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2016年07月31日
【紹介した作品の新刊発売情報】トリコ 第40巻 他2作品
2016年8月1日〜8月7日発売予定の新刊。
トリコ(40) [ 島袋光年 ]
トリコ 第40巻 2016年8月4日発売
前巻ではアナザの調理も完全に終わり、各地でh八王たちの戦闘も繰り広げられました。最後の戦いが近いのかな?
一部フルコースの調理を端折っていたことはかなり残念でしたけど、おおむね面白かったです。
ネオの正体も明かされたわけですが、とにかくキモこわかった・・・。ネオだけじゃなくて二郎も狼王も顔が怖すぎでしたね。そしてドン・スライムとネオのバトルも開始され、その結末も気になるところです。39巻では怒涛の攻撃で押しまくってましたが、体が限界向えそうなこともあるので普通に考えて勝つ展開は厳しそうですね。
いよいよ最終局面ってところでしょうか。ちょっと最近早足気味なんで心配ではありますが、40巻楽しみです。
トリコの過去記事はこちら
ぐらんぶる 第6巻 2016年8月5日発売
前巻は素晴らしいダイビング漫画でした。これから本格的なダイビング関連の話が増えるのかと思ったら、6巻の話題からするとダイビングは期待薄でしょうね。まあ、ぐらんぶるですかね。バカ騒ぎがメインですよね。
6巻はLet's女子大です。梓さんが通う大学の学園祭が始まるわけですが、予告見るかぎりでは潜入を試みるであろうメンバーは一人また一人と脱落していきそうですね。バカなことが繰り広げられる予感しかしないです。
まあどうせ今巻も飲みまくるんでしょう。そして脱ぐんでしょうね(マッチョどもが)。
ぐらんぶるの過去記事はこちら
試し読みをして気になった作品もひとつ紹介します。
手品先輩 第01巻
著者:ア ズ
掲載:ヤンマガKC
2016年8月5日発売
奇術部に在籍するたった1人の部員であるアガリ症な先輩がいろんな手品を見せてくれるんですけど、意外に器用なのにおっちょこちょいなため失敗ばかりです。お札真っ二つにして困ってる先輩・・・。一生懸命なのは可愛いんですけどね。アガリ症で赤面になってばかりなのにそれでも人前に立って手品披露してるあたり、なかなか根性のある人です。そんな先輩と勝手に助手にされた1年の助手君たちによるマジックコメディです。
トリコ(40) [ 島袋光年 ]
トリコ 第40巻 2016年8月4日発売
前巻ではアナザの調理も完全に終わり、各地でh八王たちの戦闘も繰り広げられました。最後の戦いが近いのかな?
一部フルコースの調理を端折っていたことはかなり残念でしたけど、おおむね面白かったです。
ネオの正体も明かされたわけですが、とにかくキモこわかった・・・。ネオだけじゃなくて二郎も狼王も顔が怖すぎでしたね。そしてドン・スライムとネオのバトルも開始され、その結末も気になるところです。39巻では怒涛の攻撃で押しまくってましたが、体が限界向えそうなこともあるので普通に考えて勝つ展開は厳しそうですね。
いよいよ最終局面ってところでしょうか。ちょっと最近早足気味なんで心配ではありますが、40巻楽しみです。
トリコの過去記事はこちら
ぐらんぶる 第6巻 2016年8月5日発売
前巻は素晴らしいダイビング漫画でした。これから本格的なダイビング関連の話が増えるのかと思ったら、6巻の話題からするとダイビングは期待薄でしょうね。まあ、ぐらんぶるですかね。バカ騒ぎがメインですよね。
6巻はLet's女子大です。梓さんが通う大学の学園祭が始まるわけですが、予告見るかぎりでは潜入を試みるであろうメンバーは一人また一人と脱落していきそうですね。バカなことが繰り広げられる予感しかしないです。
まあどうせ今巻も飲みまくるんでしょう。そして脱ぐんでしょうね(マッチョどもが)。
ぐらんぶるの過去記事はこちら
試し読みをして気になった作品もひとつ紹介します。
手品先輩 第01巻
著者:ア ズ
掲載:ヤンマガKC
2016年8月5日発売
奇術部に在籍するたった1人の部員であるアガリ症な先輩がいろんな手品を見せてくれるんですけど、意外に器用なのにおっちょこちょいなため失敗ばかりです。お札真っ二つにして困ってる先輩・・・。一生懸命なのは可愛いんですけどね。アガリ症で赤面になってばかりなのにそれでも人前に立って手品披露してるあたり、なかなか根性のある人です。そんな先輩と勝手に助手にされた1年の助手君たちによるマジックコメディです。
2016年07月29日
漫画『能面女子の花子さん』1巻の感想とあらすじ
『能面女子の花子さん』の感想。
能面女子の花子さん
著者:織田涼
掲載:KCx(ITAN)
発売日:2016年4月7日
家庭の事情で能面をつけて生活することを余儀なくされている女子高生・泉花子。学校生活でも決して能面を外すことはなく、その異様な姿から周囲の人達は奇異の視線を向けるも、当の花子は何食わぬ顔(?)で授業を受け、クラスメートとおしゃべりをし、お弁当を食べるなど、やっていることは普通の高校生の日常。
花子は人の視線など一切気に留めることなく堂々と過ごしているが、周囲は浮きに浮きまくっている彼女のことが気になって仕方ない様子。ご飯はどうやって食べてるの?飲み物は?そもそもなんで能面?
見た目はちょっとだけこわいけど、中身はとっても可愛い能面女子の花子さん。異端な女子高生の青春喜劇が幕を開ける。
まず表紙を見て「なんだこれ?」「伝統芸能モノかな?」というのが第一印象でした。気になったのでとりあえず試し読みしてみたらこれがとても面白く、続きのストーリーが気になる以上に能面少女の花子さんのことが気になり過ぎて方なくなってしまいました。
常に能面をつけて生活する女子高生の、スクールライフ、友情、恋などをシュールな笑いで描かれている作品ですね。これまたとんでもなく変てこな漫画が誕生してしまいました。
主人公の花子さんは常に能面をつけてるので素顔は見えないのですが、意外と感情は分かり易い女子高生。能面ではあっても表情豊かな女の子と言っても差し支えないと思います。周囲から奇異の視線を注がれていたとしても、凛とした姿勢を崩すことはありません。メンタルが強靭なのか、それが当たり前になってしまっているせいなのか、本人は全く気にもとめません。
なんだか、能面に慣れてくるとだんだん花子さんが可愛いなと思うようになってくるから不思議です。実際彼女は結構モテますしね。まあ、立ち居振る舞いは美しく、可愛い性格をしてるのでそれも納得ですけど。
「花子さんの素顔は美少女」に1票投じさせていただきますが、できれば素顔は今後も晒してほしくないなと思ってます。
花子さん以外の登場人物もなかなか濃ゆいキャラクターばかりでした。
伝統文化に通じている北山先生は、本人から没収“させられた”能面の面袋を作ってくれたり、何かと花子を気にかけてくれる良い味出てる教師です。
それから、花子に一目惚れした能楽師の松田三郎。能面が好き過ぎる作中随一の変人であり、花子さんに負けず劣らずといった感じの強烈なキャラです。手に取るように能面越しの花子さんの感情を読み取るすごい人だったりします。
あと、「もしかして?」と予想していた通り、花子さんのお母さんもお面をつけてました。しかも般若の・・・。見た目は花子さん以上に恐怖を抱かせる威圧感を放ってますが、やはり娘がアレなら親も面白い性格をした人物でしたね。
読み始めてすぐに引き込まれました。別段おかしなことをしていなくても能面効果によってシュールな状況に変貌し、それがクスっとした笑いを誘う大きな要素になってます。
ただ、掴みのインパクトは強烈ではあるものの、読者が能面に慣れてきたら飽きられてしまう不安はありますね。私の場合は、少し慣れてくると花子さんがどんどん可愛く見えてしまいましたけど。
とはいえ、まだまだ話の展開はいくらでも広げられそうですし、魅力的なキャラは花子さん以外にも多く、今後の展開には期待を持てると思います。もしかしたら能面自体にも興味が湧くかも?
あと、花子さんの恋の行方も気になっているので、続きは非常に楽しみ。1巻の表記がないため2巻あるのかは不明ですけど、次巻が出るなら喜んで買わせてもらいます。
『能面女子の花子さん』、自信を持っておすすめさせていただきます。
【eBookJapan】能面女子の花子さん
↑ここで立ち読みもできます
能面女子の花子さん
著者:織田涼
掲載:KCx(ITAN)
発売日:2016年4月7日
家庭の事情で能面をつけて生活することを余儀なくされている女子高生・泉花子。学校生活でも決して能面を外すことはなく、その異様な姿から周囲の人達は奇異の視線を向けるも、当の花子は何食わぬ顔(?)で授業を受け、クラスメートとおしゃべりをし、お弁当を食べるなど、やっていることは普通の高校生の日常。
花子は人の視線など一切気に留めることなく堂々と過ごしているが、周囲は浮きに浮きまくっている彼女のことが気になって仕方ない様子。ご飯はどうやって食べてるの?飲み物は?そもそもなんで能面?
見た目はちょっとだけこわいけど、中身はとっても可愛い能面女子の花子さん。異端な女子高生の青春喜劇が幕を開ける。
まず表紙を見て「なんだこれ?」「伝統芸能モノかな?」というのが第一印象でした。気になったのでとりあえず試し読みしてみたらこれがとても面白く、続きのストーリーが気になる以上に能面少女の花子さんのことが気になり過ぎて方なくなってしまいました。
常に能面をつけて生活する女子高生の、スクールライフ、友情、恋などをシュールな笑いで描かれている作品ですね。これまたとんでもなく変てこな漫画が誕生してしまいました。
主人公の花子さんは常に能面をつけてるので素顔は見えないのですが、意外と感情は分かり易い女子高生。能面ではあっても表情豊かな女の子と言っても差し支えないと思います。周囲から奇異の視線を注がれていたとしても、凛とした姿勢を崩すことはありません。メンタルが強靭なのか、それが当たり前になってしまっているせいなのか、本人は全く気にもとめません。
なんだか、能面に慣れてくるとだんだん花子さんが可愛いなと思うようになってくるから不思議です。実際彼女は結構モテますしね。まあ、立ち居振る舞いは美しく、可愛い性格をしてるのでそれも納得ですけど。
「花子さんの素顔は美少女」に1票投じさせていただきますが、できれば素顔は今後も晒してほしくないなと思ってます。
花子さん以外の登場人物もなかなか濃ゆいキャラクターばかりでした。
伝統文化に通じている北山先生は、本人から没収“させられた”能面の面袋を作ってくれたり、何かと花子を気にかけてくれる良い味出てる教師です。
それから、花子に一目惚れした能楽師の松田三郎。能面が好き過ぎる作中随一の変人であり、花子さんに負けず劣らずといった感じの強烈なキャラです。手に取るように能面越しの花子さんの感情を読み取るすごい人だったりします。
あと、「もしかして?」と予想していた通り、花子さんのお母さんもお面をつけてました。しかも般若の・・・。見た目は花子さん以上に恐怖を抱かせる威圧感を放ってますが、やはり娘がアレなら親も面白い性格をした人物でしたね。
読み始めてすぐに引き込まれました。別段おかしなことをしていなくても能面効果によってシュールな状況に変貌し、それがクスっとした笑いを誘う大きな要素になってます。
ただ、掴みのインパクトは強烈ではあるものの、読者が能面に慣れてきたら飽きられてしまう不安はありますね。私の場合は、少し慣れてくると花子さんがどんどん可愛く見えてしまいましたけど。
とはいえ、まだまだ話の展開はいくらでも広げられそうですし、魅力的なキャラは花子さん以外にも多く、今後の展開には期待を持てると思います。もしかしたら能面自体にも興味が湧くかも?
あと、花子さんの恋の行方も気になっているので、続きは非常に楽しみ。1巻の表記がないため2巻あるのかは不明ですけど、次巻が出るなら喜んで買わせてもらいます。
『能面女子の花子さん』、自信を持っておすすめさせていただきます。
能面女子の花子さん (KCx) 織田 涼 講談社 2016-04-07 売り上げランキング : 14930
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2016年07月28日
【妖怪アパートの幽雅な日常】マンガ 感想&あらすじ 人間と幽霊と妖怪たちの賑やかな共同生活
月刊少年シリウス。2011年7月号から連載中。既刊14巻
著者:深山和香
原著:香月日輪
両親を交通事故で亡くし、叔父夫婦に引き取られて育った稲葉夕士。自分がいることで負担になってること、叔父夫婦の娘に疎まれていたことから、高校進学を期に念願の寮生活を始めることに・・・なっていたのだが、その寮が火災で全焼してしまうことに。
必死で変わりのアパートを探してみたものの、まだ未成年の身の上であり、金銭面でも折り合いがつかなかったことで見つけることができずにいた。そんなとき、どこからか聞こえてきた誰かの声に誘われ、怪しげな不動産を見つけた夕士。そこで条件に見合った『寿荘』という好物件を紹介してもらい、さっそく手続きを済まして下宿生活を始めることになった。
しかし、家賃の安さに釣られて大した下調べもせず決めてしまったそのアパートは、人間の住人だけではなく、幽霊や妖怪たちも共同生活している妖怪アパートだった。
・稲葉夕士
主人公。部屋は202号室。条東商業高校に入学した高校生。現実的に独り立ちすることを考え、高校で簿記やパソコン技術を見に付け、卒業後は即戦力で働こうと決めていました。ですが、妖怪アパートで暮らすうちにその考えにも変化が起きてきます。
・久賀秋音
204号室の住人。除霊師。夕士より1コ上の女子高生。明るく元気で大食い。夜は人間だけでなく妖怪も診察する「月野木病院」で働いてます。
・龍
203号室の住人。長身で黒髪長髪のイケメンです。たぶん人間です。温厚で穏やかな性格ですが、厳しい面も持ってます。彼がアパートを訪れると、霊たちがひれ伏すほどの強い力を持つ霊能力者。
・長谷泉貴
夕士の親友。イケメンで頭脳明晰、実家は金持ちです。アパートの住人ではないんですが、よくご飯食べに尋ねてきます。母に虐待されて死んでしまったクリという少年の幽霊を溺愛してます。
原作者・香月日輪によるライトノベルのコミカライズ作品。稲葉夕士が妖怪アパートで様々な人間や幽霊たちと交流する中で、様々なことを経験しながら成長していく姿を描いた物語です。
ハートフルな妖怪ファンタジー&コメディ。ちなみに小説の方は未読。人間、幽霊、妖怪など様々な人達との賑やかな共同生活と、夕士が人として、そして霊能者としても成長していく様子を描いているので、少しバトル要素も含まれています。
メインから脇役までクセの強すぎるキャラクターが揃ってます。メインの舞台となる寿荘のオーナーからして、黒い大きな塊に目だけがついてるよくわからない妖怪です。
クリという幼い男の子や犬のシロなど、幽霊たちもここでは穏やかに暮らしていますが、彼らの生前のエピソードを知ると胸が痛くなりますね。中にはかなり凄惨な死に方をしてる人もいますから。なので、アパートでの暮らしの中で笑顔をみせるようになったクリとシロをみてると、こちらの心まで救われた気持ちになります。
私が幽霊の中で一番好きなのはるり子さん。出てくるのは手だけの幽霊なんですが、照れてもじもじしてる様子はとても可愛いですね。彼女の手料理はとても美味しそうなのはもちろんのこと、ほっとするような温かさと優しさを感じます。『妖怪アパートの幽雅な食卓 るり子さんのお料理日記』なる本まで出てるようです。
登場する人間キャラ達は妖怪や幽霊に負けてないどころか、それ以上に濃いキャラばかり。霊能者多数、暴走族風の48歳の画家、眼帯・黒いコート・オールバック・外人(?)の骨董屋、怪しげな本を世界各地から集めている古本屋といったアパートの面々や、夕士が通っている学校にもクセの強いキャラが多いですね。
夕士は元々霊能者としての素質を持っていたようで、なんかへんてこな精霊が宿る魔導書のマスターにもなってしまったりと、多くはないですけどバトルに発展するエピソードもあります。もちろんそれがメインではなく、あくまで本作は夕士の人としての成長を描いた作品なので、霊能者としての経験や出会いは単純な強さだけではなく、彼の心の成長にも繋がっています。
学校での人間関係でもいろいろトラブルに巻き込まれますが、妖怪アパートには人生経験豊かな人達が多く、彼らの言葉から多くを学んで広く多角的な視点で物事を見て判断できるように成長していきます。
現実でも実際に問題になってる時事ネタもたびたび話題になってまして、アパートの住人や学校の教師の話を聞くと、なるほどなと学ばせてもらえることも多々ありました。とはいえ、問題提起にはそれほど深くは切り込まないので、そんな小難しい話にはなりません。人によっては内容が薄いと感じてしまうかもしれません。
とても面白かったです。幽霊たちの生前エピソードでは悲しみや怒りが湧くこともありましたが、ハートフルな話が多めなので全体的にはホッコリさせてもらえる内容です。
ちょくちょく出てくる格言めいたセリフも好きなところ。夕士が少しずつでもちゃんと成長してることはよく伝わってきますし、クリがどんどん愛らしくなっていくのも微笑ましくて良かったです。夕士と長谷とクリはなんかもう親子に見えてきますね。長谷が父親っぽいので、この場合夕士が母親役になるのかな?
大人も子供も楽しめる内容だと思いますので、よければ読んでみてください。
【eBookJapan】 妖怪アパートの幽雅な日常
↑無料で試し読みできます
著者:深山和香
原著:香月日輪
あらすじ・概要
両親を交通事故で亡くし、叔父夫婦に引き取られて育った稲葉夕士。自分がいることで負担になってること、叔父夫婦の娘に疎まれていたことから、高校進学を期に念願の寮生活を始めることに・・・なっていたのだが、その寮が火災で全焼してしまうことに。
必死で変わりのアパートを探してみたものの、まだ未成年の身の上であり、金銭面でも折り合いがつかなかったことで見つけることができずにいた。そんなとき、どこからか聞こえてきた誰かの声に誘われ、怪しげな不動産を見つけた夕士。そこで条件に見合った『寿荘』という好物件を紹介してもらい、さっそく手続きを済まして下宿生活を始めることになった。
しかし、家賃の安さに釣られて大した下調べもせず決めてしまったそのアパートは、人間の住人だけではなく、幽霊や妖怪たちも共同生活している妖怪アパートだった。
主要登場人物
・稲葉夕士
主人公。部屋は202号室。条東商業高校に入学した高校生。現実的に独り立ちすることを考え、高校で簿記やパソコン技術を見に付け、卒業後は即戦力で働こうと決めていました。ですが、妖怪アパートで暮らすうちにその考えにも変化が起きてきます。
・久賀秋音
204号室の住人。除霊師。夕士より1コ上の女子高生。明るく元気で大食い。夜は人間だけでなく妖怪も診察する「月野木病院」で働いてます。
・龍
203号室の住人。長身で黒髪長髪のイケメンです。たぶん人間です。温厚で穏やかな性格ですが、厳しい面も持ってます。彼がアパートを訪れると、霊たちがひれ伏すほどの強い力を持つ霊能力者。
・長谷泉貴
夕士の親友。イケメンで頭脳明晰、実家は金持ちです。アパートの住人ではないんですが、よくご飯食べに尋ねてきます。母に虐待されて死んでしまったクリという少年の幽霊を溺愛してます。
感想
原作者・香月日輪によるライトノベルのコミカライズ作品。稲葉夕士が妖怪アパートで様々な人間や幽霊たちと交流する中で、様々なことを経験しながら成長していく姿を描いた物語です。
ハートフルな妖怪ファンタジー&コメディ。ちなみに小説の方は未読。人間、幽霊、妖怪など様々な人達との賑やかな共同生活と、夕士が人として、そして霊能者としても成長していく様子を描いているので、少しバトル要素も含まれています。
メインから脇役までクセの強すぎるキャラクターが揃ってます。メインの舞台となる寿荘のオーナーからして、黒い大きな塊に目だけがついてるよくわからない妖怪です。
クリという幼い男の子や犬のシロなど、幽霊たちもここでは穏やかに暮らしていますが、彼らの生前のエピソードを知ると胸が痛くなりますね。中にはかなり凄惨な死に方をしてる人もいますから。なので、アパートでの暮らしの中で笑顔をみせるようになったクリとシロをみてると、こちらの心まで救われた気持ちになります。
私が幽霊の中で一番好きなのはるり子さん。出てくるのは手だけの幽霊なんですが、照れてもじもじしてる様子はとても可愛いですね。彼女の手料理はとても美味しそうなのはもちろんのこと、ほっとするような温かさと優しさを感じます。『妖怪アパートの幽雅な食卓 るり子さんのお料理日記』なる本まで出てるようです。
登場する人間キャラ達は妖怪や幽霊に負けてないどころか、それ以上に濃いキャラばかり。霊能者多数、暴走族風の48歳の画家、眼帯・黒いコート・オールバック・外人(?)の骨董屋、怪しげな本を世界各地から集めている古本屋といったアパートの面々や、夕士が通っている学校にもクセの強いキャラが多いですね。
夕士は元々霊能者としての素質を持っていたようで、なんかへんてこな精霊が宿る魔導書のマスターにもなってしまったりと、多くはないですけどバトルに発展するエピソードもあります。もちろんそれがメインではなく、あくまで本作は夕士の人としての成長を描いた作品なので、霊能者としての経験や出会いは単純な強さだけではなく、彼の心の成長にも繋がっています。
学校での人間関係でもいろいろトラブルに巻き込まれますが、妖怪アパートには人生経験豊かな人達が多く、彼らの言葉から多くを学んで広く多角的な視点で物事を見て判断できるように成長していきます。
現実でも実際に問題になってる時事ネタもたびたび話題になってまして、アパートの住人や学校の教師の話を聞くと、なるほどなと学ばせてもらえることも多々ありました。とはいえ、問題提起にはそれほど深くは切り込まないので、そんな小難しい話にはなりません。人によっては内容が薄いと感じてしまうかもしれません。
とても面白かったです。幽霊たちの生前エピソードでは悲しみや怒りが湧くこともありましたが、ハートフルな話が多めなので全体的にはホッコリさせてもらえる内容です。
ちょくちょく出てくる格言めいたセリフも好きなところ。夕士が少しずつでもちゃんと成長してることはよく伝わってきますし、クリがどんどん愛らしくなっていくのも微笑ましくて良かったです。夕士と長谷とクリはなんかもう親子に見えてきますね。長谷が父親っぽいので、この場合夕士が母親役になるのかな?
大人も子供も楽しめる内容だと思いますので、よければ読んでみてください。
妖怪アパートの幽雅な日常(1) (シリウスKC) 深山 和香 講談社 2011-11-09 売り上げランキング : 19633
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【eBookJapan】 妖怪アパートの幽雅な日常
↑無料で試し読みできます
2016年07月27日
漫画「ソマリと森の神様(1)」1巻の感想とあらすじ
『ソマリと森の神様』1巻の感想。
ソマリと森の神様
著者:暮石ヤコ
掲載:ゼノンコミックス
1巻発売日:2015年11月20日
過去に起きた人間と人外による争いによって、あっという間に負けた人間はその後衰退の一途を辿っていった。さらに、なんとか生き延びた人間も人外によるヒト狩りにより捕らえられ、愛玩、食用にされ、今では絶滅の危機に瀕していた。そんな世界のある深い森の中、森の守り人である『ゴーレム』は、足かせをつけられた人間の少女と出会う。少女はゴーレムの顔を見るなり、「おとうさん」と呼び笑みを浮かべた。
滅びに向かう種族である人間の少女・ソマリと、生命の終わりが近づいたゴーレムの父娘は、ソマリの両親を捜すための旅を始めた。
最近増えてきた人と人外の交流を描いた作品。今作は親子関係ですね。ゴーレムと人間の少女が人間にとっては危険になってしまった世界を旅する話です。
人間であるソマリはまだ幼いことからのほほんと無邪気で、初めて見るもの聞くものに対して素直に驚いたり喜んだりしています。なので悲壮感とか絶望感といった暗い雰囲気はあまり感じられませんでした。1巻にはソマリ以外では1人だけ人間の男性が登場し、その場面でこの世界で人間が生きる辛さと悲しさを伺うことができます。
戦闘もないので派手な演出は少なく、優しく穏やかな空気感に包まれている作品なので、雰囲気をを楽しむほのぼの系が好きな人なら気に入ってもらえると思います。まあ、ほのぼのしていても危機感はそれなりに伝わってきますから、2巻以降では何か起こるかもしれませんけどね。
絵はしっかりした線で見やすく、背景を細かく丁寧に描き込まれていました。なので、絵からも人外たちの暮らし、世界の在り様がわかり易く伝わってきます。人外は多種多様でいろいろな姿や形で描かれていますので、ファンタジー感溢れる背景絵と合わせて、目で見るだけでも楽しませてもらえます。
見てるだけで楽しめるという点なら、ソマリの食事シーンも微笑ましくてほっこりしますね。はっきり言って人外たちが作る料理は見た目からは全然美味しそには見えませんが、ソマリのガツガツモシャモシャ食べてる姿、満足げな表情は和みます。
自分の好みどストライクな作品だったのでとても楽しめました。ファンタジー世界を舞台にしたほのぼのした雰囲気のある作品ですが、ゴーレムの設定を考えると最後は切ない展開になる予感がしますね。
1巻冒頭でのソマリがゴーレムを見て「お父さん」と言った理由も気になってます。今後の展開次第ではさらに面白くなりそうなので、続きも追いかけていこうと思います。
【楽天】ソマリと森の神様(1) [ 暮石ヤコ ]
【eBookJapan】ソマリと森の神様
↑ここで立ち読みもできます
ソマリと森の神様
著者:暮石ヤコ
掲載:ゼノンコミックス
1巻発売日:2015年11月20日
過去に起きた人間と人外による争いによって、あっという間に負けた人間はその後衰退の一途を辿っていった。さらに、なんとか生き延びた人間も人外によるヒト狩りにより捕らえられ、愛玩、食用にされ、今では絶滅の危機に瀕していた。そんな世界のある深い森の中、森の守り人である『ゴーレム』は、足かせをつけられた人間の少女と出会う。少女はゴーレムの顔を見るなり、「おとうさん」と呼び笑みを浮かべた。
滅びに向かう種族である人間の少女・ソマリと、生命の終わりが近づいたゴーレムの父娘は、ソマリの両親を捜すための旅を始めた。
最近増えてきた人と人外の交流を描いた作品。今作は親子関係ですね。ゴーレムと人間の少女が人間にとっては危険になってしまった世界を旅する話です。
人間であるソマリはまだ幼いことからのほほんと無邪気で、初めて見るもの聞くものに対して素直に驚いたり喜んだりしています。なので悲壮感とか絶望感といった暗い雰囲気はあまり感じられませんでした。1巻にはソマリ以外では1人だけ人間の男性が登場し、その場面でこの世界で人間が生きる辛さと悲しさを伺うことができます。
戦闘もないので派手な演出は少なく、優しく穏やかな空気感に包まれている作品なので、雰囲気をを楽しむほのぼの系が好きな人なら気に入ってもらえると思います。まあ、ほのぼのしていても危機感はそれなりに伝わってきますから、2巻以降では何か起こるかもしれませんけどね。
絵はしっかりした線で見やすく、背景を細かく丁寧に描き込まれていました。なので、絵からも人外たちの暮らし、世界の在り様がわかり易く伝わってきます。人外は多種多様でいろいろな姿や形で描かれていますので、ファンタジー感溢れる背景絵と合わせて、目で見るだけでも楽しませてもらえます。
見てるだけで楽しめるという点なら、ソマリの食事シーンも微笑ましくてほっこりしますね。はっきり言って人外たちが作る料理は見た目からは全然美味しそには見えませんが、ソマリのガツガツモシャモシャ食べてる姿、満足げな表情は和みます。
自分の好みどストライクな作品だったのでとても楽しめました。ファンタジー世界を舞台にしたほのぼのした雰囲気のある作品ですが、ゴーレムの設定を考えると最後は切ない展開になる予感がしますね。
1巻冒頭でのソマリがゴーレムを見て「お父さん」と言った理由も気になってます。今後の展開次第ではさらに面白くなりそうなので、続きも追いかけていこうと思います。
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2016年07月26日
【白鯨伝説】アニメ あらすじ&感想 星を救うため白鯨に挑む鯨捕りたちの物語
白鯨伝説
1997年4月9日、NHK衛星第2テレビジョンにて放送
監督:出崎統
原作:出崎統、杉野昭夫
脚本:出崎統、植田浩二、
デュウの声:関俊彦
エイハブの声:大塚明夫
ラッキーの声:水谷優子
あらすじ・概要
人類が宇宙に進出した遥か未来、宇宙空間を無人で彷徨う廃棄された宇宙船は「鯨」と呼ばれ、それらの解体・回収作業を生業とする「鯨捕り」と呼ばれる男たちがいた。
危険な作業をこなす鯨捕りたちの中でも、誰もがその名を知る男・エイハブ船長と、彼が率いる凄腕の荒くれ集団「エイハブ鯨捕りカンパニー」。ある日、そのエイハブのもとにラッキーという名の少年が鯨捕りになるため訪れてきた。入団テストになんとか合格したことで晴れて船の一員になれたのだが、作業中にアンドロイドのデュウを拾ったことでラッキーの秘密が明らかになり、エイハブ一行は彼女から本来の目的を告げられる。エイハブは自身が持つ因縁とも繋がりがあったことでラッキーの依頼を受諾し、一行は惑星モアドへと舵を切った。
主要登場人物
・デュウ
惑星開発用に作られたアンドロイド。宇宙を漂流中にエイハブによって回収されたが、名前意外はほとんどの記憶を失っていた。
・エイハブ・イシュマール・アリ
宇宙船レディ・ウィスカー号の船長。勇猛果敢でどんな敵にもどんな困難にも臆することはなく、強い精神力と肉体、そして豊富な経験を持つ男。若い頃に出会った超戦艦「白鯨」に叩きのめされ、そのときに片目と片脚を失いました。。
・ラッキー・ラック
本名はサチコ・トキサダ。惑星モアドのレジスタンスのリーダー・シロー・トキサダの妹。エイハブに近づくため男のふりをしていたが、デュウによって女の子であることが発覚し、真の目的を彼らに伝えました。
感想
90年代に製作・放送されたSFアニメです。ハーマン・メルヴィルの小説「白鯨」をもとに作られた作品。エイハブ率いる凄腕の鯨捕りたちが、ラッキーの助けてほしいという求めに応じて滅びへ向かっていた惑星モアドを救いにいく物語です。
現代のアニメや昔のアニメのどの作品と比べても、作画・キャラ・ノリ・音楽などあらゆる面で独特な味わいを放っている作品ですね。
非常に濃い内容でシリアスな雰囲気を漂わせていますが、ギャグ要素も加味されているのでどの年代でも楽しめると思います。後半は若干スベリ気味だった気もしなくはないですけど。
おそらく本作はデュウとエイハブとラッキーの主人公が3人体制の作品。物語の全体を通しての主軸になる主人公はエイハブ。エイハブ以上に白鯨と密接な関わりを持つデュウ。ラッキーはヒロインでもあるのかな?エイハブと2人きりで話してるときは女の子してましからね彼女はこの物語の語り部でもあります。
ちょっとだけ腑に落ちないところや置いてけぼりをくらうこともあったので調べてみたら、このアニメは元々39話構成だったようです。様々な事情が災いして製作は大変だったようですけど監督の腕がよろしかったんでしょうね。引き込まれる重厚なストーリーに仕上がっていたと思います。
キャラクターは敵も味方もみんな個性が立っていて魅力的。中でもババというキャラはその図体の大きさ、出で立ち、特徴的なしゃべり方から強烈に印象付けられました。
あと、主人公の1人であるラッキーは、エイハブやデュウに比べると少し地味に感じそうになりましたが、彼女に声を吹き込んだ声優さんの演技力が素晴らしく、そのおかげでとても魅力的なキャラが出来上がっていました。普段は少年ぽい彼女が髪をおろした姿は可愛かったです。
敵のムラトや鞭を持った女王様もなかなか良いキャラだったかと。
主題歌はオープニングもエンディングも私の中では名曲に確定。特に工藤栄子さんのエンディング曲・「約束」はとても素晴らしく、今でもたまに聞いています。作中で流れるBGMもカッコイイので是非聞いて欲しいですね。
作画がこれまた作品内容と雰囲気にマッチしていたので良さを一層引き立てていました。少しだけクセが強くて怖い印象もある絵なのですが、バトルや鯨の迫力は見事で、美しさと儚さも感じることができ、そして登場人物たちの心情をうまく表現していたと思います。セル画凄いですね。最近のアニメではなかなかお目にかかることができないので感動しました。
記憶に残る素晴らしい作品でした。ストーリー、キャラクター、映像に音楽、どこをとっても一級品で、魅力に溢れたアニメ。シリアスとギャグのバランスも良く、感動もさせてもらえるので年齢性別問わず楽しめると思いますが、どちらかというと大人向けだと思います。私は後半のシリアス重視の展開も好きなんですが、前半の明るい雰囲気の方が好みかな。出来ることな39話フルに使って製作して欲しかったなという思いもありますが、それでなくても自分の中では名作・傑作に位置付けられる作品だと思っています。
面白いので是非ご覧になってください。自信を持って強くおすすめさせていただきます。
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