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2018年11月24日

部活って軍隊?

ちょっとご無沙汰の理琉です。

今日は高校バスケの大会を観戦してきました。
ベスト8〜ファイナル4。

「僕とバスケと。」でも書きましたが、
僕も高校時代はバスケ部の当事者
(特設応援ブース常駐)でした。
https://fanblogs.jp/yaritaikotohanokosazuyaru/archive/2/0

ベスト8に残った学校で唯一、
「部活部活していない飄々としたチーム」があり、
これを目当てに行ったんですが、

部活の現場は僕の時代と何も変わってないなぁと
怖かったし悲しかったことがあります。

それは、
「試合中に怒鳴り散らす監督」
「軍隊のように決められた動きを繰り返す選手」
「必死で練習した成果を発揮する機会を奪われているベンチ部員」。

※バスケは生きがいにつき、
 言いたいことが多すぎて長くなる点にご容赦願います。

怒鳴り散らす監督


先月の予選リーグから見に行っていますが、
だいたいどのチームの監督も試合中は叫び続けてます。

いきなり言いますが、これって、
浴びる側からしてみればただの恫喝です。

自分の思い通りにプレーさせるために
威圧的に怒鳴り散らして、選手を恐怖で支配してます。

ミスをしたり、シュートを外したり、
ちょっとでも理想と違うプレーをすると、
鬼の首を取得したように暴発します。

ある試合では、
延長までもつれたクラッチタイムに、
監督の思惑と違うタイミングでシュートを打った主力選手が、
試合後にベンチ前で胸ぐら掴まれる勢いで怒鳴られてました…

そのチームが勝ったのに。

監督が本気で真剣で、何が何でも勝ちたい、勝たせたい、
つい熱が入ってしまう、それもわかります。

ただ、変な話、怒鳴るだけなら
指導者じゃなくても誰でもできるわけで。

恐怖政治しかできないんだろうなぁ、と思いつつも、
監督が選手だった頃はきっと同じ目に遭ってきて、
無意識に負の世代連鎖に加担してしまってるのは
かわいそうだなぁとも思います。

そうは言っても、
怒号が飛び交う会場は単純に怖かったです。

兵隊のような選手たち


監督の態度と関連しますが、
選手起用の実権を握ってる人間がこれだと
交代が懲罰のような位置づけになってます。

萎縮した選手たちは交代に怯えて、
その場のひらめき、積極的な仕掛けが鳴りを潜め、
隊長が決めたフォーメーションの動きを
延々と繰り返す兵士のようです。

本来、楽しむはずのバスケなのに、
まるで軍事訓練、苦行を受けてるみたいで、
見ていて本当にかわいそうでした。

加えて、
もしそれに異を唱えようものなら
例え実力があっても試合に出してもらえない状況が
けっこうな確率で発生するのも由々しき事態。

僕が在籍した当時の高校はそこまでシステム重視でなく、
ある程度自由にやっていいところはありました。

ただ、決まりごとが多かれ少なかれ、
十数年前は本当に自分もあの苦行の中にいたのか、
あれは夢かシナリオだったんじゃないかと
疑ってしまいます。

ベンチメンバー、ベンチ外部員


バスケが好きだから、バスケがしたいから
バスケができる環境を求めてバスケ部に入ったはずです。

強豪のサッカー部や野球部が
100名以上の部員を抱える点と共通しますが、
多大な時間を費やして必死に練習してるのに、
披露する機会が与えられないのはおかしいです。

部活における大問題「補欠」ってやつです。

日本独特の「補欠」が子どもをダメにする
https://dual.nikkei.co.jp/article/050/51/

大会はだいたい土日祝日のどこか、
ベンチ外でもチーム帯同が義務。

大好きなバスケをするためじゃなく
二階席で応援するために犠牲になるその日その時間。

もちろん、
必死で声を出してメンバーを鼓舞し続ける、
ベンチ、ベンチ外選手の姿勢はとても立派です。

ただ、僕が補欠当事者だった時も思ったけど、
チームが勝って心から喜べているのが、
彼らの中に果たして何人いるのかな、と。

自分は試合に出られなくても、チームが勝てればそれでいい、
表面上はこう言い切る選手がたくさんいたとしても、

本心では悔しくてしょうがないし、
きっと「どうして出れないんだよ…!」と嘆いてます。

プロでもないのにこんな自己犠牲は不要です。

もし、この世代で試合経験を積めていれば、
次のステージで一気に開花して、
世界レベルになれたかも知れない選手も
たくさんいるはずなのに。

そこまで行かなくても、
バスケが心から楽しくて、ずっと続けられたら、
間違いなく今後の人生を豊かにするツールになり得ます。

いくら必死で練習しても試合に出れないばかりに、
その後の人生でバスケを辞めてしまったとしたら、

部活というシステムに
人生の楽しみを1つ殺されたことになります。


それでも応援に行ってしまう


軍隊のような気質、威張り散らす監督、怒号飛び交う会場、
そんなに怖いなら行かなければいい、という意見はごもっともです。

ただ、僕自身どうして高校バスケを定期的に観戦に行くのか、
バスケが好きというだけでは説明がつかない部分があります。

会場へ行って、怒鳴る監督や補欠選手の悲哀に遭遇しないことは
正直ほぼありません。たまに具合悪くなって早々に帰ります。

ただ、応援席からの大声援、
1点を争うクラッチタイムにシュートが決まった瞬間には
異質にして独特の熱気がありますし、

自分がその現場に選手として立てなかったことへ悔しさや
大歓声への憧れはあるのかも知れません。

怒鳴る監督を更迭しろとか、
試合出れないなら部活辞めればいいじゃんとか
そんな単純な話ではないし、
悪しき慣習はすぐには変わらないかも知れない。

でも、周りの大人たちの問題はどうあれ、
僕は1人の現役プレーヤーとして、
選手たちの澱みない眼を間近で見たいから、
怖くても悲しくても応援に行ってしまうんだと思います。


posted by 理琉(ワタル) at 01:20 | TrackBack(0) | 部活

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自閉傾向の強い広汎性発達障害。鬱病から再起後、低収入セミリタイア生活をしながら好きなスポーツと創作活動に没頭中。バスケ・草野球・ブログ/小説執筆・MMD動画制作・Vroidstudioオリキャラデザインに熱中。左利き。 →YouTubeチャンネル
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