ソーシャルレンディング投資記録（旧ブログ）

　報道各社から一斉に発表がありました。

　　・環境省、再生エネ補助金の返還命令＝関連会社が細野氏に資金　（時事通信）

　　・再生エネルギーの補助金返還命令　（ロイター）

　　・「ＪＣサービス」に補助金の全額返還命令　（NEWS24）


　グリーンインフラレンディング（GIL社）の投資家にとってはネガティブなニュースです。
　（まあ、私もその一人なのですが）

　現状、GIL社は投資家への償還を行うべく、内部ビジネスと資金繰りの確認中。
　少なくともこの件により、その資金繰りは悪化することになります。


　


　内容は以下の通りです。


　　・環境省はJCサービスに補助金約2億9,600万円の返還＋加算金約1億3,600万円の支払いを命じた

　　・理由は、補助金を受けた大型蓄電池を一度も稼働させていなかったため

　　・環境省の立ち入り検査は今月のこと

　　・補助金のうち、少なくとも600万円の使途が不明


　とりあえず印象としては、泣きっ面に蜂というやつですね。
　今回のニュースを受けての所感としては、以下の二つです。


　　�@金融庁の立ち入り検査を受けて、環境省が慌てて調べ始めたようです
　　　（相変わらず、省庁の縦割り行政は直っていないようで）

　　�A報道各社は細野氏の政治資金に絡めたい姿勢
　　　（これ、細野氏が未だに野党だったらどうなったのだろうと）


　ソーシャルレンディングブログ様の中には、以前のファイアフェレット氏、けにごろう氏の「関係者から
　聞いた記事」の中に、この環境省ネタが入っていない事について言及されているものもありました。
　私も少しだけ、「ソースを明らかにできない情報」を持っているのですが、その立場から独り言です。

　おそらくその関係者、その時点でこの情報を掴んでいなかったんでしょうね。
　何せ環境庁の立ち入りは7月のこと。処分勧告を受けて、押っ取り刀で立ち入ったのでしょう。

　時系列を考慮しないと話が明後日の方向に飛んでいく恐れがある、という好例です。
　いえ、まあ私も良くやらかしますので、人様の事をどうこう言う立場ではないのですけど。


　この件を受けてというわけではないのでしょうが、maneoマーケットから新しいお知らせがありました。

　　・「グリーンインフラレンディング」における償還及び分配の実施留保のお知らせ（続報2）


　maneoマーケットのこういった発表を読む時には、以下の2点に注意が必要です。


　　・maneoマーケットの全ての発表は、金融庁の検閲を受けたものであるということ。
　　　つまりこの発表は、実質的には「金融庁の公式発表」に近いものです。

　　・maneoマーケットとmaneoは、人的／資金的に極めて近しい法人ですが、別物だということ。
　　　maneo本体は金融庁からいかなる処分勧告も受けていません。


　先ほどの「時系列の錯誤」と同様、この事も認識しておかないと簡単に錯誤を生んでしまいます。
　私も野次馬根性というか、ドラ猫根性が旺盛ですので騒ぎ立てたい気持ちも良く分かるのですが、それとは
　別の問題で、事実関係は正確に捉えておくべきだと思っています。

弊社は、「グリーンインフラレンディング」におけるファンドについて、6月29日付のお知らせにありますように、最終資金需要者の認識や見解について説明を受け、事実関係の確認を実施いたしましたが、投資家の皆様にご説明申し上げていた事業とは異なる事業等に一部資金が使用されたものと評価せざるを得ないとの判断に至っております。

このような状況を踏まえた対応策として、弊社は、鋭意グリーンインフラレンディング社及び最終貸付先企業に対する要請や指導等を行い、投資家間の公平等の観点から返済原資についての確認を実施しております。

一刻も速く、投資家の皆様に償還・分配を実施できますよう、グリーンインフラレンディング社と協力して、確認作業を行って参ります。

　所感としては、特に新しい情報はないな、というものでした。

　以前の記事でも書きました通り、私はmaneoマーケット、GIL社、JCサービスは協働関係にあるとの考えに
　転換しています。
　その上でこの発表内容を見ますと、金融庁検閲を通っただけあって、当たり障りがないという感想です。

　とりあえず一部の資金は既に供託されているということですので、返済意志はあると判断します。
　後はどのくらい返ってくるのか。今回の環境省による補助金返還命令は明らかにネガティブな影響を与える
　ものですが、引き続きJCサービスとmaneoマーケットの頑張りに期待するところです。

　特にmaneoマーケット。ここでの結果が信頼に直結するだけに、気合いを入れて欲しいものです。



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