2014年05月23日
売買手法ー株価の動きとうねり取り
いよいよ今日からは、少しづつ具体的な売買方法について、述べていきたいと
思います。まずは株価の値動きについてですが、これは幾つかのパターンが
決まっています。基本的に株価は一直線に上がって行ったり、下がって行ったり
する事は、まずありません。上げトレンドにしても、下げトレンドにしても、必ず
小さな上げ下げを繰り返しながら、トレンドを形成して行きます。
<上げ下げ>
その小さな上げ下げの結果が、大きなトレンド(上げ、下げ、保ち合い)に繋がって
行くわけです。そして株価の値動きには、一定の周期があるといわれています。
それは一つは3ヶ月上げて3ヶ月下げるというパターンと、6ヶ月上げて6ヶ月
下げるというパターンです。
これは厳密に言いますと、ぴったり3ヶ月、6ヶ月という事ではなくて、上げ始めて
3ヶ月目、あるいは6ヶ月目に入るとそろそろ方向転換しますので、注意して見て
いて下さいよという昔からのシグナルです。試しに日経平均の日足チャート等で
確認してみると良いかと思います。
相場のプロはこのような上げ下げの値動きを使って、利益を取って行きます。
つまり、上げは買いで取り、下げは売り(空売り)で取っていくわけです。
このように一つの銘柄の値動きを追いかけて、その銘柄の癖を見抜いて(変動
感覚)買いと売りを仕掛けていく手法を、「うねり取り」と呼んでいます。
当然銘柄の条件として、信用銘柄である事やある程度の出来高のある事が
必要となります。と言いますのは、下げを取る時には空売りが必要となりますし
又、現物株のヘッジをする際にも、空売りが必要となるからです。
売買の仕方には順張りと逆張りの2つの方法がありますが、うねり取りにおき
ましては逆張りが基本です。買いで言いますと、順張りは上げトレンドを確認
してからの売買となりますので、買いやすい一方で、買いの平均値が上がり
不利になります。逆張りは下げトレンドの状況の中で買い下がって行きますの
で勇気が要りますが、その分買いの平均値が下がり有利になります。
うねり取りを上手になる事は簡単ではありませんし、初心者の皆さんにいき
なりこれをやって下さいと言っているわけではありませんが、理想とする手法
としてこういう方向を狙っているという事を、漠然とでも理解していただけると
良いかと思います。
皆さんにはこれから、簡単なうねり取りの初級編をいろいろな要素と共に、
紹介していく予定ですので、お楽しみに。
うねり取りを学ぶなら ↓
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2014年05月01日
株式投資への歩み(6)
私の投資スタイルは期間はいわゆるスイングというもので、数日から1ヶ月程度の取引です。
2004年から2008年までは自己の投資スタイルが定まらず、手法マニア状態で、聖杯を求め
て彷徨っていた時期でした。基本短期のトレードなので、銘柄のファンダメンタルは余り
重要視しませんでしたが、それでも四季報での数字のチェックくらいは行いました。
その分テクニカルチャートはそれなりに研究しましたが、のめりすぎて最後はどの指数を信じ
て良いのか収集がつかなくなってしまった程です。チャートというものはあくまでも過去の実績
の積み重ねで、未来を予測する事は不可能、当然騙しも多く、それを前提として使うという事
と、その時々のチャートの裏側にいる相場参加者の心理を推し測り、売買の参考にするもの
だという事が、当時は全く理解できていませんでした。
その間手法的には、超低位株投資、低位株投資、値嵩株投資、サヤ取り、仕手株投資、
トレンド投資、アノマリー投資、高配当株投資、IPO株投資、割安株投資、成長株投資、それ
に加えチャートからはローソク足、折線、かぎ足、新値足、ねり足、移動平均線、一目均衡表
、エンベロープ、ボリンジャーバンド、フィボナッチ、さらに各種指数のストキャスト、乖離率
MACD、・・・・・・・・・・・・・・・と正に初心者マークのオンパレードをやって
おりました。
それでも2007年6月頃までは、右肩上がりの上昇トレンド相場でしたので、年間損益もけっこう
大きく取れましたが、その後のサブプライムローンの崩壊によるリーマンショックを受けて
敢無く利益吐き出しとなったわけです。当時も空売りによる現物株のヘッジという事は判って
いたのですが、知識として知っていただけで、全く使いこなせなかったという事です。
さすがにこれには懲りまして、やっとこの辺で自分に合った手法の確立をしない限り、安定した
収益を確保する事は難しいと、身体で感じとった訳です。さて、こうして自分なりの投資手法の
確立をしなければと言うものの、どれが自分の性格にマッチしたものかは、あれほどいろいろ
手法のチャレンジをしていながら、さっぱり決められませんでした。
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2014年04月30日
株式投資への歩み(5)
再度私が株式を意識しだしたのは2003年の4月、時の総理大臣小泉首相が破綻寸前の
りそな銀行に公的資金を注入した頃からでした。それまで完璧に塩漬けで見るのも嫌であっ
たホールド銘柄が、少しづつ回復してきたからです。新たに銘柄を買ったり、買い増ししたり
は資金の関係で余りできませんでしたので、株価回復の模様眺めをしていただけでしたが、
2004年以降になると本格的に戻し始めました。
私は新たな投資資金を確保したかったので、2004年からの戻りに合わせ、少しづつ塩漬け
解消銘柄から売却を行い手元資金を増やしていったわけです。ただ、全ての保有銘柄が解
消されたわけではなく、忌々しいNTT株も、それまで一度だけ売出し価格に戻ったにも
拘らず、そこでも売れずその後悲惨な損切となるわけです。ここでは、人間は何回でも同じ
過ちを繰り返すもので、それを防ぐ為には売買手法以上に、メンタル面の強化が何としても
必要だと痛感した次第です。
こうして投資資金を少しづつ増やし、2005年からの本格上げ相場に挑んで行った訳ですが、
何せ未だ自分の投資スタイルが全く出来ていないので、一つの手法をトライしては、上手く
いかなくなると次の手法を試してみるという、ふらふら投資ですから上手く行くはずもありま
せん。ただこの間に相当量の本の読破と比較的優良なセミナーへの参加やネットでの情報
検索をやったお陰で、自分のスタイルを確立させる為にはこの廻り道も幾らかは役に立った
気がします。
2005年から2007年の7月くらいまでは、純然たる上げ相場で、馬鹿でも買えば儲かるシーズン
でしたので、年間損益は大きくプラスしましたが、2007年の後半から2008年の下げで利益
の大半を吐き出しました。余りにも余計な事をやりすぎた事と、自分の売買ルールをきちっと
決められなかった事が、大きな敗因だと思います。言葉を変えれば、株式投資をギャンブルとして
やっていただけで、ビジネスにはできなかったという事です。これは非常に大切な事で、ビジネス
としてやる為には、ルール作りと優位性のある手法の考察が大切と感じるようになりました。
株式投資への歩みも、いよいよ終盤に差し掛かってきましたが、次回はいろいろな投資手法の
経緯と、何故その中から今の手法になっていったのかを書いてみたいと思います。細かい手法
の善し悪しについては、別途項目を作って別に説明をしてみたいと思いますので避けますが。
それでは次回又。
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