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<ごく普通の人でも資格を取ってきちんと稼げる本> 横須賀てるひさ





士業で食べていくためのノウハウがうまくまとまった一冊です。
特に行政書士に関しては著者の実体験によるものなので参考になります。


試験勉強するための方法は問題にハッキリとした答えがありますが、
士業の営業方法や食べていくための方法はハッキリとした答えがありません。

さらに言えば、士業の営業方法や食べていくためのヒントとなる情報そのものがほとんどあります。

この本ではそういった士業で生計を立てていくための具体的な実践方法が書かれています。



資格の選び方も参考になりますし、特に資格をとってからの行動の仕方が参考になります。

脱サラして士業で独立を考えている人に非常に参考になる一冊です。



印象に残ったポイントは以下の通りです。


資格には信頼という威力がある



資格を取ったら食べていけるわけではない。
資格を持っていても成功していない人は、「資格が何とかしてくれる」と思っている



資格依存症は無意識的にはびこっている

・○○士で年収どのくらい稼げますか?
・○○士は安定した資格ですか?

といった質問は資格依存症の人が持つ代表的な質問である



資格試験には正解があるが、資格取得後の人生やビジネスには正解はない。
そこを勘違いしてはいけない



資格にはスキル資格とステータス資格がある
スキル資格:税理士や弁護士など独占業務が存在する資格
ステータス資格:簿記やFPなど独占業務が存在しない資格


資格(依存)のワナ
・資格だけを使おうとしてこれまでのキャリアをまったく使わない、使おうとしない

・資格業でいることが目的となり、本来の夢や目標などを見失ってしまう



資格ありきで物事を判断するのではなく、自分(のやりたいこと)で資格の取得を判断すること

資格試験をどれだけ受験し続けるかについても自分(の人生)で判断すること



資格のレベルで選ぶ必要はない
資格の難易度を知っている人は同じ資格を持っている人かその試験を受けた人だけ。
ビジネスでのお客さんは資格の難易度を知らない。



やりたいことを決まっていれば複数の資格は不必要
営業活動の必要性は資格が一つであっても複数であっても変わらない



フリーランスで成功するかしないかはメニュー作りにかかっている


自分自身が何かしらのサービスを提供し、お金をもらえればそれで営業は成功である


フリーランスで仕事をとるための3大原則
1.お客さんは仕事を近い人に頼む(お客さんの視点からすると「会ったことがある」「近くにある」)
2.お客さんは仕事を自分の好きな人に頼む(共通点がある、好印象である)
3.お客さんは得という視点で仕事を頼む(頼んだ仕事以上に得がある、将来の得につながりそうな気がする)


お客作りの方法
・人に会ってお客様をつくる(人脈営業)→仲間をつくることを考えながら活動すること
・無料や低価格で仕事をしてお客様を増やす
・お客様からお客様の声を頂く
・お客様に「お客様を紹介してください」と伝える



資格の常識は世間の非常識(人には通じない)。
資格の常識がそのまま通じるのは自分の業界だけ。



人に会う場や回数を増やす
仕事になってもならなくても人ととにかく会って人脈を増やす



初対面で印象を良くするセリフ
「○○さんには、どういうときに仕事をお願いできますか?」

「あなただから仕事を依頼してもらえる」ようにならなければならない



「勉強とは人に好かれるためにするもの」である(中村天風)



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