●ずっと昔
もう10年以上前の話になります
親会社の役員のような人が私に言ったことで
当社のシステムは、ゴルフで例えたらアイアン1本で戦っているようなもの
それに対して親会社のシステムは、アイアン+ウッド+パターの14本で戦っている
なので、システムの事は親会社に任せておきなさい・・・って
●その時は
そうなんだー! ふーーん!
って感じで流しましたが
その時は、当社はプロゴルファー猿じゃーとか心の中で思っていました
ちなみに、プロゴルファー猿ってアニメの主人公猿丸は、
パターを手に入れるまでは、自作のウッド一本で
ティーショットからパッティングまでやってのけました
それは何故か?
抜群の感覚を持っているためです。
だから、1本のクラブで近くでも遠くでも打ち分ける事が出来たからです。
●継続中
当社のシステムはプロゴルファー猿のクラブのように
1本で何本もの機能が実行できるシステムです。
親会社のは、専門の機能のシステムが寄り集まって出来ています。
どちらの構築方法がいいのか?
それは、構築する側のスキルの問題もあるでしょうが
出来上がりは、1本の方が良いに決まっています
なぜなら、サーバーが多くなると・・・故障が多くなりますよね。
但し、システム部門が素人の集団なら
専門機能の寄せ集めしか出来ないんです。
なぜなら、システム開発が出来ないから
必要な機能を外部のソフト会社に外注するしかありません。
ソフト会社は責任分界点の明確化という理由で
自分とこの機能は、専用のサーバーで稼働させることを要求します。
これは、不具合などの問題が発生した時の責任の有無を明確にするためです。
この為、様々な機能を外注してきた親会社は、サーバーが一杯です。
今では仮想化技術を用いて、物理サーバーの数は減っています。
でも、論理サーバーの数は数十個です
●勘違い@
親会社のシステムはメインサーバーとそれに従う複数の子サーバーの集合体です。
そのようなシステムが現在でも引き継がれています。
親会社は改めようとしません・・・いや、それが不可能なんです。
何故なら、自分で開発出来ないから
今、グループ統合システムを開発しています。
これは準備から請求までの一貫したシステムです。
それを全部ベンダーにお願いしています。する予定です。
でも、親会社のシステム部門は、まず
受注入力部分だけを変更しようとしてベンダーに発注しました。
これが大きな間違いです。
結局、細部の機能ごとに発注することになり
もう、グループ統合システムが出来ても、
結局はサーバーの集合体になります。
あ〜あ!
新規システムを開発する時は、
システム全体を刷新する好機なのに
それを逃してしまっています。
今後、何十年かは今のままでしょう。
はっきり言ってお〇〇です。
●勘違いA
親会社のシステム部門は・・・また経営層は
・インターフェースは Windows 仕様であるべき
って考えています。
これがそもそも大間違いです。
何故って?
インターフェースも適材適所があるからです。
Google Chromeで、ネット検索し欲しい情報にアクセスする
ような場合は、もちろん Windowsベース (GUI) が適しています。
私も、ネット検索を文字だけで行うつもりは毛頭ありません。
しかし、名簿情報を入力する時には
キーボードしか使いません。
マウスなんてほとんど使用しません。
キー入力のプロ(特にブラインドタッチ入力が出来る)なら
入力の合間にマウスに手を持っていくことを嫌います。
それは、入力時間が大幅に遅くなるからです。
総務課で、納品伝票の金額を入力し、発注情報と照合する・・・みたいな場合
文字だけの画面の方が、確実に早く作業が出来ます。
総務の方のテンキーだけで数字を入力するところを見ると
指が残像現象を起こしているかのような早さです。
なので、上辺だけを見て、インターフェースについて口を出す経営者
経営者は方針だけ示して、細かなところはシステムの専門家に任せれば良いんです。
実際には、経営層は Web ベースでシステムを開発せよと指示を出してきました。
親会社のシステム部門責任者はそれを受けました。
しかし、実際にはそんな事はできません。
いや、出来るでしょうが Webベースのインターフェースでは種々の入力制限が簡単には出来ません。
よって、半分 Webベースで、半分はクラサバベースになっています。
これって命令違反になりそうですね
このような勘違いを克服出来ていたら、もっと使い勝手がよかったでしょうに。
●勘違いB
大きな勘違いの3つ目は・・・
当社のメインコンピューターは 初期導入費が4,000万円程度、年間コストも300万円弱
それに比べて親会社のは初期導入費が 11億円やったかな? 年間コストも 7,000万円とか
みなさんはどちらのコンピューターの方が、使い勝手がいいかわかります?
使い勝手とはいろいろな観点から見る必要があるけれど
・性能
・インターフェース
ぐらいでしょうか?
インターフェースについては先ほどお話ししましたので、ここでは割愛します。
次に性能ですが、性能は良い方が良いですよね
性能が良いってどういう事でしょうか?
それは使用者の側からすると、早いことに尽きますよね。
何らかの結果を照会しようとして、結果が表示されるまでの時間が
@ 0.1秒
A 3秒
では、皆さんはどちらのコンピューターを使いたいですか?
えっ? 3秒ぐらいなら待てるよって方もおられるでしょうね
しかし、このような照会作業を一日に1000回もしなければならないとしたら?
@ 0.1秒 1,000 = 1.7分
A 3秒 1,000 = 50分
ですよね。まぁ、チリも積もれば何とやらです。
もう一度お聞きします。皆さんはどちらのコンピューターを使いたいですか?
面白いことに
@は当社のメインコンピューターで、Aは・・・
単純なCPU性能比では
当社:親会社=4:1
程度になります。
また、ソフトウェア的な障害発生頻度やハードウェアの故障頻度も当社の方が格段に少ないです。
しかし、大きな勘違いBは
費用が大きなコンピューターの方が性能が高い・・・って思いこんでいる事です。
そりゃ、親会社の汎用コンピューターは、1年中無停止を前提に作られています。
なので、その部分に大きな費用が掛かっています。
ただ、親会社の運用では、1週間に1度 3時間ほどメンテナンスの為に停止させています。
これって、365日24時間稼働できるコンピューターを使いながら
業務上の運用の為に、1週間に1度停止させている・・・
なんだか、丁度、雪の為に徐行運転する新幹線のぞみ号・・・なのに
東京から博多までずっと徐行している・・・・みたいな感じです。
こんなのぞみに乗ったら、お客さんは金返せーって暴動が起こりますよね
●結び
とまぁ、言いたいことを言いましたが、
誇張しているわけでもなく、ありのまま述べています。
つまり、現在のグループ統合システムは
汎用コンピューターこそ使用していませんが、
・高いWindowsサーバーを一杯導入し
・高いDatabase Engineを導入し
・高い印刷ソリューションを導入し
と費用が掛かりまくっています。
そして、当社システムに比べると
・不便で
・遅くて
・不具合が発生して停止する
・不具合が発生しても対応しにくい
などなど
来年1月に当社に導入される予定です。
一部分の機能だけですが
はたまた、どうなることやら?
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