私の相場格言もいよいよ最後となります。相場の技法はいろいろあっても
そう込み入ったものはありません。技法そのものは比較的シンプルであり
ますが、それを自分のものとする為に時間と労力を要するわけです。
そこでは技術的なものと同様にメンタルな強さが要求されます。このメンタ
ルな部分で、投資家が悪戦苦闘した結果の自分への戒めの言葉が、「格言」
というわけです。
〇 「下手な投資家ほど、いろいろな銘柄を持っている」
これも真理ですね。意図的に持ったのか、結果として持ってしまっている
のか、ほとんどの場合は後者でしょうね。上級者ほど定期的に自分のポ
ジションを0にします。株を買ったまま何ヶ月も放っておくようなだらしのな
い事は致しません。つまり一つのトレードをある期間で利益を乗せて手仕
舞い出来るように、売買しているわけです。
下手な投資家はまずエントリーが出鱈目、損切りができない、上手くいか
ないと放っておいて他の銘柄に手を出す、1銘柄でも満足にフォローでき
ないのに、同時に2つ以上の銘柄を手掛けてどちらも中途半端にする等
の理由で、塩漬け満載となるわけです。
まずは1銘柄に徹底して取り組んで、それを10回中7−8回成功するよう
になるまでは、他の銘柄に目もくれず勉強すべきです。銘柄はどんな銘柄
でも、その銘柄特有の癖を持っています。その癖を売買に利用できるよう
になるまでは、銘柄を増やす事自体が売買の邪魔になるのです。
2つ以上の銘柄を仕掛けると、上級者でも夫々の銘柄に対する注意力が
散漫となり、大きなポカをしがちです。初心者に於いては尚更です。
手掛ける銘柄は1つに絞り、学び尽くすまではとことんその銘柄に拘って
トレードをする、この姿勢を初心者には特に貫いて欲しいものです。
〇 「相場とはその人なりに取れるところを取るもの」
相場をやる者としては、できれば天井から底まで、或いは上げも下げも
取りたいものです。特に初心者はまだ自分の売買スタイルが固まっていな
い為、あれもこれもやりたがるものです。欲望だけは一人前なのです。
試しに、今自身でトレードしている銘柄の1年間の日足と週足を見てみて下
さい。後講釈としても、自分で利益を取れるところは限られていると感じると
思います。年間で見ても完全に取れそうなところは、3−4回ではないでしょ
うか。勿論、上級者ほど売買技術が高いので、取れる場所は増えていく事に
なりますが、初心者にとっては取れる場所は本当に限られて来るのです。
ですから初心者は特に今までのチャートを何回も確認しながら、自分の壷に
嵌った時だけ売買するよう、心掛ける必要があるのです。売買は回数が増え
るほど、間違いなく勝率はダウン致します。初心者がやみくもに売買を仕掛け
ていては、あっという間に退場になります。「頭と尻尾はくれてやれ」という
格言がありますが、初心者は十分にトレンドや売買目印を確認した後でエン
トリーしても、決して遅くはないと思います。寧ろ、日足よりも週足を確認して
のエントリーの方が確実かも知れません。
相場の要諦は「その人なりの取り易いところを待ってでも取る」という事でしょ
うか。
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