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2020年10月01日

大腸CTアカデミア 不完全な大腸内視鏡検査と不完全な大腸カプセル内視鏡検査を組み合わせると!?

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
2021年度 第60回本消化器がん検診学会総会
会長:小川 眞広 先生(日本大学病院消化器肝臓内科)
会期:2021年6月4日(金)〜6日(日)(6日は研修会のみ)
会場:ステーションコンファレンス東京
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆




PubMedから、今日のつぶやき − 818 −


Deding U, Herp J, Havshoei AL, et al. Colon capsule endoscopy versus CT colonography after incomplete colonoscopy. Application of artificial intelligence algorithms to identify complete colonic investigations. United European Gastroenterol J. 2020;8(7):782-789.




それでは
論文「内視鏡挿入不能症例に対する大腸カプセル内視鏡検査 vs. 大腸CT検査:人工知能アルゴリズムによる全大腸検索」
のご紹介です。

本文の気になるところを取り上げていきます。

【背景】
われわれは、カプセルの位置を特定し、統計的手法にによってカプセルの位置を推定するために、AIベースの部位同定アルゴリズムを再設計した。

このアルゴリズムは、肛門から盲腸方向に後ろ向きにカプセルを追跡する。

すべての位置の推定には、誤差/不確実なマージンを有する。

これらのマージンは、ある地点が開始ポイントからの遠くなるにつれて大きくなっていく。

つまり、推定位置は、開始ポイントで最高の精度を持ち、最も離れた盲腸で最低の精度となることを意味する。

カプセルの動きを後方追跡することで、プラスマイナス6センチの精度にまで高めることができた。

後方追跡としたのは、開始点となる肛門が同定しやすいからである。

この部位同定アルゴリズム作成の過程では、肛門がカプセルによって観察/到達されていない症例もみられたため、前方追跡方式でさらに開発を進める必要がある。

そこでわれわれは、内視鏡挿入不能症例に対する大腸カプセル内視鏡検査と大腸CT検査の精度を比較し、不完全な大腸内視鏡検査と不完全な大腸カプセル内視鏡検査を組み合わせた場合の全大腸観察率を評価し、さらに前方追跡方式での部位同定アルゴリズムを開発することを目的とした。

(感想)
面白い着眼点ですね。

現時点で課題はありそうですが、未来につながる技術になるのかもしれません。

それでは、また。


原文
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32731841/


ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。





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大腸の専門家 ナガイチ
大腸を専門に外科、内視鏡、画像診断のキャリアがあります。               経歴のご紹介:               1996年 国立医学部医学科卒業。       1996〜2007年 消化器外科、内視鏡医として従事。                    2007〜2011年 ハーバード大学 医学部 放射線科、マサチューセッツ総合病院に留学。 2009年〜国内のナショナルセンターに外来研究員として併任。               2011年 帰国し内視鏡医として従事。     2015年〜国内のナショナルセンターに常勤勤務。 2019年〜某国公立大学医学部医学科の特任教授として働いています。                  資格: 外科認定医・認定登録医、消化器内視鏡認定医・専門医・指導医、消化器病専門医、H. pylori(ピロリ菌)感染症認定医、消化器がん検診認定医、胃腸科専門医・指導医、アメリカ消化器内視鏡学会(American Society for Gastrointestinal Endoscopy) 国際会員、アメリカ消化器病学会(American College of Gastroenterology) 国際会員                    どうぞよろしくお願いいたします。              ご注意)個人的な病状に関するご相談、診療に準じるご相談にはお答えできませんので、何卒、ご容赦ください。
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