2010年12月13日
<お金のシークレット> デビッド・クルーガー
カリスマ経営コンサルタント神田昌典氏が監訳した一冊です。
テーマはお金とそれと切っても切り離せない感情にまつわるものとなっています。
基本的には、お金の使い方は人それぞれの「マネー・ストーリー」が違っているからだという解釈をしています。
あなたに「浪費家」か「投資家」もしくは「漠然とお金を欲している人」という自覚があるのであれば、一読しておきたい一冊です。
注意事項や直しておきたい習慣が書かれています。
印象に残ったポイントは以下の通りです。
お金は人の性格の拡大鏡である
お金の問題はお金そのものが問題ではなく、一人ひとりが作りだしているお金に関する物語に問題がある
お金で失敗するのは「お金とは無関係な目標」を、お金を使って達成しようとするからである
お金が安心や愛、力といった感情的な欲求の充足の指標だとすると、世界中のお金をかき集めても満足することはない
お金と幸福感の相関関係はそれほど強くない
幸福感の相関関係が強いものは結婚生活や人間関係である
「ワーキング・マザー」を選択するか「家庭を守る母」を選択するか、はその人が持つ「お金に関する物語」が異なるからであり、どちらが正しいということではない
「お金に関する物語」は子どもの頃のお金に関する感情、行動、思考、経験から形作られる
パニックに陥ると、教養や金銭的な知識がある人であっても、その理性的な判断を行なうための機能が停止してしまう
脳は「大儲けした時」よりも「大儲けを想像した時」に喜ぶ
理性的なお金の決断をするための6カ条
1.感情的になっているときは、お金に関する重要な決断はしない
2.緊張したり疲れたりしているときに、お金に関する重要な決断はしない
3.一晩寝てから考える
4.よく調べてからしっかり練った計画を立てる
5.計画通りに進める(特に有頂天になって計画を変更してはいけない)
6.必要なこと(自分がコントロールできること)だけ心配する
支出は感情的な行為である
男性投資家は元金を育てるために投資する、女性投資家は元金を守るために投資する
うまい話にだまされてしまう理由
1.(見識の高い人であっても)ロマンを信じたいという気持ち
2.できる人だと思われたいという欲求
3.特別な人になりたいという憧れ
だまされないための7カ条
1.専門家の意見を聞く
2.電話のきり時を心得ておく(個人情報を教えてはならない)
3.クレジットカードやその領収書、請求書には細心の注意を払う
4.一晩寝て考える
5.人生がうまくいっていないときは心が無防備になっているので特に注意
6.耳障りのいい言葉は疑ってかかる
7.あり得ないほどいい話は「あり得ない」
本当に求めているモノが「お金以外の何か」であるならば、お金をいくら手に入れても満足することはない
「もっとも社会的に成功した人たちは誰よりも仕事熱心で、休みなく働き、家族や時には健康さえ犠牲にして高い成果を追求する」というのはまったく正しくない
富は成功の本質ではなく、副産物にすぎない
欲望を我慢できることは能力である
金銭的な決断が生じたときは自分の感情を認識し、思考とはっきり区別する
そして決定には関わらせないようにする
お金は単なるお金である。それ以上でもそれ以下でもない。
お金に意味や感情を与えるのはあなた自身である
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