2010年05月21日
<外食の天才が教える 発想の魔術> フィル・ロマーノ
イーチーズ、ファドラッカーズなどのレストランや惣菜店、クラブなど、飲食業を中心に数十ものお店をフィル・ロマーノ氏の回顧録かつ経営実践の記録書です。
様々な起業に挑戦した日々がとても面白いストーリーで書かれています。とても痛快です!
またこの本には成功も失敗も包み隠さずに書かれています。
その失敗についても「失敗を気にしているほど、人生は長くない」と考え、
常に前に向かって走り続けるロマーノ氏の姿は起業家にはとても参考になります。
飲食業に限らず、起業を考えている人には読んでいただきたい一冊です。
印象に残ったポイントは以下の通りです。
色々なアイデアの例(お客様の口コミを広げるため、マスコミでとりあげてもらうため、など)
・厨房を見えるようにした:職人技でお客様は自分が食べる料理がつくられる様を見ることができる
・サラダの食べ放題(サラダバー)を実施した
・飲み物の計り売りを実施した
・ボトルキープではなく、マグカップのキープ。店専用のマグカップを販売した
・会員制(お客様に鍵を渡し、鍵を持ったお客様とその知り合いしか入店できないように限定した)
・イベント開催(珍しくて面白い人を読んでプレゼンやスピーチをした)
・食肉危機の時にはメニューから肉料理をなくした
・エネルギー危機の時には肉の焼き方をレアにしたお客様には割引をした
・自分自身で私設団体を作り、自分自身でコンテストを開催し、自分自身に称号(お墨付き)をつけた
・閑散となる曜日の来客数を増やすために月に1回だけランダムでその曜日の来客者には請求伝票の代わりに手紙を送り、料金をタダにした
・店の雰囲気を壊さないようにトイレでもその国の音楽や話し声のテープが流れるようにした
誤った採用をしたら即座に解雇する。
そのままにしておくと傷を深くし、お得意様やお客さまに迷惑をかける。
そういう人をそのままにしておくことこそ経営手腕のなさを物語っている
視覚化(ビジュアリゼーション):毎日三分間、自分の願望や達成したいことを具体的にイメージする
良い出来事は向こうからやってくるものではない。こちらから動かなければならない
個人経営の店がレストランチェーンに対抗するためには口コミやメディアによる宣伝活動が必要不可欠である
個性をもつこと(必ずいくつかの差別化ポイントをもつこと)
得意分野の問題だけを解決できるようにする
専門外の分野でやらなければならないことはその道のプロに任せる
レストランビジネスで成功するためにはリスクを恐れずに挑む意欲がなければならない
時代の先端を行くアイデアは人口が集中した都会でないとうまくいかない
レストランが成功するために一番大事な要素は料理である
レストランは単に食事を出すところではなく、劇場である
繁盛している店には従業員の賑やかさにある。従業員自身が楽しんでいる必要がある
お客様は、他にはない特別なことを自分だけが知っているという感覚を愛する
そしてその感覚を家族や友人と分かち合いたいと思っている
飲食業ではちょっとした神秘性が物を言う
起業家になるためには興味のある分野で働くこと
その分野について学び、業界特有の問題や課題を肌で感じ取り、それを解決する方法を考える
そして起業家となり、その解決案を具体的に編み出して業界に売り込む
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