2014年06月02日
売買手法ー売買の目印(4)
売買の目印第4弾としては、高値圏と安値圏の特徴について書いてみたいと
思います。小さな上げ下げを繰り返しながら大きなトレンドを作っていくローソク
足ですが、天井近辺と底近辺では面白い特徴が見られます。
まずは天井付近ですが、天井に近づくにつれてそれまで上値、下値が共に切り
上がっていたものが、どちらか或いは両方が切り下がってきます。そのタイミング
で長い陽腺や陰線、そして長い上ヒゲや十字線が現れ、かなり上げ下げの激しい
状況が続くようになります。
この辺でまずは、今までとは状況が変化してきた事を感じ取ります。プロでしたら
この手前辺りから異変を感じ取って、空売りを仕掛けていく場面です。初心者の
場合は、長い陽腺も出るのでもっと上がっていくだろうと予測しがちですが、すぐに
又陰線も出てきますので、あせって買い増ししたりしないよう注意を要するところ
です。
そしてしばらく上げ下げを繰り返しますが、徐々にローソク足が高値安値とも切り
下がるようになり、一旦は上昇する事もありますが、前の高値を越えられず、本
格的下落に転換していくパターンが多く見られます。この時のもみ合いの価格帯
が前の高値近辺なら、尚更確率は高いものとなります。
天井付近
次に底付近ですが、前にも述べましたように高値圏での窓空けや陰線新値8本く
らいで下げてきたローソク足が短くなり、コマや十時腺、下ヒゲが出現します。
そして下げ足が鈍くなり横に停滞するようになります。これを株式用語で「底練り」
と言います。この形が出来てくるとローソク足の切り下がりも止まり、大きな陽腺が
出現し本格的上げトレンドへと転換していきます。この陽腺は「兆し陽腺」と呼ばれ
、上げトレンドの目印として活用されています。
プロは陰線5−6本目ぐらいから買い下がっていき、底練りの辺りで買いを終了
し、そして兆し陽腺を確認して、本格的上げ相場を取っていくわけです。ここでも
天井と同じように、前の安値に並ぶ辺りで底練りとなれば、底の確認はほぼ鉄板
となります。
底付近
このように、天井、底付近では独特のパターンが見られるケースが多いですが、
絶対はありませんので、今までの目印(前の高安値、新値8本、ローソク足の
切り上げ、切り下げなど)と組み合わせて判断して行けば、大きなミスに繋がる
事は少ないと確信します。 それでは 又。
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2014年05月30日
売買手法ー売買の目印(3)
本日は売買の目印第3弾として、高値圏での窓空けについて説明したい
と思います。ご存知の方もいるかと思いますが、チャートのローソク足は
多くは前日の足と重なりながら動いて行きますが、時には重ならず隙間を
空けて移動して行く事があります。この隙間をチャートでは窓と読んでい
ます。
窓空け
窓の出来る要因としては、前日のいろいろな情報から、その銘柄に多くの
買いや売りが集中して起こるケースが多くなっています。その結果前日の
終値と大きく乖離して寄り付くわけです。乖離の幅が大きければ大きいほ
ど、その方向への力が強く働いているという事です。
特にこの窓がじわじわと上げトレンドを継続して来て、高値圏に差し掛かり、
大きな陰線や上ヒゲなどが出てもみあった後大きく窓を空けると、その後
かなりの期間、株価が大きく下落する事が確認されています。
これは日経平均のチャートでも、あなたが現在取引している銘柄のチャート
でも、日足で1年間くらい遡って見てみると、容易に納得する事と思います。
この目印も経験則からいえる事で、こういう理由だから大きく下げるのだと
いう明確なものではありませんが、強いて言えば、高値圏で大きな悪材料
が出る事でパニック売りが出て、それが相乗効果的に波及し、投げ売りを誘
うという事でしょうか。
窓空け下落
ただ、この高値圏での窓空けは、相当な精度で下げる確率が高いので、
もし今後チャート上でこのような目印を確認できた場合は、空売りを仕掛
けて見るのも面白いかも知れません。但し、その場合には必ず適当なポイ
ントに、ロスカットを入れておく事を忘れないように願います。
それでは、又。
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2014年05月29日
売買手法ー売買の目印(2)
今日は売買目印第2弾として、陽線新値と陰線新値について述べて
みたいと思います。前回も、株価というものは小さな上げ下げを繰り
返しながら、トレンドを形成していくというお話をしましたが、一回の上げ
のトレンドの期間として陽線新値で約8本、下げも陰線新値で約8本が
目安とされています。
これも毎度申し上げておりますが、この目印も絶対ではありません。あく
までも過去のデータから新値が8本出るくらいのところで、トレンド変換
の起こる事が多いという事です。ですから時によっては5本6本の時も
ありますし、10本12本等という時もあります。
使い方としては、底練りを終えて長い陽腺が出て上げのトレンドになっ
た時、うねり取りの場合は約5本目くらいから様子を見ながら空売りを
仕込んで行き、8−9本目で陰線が出た辺りで、空売りの仕込を終える
と同時に、安いところで買っていた買玉を手仕舞い、そしてこれからの
下げを売りで取っていくと言うように使います。
確認事項としては、陽腺も陰線も新値ですから陽腺は高値を更新し
たもの、陰線は安値を更新したものしか数えません。そしてこの新値
8本が前回説明しました前の高値、前の安値に重なり合う時は、さら
にその精度が高まります。
売買の際の目印の使い方は、このように複数の目印を(これからも
もっと出て来ます)総合的に判断して決定していきます。この陽腺陰線
新値の法則は、江戸時代の米相場で使われていたもので、酒田罫線
が代表的なものです。古くて現在の環境にはそぐわなくなった指標も
ある一方で、このように今でも通用するものがあると言う事も覚えて
おいて損はありません。 それでは又。
陽腺新値
陰線新値
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