2013年12月31日
全く違う正反対の二人が、出会った時、小さな奇跡が動き出す・・・・
皆さんこんばんは
もう新年が、近づいてきているというのに、この瀬戸際で風邪をひいてしまい、年末に予定していた、友達との様々なイベントに参加するものの美味しいものを食べてもあまり味が分からず、とりあえず今目の前で起こっている行事をレッドブルーを飲みながら良く分からない精神力で乗り切ろうと年末年始を頑張ろうと考えている僕がお送りするNO,movie NO,life!!のお時間でございます。
さて、皆さんもう2013年も終わりな訳なんですが・・・僕自身今年最後のブログ紹介作品が「悪魔のいけにえ」というのは、さすがに心苦しかったので、最後は明るい映画で2013年を終わりたいと思っています。
その最後の作品は、車いすで生活している大富豪と介護者として雇われた黒人青年が垣根を越えて友情を結ぶ、実話を基にした作品、「最強のふたり」でございます。
この映画の面白い所は、登場する人物を取り巻く環境が全く違うという設定なんです。
一人は、貧しい家族に囲まれた青年であり、もう一人は、首から下が感覚のない裕福な障害者・・・
これらの間逆な環境で育った二人が、交わった時にどのような関係になっていくのか?という部分が見所でもあるんですね。
それでは、ここで頸髄損傷で体が不自由な富豪と、その介護人となった貧困層の移民の若者との交流を、コミカルに描いた映画、「最強のふたり」のストーリーをご紹介しましょう。
ひとりは、スラム街出身で無職の黒人青年ドリス。
もうひとりは、パリの邸に住む大富豪フィリップ。
何もかもが正反対のふたりが、パラグライダーの事故で首から下が麻痺したフィリップの介護者選びの面接で出会った。
他人の同情にウンザリしていたフィリップは、不採用の証明書でもらえる失業手当が目当てというフザケたドリスを採用してしまう。
その日から相入れないふたつの世界の衝突が始まった。
クラシックとソウル、高級スーツとスウェット、文学的な会話と下ネタ──だが、ふたりとも偽善を憎み本音で生きる姿勢は同じだった。
互いを受け入れ始めたふたりの毎日は、ワクワクする冒険に変わり、ユーモアに富んだ最強の友情が生まれていくのだった。
そんなある日、心配してドリスの経歴を調べた親戚が、宝石強盗で半年服役した前科者だから気をつけるようにとフィリップに忠告する。
しかしフィリップは、「彼は私に同情していない。そこがいい。彼の素性や過去など、今の私にはどうでもいい事だ」と、毅然と答えるのだった。
フィリップを車の荷台に乗せるのを「馬みたいだ」と嫌がって助手席に座らせたり、早朝に発作を起こした彼を街へ連れ出して落ち着くまで何時間も付き合ったり、
意外にもドリスには自然な思いやりや優しさがあった・・・だが別れは突然やってきてしまう。
ヘマをして仲間にシメられたドリスの弟が、ドリスのもとに逃げ込んで来たのだった。
家族のことを真剣に思うドリスを見たフィリップは、「やめにしよう。これは君の一生の仕事じゃない」と提案する。
しかし、ドリスがいなくなった今、フィリップは再び孤独に陥ってしまう・・・・。
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さて、今夜お送りしている「最強のふたり」なんですが、今作の見所は何と言っても、生活環境が全く違う二人が、同じが共に生活するとどのような「化学反応」が起こり、どのような展開に発展するのか・・・?という部分が見所でもあるんですね。
作品の冒頭で、フィリップの介護係の面接のシーンがあり、その中で、ドリス以外はちゃんとした正装なのに対し彼は、ぼろ汚い服で面接を受けようとしているんです。
このシーンで伺えるのが、ドリスという人間が社会という組織の中で、「どの部分」に位置しているのかという意味も表しているようにも考えられるんですね。
そんな正反対な彼だからこそ、フィリップは最初の面接の時に、興味を持ったんだと思ったんです。
劇中でも、「彼の介護に2週間も持たなかった・・・」という台詞があるんですが、彼自身も介護という真面目な人間に対して正直嫌気がさしていて、ドリスもような今までに介護職もなく経験もない、人間と共にいれば、今まで退屈だった人生が少しは面白い方向にむかうかもしれない・・・という期待も抱いていたから、フィリップはドリスを採用したのかな?とも思えたんです。
そして、ドリスはフィリップの事を障害者として接する部分があまりないんです。
言い換えれば、一人の友達として関わるんですね。
フィリップ自体、今まで障害者だから特別扱いされて、何人もの人間に気を使わせて生きている事に対して、何処か葛藤を感じているんです。
僕達の周りでも、街で障害者を見かけたら無意識に、道を優先させてあげたり、困っていたら助けてあげたりするのは、当然だと思うんですが、その行為によって嬉しさを感じる人もいれば、フィリップみたいに「障害者扱いするんじゃねぇ」と思う人間もいない事はないと思うんです。
彼は後者の考えの方で、障害者としてあまり接してこないドリスに対して介護と患者という繋がりを超えて「友だち」として接してくれるドリスに好感を覚えしだいに彼を受け入れるようになるんですね。
なので、今まで知らなかった価値感や生き方をお互いが受け入れ知る事で、新しい人生の扉を開く事が出来るというテーマも含まれている作品なのかもしれません。
あと、人間は見かけだけでは判断できないというテーマも含まれている作品でもあるんです。
例えば、ドリスは見かけ的に大柄で喧嘩っぱやくて怖いイメージなんですが、劇中で彼はそういうシーンも見せながらも、フィリップに対して精神誠意な介護や家族のことをいつも気に掛けている心優しい人間なんです。
このような内面的な表情を劇中で、部分的に描く事で、物語をさらに面白く濃い内容に仕上げているんですね。
それが、一番に感じられるシーンが映画の最後のシーンなんです。
心が通じ合った友達だからこそ描く事ができる場面でもあり、最後に二人がお互いを無言で見つめ、笑いあうシーンは本当に「最強のふたり」というタイトルの通り僕の中で最高のシーンでしたよ。
他にも、個人的に笑えたのがドリスとフィリップがミュージカルを鑑賞しにいくんですが、その時に、静まり返った舞台で木の役をした髭を生やしたオッサンが真面目に、歌を歌っている姿に、ドリスが爆笑し、「このミュージカルって何時間やんの?」とフィリップに尋ねたら彼が「4時間半」と答え、ドリスはさらに爆笑するシーンが好きでしたね。
実話を基に、全身麻痺の富豪と、彼の介護人となった貧民層の黒人青年との交流と友情を描いたヒューマンストーリー、「最強のふたり」
是非ご覧下され。
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