2024年09月20日
超初心者講座ー投資信託(2)
もう一つ投資信託で大切な事は、積み立てで行うという事です。大金であっても
一度に購入する事無く、分割して買っていく事で買いの平均値を安くする事が
できます。年間の株式相場の暴落時にまとめて買っていくやり方もありますが、
正直どこが相場の底だったのかは、過ぎてみないとわかりません。ですから毎月
一定額を分散した商品に振り分けて購入していくわけです。購入額が一定なので
、高い時には少量に安いときには大量に買え、結果、平均値が低くなっていきま
す。投資信託では如何に購入平均値を低く抑えるかという事が、重要なポイント
です。
又、投信積み立てで買付日を気にする人がいますが、10年以上の積み立ての
場合はあまり神経質になる必要はありません。人によっては株式投資よりも、
ある程度ほっぽらかしにしていても資産形成ができるので、投資信託に魅力を
感じる人も多いと思います。運用資金の潤沢な人は、短期の株式投資と長期の
投資信託の併用も良いかと思います。
次に投資信託の乗り換えについて、述べてみたいと思います。投資信託を積み
立てていく中で、商品に利が乗って100万円を超えてきた場合、そのままその
商品を持っているのも手ですが、一旦解約してさらに手数料の安いETFの同じ
セクターの商品に乗り換える人もいます。確かにETFの方が取扱手数料がさら
に安いのでメリットはありそうですが、今年から解約時収益に対して20%の課税
がされますので、やられる人はよく検討した方が良いでしょう。
それともう一つ、もっと前に書くべきでしたが、投資信託の商品を決める場合、
必ずノーロードの商品の中から選ぶという事です。特に積み立て投資をする
人には絶対です。ノーロードの商品には買い付け時の申込手数料がかかりま
せんが、ノーロード以外の商品には必ず手数料がかかります。これから長期
に渡って積み立てをする時に、毎月の手数料はバカになりません。
私が投資信託を始めたきっかけは前にも述べたように、退職金の運用でした。
自分の年金額と毎月の生活費を考え、75歳以降に月5−10万円くらいの
余裕が欲しいと思ったからです。それで自分なりにポートフォリオを組んで、
大体10年くらいで積み立てを完了し、その後は毎年の運用益に応じた取り崩し
をしていく事で、生活費の補填をと考えました。
積み立て後1−2年は大きくマイナスになったりして、このまま積み立てをして
いって大丈夫かなと思った時もありましたが、積み立てる事で安く買え平均値が
下がっていくのだと自分自身に言い聞かせ、耐えて来たわけです。世界や日本
の経済が破綻する日が来たら何をやっていても駄目ですので、日本経済もいつ
かは復活すると信じるしかありません。
それでは、又。
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2024年08月21日
超初心者講座ー投資信託(1)
投資信託については、株式投資を始めるようになってから、本や
記事紹介等で、投資信託というものがあるんだという事は、理解して
おりました。只、その当時は持株会などをやっており、余り資金的余裕
がありませんでしたので、当面やる事はないだろうと思い、真剣に勉強
は致しませんでした。
本気になってやろうと思ったのは60歳になってからです。一度会社を
定年退職し、その後64歳まで再度勤める事を決めた時に、退職金の
運用の一つとして使ってみようと考えたのです。退職金の運用について
は人それぞれですが、少なくとも大きく増やすという事よりも、小さくとも
確実に増やしていくという事が重要だという事に、どなたも異論はないか
と思います。その為には、広く分散する事でリスクを最小限に抑え、5−
10%くらいの利益を狙える投資信託は、大変魅力的でした。
私と同じ頃退職した友人に、退職金の一部を証券会社の言われるままに
たった一つの投資信託にぶち込み、大分元金を減らしてしまった者がい
ます。投資は自己責任ですから、誰も責める事はできませんが、1000
万円以上のお金を投資する場合は、せめてその投資先や投資法がいかが
なものかくらいは、真剣に勉強すべきだと思います。
投資信託は大きく分けて、インデックス型とアクティブ型があります。紙面の
関係で細かい事は省きますが、初心者はインデックス型に決め打ちして下
さい。メリットは多くのアクティブ型より運用成績が良く、手数料が安いという
事です。投資信託の一番のポイントは運用実績がスバ抜けている事よりも
、そこそこの運用実績でも手数料のうんと安い方を選ぶ事です。投資信託は
例え年間の運用実績がマイナスになっても、手数料は取られます。ですから
手数料はバカになりません。
次に分散ですが、基本的には日本株式、外国株式、日本債券、外国債券を
夫々25%づつにする事が一般的です。これに加えるとするとリート、コモ
ディティ、公社債投信等でしょうか。
因みに私の投資信託はアベノミクスの恩恵も受けて、この5年間で55%の
利益で廻っています。その間リバランスはほとんどしておりません。ポート
フォリオとしては、
・ニッセイ日経225インデックス
・日本株式インデックスe
・SMT G株式インデックス
・外国株式インデックスe
・SMT GREITインデックス
・ニッセイJリートインデックスF
・世界経済インデックスファンド
・MHAM物価連動国債ファンド
・セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド
一部性格の被っている商品もありますが、金額で調整しています。
次回は投資信託にとってもう一つ重要な積み立てについて、語ってみたいと
思います。 それでは 又。
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2024年07月22日
超初心者講座ー参考書
ある意味、株式投資初心者の皆様に一番お知らせしたかったテーマの
一つが、今回の参考書です。自分自身振り返っても、先輩の助言等あった
ものの、一番最初は株式参考書での勉強でした。当然最初は良い本も、
そうでない本も全然判らず、片っ端から読んでいったものでした。
読んでは実践を繰り返していったわけですが、一つの本を読んで実践に入
ったら、とことんとまでは言いませんが、ある程度のところまでは深堀して
いかないと、本当にその手法が良いかどうかの判断がつかないものですが、
最初の頃はちょっとやって上手くいかないと別の本に浮気するという、今
考えると本当に情けないものでした。
林輝太郎先生に代表される同友館の参考書も、結構初期の頃に読んでいた
にも関わらず、その当時はさっぱりその良さが判らず終いでした。同友館の
代表的参考書としては
・立花 義正
・板垣 浩
・林 輝太郎
・旭 洋子
・橘 聰
次はパンローリング社ですか、ここも多くの参考書(特に外国版)があります。
・ボーヨーダー
・J.D.シュワッガー
・マーク ダグラス
・ウィザードシリーズ
その他、チャート、信用取引関係は
・新井 邦宏
・伊藤 智洋
・阿部 智沙子
等が挙げられます。これはあくまで参考書の一部ですので、もっと沢山あるとは
思いますが、ここに挙げたものくらいは熟読をお奨めします。又、株式用語に
ついては、わざわざ参考書を買うまでも無く、ネット検索で十分だと思います。
ただ、何度も申し上げますが、参考書は読み流すだけでは駄目で、実践で使える
まで繰り返し読み続ける事が重要です。最低でも10回以上は、読み返す事が
必要かも知れません。
それでは、又。
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2024年06月22日
超初心者講座ー信用取引
テーマがあっちこち飛んでしまい、一貫性が無くて申し訳ありません。
今回は株の信用取引について述べてみたいと思います。皆さんは
信用取引というとどんなイメージをお持ちでしょうか。大体の方は信用
取引は危険なので、上級者以外は手を出さない方が安全だ、という認識
をお持ちだと思います。
信用取引は資金の約3倍までの取引が可能ですので、それだけ現物
取引よりレバレッジが大きく、沢山儲ける可能性のある反面、損をする
リスクも大きくなります。信用取引には信用買いと信用売り(空売り)があり
ます。買いは現物でも信用でもできますが、空売りは信用取引でしかでき
ません。
私が何故信用取引を初心者の皆さんに言及するかと言うと、別に信用
取引をどんどんやって下さいと言っているけではありません。すぐには
必要無いと思いますが、これから述べていく取引手法の中で、ヘッジと
いう考えが出てきます。
ヘッジというのはヘッジファンドのヘッジですが、上がると思ってエントリー
した銘柄が、意に反して下げてくるケースがあります。基本は損切りすれば
良いのですが、将来必ず上がってくるとという見通しの中で、大きく買い進
んで来た場合は、そう簡単にはいきません。このような状況の時に一部、
あるいは全株の空売りを行い、一時的に損失を固定しその上で次の展開に
備えるケースが出て来ます。これをヘッジと呼んでいます。
私の手法では、信用買いは絶対やりません。信用は売り(空売り)のみです。
それもあくまで現物株のヘッジとして使うのみで、現物株を持った上での
空売りですから、リスクはほとんどありません。
このようにヘッジすると言う事ができると、売買のパターンが多様化され、
どのような不利な状況に追い込まれても、凌いでいく事ができるように
なります。所謂「建て玉操作」というものです。これができるようになると、
本当の意味で株式投資による利益確保を、偶然の力ではなく、自分の
意志の力でできるようになります。
信用取引については以下に参考書を載せて起きますので、ご参照下さい。
それでは、又。
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2024年05月22日
超初心者講座ーチャート(3)
チャートの3回目は移動平均線他についてです。ローソク足の勉強を
しただけでも相当な株価の変動感覚を身に付ける事ができますが、そ
れをさらに精度アップする為の指標として、移動平均線があります。
移動平均線には単純、過重、指数といった種類があり、どれを使っても
かまいませんが、単純移動平均線が一番使われていると思います。
(今後は単純移動平均線を移動平均線と呼ぶ事にします。)
移動平均線は日足だと5日、25日、75日、週足だと13週、26週、
月足だと12ヶ月、24ヶ月が一般的です。相場参加者の一番見ている
ものを使うのがベストですが、銘柄ごとの癖もありますので、自分の
気に入った期間を選んでもかまいません。
移動平均線の見方についてはゴールデンクロス、デッドクロス、株価
が移動平均線の上か下か、移動平均線の傾き、それにグランビルの
法則等いろいろありますが、一番のポイントは短期線、長期線の傾き
や上下の位置、そしてローソク足がそれら線や傾きの中でどの位置に
あるかを確認し、今が上げ、下げ、保ち合いのどのトレンドで、今後どの
トレンドに移ろうとしているのかと言う事を理解する事です。そうする事
によって、ローソク足だけの見方よりも、さらに精度の高い予測が可能
となります。
チャートにおきましては、このローソク足と移動平均線だけでも、かな
りな精度の株価予測が可能となりますので、いたずらに指標を増やす
事無く、徹底してこの2つをマスターして下さい。それ以外で私は、出来
高と25日移動平均線乖離、スローストキャスティクスを見ていますが、
基本で且つ一番重視しているのは、ローソク足と移動平均線です。
その他比較的多くの人が見ているものとしては、一目均衡表、ボリン
ジャーバンド、MACD,DMI,RCI,RSI,新値足等数え上げ
ればまだまだあります。しかし所詮チャートは過去の実態を表したもの
で、大変重要ではありますがまた、完全に未来を予測する事はできな
いという事を肝に銘じ、自分なりに最小限のもので戦っていく事を決断
して下さい。
参考書として、別テーマで株式投資の推薦書を書く予定ですが、チャート
に限って言えば、以下の解説書を推したいと思います。
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