●本来、新システムに求めること
システムを新たに作るときには
どんなシステムにしたいかをまず決定します。
どんなシステムにしたいかは
- @現行の運用は踏襲する
- A現行の運用で悪い部分は改善する
- Bこれまでシステムの都合で出来なかった昨日を追加する
- C将来的に事業拡大する場合に対応できるようにしておく
だと思うんですよね。
しかし、今、当グループで進められているシステム構築プロジェクトでは
- @現行の運用は踏襲する
- A現行の運用で特に悪い部分は改善する
以上・・・みたいな感じです。
●実際に新システムを構築したら
ベース部分は親会社で勝手に決められていたので
- @親会社の現行の運用は踏襲する
- A親会社の現行の運用で特に悪い部分は改善する
となっており、先行して独自に発展した当社にとっては
看過できない不具合仕様が存在しています。
●修正できないひずみ
これは、@現行の運用は踏襲するって言うのを勧めすぎたことが原因です。
親会社で50年前に構築されたシステムの不具合に対応するため
マスター設定で無理くり回避してきました。
今回新システムにマスター移行する時に、周辺システムとのインターフェース上の問題で
無理くり回避はそのまま
という方策がとられました。
このあまりにも美しくない運用が
新システムにそのまま引き継がれたために
新しい機能を実行するうえで
致命的な問題を内在することが今日分かりました。
●ひずみがひずみを呼ぶ
この致命的な問題を解決するために
マスター設定だけでは解決できず
結局、プログラムコードを変更することを余儀なくされます。
ただ、ち密に計算されたシステムの一部に
ハードコーディングを施すと
システム全体として、その各所に多少の影響が発生します。
いうなれば『ひずみがひずみを呼ぶ』わけです。
稼働後2ケ月も経過せずに
既にひずみが拡大しつつある
最初は全てマスターで全システムの設定が行えるようにとの設計思想でした。
それも僅か2ケ月も経たずに潰えた・・・
このシステムの寿命はいかほどか・・・