2013年03月29日
すべては、ピンクの+から始まった・・・・
皆さんこんばんは
大阪という、街をしみじみと感じながら、様々な出来事を思い起こし、たまに涙が零れ落ちてしまう(笑)
僕がお送りするNO,movie NO,life!!のお時間でございます
さて、今夜が大阪で最後に書く、久しぶりのブログでございます。
正直、最後は何にしようかなと悩んだんですが、「ムカデ人間2」とかは、少し後味がよろしくないので、この映画にしました
それは、16歳で“できちゃった”女子高生と家族、友人、里親志願のカップルの騒動を描くハートウォーミング・ドラマ、「JUNO/ジュノ」でございます。
この作品は、早すぎる妊娠というテーマにも関わらず、日本の作品にありがちな後ろ暗さや後味の悪いテーマなど微塵も感じられず、ただ事実を事実として受け止め、あっけらかんとした明るさと愛にあふれた映画でもあり、アメリカではわずか7館での公開から2448館に拡大し、ついに興収全米第2位へと大躍進した作品でもあるんですね。
勿論、「できちゃった」という内容を肯定する事は、世間的に言えばなかなか難しいものなんですが、今作で描かれているのは、等身大の女の子目線で描かれる様々な心の心境や、彼女を支えている友達、そして最初は生まれてくる赤ちゃんを子どもが欲しい他人の夫婦にあげると分かっていても、お腹が大きくなるにつれて、「母親」としての感情がにじみ出てくるシーンなど、女性なら誰もが共感出来るテーマもたくさん描かれている作品でもあるんです。
それでは、ここで想定外の妊娠をした16歳の少女が、里親探し、出産を経て成長してゆく姿を
描いたポップなラブストーリー、「JUNO/ジュノ」のストーリーをご紹介しましょう。
アメリカ中西部のとある平凡な街に住むジュノは、1977年のパンクロックとB級映画が大好きという、ちょっと変わった16歳の女子高生。
ある秋の日、彼女の妊娠が判明する。
原因は、同級生のポーリーとの興味本位のセックスだった。
ジュノは中絶するつもりで病院に向かうが、中絶反対運動に参加している同級生に出会い、
考えを変えてしまう。
“赤ちゃん、もう爪だって生えてるわよ。”という同級生の言葉が心に突き刺さってしまったのだ。
ジュノは早速、親友のリアとともに里親探しを開始する。
フリーペーパーで郊外の高級住宅街に住むヴァネッサとマークの夫婦を見つけると同時に準備万端整ったところでジュノは両親に妊娠の事実を報告する。
ショックを受けながらも二人は彼女を受け入れ、全面的なバックアップを約束するのだった。
週末、父のマックとともに養子縁組契約のために里親希望の二人の家に向かうジュノ。
弁護士とともに待っていたマーク、ヴァネッサと、ぎこちない会話を続けながらもなんとか契約手続きは無事完了。
ホッと一息ついたところで、ジュノがマークのギターを発見する。
二人はお互いが共通の趣味を持っている事を知り、意気投合し、これをきっかけに、紙切れだけの関係が大きく変わってゆく。
小さな命を授かったことがきっかけとなり、ジュノは、今まで気づかなかった様々なことを知り、成長していくのだった。
窮屈そうに生きる大人たちの姿、両親の深くて大きな愛、かけがえのない友情・・・
そして、長い冬が過ぎ、
春から初夏に変わる頃、ジュノはいよいよ出産予定日を迎える……。
そんな出産を迎える大切な時期に、ジュノはある衝撃的な事実を知らされてしまうのだった・・・・。
大阪という、街をしみじみと感じながら、様々な出来事を思い起こし、たまに涙が零れ落ちてしまう(笑)
僕がお送りするNO,movie NO,life!!のお時間でございます
さて、今夜が大阪で最後に書く、久しぶりのブログでございます。
正直、最後は何にしようかなと悩んだんですが、「ムカデ人間2」とかは、少し後味がよろしくないので、この映画にしました
それは、16歳で“できちゃった”女子高生と家族、友人、里親志願のカップルの騒動を描くハートウォーミング・ドラマ、「JUNO/ジュノ」でございます。
この作品は、早すぎる妊娠というテーマにも関わらず、日本の作品にありがちな後ろ暗さや後味の悪いテーマなど微塵も感じられず、ただ事実を事実として受け止め、あっけらかんとした明るさと愛にあふれた映画でもあり、アメリカではわずか7館での公開から2448館に拡大し、ついに興収全米第2位へと大躍進した作品でもあるんですね。
勿論、「できちゃった」という内容を肯定する事は、世間的に言えばなかなか難しいものなんですが、今作で描かれているのは、等身大の女の子目線で描かれる様々な心の心境や、彼女を支えている友達、そして最初は生まれてくる赤ちゃんを子どもが欲しい他人の夫婦にあげると分かっていても、お腹が大きくなるにつれて、「母親」としての感情がにじみ出てくるシーンなど、女性なら誰もが共感出来るテーマもたくさん描かれている作品でもあるんです。
それでは、ここで想定外の妊娠をした16歳の少女が、里親探し、出産を経て成長してゆく姿を
描いたポップなラブストーリー、「JUNO/ジュノ」のストーリーをご紹介しましょう。
アメリカ中西部のとある平凡な街に住むジュノは、1977年のパンクロックとB級映画が大好きという、ちょっと変わった16歳の女子高生。
ある秋の日、彼女の妊娠が判明する。
原因は、同級生のポーリーとの興味本位のセックスだった。
ジュノは中絶するつもりで病院に向かうが、中絶反対運動に参加している同級生に出会い、
考えを変えてしまう。
“赤ちゃん、もう爪だって生えてるわよ。”という同級生の言葉が心に突き刺さってしまったのだ。
ジュノは早速、親友のリアとともに里親探しを開始する。
フリーペーパーで郊外の高級住宅街に住むヴァネッサとマークの夫婦を見つけると同時に準備万端整ったところでジュノは両親に妊娠の事実を報告する。
ショックを受けながらも二人は彼女を受け入れ、全面的なバックアップを約束するのだった。
週末、父のマックとともに養子縁組契約のために里親希望の二人の家に向かうジュノ。
弁護士とともに待っていたマーク、ヴァネッサと、ぎこちない会話を続けながらもなんとか契約手続きは無事完了。
ホッと一息ついたところで、ジュノがマークのギターを発見する。
二人はお互いが共通の趣味を持っている事を知り、意気投合し、これをきっかけに、紙切れだけの関係が大きく変わってゆく。
小さな命を授かったことがきっかけとなり、ジュノは、今まで気づかなかった様々なことを知り、成長していくのだった。
窮屈そうに生きる大人たちの姿、両親の深くて大きな愛、かけがえのない友情・・・
そして、長い冬が過ぎ、
春から初夏に変わる頃、ジュノはいよいよ出産予定日を迎える……。
そんな出産を迎える大切な時期に、ジュノはある衝撃的な事実を知らされてしまうのだった・・・・。
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さて、今回お送りしている「JUNO/ジュノ」なんですが、先程も書いたように、高校生の女の子が、妊娠しても日本のように重いテーマも無く、彼女自身の前向きな明るい生き方が、沢山の女性の共感を呼び全米で大ヒットしたんです。
見る人によったら命の大切さなどが軽く描かれている部分も多少なりにもあるので、楽しめる人とそうでない人がいるかもしれませんね。
でも、主人公のジュノも最初は、中絶を考えるも友達が、「あなたの赤ちゃんはもう、爪が生えてるんだよ」と言われた瞬間、産む事を決意するんです。
日本だったら、こういった安易な展開にはならないですよね(笑)
でも、僕が印象的だったのは、今作は命の大切を、また違った描き方で訴えているようにも思えたんです。
日本の場合、「中絶するか産んで育てるか」大抵この二つだと思うんですがこの「JUNO/ジュノ」という作品は、里親にあげる前提で話しが進んでいくんです。
ここで、僕が感じるのが、「出来ちゃった」で子どもを産んでしまい、子どもが授からない夫婦に渡す、というのが大まかな内容の中で、「主人公の目線」と「周りの大人目線」でしか描かれていない所なんです。
言い換えれば、子どもの気持ちが、全くと言っていい程、描かれていないんですね。
なので、この作品は高校生の主人公視点でのリアルな気持ちを描く事で、未発達な感情が目立つ同世代の女の子に対し、もしかしたら起こり得る現実を、否定的な意見ばかりで無く、「もし、私もジュノみたいになったら、こんな風に接してもらいたい」など、見る女の子全てに共感出来るテーマを上手く描いた作品でもあると思えたんです。
この他にも、里親でもあるマークとヴァネッサは子どもを心から望んでいたのに、マークが物語が進むに連れて里親になる事を躊躇し始めるんです。
その中のセリフに、「父親になる覚悟が無い」「まだ、僕たち夫婦には早すぎる・・・」などヴァネッサに告げるんですが、彼女自身は「子どもが欲しい」という気持ちだけが先走りし過ぎている為、夫のマークと徐々に「子どもを持つ」という感覚にズレが生まれてくるんです。
この描写で僕が感じたのが、ヴァネッサのような自分の気持ちだけで子どもを育てるという少し身勝手な感情を、また別の視点で見てみると子どもを育てるという行為を甘く見ているとも感じる事もでき、マークのような出産の直前になり、子どもを育てる自信が無くなってしまうなどの戸惑った感情も彼の中で何かしら命の大切さに気づけたからの現れでもあったんですね。
これら二つの感情も、命に対して何処か重さを感じる事が出来ない描写でもあり、登場人物を通して見ている観客に、命の重さというテーマを、わざとオブラートに包み問いかけている場面でもあったんです。
なので、日本のようにストレートに「出来ちゃった」を否定する事無く、物語の中に登場する人物は表向きは「同じ未来に向かって歩いている」と思わせながらも、いざ命の重さに対して各々が実感した瞬間に戸惑った時、「命の重さ」に気付かされ、それを通して、その後、お互いがどう成長していくのか?というのが、今作の見所でもあるんですね。
でも、ストレートで物語が進み全体的に暗い映画よりも、気付くか、気付かないかのアバウトなレベルで訴えかけている映画の方が、気兼ねなく見れて、それと同時にジュノの中にある等身大の気持ちなども無理なく描く事が出来ているので、個人的には今作のような作品は、「出来ちゃった」がテーマだとしても明るくとても前向きな作品だと思う事が出来るんですね。
ま、みんながみんな前向きにとは行かないと思うんですが・・・・(笑)
そして、僕が思う「JUNO/ジュノ」の見所と言えば、ジュノが妊娠した事で、「気付かされる様々な感情かな」と僕は感じたんです。
彼女の妊娠をキッカケで、知った両親の大切さや、そんな彼女を心から応援してくれる友達など、そして、最初はあまり興味のなかった我が子に対して次第に大きくなる母親として生まれてくる「無償の愛」など‥
僕個人的には、「出来ちゃた」は、あまりよろしくないと思うんですが(笑)、逆に言えば、彼女の中で妊娠してしまったからこそ気付けた優しさもあったんですね。
なので、ドロドロなテーマなどのイメージがある「出来ちゃた」などの暗い印象をアメリカ独特の雰囲気と、ポジティブな彼女の考えが、うまく混ざりあった結果、全米で話題になったのかな?とも思えた作品でもあるんです。
もしかしたら、上記で書いたテーマを作品に織り交ぜる事で、また新しい「出来ちゃった」の考えを提示させた作品かもしれませんね。
そして、僕自身凄く印象的だったのがシーンが、月日が連れてジュノのお腹が大きくなっていくんですが、最初はあまり見た目も気にせず学校に行っていた彼女が、ある日、些細な喧嘩で彼の恋人でもあるブリーカーと少し言い争いをしてしまうんです。
その時、ジュノが「あなたは、赤ちゃんが出来ても証拠は残らないけど、私はこんなに証拠が残っちゃうんだから・・・・」と言うセリフがあるんですね。
ここで伺えるのが、ジュノは周りから後ろ指刺されながらも、胸を張って頑張って生きている中でも、やっぱり、心の中では誰にも言えない彼女のなりの「不安」や「悩み」などが存在している事を、このシーンを通して感じられるんですね。
この他にも、ジュノが里親候補にヴァネッサとマークを選んだ理由が、自分が描く「完璧な夫婦」だったからなんです。
でも、物語の後半で二人が喧嘩するシーンを見ていたジュノは、泣きながら「二人は完璧な夫婦だと思ったから、子どもをあげる事にした」と言うんです。
その後、ジュノは彼らの家を飛び出し車で家に戻る途中、歩道の脇で大きくなった自分のお腹を見ながら泣くんですね。
ここで思ったのが、少し不良っぽいジュノは周りから、やっぱり陰口や嫌味な事を言われたりしている存在なんですね、でも彼女自身も自分が言われているのを承知でパンクな生活をしていたんです。
でも、妊娠が発覚してから彼女が一番最初にしたのが、「完璧な夫婦」を探す事だった・・・。視点を変えて考えると「自分の子どもは、私みたいな人間にならないで欲しい」という母親としての願いもあったからこそ「完璧な夫婦」を探したのかな?とも思ったんですね。
でも、自分が完璧だと思っていた存在が、目の前で崩れ去るのを見てしまった事で、今まで信じてきた思いが全て壊されてしまったのが、凄くショックだったんです。
なので、ジュノが車を歩道に止めてお腹を抱えて泣くシーンは印象的でしたね。
しかも、車の横を何台も別の車が通るんですが、まるでジュノの悲しみを誰一人分かる事なく通り過ぎていく・・・・と思わせるような彼女の孤独感を浮き彫りにする演出も何とも言えないシーンの一つでした。
16歳の少女が予想外の妊娠を経験し、現実を受け止めながら成長していくさまを描いたヒューマンコメディー、「JUNO/ジュノ」。
見る人によったら命の大切さなどが軽く描かれている部分も多少なりにもあるので、楽しめる人とそうでない人がいるかもしれませんね。
でも、主人公のジュノも最初は、中絶を考えるも友達が、「あなたの赤ちゃんはもう、爪が生えてるんだよ」と言われた瞬間、産む事を決意するんです。
日本だったら、こういった安易な展開にはならないですよね(笑)
でも、僕が印象的だったのは、今作は命の大切を、また違った描き方で訴えているようにも思えたんです。
日本の場合、「中絶するか産んで育てるか」大抵この二つだと思うんですがこの「JUNO/ジュノ」という作品は、里親にあげる前提で話しが進んでいくんです。
ここで、僕が感じるのが、「出来ちゃった」で子どもを産んでしまい、子どもが授からない夫婦に渡す、というのが大まかな内容の中で、「主人公の目線」と「周りの大人目線」でしか描かれていない所なんです。
言い換えれば、子どもの気持ちが、全くと言っていい程、描かれていないんですね。
なので、この作品は高校生の主人公視点でのリアルな気持ちを描く事で、未発達な感情が目立つ同世代の女の子に対し、もしかしたら起こり得る現実を、否定的な意見ばかりで無く、「もし、私もジュノみたいになったら、こんな風に接してもらいたい」など、見る女の子全てに共感出来るテーマを上手く描いた作品でもあると思えたんです。
この他にも、里親でもあるマークとヴァネッサは子どもを心から望んでいたのに、マークが物語が進むに連れて里親になる事を躊躇し始めるんです。
その中のセリフに、「父親になる覚悟が無い」「まだ、僕たち夫婦には早すぎる・・・」などヴァネッサに告げるんですが、彼女自身は「子どもが欲しい」という気持ちだけが先走りし過ぎている為、夫のマークと徐々に「子どもを持つ」という感覚にズレが生まれてくるんです。
この描写で僕が感じたのが、ヴァネッサのような自分の気持ちだけで子どもを育てるという少し身勝手な感情を、また別の視点で見てみると子どもを育てるという行為を甘く見ているとも感じる事もでき、マークのような出産の直前になり、子どもを育てる自信が無くなってしまうなどの戸惑った感情も彼の中で何かしら命の大切さに気づけたからの現れでもあったんですね。
これら二つの感情も、命に対して何処か重さを感じる事が出来ない描写でもあり、登場人物を通して見ている観客に、命の重さというテーマを、わざとオブラートに包み問いかけている場面でもあったんです。
なので、日本のようにストレートに「出来ちゃった」を否定する事無く、物語の中に登場する人物は表向きは「同じ未来に向かって歩いている」と思わせながらも、いざ命の重さに対して各々が実感した瞬間に戸惑った時、「命の重さ」に気付かされ、それを通して、その後、お互いがどう成長していくのか?というのが、今作の見所でもあるんですね。
でも、ストレートで物語が進み全体的に暗い映画よりも、気付くか、気付かないかのアバウトなレベルで訴えかけている映画の方が、気兼ねなく見れて、それと同時にジュノの中にある等身大の気持ちなども無理なく描く事が出来ているので、個人的には今作のような作品は、「出来ちゃった」がテーマだとしても明るくとても前向きな作品だと思う事が出来るんですね。
ま、みんながみんな前向きにとは行かないと思うんですが・・・・(笑)
そして、僕が思う「JUNO/ジュノ」の見所と言えば、ジュノが妊娠した事で、「気付かされる様々な感情かな」と僕は感じたんです。
彼女の妊娠をキッカケで、知った両親の大切さや、そんな彼女を心から応援してくれる友達など、そして、最初はあまり興味のなかった我が子に対して次第に大きくなる母親として生まれてくる「無償の愛」など‥
僕個人的には、「出来ちゃた」は、あまりよろしくないと思うんですが(笑)、逆に言えば、彼女の中で妊娠してしまったからこそ気付けた優しさもあったんですね。
なので、ドロドロなテーマなどのイメージがある「出来ちゃた」などの暗い印象をアメリカ独特の雰囲気と、ポジティブな彼女の考えが、うまく混ざりあった結果、全米で話題になったのかな?とも思えた作品でもあるんです。
もしかしたら、上記で書いたテーマを作品に織り交ぜる事で、また新しい「出来ちゃった」の考えを提示させた作品かもしれませんね。
そして、僕自身凄く印象的だったのがシーンが、月日が連れてジュノのお腹が大きくなっていくんですが、最初はあまり見た目も気にせず学校に行っていた彼女が、ある日、些細な喧嘩で彼の恋人でもあるブリーカーと少し言い争いをしてしまうんです。
その時、ジュノが「あなたは、赤ちゃんが出来ても証拠は残らないけど、私はこんなに証拠が残っちゃうんだから・・・・」と言うセリフがあるんですね。
ここで伺えるのが、ジュノは周りから後ろ指刺されながらも、胸を張って頑張って生きている中でも、やっぱり、心の中では誰にも言えない彼女のなりの「不安」や「悩み」などが存在している事を、このシーンを通して感じられるんですね。
この他にも、ジュノが里親候補にヴァネッサとマークを選んだ理由が、自分が描く「完璧な夫婦」だったからなんです。
でも、物語の後半で二人が喧嘩するシーンを見ていたジュノは、泣きながら「二人は完璧な夫婦だと思ったから、子どもをあげる事にした」と言うんです。
その後、ジュノは彼らの家を飛び出し車で家に戻る途中、歩道の脇で大きくなった自分のお腹を見ながら泣くんですね。
ここで思ったのが、少し不良っぽいジュノは周りから、やっぱり陰口や嫌味な事を言われたりしている存在なんですね、でも彼女自身も自分が言われているのを承知でパンクな生活をしていたんです。
でも、妊娠が発覚してから彼女が一番最初にしたのが、「完璧な夫婦」を探す事だった・・・。視点を変えて考えると「自分の子どもは、私みたいな人間にならないで欲しい」という母親としての願いもあったからこそ「完璧な夫婦」を探したのかな?とも思ったんですね。
でも、自分が完璧だと思っていた存在が、目の前で崩れ去るのを見てしまった事で、今まで信じてきた思いが全て壊されてしまったのが、凄くショックだったんです。
なので、ジュノが車を歩道に止めてお腹を抱えて泣くシーンは印象的でしたね。
しかも、車の横を何台も別の車が通るんですが、まるでジュノの悲しみを誰一人分かる事なく通り過ぎていく・・・・と思わせるような彼女の孤独感を浮き彫りにする演出も何とも言えないシーンの一つでした。
16歳の少女が予想外の妊娠を経験し、現実を受け止めながら成長していくさまを描いたヒューマンコメディー、「JUNO/ジュノ」。
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