家になった、だけではダメなんだ。
だからすごくつらい。
あと2〜3年で、そんな漫画を発表できる私に、
なれるだろうか。
どうしても私は、本当の意味で
「漫画家になったよ!」と
父に言いたいのだ。
なぜかというと、
私が漫画を描くようになったのは、
父親が漫画が好きだったから。
父親が手塚治虫のファンだったから、
私も漫画に夢中になった。
高校を卒業するとき、
進学も就職もイヤで、悩み過ぎて泣き出した時、
父は「お前は何がしたいんや」といい、
私は「アルバイトをしながら漫画家を目指す」と言った。
そしたら
「ほな、それでええやないか」
と、言った。
世間的にちょっとずれてる、ちょっと、おかしい
こんな父でよかった。
ああ、なんだ、それでいいのか、と私は救われた。
私にとって、漫画とは
私の人生を、作るもの、変えるものなのだ。
普通の人生は就職したり、結婚したり子を産んだり
するのだろうけど、それはそれで素晴らしいしまっとうな生き方
なんだろうけど
私にとっては、漫画を描いていないと
そこで人生がストップしてしまうように感じる。
出版社の望むくらい売れることは
できなかったけど、
私は自分で考え悩み、作り出すストーリーの中で
わたし自身が成長している。
自信も何にもなかった私が、自分を一から作ってこれた、
漫画という手法で。
だから自分だけでなく、
私の漫画で、同じように感動してほしい。
笑ってほしい。
泣いてほしい。
恋してほしい。
切なくなってほしい。
それができるまで
父に生きていてほしい。
2020年04月01日
cakesクリエイターコンテスト2020に応募したこと
noteをはじめてから2年くらい経ちました。
マメに投稿していたわけではないけど、作品が出来上がるたびに
投稿していたので、記事やマンガもだいぶたまってきて、
ときどき編集部のお気に入りとして、ピックアップされることもあって、
これからも地道に続けていこう…とおもっていたときに
「cakesクリエイターコンテスト2020」が開催される!との
お知らせが。
こりゃなんとしても応募せなあかん!
noteで人気を得たら、連載や書籍化も夢じゃない…!
いままで私のマンガなんてまったく知らなかった人たちにも
アピールできるチャンスである!!
と、焦りました。
締め切りは3月末。
募集を知ったのは、2月半ばでした。
ちょうど仕事で96ページの作品のネームをしていたところだった…
締め切りがあるし、無理?か、とは
思ったけど、後悔したくない!
絶対に応募作を描き上げなくちゃ!!!
それに、ちょうど描きたいテーマは思いついていた!!
と、いうわけで、仕事が一段落したのが
3月26日。そのあと4日で集中して
描き上げたのが、コレ!!
7ページに収まったので、なんとか締め切りに間に合いました…。
取材は2回にわけて行いました。
2月の中頃にいちどお話を伺っていて
そのあと3月4日に劇場へ…。という感じです。
完成してすぐにnoteに公開、そのあと続けて
Twitterでも告知。
Twitterでは取材させてくれたまろりぬさんも
リツイートしてくれたこともあって
次々と、いいねがついて
noteでも、編集部で紹介してくれていないにも関わらず
次々とスキをつけてくれる人が。
あ〜!!ヨカッタ!
なんかホッとした。
やりとげた…という感じ。
もともとストリップ好きの方からも
「よく描けてる」と褒めてもらって
安心…。
イメージ違う!ってもの描いたら
申し訳ないし。
コンテストで入賞できるかどうかはわからないけど、
締め切りがあったことで
こうやって形にすることができたので…
本当によかった、とおもう。
マンガの続きはコチラで!
「はじめてストリップ劇場にいってきたはなし」
マメに投稿していたわけではないけど、作品が出来上がるたびに
投稿していたので、記事やマンガもだいぶたまってきて、
ときどき編集部のお気に入りとして、ピックアップされることもあって、
これからも地道に続けていこう…とおもっていたときに
「cakesクリエイターコンテスト2020」が開催される!との
お知らせが。
こりゃなんとしても応募せなあかん!
noteで人気を得たら、連載や書籍化も夢じゃない…!
いままで私のマンガなんてまったく知らなかった人たちにも
アピールできるチャンスである!!
と、焦りました。
締め切りは3月末。
募集を知ったのは、2月半ばでした。
ちょうど仕事で96ページの作品のネームをしていたところだった…
締め切りがあるし、無理?か、とは
思ったけど、後悔したくない!
絶対に応募作を描き上げなくちゃ!!!
それに、ちょうど描きたいテーマは思いついていた!!
と、いうわけで、仕事が一段落したのが
3月26日。そのあと4日で集中して
描き上げたのが、コレ!!
7ページに収まったので、なんとか締め切りに間に合いました…。
取材は2回にわけて行いました。
2月の中頃にいちどお話を伺っていて
そのあと3月4日に劇場へ…。という感じです。
完成してすぐにnoteに公開、そのあと続けて
Twitterでも告知。
Twitterでは取材させてくれたまろりぬさんも
リツイートしてくれたこともあって
次々と、いいねがついて
noteでも、編集部で紹介してくれていないにも関わらず
次々とスキをつけてくれる人が。
あ〜!!ヨカッタ!
なんかホッとした。
やりとげた…という感じ。
もともとストリップ好きの方からも
「よく描けてる」と褒めてもらって
安心…。
イメージ違う!ってもの描いたら
申し訳ないし。
コンテストで入賞できるかどうかはわからないけど、
締め切りがあったことで
こうやって形にすることができたので…
本当によかった、とおもう。
マンガの続きはコチラで!
「はじめてストリップ劇場にいってきたはなし」
2020年03月27日
何度でもいうけど、「アグリーベティ」はおもしろい!
「アグリーベティ」は、おもしろい。
本当に、こんなに素晴らしいドラマは滅多にない!
特に素晴らしいのはシーズン3の前半。(後半からはだんだんとグダグダになるけど)
リンジーローハン演じる、高校時代の同級生キミーが登場するあたりの
エピソードは何回見てもため息が出るほどおもしろい。
それに何回見ても、考えさせられる。
ベティは今も昔も「イケてない」部類の女の子。
なので、当然高校時代も「超イケてない」女の子だった。
対してキミーは、スクールカーストのトップの女子。
美人で明るくて、そして性格が…めっちゃ悪い。
大人になったキミーは高校時代と打って変わって
イケてない日常にうんざりしていた。
仕事はつまらないし、好きでもない彼氏と付き合っている。
好きでもない上に浮気されるし、人生真っ暗。
そしてベティを頼って編集部にもぐりこむ。
そこでベティを踏み台にして、自信を取り戻す。
高校時代のように。
この図式は、なんか、「あー、そうなのか」と、いろいろ思ってしまう。
キミーのようなスクールカーストトップの女子は
ベティのような地味女子から見ると
自信満々で羨ましいと思ってしまうけど
実はそうでもない。
アメリカであっても日本であっても、世界共通、みんな
根っこは同じ。
(特に子ども時代の)
いじめっ子は、いじめる対象がいないと、自信がもてない。
誰か、弱そうな子をいじめるからこそ
自分が優位になった気になって自信がもてる。
私もベティの立場であることが多かったので
めっちゃ、胸に刺さる。
明るくて美人でクラスの人気者で男の子にモテる女子を
「うらやましい」なんて思ってしまうことが
昔はあったけど…。
それはメッキのようなもので、すぐに剥がれちゃうし
大人になって長く通用するものでは、ない。
今ではイケてない部類で良かった!モテない女子で良かった!ともおもう。
高校時代に男の子にモテたって、仕方ない、とマジで思う。
だって高校生の男子なんて…
めっちゃアホですやん(笑)。
アホな男子に…モテて人生狂わされなくてよかった(笑)。
でも、キミーのような女子は、嫌いだけど、
よく考えると、そうでもないような…
結局、キミーが調子乗り過ぎて、クビになって
というオチで終ったけど、
実際、もしかしたら案外キミーのような子のほうが
会社という社会では生き残るのではないか?
このお話はベティが主役だし、
「悪者」のキミーは成敗されちゃったんだけど、
この辺はモヤモヤが残るかな…
悪者が成敗されると、見てる側はスッキリするんだけど
本当の社会では悪者が生き残るので。
それでもやっぱり、
キミーのような生き方考え方の女子は
いくら外見をキレイにしたって
中身はつまらない女子ってとこを
おもしろく描いたこのエピソードは
良かったと思う。
ベティもただの被害者ではなく、
イケてなかった過去をコンプレックスとして
抱えながらも成長していく姿が素晴らしい。
「アグリーベティ」はユーネクストで今なら見放題!ですよ!
2020年03月26日
(初)デジタルで入稿してみた
カラーではなく、モノクロの、
原稿をこの度、
ついに、ついに…
はじめて!入稿しました!
デジタルで!データで!
デジタル移行への道のりは…
長かった…。
(´;ω;`)ウゥゥ
kindleインディーズやブログや投稿サイトなど、自分勝手に趣味で
描く漫画なら、もうすでにいくつも描いてきたけど
仕事の原稿だけは、今までずうっと、アナログ原稿でした。
仕事となると、投稿サイトやブログに載せるみたいに
適当ではいられません。
解像度の問題やサイズなど、まだまだわからないことが多すぎた。
まあしかし、ここ2年でだんだんデジタルに慣れていき
ネットで調べながらなんとかここまでこれたのは、
以前の、2年前までの私からしたら、「奇跡!」なのであります。
デジタルとはいっても、まだ未だにオールデジタルではなく
下絵もペン入れもアナログ、で仕上げだけデジタル、
で、デジタルでデータにしてメールで送る…という感じです。
アナログの場合、今までB4の用紙に描いてきましたが
(大きすぎる!家庭用FAXももうB4は作ってません!)
デジタルの場合、A4でオッケー、なので
A4の用紙に描きました。
これだけで、だいぶラク。
ただ、B4の大きな用紙に描いて、掲載のときは
ぎゅうっと縮小されるので、線がわりかし綺麗に見えるという
利点はありました。
今回、デジタルで仕上げするとき、拡大すると
自分の線の汚さに改めて気づいて、恥ずかしかった…
デジタルで線も描けば綺麗なんだろうけど…
あとはデータをファイルにまとめて圧縮してファイル便で送る!
↑これよこれ!
アナログ人間が「恐ろしい」と感じる、この作業!
データ?圧縮?なにそれ?
という感じでずっと怖かった。
30ページ以上もある原稿をメールで送信って
そんなの奇跡…あり得ない…
原稿っつーたら、段ボールに挟んで濡れないように
ビニール袋かぶせて、郵便局にもっていって
ゆうパックでしょ!
(送料は千円くらいです)
…が、当たり前でした…。が、
ちょっと覚えるだけで一発で送信できるんですよ!
いやあ〜革命。(いまさら!)
長いことアナログの方は、いまさらデジタルを覚えて、という
工程はつらく長い道のり…かもしれない。
でも、私でも!
超アナログ人間の私でもでけた!
(2年もかかりましたが…)
時間と余裕さえあれば、今後は、だんだんトーンも品薄になってきますので
トーンが減らない!経済的なデジタルをおすすめ…かなぁ。
まあ、人には好みがありますので、ずっとアナログでも
なんとかなるかもしれない…。
2020年03月23日
タロット占いを始めたい・深めたいならコレがおすすめ!
実はタロット占い歴2年です!
自分で自分を占うのがメイン。
たまに友人など占ってあげることもありますが
結構めっちゃ当たるのでハマります!
いつか占い師デビュー…は、しませんが、
タロットは奥が深いし面白いのでもっと極めたい!
それで、前から気になっていたこの本を買いました。
タロットの本は図書館で借りたり、何冊か買って読んだりもしていたのですが
これが一番、わかりやすいかも…
本屋さんに行くたびにパラパラと立ち読みしていたので、
どうせなら、と購入しました!やっと!
あと、タロットカードはこちらを愛用しています。
缶入りだし、ちょっと小さめで使いやすい!おすすめ!
しかし輸入なのでAmazonで注文しても
かなり(1カ月くらい)かかってしまうのでご注意ください!
2020年03月20日
仕事をしていてツライことA
仕事があって嬉しい。
今とりかかっているのは、久々に、96ページもある長編。
原稿に3カ月かかるから、3カ月はこの原稿に集中していれば良い。
海外ドラマなどを観ながら、ひたすら完成まで作業していれば良い。
それなのに、なぜだかモヤモヤが残る、気持ちが晴れないのはなぜだ。
「忙しいの?」と聞かれ「忙しいよ」と答えると
「凄いねー」とか「忙しいのはいいことですよ」と諭される。
それは昔から。何千回も繰り返されてきたやり取り。
でも、そのやりとりにどうしても、気持ちがついていかない。
違和感が残る。モヤモヤする。
別に私は「忙しいアピール」をしているわけではないのだ。
今日、ハッと気が付いた。
たとえば…
今描いている作品は、もちろん、私が考えた物語だ。
今回は今までよりも、だいぶ私の意見を押し通した。
途中で何度も相談しつつも、
これは私が考え、私が作画すべてを担う
私の仕事だ。
そして「何をハッと気が付いた」のかというと、
私の作品でありながら、
タイトルは私の意見は通らなかった。
普通、もちろん自分でタイトルをつけるのだけど
それは「売れるため」、よりキャッチーなものにするため
編集者、出版社の人たちと相談する、ことはいつものこと。
だけど、今回、私がこれがいいと言った意見は無視された。
むこうでタイトルをつけられた。
こういうことは珍しいわけじゃなくて
過去にも何度もあった。
「タイトルの希望はありますか?」と聞かれて
私がいくつか提案しても、
最終的に「これに決まりましたから」と
知らない人たちの間で決められる。
それは…いつもではないけど、何度かあったこと。
よく考えると、ものすごく、理不尽でくやしく感じた。
タイトルを自分でつけられないなんて、
自分の子どもの名前を他人に決められるのと一緒やん。
私はすっかり心が鈍感になっていて、
この理不尽さに慣れてしまっていたことに気づいた。
もう昔昔…うんと昔、私がまだデビューしたなっかりの新人のころ。
滅多に通るはずのないネームを私は毎日せっせと
描いていた。
私は1カ月に2本のネームを作ることを目標にしていた。
3本作ることもあった。
とにかく作った。バンバン描いた。
それで何度も描くうちに
「通りそうなネーム」と「これは通らないであろうネーム」が
わかってきた。
「通りそうなネーム」とは、
主人公がちょっと内気な女の子。
ステキな男の子(ぶっきらぼう)片思いとかして切なかったりして、最後はなんとなくハッピーエンド。
「これは通らないであろうネーム」とは、
とにかく曖昧。答えが出ない物語。手探りで描く物語。
私はこの2種類の話を順番に描いた。
2本に1本は通りたい。
でも、通るためのネームばかり描いていては
心が滅入ってしまい、もたない。
でも、そんなことは忘れて、いつしか
私は冒険せずに、通りそうなネームばかりを効率よく
描くようになってしまった。
それは、「仕事」としては合理的で無駄が無いように
おもえるけど、実はそうではなかった。
編集者が「OK」と言ったって、
それが読者に「OK」とは限らない。
私はもっと、自分を信じなければいけなかった。
ずっと「売れたい、売れたい」とおもいながら
私はいつまでも、編集者に気に入られるような
漫画ばかりを描いていた。
本当に「売れたい」のならば
読者のための漫画を
描かなければいけなかったのに。
じゃあ「読者のため」の漫画って何?
て話ですけど。
それはなにも読者に媚びる漫画でもないはずだ。
もっと素直に、自分を信じて、
私はこう思うんですけど、あなたはどう!?
ということを感じてもらえるような物語なのだとおもうのだ。
私にとって、漫画とは会話だと思う。
読んでいる人を置いてけぼりにしないように、
ずっとつきてきてもらえるように気をつかって
描いている。
対話をするように、気持ちを、主人公と同期してもらえるように
描いている。
そのうえで、楽しんでもらえる、ワクワクしてもらえる
話の展開を、考えている(漫画家ならばこれらのことは当たり前のことですが)
そして、さらに、私の考えを知ってもらう。
そういうものを描いていきたい。
(人によって、それぞれです。私はそうしたい、というだけのことです)
2020年03月19日
アグリーベティがおもしろい
仕事中に欠かせないのが海外ドラマ!
今はユーネクストで「アグリーベティ」をまたシーズン1から見ています!
いや、もう、何回目?てほど
観ているんだけど…
何回見てもおもしろい!!
シーズン1〜3までには好きなシーンがたくさんあるのです!
特にシーズン2はストーリーもハラハラの連続だし
ジオも出てるし(ジオが好き!!)
オシャレだし、本当に何もかも勉強になります!!
(シーズン3の中盤からファイナルまでは…グダグダになってしまったのが残念でならない)
アグリーベティは、基本恋愛コメディなのですが、
すごくいい!と感じるのはベティと編集長の関係です。
そもそも、このドラマは「プラダを着た悪魔」のパロディというかオマージュというか、
「プラダ」の場合、主人公はもともと可愛くてビューティフルで
ただ「ダサい」というだけ。それでファッションの力を借りて
美しく変身!という女の子は大好きな魅惑の変身ものです。
でも、ベティの場合、ずっとブチャイク。
恋愛ものの主人公なのに、ずっとブチャイクって
すごい冒険だと思うのですよ。
ダサくてブチャイクなまま、それでも「カワイイ!」と
思わせてしまうほど、このドラマは優れているということなのです!
どうしても普通のドラマや映画の恋愛ものだと、
主人公が、最初はブチャイクで劣等感を持ってても、
かわいくなって恋をする、てな展開になりますが、
ベティの場合、恋はするけど、
編集長との対等な関係の描きかたが
ものすごく新しいし、めっちゃいい!
と思います。
編集長は恋の対象ではないけれど、
どんどんと距離が近くなり、対等になり、
仕事のパートナーとしても親友としても
とてもいい関係となっていきます。
(シーズン4で挫折したので、最後はどうなったか知りませんが)
男と女が登場したら、二人の恋の行方はどうなるの?と
なりやすいのに、そうならない。
実際、リアルな話、男と女であっても
恋愛関係になるよりも親友として対等な関係に発展するほうが
難しくて、そして素晴らしいことなのだとおもいます。
オカマのマークと受付嬢のアマンダの関係もしかり、
ということで、「アグリーベティ」は
私の好きな海外ドラマナンバー2!(1番はsex and the city)
なのでした!