2014年06月05日
売買手法ーヘッジと建て玉操作
次はいよいよヘッジの仕方について述べてみたいと思います。基本的に
ヘッジとは当初の想定どうり株価が推移している場合は、致しません。
将来上がると思って底付近で計画的に買い玉を入れてきたのに、意に反
して下落しそうな状況になった時、買い玉が少なければ損切りすれば良い
のですが、1万株とか大きな買い玉の場合はそう簡単に損切りはできませ
ん。そのような場合に、幾らかの反対玉を入れる事で様子を見、その状況
を凌いでいくわけです。
具体的には次のチャートで説明致します。
チャート
チャートにあるように株価の下落局面を、計画に沿って1000株ー1000株ー
2000株と計4000株買い下がっていったとします。それがチャートの@、A、
Bです。陰線5本目くらいから理想的に買えています。このまま上昇トレンド
に乗って行きそうでしたが、前の高値の少し下くらいでもみ合いになり、とう
とうCの位置で前の安値を割り込んでしまいました。
このままだとどんどん下降していく危険性もありますので、様子見と本当に
下降トレンドになった時に備えて、Cの次の日に1000株の反対玉(空売り)
を入れます。これで建て玉は売り1000ー買い4000となったわけです。
売りはたったの1000株ですが、万一このまま株価が下落していくようなら、
売り玉を増やし、買い玉を切って行く事で態勢を立て直す為の、謂わばシ
ンボルとしての役割を持っているわけです。この売りの1000株の事をヘッジ
の反対玉と呼んでいるのです。
今回の場合はその後反転し、Dで前の高値を越えた事でW底が完成し、
株価は順調に上昇していくと確信できましたので、前の高値を越えたD
の次の日に売りの1000株を手仕舞ったわけです。勿論売りの1000株は
、Cで売ってDで手仕舞うわけですからマイナスとなりますが、そのお陰で
買いの4000株を生かすことができ、結果大きく利益を取る事が出来たわけ
です。
このように株価の状況が不利な状況になりそうになった時、反対玉を入
れる事で本玉を守り、その後の展開を有利に導く事をヘッジするといい
ます。この為にヘッジの反対玉は往々にしてマイナスとなりますが、
それは本玉を生かす為の必要経費と考えるわけです。
うねり取には建て玉操作に於いて、ヘッジ以外にもいろいろな要素があ
りますので、追々述べていきたいと思います。
それでは 又。
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2014年06月04日
売買手法ー売買の目印(6)
目印第6弾は三角保合、W底、カップwithハンドルです。
まずは三角保合ですが、三角保合大きく分けると2つのタイプがあります。
@上値が抑えられて、下値が切り上がって行くタイプ・・・その後上昇の確率が高い
A下値が抑えられて、上値が切り下がってくるタイプ・・・その後下降の確立が高い
このようなパターンに分かれますが、この三角保合を形成する期間が長け
れば長いほど、確立はさらに高いものとなり、上昇、下降の程度も大きな
ものとなります。
三角保合、W底、カップwithハンドル
次はW底ですが、W底は下降してきたローソク足があるポイントで上昇に転じ
、株価が上がって行きますが、前の高値を越えられず下降してしまいます。
そして下降してきて前の安値近辺で再度上昇に転じ、株価が上がって行きま
すが、今度は前の高値で下降せずにそのまま高値を越えて行きます。この高値
を越えた瞬間にW底が完成したと言い、その後はかなりの高さまで上昇とていく
事が多いと言われています。
カップwithハンドルは、上のW底から前の高値を抜いた段階で一旦株価が下がり
小さな調整をします。そして再び上昇に転じ前の高値を抜き去っていくと、単なる
W底よりその後の上昇はさらに大きなものになって行きます。W底とカップwithハ
ンドルはけっこうよく出てくるパターンですので、皆さんの売買銘柄等で検証してみ
て下さい。
今日ご紹介した3つの目印は、結構な頻度表れてくる割には信頼性の高い目印
ですので、実践で試してみる事をお奨めいたします。但し、いきなり大きなポジ
ションを取らない事(最初は最小単位でトライして下さい)と各目印を構成する期間
が長ければ長いほど効力も大きくなることを忘れないで下さい。
それでは 又。
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2014年06月03日
売買手法ー売買の目印(5)
今日の目印は移動平均線です。移動平均線につきましてはチャート(3)の中でも
書きましたが、今回はローソク足と移動平均線の関係と、目印としての役割について
書いてみたいと思います。
ローソク足と移動平均線の関係を述べるに際して、ローソク足、短期線、長期線という
設定で考えてみたいと思います。移動平均線には日足、週足、月足、分足といろいろ
ありますが、例えば日足で5日と25日平均腺を想定すると、5日が短期線で25日が
長期線と考えて下さい。
ローソク足(株価)と移動平均線の関係については6つのパターンが考えられます。チャ
ート図の上から下へ眺めていく事をイメージして下さい。
・パターン1(上昇トレンド)・・・上から株価(ローソク足)、短期線、長期線の順
・パターン2(ピークアウト)・・・上から短期線、株価、長期線の順
・パターン3(下降トレンド予備群)・・・上から短期線、長期線、株価の順
・パターン4(下降トレンド)・・・上から長期線、短期線、株価の順
・パターン5(底打ち)・・・上から長期線、株価、短期線の順
・パターン6(上昇トレンド予備群)・・・上から株価、長期線、短期線の順
例 上昇トレンド
基本的に株価と移動平均線はこのパターンに沿って、上げ下げを繰り返して行くわけ
です。ですから手持ちの銘柄が、今このパターンのどの位置にあるのかを確認しておく
事が重要です。勿論、途中から逆行するケースもありますので、必ずこのパターンどう
りに動いていくとは限りませんが、上昇から下降へそして又上昇へという規則正しい
サイクルの場合は必ずこのパターンを踏襲します。
次に目印としての移動平均線ですが、例えば5日移動平均線に沿って株価が動いて
いる時、急に移動平均線を大きく上に乖離することがありますが、この場合すぐに5日
移動平均腺に収束する性質がありますので、その場合は買い玉を手仕舞い、空売りを
仕掛けるタイミングとなります。
又、同様に5日移動平均線に沿って動いていた株価が5日移動平均線を割り込み、さ
らに25日移動平均線をも割り込んで下落した後に、再度25日移動平均線を突き抜け
て上昇して来た場合は、移動平均線の傾きの右肩上がりの状態が条件ですが、買い
増しをするタイミングとなります。
例 乖離大
以上、移動平均線について述べてみましたが、これ以外にもグランビルの法則のような
見方もありますので、じっくり勉強したいところです。 それでは 又。
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