2020年05月28日
「誰のおかげでメシが食えると思ってるんだ!」 〜劣等感を隠したい悲鳴〜。
「誰のおかげでメシが食えると思ってるんだ!」
世の中の独裁的な父親の代表的な台詞。
威圧感に満ちた怒鳴り声であることが多いだろう。
だけど、これは威圧感で隠した悲鳴なんじゃないか。
だとしたら、この悲鳴を翻訳すると、
「こんなにお金を稼げる俺はすごいだろ?
すごいと思わせてくれ!お願いだから認めてくれよ!」
稼ぎという「結果」でしか、自分の無力感を埋められない。
きっと、そんな劣等感を必死で隠す悲鳴なんだ。
ー目次ー
「誰のおかげでメシが食えると思ってるんだ!」
何のために言うのか。それは支配のため。
お金を盾に取ると、言い返せないことを利用している。
「この家族を食べさせるだけのお金を稼いでいるのは俺だ。
俺がいなくなったらお前ら食べていけないだろ?
「だから俺がいちばん価値がある。
俺の言う通りに支配されるべきなんだ。」
そうやってお金で家族を支配し、
自分がトップに君臨し続けるために言う。
どうして自分がトップに君臨し続けなければいけないのか。
それは、
人間関係を勝ち負けや上下でしか考えられないから。
人間の価値を結果でしか計れないから。
お金という結果を出している限り、
自分が家族の中での勝者でいられる。
勝者である自分には価値がある、
そう思うことで、自分の存在を肯定している。
勝者でいたい、トップに君臨していたい父親が
いちばん恐れていることは何か。
それは負けること。
自分がいちばん稼いでいる人じゃなくなること。
もしそうなったら、意見を堂々と言われる。
「貴方に頼らなくても食べていける」
バカにされるかも知れない。
「これしか稼げないの?」
結果を出すことで保っていた、
自分の存在への価値を見出せなくなる。
お金で縛り上げた砂の楼閣が崩れることが、何よりも怖い。
負けたら、稼ぎがトップでなくなったら、
無力な自分を直視しないといけない。
無力な自分を認めたくない、
結果を出せる、優れてると思いたい。
劣等感に飲み込まれそうになったとき、
必死で隠すため悲鳴をあげる。
「誰のおかげでメシが食えると思ってるんだ!」
俺はお前らを食わせられるくらい稼いでいる。
こんな結果を出せる俺は劣ってなんかいないんだ、
家族でいちばん優れてるんだ。
優れてると思い込ませてくれ!
そうしないと崩れてしまいそうなんだ!
僕の父は「誰のおかげで〜」と
露骨に言ったことは、たぶん、ない。
だけど、金銭を利用したと思われる言動はある。
→「父の「学費返せ」発言の真相は。」
→「子どもの逃げ道を塞ぐ”生活保護封じ”。」
あの時は、胸がえぐられるほどの
悲しみ、怒り、失望に襲われた。
けど、本当は父も必死で
劣等感から目を逸らそうとしてたのかな。
世の中の独裁的な父親の代表的な台詞。
威圧感に満ちた怒鳴り声であることが多いだろう。
だけど、これは威圧感で隠した悲鳴なんじゃないか。
だとしたら、この悲鳴を翻訳すると、
「こんなにお金を稼げる俺はすごいだろ?
すごいと思わせてくれ!お願いだから認めてくれよ!」
稼ぎという「結果」でしか、自分の無力感を埋められない。
きっと、そんな劣等感を必死で隠す悲鳴なんだ。
ー目次ー
- お金を盾に支配したい
- 勝ち負けや上下でしか、人間の価値を計れない
- 砂の楼閣が崩れるのが怖い
- 本当は無力な自分を認めたくない
- 父も実は、劣等感を隠してたのかも知れない
1.お金を盾に支配したい
「誰のおかげでメシが食えると思ってるんだ!」
何のために言うのか。それは支配のため。
お金を盾に取ると、言い返せないことを利用している。
「この家族を食べさせるだけのお金を稼いでいるのは俺だ。
俺がいなくなったらお前ら食べていけないだろ?
「だから俺がいちばん価値がある。
俺の言う通りに支配されるべきなんだ。」
そうやってお金で家族を支配し、
自分がトップに君臨し続けるために言う。
2.勝ち負けや上下でしか、人間の価値を計れない
どうして自分がトップに君臨し続けなければいけないのか。
それは、
人間関係を勝ち負けや上下でしか考えられないから。
人間の価値を結果でしか計れないから。
お金という結果を出している限り、
自分が家族の中での勝者でいられる。
勝者である自分には価値がある、
そう思うことで、自分の存在を肯定している。
3.砂の楼閣が崩れるのが怖い
勝者でいたい、トップに君臨していたい父親が
いちばん恐れていることは何か。
それは負けること。
自分がいちばん稼いでいる人じゃなくなること。
もしそうなったら、意見を堂々と言われる。
「貴方に頼らなくても食べていける」
バカにされるかも知れない。
「これしか稼げないの?」
おそらく彼らは、女性が賢くなること、
女性が自分以上に稼ぐようになること、
また女性から堂々と意見されることを怖れているのでしょう。
対人関係全般を「縦の関係」で見ているし、
女性から低く見られることを怖れている。
つまり、強烈な劣等感を隠し持っているのです。
『嫌われる勇気―自己啓発の源流「アドラー」の教え』 より
結果を出すことで保っていた、
自分の存在への価値を見出せなくなる。
お金で縛り上げた砂の楼閣が崩れることが、何よりも怖い。
4.本当は無力な自分を認めたくない
負けたら、稼ぎがトップでなくなったら、
無力な自分を直視しないといけない。
無力な自分を認めたくない、
結果を出せる、優れてると思いたい。
劣等感に飲み込まれそうになったとき、
必死で隠すため悲鳴をあげる。
「誰のおかげでメシが食えると思ってるんだ!」
俺はお前らを食わせられるくらい稼いでいる。
こんな結果を出せる俺は劣ってなんかいないんだ、
家族でいちばん優れてるんだ。
優れてると思い込ませてくれ!
そうしないと崩れてしまいそうなんだ!
5.父も実は、劣等感を隠してたのかも知れない
僕の父は「誰のおかげで〜」と
露骨に言ったことは、たぶん、ない。
だけど、金銭を利用したと思われる言動はある。
→「父の「学費返せ」発言の真相は。」
→「子どもの逃げ道を塞ぐ”生活保護封じ”。」
あの時は、胸がえぐられるほどの
悲しみ、怒り、失望に襲われた。
けど、本当は父も必死で
劣等感から目を逸らそうとしてたのかな。
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