2019年04月20日
判断するチームと走るチーム。
高校春季大会、
予選リーグの試合を観に行った。
このブログを始めて間もない頃に、
部活というものに対する私見を書いたことがある。
→「部活って軍隊?」
https://fanblogs.jp/yaritaikotohanokosazuyaru/archive/5/0
怒鳴るしかできない旧来の監督が居るチームは
毎年観てるせいで良くも悪くも把握してるので、
今年はそうでもなさそうな組み合わせの会場へ。
午前はノーシード組の試合会場。
開幕戦を観戦し、第二試合が始まる。
おや、選手の親御さんと関係者だろうか。
チームのベンチと反対側でビデオカメラを構え
声を枯らすベンチ外部員たちよりも目立っていた。
「ボールマン離すな!」
「ディフェンスもっと走れ!」
「しっかりやれ!」
「それくらい決めろよ!」
うわぁ…。
選手かわいそう、と思ってしまった…。
試合開始早々、そんな調子の外野2人の言動を見て
居たたまれなくなった。
更にショックだったのは、
そうやって熱くなっている1人、見覚えがあると思ったら、
バスケの友達だった…。
僕よりもかなり歳は上だけども。
その試合の1Q終了後
すぐに会場を後にしてしまった。
やっぱり部活である限り、
いや部活だからってわけじゃないが、
選手起用の権限を握る指導者が選手を恐怖で抑え付けたり
内外野を問わず、大人が理想のプレーを押し付けたり
そんな恐怖政治の文化は変わらないのかなぁ、と
少し悲しくなった。
午後はベスト8クラスの会場で2試合を観戦。
昨年冬の新人戦ではそれぞれ
5位〜6位と7位〜8位を賭けて接戦を演じていた。
結果、2試合ともけっこうな大差、片方はダブルスコアまで開いた。
半年経ったとはいえ、ここまで差が付くのかと衝撃だった。
それも、負けたチームはいずれも40分間
オールコートマンツーで激しくプレッシャーをかけ、
単純な運動量の比較でははるかに勝っていたのに。
僕が見ていた限りの印象では
勝った2校の共通点は「判断する練習」をしていて、
敗れた2校は恐らく「走る練習」をしているんだろう。
どれだけ厳しくディフェンスされても、
相手の守り方、わずかな穴、対応の隙間を巧みに見つけ、
最小限の動きで効率よくフリーを生み出し、
簡単なシュートを次々に決めてリズムを掴む。
極端な話、相手の必死のディフェンスを
徒労に終わらせていた。
敗けた2校のベンチと監督は「走れ!」「守れ!」と言い、
勝った2校のベンチと監督は「判断、判断」と言っていた。
闇雲に動きまくるのではなく相手に合わせてプレーする、
対応力を普段の練習で磨いているんだろう。
落ち着いて、頭のいいバスケをするなぁと感心した。
かたや、相手のまったく同じプレーで失点しているのに
ディフェンスの対応方法をずっと変えなかったこと、
そしてターゲットにされている選手を
ずっと交代させなかったこと、この2つを見逃されず、
試合終了までひたすら同じプレーを繰り返されていた。
ノーシード組の会場では
この部活文化は変わらないのかと思ってしまったが、
コーチがほとんど何も言わず、
選手やマネージャーが自分たちで対戦相手のデータを集めたり
試合中でも選手たちだけで作戦を話し合ったり、
個々の判断に委ねるようなチームもあった。
今日観た試合が全てそうだっただけだが、
監督が怒鳴り散らすようなトップダウンのチームは
一様に「判断力の高いチーム」に敗れていた。
「ブラック部活」という言葉が生まれて久しいが、
現場もちょっとずつ変わってきてるのかなと思った。
試合に出られない選手が大半、
という由々しき事態は未解決のままだが、
これも少しずつ変わっていけば嬉しい。
予選リーグの試合を観に行った。
このブログを始めて間もない頃に、
部活というものに対する私見を書いたことがある。
→「部活って軍隊?」
https://fanblogs.jp/yaritaikotohanokosazuyaru/archive/5/0
怒鳴るしかできない旧来の監督が居るチームは
毎年観てるせいで良くも悪くも把握してるので、
今年はそうでもなさそうな組み合わせの会場へ。
午前はノーシード組の試合会場。
開幕戦を観戦し、第二試合が始まる。
おや、選手の親御さんと関係者だろうか。
チームのベンチと反対側でビデオカメラを構え
声を枯らすベンチ外部員たちよりも目立っていた。
「ボールマン離すな!」
「ディフェンスもっと走れ!」
「しっかりやれ!」
「それくらい決めろよ!」
うわぁ…。
選手かわいそう、と思ってしまった…。
試合開始早々、そんな調子の外野2人の言動を見て
居たたまれなくなった。
更にショックだったのは、
そうやって熱くなっている1人、見覚えがあると思ったら、
バスケの友達だった…。
僕よりもかなり歳は上だけども。
その試合の1Q終了後
すぐに会場を後にしてしまった。
やっぱり部活である限り、
いや部活だからってわけじゃないが、
選手起用の権限を握る指導者が選手を恐怖で抑え付けたり
内外野を問わず、大人が理想のプレーを押し付けたり
そんな恐怖政治の文化は変わらないのかなぁ、と
少し悲しくなった。
午後はベスト8クラスの会場で2試合を観戦。
昨年冬の新人戦ではそれぞれ
5位〜6位と7位〜8位を賭けて接戦を演じていた。
結果、2試合ともけっこうな大差、片方はダブルスコアまで開いた。
半年経ったとはいえ、ここまで差が付くのかと衝撃だった。
それも、負けたチームはいずれも40分間
オールコートマンツーで激しくプレッシャーをかけ、
単純な運動量の比較でははるかに勝っていたのに。
僕が見ていた限りの印象では
勝った2校の共通点は「判断する練習」をしていて、
敗れた2校は恐らく「走る練習」をしているんだろう。
どれだけ厳しくディフェンスされても、
相手の守り方、わずかな穴、対応の隙間を巧みに見つけ、
最小限の動きで効率よくフリーを生み出し、
簡単なシュートを次々に決めてリズムを掴む。
極端な話、相手の必死のディフェンスを
徒労に終わらせていた。
敗けた2校のベンチと監督は「走れ!」「守れ!」と言い、
勝った2校のベンチと監督は「判断、判断」と言っていた。
闇雲に動きまくるのではなく相手に合わせてプレーする、
対応力を普段の練習で磨いているんだろう。
落ち着いて、頭のいいバスケをするなぁと感心した。
かたや、相手のまったく同じプレーで失点しているのに
ディフェンスの対応方法をずっと変えなかったこと、
そしてターゲットにされている選手を
ずっと交代させなかったこと、この2つを見逃されず、
試合終了までひたすら同じプレーを繰り返されていた。
ノーシード組の会場では
この部活文化は変わらないのかと思ってしまったが、
コーチがほとんど何も言わず、
選手やマネージャーが自分たちで対戦相手のデータを集めたり
試合中でも選手たちだけで作戦を話し合ったり、
個々の判断に委ねるようなチームもあった。
今日観た試合が全てそうだっただけだが、
監督が怒鳴り散らすようなトップダウンのチームは
一様に「判断力の高いチーム」に敗れていた。
「ブラック部活」という言葉が生まれて久しいが、
現場もちょっとずつ変わってきてるのかなと思った。
試合に出られない選手が大半、
という由々しき事態は未解決のままだが、
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