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2018年12月11日
「赤ずきん再び」解説
ここ最近、エロ小説ばかり書いていた訳ですが、この度、「小説家になろう」の「冬の童話祭2019」に出品すべく、「赤ずきん再び」と言う、普通の小説を書かせていただきました。
これが、なんと、2年ぶりくらいの「狼ハンター」シリーズの新作です。このシリーズは、別に完結していた訳でもなかったのであります。
こうして、唐突に新作を書きましたのは、単なる気まぐれなどでもなく、実は「ピンクの怪物」の続編を書くに当たっては、そのストーリー内に「狼ハンター」のキャラも混ぜる事を検討していた最中でしたので、その前哨戦の意味合いもあったのでした。
なお、今回の「赤ずきん再び」は、紛れもない「狼ハンター」シリーズの1話ではあるのですが、シリーズ全般に出てくるアイテム、キャラはなるべく登場させないようにして、独立した1話として読めるような配慮を施してあります。「冬の童話祭2019」の課題である「逆さ虹の森」の設定の方を大いに生かすようにして、若干、連載ものっぽい書き方に仕上げてみました。読者の予想を裏切る展開を心掛け、ラストシーンも、あえてボカした書き方にしています。また、毎度バラエティに飛んだ100年狼が、今回はどんな設定なのかも、見どころの一つとなっています。
「赤ずきん再び」
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これが、なんと、2年ぶりくらいの「狼ハンター」シリーズの新作です。このシリーズは、別に完結していた訳でもなかったのであります。
こうして、唐突に新作を書きましたのは、単なる気まぐれなどでもなく、実は「ピンクの怪物」の続編を書くに当たっては、そのストーリー内に「狼ハンター」のキャラも混ぜる事を検討していた最中でしたので、その前哨戦の意味合いもあったのでした。
なお、今回の「赤ずきん再び」は、紛れもない「狼ハンター」シリーズの1話ではあるのですが、シリーズ全般に出てくるアイテム、キャラはなるべく登場させないようにして、独立した1話として読めるような配慮を施してあります。「冬の童話祭2019」の課題である「逆さ虹の森」の設定の方を大いに生かすようにして、若干、連載ものっぽい書き方に仕上げてみました。読者の予想を裏切る展開を心掛け、ラストシーンも、あえてボカした書き方にしています。また、毎度バラエティに飛んだ100年狼が、今回はどんな設定なのかも、見どころの一つとなっています。
「赤ずきん再び」
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2018年12月08日
「妖怪大全科」
秋田書店の大全科シリーズで、このたび買い漁った、ラストの一冊です。
実は、私は、同じ作者(佐藤有文氏)のジャガーバックス「日本妖怪図鑑」「世界妖怪図鑑」を子供の頃から持ってましたので、それらと比べて明らかにパワーダウンしているであろう、この「妖怪大全科」は、今まで、無理に買う気にはなりませんでした。でも、この本の事はたまにネットでも話題になりますし、ちょうどヤフオクで100円ほどで売りに出されていましたので、この機に、思い切って落札しておく事にしました。
で、中身を読んだ感想ですが、日本の妖怪編、外国の妖怪編以外に、悪魔と魔女編と言う項目も存在しており、その内容が、ほぼ(私も、こないだ手に入れたばかりの)「悪魔全書」です。目を見張ったのは、「悪魔全書」内の魔女ヌードが、この「妖怪大全科」にも、かなり流用されており、しかも、「悪魔全書」では二色刷りで見づらかったイラストの数々が、わざわざ、単色ページ用に描き直されています。つまり、絵のリアルさは落ちたものの、裸の状態(おっぱいの形とか)がより分かりやすくなってるんですね。これはこれで、子供向け本らしからぬ過剰エロなのであります。「悪魔全書」には無かった、追加ヌード画まで有ります。この点だけでも、まあ、入手しておいて良かったかな、と言う気持ちになれました。
ああ、いかん。またエロ話に走ってしまった。(苦笑
「怪獣映画大全科」
秋田書店の「ホラー大全科」を購入したところ、たまたま見つけた同シリーズの一冊です。
このテの本は、内容の優劣が激しいので、購入にはかなり慎重になったのですが、海外の怪獣映画がメインらしいので、思い切って、取り寄せてみました。
で、実際に読んでみたところ、本編部分は他書と似たようなものでしたが、1コーナーである「怪獣映画の秘密50」がまあまあ楽しめて、巻末には「SF怪獣映画リスト」も付いてましたので、とりあえず持ってても良かろう、という事にいたしました。
特に、「豪勇ペルシウス大反撃」のメデューサが掲載されていたのは、思わぬ収穫でした。他にも、一匹だけ全くピンとこない怪獣の写真が掲載されており、何ものかと思って、一生懸命調べてしまったのですが、どうやら自主制作映画の怪獣だったみたいです。当時は有名なアマチュア映画だったようですが、私は全然知らんかった。
この「怪獣映画大全科」と同傾向の本で、他に気になっているものとしては、あと「びっくりどっきり怪獣大図鑑」(ビッグジャガーズ)があるのですが、こちらは、まだまだ購入検討中です。ネットに出回っている同書の古本は、どれも、やたらと高価なので、内容がよく分からない段階では、なかなか入手の決心がつかないのです。
「ホラー大全科」
ネットで色々調べていたところ、秋田書店から出ていた大全科シリーズで気になるものを何冊か見つけたので、この度、まとめて購入してしまいました。
この「ホラー大全科」も、その一冊です。大全科シリーズの怪奇映画シリーズは「怪奇大全科」「ショック残酷大全科」「悪魔・オカルト大全科」の三部作で全てかと思っていたのですが、さらに、その後、この「ホラー大全科」も出ていたとは、今の今まで気が付きませんでした。
思えば、この「ホラー大全科」が発行された頃(1986年)は、私ももう大学生だったし、空前のスプラッターブームだったので、スクリーン臨時増刊「THE HORROR MOVIES」や雑誌「VZONE」などの大人向けのホラー映画書籍も豊富に出回っており、ホラー映画に関しては、児童本を漁る必要が無くなっていました。それで、この「ホラー大全科」は完全にノーマークだったようです。
今回、せっかくなんで、シリーズを揃えるべく、取り寄せたのですが、内容は「怪奇大全科」とも重複しすぎておらず、ほんとに、三部作以降の新作ホラー映画の情報を補完したような内容で、まあまあ楽しめました。ただ、「怪奇大全科」で大量に紹介されていた日本未公開作はバッサリとカットされており、資料価値としては、やはり「怪奇大全科」の方が上です。
巻末で、レーザーディスクやVHD、海賊ビデオなどの説明をしているあたりが、当時の空気を思い出させてくれて、ちょっと懐かしい気分にさせてくれました。
2018年12月05日
「二重人格」(「脱衣ゲーム」より)解説
「脱衣ゲーム」シリーズでは、私の好きなAV女優(の出ていた作品)は、優先的に元ネタに採用していこうと考えていました。そんな中、必ず使用したかったAV女優が、児島理乃です。しかも、ただ採用しただけではなく、「脱衣ゲーム」シリーズのシーズン2の最後のエピソード(もしかすると、「脱衣ゲーム」シリーズの完全な最終話)の元ネタにも配置させていただきました。そこまで特別扱いするほど、私は、児島理乃が一押しだったのです。そうして、書き上げた話が「二重人格」です。
「多重人格症の女子高生の第二人格が、主人格に内緒で、援助交際をしていた」と言う、とても単純なストーリーだったのですが、完成品では、その辺を詳しく説明しませんでしたので、人によっては、もっと深読みしちゃった方もいたかもしれません。ラストシーンは、手塚治虫の短編マンガ「嚢」のような哀愁も漂わせています。
タイトルは「多重人格」「仮面の少女」なども候補に挙げていましたが、結局、一番分かりやすい「二重人格」にしました。思いっきりネタバレしたタイトルですが、どうせ「脱衣ゲーム」の一編なので、このぐらい分かりやすくてもいいのです。
元ネタは、児島理乃の出演ビデオの中でも、特にマイナーなもの(「WaiWaiクラブ(19)」)を選んでおり、私の児島理乃LOVEぶりを、さりげなくアピールしています。この元ネタを、二重人格ものの話にしようと言うのも、すぐに決まりました。
余談ですが、私のエロ小説群の名物キャラクター・蛙里いずみのヌードは、作者としては、児島理乃の裸みたいな感じなのではないかと、勝手に想像いたしております。
「脱衣ゲーム」
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2018年12月01日
読書マンスリー
先月までに、「三つ目がとおる」全集やプリンタなどの1万円以上の高額買い物を完了しましたので、だいぶ気持ちにも、ゆとりが出来てきました。本棚の整理も済んで、新しい本を買っても、置く場所がけっこう増えましたので、ここ最近は、ネットで、欲しかった本をつい買いまくっています。
そしたら、買うペースの方が上回ってしまい、ちょっと読むのが追いつかなくなってきました。今月以降も、まだまだ欲しい本を買いまくりたいと企んでいますので、今月あたりは、執筆活動の方は控えて、たまった本を読破するのを優先しようかなとも考えています。
でも、「小説家になろう」の今年の「冬の童話祭」には作品出品予定です。実に久々に、全くエロくない小説を書いている最中なのであります。この頃は、amazonのレビューを書いていても、内容がエロ話に傾いてしまうので、少し軌道修正しなくちゃいけません。
「ルシーの明日とその他の物語」
【裏ワザ】覚えやすいメールアドレスでEメール上級者の仲間入り!
そしたら、買うペースの方が上回ってしまい、ちょっと読むのが追いつかなくなってきました。今月以降も、まだまだ欲しい本を買いまくりたいと企んでいますので、今月あたりは、執筆活動の方は控えて、たまった本を読破するのを優先しようかなとも考えています。
でも、「小説家になろう」の今年の「冬の童話祭」には作品出品予定です。実に久々に、全くエロくない小説を書いている最中なのであります。この頃は、amazonのレビューを書いていても、内容がエロ話に傾いてしまうので、少し軌道修正しなくちゃいけません。
「ルシーの明日とその他の物語」
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2018年11月29日
欲しい古本は、こう探せ
ウラヌス星風・著「タローカード入門」という本があるのですが、これは、ちょっと普通の本ではありません。私家版、いわゆる自費出版本なのであります。よって、amazonでは取り扱っておりません。国立国会図書館にも登録されておりません。
私が、なぜ、このような本を急に見つけたかと言いますと、先ほど「悪魔全書」を買った後、関連事項をネットで調べていたら、ネットサーフィンしていくうちに、この本に突き当たってしまったのであります。と言いますのは、佐藤有文氏は「世界妖怪図鑑」や「悪魔全書」などを執筆するにあたって、「悪魔考」と言う雑誌掲載された読み物も参考にしていたらしいのですが、その「悪魔考」が、この「タローカード入門」の中に丸々収録されていたのです。「悪魔考」の閲覧は、雑誌なので、ずっと諦めていたのですが、単行本になってたのなら、もう入手するっきゃない訳であります。
しかし、上述しましたように、「タローカード入門」は、正規な本じゃないので、購入は一筋縄にはいきません。発行されたのが2015年なので、発売元に問い合わせても売り切れているかもしれません。
そこで、次に探してみるのが、各種古本を取り扱っているネットサイトです。
お手軽なところで、まず、ヤフオクを覗いてみましたが、現在は売りに出されていませんでした。気長に待てば、いつかは売りに出されるかもしれませんが、そこまで待つのは最終手段です。
続いて、最近、会員登録したばかりのまんだらけ通販を当たってみました。まんだらけはマニア傾向のものを主体に置いてますので、あるかどうか微妙だったのですが、バッチリ取り扱っておりました。ただし、現在品切れ中でした。
最後に覗いてみたのが、古本屋の連合ネット販売所である「日本の古本屋」です。ここで、今度こそ、出品中の「タローカード入門」を発見いたしました。価格も原価の半額と、お手頃です。「日本の古本屋」には、一つ欠点があって、たまに、リストにある本が在庫切れで無かったりもするのですが、今回は、そのような悲劇にも見舞われませんでした。
こうして、私は、私家本であろうと、欲しかった本を、問題なく手に入れた次第であります。ネット社会というのは、ほんと素晴らしいです。
私が、なぜ、このような本を急に見つけたかと言いますと、先ほど「悪魔全書」を買った後、関連事項をネットで調べていたら、ネットサーフィンしていくうちに、この本に突き当たってしまったのであります。と言いますのは、佐藤有文氏は「世界妖怪図鑑」や「悪魔全書」などを執筆するにあたって、「悪魔考」と言う雑誌掲載された読み物も参考にしていたらしいのですが、その「悪魔考」が、この「タローカード入門」の中に丸々収録されていたのです。「悪魔考」の閲覧は、雑誌なので、ずっと諦めていたのですが、単行本になってたのなら、もう入手するっきゃない訳であります。
しかし、上述しましたように、「タローカード入門」は、正規な本じゃないので、購入は一筋縄にはいきません。発行されたのが2015年なので、発売元に問い合わせても売り切れているかもしれません。
そこで、次に探してみるのが、各種古本を取り扱っているネットサイトです。
お手軽なところで、まず、ヤフオクを覗いてみましたが、現在は売りに出されていませんでした。気長に待てば、いつかは売りに出されるかもしれませんが、そこまで待つのは最終手段です。
続いて、最近、会員登録したばかりのまんだらけ通販を当たってみました。まんだらけはマニア傾向のものを主体に置いてますので、あるかどうか微妙だったのですが、バッチリ取り扱っておりました。ただし、現在品切れ中でした。
最後に覗いてみたのが、古本屋の連合ネット販売所である「日本の古本屋」です。ここで、今度こそ、出品中の「タローカード入門」を発見いたしました。価格も原価の半額と、お手頃です。「日本の古本屋」には、一つ欠点があって、たまに、リストにある本が在庫切れで無かったりもするのですが、今回は、そのような悲劇にも見舞われませんでした。
こうして、私は、私家本であろうと、欲しかった本を、問題なく手に入れた次第であります。ネット社会というのは、ほんと素晴らしいです。
2018年11月26日
「悪魔全書」の真面目な話(その4)
「悪魔全書」の巻末に、参考文献として名前を挙げられている書籍の内訳は以下のとおり。(誤表記は修正してあります)
「魔法」平凡社 (1961年。世界教養全集20)
「悪魔考」薔薇十字社 (1972年)
「魔女狩り」岩波書店 (1970年。岩波新書)
「魔女」現代思潮社 (1967年。上下巻)
「澁澤龍彦集成」桃源社 (1970年。全7巻)
「呪術」講談社 (1970年。講談社現代新書)
「世界妖怪図鑑」立風書房 (1973年。佐藤有文氏自身の本)
「世界のミステリー」大陸書房 (1972年。佐藤有文氏自身の本)
「悪魔学大全」桃源社 (1971年)
「暗黒の祭祀」新人物往来社 (1969年。怪奇幻想の文学2)
「少年マガジン」講談社 (1959年〜)
「魔女と魔女裁判」法政大学出版局 (1970年。りぶらりあ選書)
あとのタイトルは洋書
「悪魔崇拝論」「悪魔学辞典」「悪魔学」「悪魔の歴史」「怪奇大辞典」「超自然現象学」「悪魔の文学」「悪魔と魔女学」「悪魔大画集」ほか
著書の内容の間違いを批判されがちな佐藤有文氏ですが、実際には、大変な勉強家だった事が分かります。特に、洋書の図版を大量に日本でも紹介した功績はあらためて高評価すべきだと思われます。
「魔法」平凡社 (1961年。世界教養全集20)
「悪魔考」薔薇十字社 (1972年)
「魔女狩り」岩波書店 (1970年。岩波新書)
「魔女」現代思潮社 (1967年。上下巻)
「澁澤龍彦集成」桃源社 (1970年。全7巻)
「呪術」講談社 (1970年。講談社現代新書)
「世界妖怪図鑑」立風書房 (1973年。佐藤有文氏自身の本)
「世界のミステリー」大陸書房 (1972年。佐藤有文氏自身の本)
「悪魔学大全」桃源社 (1971年)
「暗黒の祭祀」新人物往来社 (1969年。怪奇幻想の文学2)
「少年マガジン」講談社 (1959年〜)
「魔女と魔女裁判」法政大学出版局 (1970年。りぶらりあ選書)
あとのタイトルは洋書
「悪魔崇拝論」「悪魔学辞典」「悪魔学」「悪魔の歴史」「怪奇大辞典」「超自然現象学」「悪魔の文学」「悪魔と魔女学」「悪魔大画集」ほか
著書の内容の間違いを批判されがちな佐藤有文氏ですが、実際には、大変な勉強家だった事が分かります。特に、洋書の図版を大量に日本でも紹介した功績はあらためて高評価すべきだと思われます。
2018年11月25日
「悪魔全書」の真面目な話(その3)
20年ほど前は、私もパソコン通信に参加しておりまして、魔術に詳しいパソ通参加者の方と「エコエコアザラク」の話などを交わさせていただきました。その時、「エコエコアザラク」に出てくる呪文などについて、その魔術の博識者の方に訊ねてみたりもしたのですが、「エコエコアザラク」の原作マンガに出てくる呪文につきましては、そのような専門の方でも、よく分からないとの回答なのでした。
それが、この度、「悪魔全書」を読ませていただきますと、とうとう、「エコエコアザラク」のマンガの中で使われていた呪文を発見いたしました。それも、ほぼ一字一句ぴったりと一致しています。「悪魔全書」内に掲載されている呪文(の日本語表記)が、どれも他書からの流用だったのかどうかまでは不明ですが、恐らく、古賀新一氏が「悪魔全書」を参考にして「エコエコアザラク」を書いていたのは、ほぼ間違いないはずでしょう。
と言いますのも、呪文以外にも、「悪魔全書」が元ネタだと思われる黒魔術関係の解説が、「エコエコアザラク」の中には豊富に書き込まれているのです。悪魔ブラックエンゼルなんて、佐藤有文氏のオリジナル悪魔じゃないかと推測されるのですが、「エコエコアザラク」(「魔法の水着」の回)では、「悪魔全書」に掲載されていたブラックエンゼルのイラストが、そのまんま転用されています。また、「エコエコアザラク」の「初白星を黒魔術で!?」に出てきた悪魔などは、「悪魔全書」内に描かれている悪魔ネビロス閣下にそっくりなのでした。
しかし、古賀新一氏の参考資料は「悪魔全書」一冊だったと言う訳でもなさそうで、肝心の「エコエコアザラク」と言う呪文は、「悪魔全書」では「エコエコマザラク エコエコザラメク」と記されていますし、あるいは、「エコエコアザラク」の「安楽死」に出てきたアフリカの骨くだき術は「世界の魔術・妖術」(秋田書店)からの引用なのでした。
「エコエコアザラク」の元ネタ研究につきましては、もっと資料が揃いましたら、そのうち、あらためて発表させていただくかもしれません。
それが、この度、「悪魔全書」を読ませていただきますと、とうとう、「エコエコアザラク」のマンガの中で使われていた呪文を発見いたしました。それも、ほぼ一字一句ぴったりと一致しています。「悪魔全書」内に掲載されている呪文(の日本語表記)が、どれも他書からの流用だったのかどうかまでは不明ですが、恐らく、古賀新一氏が「悪魔全書」を参考にして「エコエコアザラク」を書いていたのは、ほぼ間違いないはずでしょう。
と言いますのも、呪文以外にも、「悪魔全書」が元ネタだと思われる黒魔術関係の解説が、「エコエコアザラク」の中には豊富に書き込まれているのです。悪魔ブラックエンゼルなんて、佐藤有文氏のオリジナル悪魔じゃないかと推測されるのですが、「エコエコアザラク」(「魔法の水着」の回)では、「悪魔全書」に掲載されていたブラックエンゼルのイラストが、そのまんま転用されています。また、「エコエコアザラク」の「初白星を黒魔術で!?」に出てきた悪魔などは、「悪魔全書」内に描かれている悪魔ネビロス閣下にそっくりなのでした。
しかし、古賀新一氏の参考資料は「悪魔全書」一冊だったと言う訳でもなさそうで、肝心の「エコエコアザラク」と言う呪文は、「悪魔全書」では「エコエコマザラク エコエコザラメク」と記されていますし、あるいは、「エコエコアザラク」の「安楽死」に出てきたアフリカの骨くだき術は「世界の魔術・妖術」(秋田書店)からの引用なのでした。
「エコエコアザラク」の元ネタ研究につきましては、もっと資料が揃いましたら、そのうち、あらためて発表させていただくかもしれません。
2018年11月23日
「悪魔全書」の真面目な話(その2)
水木しげる氏の「世界の妖怪100話」(小学館)の巻末を見ると、参考資料として、「悪魔全書」の書名が挙げられておりますが、どこで使われていたのかと言いますと、実は同書内のコラムの一つ「世界の悪魔たち」のベースになっていたのでした。
この「世界の悪魔たち」で紹介されている悪魔たちは、一見すると、佐藤有文氏の前著「世界妖怪図鑑」(立風書房)にも出ていた奴らばかりなのですが、よく比較してみると、各悪魔のデザインが「世界妖怪図鑑」ではなく「悪魔全書」に載っていたものが使用されているのであります。
ベールゼブブなんて、有名なブルトンの絵を使わず、わざわざ「悪魔全書」内の独自のイラストを模写して、用いています。
ただし、水木氏は、漫画「死神大戦記」に出てくる悪魔軍団は「世界妖怪図鑑」の方を参考にして描いていたようなので、氏は「世界妖怪図鑑」も「悪魔全書」も両方揃えていて、使い分けていたらしいと考えられます。
さらに、「世界の妖怪100話」のコラムには「世界の吸血妖怪たち」と言うのもあって、こちらで紹介されている吸血妖怪たちは、どうやら佐藤有文氏の書いた別のドラゴンブックス「吸血鬼百科」を参考にしていたようなのですが、今見ると、復刊ドットコムの次の復刻ラインナップとして、この書籍のタイトルが挙がっておりました。ようし、この本も絶対に購入するぞ!
この「世界の悪魔たち」で紹介されている悪魔たちは、一見すると、佐藤有文氏の前著「世界妖怪図鑑」(立風書房)にも出ていた奴らばかりなのですが、よく比較してみると、各悪魔のデザインが「世界妖怪図鑑」ではなく「悪魔全書」に載っていたものが使用されているのであります。
ベールゼブブなんて、有名なブルトンの絵を使わず、わざわざ「悪魔全書」内の独自のイラストを模写して、用いています。
ただし、水木氏は、漫画「死神大戦記」に出てくる悪魔軍団は「世界妖怪図鑑」の方を参考にして描いていたようなので、氏は「世界妖怪図鑑」も「悪魔全書」も両方揃えていて、使い分けていたらしいと考えられます。
さらに、「世界の妖怪100話」のコラムには「世界の吸血妖怪たち」と言うのもあって、こちらで紹介されている吸血妖怪たちは、どうやら佐藤有文氏の書いた別のドラゴンブックス「吸血鬼百科」を参考にしていたようなのですが、今見ると、復刊ドットコムの次の復刻ラインナップとして、この書籍のタイトルが挙がっておりました。ようし、この本も絶対に購入するぞ!