2014年07月01日
自分の相場格言(7)
私の相場格言もいよいよ最後となります。相場の技法はいろいろあっても
そう込み入ったものはありません。技法そのものは比較的シンプルであり
ますが、それを自分のものとする為に時間と労力を要するわけです。
そこでは技術的なものと同様にメンタルな強さが要求されます。このメンタ
ルな部分で、投資家が悪戦苦闘した結果の自分への戒めの言葉が、「格言」
というわけです。
〇 「下手な投資家ほど、いろいろな銘柄を持っている」
これも真理ですね。意図的に持ったのか、結果として持ってしまっている
のか、ほとんどの場合は後者でしょうね。上級者ほど定期的に自分のポ
ジションを0にします。株を買ったまま何ヶ月も放っておくようなだらしのな
い事は致しません。つまり一つのトレードをある期間で利益を乗せて手仕
舞い出来るように、売買しているわけです。
下手な投資家はまずエントリーが出鱈目、損切りができない、上手くいか
ないと放っておいて他の銘柄に手を出す、1銘柄でも満足にフォローでき
ないのに、同時に2つ以上の銘柄を手掛けてどちらも中途半端にする等
の理由で、塩漬け満載となるわけです。
まずは1銘柄に徹底して取り組んで、それを10回中7−8回成功するよう
になるまでは、他の銘柄に目もくれず勉強すべきです。銘柄はどんな銘柄
でも、その銘柄特有の癖を持っています。その癖を売買に利用できるよう
になるまでは、銘柄を増やす事自体が売買の邪魔になるのです。
2つ以上の銘柄を仕掛けると、上級者でも夫々の銘柄に対する注意力が
散漫となり、大きなポカをしがちです。初心者に於いては尚更です。
手掛ける銘柄は1つに絞り、学び尽くすまではとことんその銘柄に拘って
トレードをする、この姿勢を初心者には特に貫いて欲しいものです。
〇 「相場とはその人なりに取れるところを取るもの」
相場をやる者としては、できれば天井から底まで、或いは上げも下げも
取りたいものです。特に初心者はまだ自分の売買スタイルが固まっていな
い為、あれもこれもやりたがるものです。欲望だけは一人前なのです。
試しに、今自身でトレードしている銘柄の1年間の日足と週足を見てみて下
さい。後講釈としても、自分で利益を取れるところは限られていると感じると
思います。年間で見ても完全に取れそうなところは、3−4回ではないでしょ
うか。勿論、上級者ほど売買技術が高いので、取れる場所は増えていく事に
なりますが、初心者にとっては取れる場所は本当に限られて来るのです。
ですから初心者は特に今までのチャートを何回も確認しながら、自分の壷に
嵌った時だけ売買するよう、心掛ける必要があるのです。売買は回数が増え
るほど、間違いなく勝率はダウン致します。初心者がやみくもに売買を仕掛け
ていては、あっという間に退場になります。「頭と尻尾はくれてやれ」という
格言がありますが、初心者は十分にトレンドや売買目印を確認した後でエン
トリーしても、決して遅くはないと思います。寧ろ、日足よりも週足を確認して
のエントリーの方が確実かも知れません。
相場の要諦は「その人なりの取り易いところを待ってでも取る」という事でしょ
うか。
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2014年06月30日
自分の相場格言(6)
いよいよ自分の相場格言も終盤になりますが、今回は技術の上達
について、まとめてみたいと思います。以前より申し上げている
とうり、相場で利益を出す為には売買技術が必要です。各種情報
や優位性のあるルールも必要ですが、最後にものを言うのは売買
技術の上手下手です。という事でまずは
〇 「上手下手の議論は不要」
利益の出し方、つまり売買技術は人によってそれぞれです。同じ
100円の利益を取る場合でも、上げ相場を買いでとっていく人、
下げ相場を売りで取っていく人、保ち合い相場を上げと下げ売り
買いを交えて両方から取っていく人といろいろです。
この場合、保ち合い相場の人が上げも下げも取ったからうまいとか
、売りの方が難しいから下げの人の方が上手だとかいう事では
ありません。一見すると同じ利益なら乱高下のある人よりも、平均
してコンスタントに利益を出している人の方が上手に感じますが、
実際はその人それぞれの得意な売買手法で戦っているわけで、
どの方法が一番レベルが高いというものではありません。
ですから、大変上手な人の売買手法を真似したからといって、真似
た人がその手法に馴染めなければ、利益は出ません。
つまりどの手法が本人に会っているかであって、売買手法そのもの
の優劣を語る事に、余り意味はありません。
〇 「積極的に長所を伸ばす」
どのような売買手法にも、大なり小なり必ず欠点はあるものです。
特に初心者の頃は手法も固まっていない為、どうしても欠点が目に
付き直したいと感じるものです。そうして一生懸命欠点をいじってい
る内に、肝心の長所もおかしくなってきてしまうのです。
勿論、致命的な欠点は直さなければなりませんが、それ以外の欠点
はあまり気にせず、どうしたらもっと自分の手法の良いところを更に、
精度アップしていけるのかを考えたほうが、遥かに現実的ですし又、
利益拡大に繋がる事になるものです。
人間は欲がありますから、更に良い手法をという事で、自分のものに
なるまではあれこれ弄り回しますが、結局最終的には元の慣れた手法
に戻って来るものです。多少不満があっても、慣れ親しんだ自分の手
法を徹底して磨き上げる事の方が、利益に直結し易いと云う事です。
〇 「狭く深くに徹する」
例えばグループでの楽器演奏などでは、他の人達とリズムを合わせる
等の必要がある為、自分勝手に演奏する事は出来ません。自分が合
わなければ、欠点を直す必要が出て来ます。
ところが相場は一人でやるものです。誰も助けてくれませんので、中途
半端にやっている事にも気付きません。相場で利益を得る為には、可も
なく不可もなく程度の力量では駄目で、絶対に技術がある水準を越す
必要があるのです。
ですから、ごく狭い範囲のもので良いので自分の専門を作り、その技術
水準を可能な限り高めていかなくてはなりません。「広く浅く」では駄目で
徹底して「狭く深く」なのです。自分に合った方法だけを行い、その技術
を高めていくべきだという事です。
他人の売買はその上手さだけを見るべきであって、売買している銘柄
とか方法を真似してはいけません。
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2014年06月27日
自分の相場格言(5)
相場格言シリーズ第5弾、書けば書くほど出てくる格言ですが、それだけ
相場の世界は迷いが多いと云う事なのでしょう。如何に人間の本能に
逆向かって、なんの感情も抱かず、ただひたすら自分のルールに忠実に
トレードに臨む、まるで仏教の修行僧のようですね。
◯ 「常に平均値を確認せよ」
うねり取り、つなぎ売買とレベルが高くなり株数も増えて来ますと、自分
のポジションが現在どうなのか、わかり難くなります。もちろん場帳で、
日々の終値やトレードした日の売買数と平均値など記入して確認して
いるとは思いますが、売買が長期に渡りますと記録が何ページにも
なり、一目で確認する事が難しくなります。
こういう場合は「値板」と云いますが、場帳から売買データだけを書き
抜いたもので取引の様子が一目で判り、又その時々の売買平均値を
併記したものを用意し、取引毎に値板で確認するようにすると、大きな
誤りを防ぐ事ができます。
◯ 「つなぎは弱気の売りではない」
初心者の方にはまだ必要ないと思いますが、うねり取りの高等戦術
として「つなぎ売買」というものがあります。初心者の内は分割売買を
して利が乗ったならば、一括でも分割でも手仕舞いして利益を確保して
しまう事が一番です。
しかし上級者になると更に利益を伸ばす為に、つなぎという手法を
使います。例えば買い下がって平均値を低く抑え、その後の株価上昇
を見守っているとします。順調に上げてきた株価が勢いが失くなり、
日足が横並びになって来ました。普通はここで下げ転換のサインと
考え手仕舞いするわけですが、上級者は本玉の1−2割程度の反対玉
を入れて様子を見ます。この時のヘッジの反対玉を入れる事をつなぎ
と云います。このつなぎ玉があるお陰で、更に上げた場合に大きな利幅
を取っていく事が出来ます。この場合の売りつなぎは決して下げを取る
為の売りではなく、買いの本玉を守る為の売りという事で積極的な手法
なのです。
◯ 「年末残玉手仕舞いの準備」
一年間順調にトレードをしてきて、いよいよ年末に差し掛かろうと云う時、
特に現在の保有玉に大きな利益が出ている場合、気持ち的には更に
越年して利益を大きく伸ばしたいと考えがちです。
まして越年に向けてさほど大きな事件が起きる事も想定されていない
場合は尚更です。しかし結論から言いますと、特に大きな残玉は手仕舞
いする事が正解です。何故でしょう。それはご自身でやってみると一発で
わかると思いますが、精神的に本当にすっきりするからです。トレードは
長期投資以外はだらだらとやるものではありません。分割売買と云えども
、数ヶ月に一回は残玉ゼロの区切りを付ける事が大切です。ここが上級者
と初心者分かれ目です。一年というせっかくの機会で区切りを付け、どう
しても必要なら翌年になってから買い直すと云うのが正しい選択です。
トレードが上手く行かない時は一旦区切りを付け、時間を置いて冷静に
なってから再度トレードに臨む。何事も仕切り直しが重要と云う事です。
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2014年06月26日
自分の相場格言(4)
格言シリーズも第4弾となりますが、今まで出てきたものを、全部
注意しろと言っているわけではありません。これらの中から特に、
皆さんが注意しても再三やってしまう失敗について、良い格言が
あればピックアップして、身に付くまでがんぱって欲しいと云う事です。
◯ 「売買の最高枚数を決めておく」
これも当たり前と言われればそれまでですが、初心者の内はおっ
かなびっくり慎重にルールで決めた枚数以下でトレードをするので、
失敗するケースは少ないのが普通です。
これが何回もトレードを繰り返し慣れてきて、しかも上手く行っている
時はつい調子に乗ってしまう事と、もっと枚数を増やせば更に大きな
利益になると勘違いして大きく売買数量を増やしてしまい、取り返し
がつかなくなってしまうケースが多く見られます。
と言いますのは、数量を増やすと云う事は、単に同じ手法で取引量
を大きくすれば良いというものではなく、大きな数量に見合った売買
のアレンジをしなくてはいけないと云う事に気が付かないのです。
2000株を買う時と20000株を買う時とでは、分割回数やタイミング
等アレンジしながら買わなければいけないので、トレードが難しくなる
と云う事を理解しておきましょう。
◯ 「値頃は気にせず、傾向を追え」
チャートをベースにトレードをしていますと、どうしても過去の数字が
気になって来ます。つまり今の株価は一年前の時期と比べて高いか
安いかとか考えるようになり、前と比べて安いとなると、どうしても
値頃感から買い出動したくなってしまうものです。
本当は買い出動の前に、今のトレンドはどうなっているのかの判断が
重要となるわけです。つまり上げなのか下げなのかそれとも保ち合い
なのかと判断をせずに買ってしまい、結果下げの高値で掴んでしまう
という愚を犯してしまうケースがけっこう多く見受けられます。
値頃感で売買する時は、必ず傾向(トレンド)のチェックを忘れずに。
◯ 「銘柄の良い情報が出てきたら、売り準備を」
自分の手持ち銘柄の良い情報が、新聞、テレビ、ネット等で出てくると、
ホールドしている身としては、大変うれしくなるものです。保持してい
ればこれから益々上昇していく気分になり、買い増したりしたくなり
がちですが、実際はここが思案のしどころなのです。
何故なら、ここまでオープンに情報が出てしまうと云う事は、ほとんどの
人がその情報を知り尽くしたポイントなので、逆に安値で仕込んだプロ
投資家が手仕舞いの売りを仕掛けてくる所だからです。
その情報で数日は株価が上げるので、一般投資家は買いに廻りがち
ですが、プロはそこから利益確定の売りに廻るという事です。「知ったら
しまい」と云う事で、良い情報が出てきたら浮かれていないで、我々も
売る準備をしないといけません。
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2014年06月25日
自分の相場格言(3)
相場格言シリーズ第3弾、と云ってもあくまでも私の個人的な格言
ですが。ただ、実践を通して強く感じてきたルールですので、皆さん
にとっても、少しはお役に立つのではないかと思います。
◯ 「順張りは絶対禁止」
前にも注文の仕方のところで書いたとうりですが、うねり取りに於い
ては、「下がったら買い、上がったら売り」の逆張りが鉄則です。
何故かはもう皆さんご存知のとうりで、飽くまでも売買の平均値を
有利に持っていく事で、トレードを楽にし利益を出来るだけ大きく
取っていく為です。
但し、デイトレやトレンドフォローの手法の場合はこの限りでは無く
、どちらかと言えば順張りで対応する人が多いと思います。
手法によってトレードの仕方も変わり、注文の仕方もケースバイ
ケースになりますが、大きく利益を取る為には逆張りが有利な事に
間違いはありません。
◯ 「追っかけ注文の禁止」
これも順張りに通じるものがあるのですが、人間の心理の不確かさ
です。一般投資家は株価が段々ヒートアップして、それを周りの
情報網が囃し立てるようになると、買わなくては出遅れると感じ、
追っかけ飛びつき買いをしてしまうものです。
結局、高値を掴まされる事になって大損するわけですが、人間心理
として、株価が上昇している時のほうが、安心して買い易いと勘違い
しがちです。反対に下げのきつい時はもっと下がりそうで、買い難い
わけです。
株式投資というものはこのように、人間の本能に従っている限りは
儲け難いという原則、つまりは「人の行く裏に道あり花の山」という事
で、わかっちゃいるけど出来ないという、自分の本能との戦いなわけ
です。
◯ 「相場に理屈は不要」
これは特に自分のトレードが上手く行っていない時、に重要な格言
かも知れません。トレードが自分の計画通り上手く行っている時は、
人間は余分な事を考えずルールに従って、淡々とトレードができる
ものです。
しかし一旦歯車が狂い出すと、心配の余り情報過多となり、あれこれ
と考え過ぎて下手を打つものです。シンプル イズ ベストで、どのよ
うな状況になっても、当初の計画に従ってトレードを進める事が一番
大切です。どんなに素晴らしい情報やセオリーがあったとしても、相場
は理屈どうり動かないという現実を、思い知る事です。
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