相場格言シリーズ第5弾、書けば書くほど出てくる格言ですが、それだけ
相場の世界は迷いが多いと云う事なのでしょう。如何に人間の本能に
逆向かって、なんの感情も抱かず、ただひたすら自分のルールに忠実に
トレードに臨む、まるで仏教の修行僧のようですね。
◯ 「常に平均値を確認せよ」
うねり取り、つなぎ売買とレベルが高くなり株数も増えて来ますと、自分
のポジションが現在どうなのか、わかり難くなります。もちろん場帳で、
日々の終値やトレードした日の売買数と平均値など記入して確認して
いるとは思いますが、売買が長期に渡りますと記録が何ページにも
なり、一目で確認する事が難しくなります。
こういう場合は「値板」と云いますが、場帳から売買データだけを書き
抜いたもので取引の様子が一目で判り、又その時々の売買平均値を
併記したものを用意し、取引毎に値板で確認するようにすると、大きな
誤りを防ぐ事ができます。
◯ 「つなぎは弱気の売りではない」
初心者の方にはまだ必要ないと思いますが、うねり取りの高等戦術
として「つなぎ売買」というものがあります。初心者の内は分割売買を
して利が乗ったならば、一括でも分割でも手仕舞いして利益を確保して
しまう事が一番です。
しかし上級者になると更に利益を伸ばす為に、つなぎという手法を
使います。例えば買い下がって平均値を低く抑え、その後の株価上昇
を見守っているとします。順調に上げてきた株価が勢いが失くなり、
日足が横並びになって来ました。普通はここで下げ転換のサインと
考え手仕舞いするわけですが、上級者は本玉の1−2割程度の反対玉
を入れて様子を見ます。この時のヘッジの反対玉を入れる事をつなぎ
と云います。このつなぎ玉があるお陰で、更に上げた場合に大きな利幅
を取っていく事が出来ます。この場合の売りつなぎは決して下げを取る
為の売りではなく、買いの本玉を守る為の売りという事で積極的な手法
なのです。
◯ 「年末残玉手仕舞いの準備」
一年間順調にトレードをしてきて、いよいよ年末に差し掛かろうと云う時、
特に現在の保有玉に大きな利益が出ている場合、気持ち的には更に
越年して利益を大きく伸ばしたいと考えがちです。
まして越年に向けてさほど大きな事件が起きる事も想定されていない
場合は尚更です。しかし結論から言いますと、特に大きな残玉は手仕舞
いする事が正解です。何故でしょう。それはご自身でやってみると一発で
わかると思いますが、精神的に本当にすっきりするからです。トレードは
長期投資以外はだらだらとやるものではありません。分割売買と云えども
、数ヶ月に一回は残玉ゼロの区切りを付ける事が大切です。ここが上級者
と初心者分かれ目です。一年というせっかくの機会で区切りを付け、どう
しても必要なら翌年になってから買い直すと云うのが正しい選択です。
トレードが上手く行かない時は一旦区切りを付け、時間を置いて冷静に
なってから再度トレードに臨む。何事も仕切り直しが重要と云う事です。
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