実際、戦後直後がどんなご飯だったかは知らないが、
少なくとも戦後50年経ったレベルのご飯ではなかった。
今日のおかずは何?と聞くと、「たくあんだ」と言われるのは普通だった。
おじいさんは、ふかしたサツマイモばかり食べていた。
おばあさんが作る「すき焼き」は豚肉としらたきと玉ねぎ。この3種類だけだった。
私は高校生になるまで、本当のすき焼きを知らなかった。
高校生の時に、彼氏のお母さんが作ってくれたすき焼きは、
牛肉で、具もたくさんあった。
お肉に生卵をつけて食べているのを見て、びっくりした!
え?なんの為に生卵つけるの?
なんで生卵つけるの?ってなった。
小学生の時、友達のお母さんが「ドリア」を作っていて、その時、初めてドリアの存在を知った。
へ〜。ご飯の上にミートソースが乗っている!これがドリアなんだ!と衝撃を受けた。
お正月のお雑煮も、他のお母さんが作るお雑煮は、まるで料亭の様なお雑煮だった。
うちは、餅と大根とさといもしか入っていない。それが普通だった。
この前、飲みに行った時に、
「貝のお刺身」をすすめられた時に、
「私、こーゆー珍しい物食べられないんだよね」と言うと、
「いや全然珍しくないんだけど。」と言われた。
友達が、ぶり大根が大好物と言っているのを聞いて、
私は今まで一度もぶり大根を食べたことがない事に気付いた。
食べたいとも思わないし、作ってもらった事もないし、ぶり大根自体をあまりイメージできない。
旦那が死んだあと、お友達が、ローストビーフとビシソワーズ?を作って届けてくれた。
え?これって、家で作れるの?レストランで食べる物じゃないの?
他の家庭では、こんな高級な物を食べているのか!と驚愕した。
現在、うちで、子供達に人気のメニューは「たらこ」だ。
たらこを焼いただけ。
今日のご飯何?と聞かれて「たらこだよ〜♪」っていうと、
「うぉおおおおおおお!おっしゃ〜!!!やったーーーーー!!」と
めちゃくちゃ喜ぶ。
ちなみに、子供がまだ3歳くらいの頃、児童館で「ママのご飯で好きな物はなに?」と聞かれて、
「卵かけご飯」と答えた。
いや、カレーとか、肉野菜炒めとか、親子丼とか、普通に作れますよ?
(わたし、家庭科クラブでしたし、料理、本当に作れるんです!w)
その話を旦那にすると、「卵スペシャル」と呼ばせるようになった。
なので、今でも卵かけご飯は、卵スペシャルと呼んでいる。
この先、息子達に彼女や奥さんが出来たら、たまげると思います。
なんて料理が上手なんだ!と。
そして、感謝すると思います。
いつもこんな手の込んだご飯を作ってくれてありがとう。って。
それか、逆に珍しすぎて食べられないか、どっちかですwww
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