2014年02月01日
恋する気持ちと恋をした想いが混ざり合った瞬間、当たり前の存在がかけがえの無い存在に変わっていく・・・
皆さんこんばんは
先日、寒い外から帰ってきて玄関を開け、階段を途中まで上った瞬間、暖かい空気が流れてきたので心の中で「まさか」と思って部屋に設置されている暖房がつけっ放しで、「やってしまった」と思いながらも、頭の中ですぐ様、何時間つけっ放しだったのか瞬時に計算するというどうでもいいスキルが発動し、「朝の8時から夜の11時までだから・・・・だいたい計15時間か!!」と認識した上で、来月の電気代の請求が恐ろしくもあり、いくらかという変な期待感に包まれて今を過ごしている僕がお送りするNO,movie NO,life!!のお時間でございます
そんなこんなで、日々何かしら問題が絶えない僕がお送りする今夜の映画は、かなり久しぶりのリクエスト映画でございます。
多分、この作品は紹介してもらわなかったら多分見る機会は無かったんじゃないのかな?と思える作品で、個人的な感想は、王道ラブコメみたいな感じでした。
その作品とは恋する思いを彼につたえられない高校生の女の子の青春を感情豊かに描いた「恋しくて」でございます。
この映画は、1987年に製作され、内容も凄くベタな設定なんですが、これが逆に新鮮な感じがするんです。
今は、裏の裏を予想させる展開のラブコメ作品も多数あって、今作のような純粋でストレートな内容は僕自身心の中では「面白いのかな?」と疑心暗鬼な部分があったんですが、映画を観ている内に、ストレートな物語という事もあり物凄く感情移入が出来る内容なっているんです。
それでは、ここで画家を目指す青年に密かに思いを寄せている女の子の純粋な思いをストレートに描いた作品「恋しくて」のストーリーをご紹介しましょう。
女の子なのに男言葉を使って、ドラムを叩くワッツの想いを寄せる人は、幼なじみのキース。
彼は物静かで穏やかな性格の人間だが、ハイスクールのマドンナ、アマンダに夢中で自分の恋愛模様をワッツに相談する。
しかし、アマンダの彼は、金持ちのドラ息子ハーディで、このプレイボーイの前ではさすがにキースに勝ち目は無いなので、彼はいつも遠くから彼女をみている日々にもどかしさを感じていた。
キース自身は自動車の整備バイトで家計を助けていたが、彼の父は、その金を大学進学資金に貯えていたのだった。
ドラ息子でもあるハーディにバカにされながらも、不良で態度の悪い連中とも仲良くなった彼は思い切ってアマンダをデートに誘うのだった。
彼女をとられて面白くないハーディは、彼の仲間を自宅にまねいてパーティをひらく計画を立てる。
勿論、ハーディはキースもパーティーに招待するのだが、彼の本当の目的はパーティーにやってきた彼を数人で袋叩きにすることだった。
一方、すっかりアマンダとのデートに舞い上がっているキースに、ワッツはハーディの謀略をつげるが、一向に聞く耳を持たずのぼせ上がっていた。
デートの日が近づいたある日、ワッツは彼に、「もしアマンダがキスを求めてきたらちゃんと出来るの?」言い出したので自信無さげに答える彼に対してワッツは「私がキスの練習の相手になってあげる」と提案する。
最初は戸惑うキースだったが、デートを成功させる為だと想いワッツとキスの練習をするのだった。
この時のキスはワッツにとって初めてのものだった。
そして、彼への想いが次第に大きくなっていく中で、アマンダのプレゼントにイヤリングを選んであげるワッツ。
さらに、デートの時の運転手まで引き受ける事になってしまう。
デート当日、ワッツの運転する大型車に乗って、キースとアマンダ、そしてワッツはパーティに出かけるのだった。
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さて、今夜ご紹介している「恋しくて」なんですが、ストーリーを見たら男女が織り成す三角関係が中心と思いきや、この内容以外でも様々な相手を想う「恋しい」というテーマがたくさん演出されている映画でもあるんです。
例えば、キースの妹はいつも兄の事をバカにしているんですが、本心では恋する兄を応援したり、何も知らずパーティーに来た所をハーディの仲間に袋叩きにされる情報を知った彼女は、いち早くキースに教えてあげたり・・・妹が兄を想いやるという意味も「恋しくて」というテーマにも含まれているんです。
他にも、彼の父親は、自分が大学に行けなかったから、せめて息子のキースだけでもと思い、彼の為に大学に行くお金を貯金しているんです。(もとはキースが稼いだお金なんですが・・・)
でも、キースは大学に行く気は全然無く、父親の想いを逆にうっとおしいとまで感じているんですね。
しかも、思春期真っ盛りな事もあり、反抗期全快なんです(笑)
なので、父親からしたら、我が子に自分のような苦労を将来させたくない・・・という想いの結果が彼を大学に行かせるという結果になってしまったんですね。
このように、物語の登場人物でもあるキース・ワッツ・アマンダ以外でも、「恋しくて」という意味は家族それぞれがキースに対して抱く「想い」も込められているんです。
ブログの冒頭でも書いたんですが、シンプルな物語展開だからこそストレートに「それぞれの相手に対しても想い」が浮き彫りに描かれている部分が、はっきりと感じられる作品でもあるんですね。
「シンプル イズ ベスト」とはまさにこの事かもしれません。
そして、一番の見所はやはり想いを寄せているキースに対して何も出来ない幼馴染でもあるワッツの切ない姿なんです。
多分と言うか、普通は好きな彼と、彼が想いを寄せている彼女とのデートに運転手役なんて普通はしませんよね(笑)
でも彼女は、彼に頼まれて運転手を引き受ける訳なんですが、彼女自身「好きな人の頼みだから」という純粋に「恋しい」
という感情で引き受けるんです。
でも、実際大好きな彼と彼が好きな彼女を遠くから見ているワッツの姿がとても切なく・・・その反面「鈍感過ぎだろ」と突っ込みたくなるぐらいキースに苛立つ人もいるかもしれませんね。
その他にもキースとアマンダが楽しそうに食事をしている風景を車の中で、ワッツが泣いているシーンが個人的に印象的で、しかも泣いている時に、愛用しているドラムスティクを抱えながら泣いているんです。
僕が思ったのは、もしもキースがアマンダと付き合って自分が惨めな存在になったとしても、「私にはドラムがある」と自分に言い聞かせるように、自分の本当の気持ちを殺して泣いていたのかな?と思ったんです。
男勝りでボーイッシュな性格だからこそ、劇中の所々で垣間見る女の子らしい姿を観た時に、無意識にワッツに対して感情移入ができるのではないでしょうか?
ま、なかなか恋愛というものは今も昔も難しいものですね(笑)
三人の男女が織り成す、甘く切ない青春映画、「恋しくて」(Some Kind of Wonderful)。
是非、ご覧下され。
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