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(講演)<これからは「小規模ビジネスの時代だ!」> 鬼頭宏昌


先日、小さな飲食店 成功のバイブル―赤字会社から年商20億円企業までの軌跡耳かきエステはなぜ儲かるのか? 成功する「超ニッチビジネス」のカラクリ (講談社BIZ)などの著書を持つ、鬼頭宏昌さんの講演会に行ってきました。


<鬼頭宏昌さんのプロフィール>
スモールビジネス紹介センター代表取締役。元「旅籠家」オーナー。
大学中退後、22歳で経営を託され、6年で同社を赤字状態から20店舗・年商20億円の外食チェーンに育て上げ、優良企業のうちに事業売却。
その後、FUTUR CONNECT株式会社(現・スモールビジネス紹介センター)を設立し、代表に就任。執筆やコンサルティングを手がけ、現在は「横浜桜木町 日の出らーめん「やきとん大黒(大国)」「宅配とんかつ専門店ぶたみち」のフランチャイズ展開に尽力中。


「ニッチ&スモールビジネス(大企業が手を出さない隙間市場を狙う、小資本で始められるビジネスのこと)」のススメのような宣伝でしたが、実際には鬼頭さんのこれまでのビジネスの考え方やこれからのビジネスの考え方を伝える内容でした。

「今あるものを改善する」という企業経営ではなく、「今の時流に適した企業経営をする」という鬼頭さんの考え方に、ダーウィンの適者生存(※)という言葉が商売にも通じると考えさせられました。


適者生存:生存競争において、ある環境に最も適した生物が生存し得るという考え方



印象に残ったポイントは以下の通りです。


視点を上げる。視点を上げられるか否かが儲かるか否かのポイント
低い視点:サービスを上げる、接客を上げる、価格を下げるといった視点
高い視点:地域に集客力があるのか、業界や事業の競争状態や競争レベルはどうなっているかといった視点


鬼頭さんの視点
・家業の八百屋(主たる事業)の従たる事業として居酒屋を任される
・当時、居酒屋はマーケットが大きく、寡占が緩かった(その後、絶妙のタイミングで事業売却)
・今の時代でマーケットが大きく、寡占の緩い事業として現在の飲食業のフランチャイズを展開中


多くの経営者はビジネス(モデル)を変えない。鬼頭さんは毎年ビジネス(モデル)を変えている



商売はライバルとの勝負である。競争相手にさえ勝てればそれでいい。最強である必要はない



マーケットが大きく、大企業による寡占が緩い業界を狙えば勝ち目が出てくる



好景気ビジネスと不景気ビジネスがある

不景気ならば不景気でも儲かる不景気ビジネスをする



スモールビジネスを複数事業展開することにより、ローリスク・ハイリターンになるように事業展開する

失敗を気にしていたら事業はやっていけない

事業はいくつも失敗するもの

失敗による損失を限定できるようにする
(例:店舗を構えるのではなく、車を借りて移動販売から始める)


全ては自分の気持ち次第。
自分の心の中でブレーキがかかっていると自分でビジネスすることはできない



スピリチュアルビジネスは流行する。斎藤一人さんはスピリチュアルビジネスの成功例



商売は「人で苦労する」か「お金で苦労する」もしくは「その両方」
できるかぎりどちらかの苦労だけで済むようにする。

ベンチャー企業はハードワーク。「人の苦労」が多い



著書の「耳かきエステ・・・」であるが、実は耳かきエステは儲かっていない。
別の事業が利益を上げている。著書のタイトルは出版社によって決められている。



ビジネスでのトラブルを何度も乗り越えることが成長スピードを上げる近道



ビジネス書を読みすぎるとバカになる
例:著者によって相反する内容に悩んでしまう(睡眠時間を削って仕事しろ⇔睡眠時間をしっかりとれ)




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