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2022年06月17日

あっと驚くバーコード

バーコード比較.jpg
●商品バーコード

恥ずかしながら、新システム(グループ統合システム)で使用されているバーコードを
初めて見ました

今まで、ベンダーさんが、バーコードリーダーで読み取り確認をしているとの事を信じていたので
何ら疑うことなく、印刷されたバーコードの品質を検証することもありませんでした。

今朝、たまたま不具合の報告文章の中にバーコードが添付されていたので
初めて目にしたわけですが
見てビックリ!

品質が、松竹梅の梅以下でした
冒頭の写真は、当社で印刷しているバーコードを拡大したものと、新システムで印刷しているバーコードを拡大したものです。

台紙が異なるので、バーコードの背景の明るさ(暗さ)が異なりますが、これは多分品質には関係ないと思われます。
●バーコードの仕様

グループで使用しているバーコードの種類は
ITF (Interleaved 2 of 5)
桁数は、10桁、12桁、14桁の3種類です。

さて、 ITFバーコードの仕様では
細いバーと太いバーの幅の比は
 USS-I2/5の規格では、 1:2.2〜1:3
 JIS-X-0502の規格では、1:2.5
と定められています。
また、細いバーの最小幅は
 USS-I2/5の規格では0.191mm
 JIS-X-0502の規格では、0.254 mm 〜 1.22 mm
となっています。
●バーコードリーダーについて

バーコードリーダーはいろいろなメーカーから製品として販売されています。
しかし、バーコードの仕様の解釈はまちまちで、
多少、上記の仕様から外れていても何の問題もなく読めたりするメーカーの製品もありますし、厳密に仕様通りに印刷されていないと読み取りエラーとなったり、誤読したりする製品もあります。

ユーザーの立場から言わせてもらえれば
・印刷が多少乱れていても読み取って欲しい
・誤読は出来るだけ少ない方がいい(理想的には誤読0)
と相反する要求をしてしまいます

バーコードリーダーとしては、どちらを優先するかによって
・仕様通りにしか読まない製品
・仕様を多少外れても読む製品
に分かれるのだと思います。

ただ、バーコードを印刷するアプリを開発する立場としては
仕様を確実に満たした印刷
を目指すべきでしょう。

当社では 2000年以前、ドットプリンターでバーコードを印刷していた時代からの印刷ノウハウがあります。

そこには、プログラムで設計した印刷イメージ通りにプリンターは印刷しない・・・
これがあるときは見た目が良く、ある時は弊害になるのです。
この点を良く認識して、印刷アプリを開発しないと
ユーザーの不満
を招いてしまいます。
●プリンターの限界

昔のプリンターはドットプリンターが主流で、ドット密度も良くて 180 dpi ぐらいでした。
180dpi とは 1 inch の長さに 180個の印刷ドットが並ぶって意味です。 解像度とも言い換えられます。
すると、 1ドットはどのくらいの大きさかと言うと、0.141 mm ぐらいです。

さっきのバーコード仕様の最小幅と微妙に異なりますよね。
アプリで、最小幅を 0.191 mm として設計したとします。
でも、1ドットが 0.141 mmでは1本の細バーには足りません。
2ドットで印刷すると、0.282 mm になってちょっと大きすぎます。

すると、印刷アプリ側で、 2ドット幅 0.282 mm を細バーの幅として設計する必要が出てきます。
これでは、バーコードの長さが少し長くなっちゃうますよね。
ユーザーの方から、バーコードが大きすぎるって文句を言われたらどうしましょ?

手詰まり
になります
しかし、往々にしてあります。

ただ、現代のプリンター、特にレーザープリンターでは
高解像で印刷できるものがほとんどです。
600 dpi ぐらいあれば 1ドットが 0.042 mm ぐらいですから、

最小幅のバーでも5ドットで 0.21 mm と、わずかに 0.02 mm の差にしかなりません。
●元に戻して

まぁ、バーコードに関するうんちくはこのぐらいにして、話を元に戻しましょう。

ITFを構成するバーは、
 白い細いバー
 黒い細いバー
 白い太いバー
 黒い太いバー
の4種類です。
そうです、黒いバーと黒いバーの間も情報を担う白いバーなんです。

これが曲者です
ドットプリンターでは堅調に表れるんですが
黒いドットと白いドット(印字しない)を交互に印刷するときっとこうなります。
プリンター印字ドット.jpg
ドット列の2番目にあたります。

なぜ、こうなるかは、ドットは正方形ではなく、丸に近い形をしているからです。
このイメージでは、真ん丸にしていますので、ドットを1列に並べて線にするときは、
ドット密度による1ドット分の直系の円では、線になりません。なので、多少大きめです。

この大きさで、1ドット置きに印刷すると点線にはなります。

しかし、この点線を縦方向につなげると、黒い細いバーと白い細いバーが出現しますが
黒い細いバーの方が白い細いバーより太くなります。
同じ1ドットなのにね。

これがプリンターでバーコードを印刷する時の落とし穴になります。
この落とし穴にはまったのが新システムのバーコード・・・です

冒頭の画像をクリックして、表示させてください。
そして拡大してみてください。
その印字品質の差が歴然とします。
●落とし穴にはまらない技

当社では、この印刷時の落とし穴にはまらない技を随分昔から使っています。
なので、ドットプリンターでもレーザープリンターでも
綺麗に印字出来ています

もちろん、新システムの要件定義時にこれらのノウハウは提供しています
でも・・・伝わってないんですね
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IBM AS/400で稼働するシステムの開発・追加を担当して30年以上になります。使えば使うほどこの AS/400 が好きになりました。 こんなSEがいろいろな視点から様々な業務などについて語ります。
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