2020年05月23日
自慢は苦肉の策 〜埋められない劣等感、葛藤の心理プロセスは5つ〜。
自慢するのは、劣等感の裏返し。
自慢という形でアピールしないといけないほど、
「こんな自分」を誰も認めてくれないと恐れている。
自慢話を聞くのが好きな人じゃない限り、
聞いて良い気持ちになるのは難しい。
だけど、あるとき気づいた。
その人が自慢話に至るまでには、
5つもの大変なプロセスを踏んでるんじゃないかと。
1.自分には能力がない
2.能力がないから成功できない
3.でも能力を上げようと変わる勇気もない
4.現状のままで手っ取り早く優位性を示したい
5.自慢に至る
彼らにとって、自慢は葛藤の末に出した、苦肉の策かも知れない。
ー目次ー
勉強の成績や、スポーツのレギュラー争いなど、
日々いろんな競争に勝てなかったと感じて劣等感を持つ。
だけど、始まりは親に認められず、否定され続けたこと。
「自分には能力がないんだ」という意識を植え付けられたこと。
それは時に、「お願い、自分を認めて」という
悲痛な叫びとなって表れる。
→「リストカットと自慢話は、同じ悲鳴をあげている 〜お願い、私を見て、褒めて〜。」
刷り込まれた「自分には能力がない」という意識。
その上で、何らかの不満がある現在の生活。
希望した学校に入れない、やりたい仕事をやれてない、
思い描く家族関係を築けてない。
不満だらけの現状に甘んじているのは、
自分に能力がないからだ。
能力があれば、本当はもっとやれるはずなんだ。
そう思っていたい。
不満があれど、我慢している現状を変えるには
どうすればいいか。
能力を上げ、成長しようと動き出す必要がある。
でも、そこまでして自分を変える勇気が持てない。
動き出したところで変わる保証はないし、
変わることで発生する予想外の出来事が不安。
だったら、予想もつかない不安だらけの人生より、
予想の範囲内の現状に留まる方が楽だ。
能力を上げ、成長するよりも、現状の方が楽。
とはいえ、このままでは
「自分には能力がない」という劣等感を埋められない。
ずっと劣等感を抱えたままでは苦しい。
なんとか現状を変えないまま、手っ取り早く
自分は優れてるとアピールする方法はないものか。
「自分はこんな大変な仕事をしている」
「最新のすごい機能が付いた新車を買った」
「自分は有名人の●●と知り合い」
そうだ、自慢すればいいんだ。
”こんなに大変な仕事をしてる”自分はすごい
”こんな新車を買える”自分はすごい
”有名人と知り合い”の自分はすごい
自慢すれば、すごいものと結びつければ、
あたかも自分がすごいように見せかけられるじゃないか。
こうして、「自分はすごいはず」という悲鳴が
世の中に発信されていく。
聞いていて、あまり良い気持ちはしない、他人の自慢話。
だけど、自慢話をする本人は
これだけの心理的なプロセスを経ていた。
そう考えると、自慢は
劣等感を埋められない葛藤の末に選択した苦肉の策
でもあるんじゃないだろうか。
もし、自慢話をよくする人に悩んでいるなら。
自慢に至るまでの、5つの葛藤を想像してみると、
心が楽になるかも知れない。
自慢という形でアピールしないといけないほど、
「こんな自分」を誰も認めてくれないと恐れている。
自慢話を聞くのが好きな人じゃない限り、
聞いて良い気持ちになるのは難しい。
だけど、あるとき気づいた。
その人が自慢話に至るまでには、
5つもの大変なプロセスを踏んでるんじゃないかと。
1.自分には能力がない
2.能力がないから成功できない
3.でも能力を上げようと変わる勇気もない
4.現状のままで手っ取り早く優位性を示したい
5.自慢に至る
彼らにとって、自慢は葛藤の末に出した、苦肉の策かも知れない。
ー目次ー
- 自分には能力がない
- 能力がないから成功できない
- でも能力を上げようと変わる勇気もない
- 現状のままで手っ取り早く優位性を示したい
- 自慢に至る
- 自慢は苦肉の策
1.自分には能力がない
勉強の成績や、スポーツのレギュラー争いなど、
日々いろんな競争に勝てなかったと感じて劣等感を持つ。
だけど、始まりは親に認められず、否定され続けたこと。
「自分には能力がないんだ」という意識を植え付けられたこと。
それは時に、「お願い、自分を認めて」という
悲痛な叫びとなって表れる。
→「リストカットと自慢話は、同じ悲鳴をあげている 〜お願い、私を見て、褒めて〜。」
2.能力がないから成功できない
刷り込まれた「自分には能力がない」という意識。
その上で、何らかの不満がある現在の生活。
希望した学校に入れない、やりたい仕事をやれてない、
思い描く家族関係を築けてない。
不満だらけの現状に甘んじているのは、
自分に能力がないからだ。
能力があれば、本当はもっとやれるはずなんだ。
そう思っていたい。
3.でも能力を上げようと変わる勇気もない
不満があれど、我慢している現状を変えるには
どうすればいいか。
能力を上げ、成長しようと動き出す必要がある。
でも、そこまでして自分を変える勇気が持てない。
動き出したところで変わる保証はないし、
変わることで発生する予想外の出来事が不安。
だったら、予想もつかない不安だらけの人生より、
予想の範囲内の現状に留まる方が楽だ。
4.現状のままで手っ取り早く優位性を示したい
能力を上げ、成長するよりも、現状の方が楽。
とはいえ、このままでは
「自分には能力がない」という劣等感を埋められない。
ずっと劣等感を抱えたままでは苦しい。
なんとか現状を変えないまま、手っ取り早く
自分は優れてるとアピールする方法はないものか。
5.自慢に至る
「自分はこんな大変な仕事をしている」
「最新のすごい機能が付いた新車を買った」
「自分は有名人の●●と知り合い」
そうだ、自慢すればいいんだ。
”こんなに大変な仕事をしてる”自分はすごい
”こんな新車を買える”自分はすごい
”有名人と知り合い”の自分はすごい
自慢すれば、すごいものと結びつければ、
あたかも自分がすごいように見せかけられるじゃないか。
こうして、「自分はすごいはず」という悲鳴が
世の中に発信されていく。
6.自慢は苦肉の策
”自慢する人は、劣等感を感じている”
<哲人>
強い劣等感に苦しみながらも、努力や成長といった
健全な手段によって補償する勇気がない。
かといって、「AだからBできない」という
劣等コンプレックスでも我慢できない。
「できない自分」を受け入れられない。
そうなると人は、
もっと安直な手段によって補償しよう、と考えます。
あたかも自分が優れているかのように振る舞い、
偽りの優越感に浸るのです。
『嫌われる勇気―自己啓発の源流「アドラー」の教え』 より
聞いていて、あまり良い気持ちはしない、他人の自慢話。
だけど、自慢話をする本人は
これだけの心理的なプロセスを経ていた。
そう考えると、自慢は
劣等感を埋められない葛藤の末に選択した苦肉の策
でもあるんじゃないだろうか。
もし、自慢話をよくする人に悩んでいるなら。
自慢に至るまでの、5つの葛藤を想像してみると、
心が楽になるかも知れない。
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