2018年12月09日
The告白!!(ざっこく!!) レビュー感想 かしこまりー
どんなキャラクターにも告白できる!? ”バカ×ノベル” 爆誕!!
──あ、はじめまして。付き合ってください。
どんなキャラにも告白できる【バカ×ノベル】
"The告白!!略してざっこく!!"
女の子に・・・男の子・・・!?おじいちゃん おばあちゃん・・・!?!?
愛の告白は TPO を越える!!
マルチエンディングで見どころたくさん!運命をふりまわせ!
漫画タッチで非常にかわいいキャラデザが好印象
登場人物が多く、朝起こしに来る幼馴染が女の子だけではなく、男までいるというのは、かなり斬新な設定
まあそのあたりからいっても本作は所謂ギャルゲーとは違って、雑多な雰囲気
惜しいのは誰にでも告白してしまうという主人公の設定が、投げやりなこと。
EDにもヨシノは再登場せず、作者コメントが唐突に入って、いきなり物語に幕を降ろしてしまう
キャッチコピーには
どんなキャラにも告白できる【バカ×ノベル】
おじいちゃん おばあちゃん・・・!?!?
とあるが、実際にはおじいちゃん、おばあちゃんは出てこないし、告白できないキャラがいて、ヨシノにも無理だったと思う
有体にいってしまうと、もっとバカゲーを期待したのだが、案外普通のゲームだった
とはいえ学園を舞台にしたADVとしては完成度が高く、ゲーム開始数十秒で、マッマに告白してゲームオーバーした時は、ズッこけた(笑)
笑ってしまうような微笑ましいシーンも多い。
主人公が愛すべき馬鹿なのも一役買ってる
お気に入りのキャラクターは、リオだね。
キツイ黒ギャルなのに食堂の娘で実はいい子とか…
料理まで上手いとか…
おっぱいまで大きいとか…
最高やん…
ルートによって再登場するコトネも、面白い扱いだった。モブキャラなのにエンディングがあり、素顔は美少女というのが王道
エンディングはどのキャラも友情以上恋愛未満で、あ、ここからふたりの恋がスタートするんやな…って…という和む空気
なんともいえない気分になれる
本作をギャルゲーではないと書いたが、勿論ホモエンドもあり
それも、3人も
評価C-
60点
誰にでも告白という設定をもう少し練り込めばクオリティが上がったんでしょうが、肝心の設定が適当だったのが惜しいですね。
学園ADVとして見れば、なかなかの良作です。
ところで、ざっこく!!の制服もまた、奇妙なデザインですね
ワンピースの上に、ジャケットを羽織っている?
しかもボタンは2つ…
い〜びるあいの制服をガムテープがついてると称した私も、これにはご満悦
消えたあの時の叫び レビュー感想 この憎しみは、復讐でしか癒せない
帰り道、殺人鬼に拉致された主人公は、硫酸を飲まされ咽を焼かれ、声を出せなくなる
地下監獄の行く先々で知恵と勇気を振り絞り、殺人鬼から逃れる
か弱い女の子が、強靭な殺人鬼相手に…
まあ先に結論から述べると、作者の最高傑作でしょう
でも、ぶっちゃけホラーゲームとしては然程怖くない
プレイヤーを怖がらせる演出が少なく、そもそも明らかにガチなホラーゲームとしては作っていないので、実質パズルアクションだね。
様々なギミックを駆使し、頭を使い、殺人鬼から逃れることがゲーム性
そしてストーリー、演出、謎解きの爽快感、伏線回収までのカタルシスが、すばらしかった
エンディングでタイトルが出るシーンでは、久々にゲームでため息をついてしまったほどだ
先に述べた通り、主人公は行く先々で謎のメッセージを残していく殺人鬼から逃れることになる。
「妊娠できなくしてやる」や「食え」など、意味不明で不気味なメッセージが多い
逃げアクション&パズルとしての難易度はかなり高いんじゃないだろうか
20回くらいのゲームオーバーは当たり前だと思う
だが、ゲームでこんなにトライアンドエラーしたのは久々だったので、実に楽しめた。
ゲームというのは、本来そういうものだしね
ガソリンステージだけは無駄に右往左往させられたので、もっと簡単でいいと思うが。
ネタバレ
井戸を上がって(主人公、凄い身体能力(笑))辿り着いたのは、これまでの異常空間と違い、至って綺麗な民家
食卓もあり、生活感すら感じさせる
だが扉から脱出しようとすると、案の定パスワードロックがかかっている
娘を殺した日と不穏なヒントを残しながら…
この時点で多くのプレイヤーがあっ…(察し)となるだろうが…
本作は主人公が、殺人鬼の娘を殺したいじめっこというお話。
つまり殺人鬼の目的は復讐である
かなりエグい描写があり、主人公側が悪で殺人鬼が正義だとすら思った。結局は私刑の話だからね
作者のゲームにはハッピーエンドがないというテキストが出てくるが、このゲームは、殺人鬼にとってはハッピーエンドじゃないだろうか
テイルズオブファンタジアとかもそうだが、悪人だと思ってたキャラが実は…というどんでん返しは、インパクトあるよね
ここに至るまでの伏線回収がすばらしく、バックで車の音がする音楽プレイヤーのトリックは、ヘッドフォンを推奨するこのシリーズならではの謎解きだった
殺人鬼が達筆だったり、台詞がなくても知性を感じさせる描写があったことも、見事な伏線。
落とし穴に叩き落される主人公。泣き叫ぶも、助けは来ない
セーブもロードもできない、タイトルに戻ってやり直すことさえできない
いつから自分が逃げられたと錯覚していた?とかブリーチのキャラみたいに正体を明かし、追い詰め、そして娘がそうされたように、主人公を殺す父親。
家に入りスタッフロール…
この瞬間のカタルシスは、最高潮
クリア後に変化しているタイトル画面での、主人公の死亡も、ぞっとする
まさに、消えたあの時の叫び…
庇護欲を掻き立てるような萌えキャラなので、ド畜生だとは思わないよね。
殺人鬼ことムキムキマッチョパパも実に誠実な男であった。
人を見た目で判断してはいけない(戒め)
オチとしては過去にも例があるが、本当細部までよく出来た一作だ。
演出的には、ジエンドの前に井戸の底で骸骨になった主人公を映すと、尚インパクトがあって良かったと思う
どうやらもうひとつEDがあるようなので、もう少しプレイしたい
評価A+
80点
2018年下半期はホラーゲームが豊作すぎやしないか?と何度か書いてきましたが、また出てしまいましたね…
とんでもない良作が…