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2014年05月28日

売買手法ー売買の目印(1)



ここからは実際の売買にあたっての目印の幾つかを、紹介してみたいと
思います。株式投資において初心者がよくやってしまう失敗の一つに、何
となく上がりそうだから買ったとか、大分価格が安くなってきたので買った
とか、アナリストが買い時と言ったので買ったなど、所謂感覚的な事柄や
他人まかせの情報等でつい買ってしまい、失敗するケースがあります。

何故こうなってしまうのかといいますと、自分自身に売買する時の目安、
ルールと言ったものが無いからです。勿論絶対と言う目印はありませんが
、過去のチャートの癖を調べていきますと、かなり優位性の高い目印が
ある事も事実です。

車の車庫入れや縦列駐車等の時に、バックミラー、サイドミラー、各種セン
サー等を使うように、トレードにおいても、買う時、売る時、そして手仕舞う時
にそれらミラー等のような目印が必要となります。これが判らないと安心して
、或いは自信を持って売買ができません。

トレードの際の目印として、まずは前の高値、前の安値について、ご説明し
ましょう。前の高値とは直近の高値が一番重要になりますが、それ以前の
過去の高値も重要です。と言いますのは以前の株の動きの説明のところで
、株と言うものは上げ下げを繰り返しながら、大きなトレンドを形成していく
と申し上げましたが、上げ下げのターニングポイントに、前の高値や安値が
関係してきます。

例えば、底練りが終わり徐々に株価が上がってきたとしましょう。勿論、上げ
の間にも陰線を挟んでジグザグに上がってくるわけですが、ちょうど直近の
高値に差しかかろうとする手前くらいから、上昇の強さが弱まってくる傾向が
見られます。これは一つには、そこの高値付近で買った人達のマイナスだった
株価が元値に戻ってきたので、やれやれと売ってくる事と、もっと安いところで
買った人達の利益確定売りが出易いからです。

前の安値も同様で、前の安値付近になると、高値で空売りを仕掛けた人達の
利益確定買戻しと、その付近で売ってしまった人達のやれやれ買戻しが、
出易いからです。

高値安値.png
このように売買に際しては、今の株価がチャートのどの位置にいるのかを確認
し、買いならば過去の安値近辺を意識し、空売りなら過去の高値付近を意識
して、仕掛ける事が大切です。勿論、過去の高値だからといって、必ず下げる
訳ではなくそのまま上昇する事もありますが、その場合もその過去の高値が
買い増しの重要ポイントとなる訳です。

次回は陽線新値、陰線新値について書いてみたいと思います。

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posted by norch at 07:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 売買手法

2014年05月27日

売買手法ー銘柄



今日は銘柄について書いてみたいと思います。銘柄の選定については基本は
自分で実際に売買をして、やり易いもの、相性の良いものが一番です。初心者
の方は銘柄選定というとボラリティの大きな、上下に良く動く銘柄を選びがちで
すが、プロは寧ろ動きの穏やかな地味なものを選びます。

と言いますのは、ボラリティの大きな銘柄は良く動きますので、チャートだけを
見ていると一見利益を取り易いように感じるのですが、実際に売買してみると
値動きが大きい程先が読み難く、難しいことが判ります。プロは出来るだけリス
クを避けますので、簡単な方法、銘柄を選ぶわけです。

次に銘柄の業界ですが、これは自分の良く知っている業界を選ぶ事が鉄則で
す。どうしてもその業界に相性の良い銘柄が無い場合は、他の要素を勘案して
、例えば良くその会社の製品やサービスを利用しているとか、チャートの形が
自分向き等の判断基準で選べば良いでしょう。

価格帯については、ご自身の投資額によっても変わってきますが、何回に分割
するのか、どの位の株数を売買するのか、それら条件を考え、プラス通常の売
買にある程度の余力を残せる価格帯の銘柄を選定すべきです。100万円の
資金で1000株ー1000株と2分割していくなら、300−400円の銘柄
で売買していくのが良いでしょう。

次は取引所ですが、これは東証1部上場銘柄に限定して下さい。東証2部、ジャ
スダック、マザース等の中には短期間で2−3倍になる銘柄もあり、話題にも上り
ますので、ついつい取引をしたくなりますが、短期間で上がる株は同様に短期間
で下げる事を肝に銘じる必要があります。

それと東証1部銘柄以外の銘柄の中には、売買高が極端なものが多く、ちょっと
の買いで大きく上がってしまい、買値が大幅に高くなってしまったとか、売ろうと
思ったが予定の値段では買いが全く無く全然売れなかった等、流動性に問題の
ある銘柄が結構あります。売買高としては値嵩株は別として、一日50−100
万株位はあった方が良いでしょう。

又、当然下げは空売りで取っていくわけですし、現物株のヘッジとしての空売りも
使うわけですから、貸借銘柄である事も必要です。このような条件をまとめると

     ・東証1部上場銘柄
     ・できればよく知っている業界
     ・貸借銘柄
     ・50−100万株/日くらいの出来高、流動性のあるもの
     ・比較的値動きのおとなしいもの
      (但し、100円以下の超低位銘柄で値動きの無いものは省く)

ご自身でスクリーニング等によりピックアップした銘柄の、最低2−3年くらいの
日足でバーチャルトレードを行い、やれそうな銘柄を選べば良いと思います。
後は毎回のトレード毎に投資日誌等を付け、反省しながら慣れていくしか無い
でしょう。

次回は売買の目印について、書いてみたいと思います。

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posted by norch at 07:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 売買手法

2014年05月26日

売買手法ー分割売買



さて、本日は分割売買について述べてみたいと思います。何故分割か?
それは買いの場合で言えば、どこが当面の底であるのか判らないからで
す。買いでも売りでもエントリーするに際しては、チャートで自分なりの指標
を使い判断していくわけです。

例えば、下落してきたローソク足が横這いになってきて、しかも長い下ひげ
が出たとか、十字線が出たとか、大きな陽線が出たとか、移動平均線で言
えば、ローソク足が5日移動平均線の上に出たとか、5,25,75日移動平
均線が重なってきたとか、ゴールデンクロスしたとか、出来高が膨らんだ
とかの理由でエントリーしたとします。

勿論、思惑どうりにすぐに上げていくケースもあるでしょうが、チャートには
必ずダマシというものがありますので、或いはその銘柄の突発的理由で、
意に反して下げる場合も往々にしてあります。又、自分では底で買ったつ
もりでも、本当に底で買えたかどうかは、後からでないと判りません。

意に反して下げてしまった場合に、自分の資金のほとんどで集中買いして
しまうと、その後の手が打てなくなってしまいます。つまりは即損切りするか
、元の値段まで上がるのを待つしか無くなってしまうわけです。こういう時に
躊躇無くスパッと損切りできる人は、上級者と言えるでしょう。

普通はちょっとの損でも、人間はなかなか損を確定できないものです。まし
てや何万株等という大きなポジションをとっている場合は、尚更です。そして
結果的に塩漬けコースというのが、初心者のほとんどのパターンではないで
しょうか。

もし最初から計画的に、2分割、3分割、或いはそれ以上の分割で買ってい
くという予定でしたら、慌てることなくゆっくりと、下げ止まりに向かって買い
下がって行けば良いわけです。結果、買いの平均値が下がり、そこからち
ょっと戻しただけで、すぐに損益はプラスとなります。

ここで分割買いの注意点を申し上げますと、一つ目はゆっくり買い下がると
言う事、二つ目は十分な値幅を取って買い下がる事、三つ目はこれは上級
者向けですが、底に行くほど買う株数を増やすという事です。いずれも目的
は買いの平均値を低くする為という事は、言うまでもありません。

それとナンピンと分割買いの違いについて述べておきますが、ナンピンという
のは、買ったが下がってしまったので止むを得ず買い増しする事で、そこには
何の戦略的意図もありません。それに引き換え分割買いは、最初から買い下
がるのを承知で、計画的に分割して買っていく事で、平均値を有利に持ってい
く事を戦略目標としたものですから、一見同じようなスタイルに見えますが、
内容は全く別物です。勿論、下手なナンピンスカンピンというわけです。

初心者の皆さんには、まずは二分割一括手仕舞いという分割売買の基本を、
出来るようになるまで何回でもやってもらう必要があります。今後、トレードの
目印の話を致しますが、その目印に沿って、1回、2回と買い下がって、上が
ったところで一括手仕舞いするという事を徹底して身に付ける事が、年間損益
をプラスにする為の絶対条件となりますので、良く理解して下さい。
それでは、次回。

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posted by norch at 07:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 売買手法
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43年勤めた会社を退職し、趣味でやっていた株式投資三昧の毎日。そんなに贅沢し美食したわけでもないのに、50歳から痛風予備軍と高血圧症。長年の医者通いにうんざりし、医療費節約も兼ねて、薬の個人輸入を始める。
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